JPH0755822Y2 - 電線接続用端子器具 - Google Patents
電線接続用端子器具Info
- Publication number
- JPH0755822Y2 JPH0755822Y2 JP3373692U JP3373692U JPH0755822Y2 JP H0755822 Y2 JPH0755822 Y2 JP H0755822Y2 JP 3373692 U JP3373692 U JP 3373692U JP 3373692 U JP3373692 U JP 3373692U JP H0755822 Y2 JPH0755822 Y2 JP H0755822Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- space
- connection terminal
- electric wire
- terminal member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は一般に電線接続用端子器
具に関し、特にプリント回路基板上に各種電子回路部品
が搭載、実装されて成る信号処理装置と電線端部とを電
気的に接続するのに好適な電線接続用端子器具に関す
る。
具に関し、特にプリント回路基板上に各種電子回路部品
が搭載、実装されて成る信号処理装置と電線端部とを電
気的に接続するのに好適な電線接続用端子器具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電線接続用端子器具は、一般
に、絶縁性材料から成るケーシングを始め、導電性材料
によって構成された接続端子部材及びバネ等を備えた構
成となっている。ケーシングは、電線挿入穴、工具挿入
口等を有しているとともに、電線端部等を収容するため
の収容空間とこの収容空間と略同一大きさの開口部とを
有している。接続端子部材は、各種電子機器類と接続す
るための接続ピンを有し、ケーシングに嵌合されること
で、前記電線挿入穴を通してケーシング内に収容されて
いる電線端部と各種電子機器類との間を電気的に接続す
るようになっている。バネは、この接続端子部材ととも
にケーシング内に組込まれ、ケーシング内に収容されて
いる電線端部を、接続端子部材に圧接せしめるように作
用する弾発力によって接続端子部材とともに挟着した状
態で固定させるものである。
に、絶縁性材料から成るケーシングを始め、導電性材料
によって構成された接続端子部材及びバネ等を備えた構
成となっている。ケーシングは、電線挿入穴、工具挿入
口等を有しているとともに、電線端部等を収容するため
の収容空間とこの収容空間と略同一大きさの開口部とを
有している。接続端子部材は、各種電子機器類と接続す
るための接続ピンを有し、ケーシングに嵌合されること
で、前記電線挿入穴を通してケーシング内に収容されて
いる電線端部と各種電子機器類との間を電気的に接続す
るようになっている。バネは、この接続端子部材ととも
にケーシング内に組込まれ、ケーシング内に収容されて
いる電線端部を、接続端子部材に圧接せしめるように作
用する弾発力によって接続端子部材とともに挟着した状
態で固定させるものである。
【0003】近年、OA機器類を始めとする各種電子機
器類に関する急速な技術革新に伴って、この種の電線接
続用端子器具に関しても、種々の提案が行なわれるよう
になった。上記従来の提案の1つとしては、例えば、実
開平2ー41367号公報に掲載されているものが挙げ
られる。
器類に関する急速な技術革新に伴って、この種の電線接
続用端子器具に関しても、種々の提案が行なわれるよう
になった。上記従来の提案の1つとしては、例えば、実
開平2ー41367号公報に掲載されているものが挙げ
られる。
【0004】上記公報に掲載されている提案の概要は、
前述した構成の電線接続用端子器具において、バネの先
端部が電線端部を接続端子部材に圧接しているときの、
該バネの先端部と対応する接続端子部材の部位に、凹入
空間或いは溝空間等を設けることにより、該空間を、挟
着時における電線端部の退避空間とする。更に、接続端
子部材のケーシングへの嵌合時に接続端子部材の前記工
具挿入口と対応することとなる部位を切欠くことによ
り、バネ先端部の前記挟着に用いない部位を工具挿入口
に露出せしめ、該部位を、工具挿入口を介して挿入され
た工具先端部と当接可能としたものである。
前述した構成の電線接続用端子器具において、バネの先
端部が電線端部を接続端子部材に圧接しているときの、
該バネの先端部と対応する接続端子部材の部位に、凹入
空間或いは溝空間等を設けることにより、該空間を、挟
着時における電線端部の退避空間とする。更に、接続端
子部材のケーシングへの嵌合時に接続端子部材の前記工
具挿入口と対応することとなる部位を切欠くことによ
り、バネ先端部の前記挟着に用いない部位を工具挿入口
に露出せしめ、該部位を、工具挿入口を介して挿入され
た工具先端部と当接可能としたものである。
【0005】上述したように、前記工具挿入口に露出せ
しめられているバネ先端部の部位を、工具先端部にて押
圧することで、ケーシングに嵌合された接続端子部材や
バネ等を取外すことなく、ケーシングの外部から電線端
部の挟着/挟着解除を容易ならしめている。
しめられているバネ先端部の部位を、工具先端部にて押
圧することで、ケーシングに嵌合された接続端子部材や
バネ等を取外すことなく、ケーシングの外部から電線端
部の挟着/挟着解除を容易ならしめている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したご
とき構成の従来の電線接続用端子器具においては、バネ
先端部と接続端子部材とによって挟着された電線端部
が、上記切欠部から工具挿入口側へと逃げ込んでしま
い、その結果として前記挟着保持が不充分となる不具合
が生じやすい。このような不具合は、電線を構成してい
る芯線が単線ではなく撚り線の場合に更に生じやすい。
即ち、電線の芯線が撚り線である場合には、撚り合わさ
れている芯線の1本、1本がバラバラになりやすいため
に、前記切欠部を介して工具挿入口側への芯線の逃げ込
みがより生じやすくなる。そのうえ、バネ先端部と接続
端子部材との間の挟着が不完全であるために、電線に生
じたわずかな張力によって芯線が上記挟着状態から離脱
