JPH0755924A - Ｆｍｃｗレーダの送信波生成方法およびｆｍｃｗレーダ - Google Patents
Ｆｍｃｗレーダの送信波生成方法およびｆｍｃｗレーダInfo
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- JPH0755924A JPH0755924A JP5199624A JP19962493A JPH0755924A JP H0755924 A JPH0755924 A JP H0755924A JP 5199624 A JP5199624 A JP 5199624A JP 19962493 A JP19962493 A JP 19962493A JP H0755924 A JPH0755924 A JP H0755924A
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- frequency
- transmission wave
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 距離分解能を向上させたＦＭＣＷレーダを提
供する。 【構成】 三角波により周波数変調して送信波を生成す
る電圧制御発振器２と、生成された送信波を対象物体５
０に送信する送信アンテナ５と、電圧制御発振器２のバ
イアス電圧対周波数特性の逆関数で補正された三角波を
生成する補正バイアス電圧生成部１とを備え、補正三角
波で送信波を生成することにより、電圧制御発振器２の
周波数直線性を改善させ、結果的に距離分解能を向上さ
せる。
供する。 【構成】 三角波により周波数変調して送信波を生成す
る電圧制御発振器２と、生成された送信波を対象物体５
０に送信する送信アンテナ５と、電圧制御発振器２のバ
イアス電圧対周波数特性の逆関数で補正された三角波を
生成する補正バイアス電圧生成部１とを備え、補正三角
波で送信波を生成することにより、電圧制御発振器２の
周波数直線性を改善させ、結果的に距離分解能を向上さ
せる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、周波数変調された送
信波を対象物体に向けて送信し、その反射波を利用して
対象物体との距離を計測するＦＭＣＷレーダおよびＦＭ
ＣＷレーダの送信波生成方法に関する。
信波を対象物体に向けて送信し、その反射波を利用して
対象物体との距離を計測するＦＭＣＷレーダおよびＦＭ
ＣＷレーダの送信波生成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ＦＭＣＷレーダは簡単な信号
処理により対象物体との距離を計測することが可能であ
ることから、飛行機の高度計、自動車用の追突防止レー
ダなどに使用されている。図７は従来のＦＭＣＷレーダ
の一例の概略構成を示すブロック図、図８はその計測方
法を説明するための波形図である。
処理により対象物体との距離を計測することが可能であ
ることから、飛行機の高度計、自動車用の追突防止レー
ダなどに使用されている。図７は従来のＦＭＣＷレーダ
の一例の概略構成を示すブロック図、図８はその計測方
法を説明するための波形図である。
【０００３】このＦＭＣＷレーダは高周波変調波により
周波数変調した送信波を対象物体に向けて送信し、その
反射波と送信波とをミックスして得られたビート信号か
ら対象物体までの距離を測定するものである。このＦＭ
ＣＷレーダは三角波を出力する発振部３１と、生成され
た三角波により周波数変調する電圧制御発振器３２（Ｖ
ＣＯ）と、電圧制御発振器３２により周波数変調された
送信波をアンテナ３５側とミキサ３６側とに分岐するカ
ップラ３３と、送信波を電圧制御発振器３２からアンテ
ナ３５へ送るとともに、対象物体５０からの受信波をア
ンテナ３５からミキサ３６へ送るサーキュレータ３４
と、送信波を対象物体５０に対して送信するとともに対
象物体５０からの反射波を受信するアンテナ３５と、送
信波と受信波とをミックスしてビート信号を生成するミ
キサ３６とを有している。
周波数変調した送信波を対象物体に向けて送信し、その
反射波と送信波とをミックスして得られたビート信号か
ら対象物体までの距離を測定するものである。このＦＭ
ＣＷレーダは三角波を出力する発振部３１と、生成され
た三角波により周波数変調する電圧制御発振器３２（Ｖ
ＣＯ）と、電圧制御発振器３２により周波数変調された
送信波をアンテナ３５側とミキサ３６側とに分岐するカ
ップラ３３と、送信波を電圧制御発振器３２からアンテ
ナ３５へ送るとともに、対象物体５０からの受信波をア
ンテナ３５からミキサ３６へ送るサーキュレータ３４
と、送信波を対象物体５０に対して送信するとともに対
象物体５０からの反射波を受信するアンテナ３５と、送
信波と受信波とをミックスしてビート信号を生成するミ
キサ３６とを有している。
【０００４】上記構成のＦＭＣＷレーダの動作について
簡単に説明する。ＦＭＣＷレーダの発振部３１で生成さ
れた三角波は電圧制御発振器３２に入力され、この三角
波により周波数変調することにより得られた送信波はカ
ップラ３３、サーキュレータ３４を経てアンテナ３５か
ら対象物体５０に向けて発信されるとともに、一部はカ
ップラ３３を通してミキサ３６にも入力される。そして
対象物体５０からの反射波はアンテナ３５で受信され、
サーキュレータ３４の働きによりその受信波はミキサ３
６に達する。そしてミキサ３６において送信波と受信波
がミックスされビート信号が生成される。
簡単に説明する。ＦＭＣＷレーダの発振部３１で生成さ
れた三角波は電圧制御発振器３２に入力され、この三角
波により周波数変調することにより得られた送信波はカ
ップラ３３、サーキュレータ３４を経てアンテナ３５か
ら対象物体５０に向けて発信されるとともに、一部はカ
ップラ３３を通してミキサ３６にも入力される。そして
対象物体５０からの反射波はアンテナ３５で受信され、
サーキュレータ３４の働きによりその受信波はミキサ３
６に達する。そしてミキサ３６において送信波と受信波
がミックスされビート信号が生成される。
【０００５】図８（ａ）は対象物体との相対速度が０の
ときの送信波（実線）と受信波（破線）の変化を示す
図、図８（ｂ）は送信波と受信波とから生成されるビー
ト信号の周波数Δｆを示す図である。ここで、アンテナ
３５と対象物体５０との距離Ｒとビート周波数Δｆとの
間には、
ときの送信波（実線）と受信波（破線）の変化を示す
図、図８（ｂ）は送信波と受信波とから生成されるビー
ト信号の周波数Δｆを示す図である。ここで、アンテナ
３５と対象物体５０との距離Ｒとビート周波数Δｆとの
間には、
【０００６】
【数１】
【０００７】の関係がある。但し、ｋは比例定数であ
る。したがって、対象物体までの距離Ｒはビート周波数
Δｆにより求めることができることが分かる。上記のよ
うにＦＭＣＷレーダは対象物体５０との距離をミキサ３
６から得られるビート周波数Δｆにより求めることがで
きるが、電圧制御発振器３２を使用し、変調波としての
三角波により周波数変調して送信波を生成する構成であ
るため、電圧制御発振器３２のバイアス電圧対周波数特
性の直線性の良否が距離分解能を決定することになる。
る。したがって、対象物体までの距離Ｒはビート周波数
Δｆにより求めることができることが分かる。上記のよ
うにＦＭＣＷレーダは対象物体５０との距離をミキサ３
６から得られるビート周波数Δｆにより求めることがで
きるが、電圧制御発振器３２を使用し、変調波としての
三角波により周波数変調して送信波を生成する構成であ
るため、電圧制御発振器３２のバイアス電圧対周波数特
性の直線性の良否が距離分解能を決定することになる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電圧制
御発振器３２のバイアス電圧対周波数特性は一般に非直
線特性を持ち、距離分解能の低下の一因となっている。
さらに詳細に説明すると、図９（ａ）に示すように電圧
制御発振器３２の周波数直線性が悪いと図９（ｂ）に示
すように得られるビート周波数Δｆはドリフトを起こ
し、周波数分解能が劣化する。つまり、対象物体までの
距離Ｒは数１からも分かるようにビート周波数Δｆから
求めるので結果的に距離分解能が劣化することになる。
なお、電圧制御発振器３２はリアクタンスを変化させて
周波数を変化させるが、通常リアクタンスとして用いら
れる可変容量ダイオードはバイアス電圧に対して直線で
はない。そこでこの非直線性を直接、高周波回路的に補
正することも考えられるが、高周波回路的に補正するこ
とは非常に難しいとともに、出力電圧に対しても悪影響
を及ぼす問題がある。
御発振器３２のバイアス電圧対周波数特性は一般に非直
線特性を持ち、距離分解能の低下の一因となっている。
さらに詳細に説明すると、図９（ａ）に示すように電圧
制御発振器３２の周波数直線性が悪いと図９（ｂ）に示
すように得られるビート周波数Δｆはドリフトを起こ
し、周波数分解能が劣化する。つまり、対象物体までの
距離Ｒは数１からも分かるようにビート周波数Δｆから
求めるので結果的に距離分解能が劣化することになる。
なお、電圧制御発振器３２はリアクタンスを変化させて
周波数を変化させるが、通常リアクタンスとして用いら
れる可変容量ダイオードはバイアス電圧に対して直線で
はない。そこでこの非直線性を直接、高周波回路的に補
正することも考えられるが、高周波回路的に補正するこ
とは非常に難しいとともに、出力電圧に対しても悪影響
を及ぼす問題がある。
【０００９】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、簡単に高い周波数直線性が得られ、距離
分解能の向上が達成できるＦＭＣＷレーダとＦＭＣＷレ
ーダの送信波生成方法を提供することを目的としてい
る。
たものであり、簡単に高い周波数直線性が得られ、距離
分解能の向上が達成できるＦＭＣＷレーダとＦＭＣＷレ
ーダの送信波生成方法を提供することを目的としてい
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項１のＦＭＣＷレーダの送信波生成方法は、
変調波により周波数変調して送信波を生成する送信波生
成手段を使用し、ＦＭＣＷレーダの送信波を生成する場
合において、送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特
性を予め計測しておき、計測されたバイアス電圧対周波
数特性の逆関数で補正された変調波を生成し、その補正
変調波を用いて送信波生成手段により送信波を生成す
る。
めの、請求項１のＦＭＣＷレーダの送信波生成方法は、
変調波により周波数変調して送信波を生成する送信波生
成手段を使用し、ＦＭＣＷレーダの送信波を生成する場
合において、送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特
性を予め計測しておき、計測されたバイアス電圧対周波
数特性の逆関数で補正された変調波を生成し、その補正
変調波を用いて送信波生成手段により送信波を生成す
る。
【００１１】上記の目的を達成するための請求項２のＦ
ＭＣＷレーダは、変調波により周波数変調して送信波を
生成する送信波生成手段と、生成された送信波を対象物
体に送信する送信アンテナとを備えたＦＭＣＷレーダに
おいて、送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特性の
逆関数で補正された変調波を生成する補正変調波生成手
段を有し、送信波生成手段に入力される変調波が補正変
調波生成手段によって生成された補正変調波であること
を特徴としている。
ＭＣＷレーダは、変調波により周波数変調して送信波を
生成する送信波生成手段と、生成された送信波を対象物
体に送信する送信アンテナとを備えたＦＭＣＷレーダに
おいて、送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特性の
逆関数で補正された変調波を生成する補正変調波生成手
段を有し、送信波生成手段に入力される変調波が補正変
調波生成手段によって生成された補正変調波であること
を特徴としている。
【００１２】
【作用】請求項１のＦＭＣＷレーダの送信波生成方法で
あれば、予め送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特
性を計測しておき、計測されたバイアス電圧対周波数特
性の逆関数で補正された変調波を生成して、その補正変
調波を用いて送信波生成手段により送信波を生成するこ
とにより、結果的に送信波生成手段の周波数直線性を確
保するので、非直線性を高周波回路的に補正する場合に
比べて簡単にＦＭＣＷレーダの距離分解能を向上させる
ことができる。
あれば、予め送信波生成手段のバイアス電圧対周波数特
性を計測しておき、計測されたバイアス電圧対周波数特
性の逆関数で補正された変調波を生成して、その補正変
調波を用いて送信波生成手段により送信波を生成するこ
とにより、結果的に送信波生成手段の周波数直線性を確
保するので、非直線性を高周波回路的に補正する場合に
比べて簡単にＦＭＣＷレーダの距離分解能を向上させる
