JPH08304532A - Fm−cwレーダ - Google Patents

Fm−cwレーダ

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Publication number
JPH08304532A
JPH08304532A JP7114754A JP11475495A JPH08304532A JP H08304532 A JPH08304532 A JP H08304532A JP 7114754 A JP7114754 A JP 7114754A JP 11475495 A JP11475495 A JP 11475495A JP H08304532 A JPH08304532 A JP H08304532A
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JP
Japan
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correction
voltage
distance
unit
signal
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Application number
JP7114754A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tamaki
努 田牧
Teruo Furuya
輝雄 古屋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH08304532A publication Critical patent/JPH08304532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧制御発振器に印加する補正変調信号を自
動的に設定できるFM−CWレーダを得る。 【構成】 前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、補正変調信号設定部とを備え、補正変調信号
設定部内に、A/D変換器と、FFTと、距離・速度演
算部と、測定者が前方目標との距離を設定する距離設定
部と、距離・速度演算部と距離設定部の距離情報を比較
する演算距離・速度比較部と、補正変調信号の周期をn
分割し、その内2個の分割点による鋸波電圧を調整する
鋸波電圧発生部と、メモリと、鋸波電圧発生部で調整す
る点を設定する補正点更新部と、D/A変換器を備え、
補正変調信号を自動的に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の移動体に
搭載し、電波を用いて車両の周囲に存在する人間、車両
及び障害物等を探知するFM−CWレーダに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のFM−CWレーダの補正変
調信号の設定系の構成ブロック図である。図8におい
て、1はFM−CWレーダ、2は送受信部、3は電圧制
御発振器、4は方向性結合器、5はミキサ、6はビデオ
増幅器、7aは第一のアンテナ、7bは第二のアンテ
ナ、8は信号処理部、9はメモリ、10はD/A変換
器、11はA/D変換器、12はFFT処理部、13は
距離・速度演算部、14は印加電圧発生部、15は前方
目標、16はスペクトラムアナライザである。図9は従
来のFM−CWレーダで補正変調信号を設定するために
製造者が行う作業内容を示す図である。図9において、
17は製造者の作業内容、18は印加電圧制御、19は
印加電圧−発振周波数特性測定、20は補正データ作
成、21はメモリ入力である。
【0003】次に動作について説明する。印加電圧発生
部14は製造者が印加電圧制御18の作業を行うことに
より電圧制御発振器3に入力する電圧を発生する。この
電圧制御発振器3は印加電圧発生部14の出力を受けて
周波数変調された高周波信号を出力する。方向性結合器
4は電圧制御発振器3の出力を受け、その一部を局発信
号とし、残りを送信信号として出力する。第一のアンテ
ナ7aは送信信号を前方目標15に向けて送出し、第二
のアンテナ7bで前方目標15の反射信号を受けて受信
信号を出力する。ミキサ5は受信信号及び局発信号を受
けて周波数変換し、ビデオ信号を出力する。ビデオ増幅
器6はミキサ5の出力を増幅して出力する。A/D変換
器11はビデオ増幅器6の出力信号をディジタル変換
し、FFT処理部12はA/D変換器11の出力をFF
T処理し、そのスペクトラムを出力する。距離・速度演
算部13は、FFT処理部12の出力から前方目標15
との距離及び相対速度を演算する。スペクトラムアナラ
イザ16は前方目標15が受けた高周波信号のスペクト
ラムを表示する。製造者は、このスペクトラムアナライ
ザ16の表示を見て、電圧制御発振器3の印加電圧−発
振周波数特性測定19を行い、電圧制御発振器3のリニ
アリティを改善する補正変調信号を得るために、この印
加電圧−発振周波数特性から補正データ作成20を行っ
て、メモリ9にそのデータを記憶させるためにメモリ入
力21の作業を行う。このように、電圧制御発振器3の
リニアリティを改善するための補正変調信号を得るため
には、製造者による印加電圧制御18、電圧制御発振器
3の印加電圧−発振周波数特性測定19、リニアライズ
データ作成20、メモリ入力21等の作業が必要にな
り、大量のFM−CWレーダを製造する場合、この作業
量が膨大になるという課題があった。
【0004】ここで、上記電圧制御発振器3の特性につ
いて補足する。図13は、送受信部2の出力特性を示
す。図中、(a)の曲線aは電圧制御発振器3の理想の
出力特性、曲線bは電圧制御発振器3の実際の出力特
性、(b)の曲線cはビデオ信号の理想のスペクトラ
ム、曲線dはビデオ信号の実際のスペクトラムである。
電圧制御発振器3に三角波電圧または鋸波電圧を入力し
た場合、理想的には曲線aのように直線的に出力周波数
が増加するが、実際には曲線bのように直線的には増加
しない。そのため、理想の曲線aの場合には(b)の曲
線cのような前方目標10との距離に相当したビート周
波数で急峻なスペクトラムが得られるが、実際には曲線
dのような帯域の広いスペクトラムとなる。FM−CW
レーダは、このビデオ信号から前方目標10との距離及
び相対速度を得るため、曲線dのような帯域の広いスペ
クトラムをもつ場合、高い精度で目標との距離及び相対
速度を測定することは非常に困難になる。したがって、
電圧制御発振器3に印加する電圧には、補正された変調
信号が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のF
M−CWレーダの補正変調信号の設定系では、印加電圧
の制御、電圧制御発振器の出力周波数特性の測定、電圧
制御発振器に印加する補正変調信号の作成及びメモリ入
力は、FM−CWレーダの製造者の作業となっていた
が、大量のFM−CWレーダを生産する場合、その作業
量が膨大になるという課題があった。
【0006】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、電圧制御発振器に印加する補正変調
信号を自動的に設定するFM−CWレーダにより、FM
−CWレーダの製造者が行う印加電圧の制御、電圧制御
発振器の特性測定、補正データの作成及びメモリ入力等
の作業を省力化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1に係
わるFM−CWレーダでは、前方目標と、第一及び第二
のアンテナと、送受信部と、送受信部内の電圧制御発振
器のリニアリティを改善するための補正変調信号を設定
する補正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設
定部内に、A/D変換器と、FFT処理部と、前方目標
との距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、第一
及び第二のアンテナと前方目標の距離を設定する距離設
定部と、距離・速度演算部と距離設定部の距離情報を比
較する演算距離・速度比較部と、補正変調信号の周期を
n分割し、その分割点を電圧調整用の補正点とし、n個
のうち2個の補正点を結んだ鋸波における2個目の補正
点の電圧を調整し、その鋸波を出力する鋸波電圧発生部
と、鋸波電圧発生部で調整した補正点の電圧を記憶する
メモリと、演算距離・速度比較部での比較結果が等しい
場合、鋸波電圧発生部で調整する補正点を次の点に移行
させるための指令信号を送出する補正点更新部と、D/
A変換器とを備えた。
【0008】この発明の実施例2に係わるFM−CWレ
ーダでは、前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、送受信部内の電圧制御発振器のリニアリティ
を改善するための補正変調信号を設定する補正変調信号
設定部とを備え、この補正変調信号設定部内に、A/D
変換器と、FFT処理部と、前方目標との距離及び相対
速度を得る距離・速度演算部と、第一及び第二のアンテ
ナと前方目標の距離を設定する距離設定部と、距離・速
度演算部と距離設定部の距離情報を比較する演算距離・
速度比較部と、補正変調信号の周期をn分割し、その分
割点を電圧調整用の補正点とし、n個のうちの2個の補
正点を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整
し、その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発
生部で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶し
た補正点の電圧を出力するメモリと、演算距離・速度比
較部での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整
する補正点を次の点に移行させるための指令信号を送出
する補正点更新部と、メモリから出力された補正点の電
圧と鋸波電圧発生部から出力された鋸波電圧を合成して
出力する鋸波電圧合成部と、D/A変換器とを備えた。
【0009】この発明の実施例3に係わるFM−CWレ
ーダでは、前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、送受信部内の電圧制御発振器のリニアリティ
を改善するための補正変調信号を設定する補正変調信号
設定部とを備え、この補正変調信号設定部内に、A/D
変換器と、FFT処理部と、前方目標との距離及び相対
速度を得る距離・速度演算部と、第一及び第二のアンテ
ナと前方目標の距離を設定する距離設定部と、距離・速
度演算部と距離設定部の距離情報を比較する演算距離・
速度比較部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距
離に相当するビート周波数における信号レベルを検出す
る信号レベル検出部と、信号レベル検出部で検出した信
号レベルが最大値であるか判定するピーク電力検出部
と、補正変調信号の中の任意の複数の箇所を電圧調整用
