JPH075648A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH075648A
JPH075648A JP14645593A JP14645593A JPH075648A JP H075648 A JPH075648 A JP H075648A JP 14645593 A JP14645593 A JP 14645593A JP 14645593 A JP14645593 A JP 14645593A JP H075648 A JPH075648 A JP H075648A
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JP
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group
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silver halide
coupler
formula
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JP14645593A
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Hiroyuki Onda
浩幸 恩田
Shigeto Hirabayashi
茂人 平林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色再現性に優れ、しかも生試料の保存性に優
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の提供。 【構成】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑
感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤層
を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層に、下記一般式[M−I]で表されるカプラーの
少なくとも1種を含有し、さらに該青感性ハロゲン化銀
乳剤層の少なくとも一層に、下記一般式[D−I]で表
される化合物を少なくとも1種含有することを特徴とす
るハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、感度が高く、色再現性にすぐれ、さら
には生試料の保存性に優れたハロゲン化銀カラー写真感
光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、色再現性に優れ、かつ生試料の保
存性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の開発が
強く望まれている。
【0003】ハロゲン化銀カラー写真感光材料には、通
常イエロー、マゼンタ、シアンの各カプラーが組合され
て用いられる。このうち、マゼンタカプラーとしては、
5−ピラゾロン系マゼンタカプラーが広く用いられてい
る。5−ピラゾロン系マゼンタカプラーは、現像処理に
よって形成される色素が430nm付近に副吸収を有するた
め、色再現上種々の問題があった。この問題を解決する
べく新規マゼンタカプラーが研究され、例えば米国特許
3,725,065号、同3,810,761号、同3,758,309号、同3,72
5,067号に開示されているようなピラゾロトリアゾール
系カプラーが開発された。これらのピラゾロトリアゾー
ル系カプラーは、副吸収が少なく、色再現性において有
利である。
【0004】鮮鋭性を改良する手段として、発色現像主
薬の酸化体と反応して、現像抑制剤を放出するDIR化
合物が知られている。例えば、米国特許3,227,554号、
同3,701,783号、同3,632,345号、特開昭49-77635号等に
記載の抑制基メルカプト系のDIR化合物は、層内の抑
制作用が強く、画像の微粒子化、鮮鋭性の向上及び階調
コントロールは可能であるが、隣接層への抑制作用いわ
ゆるIIE効果が小さく色再現性の面では不満足であっ
た。
【0005】また、米国特許3,148,062号、特開昭49-12
2355号、同52-82424号、特開平3-18844号に記載の抑制
基がアゾール系のDIR化合物は、前記のメルカプト系
の化合物に比べ、エッジ効果、IIE効果をより大きく
することが可能であるが、トリアゾール系DIR化合物
を青感性層に添加した場合、緑感性層に5−ピラゾロン
系マゼンタカプラーを用いるとIIE効果は大きいが、
感度が低くなり、また、ピラゾロトリアゾール系カプラ
ーを用いると感度は高いが、IIE効果が小さくなると
いう問題を有していた。さらに、塗布試料を高温、高湿
下で保存中に感度が低下するという問題があることが明
らかになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
問題を鑑み色再現性に優れ、しかも生試料の保存性に優
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
の構成により達成される。
【0008】支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤層、
緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一層に、下記一般式[M−I]で表されるカプラー
の少なくとも1種を含有し、さらに該青感性ハロゲン化
銀乳剤層の少なくとも一層に、下記一般式[D−I]で
表される化合物を少なくとも1種含有することを特徴と
するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、Rは炭素数5以上の第一級アルキ
ル基を表す。Xは水素原子また発色現像主薬の酸化体と
の反応により離脱する置換基を表す。Zは含窒素複素環
を形成するのに必要な非金属原子群を表す。R1はZに
直接結合する炭素が第一級であるアルキレン基、または
アルケニレン基を表し、R2はアルキル基、アルケニル
基、シクロアルキル基またはアリール基を表す。〕 一般式[D−I] A−(TIME )n −INHIBIT 〔式中、A はカプラー残基を表す。TIME はタイミ
ング基を表し、一般式[D−I]のAのカップリング基
と結合し、発色現像主薬の酸化体との反応によりカプラ
ーより開裂した後、順次、開裂して、最終的にINHI
BITを適度に制御して放出する。nは0または1であ
る。〕 INHIBITは上記放出により現像抑制剤となる基
で、一般式〔D−Ia〕または一般式〔D−Ib〕で表さ
れるトリアゾール環基である。
【0011】
【化4】
【0012】〔一般式〔D−Ia〕及び一般式〔D−I
b〕においてR3はアルキルチオ基であり、R4は、H、
アルキル基、アルキルチオ基、アリール基または複素環
基である。置換基R3及びR4の少なくとも一つはトリア
ゾール環から2〜4原子の間隔で水性アルカリ中で加水
分解できる基−CO−OR5、−O−CO−OR5、また
は−CO−CO−R5を含有する。R5はアルキル基、シ
クロアルキル基、またはアリール基である。〕 更に本発明に係る前記一般式[M−I]で表されるマゼ
ンタカプラーについて説明する。
【0013】Rで表される炭素数5以上の第一級アルキ
ル基としては、例えばぺンチル、ヘキシル、オクチル、
ドデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル
等の基が挙げられる。これらの基のうち好ましいものは
炭素数5〜15の第一級アルキル基である。
【0014】R1で表されるアルキレン基としては、炭
素数1〜32のものが好ましく、さらに1〜3が好まし
い。
【0015】R1で表されるアルケニレン基としては、
炭索数3〜32のものが好ましく、さらに3〜6が好まし
い。
【0016】R2で表わされるアルキル基としては、炭
素数1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。
【0017】R2で表わされるアルケニル基としては、
炭素数2〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよ
い。
【0018】R2で表わされるシクロアルキル基として
は、5〜6員環のものが好ましい。
【0019】R2で表わされるアリール基としては、フ
ェニル基が好ましい。
【0020】R、R1およびR2で表される基はさらに置
換基を有してもよく、置換基としては、例えば、アルキ
ル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アシルア
ミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、
ハロゲン原子、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホ
スホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、シ
アノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シ
ロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、アミノ、
アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイルア
ミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカ
ルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオキ
シカルボニル等の基が挙げられる。
【0021】一般式[M−I]で表されるカプラーは、
さらに具体的には、例えば、下記一般式[M−II]〜
[M−IV]により表される。
【0022】
【化5】
【0023】前記一般式[M−II]〜[M−IV]におい
て、R、R1、R2およびXは、それぞれ一般式[M−
I]におけるR、R1、R2およびXと同様の基を表す。
【0024】以下に、本発明に係る一般式[M−I]で
表されるマゼンタカプラーの代表的具体例を示すが、本
発明はこれらに限定されない。
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】次に、本発明の一般式[M−I]で表され
るマゼンタカプラーの具体的合成例を記載するが、本発
明の一般式[M−I]で表されるマゼンタカプラーは、
Journal of the Chemical Soceiety,Perkin I l
977,2047、米国特許3,725,067号、特開昭59-99437号、
特開昭58−42045号、特開昭61−180243号等を参考にし
て合成することができる。
【0029】
【化9】
【0030】本発明のマゼンタカプラー[M−I]は、
通常ハロゲン化銀1モル当り1×10-3モル〜1モル、好
ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用いるこ
とができる。
【0031】また、他のマゼンタカプラーと併用して用
いてもよい。これらのマゼンタカプラーとしては、例え
ば米国特許3,684,514号、英国特許1,183,515号、特公昭
40-6031号、同40-6035号、同44-15754号、同45-40757
号、同46-19032号、特開昭50-13041号、同53-129035
号、同51-37646号、同55-62454号、米国特許3,725,067
号、英国特許1,252,418号、同1,334,515号、特開昭59-1
71956号、同59-162548号、同60-43659号、同60-33552
号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24626(1984)、
特願昭59-243007号、同59-243008号、同59-243009号、
同59-243012号、同60-70197号、同60-70198号等に記載
される化合物が挙げられる。
【0032】次に、本発明に係る前記一般式[D−I]
で表わされる化合物について説明する。
【0033】一般式[D−I]において、INHIBI
Tは、現像抑制剤となる基で、前記一般式〔D−Ia〕
及び〔D−Ib〕で表わされる単環トリアゾール環基で
ある。一般式〔D−Ia〕及び〔D−Ib〕において、R
3又はR4で表わされるアルキルチオ基は、好ましくは炭
素数1〜7であり、前記の加水分解できる基の中の一つ
によって置換されていてもよい。
【0034】R4又はR5で表わされるアルキル基は、好
ましくは炭素数1〜7であり、ハロゲン原子、シアノ基
等で置換されていてもよい。
【0035】R4で表わされる複素環基は、例えばフリ
ル基等である。
【0036】R5で表わされるアリール基は、例えばフ
ェニル基等であり、アルキル基、ハロゲン原子等で置換
されていてもよい。
【0037】水性のアルカリ中で加水分解することがで
きる基−CO−OR5,−O−CO−OR5又は−O−C
O−R5とトリアゾール環基の間の間隔を規定する2〜
4の原子は炭素原子及びヘテロ原子とすることができ
る。
【0038】以下に、INHIBITで表わされるトリ
アゾール環基の代表例を挙げる。
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】次に一般式[D−I]において、TIME
はタイミング基を表わし、その代表例としては、下記一
般式〔D−11〕〜〔D−19〕で表わされる基が挙げられ
る。
【0044】
【化14】
【0045】一般式〔D−11〕〜一般式〔D−15〕及び
一般式〔D−18〕において、Rdは水素原子、ハロゲ
ン原子又はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、ア
ラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アニリ
ノ、アシルアミノ、ウレイド、シアノ、ニトロ、スルホ
ンアミド、スルファモイル、カルバモイル、アリール、
カルボキシ、スルホ、ヒドロキシもしくはアルカンスル
ホニルの各基を表す。また、Rdは、一般式〔D−1
1〕〜一般式〔D−13〕、一般式〔D−15〕及び一般式
〔D−18〕においては、lが2以上のとき、Rd同志
が結合して縮合環を形成してもよい。
【0046】一般式〔D−11〕、一般式〔D−14〕、一
般式〔D−15〕及び一般式〔D−19〕において、Rd
はアルキル、アルケニル、アラルキル、シクロアルキ
ル、ヘテロ環又はアリールの各基を表す。
【0047】一般式〔D−16〕及び一般式〔D−17〕に
おいて、Rdは水素原子又はアルキル、アルケニル、
アラルキル、シクロアルキル、ヘテロ環ましくはアリー
ルの各基を表す。
【0048】一般式〔D−19〕において、Rd及びR
はそれぞれ水素原子又はアルキル基(好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基)を表し、nは2〜4の整数
を表す。複数のRd及びRdはそれぞれ同じでも異
なっていてもよい。
【0049】一般式〔D−11〕、一般式〔D−15〕〜一
般式〔D−18〕において、kは0、1又は2の整数を表
す。
【0050】一般式〔D−11〕〜一般式〔D−13〕、一
般式〔D−15〕及び一般式〔D−18〕において、lは1
〜4の整数を表す。
【0051】一般式〔D−16〕において、mは1又は
2の整数を表す。
【0052】l、mが2以上のとき、各Rd、Rd
は同じでも異なってもよい。
【0053】一般式〔D−16〕〜一般式〔D−18〕にお
いて、Bは酸素原子又は−N(Rd6)−(Rd6は、一
般式〔D−11〕、一般式〔D−14〕、一般式〔D−1
5〕、一般式〔D−19〕におけるRd6と同義である。)
を表す。
【0054】一般式〔D−16〕における
【0055】
【化15】
【0056】は単結合あるいは二重結合であることを表
し、mが2のときは単結合、mが1のときは二重結
合である。
【0057】TIMEで表わされる一般式〔D−11〕〜
一般式〔D−19〕の中では、一般式〔D−12〕〜一般式
〔D−14〕が好ましい。
【0058】一般式[D−I]において、Aで表わされ
るカプラー成分としては、イエロー画像形成色素カプラ
ー残基、マゼンタ画像形成色素カプラー残基、シアン画
像形成色素カプラー残基及び無呈色カプラー残基が挙げ
られる。これらのうち、好ましいものは、イエロー画像
形成色素カプラー残基である。
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】
【化20】
【0064】
【化21】
【0065】次に、本発明に係る一般式〔D−I〕で表
わされる化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されない。
【0066】本発明に係る一般式〔D−I〕で表わされ
るDIR化合物は、ハロゲン化銀1モル当り0.0001〜0.
