JP3485382B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents

Fm−cwレーダ装置

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JP3485382B2
JP3485382B2 JP13524295A JP13524295A JP3485382B2 JP 3485382 B2 JP3485382 B2 JP 3485382B2 JP 13524295 A JP13524295 A JP 13524295A JP 13524295 A JP13524295 A JP 13524295A JP 3485382 B2 JP3485382 B2 JP 3485382B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数が3角波状に変
化するようにFM変調された高周波信号を送信し、送信
波と反射波のビート信号の周波数及び変調信号に同期し
た周波数の変化から目標物体までの距離を算出するFM
−CWレーダ装置に関し、特に、送信する高周波信号の
周波数が正確に3角波状に変化するFM−CWレーダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】FM−CWレーダ装置は、目標物体との
相対速度と距離を同時に計測できるレーダ方式であり、
自動車等の車間距離の監視装置として使用されている。
図9はFM−CWレーダ装置の基本的な構成を示す図で
ある。図9において、参照番号1は3角波状の変調信号
を発生する変調信号発生回路であり、2は周波数が変調
信号発生回路1の出力する3角波状の変調信号に従って
変化する高周波の発振信号を出力する発振器であり、3
は発振器2の出力する発振信号を送信する送信アンテナ
であり、4は送信アンテナ3から出力され目標物体で反
射されて戻ってきた信号を受信する受信アンテナであ
り、5は発振器2から送信アンテナ3に出力される高周
波信号の一部を分岐する方向性結合器であり、6は方向
性結合器5で分岐された高周波信号と受信アンテナ4か
らの受信信号を混合してビート信号を出力するミキサで
ある。
【0003】図10は、目標物体の相対速度がゼロの時
の受信信号を示す図であり、(1)は送信信号と受信信
号の周波数の変化を示し、(2)はビート信号の周波数
の変化を示す。送信信号の周波数は、図10の(1)に
示すように3角波状に変化する。f0 は送信信号の中心
周波数を示し、Δfは周波数の変化幅を示し、fmは3
角波の周波数を示す。目標物体の相対速度がゼロであれ
ば、目標物体で反射された信号の周波数は変化せず、送
信アンテナから目標物体までの距離を往復する往復時間
分だけ受信信号が遅れるため、図10の(1)に示すよ
うに、受信信号の周波数は送信信号より往復時間分だけ
遅れて変化する。従って、送信信号と受信信号のビート
信号をとると、その周波数は図10の(2)のように変
化する。すなわち、ビート信号の周波数が所定期間一定
値frになる。このfrは受信信号の送信信号に対する
遅れ分に対応しており、往復時間、すなわちアンテナか
ら目標物体までの距離の2倍に比例する。目標物体まで
の距離をRとすると、R=fr・c/(fm・Δf)
(cは光速)の関係がある。従って、frを検出すれば
アンテナから目標物体までの距離が判明する。
【0004】目標物体の相対速度がゼロでない時には、
上記の目標物体までの距離による受信信号の遅れに、ド
プラ効果による受信信号の周波数の変化が重畳される。
図11は、目標物体の相対速度がゼロでない時の受信信
号を示す図であり、(1)は送信信号と受信信号の周波
数の変化を示し、(2)はビート信号の周波数の変化を
示す。相対速度がゼロでない時には、ドプラ効果により
受信信号の周波数が変化する。相対速度増加する方向、
すなわち遠ざかる場合には受信信号の周波数が減少し、
相対速度減少する方向、すなわち近づく場合には受信信
号の周波数が増加する。例えば、送信信号の周波数が増
加する部分では、受信信号の周波数は遅れて増加する
が、目標物体が近づくとすると、ドプラ効果のため受信
信号の周波数は増加するため、図11の()に示すよ
うに、周波数の差は相対速度がゼロの時に比べてドプラ
効果による周波数の変化分fdだけ小さくなる。また、
送信信号の周波数が減少する部分では、受信信号の周波
数は遅れて減少するが、目標物体が近づくとすると、ド
プラ効果のため受信信号の周波数は減少するため、図1
1の()に示すように、周波数の差は相対速度がゼロ