し、電線端部と接続端子部材との間が電気的に開放状態
となってしまうおそれもあった。
とき構成の従来の電線接続用端子器具においては、バネ
先端部と接続端子部材とによって挟着された電線端部
が、上記切欠部から工具挿入口側へと逃げ込んでしま
い、その結果として前記挟着保持が不充分となる不具合
が生じやすい。このような不具合は、電線を構成してい
る芯線が単線ではなく撚り線の場合に更に生じやすい。
即ち、電線の芯線が撚り線である場合には、撚り合わさ
れている芯線の1本、1本がバラバラになりやすいため
に、前記切欠部を介して工具挿入口側への芯線の逃げ込
みがより生じやすくなる。そのうえ、バネ先端部と接続
端子部材との間の挟着が不完全であるために、電線に生
じたわずかな張力によって芯線が上記挟着状態から離脱
し、電線端部と接続端子部材との間が電気的に開放状態
となってしまうおそれもあった。
【0007】このように、上述した従来の電線接続用端
子器具は、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続
の信頼性が高くなく、特に芯線が撚り線の場合には、上
記電気的接続の信頼性がかなり低いので、撚り線を芯線
とする電線の接続には、事実上使用不可能であるという
問題点があった。
子器具は、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続
の信頼性が高くなく、特に芯線が撚り線の場合には、上
記電気的接続の信頼性がかなり低いので、撚り線を芯線
とする電線の接続には、事実上使用不可能であるという
問題点があった。
【0008】従って本考案は、上記事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、構造を複雑化したり部品点数を
増加することなしに、バネの先端部と接続端子部材とに
よって挟着された状態にある電線端部が、この挟着状態
から離脱することを略完全に阻止することができ、もっ
て、電線の芯線が単線であるか撚り線であるかに拘ら
ず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続の信頼
性を大幅に向上させることが可能な電線接続用端子器具
を提供することにある。
たもので、その目的は、構造を複雑化したり部品点数を
増加することなしに、バネの先端部と接続端子部材とに
よって挟着された状態にある電線端部が、この挟着状態
から離脱することを略完全に阻止することができ、もっ
て、電線の芯線が単線であるか撚り線であるかに拘ら
ず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続の信頼
性を大幅に向上させることが可能な電線接続用端子器具
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、所定大きさの収容空間と該収容空間と対
応する収容空間開口部とを画定すべく絶縁性材料にて成
型された筐体であって、前記収容空間と連通する電線挿
入穴と、この電線挿入穴と近接して形成された、前記収
容空間と連通する工具挿入口と、を有した筐体と、電線
端部と電気/電子機器とを電気的に接続すべく前記収容
空間に対し嵌脱可能に形成された、導電性材料から成る
接続端子部材であって、前記収容空間への嵌合時、前記
収容空間を、電線端部が臨まされる空間と前記工具挿入
口と連通する工具運用空隙部とに隔てるフード部、を有
した接続端子部材と、この接続端子部材とともに前記収
容空間に組み込まれる、金属性板材料から成る弾性部材
であって、前記収容空間への組込み時、前記フード部に
よって画定された空間内に臨まされている電線端部を、
接続端子部材に圧接する方向に作用する弾発力によって
接続端子部材とともに挟着せしめる電線端部挟着部と、
この電線端部挟着部と一体的に形成され、前記工具運用
空隙部内に、挿入された工具と当接可能に突出している
電線挟着/挟着解除のための突出部と、を有した弾性部
材と、を備えた構成とした。
に、本考案は、所定大きさの収容空間と該収容空間と対
応する収容空間開口部とを画定すべく絶縁性材料にて成
型された筐体であって、前記収容空間と連通する電線挿
入穴と、この電線挿入穴と近接して形成された、前記収
容空間と連通する工具挿入口と、を有した筐体と、電線
端部と電気/電子機器とを電気的に接続すべく前記収容
空間に対し嵌脱可能に形成された、導電性材料から成る
接続端子部材であって、前記収容空間への嵌合時、前記
収容空間を、電線端部が臨まされる空間と前記工具挿入
口と連通する工具運用空隙部とに隔てるフード部、を有
した接続端子部材と、この接続端子部材とともに前記収
容空間に組み込まれる、金属性板材料から成る弾性部材
であって、前記収容空間への組込み時、前記フード部に
よって画定された空間内に臨まされている電線端部を、
接続端子部材に圧接する方向に作用する弾発力によって
接続端子部材とともに挟着せしめる電線端部挟着部と、
この電線端部挟着部と一体的に形成され、前記工具運用
空隙部内に、挿入された工具と当接可能に突出している
電線挟着/挟着解除のための突出部と、を有した弾性部
材と、を備えた構成とした。
【0010】
【作用】上記構成において、電線端部と電気/電子機器
とを電気的に接続すべく電線端部を弾性部材の弾発力に
よって挟着する場合には、以下のような手順を経ること
となる。即ち、まず、筐体の工具挿入口から工具運用空
隙部に挿入した工具により、筐体の収容空間に接続端子
部材とともに組込まれている弾性部材の突出部を押圧す
る。これによって、閉じられていた弾性部材の電線端部
挟着部は、強制的に開口することとなる。
とを電気的に接続すべく電線端部を弾性部材の弾発力に
よって挟着する場合には、以下のような手順を経ること
となる。即ち、まず、筐体の工具挿入口から工具運用空
隙部に挿入した工具により、筐体の収容空間に接続端子
部材とともに組込まれている弾性部材の突出部を押圧す
る。これによって、閉じられていた弾性部材の電線端部
挟着部は、強制的に開口することとなる。
【0011】このようにして開口された電線端部挟着部
に、筐体の電線挿入穴を通して電線端部を挿入する。こ
の電線端部の挿入が終了した後、前記工具による弾性部
材の突出部に対する押圧を解除すれば、前記電線端部挟
