JPH0621157U - 電線接続用端子器具 - Google Patents

電線接続用端子器具

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JPH0621157U
JPH0621157U JP3373692U JP3373692U JPH0621157U JP H0621157 U JPH0621157 U JP H0621157U JP 3373692 U JP3373692 U JP 3373692U JP 3373692 U JP3373692 U JP 3373692U JP H0621157 U JPH0621157 U JP H0621157U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線の芯線が単線であるか撚り線であるかに
拘らず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続の
信頼性を大幅に向上させることが可能な電線接続用端子
器具を提供する。 【構成】 工具25から印加される押圧力によって、鎖
錠バネ27は、図のごとく時計方向に強制的に回動せし
められる。この状態において、電線端部23aの挟着、
挟着解除が行われる。このようにしてフード部39aの
挟着凸部39bと電線端部挟着部31とによって、挟着
状態とされた電線端部23aの該挟着状態からの逃げ込
みは、フード部39a等によって阻止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一般に電線接続用端子器具に関し、特にプリント回路基板上に各種電 子回路部品が搭載、実装されて成る信号処理装置と電線端部とを電気的に接続す るのに好適な電線接続用端子器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電線接続用端子器具は、一般に、絶縁性材料から成るケーシングを始 め、導電性材料によって構成された接続端子部材及びバネ等を備えた構成となっ ている。ケーシングは、電線挿入穴、工具挿入口等を有しているとともに、電線 端部等を収容するための収容空間とこの収容空間と略同一大きさの開口部とを有 している。接続端子部材は、各種電子機器類と接続するための接続ピンを有し、 ケーシングに嵌合されることで、前記電線挿入穴を通してケーシング内に収容さ れている電線端部と各種電子機器類との間を電気的に接続するようになっている 。バネは、この接続端子部材とともにケーシング内に組込まれ、ケーシング内に 収容されている電線端部を、接続端子部材に圧接せしめるように作用する弾発力 によって接続端子部材とともに挟着した状態で固定させるものである。
【0003】 近年、OA機器類を始めとする各種電子機器類に関する急速な技術革新に伴っ て、この種の電線接続用端子器具に関しても、種々の提案が行なわれるようにな った。上記従来の提案の1つとしては、例えば、実開平2ー41367号公報に 掲載されているものが挙げられる。
【0004】 上記公報に掲載されている提案の概要は、前述した構成の電線接続用端子器具 において、バネの先端部が電線端部を接続端子部材に圧接しているときの、該バ ネの先端部と対応する接続端子部材の部位に、凹入空間或いは溝空間等を設ける ことにより、該空間を、挟着時における電線端部の退避空間とする。更に、接続 端子部材のケーシングへの嵌合時に接続端子部材の前記工具挿入口と対応するこ ととなる部位を切欠くことにより、バネ先端部の前記挟着に用いない部位を工具 挿入口に露出せしめ、該部位を、工具挿入口を介して挿入された工具先端部と当 接可能としたものである。
