JPH06203888A - コネクタ - Google Patents
コネクタInfo
- Publication number
- JPH06203888A JPH06203888A JP43A JP35864992A JPH06203888A JP H06203888 A JPH06203888 A JP H06203888A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35864992 A JP35864992 A JP 35864992A JP H06203888 A JPH06203888 A JP H06203888A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- housing
- connector
- pressure contact
- contact terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧接端子に接続された電線を外付け部品を用
いることなく、確実に押さえ込むように構成したコネク
タをを提供する。 【構成】 圧接により電線3を接続した圧接端子tを収
納するハウジング31の収納部32に凹部37を設ける
とともに、前記圧接端子tに嵌合する段差部6aと前記
電線3を固着する保持部8とを設け、収納部32に圧接
端子tを収納し、且つ圧接端子tに接続して配索する電
線3を保持部8に固着して凹部37に膨出させるように
構成した。
いることなく、確実に押さえ込むように構成したコネク
タをを提供する。 【構成】 圧接により電線3を接続した圧接端子tを収
納するハウジング31の収納部32に凹部37を設ける
とともに、前記圧接端子tに嵌合する段差部6aと前記
電線3を固着する保持部8とを設け、収納部32に圧接
端子tを収納し、且つ圧接端子tに接続して配索する電
線3を保持部8に固着して凹部37に膨出させるように
構成した。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、被覆のままの電線を圧
接刃に接続導通する圧接端子をコネクタハウジング内に
装着したコネクタに関するものであり、更に詳しくはコ
ネクタハウジングの改善に関するものである。
接刃に接続導通する圧接端子をコネクタハウジング内に
装着したコネクタに関するものであり、更に詳しくはコ
ネクタハウジングの改善に関するものである。
【0001】
【従来の技術】各種電子機器はもとより、エレクトロニ
クス化された近年の自動車においてワイヤーとワイヤー
との接続、電子機器との接続にコネクタが多用されてい
る。コネクタは、一般的に電線を接続した端子をハウジ
ング内に装着した構成になっているが、電線と端子との
接続を半田付けや圧着によらず圧接により行うようにし
たものがある。
クス化された近年の自動車においてワイヤーとワイヤー
との接続、電子機器との接続にコネクタが多用されてい
る。コネクタは、一般的に電線を接続した端子をハウジ
ング内に装着した構成になっているが、電線と端子との
接続を半田付けや圧着によらず圧接により行うようにし
たものがある。
【0002】以下、図7〜図10を参照して従来の圧接
端子とコネクタの一例を説明する。先ず、圧接端子Tに
ついて述べると、図7及び図9に示すように圧接端子T
の底部6の一部を切り起こした板部に上方開口したU字
状スロット1を設けて圧接刃2を形成し、その圧接刃2
に上方に示した電線3を矢印で示すように圧入する構成
になっている。電線3を圧入することにより、圧接刃2
の縁部が電線3の被覆4に切り込み、電線3の導体5と
圧接刃2とが通電可能に接続される。
端子とコネクタの一例を説明する。先ず、圧接端子Tに
ついて述べると、図7及び図9に示すように圧接端子T
の底部6の一部を切り起こした板部に上方開口したU字
状スロット1を設けて圧接刃2を形成し、その圧接刃2
に上方に示した電線3を矢印で示すように圧入する構成
になっている。電線3を圧入することにより、圧接刃2
の縁部が電線3の被覆4に切り込み、電線3の導体5と
圧接刃2とが通電可能に接続される。
【0003】しかし、U字状スロット1により構成され
た圧接部分は、電線3の長手方向の引き外力に対し弱い
ので、圧接刃2の後方に端子板材を曲げてインシュレー
ションバレル8(以下、単にバレルと略称する)を形成
するとともに、このバレル8を図8に示すように電線3
の外側に巻回し、電線3の引き外力を担持させて圧接部
分を保持するようになっている。ところで、自動車内等
に電線3を配索する場合、或いは電線3を束線したワイ
ヤーハーネスの状態で配索する場合は振動等による音の
発生源とならないように弛みのない緊張した状態にする
ため、電線3に大きな引き外力が加わり、この外力を担
持しないと圧接部分が接触不良になりやすい。そこで、
圧接端子Tを図9及び図10に示すようなコネクタハウ
ジング12(以下、単にハウジングという)内に装着し
ていた。
た圧接部分は、電線3の長手方向の引き外力に対し弱い