の時に比べてfdだけ大きくなる。従って、ビート信号
の周波数は、図11の(2)に示すように、目標物体ま
での距離で決定されるビート信号の周波数frに対し
て、送信信号の周波数が増加及び減少する部分で、それ
ぞれドプラ効果によるfdだけ増加及び減少した周波数
になる。従って、frとfdを検出すれば、目標物体ま
での距離と相対速度が算出できる。目標物体の相対速度
をvとすると、v=(2fd/c)の関係がある。
【0005】発振器2は、印加される3角波変調信号に
応じて発振周波数を変化させる必要があり、電圧制御発
振器(VCO)が使用される。自動車等の車間距離の監
視装置として使用されるFM−CWレーダ装置では、前
方の目標物体までの距離は高々100m、相対速度は1
00km/hであるから、十分な距離測定精度を確保す
るためには、最大周波数偏移量を100MHz程度と
し、また十分な相対速度測定精度を確保するためには送
信周波数帯としてミリ波帯を使用しなければならない。
【0006】図1は発振周波数がミリ波帯であるVC
Oの回路例を示す図である。図12において、参照符号
BDはバラクタダイオードであり、51は共振器であ
り、52はFETである。バラクタダイオードの代わり
にFETを使用することもできる。端子に印加する電圧
VT に応じて発振周波数が変化するので、VT を3
角波状の変調信号とすることにより、VCOから出力さ
れる信号の周波数が図10のように変化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図13は、図1のV
COにおけるVT に対する発振周波数の特性を示す図
である。図12のVCOの発振周波数は、VT に応じ
て変化するが、図13に示すように、線型には変化しな
い。周波数変調におけるVCOの発振周波数の中心周波
数をf0 とすると、電圧VT0の時にf0 で発振す
るが、電圧がVT0より大きくても小さくても、発振周
波数と電圧の比率はf0 /VT0より小さくなる。
【0008】図13のような周波数特性を有するVCO
に3角波状の変調信号VT を印加すると、VCOの発振
周波数、すなわち送信信号の周波数は図14の(1)の
ように変化することになる。従って、静止している目標
物体で反射した受信信号も図14の(1)のようにな
る。従って、送信信号と受信信号のビート信号は、図1
4の(2)のようになる。図10で説明したように、F
M−CWレーダでは隣接する周波数の変化サイクルにお
けるビート信号の周波数とその差から目標物体までの距
離と相対速度を算出するが、図14の(2)のビート信
号では各周波数の変化サイクルにおけるビート信号の周
波数がサイクル内で変化して広がりを持つため、各サイ
クルにおけるビート信号の周波数を正確に決定できない
という問題がある。従って、図14の(2)のビート信
号の周波数で目標物体までの距離と相対速度を算出する
と誤差が生じることになる。
【0009】このような問題を解決するため、特開昭6
3−96582号公報及び特開昭63−96583号公
報は、あらかじめVCOの出力する信号の周波数が正確
に3角波状に変化するような変調信号をディジタル化し
て記憶しておき、記憶してあるデータをD/A変換器で
アナログ信号に変換してVCOに印加することにより周
波数が図10のように変化する送信信号を発生するマイ
クロ波レベル計を開示している。しかし、この装置はD
/A変換器等を使用するため、装置が複雑になるという
問題がある。
【0010】本発明は、簡単な構成でより3角波に近似
した送信信号を出力するFM−CWレーダを実現するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の第1の
態様のFM−CWレーダの基本構成とその動作原理を示
す図である。本発明の第1の態様のFM−CWレーダ
は、ビート信号の周波数及び変調信号に同期した周波数
の変化から目標物体までの距離を算出する装置であり、
従来の装置と同様に、3角波状の変調信号を発生する変
調信号発生手段1と、変調信号発生手段1の出力する前
記変調信号に従って、周波数変調された高周波信号を出
力する発器2と、発器2の出力する高周波信号を送
信する送信アンテナ3と、送信アンテナ3から放射され
た高周波信号の目標物体での反射信号を受信する受信ア
ンテナ4と、発器2から送信アンテナ3に出力される
高周波信号の一部を分離する方向性結合器5と、方向性
結合器5の分離した高周波信号と受信アンテナ4の受信
した反射信号を混合してビート信号を出力するミキサ6
とを備え、上記目的を達成するため、発器2の電圧・