の補正点とし、そのうちの1つの補正点の電圧を調整
し、出力する補正変調信号発生部と、補正変調信号発生
部で調整した補正点の電圧を記憶するメモリと、ピーク
電力検出部での信号レベルが最大値である場合、補正変
調信号発生部で調整する補正点を他の点に移行させるた
めの指令信号を送出する補正点更新部と、D/A変換器
とを備えた。
【0010】この発明の実施例4に係わるFM−CWレ
ーダでは、前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、送受信部内の電圧制御発振器のリニアリティ
を改善するための補正変調信号を設定する補正変調信号
設定部とを備え、この補正変調信号設定部内に、A/D
変換器と、FFT処理部と、前方目標との距離及び相対
速度を得る距離・速度演算部と、第一及び第二のアンテ
ナと前方目標の距離を設定する距離設定部と、距離・速
度演算部と距離設定部の距離情報を比較する演算距離・
速度比較部と、FFT処理部で得たスペクトラムの帯域
幅を検出する帯域幅検出部と、帯域幅検出部で検出した
帯域幅が最も狭帯域であるか判定する最狭帯域幅検出部
と、補正変調信号の中の任意の複数の箇所を電圧調整用
の補正点とし、そのうちの1つの補正点の電圧を調整
し、出力する補正変調信号発生部と、補正変調信号発生
部で調整した補正点の電圧を記憶するメモリと、最狭帯
域幅検出部での帯域幅が最も狭帯域である場合、補正変
調信号発生部で調整する補正点を他の点に移行させるた
めの指令信号を送出する補正点更新部と、D/A変換器
とを備えた。
【0011】この発明の実施例5に係わるFM−CWレ
ーダでは、前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、電圧制御発振器のリニアリティを改善するた
めの補正変調信号を設定すると共に、前方目標との距離
・相対速度を演算する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、信号処理部の動作内容を補正変調信号を設
定する系及び前方目標との距離・相対速度を演算する系
に切り換える切換信号発生部と、切換信号発生部の出力
に合わせてon・offする第一のスイッチと、この第
一のスイッチがoffになる直前の距離・相対速度を出
力する最終演算距離・速度出力部と、第一のスイッチと
連動してon・offする第二のスイッチと、最終演算
距離・速度出力部と距離・速度演算部の距離情報を比較
する演算距離・速度比較部と、補正変調信号の周期をn
分割し、その分割点を電圧調整用の補正点とし、n個の
うちの2個の補正点を結んだ鋸波における2個目の補正
点の電圧を調整し、その鋸波を出力する鋸波電圧発生部
と、鋸波電圧発生部で調整した補正点の電圧を記憶し、
それまで記憶した補正点の電圧を出力するメモリと、演
算距離・速度比較部での比較結果が等しい場合、鋸波電
圧発生部で調整する補正点を次の点に移行させるための
指令信号を送出する補正点更新部と、電圧制御発振器に
出力する三角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に補正
点を組み合わせて出力する補正データ出力部と、補正デ
ータ出力部の出力を直線補間する直線補間演算部と、第
一のスイッチと連動して、on・offする第三のスイ
ッチと、D/A変換器とを備えた。
【0012】この発明の実施例6に係わるFM−CWレ
ーダでは、前方目標と、第一及び第二のアンテナと、送
受信部と、電圧制御発振器のリニアリティを改善するた
めの補正変調信号を設定すると共に、前方目標との距離
・相対速度を演算する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、信号処理部の動作内容を補正変調信号を設
定する系及び前方目標との距離・相対速度を演算する系
に切り換える切換信号発生部と、切換信号発生部の出力
に合わせてon・offする第一のスイッチと、この第
一のスイッチがoffになる直前の距離・相対速度を出
力する最終演算距離・速度出力部と、第一のスイッチと
連動してon・offする第二のスイッチと、最終演算
距離・速度出力部と距離・速度演算部の距離情報を比較
する演算距離・速度比較部と、補正変調信号の周期をn
分割し、その分割点を電圧調整用の補正点とし、n個の
うちの2個の補正点を結んだ鋸波における2個目の補正
点の電圧を調整し、その鋸波を出力する鋸波電圧発生部
と、鋸波電圧発生部で調整した補正点の電圧を記憶し、
それまで記憶した補正点の電圧を出力するメモリと、演
算距離・速度比較部での比較結果が等しい場合、鋸波電
圧発生部で調整する補正点を次の点に移行させるための
指令信号を送出する補正点更新部と、電圧制御発振器に
出力する三角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に補正
点を組み合わせて出力する補正データ出力部と、補正デ
ータ出力部の出力を曲線補間する曲線補間演算部と、第
一のスイッチと連動して、on・offする第三のスイ
ッチと、D/A変換器とを備えた。
【0013】
【作用】この発明の実施例1によれば、前方目標と、第
一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部内の電
圧制御発振器のリニアリティを改善するための補正変調
信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、この補正
変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処理部
と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速度演
算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離を設
定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定部の
距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、補正変調
信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用の補正
点とし、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波におけ
る2個目の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力する
鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部で調整した補正点の
電圧を記憶するメモリと、演算距離・速度比較部での比
較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する補正点
を次の点に移行させるための指令信号を送出する補正点
更新部と、D/A変換器とを備えたことにより、電圧制
御発振器に印加する補正変調信号を自動的に設定するた
め、製造者による電圧制御発振器の特性測定、補正デー
タの作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることが
できる。
【0014】この発明の実施例2によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、補正
変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用の
補正点とし、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波に
おける2個目の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力
する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部で調整した補正
点の電圧を記憶し、それまで記憶した補正点の電圧を出
力するメモリと、演算距離・速度比較部での比較結果が
等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する補正点を次の点
に移行させるための指令信号を送出する補正点更新部
と、メモリから出力された補正点の電圧と鋸波電圧発生
部から出力された鋸波電圧を合成して出力する鋸波電圧
合成部と、D/A変換器とを備えたことにより、電圧制
御発振器に印加する補正変調信号を自動的に設定するた
め、製造者による電圧制御発振器の特性測定、補正デー
タの作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることが
できる。
【0015】この発明の実施例3によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、第一
及び第二のアンテナと前方目標の距離に相当するビート
周波数における信号レベルを検出する信号レベル検出部
と、信号レベル検出部で検出した信号レベルが最大値で
あるか判定するピーク電力検出部と、補正変調信号の中
の任意の複数の箇所を電圧調整用の補正点とし、そのう
ちの1つの補正点の電圧を調整し、出力する補正変調信
号発生部と、補正変調信号発生部で調整した補正点の電
圧を記憶するメモリと、ピーク電力検出部での信号レベ
ルが最大値である場合、補正変調信号発生部で調整する
補正点を他の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、D/A変換器とを備えたことにより、
電圧制御発振器に印加する補正変調信号を自動的に設定
するため、製造者による電圧制御発振器の特性測定、補
正データの作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図る
ことができる。
【0016】この発明の実施例4によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、FF
T処理部で得たスペクトラムの帯域幅を検出する帯域幅
検出部と、帯域幅検出部で検出した帯域幅が最も狭帯域
であるか判定する最狭帯域幅検出部と、補正変調信号の
中の任意の複数の箇所を電圧調整用の補正点とし、その
うちの1つの補正点の電圧を調整し、出力する補正変調
信号発生部と、補正変調信号発生部で調整した補正点の
電圧を記憶するメモリと、最狭帯域幅検出部での帯域幅
が最も狭帯域である場合、補正変調信号発生部で調整す
る補正点を他の点に移行させるための指令信号を送出す
る補正点更新部と、D/A変換器とを備えたことによ
り、電圧制御発振器に印加する補正変調信号を自動的に
設定するため、製造者による電圧制御発振器の特性測
定、補正データの作成及びメモリ入力等の作業の省力化
を図ることができる。
【0017】この発明の実施例5によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、電圧制御
発振器のリニアリティを改善するための補正変調信号を
設定すると共に、前方目標との距離・相対速度を演算す
る補正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定
部内に、A/D変換器と、FFT処理部と、前方目標と
の距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、信号処
理部の動作内容を補正変調信号を設定する系及び前方目
標との距離・相対速度を演算する系に切り換える切換信
号発生部と、切換信号発生部の出力に合わせてon・o
ffする第一のスイッチと、この第一のスイッチがof
fになる直前の距離・相対速度を出力する最終演算距離
・速度出力部と、第一のスイッチと連動してon・of
fする第二のスイッチと、最終演算距離・速度出力部と
距離・速度演算部の距離情報を比較する演算距離・速度
比較部と、補正変調信号の周期をn分割し、その分割点
を電圧調整用の補正点とし、n個のうちの2個の補正点
を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、
その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部
で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶した補
正点の電圧を出力するメモリと、演算距離・速度比較部
での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する
補正点を次の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、電圧制御発振器に出力する三角波或い
は鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組み合わせて出
力する補正データ出力部と、補正データ出力部の出力を
直線補間する直線補間演算部と、第一のスイッチと連動
して、on・offする第三のスイッチと、D/A変換
器とを備えたことにより、自動車等の移動体に搭載した
状況で電圧制御発振器に印加する補正変調信号を自動的
に設定するため、FM−CWレーダ製造時における、製
造者による電圧制御発振器の特性測定、補正データの作
成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることができ
る。
【0018】この発明の実施例6によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、電圧制御
発振器のリニアリティを改善するための補正変調信号を
設定すると共に、前方目標との距離・相対速度を演算す
る補正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定
部内に、A/D変換器と、FFT処理部と、前方目標と
の距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、信号処
理部の動作内容を補正変調信号を設定する系及び前方目
標との距離・相対速度を演算する系に切り換える切換信
号発生部と、切換信号発生部の出力に合わせてon・o
ffする第一のスイッチと、この第一のスイッチがof
fになる直前の距離・相対速度を出力する最終演算距離
・速度出力部と、第一のスイッチと連動してon・of
fする第二のスイッチと、最終演算距離・速度出力部と
距離・速度演算部の距離情報を比較する演算距離・速度
比較部と、補正変調信号の周期をn分割し、その分割点
を電圧調整用の補正点とし、n個のうちの2個の補正点
を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、
その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部
で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶した補
正点の電圧を出力するメモリと、演算距離・速度比較部
での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する
補正点を次の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、電圧制御発振器に出力する三角波或い
は鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組み合わせて出
力する補正データ出力部と、補正データ出力部の出力を
曲線補間する曲線補間演算部と、第一のスイッチと連動
して、on・offする第三のスイッチと、D/A変換
器とを備えたことにより、自動車等の移動体に搭載した
状況で電圧制御発振器に印加する補正変調信号を自動的
に設定するため、FM−CWレーダ製造時における、製
造者による電圧制御発振器の特性測定、補正データの作
成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることができ
る。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明におけるFM−CWレーダ
のブロック図を示す。図1において、2〜7、15は従
来のFM−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一の
ものであり、22は補正変調信号設定部である。また、
図2は、この発明の実施例1のFM−CWレーダにおけ
る補正変調信号設定部22のブロック図を示す。図2に
おいて、9〜13は従来のFM−CWレーダの補正変調
信号の設定系と同一ものであり、22は補正変調信号設
定部、23は距離設定部、24は演算距離・速度比較
部、25は鋸波電圧発生部、26は補正点更新部であ
る。
【0020】次に動作について説明する。図1におい
て、送受信部2では、電圧制御発振器3で補正変調信号
設定部22からの鋸波電圧を受け、周波数変調された高
周波信号を出力し、方向性結合器4でこの高周波信号の
一部を送信信号として第一のアンテナ7aに送出し、残
りを局発信号としてミキサ5に出力し、ミキサ5で第二
のアンテナ7bが出力する受信信号と局発信号を周波数
変換し、ビデオ増幅器6でミキサ5の出力を増幅し、ビ
デオ信号として出力する。第一のアンテナ7aは送受信
部2から受けた送信信号を前方目標15に照射し、第二
のアンテナ7bは前方目標15からの反射信号を受け
て、受信信号を出力する。補正変調信号設定部22は、
電圧制御発振器3のリニアリティを改善するために補正
した変調信号のデータを設定し、メモリ9に記憶する。
【0021】ここで、補正変調信号設定部22の動作に
ついて説明する。この補正変調信号設定部22は、電圧
制御発振器3に印加する補正変調信号を時間方向にn等
分し、分割した各点を電圧調整するための補正点とし、
各補正点間の電圧を印加したときに受ける受信信号から
前方目標との距離を求め、その距離が所望の値になるよ
うに補正点の電圧を調整し、最終的にnケ組合せた補正
変調信号のリニアリティを改善することを目的としてい
る。図2において、A/D変換器11では送受信部2か
ら出力されたビデオ信号をディジタル変換して出力し、
FFT処理部12ではA/D変換器11の出力をFFT
処理してビデオ信号のスペクトラムを得る。距離・速度
演算部13ではFFT処理部12で得たスペクトラムか
ら第一のアンテナ7a及び第二のアンテナ7bと前方目
標15との距離及び相対速度を演算する。距離設定部2
3では、測定者によって、第一のアンテナ7a及び第二
のアンテナ7bと前方目標15の距離を設定する。演算
距離・速度比較部24は、距離・速度演算部13と距離
設定部23の出力を受けて、各々の距離情報を比較す
る。鋸波電圧発生部25は、補正変調信号の周期をn分
割し、その分割点を電圧調整用の補正点とし、演算距離
・速度比較部24での比較結果が等しくない場合、n個
のうちの2個の補正点を結んだ鋸波における2個目の補
正点の電圧を調整し、比較結果が等しい場合、調整する
補正点を次の点に移行し、それまで調整していた鋸波の
2個目の補正点の電圧を次の鋸波の1個目の補正点の電
圧とし、2個目の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出
力する。メモリ9は、演算距離・速度比較部24での比
較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部25で調整した補
正点の電圧を記憶する。補正点更新部26は、演算距離
・速度比較部24での比較結果が等しい場合、鋸波電圧
発生部25で調整する補正点を次の点に移行させるため
の指令信号を鋸波電圧発生部25に送出する。D/A変
換器10は、鋸波電圧発生部25から出力された鋸波電
圧をアナログ変換し、電圧制御発振器3に送出する。こ
のように、上記動作によって、自動的に補正変調信号を
設定することにより、製造者による印加電圧の制御、電
圧制御発振器3の出力特性の測定、補正データの作成及
びメモリ入力等の作業の省力化を図ることができる。
【0022】ここで、補正変調信号の補正点調整方法に
ついて補足する。図10は、補正変調信号と、電圧制御
発振器3の発振周波数の関係図を示す。図において、
(a)は電圧制御発振器3に印加する補正変調信号、
(b)は電圧制御発振器3の発振周波数である。鋸波電
圧発生部25は、(a)及び(b)のように、補正変調
信号及び電圧制御発振器3の発振周波数(掃引周波数
幅)を時間軸方向にn等分し、n個の補正点を設ける。
そして、時間T0〜T1の電圧V0〜V1による電圧制
御発振器3の発振周波数が、(b)のF0〜F1に等し
くなるようにV1の電圧を調整して出力する。電圧V0
〜V1が調整できたら、次にT1〜T2間の電圧V1〜
V2による電圧制御発振器3の発振周波数が、(b)の
F1〜F2に等しくなるようにV2の電圧を調整して出
力する。この動作を時間Tnまで行うことにより、電圧
制御発振器3に印加する補正変調信号を設定する。
【0023】実施例2.図3は、この発明の実施例2の
FM−CWレーダにおける補正変調信号設定部22のブ
ロック図を示す。図3において、9〜13は従来のFM
−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一のものであ
り、22は補正変調信号設定部、23は距離設定部、2
4は演算距離・速度比較部、25は鋸波電圧発生部、2
6は補正点更新部、27は鋸波電圧合成部である。
【0024】次に動作について説明する。この補正変調
信号設定部22は、電圧制御発振器3に印加する補正変
調信号を時間方向にn等分し、分割した各点を電圧調整
するための補正点とし、複数の補正点間の電圧を印加し
たときに受ける受信信号から前方目標との距離を求め、
その距離が所望の値になるように補正点の電圧を調整
し、最終的にnケ組合せた補正変調信号のリニアリティ
を改善することを目的としている。図3において、A/
D変換器11では送受信部2から出力されたビデオ信号
をディジタル変換して出力し、FFT処理部12ではA
