JPH06242586A - 液体用容器 - Google Patents

液体用容器

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Publication number
JPH06242586A
JPH06242586A JP3066393A JP3066393A JPH06242586A JP H06242586 A JPH06242586 A JP H06242586A JP 3066393 A JP3066393 A JP 3066393A JP 3066393 A JP3066393 A JP 3066393A JP H06242586 A JPH06242586 A JP H06242586A
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JP
Japan
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container
outer cylinder
side wall
container body
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP3066393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Nagata
昌孝 永田
Satoru Hori
堀  哲
Takahiko Funabashi
孝彦 船橋
Yasuhisa Enomoto
泰久 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Tokan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokan Kogyo Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokan Kogyo Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Tokan Kogyo Co Ltd
Priority to JP3066393A priority Critical patent/JPH06242586A/ja
Publication of JPH06242586A publication Critical patent/JPH06242586A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後に減容化,即ち所要スペースを減少さ
せることができると共に、取扱いの容易な液体用容器を
得る。 【構成】容器本体12の側壁の外周に外筒16が装着さ
れていることから、容器本体12自体に自立性がなくて
もこの外筒16により自立性が確保される。また、外筒
16に容器本体12の側壁の凹部18に対応して切り込
み26,28が予め付されていることから、これらの切
り込み26,28の中間領域部分27を折り目32,3
4に沿って凹部18側に屈曲させることにより、把持部
が形成される。さらに、容器本体12は、使用後、外筒
16を装着した状態のまま、外筒16が菱形に変形する
ように両側から押圧することにより、簡単に押し潰すこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体用容器に係り、特
に感光材料の現像処理に用いられる処理液用容器として
好適な液体用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置等を用いた感光材料の現像
処理に用いられる処理液用容器としては、従来、高密度
ポリエチレン(HDPE),ポリ塩化ビニル樹脂(PV
C),ポリエチレンテレフタート(PET)等の1層材
料や、ナイロン/ポリエチレン(NY/PE)のような
多層材料を用いたブロー成形或いは射出ブロー成形によ
る剛性のある液体用容器が使用されている。これは、容
器の自立性や工場における液充填適性あるいは処理槽へ
の注液適性を重視してユーザーが使い易いようにし、輸
出危険物輸送規制(un規制,即ち−18°Cにおける
落下強度を考慮した法規制)や劇毒物輸送規制にも対処
できる強度を確保できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の剛性のある液体用容器にあっては、剛性故に内容物
を排出して空になった後においても容器の形状を維持し
ており、これがため、ユーザーが使用後廃却する際に潰
しにくく、比較的嵩を採るという不具合があった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、特に使用後に減容化,即ち所要スペ
ースを減少させることができると共に、取扱いの容易な
液体用容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の液体用
容器は、蓋部材との係合により開閉される硬質の口部と
この口部と共に一体成形され且つその側壁の一部に内側
へ窪んだ凹部が形成された柔軟な容器本体とから成る容
器と、前記容器本体の側壁の外周に装着されると共に、
その中間領域部分が前記凹部側へ屈曲して把持部を形成
する少なくとも2ヵ所の破断部が前記凹部に対応して付
された外筒と、を有する。
【0006】請求項2記載の液体用容器は、蓋部材との
係合により開閉される硬質の口部と前記口部と共に一体
成形され且つその側壁の上端部近傍,下端部近傍に、周
囲全体に渡って当該側壁の他の部分より幾分軸直交方向
外方に突出した第1の環状突出部,第2の環状突出部が
それぞれ形成された柔軟な容器本体とから成る容器と、
前記容器本体の前記第1の環状突出部と第2の環状突出
部との間の側壁部分の外周に装着された外筒と、を有す
る。
【0007】
【作用】請求項1記載の液体用容器によれば、容器本体
の側壁の外周に外筒が装着されていることから、容器本
体自体に自立性がなくてもこの外筒により自立性が確保
される。また、外筒に付された少なくとも2ヵ所の破断
部の中間領域部分を容器本体の凹部側へ屈曲させること
により把持部が形成され、この把持部を把持することに
より液体用容器の全体を容易に持つことができる。
【0008】請求項2記載の液体用容器によれば、容器
本体の側壁の外周に外筒が装着されていることから、容
器本体自体に自立性がなくてもこの外筒により自立性が
確保される。また、外筒が容器本体の第1の環状突出部
と第2の環状突出部との間の側壁部分の外周に装着され
ていることから、この外筒を把持することにより液体用
容器全体を傾けても容器が外筒から離脱するおそれはな
く、容器内の液体の注液時の取扱いが容易である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
基づいて説明する。
【0010】図1において、液体用容器10は、柔軟性
を有する容器本体12と、この容器本体12から上方に
突出した硬質の口部14とから成る容器11と、容器本
体12の側壁の外周に装着された外筒16とを有してい
る。容器本体12と口部14とはブロー成形により一体
成形されている。
【0011】容器本体12は、図1ないし図2のA−A
軸(鉛直軸)を中心とする点対称な軸直交断面,具体的
にはA−A軸を中心とする正方形の軸直交断面を有する
略直方体状に形成されている。この容器本体12の側壁
の一角部(図1における紙面手前側の角部)には、図2
に示されるように、その高さ方向(軸方向)の中間の位
置に断面略四分の一円形の凹部18が形成されている。
この凹部18は、ブロー成形の際に、先端が円弧状で内
側へ突出した成形型を用いて周囲の部分より幾分内側に
突出するように形成される。
【0012】この容器本体12の側壁の上端には、周囲
全体に渡って側壁の他の部分より幾分軸直交方向外方に
突出した環状突出部20が形成されている。この環状突
出部20は、ブロー成形の際に、側壁の他の部分の径を
当該環状突出部20より絞り込むことによって形成され
る。この環状突出部20は、外筒16の上方(口部14
側)への抜けを防止するストッパの役目を有するもので
ある。
【0013】口部14は、略円筒状で、その上端部外周
には、雄ねじ14Aが形成され、この雄ねじ14Aの下
の口元部分には、小判型(円の両端の部分を相互に平行
に同一弦長となるように切除した形)状のフランジ部2
2が軸直交方向に突出して形成されている。この口部1
4は、ブロー成形により容器本体12と一体的に形成さ
れるのであるが、その際この口部14の部分は容器本体
12より径が小さいために容器本体12より厚肉となる
ように形成することができ、これがため、口部14はあ
る程度固くなるように形成されている。ここで、口部1
4,フランジ部22及びこれらの近傍の平均肉厚は、好
ましくは1〜4mm,より好ましくは1〜3mm,特に
好ましくは1.2mm〜2.5mmとなるように形成さ
れ、容器本体12の平均肉厚は、好ましくは0.1mm
〜1.5mm,より好ましくは0.2mm〜1.0m
m,特に好ましくは0.3mm〜0.7mmとなるよう
に形成され、両者の差が好ましくは0.2mm以上,よ
り好ましくは0.5mm以上になるようにされる。
【0014】口部14には、雄ねじ14Aに螺合する雌
ねじ(図示省略)がその内壁に形成された硬質の蓋部材
としてのキャップ30が螺合され、口部14の上部開口
24が開閉されるようになっている。キャップ30は、
例えば、ポリプロピレン或いは高密度ポリエチレン(H
DPE)により形成される。ここで、高密度ポリエチレ
ンとしては、例えば密度が0.940g/ccより大き
いもの,好ましくは0.940g/ccより大きく0.
98g/cc以下,より好ましくは0.945g/cc
〜0.97g/ccのものを用いることができる。
【0015】容器11は、充填する液体によって、ガス
バリアー性が必要な場合には、用いる材質及び原料を変
えることによって必要なガスバリアー性を容易に持たせ
ることができる。例えば、写真用処理液の中でも、現像
液等のように高いO2 バリアー性を要する液体用として
形成される場合は、低密度ポリエチレン/ポリビニルア
ルコール・エチレン共重合体/低密度ポリエチレン(L
DPE/EVOH/LDPE)の3層構成や、低密度ポ
リエチレン/ナイロン(LDPE/NY)の2層構成等
のような低密度ポリエチレンを主体とする多層構成によ
り形成し、ガスバリアー性が25ml/m2 ・day・
atm(20℃ 65%)以下、好ましくは0.5〜1
0ml/m2 ・day・atm(20℃ 65%)とな
るようにする。
【0016】一方、容器11は、例えば定着液等のよう
に必ずしもO2 バリアー性を要しない液体用として形成
される場合には、低密度ポリエチレン(LDPE)単体
あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA:こ
の場合は、密度0.940g/ccを越えるものも使用
できる)を用いて形成される。ここで、低密度ポリエチ
レンとしては、密度0.940g/cc以下,好ましく
は0.90g/cc〜0.940g/cc,より好まし
くは0.905g/cc〜0.925g/ccのものを
用いることができる。この場合の容器11のガスバリア
ー性は、50ml/m2 ・day・atm(20℃ 6
5%)、例えば100〜5000ml/m2 ・day・
atm(20℃ 65%)であってもよい。
【0017】容器11は、上記のように、低密度ポリエ
チレンを主体としてブロー成形により形成されるので、
従来の高密度ポリエチレン(HDPE)により形成され
た容器に比較して重量も略半分となる。
【0018】外筒16は、本実施例では、段ボールや厚
紙等を用いて形成されており、主として容器本体12の
自立性の確保及び液体用容器10を持つ場合の取扱いを
容易にするためのものである。この外筒16は、図3に
示されるような軸直交断面が略正方形の筒であり、その
一角部(図3における紙面手前側の角部)には、当該外
筒16の軸直交面を通る相互に平行な2本の破断部とし
ての切り込み26,28が所定間隔を隔てて予め付され
ている。また、この外筒16には、切り込み26,28
の両端をそれぞれ結ぶ線状の折り目32,34が予め付
されている。このため、これらの切り込み26,28の
中間領域部分27は、図4に示されるように内側に屈曲
させることができるようになっている。
【0019】図2に示される容器11に、下方(図2矢
印B方向)から図3に示される外筒16を挿入して両者
を一体化させれば、図1の液体用容器10が構成され
る。
【0020】上記のように構成された本実施例の液体用
容器10によると、口部14は比較的固く、口元部分に
フランジ部22が形成されているので、このフランジ部
22を両側から指で挟んで持つことができ、これがため
キャップ30の取り外し時に容器本体12(この部分は
柔軟である。)が捩じれることがない。このため、容器
11内の処理液等の液体が誤って口部14から溢れ出る
等の不都合が起こりにくい。なお、容器11の容器本体
12は柔軟性を有することを特徴とするので、剛性のあ
る従来の容器に比べて充填時や使用時の液溢れが一面に
おいて起こり易く、これを防止すべく液充填率を95%
以下、好ましくは90%以下とすることが望ましい。
【0021】また、図1に示されるように容器本体12
に外筒16が装着された状態で、外筒16の切り込み2
6,28の間の領域部分27を内側(凹部18側)に押
し込むと、当該領域部分27が内側に屈曲して図5ない
し図6に示されるようなへこみ部36が形成され、外筒
16のへこみ部36を構成する一方の面とこれに対向す
る面(図5における面16Aと面16B又は面16Cと
面16D)とによって、把持部38A又は38Bが形成
される。従って、この把持部38A(又は38B)を両
側から手で把持することにより簡単に液体用容器10を
持てるので、容器11の内部に処理液を充填した場合
に、ユーザーが処理槽内に処理液を注ぐ際の取扱いが容
易である。
【0022】さらに、容器本体12は、使用後、外筒1
6を装着した状態のまま、外筒16が菱形に変形するよ
うに両側から押圧することにより、簡単に押し潰すこと
ができるので減容化を図ることができ、この状態でキャ
ップ30を口部14にしっかりと螺合させることによ
り、容器11内部の負圧が維持されるので、容器本体1
2が弾性的に原形状に復帰することはなく、この減容化
状態を維持できる。
【0023】容器11は、前記の如く、低密度ポリエチ
レンを主体として柔軟に形成されるので、合成樹脂の使
用量が従来の高密度ポリエチレン(HDPE),ポリ塩
化ビニル樹脂(PVC)等から成る剛性のある液体用容
器に比較して少なくなり、これがため破棄後に焼却する
際の発熱量が少なくなり、環境保全にも貢献することが
できる。
【0024】本実施例では、外筒16により自立性は十
分に確保できるので、容器11自体の自立性はあっても
なくてもよいが、自立性がない方が容易に減容化できる
点では望ましい。
【0025】なお、上記実施例では、口元の部分に軸直
交方向外方に突出した小判型状のフランジ部22を形成
する場合を例示したが、フランジ部22の形状はこれに
限られるものではなく、六角形,四角形,八角形等のフ
ラットな面が一部にある形状に形成すれば、このフラッ
トな面を機械により簡単に挟持させることができ、これ
により工場における現像液等の処理液の充填作業を円滑
に行うことができる。また、口元部分を指が入る程度の
長さに形成(比較的長く形成)すれば、この部分を指で
挟んで持てるので、必ずしもフランジ部22を設けなく
てもよく、この場合において、当該口元部分を六角形,
四角形,八角形等に形成すれば、この部分を機械により
簡単に挟持させることができる。
【0026】また、上記実施例では、蓋部材としてキャ
ップ30(外蓋)を使用する場合を例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、キャップ30に代え
て又はこれと共に図7に示されるような内蓋31を採用
してもよく、この場合には、内蓋31を容器11と同じ
低密度ポリエチレンにより形成することができるので、
生産効率上好ましいだけでなく、容器を回収・再利用す
る場合にも好ましい。また、内蓋31とキャップ30と
を一体化したような構造の中栓付きキャップを設けても
よく、この場合中栓により十分に密閉性を確保できるの
で、当該中栓付きキャップの全体を容器11と同じ低密
度ポリエチレンにより形成することができ、上記した如
く生産効率上好ましいだけでなく、容器を回収・再利用
する場合にも好ましい。
【0027】更に、外筒16に代えて、図8に示される
ような、破断部としてのミシン目42,44が付された
外筒40を使用してもよい。この場合には、これらのミ
シン目42,44の中間領域部分46A,46Bを折り
目48,50に沿って内側に屈曲させることにより、図
9に示されるような状態となり、この時、図10に示さ
れるような断面略正方形の筒状の把持部50が構成され
るので、この把持部50部分を掴むことにより、容器1
1を大容量用として大きく作った場合でも簡単に持つこ
とができる。
【0028】容器本体及び外筒の断面形状は、上記実施
例で述べたような、正方形に限られるものではなく、容
器本体の断面形状を六角形,八角形等の多角形,あるい
は円形に形成してもよい。容器本体等の断面形状を六角
形状にした場合には、これを多数箱詰めにする等の場合
には、いわゆるハニカム状に配置することにより、効率
のよい箱詰めが可能となる。
【0029】また、上記実施例においては、凹部を一箇
所設ける場合を例示したが、複数箇所に設けることも可
能である。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図11ないし
図12に基づいて説明する。図11において、容器61
は、柔軟性を有する容器本体62と、この容器本体62
から上方に突出した硬質の口部64とを有し、これらの
容器本体62と口部64とがブロー成形により一体成形
されて容器61が形成されている。
【0031】容器本体62は、略直方体状に形成され、
この容器本体62の側壁の上端及び下端には、周囲全体
に渡って側壁の他の部分より幾分軸直交方向外方に突出
した第1の環状突出部66,第2の環状突出部68が、
それぞれ形成されている。これらの環状突出部66,6
8は、ブロー成形の際に、側壁の他の部分の径を当該第
1,第2の環状突出部66,68より絞り込むことによ
って形成される。これらの第1の環状突出部66,第2
の環状突出部68は、後述する外筒72Aの上下方への
抜けを防止するストッパの役目を有するものである。
【0032】口部64は、前述した第1実施例における
口部14と同様にブロー成形されている。また、口部6
4近傍及び容器本体62の肉厚も第1実施例のそれと同
様にされる。口部64には、第1実施例のキャップ30
と同様のキャップ80が螺合され、口部64の上部開口
84が開閉されるようになっている。
【0033】キャップ80及び容器61のそれぞれの構
成材料も、第1実施例と同一の材料が使用されている。
【0034】本実施例では、図11に示すように、容器
本体62の第1の環状突出部66と第2の環状突出部6
8との間の側壁部の外周に紙72を容易に巻回すること
ができ、この巻回された紙72の両端を糊あるいは接着
剤等により接着することにより、図12に示されるよう
な外筒72Aが形成される。この外筒72Aと容器61
とによって液体用容器が構成される。
【0035】上記のようにして構成された本第2実施例
によっても、前述した第1実施例と同様の作用・効果を
奏する他、外筒72Aが容器本体62の第1の環状突出
部66と第2の環状突出部68との間の側壁部分の外周
に装着されていることから、前記の如く、第1の環状突
出部66,第2の環状突出部68が外筒72Aの上下方
への抜けを防止するストッパの役目をし、この外筒72
Aを把持することにより液体用容器全体を傾けても容器
61が外筒72Aから離脱するおそれはなく、容器内の
液体の注液時の取扱いが一層容易であるという利点もあ
る。
【0036】上記第1,第2実施例では、液体用容器の
内容積については明示していないが、本発明は内容積数
100ミリリットルから数リットル(具体的には、例え
ば2〜5リットル)の容器に適用できるものである。
【0037】なお、上記実施例においては、本発明に係
る液体用容器を感光材料の現像処理に用いる処理液(こ
れについては、後述する。)を充填するのに使用する場
合を例示したが、この他の液体、例えば各種飲料等を充
填する飲料用容器として使用することも可能である。
【0038】なお、本発明に係る液体用容器に充填され
る(以下、単に「本発明が適用される」と略述する)写
真用処理剤としては、公知のものを用いることができ
る。例えば、発色現像液,黒白現像液,漂白液,定着
液,漂白定着液,調整液,安定液などを挙げることがで
きる。
【0039】本発明が適用される発色現像液は、好まし
くは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とする
アルカリ性水溶液である。この発色現像主薬としては、
アミノフェノール系化合物も有用であるが、p−フェニ
レンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代表例
としては3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸塩,塩酸塩
若しくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げられる。これ
らの化合物は目的に応じ2種以上併用することもでき
る。
【0040】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩,ホ
ウ酸塩若しくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類若しくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また、必
要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシ
ルアミン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ
〔2,2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールのような有機溶
剤、四級アンモニウム塩、アミン類のような現像促進
剤、色素形成カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロ
ンハイドライドのようなカブラセ剤、1−フェニル−3
−ピラゾリドンのような補助現像主薬、粘性付与剤、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表されるような各
種キレート剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニト
リロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
1−ヒドロキシエチリデン−1、1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニ
ル酢酸)及びそれらの塩を用いることができる。
【0041】また、反転処理に用いられる黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノ−ルなどのアミ
ノフェノ−ル類など公知の黒白現像主薬を単独であるい
は組み合わせて用いることができる。
【0042】漂白剤としては、例えば鉄(III)などの多
価金属の化合物、過酸類、等が用いられる。代表的漂白
剤としては鉄(III)の有機錯塩、例えばエチレンジアミ
ン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサ
ンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、1,3ージア
ミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、などのアミノポリカルボン酸類の錯塩,過硫酸塩な
どを用いることができる。さらにアミノポリカルボン酸
鉄(III)錯塩は、漂白液においても、漂白定着液におい
ても特に有用である。
【0043】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一
般的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使
用できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩,重
亜硫酸塩,スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸
付加物が好ましい。
【0044】本発明が適用される発色現像液、漂白定着
液などの処理液の代表的な例は、「写真工業別冊、最新
写真処方便覧」笹井 明著(写真工業出版社、昭和58
年7月20日発行)に記載されている。