周波数特性に基づいて、発器2の出力する高周波信号
の周波数が3角波状に変化するように、変調信号発生手
段1の出力する3角波状の変調信号を補正する補正手段
7を備えることを特徴とする。
【0012】補正手段7は、例えば、変調信号発生手段
1の出力する3角波状の変調信号を異なる増幅率で増幅
する複数の増幅器と、複数の増幅器の出力する信号の最
大強度の信号値を出力する最大値回路とで構成される。
変調信号発生手段1が振幅の異なる複数の3角波状の変
調信号を発生する複数の3角波発回路で構成される場
合には、補正手段7は、複数の3角波発回路が出力す
る信号の最大強度の信号値を出力する最大値回路で構成
される。
【0013】本発明の第2の態様のFM−CWレーダ
は、第1の態様と同様に、変調信号発生手段と、発
と、送信アンテナと、受信アンテナと、方向性結合器
と、ミキサとを備えるが、上記目的を達成するため、変
調信号発生手段が、階段状に増加又は減少するサイクル
を繰り返す階段波信号を生成する階段波生成回路と、階
段波生成回路の信号を積分する積分回路とを備え、発
器の出力する高周波信号の周波数が3角波状に変化する
ように補正した変調信号を出力することを特徴とする。
【0014】階段波生成回路は、例えば、変調基本信号
を発生する変調基本信号発器と、変調基本信号を逓倍
又は分周する逓倍・分周回路と、変調基本信号及び逓倍
・分周回路の出力する信号をそれぞれ矩形波信号に変換
する矩形波変換回路と、矩形波変換回路の出力を加算す
る加算回路とを備える。
【0015】
【作用】発器2であるVCOが、図13のような電圧
・周波数特性を有する場合、VCOに印加する電圧を図
1の(2)にaで示すように変化させれば、VCOの出
力する信号の周波数はbのように3角波状に変化するこ
とになる。従って、補正手段7が変調信号発生手段1の
出力する3角波状の変調信号を補正して、図1の(2)
のaに近づければ、FM−CWレーダ装置の送信信号の
周波数はより3角波状の変化に近づき、検出精度が向上
する。本発明の第1の態様のFM−CWレーダ装置で
は、図1の(1)に示すように、従来のFM−CWレー
ダ装置の構成に加えて補正手段7を設け、簡単な構成で
補正を行っている。
【0016】矩形波信号を積分すると3角波信号が発生
する。本発明の第2の態様のFM−CWレーダでは、変
調信号発生手段を、階段状に増加又は減少するサイクル
を繰り返す階段波信号を生成する階段波生成回路と、階
段波生成回路の信号を積分する積分回路で構成するた
め、積分回路の出力は、図1の(2)に示すようにな
る。従って、FM−CWレーダ装置の送信信号の周波数
はより3角波状の変化に近づき、検出精度が向上する。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例のFM−CWレーダ装置
は、図1の(1)のような構成を有する。図2は、図1
の補正回路の基本構成を示す図である。図2の(1)で
は、3角波状の変調信号を発生する変調信号発生回路1
の出力を第1及び第2増幅器11、12に入力して異な
る増幅率で増幅し、その出力を最大値回路13に入力す
るように構成されている。最大値回路13の出力は、V
CO2に入力される。図2の()では、2個の3角波
状の変調信号を発生する変調信号発生回路21、2
設け、それぞれの出力を第1及び第2増幅器22、24
に入力して異なる増幅率で増幅し、その出力を最大値回
路13に入力するように構成されている。
【0018】図3は、第1実施例の補正回路の補正原理
を説明する図であり、補正原理を図3を参照して説明す
る。上記のように第1及び第2増幅器11と12、2
と2は、入力される3角波信号を異なる増幅率で増幅
する。第1増幅器の増幅率の方が、第2増幅器の増幅率
より大きいとすると、第1増幅器の出力信号は図3の破
線のようになり、第2増幅器の出力信号は1点鎖線のよ
うになる。なお、図3では中心レベルは等しいとして示
してある。最大値回路13は、入力される信号のうちか
ら最大強度の信号を出力する回路であり、図3のような
2つの信号が入力されると、最大値回路13は、図3の
実線のようになる。図3と図1の(2)を比較して明ら
かなように、図3の信号は、図1の(2)の3角波信号
bより、aの信号により近似されている。従って、この
信号を発振器2に印加すれば、発振器2の出力する信号
の周波数は、より3角波に近似することになる。
【0019】図3では、2つの信号の中心レベルは等し
いとして示してあるが、一方の信号をオフセットするこ
とにより、信号の形状を調整することが可能である。ま