ので、圧接刃2の後方に端子板材を曲げてインシュレー
ションバレル8(以下、単にバレルと略称する)を形成
するとともに、このバレル8を図8に示すように電線3
の外側に巻回し、電線3の引き外力を担持させて圧接部
分を保持するようになっている。ところで、自動車内等
に電線3を配索する場合、或いは電線3を束線したワイ
ヤーハーネスの状態で配索する場合は振動等による音の
発生源とならないように弛みのない緊張した状態にする
ため、電線3に大きな引き外力が加わり、この外力を担
持しないと圧接部分が接触不良になりやすい。そこで、
圧接端子Tを図9及び図10に示すようなコネクタハウ
ジング12(以下、単にハウジングという)内に装着し
ていた。
【0004】ハウジング12に設けた端子収容室13の
後端寄り、即ち図9の右側で圧接端子Tを挿入する矢印
Aを付した側には、図10に於いて明瞭に示すように、
底を開口した電線収容孔9が設けられている。そして、
開口前後の縁部から対向する片持梁状の板状のバネ片1
5が突設され、このバネ片15が電線収容孔9のバネ底
片を構成している。
後端寄り、即ち図9の右側で圧接端子Tを挿入する矢印
Aを付した側には、図10に於いて明瞭に示すように、
底を開口した電線収容孔9が設けられている。そして、
開口前後の縁部から対向する片持梁状の板状のバネ片1
5が突設され、このバネ片15が電線収容孔9のバネ底
片を構成している。
【0005】一方、ハウジング12の上方に示した電線
押さえ部材10は、電線収容孔9に個別対応して下方に
配列した電線押さえ突起16、ハウジング12の側部に
設けた係止爪17に係止する係止孔19を形成した係止
片18等を備えている。そして、連結された複数個の圧
接端子Tを切り離してハウジング12内に収納するとと
もに、図10に示すように各電線収納室13内に電線3
を嵌め込み、その上部から電線押さえ部材10を覆着さ
せると、電線押さえ突起16が電線3を下方へ押さえ付
けて、電線収容孔9の中に電線3が膨出するようにな
り、湾曲状の曲げ配線部20が形成される。この結果、
バネ片15が電線3の曲げ配線部20により下方変位す
るとともに、反発力により曲げ配線部20を上方に付勢
して電線押さえ突起16に押し付けるようになる。即
ち、バネ片15と電線押さえ部材10とにより電線3を
挟着し、電線3の引き外力を担持してストレインリリー
フとして機能する。なお、以上に説明したハウジング構
造は、実開平4−15161号公報に開示されている。
押さえ部材10は、電線収容孔9に個別対応して下方に
配列した電線押さえ突起16、ハウジング12の側部に
設けた係止爪17に係止する係止孔19を形成した係止
片18等を備えている。そして、連結された複数個の圧
接端子Tを切り離してハウジング12内に収納するとと
もに、図10に示すように各電線収納室13内に電線3
を嵌め込み、その上部から電線押さえ部材10を覆着さ
せると、電線押さえ突起16が電線3を下方へ押さえ付
けて、電線収容孔9の中に電線3が膨出するようにな
り、湾曲状の曲げ配線部20が形成される。この結果、
バネ片15が電線3の曲げ配線部20により下方変位す
るとともに、反発力により曲げ配線部20を上方に付勢
して電線押さえ突起16に押し付けるようになる。即
ち、バネ片15と電線押さえ部材10とにより電線3を
挟着し、電線3の引き外力を担持してストレインリリー
フとして機能する。なお、以上に説明したハウジング構
造は、実開平4−15161号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記ハウジング構成に
あっては、電線3の引き外力を担持するものとして、ハ
ウジング12とは別部材の電線押さえ部材10が必要で
ある。このため、部品点数が増加する上に、電線押さえ
部材10を装着するために作業工数も増加し、これらが
相まってコスト高の一因になる。そして、電線押さえ部
材10はハウジング12に装着するのであるから、装着
後のハウジング12の外径が大型になるばかりか、多段
化の障害になる。更に、電線3の外径によっては電線押
さえ部材10を装着出来ない場合もあり、電線3が小径
すぎる場合は、ストレインリリーフ機能が全く発揮され
ず、汎用性に欠けていた。本発明の目的は、圧接端子に
接続された電線を外付け部品を用いることなく、確実に
押さえ込むように構成したコネクタを提供することにあ
る。
あっては、電線3の引き外力を担持するものとして、ハ
ウジング12とは別部材の電線押さえ部材10が必要で
ある。このため、部品点数が増加する上に、電線押さえ
部材10を装着するために作業工数も増加し、これらが
相まってコスト高の一因になる。そして、電線押さえ部
材10はハウジング12に装着するのであるから、装着
後のハウジング12の外径が大型になるばかりか、多段
化の障害になる。更に、電線3の外径によっては電線押
さえ部材10を装着出来ない場合もあり、電線3が小径
すぎる場合は、ストレインリリーフ機能が全く発揮され
ず、汎用性に欠けていた。本発明の目的は、圧接端子に
接続された電線を外付け部品を用いることなく、確実に