着部は、接続端子部材側に作用する弾発力によって前記
電線端部を前記接続端子部材側に圧接することとなり、
前記接続端子部材とともに前記電線端部を挟着すること
となる。弾性部材の弾発力により、前記電線端部が弾性
部材と接続端子部材とによって挟着された状態では、前
記電線端部は、接続端子部材の本体部及びフード部と、
弾性部材の電線端部挟着部とによって画定される閉空間
内に存在することとなる。
に、筐体の電線挿入穴を通して電線端部を挿入する。こ
の電線端部の挿入が終了した後、前記工具による弾性部
材の突出部に対する押圧を解除すれば、前記電線端部挟
着部は、接続端子部材側に作用する弾発力によって前記
電線端部を前記接続端子部材側に圧接することとなり、
前記接続端子部材とともに前記電線端部を挟着すること
となる。弾性部材の弾発力により、前記電線端部が弾性
部材と接続端子部材とによって挟着された状態では、前
記電線端部は、接続端子部材の本体部及びフード部と、
弾性部材の電線端部挟着部とによって画定される閉空間
内に存在することとなる。
【0012】そのため、上記挟着状態が解除されない限
り、電線端部は、フード部等によって隔てられている工
具運用空隙部へと逃げ込むことが略完全に阻止されてい
る。よって、電線を構成する芯線(導電線)が単線構造
である場合は勿論、撚り合わされた複数本の芯線がバラ
バラになり易い撚り線構造のものであっても、わずかな
張力によって前記工具運用空隙部へ逃げ込む不具合が生
じず、従って電気的接続の信頼性を大幅に向上させるこ
とができる。
り、電線端部は、フード部等によって隔てられている工
具運用空隙部へと逃げ込むことが略完全に阻止されてい
る。よって、電線を構成する芯線(導電線)が単線構造
である場合は勿論、撚り合わされた複数本の芯線がバラ
バラになり易い撚り線構造のものであっても、わずかな
張力によって前記工具運用空隙部へ逃げ込む不具合が生
じず、従って電気的接続の信頼性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0013】なお、電線端部が前記電線端部挟着部と接
続端子部材とによって挟着されている場合の電線端部の
抜き取り作業については、筐体の工具挿入口から挿入し
た工具によって弾性部材の突出部を押圧して上記挟着状
態を解消せしめ、然る後に、前記電線端部を抜き取るこ
とで容易に行うことができる。
続端子部材とによって挟着されている場合の電線端部の
抜き取り作業については、筐体の工具挿入口から挿入し
た工具によって弾性部材の突出部を押圧して上記挟着状
態を解消せしめ、然る後に、前記電線端部を抜き取るこ
とで容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。図3は、本考案の一実施例に従う、電線接続
用端子器具を構成する各部の組付け前の構造を示した斜
視図である。本考案の一実施例に従う電線接続用端子器
具は、図3を参照して明らかなように、筐体、即ち、絶
縁本体1と、金属性板材料から成る弾性部材、即ち、鎖
錠バネ27と、接続端子部材37と、エンドプレート4
7とを備えた構成となっている。上記構成について更に
詳述すれば、以下のようである。
説明する。図3は、本考案の一実施例に従う、電線接続
用端子器具を構成する各部の組付け前の構造を示した斜
視図である。本考案の一実施例に従う電線接続用端子器
具は、図3を参照して明らかなように、筐体、即ち、絶
縁本体1と、金属性板材料から成る弾性部材、即ち、鎖
錠バネ27と、接続端子部材37と、エンドプレート4
7とを備えた構成となっている。上記構成について更に
詳述すれば、以下のようである。
【0015】即ち、絶縁本体1は、例えば、熱可塑性の
合成樹脂のごとき絶縁性材料を、全体として図のごとく
略5角形の箱型形状を呈するように成型された厚肉の枠
体3と、図3左側から該枠体3に取付固定されている、
略5角形形状を呈した絶縁性の背面板5(図4にて示
す)とから成っている。上述した枠体3と背面板5と
で、全体として略5角形形状を呈する収容空間7が画定
されている。上記収容空間7は、図3の右側が断面、略
5角形形状の収容空間開口部9となっている。
合成樹脂のごとき絶縁性材料を、全体として図のごとく
略5角形の箱型形状を呈するように成型された厚肉の枠
体3と、図3左側から該枠体3に取付固定されている、
略5角形形状を呈した絶縁性の背面板5(図4にて示
す)とから成っている。上述した枠体3と背面板5と
で、全体として略5角形形状を呈する収容空間7が画定
されている。上記収容空間7は、図3の右側が断面、略
5角形形状の収容空間開口部9となっている。
【0016】上記収容空間7の図3左下方の位置には、
円筒形状の鎖錠バネ位置決め部材11が収容空間7の前
記背面板5側から収容空間開口部9に向けて延在せしめ
られている。この鎖錠バネ位置決め部材11は、後に詳
述する鎖錠バネ27の前記収容空間7内における組付け
位置を決めるために設けられているものである。上記収
容空間7における上記鎖錠バネ位置決め部材11と隣接
する部位には、電線挟着/挟着解除時に強制される鎖錠
バネ27の図1(図2)時計方向への回動動作を規制す
るためのストッパー部材19が、収容空間7の前記背面
板5側から収容空間開口部9に向けて延在せしめられて
いる。このストッパー部材19を設けることにより、鎖
錠バネ27が塑性変形して弾発力が喪失するのを防止し
ている。
円筒形状の鎖錠バネ位置決め部材11が収容空間7の前
記背面板5側から収容空間開口部9に向けて延在せしめ
られている。この鎖錠バネ位置決め部材11は、後に詳
述する鎖錠バネ27の前記収容空間7内における組付け
位置を決めるために設けられているものである。上記収
容空間7における上記鎖錠バネ位置決め部材11と隣接
する部位には、電線挟着/挟着解除時に強制される鎖錠
バネ27の図1(図2)時計方向への回動動作を規制す
るためのストッパー部材19が、収容空間7の前記背面
板5側から収容空間開口部9に向けて延在せしめられて
いる。このストッパー部材19を設けることにより、鎖
錠バネ27が塑性変形して弾発力が喪失するのを防止し
ている。
【0017】上記鎖錠バネ位置決め部材11及び上記ス
トッパー部材19と、図3において下方に位置する枠体
3の部位との間は、鎖錠バネ27と接続端子部材37の