た、図2及び図3では、2つの信号の最大値を出力する
ことにより近似をおこなっているが、オフセットさせて
中心レベルを変化させることにより、3個以上の信号で
近似させることも可能である。
【0020】図4は、第1実施例の補正回路の具体的な
回路図である。図4の構成は、図2の(1)に対応す
る。図4において、参照番号11は第1増幅回路であ
り、12は第2増幅回路であり、13は最大値回路であ
り、14はバッファ回路である。増幅回路11と12
は、オペアンプを使用した公知の増幅回路であり、2つ
の抵抗の比率によって増幅率が決定される。増幅回路1
2は、可変抵抗により増幅率が調整できるようになって
いる。最大値回路13は、オペアンプとダイオードを組
み合わせた回路であり、出力電圧の小さなオペアンプの
出力は、ダイオードにより最大値回路13の出力から切
り離されるため、強度の大きな側の出力のみが出力され
ることになる。バッファ回路14は、最大値回路13の
出力を安定させると共に、可変抵抗により振幅の調整を
行う。
【0021】図5は、図4の補正回路でオフセット調整
を可能にした変形例を示す回路図である。上記のよう
に、2つの信号の中心レベルを変化させることにより、
出力信号の形状を調整できるが、図5の回路では、参照
番号15で示した回路を、第2増幅回路12の出力部分
に付加することにより、第2増幅回路12の出力のオフ
セットを調整可能にしている。
【0022】図4及び図5の回路では、第1及び第2増
幅回路には共通の3角波信号が入力されたが、3角波発
生回路を2つ設け、その出力を第1及び第2増幅回路に
それぞれ入力することも可能である。また、図4及び図
5の回路には、2つの信号の最大値を出力する例を示し
たが、上記のように、図5のようにオフセット調整を可
能にすれば、3個以上の信号を合成してより精密に近似
させることが可能である。
【0023】次に、第2実施例のFM−CWレーダ装置
について説明する。第2実施例のFM−CWレーダ装置
は、図9に示すような構成を有するが、変調信号発生回
路1が図1の(2)にaで示すような変調信号を発生さ
せる。図6は、第2実施例の変調信号発生回路1の動作
原理を説明する図である。図6(1)に示すように、矩
形波信号を積分すると3角波信号になる。従って、3角
波信号発生回路を、矩形波信号発生回路と積分回路で構
成することが行われている。図6の(2)に示すよう
に、1サイクル内で強度が階段状に単調に増加する信号
cを積分すると、その信号dは図6の(2)に示すよう
に、図1の(2)にaで示した信号に近似される。第2
実施例の変調信号発生回路1では、図6の(2)に示す
ような1サイクル内で強度が階段状に単調に増加する信
号を発生し、それを積分することにより図1の(2)に
aで示した信号に近似した信号を発生する。
【0024】図7は、第2実施例の変調信号発生回路の
基本構成と信号の合成を示す図である。図7の(1)に
示すように、第2実施例の変調信号発生回路は、正弦波
発生回路31と、正弦波を逓倍又は分周する逓倍・分周
回路32と、正弦波発生回路31と逓倍・分周回路32
が出力する正弦波を矩形波に変形する矩形波変換回路3
3−1、…、33−nと、矩形波変換回路の出力を加算
する加算回路34と、積分回路35とを有する。
【0025】逓倍・分周回路32は、正弦波発生回路3
1が変調信号である3角波信号の周波数に等しい周波数
の正弦波を発生する時には、正弦波を逓倍する逓倍回路
で構成され、正弦波発生回路31が変調信号である3角
波信号の周波数の2n の周波数の正弦波を発生する時に
は、正弦波を分周する分周回路で構成される。ここで
は、正弦波発生回路31が変調信号である3角波信号の
周波数の22 の周波数の正弦波を発生し、逓倍・分周回
路32は分周回路である場合を例として説明する。
【0026】正弦波発生回路31は、3角波信号の周波
数の4倍の周波数の信号を発生する。逓倍・分周回路3
2は、正弦波発生回路31の出力する正弦波信号を2段
階で分周する。矩形波変換回路33−1は正弦波発生回
路31の出力する正弦波信号を矩形波信号に変形して、
図7の(2)に1点鎖線で示した信号を出力する。矩形
波変換回路33−2、33−3は、逓倍・分周回路32
の出力する1/2分周された信号と1/4分周された正
弦波信号を矩形波信号に変形して、図7の(2)に破線
と実線で示す信号を出力する。図7の(2)の各信号
を、加算回路34で加算すると、図7の(2)に点線で
示した信号が得られる。この信号を積分回路35で積分
すると、図6の(2)に示すdの信号が得られる。
【0027】図8は、第2実施例の変調信号発生回路の
具体的な回路構成を示す図である。図8において、分周
回路は1段の分周回路とする。正弦波発生回路31の出
力する正弦波信号は、1/2分周回路32で分周され
る。トランジスタTR1とTR2は正弦波信号を矩形信
号に変換する。加算回路34は、公知の加算回路であ
り、TR1とTR2の出力する矩形信号を加算する。積
分回路35も公知の回路であり、加算回路の出力を積分
する。積分回路35の出力はバッファ回路36を介して
VCOに印加される。
【0028】図7の(2)では3段階の分周信号で階段
波信号を生成し、図8の回路では2段階の分周信号で階
段波信号を生成する例を示したが、より多段階の階段波
信号を生成することも可能である。実際には、階段の幅
や段差をVCOの特性に応じて設定し、VCOの周波数
がより正確に3角波状に変化できるようにする。但し、
細かな設定を可能にすると、その分回路が複雑になる。
そこで、階段幅等は固定し、段差のみを調整できるよう
にし、その段差にそれぞれ相関を持たせておけば、パラ
メータを減らした上で、かなりの精度で周波数が3角波
状に変化する送信信号が得られる。しかも、図8に示す
ような簡単なアナログ信号回路だけで実現できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信信号の周波数が正確に3角波状に変化するFM−C
Wレーダ装置が簡単な回路で実現でき、FM−CWレー
ダ装置の検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様のFM−CWレーダの基本
構成とその動作原理を示す図である。
【図2】第1実施例の補正回路の基本構成を示す図であ
る。
【図3】第1実施例の補正回路の出力を説明する図であ
る。
【図4】第1実施例の補正回路の回路図である。
【図5】第1実施例の補正回路の変形例を示す回路図で
ある。
【図6】第2実施例の変調信号発生回路の動作原理を説
明する図である。
【図7】第2実施例の変調信号発生回路の基本構成と信
号の合成を示す図である。
【図8】第2実施例の変調信号発生回路を示す回路図で
ある。
【図9】FM−CWレーダの構成を示す図である。
【図10】FM−CWレーダにおける相対速度がゼロの
物体による受信信号を示す図である。
【図11】FM−CWレーダにおける相対速度を有する
物体による受信信号を示す図である。
【図12】FM−CWレーダに使用される電圧制御発振
器(VCO)の構成例を示す回路図である。
【図13】図12のVCOの電圧周波数特性を示す図で
ある。
【図14】VCOが図13の特性を有する場合のFM−
CWレーダでの影響を示す図である。
【符号の説明】
1…変調信号発生手段 2…発振器 3…送信アンテナ 4…受信アンテナ 5…方向性結合器 6…ミキサ 7…補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−55924(JP,A) 特開 昭63−96582(JP,A) 特開 昭63−96583(JP,A) 特開 平2−212794(JP,A) 特開 平3−14318(JP,A) 特開 昭48−69451(JP,A) 特開 平8−18343(JP,A) 実開 平5−84880(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3角波状の変調信号を発生する変調信号
    発生手段(1)と、 該変調信号発生手段(1)の出力する前記変調信号に従
    って、周波数変調された高周波信号を出力する発
    (2)と、 該発信器(2)の出力する高周波信号を送信する送信ア
    ンテナ(3)と、 該送信アンテナ(3)から放射された高周波信号の目標
    物体での反射信号を受信する受信アンテナ(4)と、 前記発器(2)から前記送信アンテナ(3)に出力さ
    れる前記高周波信号の一部を分離する方向性結合器
    (5)と、 該方向性結合器(5)の分離した前記高周波信号と前記
    受信アンテナ(4)の受信した反射信号を混合してビー
    ト信号を出力するミキサ(6)とを備え、該ビート信号
    の周波数及び前記変調信号に同期した周波数の変化から
    目標物体までの距離を算出するFM−CWレーダ装置に
    おいて、 前記発器(2)の電圧・周波数特性に基づいて、前記
    器(2)の出力する高周波信号の周波数が3角波状
    に変化するように、前記変調信号発生手段(1)の出力
    する3角波状の変調信号を補正する補正手段(7)を備
