JPH06301189A - 液体用容器 - Google Patents

液体用容器

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JPH06301189A
JPH06301189A JP5142399A JP14239993A JPH06301189A JP H06301189 A JPH06301189 A JP H06301189A JP 5142399 A JP5142399 A JP 5142399A JP 14239993 A JP14239993 A JP 14239993A JP H06301189 A JPH06301189 A JP H06301189A
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JP
Japan
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liquid
container
container body
liquid container
bellows
Prior art date
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Application number
JP5142399A
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English (en)
Inventor
Satoru Hori
堀  哲
Masataka Nagata
昌孝 永田
Sanshi Goshiyu
三四 護守
Nobuyoshi Yoshida
信善 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Azuma Industrial Co Ltd
Original Assignee
Azuma Industrial Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69420597T priority patent/DE69420597T2/de
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Priority to US08/199,343 priority patent/US5573129A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292Foldable bottles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65D1/023Neck construction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーの使い易さを損なうことなく、使用
後に減容化し易い液体用容器を得る。 【構成】 容器本体12の軸方向の一部に蛇腹部16を
有することから、蓋部材を取り外し、内部の液体を口部
14から排出することにより、その分蛇腹部16を縮め
てヘッドスペースを調整することができると共に、減容
化ができる。また、ヘッドスペースを調整できるので、
内部の液体が常に略満杯状態となるようにして、酸化防
止を図ることもできる。注液時も蛇腹部16が自動的に
伸縮して液の出が早く空気の巻き込みも少なくなる。さ
らに、内部の液体をある程度の量以上排出すれば、減容
化が可能であると共に、蓋部材をしっかりと螺合させる
ことにより、この減容化状態が維持される。蛇腹部16
が延びている状態では、当該蛇腹部16に凹凸があるの
で、手に持ちやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体用容器に係り、特
に感光材料の現像処理に用いられる処理液用容器として
好適な液体用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置等の感光材料処理装置の処
理液用容器としては、従来、高密度ポリエチレン(HD
PE),ポリ塩化ビニル樹脂(PVC),ポリエチレン
テレフタート(PET)等の1層材料や、ナイロン/ポ
リエチレン(NY/PE)の様な多層材料を用いたブロ
ー成形或いは射出ブロー成形による剛性のある液体用容
器が使用されている。これは、容器の自立性や工場にお
ける液充填適性あるいは処理槽への注液適性を重視して
ユーザーが使い易いようにし、更にはun規制(輸出危
険物輸送規制,即ち−18°Cにおける落下強度を考慮
した法規制)や劇毒物輸送規制にも対処できる強度を確
保できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の剛性のある液体用容器にあっては、剛性故に内容物
を排出して空になった後においても容器の形状を維持し
ており、これがため、ユーザーが使用後廃却する際に潰
しにくく、比較的嵩を採るという不具合があった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ユーザーの使い易さを損なうことな
く、使用後に減容化,即ち所要スペースを減少させやす
い液体用容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液体用容
器は、柔軟性を有する容器本体から軸方向へ突出した硬
質の口部がこれに係合する蓋部材により開閉される液体
用容器であって、前記容器本体と口部とが一体成形され
ると共に、前記容器本体の軸方向の少なくとも一部に蛇
腹部を有する。
【0006】請求項2記載の液体用容器は、柔軟性を有
する容器本体から軸方向へ突出した硬質の口部がこれに
係合する蓋部材により開閉される液体用容器であって、
前記容器本体と口部とが一体成形され、前記容器本体の
軸方向の少なくとも一部に蛇腹部を有すると共に、前記
容器本体の蛇腹部の外周に装着された外筒を有する。
【0007】請求項3記載の液体用容器は、請求項1又
は2記載の液体用容器において、前記蛇腹部が前記口部
との境の部分まで連続して形成されていることを特徴と