押さえ込むように構成したコネクタを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、ハウジングに形成した収納室内に圧接により電線を
接続した圧接端子を収納してなるコネクタにおいて、前
記ハウジングの前記圧接端子を収納する位置に凹部を形
成するとともに、前記圧接端子に前記凹部に嵌合する段
差部と前記電線を固着状態で保持する保持部とを形成
し、前記凹部に前記段差部を嵌合した状態で前記圧接端
子を収納し、且つ前記保持部に前記電線を固着して配索
することにより前記電線の一部を膨出させ、前記電線に
加えられる引き外力を前記膨出により担持するように構
成したことを特徴とするコネクタにより達成される。
は、ハウジングに形成した収納室内に圧接により電線を
接続した圧接端子を収納してなるコネクタにおいて、前
記ハウジングの前記圧接端子を収納する位置に凹部を形
成するとともに、前記圧接端子に前記凹部に嵌合する段
差部と前記電線を固着状態で保持する保持部とを形成
し、前記凹部に前記段差部を嵌合した状態で前記圧接端
子を収納し、且つ前記保持部に前記電線を固着して配索
することにより前記電線の一部を膨出させ、前記電線に
加えられる引き外力を前記膨出により担持するように構
成したことを特徴とするコネクタにより達成される。
【0008】
【作用】即ち、ハウジングに形成した凹部に圧接端子に
形成した段差部を嵌合させ、前記段差部に形成した保持
部により電線を固着したので、配索される電線が前記凹
部の形成位置で膨出、言い換えれば蛇行するように曲が
る。従って、電線を引き抜くような引き外力が加わって
も抜け出すことがなく、圧接端子と電線との接続不良が
生じない上に、部品点数や作業工数の削減、更にコネク
タの小型化を図ることができる。
形成した段差部を嵌合させ、前記段差部に形成した保持
部により電線を固着したので、配索される電線が前記凹
部の形成位置で膨出、言い換えれば蛇行するように曲が
る。従って、電線を引き抜くような引き外力が加わって
も抜け出すことがなく、圧接端子と電線との接続不良が
生じない上に、部品点数や作業工数の削減、更にコネク
タの小型化を図ることができる。
【0009】次に、図1〜図4を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1はハウジングの一部切り欠き斜
視図、図2は電線を接続した状態のコネクタ構造を示す
一部切り欠き斜視図、図3は電線を接続した状態のコネ
クタ構造を示す側面図、図4は図2のA−A線断面図で
ある。なお、本実施例における圧接端子tは、従来の圧
接端子Tの一部形状を変更したものであるので、従来同
様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を省略
する。
実施例を説明する。図1はハウジングの一部切り欠き斜
視図、図2は電線を接続した状態のコネクタ構造を示す
一部切り欠き斜視図、図3は電線を接続した状態のコネ
クタ構造を示す側面図、図4は図2のA−A線断面図で
ある。なお、本実施例における圧接端子tは、従来の圧
接端子Tの一部形状を変更したものであるので、従来同
様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0010】ハウジング31は合成樹脂を一体成型した
ものであり、圧接端子tを収容するための長手状凹部に
形成された収容室32が所望個数設けられている。そし
て、収容室32の前面壁部32aには、圧接端子tの外
部接続部7内にコネクタの雄端子(図示せず)を挿入さ
せるための挿入孔32bが設けられている。また、各収
容室32の底板部33には、圧接端子tの抜けを防止す
る抜け止め突起34が設けられている。
ものであり、圧接端子tを収容するための長手状凹部に
形成された収容室32が所望個数設けられている。そし
て、収容室32の前面壁部32aには、圧接端子tの外
部接続部7内にコネクタの雄端子(図示せず)を挿入さ
せるための挿入孔32bが設けられている。また、各収
容室32の底板部33には、圧接端子tの抜けを防止す
る抜け止め突起34が設けられている。
【0011】各収容室32の中程で、各収容室32の隔
壁となる側板35には、圧接端子tを固定するため、言
い換えれば上方への浮き上がりを防止するための弾性部
材36が設けられている。この弾性部材36の形状は、
左右に弾性を有する板材の頂部に片側に張出たフランジ
を形成したものである。また、各収容室32の後端側、
即ち図1〜図3の右方における底部には凹部37が形成
されている。更に、各凹部37の後方には各側板35か
ら各収容室32内に張り出すようにして押さえ部材38
が設けられている。各凹部37、各押さえ部材38は、
相互作用により電線3をストレイリリーフするためのも
のであり、この作用については後に詳述する。
壁となる側板35には、圧接端子tを固定するため、言
い換えれば上方への浮き上がりを防止するための弾性部
材36が設けられている。この弾性部材36の形状は、