【0045】本発明が適用される代表的な具体的な処理
剤としては、次のものを挙げることができる。
【0046】カラーネガフィルム用発色現像液、漂白
液、定着液、安定液としては、特開平4−359,24
9号公報に記載されたもの、特に実施例1に記載された
発色現像補充液、漂白補充液、定着補充液、安定液N
o.18を各々用いることができる。これらは、そのま
ま容器に収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
例えば、上記安定液No.18は100倍に濃縮しても
よい。
【0047】カラーペーパー用発色現像液、漂白定着液
としては、特開平4−195,037号公報に記載され
たもの、特に実施例、中でも実施例2に記載されたカラ
ー現像補充液、漂白定着補充液を各々用いることができ
る。
【0048】直接ポジカラー感光材料用発色現像液、漂
白定着液、水洗水としては、特開平1−93,739号
公報に記載された発色現像補充液(実施例のもの、特に
実施例2に記載の発色現像補充液)、特開平2−50,
157号公報に記載された発色現像補充液(実施例のも
の、特に実施例4の発色現像補充液、中でもCD−2
0)、特開平2−91,642号公報に記載された発色
現像補充液(実施例のもの、特に実施例1の発色現像補
充液、中でもNo.6)、特開平3−13,941号公
報に記載された漂白定着液(実施例のもの、特に実施例
1の漂白定着液)、特開平3−13,941号公報に記
載された水洗水、特に実施例1に記載のもの、を各々用
いることができる。これらの処理液は、そのまま容器に
収納してもよいし、濃縮して収納してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用後に容易に減容化することができると共に、取扱い
が簡単であるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液体用容器をキャップ
と共に示す斜視図である。
【図2】外筒が装着される前の図1の容器をキャップと
共に示す斜視図である。
【図3】装着前の外筒を示す斜視図である。
【図4】切り込みの中間領域部分が押し込まれた状態の
図3の外筒を示す斜視図である。
【図5】外筒の切り込みの中間領域部分が押し込まれた
状態の図1の液体用容器を示す斜視図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】内蓋を示すため口部の一部を破断して示す正面
図である。
【図8】外筒の他の例を示す斜視図である。
【図9】ミシン目の中間領域部分が押し込まれた状態の
図8の外筒を示す斜視図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る容器の外筒が装着
される前の状態をキャップと共に示す斜視図である。
【図12】図11の容器に外筒が装着された状態をキャ
ップと共に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 液体用容器 11 容器 12 容器本体 14 口部 16 外筒 18 凹部 26 切り込み(破断部) 27 中間領域部分27 28 切り込み(破断部) 30 キャップ(蓋部材) 36 ミシン目(破断部) 38 ミシン目(破断部) 40 外筒 46A 中間領域部分 46B 中間領域部分 61 容器 62 容器本体 64 口部 66 第1の環状突出部 68 第2の環状突出部 72A 外筒 80 キャップ(蓋部材)
フロントページの続き (72)発明者 船橋 孝彦 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 東 罐興業株式会社内 (72)発明者 榎本 泰久 茨城県猿島郡五霞町江川沖ノ内2829番地 東罐興業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋部材との係合により開閉される硬質の
    口部とこの口部と共に一体成形され且つその側壁の一部
    に内側へ窪んだ凹部が形成された柔軟な容器本体とから
    成る容器と、 前記容器本体の側壁の外周に装着されると共に、その中
    間領域部分が前記凹部側へ屈曲して把持部を形成する少
    なくとも2ヵ所の破断部が前記凹部に対応して付された
    外筒と、 を有する液体用容器。
  2. 【請求項2】 蓋部材との係合により開閉される硬質の
    口部と前記口部と共に一体成形され且つその側壁の上端
    部近傍,下端部近傍に、周囲全体に渡って当該側壁の他
    の部分より幾分軸直交方向外方に突出した第1の環状突
    出部,第2の環状突出部がそれぞれ形成された柔軟な容
    器本体とから成る容器と、 前記容器本体の前記第1の環状突出部と第2の環状突出
    部との間の側壁部分の外周に装着された外筒と、 を有する液体用容器。
JP3066393A 1993-02-19 1993-02-19 液体用容器 Pending JPH06242586A (ja)

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Effective date: 20050228