JPH0684682U - 電線用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板と接続するためのコネクタを挿入する際
に必要とするスペースを最小限にする構造にする。 【構成】 電線ケーブルを接続するターミナルの端側と
反対側にターミナルと直交する方向にピン端子コネクタ
を備えた構造にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特に接続する際のデットスペースをなくした構造の電線用コネクタ に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からの電線用コネクタは、ボード上での集積化、小型化が進み、各構成部 品の占有する面積がせまくなると共に、部品自体も小型化している。

【０００３】 特に、コネクタにおいては、薄型化するためにコネクタプラグを、いわゆるＬ 字型としてターミナルを横から挿入するタイプが広く周知の構造である。

【０００４】 このような構造の場合には、コネクタの実装位置を基板の端部に設けたり、挿 入するためのデットスペースを設けていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記説明した従来技術においては、コネクタを挿入するために 基板の端部に設けたり、基板の中央部であった場合には、挿入用のデットスペー スが必要となり、基板上の高密度実装化にそぐわないという問題点を生じている 。

【０００６】 従って、コネクタの接続時に余分なスペースをとらない構造にすることに解決 しなければならない課題を有している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、所定位置にプラグピンの挿通孔を備えた 箱形のソケットハウジングと、該ソケットハウジング内に装着されるターミナル とからなり、前記プラグピンの挿通孔は装着されるターミナルと直交する方向に 設け、前記ターミナルは、一端側に電線を圧着挟持する接続子と、他端側に前記 挿通孔と対応する位置にプラグピンと圧接するピン端子コンタクトとを備えた電 線用コネクタである。

【０００８】

【作用】

電線ケーブルと接続する接続子を後端側に備え、反対側の先端側に長手方向に 直交するようにピン端子コネクタを備えることによって、接続する相手側の基板 上に設けられているプラグピンの上方から挿入して接続することが可能となる。

【０００９】

【実施例】

本考案に係る電線用コネクタの実施例について、図を参照にして説明する。

【００１０】 電線用コネクタ１は、図１及び図２に示すように、ターミナル２とソケットハ ウジング９とから構成されている。

【００１１】 ターミナル２は、一面が開口状態の略コ字状に形成された長方形状をした金属 性材料から構成され、後端側には接続子である芯線圧着胴部３と電線被覆抑え部 ４とが設けられており、先端側にはソケットハウジング９と嵌合係止する弾性係 止片５ａ、５ｂと、ピンプラグＦを挿入圧接するピン端子コンタクト６ａ、６ｂ と、ピン開口部７と、緩衝部８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄとを備えた構造である。

【００１２】 芯線圧着胴部３は、図３、図４及び図５に示すように、半円弧状に形成され、 電線ケーブルＧの芯線Ｇ１を圧着して接続するものであり、電線ケーブルＧを電 線被覆抑え部４側から挿入して芯線Ｇ１のみを圧着係止できる構造である。

【００１３】 電線被覆抑え部４は、図３、図４及び図６に示すように、電線ケーブルＧの被 覆部分Ｇ２を圧着して、電線ケーブルＧとターミナル２との嵌合状態を強固にす ると共に、芯線圧着胴部３に圧着係止されている芯線Ｇ１が容易に抜けたり、接 続状態が逸脱しないように補強する構造である。

【００１４】 弾性係止片５ａ、５ｂは、図３、図４及び図７に示すように、左右対称な形状 をしており、夫々の端部が外側に突出した構造になっている。

【００１５】 ピン端子コンタクト６ａ、６ｂは、図３、図４及び図７に示すように、左右対 称な形状をしており、ターミナル２の開口部側から奥側に折り曲げられ、夫々が 近接する方向に延接され、弾性係止片５ａ、５ｂの端部の位置で夫々が外側に曲 げた形状をしており、ピンプラグＦが挿入された時に圧接挟持するスプリング機 能を有する構造である。