【0005】 上述したように、前記工具挿入口に露出せしめられているバネ先端部の部位を 、工具先端部にて押圧することで、ケーシングに嵌合された接続端子部材やバネ 等を取外すことなく、ケーシングの外部から電線端部の挟着/挟着解除を容易な らしめている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述したごとき構成の従来の電線接続用端子器具においては、バネ 先端部と接続端子部材とによって挟着された電線端部が、上記切欠部から工具挿 入口側へと逃げ込んでしまい、その結果として前記挟着保持が不充分となる不具 合が生じやすい。このような不具合は、電線を構成している芯線が単線ではなく 撚り線の場合に更に生じやすい。即ち、電線の芯線が撚り線である場合には、撚 り合わされている芯線の1本、1本がバラバラになりやすいために、前記切欠部 を介して工具挿入口側への芯線の逃げ込みがより生じやすくなる。そのうえ、バ ネ先端部と接続端子部材との間の挟着が不完全であるために、電線に生じたわず かな張力によって芯線が上記挟着状態から離脱し、電線端部と接続端子部材との 間が電気的に開放状態となってしまうおそれもあった。
【0007】 このように、上述した従来の電線接続用端子器具は、電線端部と接続端子部材 との間の電気的接続の信頼性が高くなく、特に芯線が撚り線の場合には、上記電 気的接続の信頼性がかなり低いので、撚り線を芯線とする電線の接続には、事実 上使用不可能であるという問題点があった。
【0008】 従って本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、構造を複雑 化したり部品点数を増加することなしに、バネの先端部と接続端子部材とによっ て挟着された状態にある電線端部が、この挟着状態から離脱することを略完全に 阻止することができ、もって、電線の芯線が単線であるか撚り線であるかに拘ら ず、電線端部と接続端子部材との間の電気的接続の信頼性を大幅に向上させるこ とが可能な電線接続用端子器具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、所定大きさの収容空間と該収容空間と 対応する収容空間開口部とを画定すべく絶縁性材料にて成型された筐体であって 、前記収容空間と連通する電線挿入穴と、この電線挿入穴と近接して形成された 、前記収容空間と連通する工具挿入口と、を有した筐体と、電線端部と電気/電 子機器とを電気的に接続すべく前記収容空間に対し嵌脱可能に形成された、導電 性材料から成る接続端子部材であって、前記収容空間への嵌合時、前記収容空間 を、電線端部が臨まされる空間と前記工具挿入口と連通する工具運用空隙部とに 隔てるフード部、を有した接続端子部材と、この接続端子部材とともに前記収容 空間に組み込まれる、金属性板材料から成る弾性部材であって、前記収容空間へ の組込み時、前記フード部によって画定された空間内に臨まされている電線端部 を、接続端子部材に圧接する方向に作用する弾発力によって接続端子部材ととも に挟着せしめる電線端部挟着部と、この電線端部挟着部と一体的に形成され、前 記工具運用空隙部内に、挿入された工具と当接可能に突出している電線挟着/挟 着解除のための突出部と、を有した弾性部材と、を備えた構成とした。
【0010】
【作用】
上記構成において、電線端部と電気/電子機器とを電気的に接続すべく電線端 部を弾性部材の弾発力によって挟着する場合には、以下のような手順を経ること となる。即ち、まず、筐体の工具挿入口から工具運用空隙部に挿入した工具によ り、筐体の収容空間に接続端子部材とともに組込まれている弾性部材の突出部を 押圧する。これによって、閉じられていた弾性部材の電線端部挟着部は、強制的 に開口することとなる。
【0011】 このようにして開口された電線端部挟着部に、筐体の電線挿入穴を通して電線 端部を挿入する。この電線端部の挿入が終了した後、前記工具による弾性部材の 突出部に対する押圧を解除すれば、前記電線端部挟着部は、接続端子部材側に作 用する弾発力によって前記電線端部を前記接続端子部材側に圧接することとなり 、前記接続端子部材とともに前記電線端部を挟着することとなる。弾性部材の弾 発力により、前記電線端部が弾性部材と接続端子部材とによって挟着された状態 では、前記電線端部は、接続端子部材の本体部及びフード部と、弾性部材の電線 端部挟着部とによって画定される閉空間内に存在することとなる。