ことができる。
【００１３】請求項２のＦＭＣＷレーダであれば、送信
波生成手段に入力される変調波が補正変調波生成手段に
よって生成された補正変調波であるので、結果的に送信
波生成手段の周波数直線性を確保でき、非直線性を高周
波回路的に補正する場合に比べて簡単にＦＭＣＷレーダ
の距離分解能を向上させることができる。
波生成手段に入力される変調波が補正変調波生成手段に
よって生成された補正変調波であるので、結果的に送信
波生成手段の周波数直線性を確保でき、非直線性を高周
波回路的に補正する場合に比べて簡単にＦＭＣＷレーダ
の距離分解能を向上させることができる。
【００１４】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図１はこの発明のＦＭＣＷレーダの一実施例
を示すブロック図である。このＦＭＣＷレーダは後述す
る補正により補正三角波を生成する補正バイアス電圧生
成部１と、補正バイアス電圧生成部１により生成された
補正三角波により周波数変調する電圧制御発振器２（Ｖ
ＣＯ）と、電圧制御発振器２により周波数変調された送
信波をアンテナ５側とミキサ６側とに分岐するカップラ
３と、送信波を電圧制御発振器２からアンテナ５へ送る
とともに、対象物体５０からの受信波をアンテナ５から
ミキサ６へ送るサーキュレータ４と、送信波を対象物体
５０に対して送信するとともに対象物体５０からの反射
波を受信するアンテナ５と、送信波と受信波とをミック
スしてビート信号を生成するミキサ６とを有している。
説明する。図１はこの発明のＦＭＣＷレーダの一実施例
を示すブロック図である。このＦＭＣＷレーダは後述す
る補正により補正三角波を生成する補正バイアス電圧生
成部１と、補正バイアス電圧生成部１により生成された
補正三角波により周波数変調する電圧制御発振器２（Ｖ
ＣＯ）と、電圧制御発振器２により周波数変調された送
信波をアンテナ５側とミキサ６側とに分岐するカップラ
３と、送信波を電圧制御発振器２からアンテナ５へ送る
とともに、対象物体５０からの受信波をアンテナ５から
ミキサ６へ送るサーキュレータ４と、送信波を対象物体
５０に対して送信するとともに対象物体５０からの反射
波を受信するアンテナ５と、送信波と受信波とをミック
スしてビート信号を生成するミキサ６とを有している。
【００１５】補正バイアス電圧生成部１は予め実際の測
定により得られた電圧制御発振器２のバイアス電圧対周
波数特性の逆関数を求めておき、その逆関数に基づいて
補正した三角波に相当するデジタル信号を生成するＤＳ
Ｐ部１ａと、ＤＳＰ部１ａにより生成されたデジタル信
号をアナログ信号に変換するＤＡ変換部１ｂとを有して
いる。
定により得られた電圧制御発振器２のバイアス電圧対周
波数特性の逆関数を求めておき、その逆関数に基づいて
補正した三角波に相当するデジタル信号を生成するＤＳ
Ｐ部１ａと、ＤＳＰ部１ａにより生成されたデジタル信
号をアナログ信号に変換するＤＡ変換部１ｂとを有して
いる。
【００１６】図２は実際の測定により得られた電圧制御
発振器２のバイアス電圧対周波数特性を示す図であり、
図３は横軸に時間、縦軸にバイアス電圧を取り、電圧制
御発振器２のバイアス電圧対周波数特性の逆関数４０を
示した図である。この逆関数４０で示される補正された
バイアス電圧で電圧制御発振器２を駆動することで図４
に示すように電圧制御発振器２の出力における周波数直
線性を得ることができる。具体的には電圧制御発振器２
の可変容量ダイオードに印加するバイアス電圧を図３に
示す逆関数４０で補正されたバイアス電圧とすることに
より周波数直線化を達成することができる。
発振器２のバイアス電圧対周波数特性を示す図であり、
図３は横軸に時間、縦軸にバイアス電圧を取り、電圧制
御発振器２のバイアス電圧対周波数特性の逆関数４０を
示した図である。この逆関数４０で示される補正された
バイアス電圧で電圧制御発振器２を駆動することで図４
に示すように電圧制御発振器２の出力における周波数直
線性を得ることができる。具体的には電圧制御発振器２
の可変容量ダイオードに印加するバイアス電圧を図３に
示す逆関数４０で補正されたバイアス電圧とすることに
より周波数直線化を達成することができる。
【００１７】なお、電圧制御発振器２によって周波数変
調された送信波をアンテナ５から送信するとともに、対
象物体５０からの反射波をアンテナ５で受信して、ミキ