/D変換器11の出力をFFT処理してビデオ信号のス
ペクトラムを得る。距離・速度演算部13ではFFT処
理部12で得たスペクトラムから第一のアンテナ7a及
び第二のアンテナ7bと前方目標15との距離及び相対
速度を演算する。距離設定部23では、測定者によっ
て、第一のアンテナ7a及び第二のアンテナ7bと前方
目標15の距離を設定する。演算距離・速度比較部24
は、距離・速度演算部13と距離設定部23の出力を受
けて、各々の距離情報を比較する。鋸波電圧発生部25
は、補正変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧
調整用の補正点とし、演算距離・速度比較部24での比
較結果が等しくない場合、n個のうちの2個の補正点を
結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、比
較結果が等しい場合、調整する補正点を次の点に移行
し、それまで調整していた鋸波の2個目の補正点の電圧
を次の鋸波の1個目の補正点の電圧とし、2個目の補正
点の電圧を調整し、その鋸波を出力する。メモリ9は、
演算距離・速度比較部24での比較結果が等しい場合、
鋸波電圧発生部25で調整した補正点の電圧を記憶し、
それまで記憶した補正点の電圧を出力する。補正点更新
部26は、演算距離・速度比較部24での比較結果が等
しい場合、鋸波電圧発生部25で調整する補正点を次の
点に移行させるための指令信号を鋸波電圧発生部25に
送出する。鋸波電圧合成部27は、メモリ9から出力さ
れた補正点の電圧と鋸波電圧発生部25から出力された
鋸波電圧を時間軸上で合成して出力する。D/A変換器
10は、鋸波電圧合成部27から出力された電圧をアナ
ログ変換し、電圧制御発振器3に送出する。このよう
に、上記動作によって、自動的に補正変調信号を設定す
ることにより、製造者による印加電圧の制御、電圧制御
発振器3の出力特性の測定、補正データの作成及びメモ
リ入力等の作業の省力化を図ることができる。
【0025】ここで、補正変調信号の補正点調整方法に
ついて補足する。図10は、補正変調信号と、電圧制御
発振器3の発振周波数の関係図を示す。図において、
(a)は電圧制御発振器3に印加する補正変調信号、
(b)は電圧制御発振器3の発振周波数である。鋸波電
圧発生部25は、(a)及び(b)のように、補正変調
信号及び電圧制御発振器3の発振周波数(掃引周波数
幅)を時間軸方向にn等分し、n個の補正点を受ける。
そして、時間T0〜T1の電圧V0〜V1による電圧制
御発振器3の発振周波数が、(b)のF0〜F1に等し
くなるようにV1の電圧を調整して出力する。電圧V0
〜V1が調整できたら、次にT0〜T1〜T2間の電圧
V0〜V1〜V2による電圧制御発振器3の発振周波数
が、(b)のF0〜F2に等しくなるようにV2の電圧
を調整して出力する。この動作を時間Tnまで行うこと
により、電圧制御発振器3に印加する補正変調信号を設
定する。
【0026】実施例3.図4は、この発明の実施例3の
FM−CWレーダにおける補正変調信号設定部22のブ
ロック図を示す。図4において、9〜13は従来のFM
−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一のものであ
り、22は補正変調信号設定部、23は距離設定部、2
4は演算距離・速度比較部、26は補正点更新部、28
は信号レベル検出部、29はピーク電力検出部、30は
補正変調信号発生部である。
【0027】次に動作について説明する。この補正変調
信号設定部22は、電圧制御発振器3が出力する高周波
信号の変調幅が一定となるように補正変調信号の変調幅
を設定し、その変調幅内に複数の補正点を設け、その各
補正点の電圧を順次調整して補正変調信号の波形を設定
することにより、電圧制御発振器3のリニアリティを改
善することを目的としている。図4において、A/D変
換器11では送受信部2から出力されたビデオ信号をデ
ィジタル変換して出力し、FFT処理12ではA/D変
換器11の出力をFFT処理してビデオ信号のスペクト
ラムを得る。距離・速度演算部13ではFFT処理部1
2で得たスペクトラムから第一のアンテナ7a及び第二
のアンテナ7bと前方目標15との距離及び相対速度を
演算する。距離設定部23では、測定者によって、第一
のアンテナ7a及び第二のアンテナ7bと前方目標15
の距離を設定する。演算距離・速度比較部24は、距離
・速度演算部13と距離設定部23の出力を受けて、各
々の距離情報を比較する。信号レベル検出部28は、演
算距離・速度比較部24での比較結果が等しい場合、F
FT処理部12で得たスペクトラムから第一のアンテナ
7a及び第二のアンテナ7bと前方目標15の距離に相
当するビート周波数における信号レベルを検出する。ピ
ーク電力検出部29は、信号レベル検出部28で検出し
た信号レベルが最大値であるか判定する。補正変調信号
発生部30は、補正変調信号の中の任意の複数の箇所を
電圧調整用の補正点とし、演算距離・速度比較部24で
の比較結果が等しくない場合、或いはピーク電力検出部
29での信号レベルが最大値でない場合、それまで調整
していた1つの補正点の電圧を調整し、ピーク電力検出
部29での信号レベルが最大値である場合、調整する補
正点を他の点に移行し、移行した補正点の電圧を調整
し、それまでの調整が完了した全ての補正点の電圧と併
せて出力する。メモリ9は、ピーク電力検出部29での
信号レベルが最大値である場合、補正変調信号発生部3
0で調整した補正点の電圧を記憶する。補正点更新部2
6は、ピーク電力検出部29での信号レベルが最大値で
ある場合、補正変調信号発生部30で調整する補正点を
他の点に移行させるための指令信号を補正変調信号発生
部30に送出する。D/A変換器10は、補正変調信号
発生部30から出力された補正点の電圧をアナログ信号
に変換し、電圧制御発振器3に送出する。このように、
上記動作によって、自動的に補正変調信号を設定するこ
とにより、製造者による印加電圧の制御、電圧制御発振
器3の出力特性の測定、補正データの作成及びメモリ入
力等の作業の省力化を図ることができる。
【0028】ここで、補正変調信号の補正点調整方法に
ついて補足する。図11は、補正変調信号の補正点調整
方法の一例を示す。図11において、(a)は電圧制御
発振器3に印加する補正変調信号、(b)は電圧制御発
振器3の発振周波数である。また、図12は、ビデオ信
号のスペクトラムを示す。図12において、(a)はビ
デオ信号の実際のスペクトラム、(b)はビデオ信号の
理想のスペクトラムである。補正変調信号発生部30
は、補正変調信号の任意の点の電圧を調整し、図12の
(a)から(b)のようにビート周波数における信号レ
ベルを最も高くする電圧を得る。例えば、図11では補
正変調信号を時間軸方向に2等分し、その分割点の電圧
を調整している。次に、新たな補正点を設定し、その補
正点における電圧を調整し、図12の(a)から(b)
のようにビート周波数における信号レベルを最も高くす
る電圧を得る。例えば、図11では補正変調信号を時間
軸方向に4等分し、その各分割点の電圧を調整してい
る。このように、補正変調信号の任意の点を補正点と
し、この補正点の電圧を調整してビート周波数における
信号レベルを最も高くする電圧を得ることにより、電圧
制御発振器3に印加する補正変調信号を設定する。
【0029】実施例4.図5は、この発明の実施例4の
FM−CWレーダにおける補正変調信号設定部22のブ
ロック図を示す。図5において、9〜13は従来のFM
−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一のものであ
り、22は補正変調信号設定部、23は距離設定部、2
4は演算距離・速度比較部、26は補正点更新部、30
は補正変調信号発生部、31は帯域幅検出部、32は最
狭帯域幅検出部である。
【0030】次に動作について説明する。この補正変調
信号設定部22は、電圧制御発振器3が出力する高周波
信号の変調幅が一定となるように補正変調信号の変調幅
を設定し、その変調幅内に複数の補正点を設け、その各
補正点の電圧を順次調整して補正変調信号の波形を設定
することにより、電圧制御発振器3のリニアリティを改
善することを目的としている。図5において、A/D変
換器11では送受信部2から出力されたビデオ信号をデ
ィジタル変換して出力し、FFT処理部12ではA/D
変換器11の出力をFFT処理してビデオ信号のスペク
トラムを得る。距離・速度演算部13ではFFT処理部
12で得たスペクトラムから第一のアンテナ7a及び第
二のアンテナ7bと前方目標15との距離及び相対速度
を演算する。距離設定部23では、測定者によって、第
一のアンテナ7a及び第二のアンテナ7bと前方目標1
5の距離を設定する。演算距離・速度比較部24は、距
離・速度演算部13と距離設定部23の出力を受けて、
各々の距離情報を比較する。帯域幅検出部31は、演算
距離・速度比較部24での比較結果が等しい場合、FF
T処理部12で得たスペクトラムの帯域幅を検出する。
最狭帯域幅検出部32は、帯域幅検出部31で検出した
帯域幅が最も狭帯域であるか判定する。補正変調信号発
生部30は、補正変調信号の中の任意の複数の箇所を電
圧調整用の補正点とし、演算距離・速度比較部24での
比較結果が等しくない場合、或いは最狭帯域幅検出部3
2での帯域幅が最も狭帯域でない場合、それまで調整し
ていた1つの補正点の電圧を調整し、最狭帯域幅検出部
32での帯域幅が最も狭帯域である場合、調整する補正
点を他の点に移行し、移行した補正点の電圧を調整し、
それまでに調整が完了した全ての補正点の電圧と併せて
出力する。メモリ9は、最狭帯域幅検出部32での帯域
幅が最も狭帯域である場合、補正変調信号発生部30で
調整した補正点の電圧を記憶する。補正点更新部26
は、最狭帯域幅検出部32での帯域幅が最も狭帯域であ
る場合、補正変調信号発生部30で調整する補正点を他
の点に移行させるための指令信号を補正変調信号発生部
30に送出する。D/A変換器10は、補正変調信号発
生部30から出力された補正点の電圧をアナログ信号に
変換し、電圧制御発振器3に送出する。このように、上
記動作によって、自動的に補正変調信号を設定すること
により、製造者による印加電圧の制御、電圧制御発振器
3の出力特性の測定、補正データの作成及びメモリ入力
等の作業の省力化を図ることができる。
【0031】ここで、補正変調信号の補正点調整方法に
ついて補足する。図11は、補正変調信号の補正点調整
方法の一例を示す。図11において、(a)は電圧制御
発振器3に印加する補正変調信号、(b)は電圧制御発
振器3の発振周波数である。また、図12は、ビデオ信
号のスペクトラムを示す。図12において、(a)はビ
デオ信号の実際のスペクトラム、(b)はビデオ信号の
理想のスペクトラムである。補正変調信号発生部30
は、補正変調信号の任意の点の電圧を調整し、図12の
(a)から(b)のようにビート周波数を含むスペクト
ラムの帯域幅を最も狭くする電圧を得る。例えば、図1
1では補正変調信号を時間軸方向に2等分し、その分割
点の電圧を調整している。次に、新たな補正点を設定
し、その補正点における電圧を調整し、図12の(a)
から(b)のようにビート周波数を含むスペクトラムの
帯域幅を最も狭くする電圧を得る。例えば、図11では
補正変調信号を時間軸方向に4等分し、その各分割点の
電圧を調整している。このように、補正変調信号の任意
の点を補正点とし、この補正点の電圧を調整してビート
周波数における信号レベルを最も高くする電圧を得るこ
とにより、電圧制御発振器3に印加する補正変調信号を
設定する。
【0032】実施例5.図6は、この発明の実施例5の
FM−CWレーダにおける補正変調信号設定部22のブ
ロック図を示す。図6において、9〜13は従来のFM
−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一のものであ
り、22は補正変調信号設定部、24は演算距離・速度
比較部、25は鋸波電圧発生部、26は補正点更新部、
33は切換信号発生部、34aは第一のスイッチ、34
bは第二のスイッチ、34cは第三のスイッチ、35は
最終演算距離・速度出力部、36は補正データ出力部、
37は直線補間演算部である。
【0033】次に動作について説明する。図6におい
て、補正変調信号設定部22の動作は、送受信部2から
受けたビデオ信号から前方目標15との距離及び相対速
度を演算する動作と、電圧制御発振器3のリニアリティ
を改善するための補正変調信号を設定する動作に大別で
きる。まず、送受信部2から受けたビデオ信号から前方
目標15との距離及び相対速度を演算する動作について
説明する。切換信号発生部33から、動作を切り換える
ための信号を出力し、この信号により第一のスイッチ3
4aがon、第二のスイッチ34bがoffになり、第
三のスイッチ34cが直線補間演算部37の出力に接続
する。補正データ出力部36はメモリ9に記憶した補正
点の電圧を、三角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に
組み合わせて出力する。直線補間演算部37は、補正デ
ータ出力部36が出力した補正点間の電圧を直線補間し
て出力し、D/A変換器10でアナログ変換して、電圧
制御発振器3に出力する。A/D変換器11では送受信
部2から出力されたビデオ信号をディジタル変換して出
力し、FFT処理部12ではA/D変換器11の出力を
FFT処理してビデオ信号のスペクトラムを得る。距離
・速度演算部13ではこのFFT処理部12で得たスペ
クトラムから第一のアンテナ7a及び第二のアンテナ7
bと前方目標15との距離及び相対速度を演算する。ま
た、最終演算距離・速度演算部35では、第一のスイッ
チ34aを介して距離・速度演算部13の出力を記憶す
る。次に、電圧制御発振器3のリニアリティを改善する
ための補正変調信号を設定する動作について説明する。
この動作は、電圧制御発振器3に印加する補正変調信号
を時間方向にn等分し、分割した各点を電圧調整するた
めの補正点とし、各補正点間の電圧を印加したときに受
ける受信信号から前方目標との距離を求め、その距離が
所望の値になるように補正点の電圧を調整し、最終的に
nケ組合せた補正変調信号のリニアリティを改善するこ
とを目的としている。図6において、切換信号発生部3
3から、動作を切り換えるための信号を出力し、この信
号により第一のスイッチ34aがoff、第二のスイッ
チ34bがonになり、第三のスイッチ34cが鋸波電
圧発生部25の出力に接続する。A/D変換器11、F
FT処理部12、距離・速度演算部13の動作は上述の
とおりである。最終演算距離・速度演算部35は、第一
のスイッチ34aがoffになる直前の距離情報を出力
する。演算距離・速度比較部24は、距離・速度演算部
13と最終演算距離・速度演算部35の出力を受けて、
各々の距離情報を比較する。鋸波電圧発生部25は、補
正変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用
の補正点とし、演算距離・速度比較部24での比較結果
が等しくない場合、n個のうち2個の補正点を結んだ鋸
波における2個目の補正点の電圧を調整し、比較結果が
等しい場合、調整する補正点を次の点に移行し、それま
で調整していた鋸波の2個目の補正点の電圧を次の鋸波
の1個目の補正点の電圧とし、2個目の補正点の電圧を
調整し、その鋸波を出力する。メモリ9は、演算距離・
速度比較部24での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発
生部25で調整した補正点の電圧を記憶する。補正点更
新部26は、演算距離・速度比較部24での比較結果が
等しい場合、鋸波電圧発生部25で調整する補正点を次
の点に移行させるための指令信号を鋸波電圧発生部25
に送出する。D/A変換器10は、鋸波電圧発生部25
から出力された鋸波電圧をアナログ変換し、電圧制御発
振器3に送出する。このように、切り換え信号を印加し
て、補正変調信号設定部22の動作を前方目標15との
距離・相対速度を演算する系及び補正変調信号を設定す
るための系に切り換えることにより、自動車等の移動体
に搭載した状況で自動的に補正変調信号を設定すること
ができるため、製造者による印加電圧の制御、電圧制御
発振器3の出力特性の測定、補正データの作成及びメモ
リ入力等の作業の省力化を図ることができる。
【0034】実施例6.図7は、この発明の実施例6の
FM−CWレーダにおける補正変調信号設定部22のブ
ロック図を示す。図7において、9〜13は従来のFM
−CWレーダの補正変調信号の設定系と同一のものであ
り、22は補正変調信号設定部、24は演算距離・速度
比較部、25は鋸波電圧発生部、26は補正点更新部、
33は切換信号発生部、34aは第一のスイッチ、34
bは第二のスイッチ、34cは第三のスイッチ、35は
最終演算距離・速度出力部、36は補正データ出力部、
38は曲線補間演算部である。
【0035】次に動作について説明する。図7におい
て、補正変調信号設定部22の動作は、送受信部2から
受けたビデオ信号から前方目標15との距離及び相対速
度を演算する動作と、電圧制御発振器3のリニアリティ
を改善するための補正変調信号を設定する動作に大別で
きる。まず、送受信部2から受けたビデオ信号から前方
目標15との距離及び相対速度を演算する動作について
説明する。切換信号発生部33から、動作を切り換える
ための信号を出力し、この信号により第一のスイッチ3
4aがon、第二のスイッチ34bがoffになり、第
三のスイッチ34cが曲線補間演算部38の出力に接続
する。補正データ出力部36はメモリ9に記憶した補正
点の電圧を、三角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に
組み合わせて出力する。曲線補間演算部38は、補正デ
ータ出力部36が出力した補正点間の電圧を曲線補間し
て出力し、D/A変換器10でアナログ変換して、電圧
制御発振器3に出力する。A/D変換器11では送受信
部2から出力されたビデオ信号をディジタル変換して出
力し、FFT処理部12ではA/D変換器11の出力を
FFT処理してビデオ信号のスペクトラムを得る。距離
・速度演算部13ではこのFFT処理部12で得たスペ
クトラムから第一のアンテナ7a及び第二のアンテナ7
bと前方目標15との距離及び相対速度を演算する。ま
た、最終演算距離・速度演算部35では、第一のスイッ
チ34aを介して距離・速度演算部13の出力を記憶す
る。次に、電圧制御発振器3のリニアリティを改善する
ための補正変調信号を設定する動作について説明する。
この動作は、電圧制御発振器3に印加する補正変調信号
を時間方向にn等分し、分割した各点を電圧調整するた
めの補正点とし、各補正点間の電圧を印加したときに受
ける受信信号から前方目標との距離を求め、その距離が
所望の値になるように補正点の電圧を調整し、最終的に
nケ組合せた補正変調信号のリニアリティを改善するこ
とを目的としている。図7において、切換信号発生部3
3から、動作を切り換えるための信号を出力し、この信
号により第一のスイッチ34aがoff、第二のスイッ
チ34bがonになり、第三のスイッチ34cが鋸波電
圧発生部25の出力に接続する。A/D変換器11、F
FT処理部12、距離・速度演算部13の動作は上述の
とおりである。最終演算距離・速度演算部35は、第一
のスイッチ34aがoffになる直前の距離情報を出力
する。演算距離・速度比較部24は、距離・速度演算部
13と最終演算距離・速度演算部35の出力を受けて、
各々の距離情報を比較する。鋸波電圧発生部25は、補
正変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用
の補正点とし、演算距離・速度比較部24での比較結果
が等しくない場合、n個のうちの2個の補正点を結んだ
鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、比較結果
が等しい場合、調整する補正点を次の点に移行し、それ
まで調整していた鋸波の2個目の補正点の電圧を次の鋸
波の1個目の補正点の電圧とし、2個目の補正点の電圧
を調整し、その鋸波を出力する。メモリ9は、演算距離
・速度比較部24での比較結果が等しい場合、鋸波電圧
発生部25で調整した補正点の電圧を記憶する。補正点
更新部26は、演算距離・速度比較部24での比較結果
が等しい場合、鋸波電圧発生部25で調整する補正点を
次の点に移行させるための指令信号を鋸波電圧発生部2
5に送出する。D/A変換器10は、鋸波電圧発生部2
5から出力された鋸波電圧をアナログ変換し、電圧制御
発振器3に送出する。このように、切り換え信号を印加
して、補正変調信号設定部22の動作を前方目標15と
の距離・相対速度を演算する系及び補正変調信号を設定
するための系に切り換えることにより、自動車等の移動
体に搭載した状況で自動的に補正変調信号を設定するこ
とができるため、製造者による印加電圧の制御、電圧制
御発振器3の出力特性の測定、補正データの作成及びメ
モリ入力等の作業の省力化を図ることができる。更に、
曲線補間を行うことによって、調整する補正点の数を、
直線補間する場合に比較して減少させることができ、補
正データの設定時間の短縮を図ることができる。
【0036】上述の実施例では、送信用として第一のア
ンテナ7aを、受信用として第二のアンテナ7bを用い
ているが、送信及び受信を1つのアンテナで共用した場
合でも、同様の動作及び効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】この発明の実施例1によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、補正
変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用の
補正点とし、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波に
おける2個目の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力
する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部で調整した補正
点の電圧を記憶するメモリと、演算距離・速度比較部で
の比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する補
正点を次の点に移行させるための指令信号を送出する補
正点更新部と、D/A変換器とを備えた構成にし、電圧
制御発振器3に印加する補正変調信号を時間方向にn等
分し、分割した各点を電圧調整するための補正点とし、
各補正点間の電圧を印加したときに受ける受信信号から
前方目標との距離を求め、その距離が所望の値になるよ
うに補正点の電圧を調整し、n個の補正点を組合せて補
正変調信号を設定することにより、製造者による印加電
圧の制御、電圧制御発振器の出力特性の測定、補正デー
タの作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることが
できる。
【0038】この発明の実施例2によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、補正
変調信号の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用の
補正点とし、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波に
おける2個目の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力
する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部で調整した補正
点の電圧を記憶し、それまで記憶した補正点の電圧を出
力するメモリと、演算距離・速度比較部での比較結果が
等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する補正点を次の点
に移行させるための指令信号を送出する補正点更新部
と、メモリから出力された補正点の電圧と鋸波電圧発生
部から出力された鋸波電圧を合成して出力する鋸波電圧
合成部と、D/A変換器とを備えた構成にし、電圧制御
発振器3に印加する補正変調信号を時間方向にn等分
し、分割した各点を電圧調整するための補正点とし、複
数の補正点間の電圧を印加したときに受ける受信信号か
ら前方目標との距離を求め、その距離が所望の値になる
ように補正点の電圧を調整して補正変調信号を設定する
ことにより、製造者による印加電圧の制御、電圧制御発
振器の出力特性の測定、補正データの作成及びメモリ入
力等の作業の省力化を図ることができる。
【0039】この発明の実施例3によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、第一
及び第二のアンテナと前方目標の距離に相当するビート
周波数における信号レベルを検出する信号レベル検出部
と、信号レベル検出部で検出した信号レベルが最大値で
あるか判定するピーク電力検出部と、補正変調信号の中
に任意の複数の箇所を電圧調整用の補正点とし、そのう
ちの1つの補正点の電圧を調整し、出力する補正変調信
号発生部と、補正変調信号発生部で調整した補正点の電
圧を記憶するメモリと、ピーク電力検出部での信号レベ
ルが最大値である場合、補正変調信号発生部で調整する
補正点を他の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、D/A変換器とを備えた構成にし、電
圧制御発振器に一定の周波数変調幅の高周波信号を出力
させるための補正変調信号における任意の複数の点の電
圧値を調整し、ビデオ信号のピークレベルを検出するこ
とにより、補正変調信号を設定し、製造者による印加電
圧の制御、電圧制御発振器の出力特性の測定、補正デー
タの作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることが
できる。
【0040】この発明の実施例4によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、送受信部
内の電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補
正変調信号を設定する補正変調信号設定部とを備え、こ
の補正変調信号設定部内に、A/D変換器と、FFT処
理部と、前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速
度演算部と、第一及び第二のアンテナと前方目標の距離
を設定する距離設定部と、距離・速度演算部と距離設定
部の距離情報を比較する演算距離・速度比較部と、FF
T処理部で得たスペクトラムの帯域幅を検出する帯域幅
検出部と、帯域幅検出部で検出した帯域幅が最も狭帯域
であるか判定する最狭帯域幅検出部と、補正変調信号の
中の任意の複数の箇所を電圧調整用の補正点とし、その
うちの1つの補正点の電圧を調整し、出力する補正変調
信号発生部と、補正変調信号発生部で調整した補正点の
電圧を記憶するメモリと、最狭帯域幅検出部での帯域幅
が最も狭帯域である場合、補正変調信号発生部で調整す
る補正点を他の点に移行させるための指令信号を送出す
る補正点更新部と、D/A変換器とを備えた構成にし、
電圧制御発振器に一定の周波数変調幅の高周波信号を出
力させるための補正変調信号における任意の複数の点の
電圧値を調整し、ビデオ信号のスペクトラムの最も狭い
帯域幅を検出することにより、補正変調信号を設定し、
製造者による印加電圧の制御、電圧制御発振器の出力特
性の測定、補正データの作成及びメモリ入力等の作業の
省力化を図ることができる。
【0041】この発明の実施例5によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、電圧制御
発振器のリニアリティを改善するための補正変調信号を
設定すると共に、前方目標との距離・相対速度を演算す
る補正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定
部内に、A/D変換器と、FFT処理部と、前方目標と
の距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、信号処
理部の動作内容を補正変調信号を設定する系及び前方目
標との距離・相対速度を演算する系に切り換える切換信
号発生部と、切換信号発生部の出力に合わせてon・o
ffする第一のスイッチと、この第一のスイッチがof
fになる直前の距離・相対速度を出力する最終演算距離
・速度出力部と、第一のスイッチと連動してon・of
fする第二のスイッチと、最終演算距離・速度出力部と
距離・速度演算部の距離情報を比較する演算距離・速度
比較部と、補正変調信号の周期をn分割し、その分割点
を電圧調整用の補正点とし、n個のうちの2個の補正点
を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、
その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部
で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶した補
正点の電圧を出力するメモリと、演算距離・速度比較部
での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する
補正点を次の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、電圧制御発振器に出力する三角波或い
は鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組み合わせて出
力する補正データ出力部と、補正データ出力部の出力を
直線補間する直線補間演算部と、第一のスイッチと連動
して、on・offする第三のスイッチと、D/A変換
器とを備えた構成にし、切り換え信号を印加し、信号処
理部の動作を前方目標との距離・相対速度を演算する系
と補正変調信号を設定するための系に切り換えることに
より、自動車等の移動体に搭載した状況で補正変調信号
を設定することができるため、製造者による印加電圧の
制御、電圧制御発振器の出力特性の測定、補正データの
作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることができ
る。
【0042】この発明の実施例6によれば、前方目標
と、第一及び第二のアンテナと、送受信部と、電圧制御
発振器のリニアリティを改善するための補正変調信号を
設定すると共に、前方目標との距離・相対速度を演算す
る補正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定
部内に、A/D変換器と、FFT処理部と、前方目標と
の距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、信号処
理部の動作内容を補正変調信号を設定する系及び前方目
標との距離・相対速度を演算する系に切り換える切換信
号発生部と、切換信号発生部の出力に合わせてon・o
ffする第一のスイッチと、この第一のスイッチがof
fになる直前の距離・相対速度を出力する最終演算距離
・速度出力部と、第一のスイッチと連動してon・of
fする第二のスイッチと、最終演算距離・速度出力部と
距離・速度演算部の距離情報を比較する演算距離・速度
比較部と、補正変調信号の周期をn分割し、その分割点
を電圧調整用の補正点とし、n個のうちの2個の補正点
を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調整し、
その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、鋸波電圧発生部
で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶した補
正点の電圧を出力するメモリと、演算距離・速度比較部
での比較結果が等しい場合、鋸波電圧発生部で調整する
補正点を次の点に移行させるための指令信号を送出する
補正点更新部と、電圧制御発振器に出力する三角波或い
は鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組み合わせて出
力する補正データ出力部と、補正データ出力部の出力を
曲線補間する曲線補間演算部と、第一のスイッチと連動
して、on・offする第三のスイッチと、D/A変換
器とを備えた構成にし、切り換え信号を印加し、信号処
理部の動作を前方目標との距離・相対速度を演算する系
と補正変調信号を設定するための系に切り換えることに
より、自動車等の移動体に搭載した状況で補正変調信号
を設定することができるため、製造者による印加電圧の
制御、電圧制御発振器の出力特性の測定、補正データの
作成及びメモリ入力等の作業の省力化を図ることができ
る。また、曲線補間を行うことによって、調整する補正
点の数を減少させることができ、補正データの設定時間