【0012】 そのため、上記挟着状態が解除されない限り、電線端部は、フード部等によっ て隔てられている工具運用空隙部へと逃げ込むことが略完全に阻止されている。 よって、電線を構成する芯線(導電線)が単線構造である場合は勿論、撚り合わ された複数本の芯線がバラバラになり易い撚り線構造のものであっても、わずか な張力によって前記工具運用空隙部へ逃げ込む不具合が生じず、従って電気的接 続の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0013】 なお、電線端部が前記電線端部挟着部と接続端子部材とによって挟着されてい る場合の電線端部の抜き取り作業については、筐体の工具挿入口から挿入した工 具によって弾性部材の突出部を押圧して上記挟着状態を解消せしめ、然る後に、 前記電線端部を抜き取ることで容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。 図3は、本考案の一実施例に従う、電線接続用端子器具を構成する各部の組付 け前の構造を示した斜視図である。本考案の一実施例に従う電線接続用端子器具 は、図3を参照して明らかなように、筐体、即ち、絶縁本体1と、金属性板材料 から成る弾性部材、即ち、鎖錠バネ27と、接続端子部材37と、エンドプレー ト47とを備えた構成となっている。上記構成について更に詳述すれば、以下の ようである。
【0015】 即ち、絶縁本体1は、例えば、熱可塑性の合成樹脂のごとき絶縁性材料を、全 体として図のごとく略5角形の箱型形状を呈するように成型された厚肉の枠体3 と、図3左側から該枠体3に取付固定されている、略5角形形状を呈した絶縁性 の背面板5(図4にて示す)とから成っている。上述した枠体3と背面板5とで 、全体として略5角形形状を呈する収容空間7が画定されている。上記収容空間 7は、図3の右側が断面、略5角形形状の収容空間開口部9となっている。
【0016】 上記収容空間7の図3左下方の位置には、円筒形状の鎖錠バネ位置決め部材1 1が収容空間7の前記背面板5側から収容空間開口部9に向けて延在せしめられ ている。この鎖錠バネ位置決め部材11は、後に詳述する鎖錠バネ27の前記収 容空間7内における組付け位置を決めるために設けられているものである。上記 収容空間7における上記鎖錠バネ位置決め部材11と隣接する部位には、電線挟 着/挟着解除時に強制される鎖錠バネ27の図1(図2)時計方向への回動動作 を規制するためのストッパー部材19が、収容空間7の前記背面板5側から収容 空間開口部9に向けて延在せしめられている。このストッパー部材19を設ける ことにより、鎖錠バネ27が塑性変形して弾発力が喪失するのを防止している。
【0017】 上記鎖錠バネ位置決め部材11及び上記ストッパー部材19と、図3において 下方に位置する枠体3の部位との間は、鎖錠バネ27と接続端子部材37の位置 決め用突出部41bとの挿入が可能なように、間隙が設定されている。更に、上 記間隙と近接する部位、即ち、前記枠体3の図3における下方の部位には、所定 の間隔を置いて前記収容空間7と連通する2個の切欠溝部17a,17bが形成 されている。上記2個の切欠溝部17a,17bは、接続端子部材37の絶縁本 体1への嵌合時、接続端子部材37の接続ピン45a,45bを位置決め固定さ せるとともに、前記収容空間7の外部へと突設させるために設けられたものであ る。
【0018】 なお、前述した鎖錠バネ位置決め部材11及びストッパー部材19は、絶縁本 体1の枠体3と一体的に成型されて成るものである。
【0019】 前述した枠体3の図3左上の部位には、前記収容空間7と連通する電線挿入穴 13が形成されている。又、上記枠体3の図3略上方の部位には、前記収容空間 7と連通する、断面が矩形状を呈した工具挿入口15が形成されている。更に、 前記枠体3の収容空間開口部9近傍には、エンドプレート47或いは別の絶縁本 体1を取付固定するために、4個の連結用凸部21a,21b,21c,21d が、図のごとき態様で設けられている。これら4個の連結用凸部21a,21b ,21c,21dも、前述した鎖錠バネ位置決め部材11やストッパー部材19 と同様に、枠体3と一体的に成型されて成るものである。
【0020】 ここで、前掲の絶縁性の背面板5につき、図4を参照しながら説明すると、該 背面板5には、前記4個の連結用凸部21a,21b,21c,21dと対応す るように、図示のごとき態様で4個の連結用凹部5a,5b,5c,5dが形成 されている。これらの連結用凹部5a,5b,5c,5dは、上述した絶縁本体 1に対して別の絶縁本体1を組み付ける場合に使用されるものである。