【００１６】 ピン開口部７は、図２、図３及び図７に示すように、ターミナル２のコ字状を した開口部の反対側の底部に設けた透孔であって、ピンプラグＦを挿通する大き さを有しており、ピン端子コンタクト６ａ、６ｂの夫々の先端部がターミナル２ の開口側から底部方向に折り曲げられて近接された位置を中心として、正方形状 をした透孔である。

【００１７】 緩衝部８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄは、図１、図２、図３、図４及び図７に示すよ うに、ピンプラグＦを挿入圧接時及び挟持した状態の時にソケットハウジング９ との緩衝を防止するものであり、ピン端子コンタクト６ａ、６ｂを取り囲む四方 の位置に設けてある。

【００１８】 一方、ソケットハウジング９は、図１及び図２に示すように、ターミナル２を 収納できる空洞の長手方向の後端側に開口部１０を備え、該開口部１０と反対側 の先端側であってターミナル２が弾性係止片５ａ、５ｂにより嵌合係止された時 に、ターミナル２のピン端子コンタクト６ａ、６ｂを覗ける位置の上下に挿通孔 １１、１２と、ターミナル２の弾性係止片５ａ、５ｂを係止する係止溝１３ａ、 １３ｂとを備えた構造である。

【００１９】 このような構造をしたターミナル２をソケットハウジング９に嵌合係止する場 合には、ソケットハウジング９の開口部１０からターミナル２のピン開口部７を 有する先端側から開口面を下側にして挿入する。 この場合、ソケットハウジング９の空洞内は、ターミナル２の開口面を下側に して挿入しないと、ターミナル２の全てがソケットハウジング９内に嵌合係止で きないようになっている。

【００２０】 そして、ソケットハウジング９の空洞内にソケットハウジング９が収納された 状態になると、ソケットハウジング９に設けられている係止溝１３ａ、１３ｂに 弾性係止片５ａ、５ｂが嵌合係止することにより、ターミナル２はソケットハウ ジング９に嵌合係止できる。

【００２１】 このようにして組み立てられた電線用コネクタ１は、図１及び図２に示すよう に、基板Ｅに垂直状態に植設されているプラグピンＦに基板の上方から、電線用 コネクタ１を挿入して嵌合することができるのである。

【００２２】

【考案の効果】

上記説明したように、本考案に係る電線用コネクタは、電線を接続状態にして 嵌着係止する側と反対側に直交方向にプラグピンを挿入圧接するピン端子コンタ クトを備えることによって、基板に垂直に植設されているプラグピンにデットス ペースを必要としないで挿入して接続状態を得ることができるため、極めてスペ ースを省略したコネクタの設計を可能とすると共に、例えば基板上のプラグピン の物理的位置の設計の自由度が広がると云う優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電線用コネクタがプラグピンに嵌
合接続状態を示す断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線の断面図である。

【図３】本考案に係るターミナルの平面図である。

【図４】同側面図である。

【図５】図３のＣ−Ｃ線の断面図である。

【図６】同Ｄ−Ｄ線の断面図である。

【図７】同Ｂ−Ｂ線の断面図である。

【符号の説明】

１ 電線用コネクタ ２ ターミナル ３ 芯線圧着胴部 ４ 電線被覆抑え部 ５ａ、５ｂ 弾性係止片 ６ａ、６ｂ ピン端子コンタクト ７ ピン開口部 ８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄ 緩衝部 ９ ソケットハウジング １０ 開口部 １１、１２ 挿通孔 １３ａ、１３ｂ 係止溝 Ｅ 基板 Ｆ プラグピン Ｇ 電線ケーブル Ｇ１ 芯線 Ｇ２ 被覆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定位置にプラグピンの挿通孔を備えた
   箱形のソケットハウジングと、該ソケットハウジング内
   に装着されるターミナルとからなり、 前記プラグピンの挿通孔は装着されるターミナルと直交
   する方向に設け、前記ターミナルは、一端側に電線を圧
   着挟持する接続子と、他端側に前記挿通孔と対応する位
   置にプラグピンと圧接するピン端子コンタクトとを備え
   たことを特徴とする電線用コネクタ。