の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるFM−CWレーダの構成ブロ
ック図である。
【図2】 この発明の実施例1のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図3】 この発明の実施例2のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例3のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図5】 この発明の実施例4のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図6】 この発明の実施例5のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図7】 この発明の実施例6のFM−CWレーダにお
ける補正変調信号設定部の構成ブロック図である。
【図8】 従来のFM−CWレーダの補正変調信号の設
定系の構成ブロック図である。
【図9】 従来のFM−CWレーダの補正変調信号を設
定するための製造者の作業内容を示す図である。
【図10】 実施例1及び実施例2における補正変調信
号の設定方法を示す図である。
【図11】 実施例3及び実施例4における補正変調信
号の設定方法を示す図である。
【図12】 実施例3及び実施例4におけるビデオ信号
のスペクトラムを示す図である。
【図13】 FM−CWレーダにおけるリニアリティの
影響を示す図である。
【符号の説明】 1 FM−CWレーダ、2 送受信部、3 電圧制御発
振器、4 方向性結合器、5 ミキサ、6 ビデオ増幅
器、7a 第一のアンテナ、7b 第二のアンテナ、8
信号処理部、9 メモリ、10 D/A変換器、11
A/D変換器、12 FFT処理部、13 距離・速
度演算部、14 印加電圧発生部、15前方目標、16
スペクトラムアナライザ、17 製造者の作業内容、
18印加電圧制御、19 印加電圧−発振周波数特性測
定、20 補正データ作成、21 メモリ入力、22
補正変調信号設定部、23 距離設定部、24 演算距
離・速度比較部、25 鋸波電圧発生部、26 補正点
更新部、27 鋸波電圧合成部、28 信号レベル検出
部、29 ピーク電力検出部、30 補正変調信号発生
部、31 帯域幅検出部、32 最狭帯域幅検出部、3
3 切換信号発生部、34a 第一のスイッチ、34b
第二のスイッチ、34c 第三のスイッチ、35 最
終演算距離・速度出力部、36 補正データ出力部、3
7 直線補間演算部、38 曲線補間演算部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定して設置する前方目標と、この前方
    目標に送信信号を放射する第一のアンテナと、この前方
    目標からの反射波を受けて受信信号を出力する第二のア
    ンテナと、鋸波電圧を受けて電圧制御発振器が出力する
    周波数変調された高周波信号の一部を送信信号として上
    記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが出力
    する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送出す
    る送受信部と、鋸波電圧を上記電圧制御発振器に送出
    し、上記ビデオ信号を受けて上記電圧制御発振器のリニ
    アリティを改善するための補正変調信号を設定する補正
    変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定部内
    に、上記ビデオ信号をディジタル変換するA/D変換器
    と、このA/D変換器の出力をFFT処理し、上記ビデ
    オ信号のスペクトラムを得るFFT処理部と、このFF
    T処理部で得たスペクトラムから上記前方目標との距離
    及び相対速度を得る距離・速度演算部と、上記第一及び
    第二のアンテナと上記前方目標の距離を設定する距離設
    定部と、上記距離・速度演算部と上記距離設定部の出力
    を受けて、各々の距離情報を比較する演算距離・速度比
    較部と、上記補正変調信号の周期をn分割し、その分割
    点を電圧調整用の補正点とし、上記演算距離・速度比較
    部での比較結果が等しくない場合、n個のうちの2個の
    補正点を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調
    整し、比較結果が等しい場合、調整する補正点を次の点
    に移行し、それまで調整していた鋸波の2個目の補正点
    の電圧を次の鋸波の1個目の補正点の電圧とし、2個目
    の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力する鋸波電圧
    発生部と、上記演算距離・速度比較部での比較結果が等
    しい場合、上記鋸波電圧発生部で調整した補正点の電圧
    を記憶するメモリと、上記演算距離・速度比較部での比
    較結果が等しい場合、上記鋸波電圧発生部で調整する補
    正点を次の点に移行させるための指令信号を上記鋸波電
    圧発生部に送出する補正点更新部と、上記鋸波電圧発生
    部から出力された鋸波電圧をアナログ変換し、上記電圧
    制御発振器に送出するD/A変換器とを備えたことを特
    徴とするFM−CWレーダ。
  2. 【請求項2】 固定して設置する前方目標と、この前方
    目標に送信信号を放射する第一のアンテナと、この前方
    目標からの反射波を受けて受信信号を出力する第二のア
    ンテナと、鋸波電圧を受けて電圧制御発振器が出力する
    周波数変調された高周波信号の一部を送信信号として上
    記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが出力
    する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送出す
    る送受信部と、鋸波電圧を上記電圧制御発振器に送出
    し、上記ビデオ信号を受けて上記電圧制御発振器のリニ
    アリティを改善するための補正変調信号を設定する補正
    変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定部内
    に、上記ビデオ信号をディジタル変換するA/D変換器
    と、このA/D変換器の出力をFFT処理し、上記ビデ
    オ信号のスペクトラムを得るFFT処理部と、このFF
    T処理部で得たスペクトラムから上記前方目標との距離
    及び相対速度を得る距離・速度演算部と、上記第一及び
    第二のアンテナと上記前方目標の距離を設定する距離設
    定部と、上記距離・速度演算部と上記距離設定部の出力
    を受けて、各々の距離情報を比較する演算距離・速度比
    較部と、上記補正変調信号の周期をn分割し、その分割
    点を電圧調整用の補正点とし、上記演算距離・速度比較
    部での比較結果が等しくない場合、n個のうちの2個の
    補正点を結んだ鋸波における2個目の補正点の電圧を調
    整し、比較結果が等しい場合、調整する補正点を次の点
    に移行し、それまで調整していた鋸波の2個目の補正点
    の電圧を次の鋸波の1個目の補正点の電圧とし、2個目
    の補正点の電圧を調整し、その鋸波を出力する鋸波電圧
    発生部と、上記演算距離・速度比較部での比較結果が等
    しい場合、上記鋸波電圧発生部で調整した補正点の電圧
    を記憶し、それまで記憶した補正点の電圧を出力するメ
    モリと、上記演算距離・速度比較部での比較結果が等し
    い場合、上記鋸波電圧発生部で調整する補正点を次の点
    に移行させるための指令信号を上記鋸波電圧発生部に送
    出する補正点更新部と、上記メモリから出力された補正
    点の電圧と上記鋸波電圧発生部から出力された鋸波電圧
    を時間軸上で合成して出力する鋸波電圧合成部と、この
    鋸波電圧合成部から出力された電圧をアナログ変換し、
    上記電圧制御発振器に送出するD/A変換器とを備えた
    ことを特徴とするFM−CWレーダ。
  3. 【請求項3】 固定して設置する前方目標と、この前方
    目標に送信信号を放射する第一のアンテナと、この前方
    目標からの反射波を受けて受信信号を出力する第二のア
    ンテナと、補正変調信号を受けて電圧制御発振器が出力
    する周波数変調された高周波信号の一部を送信信号とし
    て上記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが
    出力する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送
    出する送受信部と、鋸波電圧を上記電圧制御発振器に送
    出し、上記ビデオ信号を受けて上記電圧制御発振器のリ
    ニアリティを改善するための補正変調信号を設定する補
    正変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定部内
    に、上記ビデオ信号をディジタル変換するA/D変換器
    と、このA/D変換器の出力をFFT処理し、上記ビデ
    オ信号のスペクトラムを得るFFT処理部と、このFF
    T処理部で得たスペクトラムから上記前方目標との距離
    及び相対速度を得る距離・速度演算部と、上記第一及び
    第二のアンテナと上記前方目標の距離を設定する距離設
    定部と、上記距離・速度演算部と上記距離設定部の出力
    を受けて、各々の距離情報を比較する演算距離・速度比
    較部と、この演算距離・速度比較部での比較結果が等し
    い場合、上記FFT処理部で得たスペクトラムから上記
    第一及び第二のアンテナと上記前方目標の距離に相当す
    るビート周波数における信号レベルを検出する信号レベ
    ル検出部と、この信号レベル検出部で検出した信号レベ
    ルが最大値であるか判定するピーク電力検出部と、上記
    補正変調信号の中の任意の複数の箇所を電圧調整用の補
    正点とし、上記演算距離・速度比較部での比較結果が等
    しくない場合、或いは上記ピーク電力検出部での信号レ
    ベルが最大値でない場合、それまで調整していた1つの
    補正点の電圧を調整し、上記ピーク電力検出部での信号
    レベルが最大値である場合、調整する補正点を他の点に
    移行して、その電圧を調整し、出力する補正変調信号発
    生部と、上記ピーク電力検出部での信号レベルが最大値
    である場合、上記補正変調信号発生部で調整した補正点
    の電圧を記憶するメモリと、上記ピーク電力検出部での
    信号レベルが最大値である場合、上記補正変調信号発生
    部で調整する補正点を次の点に移行させるための指令信
    号を上記補正変調信号発生部に送出する補正点更新部