【0021】 接続端子部材37は、例えば、銅又は銅合金の板材によって形成されるもので 、前記収容空間7への嵌合時、図3に示す電線23の端部23aと、プリント回 路基板51(図1にて示す)上に搭載、実装されている各種電子回路部品(図示 しない)との間を電気的に接続させるべく機能する。接続端子部材37は、又、 鎖錠バネ27とともに前記収容空間7に組込まれた際に、前記収容空間7を、電 線23の端部23a及び鎖錠バネ27の電線端部挟着部31が臨まされる空間部 と、前記工具挿入口15と連通するように設定される工具運用空隙部40(以下 に詳述する)とに隔てるようにも機能する。即ち、接続端子部材37は図3の表 面方向(或いは裏面方向)から見た形状が略L字形状を呈するように形成された 基部41aと、この基部41aから所定の間隔を置いて図3下方向に延在してい る接続ピン45a,45bと、接続ピン45aの近傍に形成されている係止片4 3と、前記基部41aと続く、前記基部41aから部分的に分離せしめられた、 断面略L字形状のフード部39aとから構成される。
【0022】 前記基部41aには、接続端子部材37を、後述する鎖錠バネ27の鎖錠バネ 組付け用基部35とともに前記間隙部に挿入するための接続端子部材組付け用突 出部41bが形成されている。図中、破線40にて画定される空間、即ち、上記 フード部39aの基部41aと対向している部位及び基部41aのフード部39 aと対向している部位によって画定される空間は、接続端子部材37を前記収容 空間7内に嵌合したときに、該収容空間7内において、前記工具挿入口15と連 通する前掲の工具運用空隙部となっている。又、接続端子部材37が鎖錠バネ2 7とともに前記収容空間7内に組込まれたときに、前記フード部39aと、枠体 3及び背面板5とによって画定される空間は、前述した電線23の端部23a及 び鎖錠バネ27の電線端部挟着部31が臨まされる空間部となっている。前記フ ード部39aの底面、即ち、前記空間部側の面には、鎖錠バネ27の弾発力によ る電線23の端部23aの挟着をより高信頼のものとするために、図3下方に突 出する挟着凸部39bが形成されている。なお、前記接続ピン45a,45bは 、接続端子部材37の前記収容空間7への嵌合時、前述した切欠溝部17a,1 7bを通して図3下方へと突出せしめられる。
【0023】 鎖錠バネ27は、全体的な形状が略V字形状を呈するように形成されている。 鎖錠バネ27は、前記鎖錠バネ位置決め部材11に遊挿されることによって、鎖 錠バネ27の前記収容空間7内での組付け位置を決める位置決め用湾曲部29と 、この位置決め用湾曲部29から図3斜右上方に延在している電線端部挟着部3 1と、この電線端部挟着部31から図3斜右下方に突出している、電線挟着/挟 着解除のための突出部33と、位置決め用湾曲部29から図3右方に延在してお り、一部が図3斜右下方に突出している鎖錠バネ組付け用基部35とから成って いる。
【0024】 電線端部挟着部31は、鎖錠バネ27が接続端子部材37とともに前記収容空 間7内に組込まれたときに、前記フード部39aによって画定される空間部にお いて、該空間部に臨まされている電線23の端部23aを弾発力によって前記フ ード部39aとともに挟着、固定せしめるものである。前記突出部33は、鎖錠 バネ27が接続端子部材37とともに前記収容空間7内に組込まれたときに、前 記空間部から前記フード部39aによって隔てられている工具運用空隙部40に 臨まされるようになっており、図1にて示すように、工具挿入口15を通して工 具運用空隙部40に挿入された平型ドライバーのごとき工具25の先端部から印 加される押圧力を受けるようになっている。即ち、前記突出部33に印加された 押圧力によって、電線端部挟着部31は、該突出部33とともに、図1(或いは 図2)時計方向へと強制的に回動せしめられる。電線端部挟着部31の上記強制 的な回動に係る姿勢が保持されている状態で、それまで挟着されていた電線23 の端部23aの挟着解除、或いは新たに挿入された電線23の端部23aの挟着 が行われることとなる。それまで挟着されていた電線23の端部23aの挟着解 除後、挿入されていた電線23を抜き取り、且つ突出部33に押圧力を印加して いた工具25を除去すれば、前記電線端部挟着部31及び突出部33は、弾発力 によって図2にて示すような姿勢(ホームポジション)に復帰する。
【0025】 上記電線端部挟着部31とフード部39aとによって挟着されている電線23 の端部23aは、通常、前記挟着凸部39bと圧接状態にあるが、フード部39 aと電線端部挟着部31とによって前述の工具運用空隙部40と略完全に隔てら れているから、電線23の芯線が単線であると撚り線であるとに拘らず、通常の 使用状態において生ずる張力によっては電線23の端部23aが工具運用空隙部 40方へと逃げ込んだり、端子器具本体から外れたりして電気的接続の信頼性が 低下するような不具合は生じない。なお、鎖錠バネ組付け用基部35の詳細につ いては、既述の通りである。
【0026】 エンドプレート47は、前記絶縁本体1の構成材料と同一の材料を、前記枠体 3よりも薄肉の略5角形形状の枠体に樹脂成型されて成るものである。エンドプ レート47には、前記連結用凸部21a,21b,21c,21dと対応する位 置に夫々4個の丸穴47a,47b,47c,47dが、圧入により前記連結用 凸部21a,21b,21c,21dが係合可能なように形成されている。
【0027】 上述した絶縁本体1、鎖錠バネ27、接続端子部材37及びエンドプレート4 7の組付けは、以下に記載する順序で行われる。
【0028】 まず、鎖錠バネ27を、該鎖錠バネ27の鎖錠バネ組付け用基部35が接続端 子部材37の係止片43と当接するようにして、接続端子部材37に組み込む。 次いで、鎖錠バネ27が組込まれた接続端子部材37を、絶縁本体1の収容空間 7内に嵌合することとなる。このようにして鎖錠バネ27と接続端子部材37と が組込まれた後の絶縁本体1に、エンドプレート47を組付けることによって本 考案の一実施例に従う電線接続用端子器具の組立作業が完了する。図2は、上述 した各工程を経て組立てられた電線接続用端子器具の内部構成を示した図で、接 続端子部材37の基部41aを除去した状態の断面構造を示している。
【0029】 なお、絶縁本体1に鎖錠バネ27と接続端子部材37とが組込まれたものを、 前記連結用凸部21a,21b,21c,21dを夫々前記連結用凹部5a,5 b,5c,5dに嵌合することにより、複数個組合わせて多極化した場合には、 最後に組付けられた絶縁本体1の連結用凸部21a,21b,21c,21dを 、エンドプレート47の丸穴47a,47b,47c,47dに対して圧入する ことによって、一連の組立工程が完了することとなる。
【0030】 このようにして組立てられた電線接続用端子器具による電線23の端部23a とプリント回路基板51上の各種電子回路部品(図示しない)との間の電気的接 続は、以下のごときプロセスによって実現される。図1において、図2にて示し た構成の電線接続用端子器具の接続ピン45a,45bを、プリント回路基板5 1の貫通孔に差込んで、符号49a,49bで示すように半田付けする。使用さ れる電線23の芯線が単線構造のものである場合には、電線挿入穴13から電線 23の端部23aを、前述したフード部39a、電線端部挟着部31等によって 画定される空間部に圧入するだけで、前述した挟着状態が実現可能である。一方 、使用される電線23の芯線が撚り線構造のものであれば、工具挿入口15から 工具運用空隙部40に挿入された工具25を用いて前記突出部33を押圧し、こ の押圧状態において電線23の端部23aを挿入することとなる。なお、挟着状 態の解除時においては、電線23の芯戦が単線であるか撚り線であるかに拘らず 、工具25が使用される。
【0031】 以上説明したように、本考案に従う一実施例によれば、電線23の端部23a が挟着状態におかれる空間部を、フード部39aを始め鎖錠バネ27の電線端部 挟着部31等によって工具運用空隙部40から略完全に隔てることとしたので、 電線23の端部23aが上記空間部から工具運用空隙部40側に逃げ込む不具合 の発生を防止することができ、電気的接続の信頼性向上を図ることが可能である 。そのため、従来、実用上問題があるとされていた撚り線を芯線とする電線にも 使用することが可能となった。又、挟着解除に際しても、電線23に悪影響を及 ぼすことなく、単に、工具25によって鎖錠バネ27の突出部33を押圧するだ けで電線23の端部23aの挟着解除が可能となった。よって、電気的な接続の 信頼性を低下させることなく、用途範囲を拡大することができるようになった。
【0032】 以上説明した内容は、あくまでも本考案に従う一実施例に関するものであって 、本考案が上記内容のみに限定されることを意味するものではない。なお、上記 図1,図2,図3,図4において、同一物には同一符号を付して説明した。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、電線端部と電気/電子機器とを電気的 に接続するための接続端子部材を、筐体の収容空間への嵌合時、該収容空間を、 電線端部が臨まされる空間と工具挿入口と連通するように設定されている工具運 用空隙部とに隔てるフード部を有した構成とし、接続端子部材とともに前記収容 空間に組み込まれる弾性部材を、前記収容空間への組込み時、前記フード部によ って画定された空間内に臨まされている電線端部を、接続端子部材に圧接する方 向に作用する弾発力によって接続端子部材とともに挟着せしめる電線端部挟着部 と、この電線端部挟着部と一体的に形成され、前記工具運用空隙部内に、挿入さ れた工具と当接可能に突出している電線挟着/挟着解除のための突出部と、を有 した構成としたので、構造を複雑化したり部品点数を増加することなしに、弾性 部材の先端部と接続端子部材とによって挟着された状態にある電線端部が、この 挟着状態から離脱する事を略完全に阻止することができ、もって、電線の芯線が 単線であるか撚り線であるかに拘らず、電線端部と接続端子部材との間の電気的 接続の信頼性を大幅に向上させることが可能な電線接続用端子器具を提供するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に従う電線接続用端子器具
と、プリント回路基板、電線及び工具との関係を示した
断面図。
【図2】本考案の一実施例に従う電線接続用端子器具を
示す断面図。
【図3】本考案の一実施例に従う、電線接続用端子器具
を構成する各部の組付け前の構造を示した斜視図。
【図4】本考案の一実施例に従う、電線接続用端子器具
を構成する背面板を示した図。
【符号の説明】
1 絶縁本体 3 枠体 5 背面板 7 収容空間 9 収容空間開口部 13 電線挿入穴 15 工具挿入口 23a 電線端部 25 工具 27 鎖錠バネ 31 電線端部挟着部 33 突出部 37 接続端子部材 39a フード部 40 工具運用空隙部 51 プリント回路基板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定大きさの収容空間と該収容空間と対
    応する収容空間開口部とを画定すべく絶縁性材料にて成
    型された筐体であって、前記収容空間と連通する電線挿
    入穴と、この電線挿入穴と近接して形成された、前記収
    容空間と連通する工具挿入口と、を有した筐体と、 電線端部と電気/電子機器とを電気的に接続すべく前記
    収容空間に対し嵌脱可能に形成された、導電性材料から
    成る接続端子部材であって、前記収容空間への嵌合時、
    前記収容空間を、電線端部が臨まされる空間と前記工具
    挿入口と連通する工具運用空隙部とに隔てるフード部、
    を有した接続端子部材と、 この接続端子部材とともに前記収容空間に組み込まれ
    る、金属性板材料から成る弾性部材であって、前記収容
    空間への組込み時、前記フード部によって画定された空
    間内に臨まされている電線端部を、接続端子部材に圧接
    する方向に作用する弾発力によって接続端子部材ととも
    に挟着せしめる電線端部挟着部と、この電線端部挟着部
    と一体的に形成され、前記工具運用空隙部内に、挿入さ
    れた工具と当接可能に突出している電線挟着/挟着解除
    のための突出部と、を有した弾性部材と、 を備えたことを特徴とする電線接続用端子器具。
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