位置決め用突出部41bとの挿入が可能なように、間隙
が設定されている。更に、上記間隙と近接する部位、即
ち、前記枠体3の図3における下方の部位には、所定の
間隔を置いて前記収容空間7と連通する2個の切欠溝部
17a,17bが形成されている。上記2個の切欠溝部
17a,17bは、接続端子部材37の絶縁本体1への
嵌合時、接続端子部材37の接続ピン45a,45bを
位置決め固定させるとともに、前記収容空間7の外部へ
と突設させるために設けられたものである。
トッパー部材19と、図3において下方に位置する枠体
3の部位との間は、鎖錠バネ27と接続端子部材37の
位置決め用突出部41bとの挿入が可能なように、間隙
が設定されている。更に、上記間隙と近接する部位、即
ち、前記枠体3の図3における下方の部位には、所定の
間隔を置いて前記収容空間7と連通する2個の切欠溝部
17a,17bが形成されている。上記2個の切欠溝部
17a,17bは、接続端子部材37の絶縁本体1への
嵌合時、接続端子部材37の接続ピン45a,45bを
位置決め固定させるとともに、前記収容空間7の外部へ
と突設させるために設けられたものである。
【0018】なお、前述した鎖錠バネ位置決め部材11
及びストッパー部材19は、絶縁本体1の枠体3と一体
的に成型されて成るものである。
及びストッパー部材19は、絶縁本体1の枠体3と一体
的に成型されて成るものである。
【0019】前述した枠体3の図3左上の部位には、前
記収容空間7と連通する電線挿入穴13が形成されてい
る。又、上記枠体3の図3略上方の部位には、前記収容
空間7と連通する、断面が矩形状を呈した工具挿入口1
5が形成されている。更に、前記枠体3の収容空間開口
部9近傍には、エンドプレート47或いは別の絶縁本体
1を取付固定するために、4個の連結用凸部21a,2
1b,21c,21dが、図のごとき態様で設けられて
いる。これら4個の連結用凸部21a,21b,21
c,21dも、前述した鎖錠バネ位置決め部材11やス
トッパー部材19と同様に、枠体3と一体的に成型され
て成るものである。
記収容空間7と連通する電線挿入穴13が形成されてい
る。又、上記枠体3の図3略上方の部位には、前記収容
空間7と連通する、断面が矩形状を呈した工具挿入口1
5が形成されている。更に、前記枠体3の収容空間開口
部9近傍には、エンドプレート47或いは別の絶縁本体
1を取付固定するために、4個の連結用凸部21a,2
1b,21c,21dが、図のごとき態様で設けられて
いる。これら4個の連結用凸部21a,21b,21
c,21dも、前述した鎖錠バネ位置決め部材11やス
トッパー部材19と同様に、枠体3と一体的に成型され
て成るものである。
【0020】ここで、前掲の絶縁性の背面板5につき、
図4を参照しながら説明すると、該背面板5には、前記
4個の連結用凸部21a,21b,21c,21dと対
応するように、図示のごとき態様で4個の連結用凹部5
a,5b,5c,5dが形成されている。これらの連結
用凹部5a,5b,5c,5dは、上述した絶縁本体1
に対して別の絶縁本体1を組み付ける場合に使用される
ものである。
図4を参照しながら説明すると、該背面板5には、前記
4個の連結用凸部21a,21b,21c,21dと対
応するように、図示のごとき態様で4個の連結用凹部5
a,5b,5c,5dが形成されている。これらの連結
用凹部5a,5b,5c,5dは、上述した絶縁本体1
に対して別の絶縁本体1を組み付ける場合に使用される
ものである。
【0021】接続端子部材37は、例えば、銅又は銅合
金の板材によって形成されるもので、前記収容空間7へ
の嵌合時、図3に示す電線23の端部23aと、プリン
ト回路基板51(図1にて示す)上に搭載、実装されて
いる各種電子回路部品(図示しない)との間を電気的に
接続させるべく機能する。接続端子部材37は、又、鎖
錠バネ27とともに前記収容空間7に組込まれた際に、
前記収容空間7を、電線23の端部23a及び鎖錠バネ
27の電線端部挟着部31が臨まされる空間部と、前記
工具挿入口15と連通するように設定される工具運用空
隙部40(以下に詳述する)とに隔てるようにも機能す
る。即ち、接続端子部材37は図3の表面方向(或いは
裏面方向)から見た形状が略L字形状を呈するように形
成された基部41aと、この基部41aから所定の間隔
を置いて図3下方向に延在している接続ピン45a,4
5bと、接続ピン45aの近傍に形成されている係止片
43と、前記基部41aと続く、前記基部41aから部
分的に分離せしめられた、断面略L字形状のフード部3
9aとから構成される。
金の板材によって形成されるもので、前記収容空間7へ
の嵌合時、図3に示す電線23の端部23aと、プリン
ト回路基板51(図1にて示す)上に搭載、実装されて
いる各種電子回路部品(図示しない)との間を電気的に
接続させるべく機能する。接続端子部材37は、又、鎖
錠バネ27とともに前記収容空間7に組込まれた際に、
前記収容空間7を、電線23の端部23a及び鎖錠バネ
27の電線端部挟着部31が臨まされる空間部と、前記
工具挿入口15と連通するように設定される工具運用空
隙部40(以下に詳述する)とに隔てるようにも機能す
る。即ち、接続端子部材37は図3の表面方向(或いは
裏面方向)から見た形状が略L字形状を呈するように形
成された基部41aと、この基部41aから所定の間隔
を置いて図3下方向に延在している接続ピン45a,4
5bと、接続ピン45aの近傍に形成されている係止片
43と、前記基部41aと続く、前記基部41aから部
分的に分離せしめられた、断面略L字形状のフード部3
9aとから構成される。
【0022】前記基部41aには、接続端子部材37
を、後述する鎖錠バネ27の鎖錠バネ組付け用基部35
とともに前記間隙部に挿入するための接続端子部材組付
け用突出部41bが形成されている。図中、破線40に
て画定される空間、即ち、上記フード部39aの基部4
1aと対向している部位及び基部41aのフード部39
aと対向している部位によって画定される空間は、接続
端子部材37を前記収容空間7内に嵌合したときに、該
収容空間7内において、前記工具挿入口15と連通する
前掲の工具運用空隙部となっている。又、接続端子部材
37が鎖錠バネ27とともに前記収容空間7内に組込ま
れたときに、前記フード部39aと、枠体3及び背面板