左右に弾性を有する板材の頂部に片側に張出たフランジ
を形成したものである。また、各収容室32の後端側、
即ち図1〜図3の右方における底部には凹部37が形成
されている。更に、各凹部37の後方には各側板35か
ら各収容室32内に張り出すようにして押さえ部材38
が設けられている。各凹部37、各押さえ部材38は、
相互作用により電線3をストレイリリーフするためのも
のであり、この作用については後に詳述する。
【0012】一方、圧接端子tは従来同様に各収容室3
2に装着されるのであるが、底部6の構造が異なってい
る。即ち、従来の圧接端子Tは底部6全体が板状である
が、本実施例における圧接端子tは後端側に凹部37内
に嵌合させるための段差部6aが形成されている。そし
て、段差部6aの上面に本発明でいう保持部に相当する
インシュレーションバレル8が設けられているので、圧
接端子tを各収容室32内に収容した状態では、図1〜
図3に示すように凹部37に段差部6aが嵌まり込み、
インシュレーションバレル8が凹部37に位置決めされ
るようになる。
2に装着されるのであるが、底部6の構造が異なってい
る。即ち、従来の圧接端子Tは底部6全体が板状である
が、本実施例における圧接端子tは後端側に凹部37内
に嵌合させるための段差部6aが形成されている。そし
て、段差部6aの上面に本発明でいう保持部に相当する
インシュレーションバレル8が設けられているので、圧
接端子tを各収容室32内に収容した状態では、図1〜
図3に示すように凹部37に段差部6aが嵌まり込み、
インシュレーションバレル8が凹部37に位置決めされ
るようになる。
【0013】次に、電線3のストレインリリーフ機能を
説明する。圧接端子tは、図2及び図3に示すように各
収容室32内に個別に収容され、抜け止め突起34と弾
性部材36との作用により固定状態になる。圧接端子t
と電線3との接続は、従来同様に圧接刃2によって行わ
れる。電線3の引き出し側は凹部37に沿うように折り
曲げられ、この折り曲げ部41をインシュレーションバ
レル8で巻回すようにして固着し、後端側を図3に示す
ように押さえ部材38により押さえ込む。この結果、電
線3は凹部37において一旦変形した後に元の形状に復
帰した形状、言い換えれば凹部37に膨出した形状にな
り、この部分が蛇行して図3に示すように曲げ配索され
ることになる。従って、電線3が外力により引かれるよ
うなことがあっても、凹部37による折り曲げと押さえ
部材38とによりストレイリリーフが行われ、電線3は
もとより圧接端子tの引き抜きを防止することができ
る。この結果、圧接端子tから電線3が抜け出るような
ことがなく、配索作業時に格別の注意を払う必要がな
い。
説明する。圧接端子tは、図2及び図3に示すように各
収容室32内に個別に収容され、抜け止め突起34と弾
性部材36との作用により固定状態になる。圧接端子t
と電線3との接続は、従来同様に圧接刃2によって行わ
れる。電線3の引き出し側は凹部37に沿うように折り
曲げられ、この折り曲げ部41をインシュレーションバ
レル8で巻回すようにして固着し、後端側を図3に示す
ように押さえ部材38により押さえ込む。この結果、電
線3は凹部37において一旦変形した後に元の形状に復
帰した形状、言い換えれば凹部37に膨出した形状にな
り、この部分が蛇行して図3に示すように曲げ配索され
ることになる。従って、電線3が外力により引かれるよ
うなことがあっても、凹部37による折り曲げと押さえ
部材38とによりストレイリリーフが行われ、電線3は
もとより圧接端子tの引き抜きを防止することができ
る。この結果、圧接端子tから電線3が抜け出るような
ことがなく、配索作業時に格別の注意を払う必要がな
い。
【0014】このように、本実施例に示したハウジング
31及び圧接端子tの構造によれば、電線3の抜け防止
を凹部37と段差部6aとにより行うことができるの
で、従来例で説明した別部材は全く不要になる。従っ
て、部品点数や作業工数の削減が可能になり、コストダ
ウンと小型化とを図ることができる。なお、コネクタを
使用する際は、ハウジング31をケース内に収納するの
で、図3に示すようにハウジング31の上面は上カバー
42により覆われ、底板部33は下カバー43により覆
われる。そして、下カバー43の先端側には弾性係止片
44が設けられ、この弾性係止片44は底板部33に設
けた係止孔45に係止してケースとハウジング31との
抜け止めを行うように工夫されている。
31及び圧接端子tの構造によれば、電線3の抜け防止
を凹部37と段差部6aとにより行うことができるの
で、従来例で説明した別部材は全く不要になる。従っ
て、部品点数や作業工数の削減が可能になり、コストダ
ウンと小型化とを図ることができる。なお、コネクタを
使用する際は、ハウジング31をケース内に収納するの
で、図3に示すようにハウジング31の上面は上カバー
42により覆われ、底板部33は下カバー43により覆
われる。そして、下カバー43の先端側には弾性係止片
44が設けられ、この弾性係止片44は底板部33に設