    え、 前記補正手段(7)は、 前記変調信号発生手段(1)の出力する3角波状の変調
    信号を異なる増幅率で増幅する複数の増幅器(11、1
    2)と、 該複数の増幅器(11、12)の出力する信号の最大強
    度の信号値を出力する最大値回路(13)とを備えるこ
    とを特徴とするFM−CWレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の増幅器(11、12)の少な
    くとも1つは、出力する信号の強度レベルの中心が他の
    増幅器の出力する信号の強度レベルの中心と異なる信号
    を出力する請求項1に記載のFM−CWレーダ装置。
  3. 【請求項3】 3角波状の変調信号を発生する変調信号
    発生手段(1)と、 該変調信号発生手段(1)の出力する前記変調信号に従
    って、周波数変調された高周波信号を出力する発
    (2)と、 該発信器(2)の出力する高周波信号を送信する送信ア
    ンテナ(3)と、 該送信アンテナ(3)から放射された高周波信号の目標
    物体での反射信号を受信する受信アンテナ(4)と、 前記発器(2)から前記送信アンテナ(3)に出力さ
    れる前記高周波信号の一部を分離する方向性結合器
    (5)と、 該方向性結合器(5)の分離した前記高周波信号と前記
    受信アンテナ(4)の受信した反射信号を混合してビー
    ト信号を出力するミキサ(6)とを備え、該ビート信号
    の周波数及び前記変調信号に同期した周波数の変化から
    目標物体までの距離を算出するFM−CWレーダ装置に
    おいて、 前記発器(2)の電圧・周波数特性に基づいて、前記
    器(2)の出力する高周波信号の周波数が3角波状
    に変化するように、前記変調信号発生手段(1)の出力
    する3角波状の変調信号を補正する補正手段(7)を備
    え、 前記変調信号発生手段(1)は、振幅の異なる複数の3
    角波状の変調信号を発生する複数の3角波発回路(2
    1、2)を有し、 前記補正手段(7)は、前記複数の3角波発回路(2
    1、2)が出力する信号の最大強度の信号値を出力す
    る最大値回路(13)を備えることを特徴とするFM−
    CWレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の3角波発回路(21、2
    )の少なくとも1つは、出力する信号の強度レベルの
    中心が他の3角波発回路の出力する信号の強度レベル
    の中心と異なる信号を出力する請求項3に記載のFM−
    CWレーダ装置。
  5. 【請求項5】 変調信号を発生する変調信号発生手段
    (1)と、 前記変調信号に従って、周波数変調された高周波信号を
    出力する発器(2)と、 該発器(2)の出力する高周波信号を送信する送信ア
    ンテナ(3)と、 該送信アンテナ(3)から放射された高周波信号の目標
    物体での反射信号を受信する受信アンテナ(4)と、 前記発器(2)から前記送信アンテナ(3)に出力さ
    れる前記高周波信号の一部を分離する方向性結合器
    (5)と、 該方向性結合器(5)の分離した前記高周波信号と前記
    受信アンテナ(4)の受信した反射信号を混合してビー
    ト信号を出力するミキサ(6)とを備え、該ビート信号
    の周波数及び前記変調信号に同期した周波数の変化から
    目標物体までの距離を算出するFM−CWレーダ装置に
    おいて、 前記変調信号発生手段(1)は、 階段状に増加又は減少するサイクルを繰り返す階段波信
    号を生成する階段波生成回路と、 該階段波生成回路の信号を積分する積分回路(35)と
    を備え、前記発器(2)の出力する高周波信号の周波
    数が3角波状に変化するように補正した変調信号を出力
    し、 前記階段波生成回路は、 変調基本信号を発生する変調基本信号発器(31)
    と、 前記変調基本信号を逓倍又は分周する逓倍・分周回路
    (32)と、 前記変調基本信号及び前記逓倍・分周回路(32)の出
    力する信号をそれぞれ矩形波信号に変換する矩形波変換
    回路(33−1、33−2、…、33−n)と、 該矩形波変換回路(33−1、33−2、…、33−
    n)の出力を加算する加算回路(34)とを備えること
    を特徴とするFM−CWレーダ装置。
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