5とによって画定される空間は、前述した電線23の端
部23a及び鎖錠バネ27の電線端部挟着部31が臨ま
される空間部となっている。前記フード部39aの底
面、即ち、前記空間部側の面には、鎖錠バネ27の弾発
力による電線23の端部23aの挟着をより高信頼のも
のとするために、図3下方に突出する挟着凸部39bが
形成されている。なお、前記接続ピン45a,45b
は、接続端子部材37の前記収容空間7への嵌合時、前
述した切欠溝部17a,17bを通して図3下方へと突
出せしめられる。
を、後述する鎖錠バネ27の鎖錠バネ組付け用基部35
とともに前記間隙部に挿入するための接続端子部材組付
け用突出部41bが形成されている。図中、破線40に
て画定される空間、即ち、上記フード部39aの基部4
1aと対向している部位及び基部41aのフード部39
aと対向している部位によって画定される空間は、接続
端子部材37を前記収容空間7内に嵌合したときに、該
収容空間7内において、前記工具挿入口15と連通する
前掲の工具運用空隙部となっている。又、接続端子部材
37が鎖錠バネ27とともに前記収容空間7内に組込ま
れたときに、前記フード部39aと、枠体3及び背面板
5とによって画定される空間は、前述した電線23の端
部23a及び鎖錠バネ27の電線端部挟着部31が臨ま
される空間部となっている。前記フード部39aの底
面、即ち、前記空間部側の面には、鎖錠バネ27の弾発
力による電線23の端部23aの挟着をより高信頼のも
のとするために、図3下方に突出する挟着凸部39bが
形成されている。なお、前記接続ピン45a,45b
は、接続端子部材37の前記収容空間7への嵌合時、前
述した切欠溝部17a,17bを通して図3下方へと突
出せしめられる。
【0023】鎖錠バネ27は、全体的な形状が略V字形
状を呈するように形成されている。鎖錠バネ27は、前
記鎖錠バネ位置決め部材11に遊挿されることによっ
て、鎖錠バネ27の前記収容空間7内での組付け位置を
決める位置決め用湾曲部29と、この位置決め用湾曲部
29から図3斜右上方に延在している電線端部挟着部3
1と、この電線端部挟着部31から図3斜右下方に突出
している、電線挟着/挟着解除のための突出部33と、
位置決め用湾曲部29から図3右方に延在しており、一
部が図3斜右下方に突出している鎖錠バネ組付け用基部
35とから成っている。
状を呈するように形成されている。鎖錠バネ27は、前
記鎖錠バネ位置決め部材11に遊挿されることによっ
て、鎖錠バネ27の前記収容空間7内での組付け位置を
決める位置決め用湾曲部29と、この位置決め用湾曲部
29から図3斜右上方に延在している電線端部挟着部3
1と、この電線端部挟着部31から図3斜右下方に突出
している、電線挟着/挟着解除のための突出部33と、
位置決め用湾曲部29から図3右方に延在しており、一
部が図3斜右下方に突出している鎖錠バネ組付け用基部
35とから成っている。
【0024】電線端部挟着部31は、鎖錠バネ27が接
続端子部材37とともに前記収容空間7内に組込まれた
ときに、前記フード部39aによって画定される空間部
において、該空間部に臨まされている電線23の端部2
3aを弾発力によって前記フード部39aとともに挟
着、固定せしめるものである。前記突出部33は、鎖錠
バネ27が接続端子部材37とともに前記収容空間7内
に組込まれたときに、前記空間部から前記フード部39
aによって隔てられている工具運用空隙部40に臨まさ
れるようになっており、図1にて示すように、工具挿入
口15を通して工具運用空隙部40に挿入された平型ド
ライバーのごとき工具25の先端部から印加される押圧
力を受けるようになっている。即ち、前記突出部33に
印加された押圧力によって、電線端部挟着部31は、該
突出部33とともに、図1(或いは図2)時計方向へと
強制的に回動せしめられる。電線端部挟着部31の上記
強制的な回動に係る姿勢が保持されている状態で、それ
まで挟着されていた電線23の端部23aの挟着解除、
或いは新たに挿入された電線23の端部23aの挟着が
行われることとなる。それまで挟着されていた電線23
の端部23aの挟着解除後、挿入されていた電線23を
抜き取り、且つ突出部33に押圧力を印加していた工具
25を除去すれば、前記電線端部挟着部31及び突出部
33は、弾発力によって図2にて示すような姿勢(ホー
ムポジション)に復帰する。
続端子部材37とともに前記収容空間7内に組込まれた
ときに、前記フード部39aによって画定される空間部
において、該空間部に臨まされている電線23の端部2
3aを弾発力によって前記フード部39aとともに挟
着、固定せしめるものである。前記突出部33は、鎖錠
バネ27が接続端子部材37とともに前記収容空間7内
に組込まれたときに、前記空間部から前記フード部39
aによって隔てられている工具運用空隙部40に臨まさ
れるようになっており、図1にて示すように、工具挿入
口15を通して工具運用空隙部40に挿入された平型ド
ライバーのごとき工具25の先端部から印加される押圧
力を受けるようになっている。即ち、前記突出部33に
印加された押圧力によって、電線端部挟着部31は、該
突出部33とともに、図1(或いは図2)時計方向へと
強制的に回動せしめられる。電線端部挟着部31の上記
強制的な回動に係る姿勢が保持されている状態で、それ
まで挟着されていた電線23の端部23aの挟着解除、
或いは新たに挿入された電線23の端部23aの挟着が
行われることとなる。それまで挟着されていた電線23
の端部23aの挟着解除後、挿入されていた電線23を
抜き取り、且つ突出部33に押圧力を印加していた工具
25を除去すれば、前記電線端部挟着部31及び突出部
33は、弾発力によって図2にて示すような姿勢(ホー
ムポジション)に復帰する。
【0025】上記電線端部挟着部31とフード部39a
とによって挟着されている電線23の端部23aは、通
常、前記挟着凸部39bと圧接状態にあるが、フード部
39aと電線端部挟着部31とによって前述の工具運用
空隙部40と略完全に隔てられているから、電線23の
芯線が単線であると撚り線であるとに拘らず、通常の使
用状態において生ずる張力によっては電線23の端部2
3aが工具運用空隙部40方へと逃げ込んだり、端子器
具本体から外れたりして電気的接続の信頼性が低下する