1モル使用することが好ましく、特に0.001〜0.05モル使
用すことが好ましい。
【0067】本発明に係るマゼンタカプラー[M−I]
及びDIR化合物をカラー写真感光材料中に含有させる
方法は特に問わないが、通常のハロゲン化銀写真感光材
料において知られている方法が総て利用できる。即ち、
米国特許2,322,027号に示されるように、高沸点溶剤に
溶解して微細な油滴として分散させる方法、米国特許2,
186,849号に示されるように、耐拡散基と水溶性基を持
たせて溶解分散する方法、米国特許2,397,864号に示さ
れるように、高分子化合物の一成分として組み込む方
法、特開昭51-59942号、同51-59943号に示されるよう
に、ラテックスポリマーに充填する方法、あるいはコロ
イドミル等によって機械的に粉砕分散する方法などがあ
る。
【0068】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
【0069】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0070】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層には、カプラーが
用いられる。
【0071】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
【0072】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白され
る染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホルマ
リンスカベンジャー、螢光増白剤、マット剤、滑剤、画
像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、
現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
【0073】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0074】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0075】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0076】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2
りのグラム数を示す。又、ハロゲン化銀、コロイド銀は
銀に換算して示し、増感色素は銀1モル当りのモル数で
示した。
【0077】実施例1 トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー写真感光材料(試料1)を作製した。
【0078】 第1層;ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀 0.20 UV吸収剤(UV−1) 0.20 カラードカプラー(CC−1) 0.05 カラードカプラー(CM−1) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 ゼラチン 1.5 第2層;中間層(IL−1) UV吸収剤(UV−1) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.01 ゼラチン 1.5 第3層;低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.8 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.8 増感色素(SD−1) 2.5×10-4 増感色素(SD−2) 2.5×10-4 増感色素(SD−3) 0.5×10-4 シアンカプラー(C−1) 1.0 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05 DIR化合物(D−A) 0.002 高沸点溶媒(Oil−1) 0.5 ゼラチン 1.5 第4層;高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 2.0 増感色素(SD−1) 2.0×10-4 増感色素(SD−2) 2.0×10-4 増感色素(SD−3) 0.1×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.25 シアンカプラー(C−2) 0.05 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.015 DIR化合物(D−A) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.2 ゼラチン 1.5 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.5 第6層;低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 1.3 増感色素(SD−4) 5×10-4 増感色素(SD−5) 1×10-4 マゼンタカプラー(M−A) 0.50 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.01 DIR化合物(D−B) 0.04 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第7層;高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 1.3 増感色素(SD−6) 1.5×10-4 増感色素(SD−7) 2.5×10-4 増感色素(SD−8) 0.5×10-4 マゼンタカプラー(M−A) 0.15 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.05 DIR化合物(D−B) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 色汚染防止剤(SC−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ゼラチン 0.8 第9層;低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.25 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.25 増感色素(SD−10) 7×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.5 イエローカプラー(Y−2) 0.1 DIR化合物(I−7) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.3 ゼラチン 1.0 第10層;高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.4 増感色素(SD−9) 1×10-4 増感色素(SD−10) 3×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.30 イエローカプラー(Y−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.1 第11層;第1保護層(PRO−1) 微粒子沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm、AgI含有率2モル%) 0.4 UV吸収剤(UV−1) 0.10 UV吸収剤(UV−2) 0.05 高沸点溶媒(Oil−1) 0.1 高沸点溶媒(Oil−3) 0.1 ホルマリンスカベンジャ(HS−1) 0.5 ホルマリンスカベンジャ(HS−2) 0.2 ゼラチン 1.0 第12層;第2保護層(PRO−2) 界面活性剤(Su−1) 0.005 アルカリ可溶性マット化剤(平均粒径2μm) 0.05 ポリメチルメタクリレート (平均粒径3μm) 0.05 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.6 尚各層には上記組成物の他に塗布助剤Su−2、分散助
剤Su−3、硬膜剤H−1及びH−2、安定剤ST−
1、カブリ防止剤AF−1、AF−2を添加した。
【0079】Em−1 平均粒径0.46μm 平均沃化銀
含有率 7.0モル%、単分散性(分布の広さ14%)の
表面低沃化銀(2モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−2 平均粒径0.30μm 平均沃化銀含有率 2.0
モル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面臭化銀含有
コア/シェル型乳剤 Em−3 平均粒径0.81μm 平均沃化銀含有率 7.0
モル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀
(1.0モル%)含有コア/シェル型乳剤 Em−4 平均粒径0.95μm 平均沃化銀含有率 8.0
モル%、単分散性(分布の広さ14%)の表面低沃化銀
(0.5モル%)含有コア/シェル型乳剤
【0080】
【数1】
【0081】
【化22】
【0082】
【化23】
【0083】
【化24】
【0084】
【化25】
【0085】
【化26】
【0086】
【化27】
【0087】次に、上記試料1において、第6層、第7
層のハロゲン化銀乳剤層に添加したマゼンタカプラーを
表1に示した等モルのマゼンタカプラーで置き換え、試
料2〜8を作成した。
【0088】このようにして作成した各試料No.1〜8
を白色光を用いて1/100秒のウェッジ露光した後、下
記の現像処理を行った。
【0089】現像処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0090】 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N− (β−ヒドロキシエチル)アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとし、pH10.05に調整する。
【0091】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム塩 100g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ml 水を加えて1リットルとし、pH6.0に調整する。
【0092】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム(50%水溶液) 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH6.0に調整
する。
【0093】 〈安定化液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0094】得られた処理済み試料についてセンシトメ
トリー測定を行ない緑色感度を求めた。なお感度は最小
濃度+0.1の濃度を与えるのに必要な露光量を求め、試
料1を100とする相対値で示した。
【0095】また、試料1〜8の生保存性を測定した。
生保存性は、各試料を温度50℃、相対湿度70%下に14日
間保存した後、保存前の各試料とともにセンシトメトリ
ー用ステップウエッジを介して緑色光により露光を行
い、続いて前述の現像処理を行い、緑色感度S′を測定
した。保存前の試料の緑色感度Sに対する変化率を下式
で算出した。なお、感度は最小濃度+0.1の濃度を与え
るのに必要な露光量の逆数より求めた。
【0096】変化率=(|S−S′|)/S ×100 また、IIE効果は以下の方法で求めた。一方の試料に
は、白色光のウエッジ露光を行い、他方の試料には、緑
色光によるウェッジ露光を行った。各試料について、発
色現像で得られたマゼンタ色素の特性曲線によりガンマ
値を求め、緑色光によるガンマ(γG)を白色露光によ
るガンマ(γw)で割った値をIIE効果とした。
【0097】これらの結果を表1に示す。
【0098】
【表1】
【0099】表1に示すように、比較カプラーを用いた
比較試料1はIIE効果は大きいが、感度が低く、生保
存性での劣化が大きい。また、比較試料2は感度は高い
が生保存性及びIIE効果が不十分である。これに対
し、本発明の試料3〜8は、生保存性が良好で、感度も
高く、IIE効果も大きい。
【0100】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀カラー写真感
光材料は、色再現性に優れ、しかも生試料の保存性に優
れた効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
    なくとも一層に、下記一般式[M−I]で表されるカプ
    ラーの少なくとも1種を含有し、さらに該青感性ハロゲ
    ン化銀乳剤層の少なくとも一層に、下記一般式[D−
    I]で表される化合物を少なくとも1種含有することを
    特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、Rは炭素数5以上の第一級アルキル基を表す。
    Xは水素原子また発色現像主薬の酸化体との反応により
    離脱する置換基を表す。Zは含窒素複素環を形成するの
    に必要な非金属原子群を表す。R1はZに直接結合する
    炭素が第一級であるアルキレン基、またはアルケニレン
    基を表し、R2はアルキル基、アルケニル基、シクロア
    ルキル基またはアリール基を表す。〕 一般式[D−I] A−(TIME )n −INHIBIT 〔式中、A はカプラー残基を表す。TIME はタイミ
    ング基を表し、一般式[D−I]のAのカップリング基
    と結合し、発色現像主薬の酸化体との反応によりカプラ
    ーより開裂した後、順次、開裂して、最終的にINHI
    BITを適度に制御して放出する。nは0または1であ
    る。〕 INHIBITは上記放出により現像抑制剤となる基
    で、一般式〔D−Ia〕または一般式〔D−Ib〕で表さ
    れるトリアゾール環基である。 【化2】 〔一般式〔D−Ia〕及び一般式〔D−Ib〕においてR
    3はアルキルチオ基であり、R4は、H、アルキル基、ア
    ルキルチオ基、アリール基または複素環基である。置換
    基R3及びR4の少なくとも一つはトリアゾール環から2
    〜4原子の間隔で水性アルカリ中で加水分解できる基−
    CO−OR5、−O−CO−OR5、または−CO−CO
    −R5を含有する。R5はアルキル基、シクロアルキル
    基、またはアリール基である。〕
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