する。
【0008】請求項4記載の液体用容器は、請求項1記
載の液体用容器において、前記蛇腹部が、前記容器本体
の軸方向に沿って所定間隔で配置され且つ中心軸から軸
直交方向に最大量突出した環状最大突出部をその軸方向
中間部に有する複数の環状凸部と、相互に隣接する前記
環状凸部相互間をそれぞれの軸方向両端の軸直交方向の
最小突出部部分で接続する帯状の環状接続部とを含んで
構成されたことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の液体用容器は、請求項4記
載の液体用容器において、前記各環状凸部の前記環状最
大突出部の軸方向一方側及び他方側の少なくとも方いず
れか一方にR部が形成されたことを特徴とする。
【0010】なお、上記請求項1〜3記載の液体用容器
として様々な態様のものが考えられるが、請求項4及び
5と異なり、帯状の環状接続部を設けず、容器本体の軸
方向に沿って所定間隔で配置された複数の環状凸部のみ
から蛇腹部を構成し、当該各環状凸部を軸方向両端の中
心軸からもっとも近い部分で相互に接続する場合(図
6,7参照)には、中心軸からもっとも近い接続部部分
の肉厚が中心軸から最も遠い部分の肉厚より厚くするこ
とが好ましく、当該両者の比が好ましくは1.1〜5、
より好ましくは1.2〜3程度とすることが望ましい。
なお、通常ブロー成形すれば、中心軸からもっとも近い
接続部部分の肉厚が中心軸から最も遠い部分の肉厚より
厚くなるが、いわゆるパリソンコントロールにより肉厚
を調整してもよい。
【0011】また、各環状凸部の軸直交方向の最大突出
部の上側及び下側にR部を形成し、当該両R部の曲率半
径を異ならせることが好ましく、更に、各各環状凸部の
軸直交方向の最大突出部の上側又は下側に周縁に全周に
渡って凹溝を形成することが、折り畳み効率の向上等を
図る点で好ましい。
【0012】
【作用】請求項1記載の液体用容器によれば、柔軟性を
有する容器本体の軸方向の少なくとも一部に蛇腹部を有
することから、蓋部材を取り外した状態では、外力に応
じて容器本体が伸縮する。このため、蛇腹部を縮めるこ
とにより容易に減容化できる。また、注液時も蛇腹部が
自動的に伸縮するので、注液作業が円滑になる。
【0013】請求項2記載の液体用容器によれば、容器
本体の蛇腹部の外周に外筒が装着されているので、この
外筒により容器本体の自立性が確保される。この場合、
容器本体そのものは、自立性があってもなくてもよい
が、自立性がない方が容易に減容化しやすい点で好まし
い。
【0014】請求項3記載の液体用容器によれば、蛇腹
部が口部との境の部分まで連続して形成されているの
で、蛇腹部全体を縮めることにより一層の減容化ができ
る。
【0015】請求項4記載の液体用容器によれば、ブロ
ー成形の際に、環状接続部部分が環状凸部部分より厚肉
に形成されるので、これによって自立性並びに自己保持
性が確保されるとともに、容易に減容化できる。
【0016】請求項5記載の液体用容器によれば、前記
各環状凸部の前記環状最大突出部の軸方向一方側及び他
方側の少なくとも方いずれか一方にR部が形成されてい
ることから、R部のない場合に比べて減容化後に元の形
状に復帰し難くなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。
【0018】図1に示す実施例の液体用容器10は、柔
軟性を有する容器本体12と、この容器本体12から軸
方向に突出した硬質の口部14とを有し、容器本体12
と口部14とはブロー成形により一体成形されている。
また、この液体用容器10は、いずれの方向から見ても
鉛直軸に対し略左右対称の形状を有している。
【0019】容器本体12は、口部14との境目の部分
から連続してその軸方向(図1における上下方向)の上
側略4分の3の部分には、口部14との境目の部分から
連続して蛇腹部16が形成されている。この蛇腹部16
は、上下方向に所定の間隔を隔てて配置された環状凸部
としての第1,第2,第3の算盤玉形状部18,20,
22と、第3の算盤玉形状部22の下方に所定間隔を隔
てて配置された段付き円筒状部24とを含んで構成され
ている。ここで、算盤玉形状部とは、中心軸(ここで
は、鉛直軸)及び軸直交方向に最大量突出した環状最大
突出部としての最大直径部を共通とする相互に逆向きの
上下二つの頭を切り取った円錐状部から構成される外形
を有する形状部を意味する。以下においても同様の意味
で、この言葉を用いる。従って、環状最大突出部として
の最大直径部は、軸方向(図1における上下方向)の中
間に位置する。
【0020】第1の算盤玉形状部18と第2の算盤玉形
状部20とはそれぞれの軸方向両端の軸直交方向の最小
突出部部分で帯状の環状接続部としての第1の円筒状接
続部26によって連結され、第2の算盤玉形状部20と
第3の算盤玉形状部22とも同様にして帯状の環状接続
部としての第2の円筒状接続部28によって連結されて
いる。また、第3の算盤玉形状部22と段付き円筒状部
24とは、同様にして第3の円筒状接続部30によって
連結されている。
【0021】第1,第2,第3の算盤玉形状部18,2
0,22の最大直径部の直ぐ上の部分には、鉛直軸を中
心軸とする円形の第1,第2,第3の環状凹溝18C,
20A,22Aがそれぞれ形成されている。これらの環
状凹溝18C,20A,22Aは、後述するように、蛇
腹部16を縮める際の折り目となるものである。
【0022】前記第1,第2,第3の算盤玉形状部1
8,20,22の軸方向(図1における上下方向)寸法
は、それぞれの最大直径部の上側が下側より小さくなっ
ている。また、第1,第2,第3の算盤玉形状部18,
20,22のそれぞれの最大直径部の上方側(口部14
に近い側)の各斜面が水平面と成す角は、当該最大直径
部分の下方側(土台部32に近い側)の各斜面が水平面
と成す角の略2分の1になるようにされており、具体的
には、図1に示す角αが30°,角βが60°である。
また、段付き円筒状部24の外周面を結ぶ斜面が水平面
と成す角γは、第3の算盤玉形状部22の最大直径部分
の下方斜面が水平面と成す角βと略等しくなるようにさ
れている。第2の算盤玉形状部20の最大直径は第1算
盤玉形状部18の最大直径より大きく、第3の算盤玉形
状部22の最大直径は第2の算盤玉形状部20の最大直
径より大きくなるようにされており、本実施例では、第
1の算盤玉形状部18と第3の算盤玉形状部22との最
大直径の和が第2の算盤玉形状部20の最大直径の2倍
の長さとなるように形成されている。容器本体12で
は、このような特徴をもって蛇腹部16の各部が構成さ
れているので、後述するように内部の処理液排出後に蛇
腹部16を縮めて減容化する際に、深く折り込んで折り
畳み効率の向上を図ることが可能となっている。
【0023】ここで、図1から明らかなように、第1の
円筒状接続部26の直径寸法は、第1の算盤玉形状部1
8の最大直径部の直径寸法より小さいので、断面円形の
パリソンを用いてブロー成形される際に、図3に示され
るようにその肉厚が第1の算盤玉形状部18より厚く形
成される。第2の円筒状接続部28と第2の算盤玉形状
部20との間、第3の円筒状接続部30と第3の算盤玉
形状部22との間にも同様のことが言える。
【0024】具体的には、第1の円筒状接続部26の直
径寸法が第1の算盤玉形状部18の最大直径部分の直径
寸法に対し85%以下、好ましくは40〜75%、より
好ましくは50〜75%となるようにし、第2の円筒状
接続部28が第2の算盤玉形状部20に対しこれと同様
の関係になるようにし、第3の円筒状接続部30が第3
の算盤玉形状部22に対しこれと同様の関係になるよう
にすると、折り畳み効率を一層向上させることができる
と共に、元の形状へ復帰するのを防止できるようにな
る。
【0025】なお、これらの円筒状接続部の直径寸法と
算盤玉形状部の直径寸法との割合が100%に近いほ
ど、両者の中心軸からの軸直交方向の突出量の差が小さ
くなり、当該両者間に生じる溝が浅くなって表面積が低
減されるので、透過酸素量を低減させるという意味では
好ましい。
【0026】段付き円筒状部24の下方には、略円筒状
の土台部32が設けられ、この土台部32と段付き円筒
状部24との境目の部分の直径は、第3の算盤玉形状部
22の最大直径と略同一となるように形成されている。
土台部32の軸方向中間部には、小径部32Aが形成さ
れ、更にこの小径部32Aには、図1における紙面手前
側と紙面奥側に、所定幅を有する一対のリブ32B(図
1では、紙面手前側のリブのみが示されている)が軸方
向に沿って形成されている。このリブ32Bは、図2に
示されるように、液体用容器10をブロー成形する際
に、この部分を外方に突出せしめることにより形成され
る。このリブ32Bは、土台部32を補強して軸方向の
潰れを防止するためのものである。土台部32の底面に
は、凹部32Cが形成され、これにより液体用容器10
を立てた場合の安定性の向上が図られている。
【0027】口部14は、略円筒状に形成され、その軸
方向(図1における上下方向)の中間部には、断面六角
形状のフランジ部34が設けられている。この口部14
は、ブロー成形により容器本体12と一体的に形成され
るのであるが、その際この口部14の部分は容器本体1
2より径が小さいために容器本体12より厚肉となるよ
うに形成することができ、これがため、口部14はある
程度固くなるように形成されている。ここで、口部1
4,フランジ部34及びこれらの近傍を含む口元部の平
均肉厚は、好ましくは0.5〜4mm,より好ましくは
0.5〜3mm,特に好ましくは1.2mm〜2.5m
mとなるように形成され、容器本体12の平均肉厚は、
好ましくは0.1mm〜1.5mm,より好ましくは
0.2mm〜0.7mm,特に好ましくは0.3mm〜
0.5mmとなるように形成され、両者の差が好ましく
は0.2mm,より好ましくは0.5mm程度になるよ
うにされる。更に、口元部の平均肉厚と本体部の平均肉
厚との比は、2.0〜10.0程度とすることが望まし
い。このようにすることにより、使用性(これについて
は、後述する)を損なうことなく、総重量を減少させる
ことができる。
【0028】この口部14の上端部の外周には、雄ねじ
部14Aが形成されており、この雄ねじ部14Aに螺合
する雌ねじ部がその内壁に形成された硬質の蓋部材とし
てのキャップ30が螺合され、口部14の上部開口が開
閉されるようになっている。キャップ30は、例えば、
ポリプロピレン或いは高密度ポリエチレン(HDPE)
により形成される。ここで、高密度ポリエチレンとして
は、例えば密度が0.940g/ccより大きいもの,
好ましくは0.940g/ccより大きく0.98g/
cc以下,より好ましくは0.945g/cc〜0.9
7g/ccのものを用いることができる。
【0029】液体用容器10は、充填する液体によっ
て、ガスバリアー性が必要な場合には、用いる材質及び
原料を変えることによって必要なガスバリアー性を容易
に持たせることができる。例えば、写真用処理液の中で
も、現像液等のように高いO2バリアー性を要する液体
用として形成される場合は、低密度ポリエチレン/ポリ
ビニルアルコール・エチレン共重合体/低密度ポリエチ
レン(LDPE/EVOH/LDPE)の3層構成や、
低密度ポリエチレン/ナイロン(LDPE/NY)の2
層構成等のような低密度ポリエチレンを主体とする多層
構成により形成し、ガスバリアー性が25ml/m2
day・atm(20℃ 65%)以下、好ましくは
0.5〜10ml/m2 ・day・atm(20℃ 6
5%)となるようにする。
【0030】一方、液体用容器10は、例えば定着液等
のように必ずしもO2 バリアー性を要しない液体用とし
て形成される場合には、低密度ポリエチレン(LDP
E)単体あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(E
VA:この場合は、密度0.940g/ccを越えるも
のも使用できる)を用いて形成される。ここで、低密度
ポリエチレンとしては、密度0.940g/cc以下,
好ましくは0.90g/cc〜0.940g/cc,よ
り好ましくは0.905g/cc〜0.925g/cc
のものを用いることができる。この場合の液体用容器1
0のガスバリアー性は、50ml/m2 ・day・at
m(20℃ 65%)、例えば100〜5000ml/
2 ・day・atm(20℃ 65%)であってもよ
い。
【0031】液体用容器10は、上記のように、低密度
ポリエチレンを主体として形成されるので、従来の高密
度ポリエチレン(HDPE)により形成された容器に比
較して重量も軽くなっている。
【0032】上述の如く構成された本実施例の液体用容
器10によると、口部14は比較的固く、しかもフラン
ジ部34が六角形状に形成されているので、工場におけ
る現像液,定着液等の処理液の充填作業を円滑に行うこ
とができる。また、口部14が比較的固く、フランジ部
34が持ちやすいので、キャップ30の取り外し時に本
体部12(この部分は柔軟である。)が捩じれることが
ない。このため、液体用容器10内の処理液等の液体が
誤って口部14から溢れ出る等の不都合が起こりにく
い。なお、液体用容器10は柔軟性を有することを特徴
とするので、剛性のある従来の容器に比べて充填時や使
用時の液溢れが一面において起こり易く、これを防止す
べく液充填率を液体用容器10を軸方向に引っ張って蛇
腹部16を最大限延ばした状態の95%以下、好ましく
は95〜85%程度とすることが望ましい。
【0033】また、蛇腹部16が延びている状態では、
当該蛇腹部16に凹凸があり且つ環状接続部部分の肉厚
が厚くされているので、手に持ちやすく、ユーザーが処
理槽内に処理液を注ぐ際に蛇腹部16が自動的に伸縮し
て液の出が早く空気の巻き込みも少なくなるので、この
注液時の取扱が容易であると共に、注液作業を円滑に行
うことができる。
【0034】本実施例では、直径が小さく肉厚が蛇腹部
16を構成する他の部分より厚くされた第1ないし第3
の円筒状接続部26,28,30が所定間隔で設けられ
ているので、液体用容器10の自立性は十分に確保され
ている。また、容器本体12に蛇腹部16が形成されて
いることから、キャップ30を取り外して内部の処理液
を口部14から排出することにより、その排出された処
理液の量に応じて口部14を下方(土台部32の方)に
押圧して蛇腹部16を縮めてヘッドスペース(容器内上
部の処理液がない空間のスペース)を調整することがで
きる。このように、ヘッドスペースを調整できるので、
内部の処理液が常に略満杯状態となるようにして、酸化
防止を図ることもできる。
【0035】また、液体用容器10は、前記の如く、低
密度ポリエチレンを主体として柔軟に形成されるので、
高密度ポリエチレン等で成形された従来の容器に比べて
キャップ30をしっかりと締めつけることにより、一層
確実に密栓状態とすることができ、使用の途中で誤って
倒した場合等にも内部の処理液等の液漏れが起こり難
く、また、合成樹脂の使用量が従来の高密度ポリエチレ
ン(HDPE),ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)等から
成る剛性のある液体用容器に比較して少なくなり、これ
がため破棄後に焼却する際の発熱量が少なくなり、環境
保全にも貢献することができる。
【0036】さらに、内部の処理液をある程度の量以上
(略全量)排出すれば、口部14を下方にさらに押圧す
ることにより、液体用容器10が図4に示されるような
形状に変化し、一層の減容化が可能である。
【0037】本実施例における容器の減容化とは、減容
化に要する圧力が、容器のサイズによっても異なるが、
好ましくは1〜20kg/cm2 、より好ましくは5〜
10kg/cm2 であり、容積が1リットル以上の容器
では、好ましくは3〜20kg/cm2 、より好ましく
は5〜10kg/cm2 程度の圧力で減容化できるもの
をいう。(以下の実施例においても同じ。)また、図4
に示される減容化後の状態でキャップ30をしっかりと
螺合させることにより、この減容化状態を維持でき
る。。従って、使用後に破棄された液体用容器10の回
収効率を向上させることができる。
【0038】ここで、図1に示される蛇腹部16を押し
縮める前の状態と図4に示される蛇腹部16を完全に押
し縮めた状態との比である減容率は50%以下、好まし
くは40%以下、より好ましくは30%以下にすること
が望ましい。但し、この割合は10%以上あることが、
製造上,設計上は好ましい。ここで、減容率とは、液体
用容器10にキャップ30をして水中に沈めたときの水
面の高さ変化を利用して算出した容積比のことである。
【0039】なお、上記実施例では、口部14の軸方向
の中間部に六角形状のフランジ部34を突出形成する場
合を例示したが、このフランジ部34を他の形状、例え
ば四角形状や八角形状あるいは所謂小判型状等に形成し
ても良く、要するにフラットな面が一部にある形状に形
成すればよい。但し、フランジ部34と容器本体12と
の間の口元の部分を長くする場合には、この部分を持つ
ことができるので、フランジ部34を円形に形成しても
よい。
【0040】また、キャップ30のような外蓋に代えて
図5に示されるような内蓋31を蓋部材として採用する
場合には、この内蓋31を液体用容器10と同一の低密
度ポリエチレンにより形成することができるので、生産
効率上好ましいだけでなく、容器を回収・再利用する場
合等にも好ましい。更に、この内蓋31とキャップ30
とを併用することにより、より一層の密栓状態を確保で
きるので、より一層液漏れ等が起こりにくくなる。ま
た、内蓋31とキャップ30とを一体化したような構造
の中栓付きキャップを設けてもよく、この場合内蓋31
とキャップ30とを併用した場合と同程度以上の密栓状
態を確保でき、当該中栓付きキャップの全体を液体用容
器10と同じ低密度ポリエチレンにより形成することが
でき、上記した如く生産効率上好ましいだけでなく、容
器を回収・再利用する場合にも好ましい。
【0041】次に、第1実施例の変形例を図6ないし図
8に基づいて説明する。ここで、第1実施例と同一又は
同等の構成部分については同一の符号を付すものとす
る。
【0042】この変形例の液体用容器11では、図6に
示されるように、容器本体12の蛇腹部16が第1ない
し第3の算盤玉形状部18,20,22及び段付き円筒
状部24部分から構成され、第1ないし第3の算盤玉形
状部18,20,22のそれぞれの最大環状突出部とし
ての最大直径部の上側(口部14に近い側)の部分の軸
方向寸法(図6における上下方向寸法)が下側(土台部
32に近い側)の部分の軸方向寸法より大きくされ、第
1ないし第3の算盤玉形状部18,20,22のそれぞ
れの最大直径部の下側部分にR部18B,20B,22
Bが形成されている。また、第1の算盤玉形状部18は
口部14に連続して形成され、結果的に、この第1の算
盤玉形状部18の最大直径部上側の軸方向寸法(図6に
おける上下方向寸法)は大きくなっている。また、この
第1の算盤玉形状部18の最大直径部の上側には曲率半
径の比較的大きなR部18Aが形成され、このR部18
A部分の表面積が大きくされている。従って、このR部
18A部分に内容物の種類,内部の処理液の使用方法、
容器の取扱上の注意事項等を表示するためのラベル等を
貼り付けたり、あるいはインクで印刷したり、刻印した
りして表示することができ、表示内容が上部からも側面
からも確認できて便利になる。
【0043】但し、この変形例では、上記第1実施例と
異なり、土台部32に小径部は設けられていない。
【0044】この液体用容器11では、第1の算盤玉形
状部18と第2の算盤玉形状部20との間、第2の算盤
玉形状部20と第3の算盤玉形状部22との間、及び第
3の算盤玉形状部22と段付き円筒状部24との間に
は、円筒状接続部は設けられてなく、第1の算盤玉形状
部18と第2の算盤玉形状部20とは、それぞれの軸方
向両端の軸直交方向の最小突出部部分同士が直接接続さ
れた状態となっている。第2の算盤玉形状部20と第3
の算盤玉形状部22との間もこれと同様の接続状態とな
っており、第3の算盤玉形状部22と段付き円筒状部2
4との間もこれと同様の接続状態となっている。
【0045】また、第1の算盤玉形状部18と第2の算
盤玉形状部20との接続部25部分、第2の算盤玉形状
部20と第3の算盤玉形状部22との接続部27部分、
及び第3の算盤玉形状部22と段付き円筒状部24との
接続部29部分は、第1の算盤玉形状部18,第2の算
盤玉形状部20,第3の算盤玉形状部22及び段付き円
筒状部24に比べてその直径が小さいので、ブロー成形
される際に、図7に示されるように、第1の算盤玉形状
部18,第2の算盤玉形状部20,第3の算盤玉形状部
22及び段付き円筒状部24より肉厚が厚く形成され
る。
【0046】その他の部分の構成,全体的構成あるいは
材料製造方法等は前述した第1実施例と同様になってい
る。
【0047】この変形例の場合も第1実施例と同等の作
用・効果を奏する他、排出液量に応じて蛇腹部16を徐
々に縮めると、最終的に図8に示すような形状になるこ
とから、第1実施例の場合のように最後に内部に残った
液を排出する際に図4に符号38A,38B,38Cで
示すような液溜まり部分が生じないので、残液が生じ難
い(このことは、図4と図8を比較すれば容易にわか
る)という利点がある。また、この変形例の場合は、R
部18B,20B,22Bが形成されているので、減容
化が容易であると共に元の形状へ復帰し難くなってい
る。なお、このR部18B,20B,22Bは、5R以
上,好ましくは15R〜60R,より好ましくは15R
〜40Rとすることが望ましい。
【0048】なお、R部の曲率半径を大きくして結果的
に蛇腹部16の段数が少なくなった場合には、全体的に
円筒形に近づき、比表面積の増加率(同一内容積の円筒
形の容器を基準とする)が低減し、透過酸素量低減とい
う点では好ましい。
【0049】なお、この変形例の場合も、図6に示され
る蛇腹部16を押し縮める前の状態と図8に示される蛇
腹部16を完全に押し縮めた状態との比である減容率は
50%以下、好ましくは40%以下、より好ましくは3
0%以下にすることが望ましい。但し、この割合は10
%以上あることが、製造上,設計上は好ましい。
【0050】次に、本発明の第2実施例を図9ないし図
11に基づいて説明する。ここで、前述した第1実施例
と同一構成の部分については、同一の符号を付すと共に
その説明を簡略若しくは省略する。
【0051】この実施例の液体用容器40は、柔軟性の
ある容器本体42とこの容器本体42から軸方向に突出
した硬質の口部14とを有しており、容器本体42と口
部14とがブロー成形により一体的に形成されている点
は前記第1実施例と同様である。
【0052】容器本体42には、軸方向(図9における
上下方向)の全体に渡って第1実施例と同様に口部14
との境目まで連続する蛇腹部41が形成されている。こ
の蛇腹部41は、上下5段の同一直径の環状凸部として
の第4ないし第8の算盤玉形状部44,46,48,5
0,52と、第4の算盤玉形状部44と第5の算盤玉形
状部46とをそれぞれの軸直交方向の最小突出部部分で
接続する帯状の環状接続部としての第4の円筒状接続部
54と、第5の算盤玉形状部46と第6の算盤玉形状部
48とをそれぞれの軸直交方向の最小突出部部分で接続
する帯状の環状接続部としての第5の円筒状接続部56
と、第6の算盤玉形状部48と第7の算盤玉形状部50
とをそれぞれの軸直交方向の最小突出部部分で接続する
帯状の環状接続部としての第6の円筒状接続部58と、
第7の算盤玉形状部50と第8の算盤玉形状部52とを
接続する帯状の環状接続部としての第7の円筒状接続部
60とにより構成されている。
【0053】第4ないし第8の算盤玉形状部44,4
6,48,50,52は、上下対称の形状に形成されて
いる。
【0054】第4ないし第7の円筒状接続部54,5
6,58,60の直径寸法は第4ないし第8の算盤玉形
状部44,46,48,50,52の最小直径寸法とな
っているから、ブロー成形される際に、図10に示すよ
うに、第4ないし第7の円筒状接続部54,56,5
8,60は、第4ないし第8の算盤玉形状部44,4
6,48,50,52より肉厚が厚く形成されており、
これによって液体用容器40の自立性が確保されてい
る。
【0055】ここで、第4ないし第7の円筒状接続部5
4,56,58,60の直径寸法が第4ないし第8の算
盤玉形状部44,46,48,50,52の最大直径部
分の直径寸法に対し85%以下、好ましくは40〜75
%、より好ましくは50〜75%となるようにすること
が望ましい。これは、内部液体排出後に蛇腹部41を押
し縮めて容器本体42を減容化する際の折り畳み効率の
向上と元の形状への復帰を効果的に抑制するためであ
る。
【0056】第8の算盤玉形状部52の底部には、凹部
52Aが形成され、これにより液体用容器40を立てた
場合の安定性の向上が図られている。
【0057】容器本体42と口部14とは、前述した第
1実施例と同様の材料を用いて、ブロー成形により一体
成形される。
【0058】この液体用容器40では、蛇腹部41を構
成する第4ないし第8の算盤玉形状部44,46,4
8,50,52は、前述の如く同一径を有しているの
で、当該蛇腹部41の外周に紙62を容易に巻回するこ
とができ、この巻回された紙62の両端を糊あるいは接
着剤等により接着することにより、図11に示されるよ
うな外筒62Aが形成される。
【0059】上記のようにして構成された本第2実施例
によっても、前述した第1実施例と同様の作用・効果を
奏する他、容器本体42の自立性が低い場合に、外筒6
2Aによって自立性を確実にすることができる。なお、
本第2実施例の場合は、容器本体42の肉厚を一層薄く
する(場合によっては、容器本体42そのものの自立性
がなくなる程度に薄くする)ことが可能になり、容易に
減容化できる点のみを考慮すれば、自立性が低い方が好
ましい。また、外筒62Aが巻装された状態では、一層
手に持ちやすいという利点もある。
【0060】ここで、外筒62Aの外周部を手で持ちに
くいような大きな寸法に液体用容器40を形成した場合
には、当該外筒62Aと容器本体との間に指が入る程度
の穴を、外筒62Aに明け、この穴に指を突っ込んで第
4,第5の円筒状接続部54,56等の周囲を掴んでも
よい。また、外筒62Aは液体用容器40の外径よりも
若干大きな内径となるように予め筒状に形成しても良
く、さらにはこの外筒62Aは有底筒状として外筒62
Aを介して持ち上げた場合に、底から液体用容器40が
抜け落ちないようにしてもよい。
【0061】なお、上記第2実施例では、外筒62Aを
紙により形成する場合を例示したが、これに代えてシュ
リンクフィルム(熱収縮性フィルム)を用いて外筒62
Aを形成し、図11の状態から加熱によってこの外筒6
2Aを収縮させて容器本体42の外周へ密着させてもよ
い。また、上記第2実施例では、容器本体42の口部1
4との境目から底部までの軸方向の全体に蛇腹部41を
有する場合を例示したが、口部14との境目から底部ま
での軸方向の一部に蛇腹部を設け、当該蛇腹部の外周に
のみ外筒を装着するようにしてもよい。
【0062】次に、第2実施例の変形例を図12に基づ
いて説明する。ここで、前述した第2実施例と同一若し
くは同等の構成部分については同一の符号を付すものと
する。
【0063】この変形例は、容器本体42の軸方向全体
に渡って形成された蛇腹部41が、上下5段の同一直径
の第4ないし第8の算盤玉形状部44,46,48,5
0,52を含んで構成されている点は、第2実施例と同
様である。しかし、これらの第4ないし第8の算盤玉形
状部44,46,48,50,52のそれぞれの最大直
径部の上側及び下側部分には、図示のようなR部44
A,44B,46A,46B,48A,48B,50
A,50B,52A,52Bが形成さている。
【0064】これらのR部44A〜52Bは、蛇腹部4
1を押し縮めて容器本体42を減容化する際に、折り畳
み効率の向上を図ると共に、しっかりと押し込まれて元
の形状に復帰し難くするために形成される。この目的を
達成するため、これらのR部44A〜52Bは、5R以
上,好ましくは15R〜60R,より好ましくは15R
〜40Rとすることが望ましい。
【0065】その他の部分の構成,全体的な構成あるい
は材料,製造方法等は第2実施例と同様になっている。
【0066】この変形例の場合も、第2実施例と同等の
作用効果を得られる他、R部44A〜52Bの作用によ
り、より一層の減容化を図ることができると共に元の形
状への復帰が一層し難くなっている。
【0067】なお、上記第1,第2実施例(及びそれぞ
れの変形例)では、容器本体の軸直交断面形状が円形で
ある場合を例示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、容器本体の断面形状を、例えば楕円形に形成
してもよい。このように容器本体の断面形状を楕円形に
した場合には、同一高さ寸法で楕円の短半径がその直径
と同一となる円形の容器と比べて大きな容量の液を充填
することが可能となり、また、相当大きな容量(例えば
2リットル〜5リットル)の容器であっても手で掴むこ
とができるようになる。また、写真処理剤の場合、いく
つかの種類の容器を組み合わせて同時に一つの箱に収納
することが多いが、このような場合にも、容器本体の軸
直交断面形状が円形より楕円形の容器の方がデッドスペ
ースが少なくて効率よい箱詰めが可能である。
【0068】容器本体の軸直交断面形状は、四角形状,
六角形状,八角形状等の多角形状にしてもよく、容器本
体の軸直交断面形状を正方形状,長方形状等の四角形状
とすることによって、複数本を箱詰めする等の場合に収
納スペースの有効利用を図ることができ、特に、図13
に示すように、容器本体61の軸直交断面形状を六角形
状にした場合には、これを多数箱詰めにする等の場合に
は、いわゆるハニカム状に配置することにより、より一
層効率のよい箱詰めが可能となる。なお、この図13に
示す液体用容器は、上記第1実施例と第2実施例を折衷
したような構造になっている。即ち、合計五つの上下対
称の算盤玉形状部が設けられている点は第2実施例と同
様であり、これらの算盤玉形状部が同心状に配置され上
方から下方へ向かってその径が順次大きくなるようにし
た点は第1実施例と同様になっている。
【0069】次に、本発明の第3実施例を図14に基づ
いて説明する。ここで、前述した第1実施例と同一の構