ような不具合は生じない。なお、鎖錠バネ組付け用基部
35の詳細については、既述の通りである。
とによって挟着されている電線23の端部23aは、通
常、前記挟着凸部39bと圧接状態にあるが、フード部
39aと電線端部挟着部31とによって前述の工具運用
空隙部40と略完全に隔てられているから、電線23の
芯線が単線であると撚り線であるとに拘らず、通常の使
用状態において生ずる張力によっては電線23の端部2
3aが工具運用空隙部40方へと逃げ込んだり、端子器
具本体から外れたりして電気的接続の信頼性が低下する
ような不具合は生じない。なお、鎖錠バネ組付け用基部
35の詳細については、既述の通りである。
【0026】エンドプレート47は、前記絶縁本体1の
構成材料と同一の材料を、前記枠体3よりも薄肉の略5
角形形状の枠体に樹脂成型されて成るものである。エン
ドプレート47には、前記連結用凸部21a,21b,
21c,21dと対応する位置に夫々4個の丸穴47
a,47b,47c,47dが、圧入により前記連結用
凸部21a,21b,21c,21dが係合可能なよう
に形成されている。
構成材料と同一の材料を、前記枠体3よりも薄肉の略5
角形形状の枠体に樹脂成型されて成るものである。エン
ドプレート47には、前記連結用凸部21a,21b,
21c,21dと対応する位置に夫々4個の丸穴47
a,47b,47c,47dが、圧入により前記連結用
凸部21a,21b,21c,21dが係合可能なよう
に形成されている。
【0027】上述した絶縁本体1、鎖錠バネ27、接続
端子部材37及びエンドプレート47の組付けは、以下
に記載する順序で行われる。
端子部材37及びエンドプレート47の組付けは、以下
に記載する順序で行われる。
【0028】まず、鎖錠バネ27を、該鎖錠バネ27の
鎖錠バネ組付け用基部35が接続端子部材37の係止片
43と当接するようにして、接続端子部材37に組み込
む。次いで、鎖錠バネ27が組込まれた接続端子部材3
7を、絶縁本体1の収容空間7内に嵌合することとな
る。このようにして鎖錠バネ27と接続端子部材37と
が組込まれた後の絶縁本体1に、エンドプレート47を
組付けることによって本考案の一実施例に従う電線接続
用端子器具の組立作業が完了する。図2は、上述した各
工程を経て組立てられた電線接続用端子器具の内部構成
を示した図で、接続端子部材37の基部41aを除去し
た状態の断面構造を示している。
鎖錠バネ組付け用基部35が接続端子部材37の係止片
43と当接するようにして、接続端子部材37に組み込
む。次いで、鎖錠バネ27が組込まれた接続端子部材3
7を、絶縁本体1の収容空間7内に嵌合することとな
る。このようにして鎖錠バネ27と接続端子部材37と
が組込まれた後の絶縁本体1に、エンドプレート47を
組付けることによって本考案の一実施例に従う電線接続
用端子器具の組立作業が完了する。図2は、上述した各
工程を経て組立てられた電線接続用端子器具の内部構成
を示した図で、接続端子部材37の基部41aを除去し
た状態の断面構造を示している。
【0029】なお、絶縁本体1に鎖錠バネ27と接続端
子部材37とが組込まれたものを、前記連結用凸部21
a,21b,21c,21dを夫々前記連結用凹部5
a,5b,5c,5dに嵌合することにより、複数個組
合わせて多極化した場合には、最後に組付けられた絶縁
本体1の連結用凸部21a,21b,21c,21d
を、エンドプレート47の丸穴47a,47b,47
c,47dに対して圧入することによって、一連の組立
工程が完了することとなる。
子部材37とが組込まれたものを、前記連結用凸部21
a,21b,21c,21dを夫々前記連結用凹部5
a,5b,5c,5dに嵌合することにより、複数個組
合わせて多極化した場合には、最後に組付けられた絶縁
本体1の連結用凸部21a,21b,21c,21d
を、エンドプレート47の丸穴47a,47b,47
c,47dに対して圧入することによって、一連の組立
工程が完了することとなる。
【0030】このようにして組立てられた電線接続用端
子器具による電線23の端部23aとプリント回路基板
51上の各種電子回路部品(図示しない)との間の電気
的接続は、以下のごときプロセスによって実現される。
図1において、図2にて示した構成の電線接続用端子器
具の接続ピン45a,45bを、プリント回路基板51
の貫通孔に差込んで、符号49a,49bで示すように
半田付けする。使用される電線23の芯線が単線構造の
ものである場合には、電線挿入穴13から電線23の端
部23aを、前述したフード部39a、電線端部挟着部
31等によって画定される空間部に圧入するだけで、前
述した挟着状態が実現可能である。一方、使用される電
線23の芯線が撚り線構造のものであれば、工具挿入口
15から工具運用空隙部40に挿入された工具25を用
いて前記突出部33を押圧し、この押圧状態において電
線23の端部23aを挿入することとなる。なお、挟着
状態の解除時においては、電線23の芯戦が単線である
か撚り線であるかに拘らず、工具25が使用される。
子器具による電線23の端部23aとプリント回路基板
51上の各種電子回路部品(図示しない)との間の電気
的接続は、以下のごときプロセスによって実現される。
図1において、図2にて示した構成の電線接続用端子器
具の接続ピン45a,45bを、プリント回路基板51
の貫通孔に差込んで、符号49a,49bで示すように
半田付けする。使用される電線23の芯線が単線構造の
ものである場合には、電線挿入穴13から電線23の端
部23aを、前述したフード部39a、電線端部挟着部
31等によって画定される空間部に圧入するだけで、前
述した挟着状態が実現可能である。一方、使用される電
線23の芯線が撚り線構造のものであれば、工具挿入口
15から工具運用空隙部40に挿入された工具25を用
いて前記突出部33を押圧し、この押圧状態において電
線23の端部23aを挿入することとなる。なお、挟着
状態の解除時においては、電線23の芯戦が単線である
か撚り線であるかに拘らず、工具25が使用される。
【0031】以上説明したように、本考案に従う一実施
例によれば、電線23の端部23aが挟着状態におかれ
る空間部を、フード部39aを始め鎖錠バネ27の電線
端部挟着部31等によって工具運用空隙部40から略完