けた係止孔45に係止してケースとハウジング31との
抜け止めを行うように工夫されている。
【0015】次に、図5及び図6を参照して本発明の第
2実施例を説明する。本実施例の特徴は、既述のハウジ
ング31を用いて多段式コネクタを構成したことにあ
る。多段式コネクタTCは、一個のハウジング31を用
いて構成したコネクタCを収納箱51に収納して構成さ
れるものであり、各コネクタCの構成は第1実施例で説
明したとおりである。但し、図5にはコネクタCとして
3個の圧接端子tを装着したコネクタを示しているが、
圧接端子tの数等は図示に限定されるものではなく、必
要に応じて自在に変更してよいものである。
2実施例を説明する。本実施例の特徴は、既述のハウジ
ング31を用いて多段式コネクタを構成したことにあ
る。多段式コネクタTCは、一個のハウジング31を用
いて構成したコネクタCを収納箱51に収納して構成さ
れるものであり、各コネクタCの構成は第1実施例で説
明したとおりである。但し、図5にはコネクタCとして
3個の圧接端子tを装着したコネクタを示しているが、
圧接端子tの数等は図示に限定されるものではなく、必
要に応じて自在に変更してよいものである。
【0016】収納箱51は合成樹脂を用いて一体成型し
たものであり、枠体52内に仕切り板53によりコネク
タCを収納する収納部54が形成されている。そして、
各収納部54の一方の開口部、即ち図5に示すコネクタ
Cを挿入する側の開口部の反対側の開口部近傍には、図
6に示すように各仕切り板53に一対の弾性係止片55
が設けられている。この弾性係止片55は、第1実施例
で示した弾性係止片44に相当するものであり、各収納
部54内にコネクタCを挿入した場合に底板部33に形
成した係止孔45に係止して、各コネクタCの位置決め
と抜け止めとを行うようになっている。
たものであり、枠体52内に仕切り板53によりコネク
タCを収納する収納部54が形成されている。そして、
各収納部54の一方の開口部、即ち図5に示すコネクタ
Cを挿入する側の開口部の反対側の開口部近傍には、図
6に示すように各仕切り板53に一対の弾性係止片55
が設けられている。この弾性係止片55は、第1実施例
で示した弾性係止片44に相当するものであり、各収納
部54内にコネクタCを挿入した場合に底板部33に形
成した係止孔45に係止して、各コネクタCの位置決め
と抜け止めとを行うようになっている。
【0017】各コネクタCは、第1実施例で説明したよ
うに外付け部品を用いることなく小型に構成されてい
る。従って、収納部54の内部空間も狭くてよく、収納
箱51も小型することができる。多段式コネクタTC
は、各コネクタCを矢印Bに示す方向から収納部54に
収納して組立てられるのであるが、収納するコネクタC
が小型化されていることから、収納部54、ひいては収
納箱51全体も小型化され、取扱い易いものになる。
うに外付け部品を用いることなく小型に構成されてい
る。従って、収納部54の内部空間も狭くてよく、収納
箱51も小型することができる。多段式コネクタTC
は、各コネクタCを矢印Bに示す方向から収納部54に
収納して組立てられるのであるが、収納するコネクタC
が小型化されていることから、収納部54、ひいては収
納箱51全体も小型化され、取扱い易いものになる。
【0018】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば、凹部37は複数個に構成してもよく、
また多段状に形成してもよい。
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば、凹部37は複数個に構成してもよく、
また多段状に形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るコ
ネクタは、圧接により電線を接続した圧接端子を収納す
るハウジングの収容部に凹部を設けるとともに、前記圧
接端子に前記凹部に嵌合する段差部と前記電線を固着す
る保持部とを設け、収容部に圧接端子を収納し、且つ圧
接端子に接続して配索する電線を保持部に固着するよう
に構成した。従って、配索した電線は凹部に膨出するよ
うになり、電線に引き外力が加わっても容易に抜き出す
ことがなく、圧接端子との接続不良が生じない。更に、
保持部は圧接端子と一体に設けられているので、電線を
押さえ込むための外付け部品が不要になり、部品点数及
び作業工数の削減が可能になるうえに、コネクタの小型
化を図ることができる。
ネクタは、圧接により電線を接続した圧接端子を収納す
るハウジングの収容部に凹部を設けるとともに、前記圧
接端子に前記凹部に嵌合する段差部と前記電線を固着す
る保持部とを設け、収容部に圧接端子を収納し、且つ圧
接端子に接続して配索する電線を保持部に固着するよう
に構成した。従って、配索した電線は凹部に膨出するよ
うになり、電線に引き外力が加わっても容易に抜き出す
ことがなく、圧接端子との接続不良が生じない。更に、
保持部は圧接端子と一体に設けられているので、電線を
押さえ込むための外付け部品が不要になり、部品点数及
び作業工数の削減が可能になるうえに、コネクタの小型
化を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示すハウジングの一部切
り欠き斜視図である。
り欠き斜視図である。
【図2】電線の配索状態を示すハウジングの一部切り欠
き斜視図である。
き斜視図である。
【図3】電線の配索状態を示すハウジングの断面図であ
る。
る。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す多段式コネクタの斜
視図である。
視図である。
【図6】多段式コネクタの係止構造を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】従来の圧接端子の構造を示す要部の斜視図であ
る。
る。
【図8】圧接端子と電線の接続を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図9】従来のコネクタの構造を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図10】従来のコネクタの構造を示す一部切り欠き斜
視図である。
視図である。
6a 段差部 8 インシュレーションバレル 31 ハウジング 32 収容室 33 底板部 34 抜け止め突起 35 側板 36 弾性部材 37 凹部 38 押さえ部材 41 折り曲げ部 44 弾性係止片 45 係止孔 C コネクタ TC 多段式コネクタ t 圧接端子
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに形成した収納室内に圧接に
より電線を接続した圧接端子を収納してなるコネクタに
おいて、前記ハウジングの前記圧接端子を収納する位置
に凹部を形成するとともに、前記圧接端子に前記凹部に
嵌合する段差部と前記電線を固着状態で保持する保持部
とを形成し、前記凹部に前記段差部を嵌合した状態で前
記圧接端子を収納し、且つ前記保持部に前記電線を固着
して配索することにより前記電線の一部を膨出させ、前
記電線に加えられる引き外力を前記膨出により担持する
ように構成したことを特徴とするコネクタ。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4358649A JP2900213B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP4358649A JP2900213B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06203888A true JPH06203888A (ja) | 1994-07-22 |
JP2900213B2 JP2900213B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18460409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4358649A Expired - Fee Related JP2900213B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | コネクタ |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6969272B2 (en) | 2003-08-08 | 2005-11-29 | Yazaki Corporation | Pressure welding connecting terminal and pressure welding connector receiving the same |
US7278875B2 (en) | 2004-12-28 | 2007-10-09 | Yazaki Corporation | Press-contacting terminal |
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JP3052960U (ja) * | 1998-01-20 | 1998-10-13 | 株式会社長田製作所 | 葉野菜採取用刃物 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4358649A patent/JP2900213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104347996B (zh) * | 2013-07-29 | 2017-06-16 | 矢崎总业株式会社 | 中继连接器的保持器组件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2900213B2 (ja) | 1999-06-02 |
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