成部分については、同一の符号を付すと共に、その説明
を簡略若しくは省略するものとする。
【0070】この実施例の液体用容器70は、第1実施
例の液体用容器10において、口部14に代えて口部7
2が形成されている点に特徴を有する。
【0071】口部72は、上端部(口先)72Aが円筒
状に形成され、下端部(口元)72Bが断面六角形状に
形成されて最大直径が上端部72Aと同一とされてい
る。口部72の上端部72Aの外周部に、雄ねじ部72
Cが形成され、この雄ねじ部72Cに螺合する雌ねじ部
がその内壁に形成された硬質の蓋部材(図示省略)が螺
合され、口部72の上部開口が開閉されるようになって
いる。その他の部分の構成は、前述した第1実施例と同
一である。
【0072】この第3実施例によると、前述した第1実
施例と同一の作用・効果を奏する他、口部の下端部(口
元)が断面六角形状に形成されていることから、この部
分を手に持ったり、機械に保持させたりすることがで
き、これにより、蓋部材の螺合あるいは取り外しが容易
となるなお、口部72の下端部の形状は、断面六角形状
に限らず、四角形状,八角形状等の非円形の断面形状に
すれば、同等の効果を得ることができる。
【0073】上記第1ないし第3実施例では、容器本体
の蛇腹部が3段又は5段の凸部(算盤玉形状部)を有す
る場合を例示したが、この蛇腹部を構成する凹凸の数
は、好ましくは2〜10個,より好ましくは4〜6個程
度であることが望ましい。凸部の数を少なくした場合に
は、全体形状が円筒形に近づいて比表面積(同一内容積
の円筒状の容器を基準とする)の増加率を低減させるこ
とができ、酸素透過率を低減させるという点では好まし
く、現像液を収納する場合等に好適である。
【0074】なお、上記実施例においては、本発明に係
る液体用容器を感光材料の現像処理に用いる処理液(こ
れについては、後述する。)を充填するのに使用する場
合を例示したが、この他の液体、例えば各種飲料等を充
填する飲料用容器として使用することも可能であり、更
には、水溶液のような液体の他、粘性のある流体やマヨ
ネーズ,ジャム等のような流動体、半流動体用として使
用することも可能である。
【0075】上記実施例では、液体用容器の内容積につ
いては明示していないが、本発明は、内容積50ミリリ
ットルの容器から数リットル(具体的には、例えば2〜
5リットル)の容器に適用できる。
【0076】なお、本発明に係る液体用容器に充填され
る(以下、単に「本発明が適用される」と略述する)写
真用処理剤としては、公知のものを用いることができ
る。例えば、発色現像液,黒白現像液,漂白液,定着
液,漂白定着液,調整液,安定液などを挙げることがで
きる。
【0077】本発明が適用される発色現像液は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニ
レンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例
としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩,塩酸塩
若しくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これ
らの化合物は目的に応じ2種以上併用することもでき
る。
【0078】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩,ホ
ウ酸塩若しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類若しくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また、必
要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3
−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各
種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニ
ル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0079】また、反転処理に用いられる黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノ−ルなどのアミ
ノフェノ−ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるい
は組み合わせて用いることができる。漂白剤としては、
例えば鉄(III)などの多価金属の化合物、過酸類、等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3ージアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類の錯塩,過硫酸塩などを用いることができる。さ
らにアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は、漂白液にお
いても、漂白定着液においても特に有用である。
【0080】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一
般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使
用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩,重
亜硫酸塩,スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0081】本発明が適用される発色現像液、漂白定着
液などの処理液の代表的な例は、「写真工業別冊、最新
写真処方便覧」笹井 明著(写真工業出版社、昭和58
年7月20日発行)に記載されている。
【0082】本発明が適用される代表的な具体的な処理
剤としては、次のものを挙げることができる。
【0083】カラーネガフィルム用発色現像液、漂白