全に隔てることとしたので、電線23の端部23aが上
記空間部から工具運用空隙部40側に逃げ込む不具合の
発生を防止することができ、電気的接続の信頼性向上を
図ることが可能である。そのため、従来、実用上問題が
あるとされていた撚り線を芯線とする電線にも使用する
ことが可能となった。又、挟着解除に際しても、電線2
3に悪影響を及ぼすことなく、単に、工具25によって
鎖錠バネ27の突出部33を押圧するだけで電線23の
端部23aの挟着解除が可能となった。よって、電気的
な接続の信頼性を低下させることなく、用途範囲を拡大
することができるようになった。
例によれば、電線23の端部23aが挟着状態におかれ
る空間部を、フード部39aを始め鎖錠バネ27の電線
端部挟着部31等によって工具運用空隙部40から略完
全に隔てることとしたので、電線23の端部23aが上
記空間部から工具運用空隙部40側に逃げ込む不具合の
発生を防止することができ、電気的接続の信頼性向上を
図ることが可能である。そのため、従来、実用上問題が
あるとされていた撚り線を芯線とする電線にも使用する
ことが可能となった。又、挟着解除に際しても、電線2
3に悪影響を及ぼすことなく、単に、工具25によって
鎖錠バネ27の突出部33を押圧するだけで電線23の
端部23aの挟着解除が可能となった。よって、電気的
な接続の信頼性を低下させることなく、用途範囲を拡大
することができるようになった。
【0032】以上説明した内容は、あくまでも本考案に
従う一実施例に関するものであって、本考案が上記内容
のみに限定されることを意味するものではない。なお、
上記図1,図2,図3,図4において、同一物には同一
符号を付して説明した。
従う一実施例に関するものであって、本考案が上記内容
のみに限定されることを意味するものではない。なお、
上記図1,図2,図3,図4において、同一物には同一
符号を付して説明した。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
電線端部と電気/電子機器とを電気的に接続するための
接続端子部材を、筐体の収容空間への嵌合時、該収容空
間を、電線端部が臨まされる空間と工具挿入口と連通す
るように設定されている工具運用空隙部とに隔てるフー
ド部を有した構成とし、接続端子部材とともに前記収容
空間に組み込まれる弾性部材を、前記収容空間への組込
み時、前記フード部によって画定された空間内に臨まさ
れている電線端部を、接続端子部材に圧接する方向に作
用する弾発力によって接続端子部材とともに挟着せしめ
る電線端部挟着部と、この電線端部挟着部と一体的に形
成され、前記工具運用空隙部内に、挿入された工具と当
接可能に突出している電線挟着/挟着解除のための突出
部と、を有した構成としたので、構造を複雑化したり部
品点数を増加することなしに、弾性部材の先端部と接続
端子部材とによって挟着された状態にある電線端部が、
この挟着状態から離脱する事を略完全に阻止することが
でき、もって、電線の芯線が単線であるか撚り線である
かに拘らず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接
続の信頼性を大幅に向上させることが可能な電線接続用
端子器具を提供することができる。
電線端部と電気/電子機器とを電気的に接続するための
接続端子部材を、筐体の収容空間への嵌合時、該収容空
間を、電線端部が臨まされる空間と工具挿入口と連通す
るように設定されている工具運用空隙部とに隔てるフー
ド部を有した構成とし、接続端子部材とともに前記収容
空間に組み込まれる弾性部材を、前記収容空間への組込
み時、前記フード部によって画定された空間内に臨まさ
れている電線端部を、接続端子部材に圧接する方向に作
用する弾発力によって接続端子部材とともに挟着せしめ
る電線端部挟着部と、この電線端部挟着部と一体的に形
成され、前記工具運用空隙部内に、挿入された工具と当
接可能に突出している電線挟着/挟着解除のための突出
部と、を有した構成としたので、構造を複雑化したり部
品点数を増加することなしに、弾性部材の先端部と接続
端子部材とによって挟着された状態にある電線端部が、
この挟着状態から離脱する事を略完全に阻止することが
でき、もって、電線の芯線が単線であるか撚り線である
かに拘らず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接
続の信頼性を大幅に向上させることが可能な電線接続用
端子器具を提供することができる。
【図1】本考案の一実施例に従う電線接続用端子器具
と、プリント回路基板、電線及び工具との関係を示した
断面図。
と、プリント回路基板、電線及び工具との関係を示した
断面図。
【図2】本考案の一実施例に従う電線接続用端子器具を
示す断面図。
示す断面図。
【図3】本考案の一実施例に従う、電線接続用端子器具
を構成する各部の組付け前の構造を示した斜視図。
を構成する各部の組付け前の構造を示した斜視図。
【図4】本考案の一実施例に従う、電線接続用端子器具
を構成する背面板を示した図。
を構成する背面板を示した図。
1 絶縁本体 3 枠体 5 背面板 7 収容空間 9 収容空間開口部 13 電線挿入穴 15 工具挿入口 23a 電線端部 25 工具 27 鎖錠バネ 31 電線端部挟着部 33 突出部 37 接続端子部材 39a フード部 40 工具運用空隙部 51 プリント回路基板
Claims (1)
- 【請求項1】 所定大きさの収容空間と該収容空間と対
応する収容空間開口部とを画定すべく絶縁性材料にて成
型された筐体であって、前記収容空間と連通する電線挿
入穴と、この電線挿入穴と近接して形成された、前記収
容空間と連通する工具挿入口と、を有した筐体と、 電線端部と電気/電子機器とを電気的に接続すべく前記
収容空間に対し嵌脱可能に形成された、導電性材料から
成る接続端子部材であって、前記収容空間への嵌合時、
前記収容空間を、電線端部が臨まされる空間と前記工具
挿入口と連通する工具運用空隙部とに隔てるフード部、
を有した接続端子部材と、 この接続端子部材とともに前記収容空間に組み込まれ
る、金属性板材料から成る弾性部材であって、前記収容
空間への組込み時、前記フード部によって画定された空
間内に臨まされている電線端部を、接続端子部材に圧接