サ６において受信波と送信波とからビート信号を得る過
程は従来と同様である。この実施例のＦＭＣＷレーダに
よれば、電圧制御発振器２に余計な調整の手間をかける
ことなく、簡単に高い周波数直線性を得ることができる
ので、従来の構成のＦＭＣＷレーダと比較して高い距離
分解能を得ることができる。
調された送信波をアンテナ５から送信するとともに、対
象物体５０からの反射波をアンテナ５で受信して、ミキ
サ６において受信波と送信波とからビート信号を得る過
程は従来と同様である。この実施例のＦＭＣＷレーダに
よれば、電圧制御発振器２に余計な調整の手間をかける
ことなく、簡単に高い周波数直線性を得ることができる
ので、従来の構成のＦＭＣＷレーダと比較して高い距離
分解能を得ることができる。
【００１８】
【実施例２】次に、この発明のＦＭＣＷレーダの他の実
施例について説明する。図５はこの実施例のＦＭＣＷレ
ーダを示すブロック図であり、このＦＭＣＷレーダが図
１に示す前記第１実施例と異なる点は図１におけるカッ
プラ３とサーキュレータ４を１つのハイブリッド回路１
０で構成した点のみである。
施例について説明する。図５はこの実施例のＦＭＣＷレ
ーダを示すブロック図であり、このＦＭＣＷレーダが図
１に示す前記第１実施例と異なる点は図１におけるカッ
プラ３とサーキュレータ４を１つのハイブリッド回路１
０で構成した点のみである。
【００１９】使用できるハイブリッド回路１０としては
ブランチライン、ラットレース回路などの４ポートハイ
ブリッド回路が例示できる。ハイブリッド回路１０の機
能は図１におけるカップラ３とサーキュレータ４の機能
の両方を備えていることが必要である。具体的には、電
圧制御発振器２側の端子をａ，ｂとし、アンテナ５側の
端子をｃ，ｄとした場合に、ａ端子から送信波がアンテ
ナ５につながる端子ｃに送られ、ミキサ６に接続されて
いる端子ｄにも一部送信波が分岐して送られるようにハ
イブリッド回路１０を構成するとともに、アンテナ５か
らの受信波は端子ｃから端子ｂに送られ端子ｂからミキ
サ６に供給されるように構成する。
ブランチライン、ラットレース回路などの４ポートハイ
ブリッド回路が例示できる。ハイブリッド回路１０の機
能は図１におけるカップラ３とサーキュレータ４の機能
の両方を備えていることが必要である。具体的には、電
圧制御発振器２側の端子をａ，ｂとし、アンテナ５側の
端子をｃ，ｄとした場合に、ａ端子から送信波がアンテ
ナ５につながる端子ｃに送られ、ミキサ６に接続されて
いる端子ｄにも一部送信波が分岐して送られるようにハ
イブリッド回路１０を構成するとともに、アンテナ５か
らの受信波は端子ｃから端子ｂに送られ端子ｂからミキ
サ６に供給されるように構成する。
【００２０】この実施例のＦＭＣＷレーダによれば、カ
ップラ３とサーキュレータ４を１つのハイブリッド回路
１０で構成することにより、高価なサーキュレータ４を
使用する必要がなくなり、安価に構成できるとともに、
部品点数を減らすことができてレーダを小形化すること
ができる。また、サーキュレータ４ではミリ波帯では特
性が劣化する傾向があるが、ハイブリッド回路１０を使
用すると特性の劣化を軽減することができる。さらに、
マイクロ波ＩＣ（ＭＩＣ）やモノリシックマイクロ波Ｉ
Ｃ（ＭＭＩＣ）のような平面回路構成ではパターンのみ
で構成することができるので回路構成が簡素化でき製造
が簡単となり、レーダの調整作業も簡単化することがで
きる。
ップラ３とサーキュレータ４を１つのハイブリッド回路
１０で構成することにより、高価なサーキュレータ４を
使用する必要がなくなり、安価に構成できるとともに、
部品点数を減らすことができてレーダを小形化すること
ができる。また、サーキュレータ４ではミリ波帯では特
性が劣化する傾向があるが、ハイブリッド回路１０を使
用すると特性の劣化を軽減することができる。さらに、
マイクロ波ＩＣ（ＭＩＣ）やモノリシックマイクロ波Ｉ
Ｃ（ＭＭＩＣ）のような平面回路構成ではパターンのみ
で構成することができるので回路構成が簡素化でき製造
が簡単となり、レーダの調整作業も簡単化することがで
きる。
【００２１】
【実施例３】図６はこの発明のＦＭＣＷレーダの送信波
生成方法の一実施例を示すフローチャートである。この
実施例においてはまず、ステップＳＰ１において変調波
により周波数変調して送信波を生成する電圧制御発振器
２のような送信波生成部のバイアス電圧対周波数特性を
計測し、ステップＳＰ２においてバイアス電圧対周波数
特性の逆関数を求める。これまでが各ＦＭＣＷレーダご
とに行われる前処理である。そして、ステップＳＰ３に
おいて実際のＦＭＣＷレーダの動作において逆関数から
非直線性を補正する補正三角波などの補正変調波をデジ
タル信号で生成し、ステップＳＰ４において生成された
デジタル信号をアナログ信号に変換して、ステップＳＰ
５において変換されたアナログ信号に基づいて送信波生
成部を駆動して送信波を生成する。
生成方法の一実施例を示すフローチャートである。この
実施例においてはまず、ステップＳＰ１において変調波
により周波数変調して送信波を生成する電圧制御発振器
２のような送信波生成部のバイアス電圧対周波数特性を
計測し、ステップＳＰ２においてバイアス電圧対周波数
特性の逆関数を求める。これまでが各ＦＭＣＷレーダご
とに行われる前処理である。そして、ステップＳＰ３に
おいて実際のＦＭＣＷレーダの動作において逆関数から
非直線性を補正する補正三角波などの補正変調波をデジ
タル信号で生成し、ステップＳＰ４において生成された
デジタル信号をアナログ信号に変換して、ステップＳＰ
５において変換されたアナログ信号に基づいて送信波生
成部を駆動して送信波を生成する。
【００２２】この実施例のＦＭＣＷレーダの送信波生成
方法によれば、前記実施例と同様に、簡単に高い周波数
直線性を得ることができるので、従来の構成のＦＭＣＷ
レーダと比較して高い距離分解能を得ることができる。
方法によれば、前記実施例と同様に、簡単に高い周波数
直線性を得ることができるので、従来の構成のＦＭＣＷ
レーダと比較して高い距離分解能を得ることができる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、請求項１の発明は簡単に
高い周波数直線性が得られ、距離分解能の向上が達成で
きるＦＭＣＷレーダを提供できるという特有の効果を奏
する。請求項２の発明も簡単に高い周波数直線性が得ら
れ、距離分解能の向上が達成できるＦＭＣＷレーダを提
供できるという特有の効果を奏する。
高い周波数直線性が得られ、距離分解能の向上が達成で
きるＦＭＣＷレーダを提供できるという特有の効果を奏
する。請求項２の発明も簡単に高い周波数直線性が得ら
れ、距離分解能の向上が達成できるＦＭＣＷレーダを提
供できるという特有の効果を奏する。
【図１】この発明のＦＭＣＷレーダの一実施例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２】実際の測定により得られた電圧制御発振器のバ
イアス電圧対周波数特性を示す図である。
イアス電圧対周波数特性を示す図である。
【図３】横軸に時間、縦軸にバイアス電圧を取り、電圧
制御発振器のバイアス電圧対周波数特性の逆関数を示し
た図である。
制御発振器のバイアス電圧対周波数特性の逆関数を示し
た図である。
【図４】直線化された周波数特性を示す図である。
【図５】この発明のＦＭＣＷレーダの他の実施例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図６】この発明のＦＭＣＷレーダの送信波生成方法の
一実施例を示すフローチャートである。
一実施例を示すフローチャートである。
【図７】従来のＦＭＣＷレーダの構成を示すブロック図
である。
である。
【図８】（ａ）は対象物体との相対速度が０のときの送
信波（実線）と受信波（破線）の変化を示す図、（ｂ）
は送信波と受信波とから生成されるビート周波数を示す
図である。
信波（実線）と受信波（破線）の変化を示す図、（ｂ）
は送信波と受信波とから生成されるビート周波数を示す
図である。
【図９】（ａ），（ｂ）ともに電圧制御発振器のバイア
ス電圧対周波数特性の直線性が悪い場合の問題点を説明
するための図である。
ス電圧対周波数特性の直線性が悪い場合の問題点を説明
するための図である。
１ 補正バイアス電圧生成部 ２ 電圧制御発振器 ５ アンテナ ５０ 対象物体
Claims (2)
- 【請求項１】 変調波により周波数変調して送信波を生
成する送信波生成手段（２）を使用してＦＭＣＷレーダ
の送信波を生成する場合において、送信波生成手段
（２）のバイアス電圧対周波数特性を予め計測してお
き、計測されたバイアス電圧対周波数特性の逆関数で補
正された変調波を生成し、その補正変調波を用いて送信
波生成手段（２）により送信波を生成することを特徴と
するＦＭＣＷレーダの送信波生成方法。 - 【請求項２】 変調波により周波数変調して送信波を生
成する送信波生成手段（２）と、生成された送信波を対
象物体（５０）に送信する送信アンテナ（５）とを備え
たＦＭＣＷレーダにおいて、送信波生成手段（２）のバ
イアス電圧対周波数特性の逆関数で補正された変調波を
生成する補正変調波生成手段（１）を有し、送信波生成
手段（２）に入力される変調波が補正変調波生成手段
（１）によって生成された補正変調波であることを特徴
とするＦＭＣＷレーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199624A JPH0755924A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | Ｆｍｃｗレーダの送信波生成方法およびｆｍｃｗレーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199624A JPH0755924A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | Ｆｍｃｗレーダの送信波生成方法およびｆｍｃｗレーダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755924A true JPH0755924A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16410950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5199624A Pending JPH0755924A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | Ｆｍｃｗレーダの送信波生成方法およびｆｍｃｗレーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0755924A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002156447A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-31 | Wire Device:Kk | スイープ発振装置及びｆｍｃｗ距離計測装置 |
| US6597308B2 (en) | 2001-07-11 | 2003-07-22 | Fujitsu Ten Limited | Radar apparatus |
| JP2004506906A (ja) * | 2000-08-16 | 2004-03-04 | レイセオン・カンパニー | 自動車用レーダ・システムおよび方法 |
| US7595702B2 (en) | 2007-07-05 | 2009-09-29 | Panasonic Corporation | Modulation apparatus capable of correcting non-linearity of voltage controlled oscillator |
| DE112005000763B4 (de) * | 2004-05-11 | 2011-09-29 | Murata Mfg. Co., Ltd. | Radarsystem |
| JP2012112861A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Fujitsu Ltd | Ｆｍ−ｃｗレーダ装置、ペアリング方法 |
| WO2015072426A1 (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-21 | ムサシノ機器株式会社 | レーダー装置 |
| CN110945375A (zh) * | 2017-07-31 | 2020-03-31 | 大金工业株式会社 | 传感器单元和空调机 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP5199624A patent/JPH0755924A/ja active Pending
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