    と、上記補正変調信号発生部から出力された補正点の電
    圧をアナログ変換し、上記電圧制御発振器に送出するD
    /A変換器とを備えたことを特徴とするFM−CWレー
    ダ。
  4. 【請求項4】 固定して設置する前方目標と、この前方
    目標に送信信号を放射する第一のアンテナと、この前方
    目標からの反射波を受けて受信信号を出力する第二のア
    ンテナと、補正変調信号を受けて電圧制御発振器が出力
    する周波数変調された高周波信号の一部を送信信号とし
    て上記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが
    出力する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送
    出する送受信部と鋸波電圧を上記電圧制御発振器に送出
    し、上記ビデオ信号を受けて上記電圧制御発振器のリニ
    アリティを改善するための補正変調信号を設定する補正
    変調信号設定部とを備え、この補正変調信号設定部内
    に、上記ビデオ信号をディジタル変換するA/D変換器
    と、このA/D変換器の出力をFFT処理し、上記ビデ
    オ信号のスペクトラムを得るFFT処理部と、このFF
    T処理部で得たスペクトラムから上記前方目標との距離
    及び相対速度を得る距離・速度演算部と、上記第一及び
    第二のアンテナと上記前方目標の距離を設定し出力する
    距離設定部と、上記距離・速度演算部と上記距離設定部
    の出力を受けて、各々の距離情報を比較する演算距離・
    速度比較部と、この演算距離・速度比較部での比較結果
    が等しい場合、上記FFT処理部で得たスペクトラムの
    帯域幅を検出する帯域幅検出部と、この帯域幅検出部で
    検出した帯域幅が最も狭帯域であるか判定する最狭帯域
    幅検出部と、上記補正変調信号の中の任意の複数の箇所
    を電圧調整用の補正点とし、上記演算距離・速度比較部
    での比較結果が等しくない場合、或いは上記最狭帯域幅
    検出部での帯域幅が最も狭帯域でない場合、それまで調
    整していた1つの補正点の電圧を調整し、上記最狭帯域
    幅検出部での帯域幅が最も狭帯域である場合、調整する
    補正点を他の点に移行してその電圧を調整し、出力する
    補正変調信号発生部と、上記最狭帯域幅検出部での帯域
    幅が最も狭帯域である場合、上記補正変調信号発生部で
    調整した補正点の電圧を記憶するメモリと、上記最狭帯
    域幅検出部での帯域幅が最も狭帯域である場合、上記補
    正変調信号発生部で調整する補正点を次の点に移行させ
    るための指令信号を上記補正信号発生部に送出する補正
    点更新部と、上記補正変調信号発生部から出力された補
    正点の電圧をアナログ変換し、上記電圧制御発振器に送
    出するD/A変換器とを備えたことを特徴とするFM−
    CWレーダ。
  5. 【請求項5】 前方目標と、この前方目標に送信信号を
    放射する第一のアンテナと、この前方目標からの反射波
    を受けて受信信号を出力する第二のアンテナと、補正変
    調信号或いは鋸波電圧を受けて電圧制御発振器が出力す
    る周波数変調された高周波信号の一部を送信信号として
    上記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが出
    力する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送出
    する送受信部と、補正変調信号或いは鋸波電圧を上記電
    圧制御発振器に送出し、上記ビデオ信号を受けて、上記
    電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補正変
    調信号を設定すると共に、上記前方目標との距離・相対
    速度を演算する補正変調信号設定部とを備え、この補正
    変調信号設定部内に、上記ビデオ信号をディジタル変換
    するA/D変換器と、このA/D変換器の出力をFFT
    処理し、上記ビデオ信号のスペクトラムを得るFFT処
    理部と、このFFT処理部で得たスペクトラムから上記
    前方目標との距離及び相対速度を得る距離・速度演算部
    と、上記補正変調信号設定部の動作内容を上記補正変調
    信号を設定する系及び上記前方目標との距離・相対速度
    を演算する系に切り換える切換信号発生部と、この切換
    信号発生部の出力を受けて上記補正変調信号設定部が上
    記前方目標との距離・相対速度を演算する場合にonに
    なる第一のスイッチと、上記距離・速度演算部の出力を
    受けて、この第一のスイッチがoffになる直前の距離
    ・相対速度を出力する最終演算距離・速度出力部と、上
    記第一のスイッチを連動して、上記補正変調信号設定部
    が上記補正変調信号を設定する場合にonになる第二の
    スイッチと、上記最終演算距離・速度出力部の出力と、
    上記距離・速度演算部の出力とを受けて各々の距離情報
    を比較する演算距離・速度比較部と、上記補正変調信号
    の周期をn分割し、その分割点を電圧調整用の補正点と
    し、上記演算距離・速度比較部での比較結果が等しくな
    い場合、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波におけ
    る2個目の補正点の電圧を調整し、比較結果が等しい場
    合、調整する補正点を次の点に移行し、それまで調整し
    ていた鋸波の2個目の補正点の電圧を次の鋸波の1個目
    の補正点の電圧として2個目の補正点の電圧を調整し、
    その鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、上記演算距離・
    速度比較部での比較結果が等しい場合、上記鋸波電圧発
    生部で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶し
    た補正点の電圧を出力するメモリと、上記演算距離・速
    度比較部での比較結果が等しい場合、上記鋸波電圧発生
    部で調整する補正点を次の点に移行させるための指令信
    号を上記鋸波電圧発生部に送出する補正点更新部と、上
    記メモリの出力を受けて、上記電圧制御発振器に出力す
    る三角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組
    み合わせて出力する補正データ出力部と、この補正デー
    タ出力部から出力された補正点間の電圧を直線補間する
    直線補間演算部と、上記第一のスイッチと連動して、上
    記補正変調信号設定部が上記前方目標との距離・相対速
    度を演算する場合、上記直線補間演算部の出力を通過さ
    せ、上記補正変調信号を設定する場合、上記鋸波電圧発
    生部の出力を通過させる第三のスイッチと、この第三の
    スイッチを通過した電圧をアナログ変換するD/A変換
    器とを備えたことを特徴とするFM−CWレーダ。
  6. 【請求項6】 前方目標と、この前方目標に送信信号を
    放射する第一のアンテナと、この前方目標からの反射波
    を受けて受信信号を出力する第二のアンテナと、補正変
    調信号或いは鋸波電圧を受けて電圧制御発振器が出力す
    る周波数変調された高周波信号の一部を送信信号として
    上記第一のアンテナに送出し、上記第二のアンテナが出
    力する上記受信信号を受けてビデオ信号に変換して送出
    する送受信部と、補正変調信号或いは鋸波電圧を上記電
    圧制御発振器に送出し、上記ビデオ信号を受けて、上記
    電圧制御発振器のリニアリティを改善するための補正変
    調信号を設定すると共に、上記前方目標との距離・相対
    速度を演算する補正変調信号設定部とを備え、この補正
    変調信号設定部内に、上記ビデオ信号をディジタル化し
    て出力するA/D変換器と、このA/D変換器の出力を
    FFT処理し、上記ビデオ信号のスペクトラムを得るF
    FTと、このFFTで得たスペクトラムから上記前方目
    標との距離及び相対速度を得る距離・速度演算部と、上
    記補正変調信号設定部の動作内容を上記補正変調信号を
    設定する系及び上記前方目標との距離・相対速度を演算
    する系に切り換える切換信号発生部と、この切換信号発
    生部の出力を受けて上記補正変調信号設定部が上記前方
    目標との距離・相対速度を演算する場合にonになる第
    一のスイッチと、上記距離・速度演算部の出力を受け
    て、この第一のスイッチがoffになる直前の距離・相
    対速度を出力する最終演算距離・速度出力部と、上記第
    一のスイッチを連動して、上記補正変調信号設定部が上
    記補正変調信号を設定する場合にonになる第二のスイ
    ッチと、上記最終演算距離・速度出力部の出力と、上記
    距離・速度演算部の出力とを受けて各々の距離情報を比
    較する演算距離・速度比較部と、上記補正変調信号の周
    期をn分割し、その分割点を電圧調整用の補正点とし、
    上記演算距離・速度比較部での比較結果が等しくない場
    合、n個のうちの2個の補正点を結んだ鋸波における2
    個目の補正点の電圧を調整し、比較結果が等しい場合、
    調整する補正点を次の点に移行し、それまで調整してい
    た鋸波の2個目の補正点の電圧を次の鋸波の1個目の補
    正点の電圧として2個目の補正点の電圧を調整し、その
    鋸波を出力する鋸波電圧発生部と、上記演算距離・速度
    比較部での比較結果が等しい場合、上記鋸波電圧発生部
    で調整した補正点の電圧を記憶し、それまで記憶した補
    正点の電圧を出力するメモリと、上記演算距離・速度比
    較部での比較結果が等しい場合、上記鋸波電圧発生部で
    調整する補正点を次の点に移行させるための指令信号を
    上記鋸波電圧発生部に送出する補正点更新部と、上記メ
    モリの出力を受けて、上記電圧制御発振器に出力する三
    角波或いは鋸波の補正変調信号の波形に補正点を組み合
    わせて出力する補正データ出力部と、この補正データ出
    力部から出力された補正点間の電圧を曲線補間する曲線
    補間演算部と、上記第一のスイッチと連動して、上記補
    正変調信号設定部が上記前方目標との距離・相対速度を
    演算する場合、上記直線補間演算部の出力を通過させ、
    上記補正変調信号を設定する場合、上記鋸波電圧発生部
    の出力を通過させる第三のスイッチと、この第三のスイ
    ッチを通過した電圧をアナログ変換するD/A変換器と
    を備えたことを特徴とするFM−CWレーダ。
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