液、定着液、安定液としては、特開平4−359,24
9号公報に記載されたもの、特に実施例1に記載された
発色現像補充液、漂白補充液、定着補充液、安定液N
o.18を各々用いることができる。これらは、そのま
ま容器に収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
例えば、上記安定液No.18は100倍に濃縮しても
よい。
【0084】カラーペーパー用発色現像液、漂白定着液
としては、特開平4−195,037号公報に記載され
たもの、特に実施例、中でも実施例2に記載されたカラ
ー現像補充液、漂白定着補充液を各々用いることができ
る。
【0085】直接ポジカラー感光材料用発色現像液、漂
白定着液、水洗水としては、特開平1−93,739号
公報に記載された発色現像補充液(実施例のもの、特に
実施例2に記載の発色現像補充液)、特開平2−50,
157号公報に記載された発色現像補充液(実施例のも
の、特に実施例4の発色現像補充液、中でもCD−2
0)、特開平2−91,642号公報に記載された発色
現像補充液(実施例のもの、特に実施例1の発色現像補
充液、中でもNo.6)、特開平3−13,941号公
報に記載された漂白定着液(実施例のもの、特に実施例
1の漂白定着液)、特開平3−13,941号公報に記
載された水洗水、特に実施例1に記載のもの、を各々用
いることができる。これらの処理液は、そのまま容器に
収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザーの使い易さが損なわれることなく、使用後に容
易に減容化できるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液体用容器を一部破
断して示す正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の液体用容器を一部破断して示す正面図で
ある。
【図4】図1の液体用容器が減容化された状態を示す正
面図である。
【図5】内蓋を示すため一部破断した口部の正面図であ
る。
【図6】第1実施例の変形例に係る液体用容器を示す正
面図である。
【図7】図6の液体用容器を一部破断して示す正面図で
ある。
【図8】図6の液体用容器が減容化された状態を示す正
面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る液体用容器に紙が巻
かれる前の状態を示す正面図である。
【図10】図10の液体用容器を一部破断して示す正面
図である。
【図11】図9の液体用容器に外筒が巻回された状態を
示す正面図である。
【図12】第2実施例の変形例に係る液体用容器を示す
正面図である。
【図13】容器本体の軸直角断面が六角形である液体用
容器の一例を示す正面図である。
【図14】本発明の第3実施例に係る液体用容器を一部
破断して示す正面図である。
【符号の説明】
10 液体用容器 12 容器本体 14 口部 16 蛇腹部 18 第1の算盤玉形状部(環状凸部) 18A R部 18B R部 20 第2の算盤玉形状部(環状凸部) 20B R部 22 第3の算盤玉形状部(環状凸部) 22B R部 26 第1の円筒状接続部(環状接続部) 28 第2の円筒状接続部(環状接続部) 40 液体用容器 41 蛇腹部 42 容器本体 44 第4の算盤玉形状部(環状凸部) 44A R部 44B R部 46 第5の算盤玉形状部(環状凸部) 46A R部 46B R部 48 第6の算盤玉形状部(環状凸部) 48A R部 48B R部 50 第7の算盤玉形状部(環状凸部) 50A R部 50B R部 52 第8の算盤玉形状部(環状凸部) 52A R部 52B R部 54 第4の円筒状接続部(環状接続部) 56 第5の円筒状接続部(環状接続部) 58 第5の円筒状接続部(環状接続部) 60 第7の円筒状接続部(環状接続部) 62A 外筒 70 液体用容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 護守 三四 神奈川県小田原市桑原510番地 東興業株 式会社内 (72)発明者 吉田 信善 神奈川県小田原市桑原510番地 東興業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する容器本体から軸方向へ突
    出した硬質の口部がこれに係合する蓋部材により開閉さ
    れる液体用容器であって、 前記容器本体と口部とが一体成形されると共に、前記容
    器本体の軸方向の少なくとも一部に蛇腹部を有する液体
    用容器。
  2. 【請求項2】 柔軟性を有する容器本体から軸方向へ突
    出した硬質の口部がこれに係合する蓋部材により開閉さ
    れる液体用容器であって、 前記容器本体と口部とが一体成形され、 前記容器本体の軸方向の少なくとも一部に蛇腹部を有す
    ると共に、前記容器本体の蛇腹部の外周に装着された外
    筒を有する液体用容器。
  3. 【請求項3】 前記蛇腹部が前記口部との境の部分まで
    連続して形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の液体用容器。
  4. 【請求項4】 前記蛇腹部が、前記容器本体の軸方向に
    沿って所定間隔で配置され且つ中心軸から軸直交方向に
    最大量突出した環状最大突出部をその軸方向中間部に有
    する複数の環状凸部と、相互に隣接する前記環状凸部相
    互間をそれぞれの軸方向両端の軸直交方向の最小突出部
    部分で接続する帯状の環状接続部とを含んで構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の液体用容器。
  5. 【請求項5】 前記各環状凸部の前記環状最大突出部の
    軸方向一方側及び他方側の少なくともいずれか一方にR
    部が形成されたことを特徴とする請求項4記載の液体用
    容器。
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