する方向に作用する弾発力によって接続端子部材ととも
に挟着せしめる電線端部挟着部と、この電線端部挟着部
と一体的に形成され、前記工具運用空隙部内に、挿入さ
れた工具と当接可能に突出している電線挟着/挟着解除
のための突出部と、を有した弾性部材と、 を備えたことを特徴とする電線接続用端子器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3373692U JPH0755822Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 電線接続用端子器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3373692U JPH0755822Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 電線接続用端子器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621157U JPH0621157U (ja) | 1994-03-18 |
JPH0755822Y2 true JPH0755822Y2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=12394694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3373692U Expired - Lifetime JPH0755822Y2 (ja) | 1992-04-01 | 1992-04-01 | 電線接続用端子器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755822Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105390862A (zh) * | 2015-09-29 | 2016-03-09 | 厦门宏发电声股份有限公司 | 一种带按钮的免螺钉式pcb接线端子 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009050367A1 (de) * | 2009-10-22 | 2011-04-28 | Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg | Federkraftanschlussklemme |
DE102016111627A1 (de) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | Wago Verwaltungsgesellschaft Mbh | Leiteranschlussklemme |
JP6733368B2 (ja) * | 2016-06-29 | 2020-07-29 | オムロン株式会社 | 端子接続機構およびスイッチ |
-
1992
- 1992-04-01 JP JP3373692U patent/JPH0755822Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105390862A (zh) * | 2015-09-29 | 2016-03-09 | 厦门宏发电声股份有限公司 | 一种带按钮的免螺钉式pcb接线端子 |
CN105390862B (zh) * | 2015-09-29 | 2018-02-27 | 厦门宏发电声股份有限公司 | 一种带按钮的免螺钉式pcb接线端子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0621157U (ja) | 1994-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5562478A (en) | Joint connector and a method of assembling a joint connector | |
JP3887694B2 (ja) | フラットケーブル用コネクタ | |
JP2821420B2 (ja) | 小型電子機器の電池用端子とその保持構造 | |
JP3097826B2 (ja) | コネクタのカバー係止構造 | |
US6099366A (en) | Terminal and connection structure between terminal and wire | |
JPH0755822Y2 (ja) | 電線接続用端子器具 | |
JP2004055485A (ja) | 電気コネクタ組立体、プラグコネクタおよびリセプタクルコネクタ | |
JP3887697B2 (ja) | フラットケーブル用コネクタ | |
JP2921634B2 (ja) | 防水型シールドコネクタ | |
JP7311309B2 (ja) | コネクタ | |
JP3134082B2 (ja) | 同軸コネクター | |
JP3035544B1 (ja) | コネクタタ―ミナル | |
JP3428757B2 (ja) | ピンコンタクトを使用する電気コネクタ | |
JP2601193Y2 (ja) | 差込形接続端子 | |
JP3322468B2 (ja) | プリント基板用端子台 | |
JPH10255884A (ja) | 端子台 | |
JP2529838Y2 (ja) | 圧接端子用コネクタハウジング | |
US3980386A (en) | Electrical connector with molded pin protector | |
JP2825409B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP2596412Y2 (ja) | コネクタ | |
JP4880640B2 (ja) | ソケット | |
JP3365299B2 (ja) | 電子部品の端子固定構造 | |
JP3032608B2 (ja) | 集積回路用面実装型ソケット | |
JP3388480B2 (ja) | リード線速結コネクタ | |
JPH06203888A (ja) | コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |