JPH075543Y2

JPH075543Y2 - 対物レンズ駆動装置

Info

Publication number: JPH075543Y2
Application number: JP1989106401U
Authority: JP
Inventors: 良一川崎; 典良大山; 千佳士吉永
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-09-11
Filing date: 1989-09-11
Publication date: 1995-02-08
Anticipated expiration: 2004-09-11
Also published as: JPH0345218U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、光学的に信号を読み出す為、あるいは書き込
む為の光ピックアップ装置における対物レンズを駆動す
る対物レンズ駆動装置に関する。

（ロ）従来の技術光ビームを用いて光学的に信号を読み出す為、あるいは
書き込む為の光ピックアップ装置は、通常、対物レンズ
をレンズホルダーに保持し、該レンズホルダーを変位可
能に支持するとともに、前記レンズホルダーにフォーカ
シングコイル及びトラッキングコイルを装着し、該フォ
ーカシングコイル及びトラッキングコイルに制御信号を
流すことにより対物レンズを２軸方向に駆動する対物レ
ンズ駆動装置が備えられており、光ビームを信号記録媒
体の信号面上に合焦させるフォーカシング制御及び光ビ
ームを信号記録媒体の信号面の信号トラックに追従させ
るトラッキング制御が行える様に構成されている。

その様な光ピックアップ装置の対物レンズ駆動装置は、
例えば、実開昭59-36030号公報に示される如く、異なる
磁極性を有する永久磁石の一面とヨークの一部分とが対
向する様に磁気回路が構成されており、前記永久磁石の
一面とヨークの一部分との間に形成される磁気ジャップ
内において、フォーカシングコイル及びトラッキングコ
イルの駆動コイルの使用部分が互いに直交した状態で介
在される様に前記駆動コイルをレンズホルダーに装着す
ることにより対物レンズを直交する２軸方向に駆動出来
る様に成されている。

（ハ）考案が解決しようとする課題ところで、対物レンズ駆動装置は、通常、駆動コイルが
配置される磁気ギャップを形成する為にヨークの一部分
等、少なくとも磁気回路の一部が駆動コイルを含むレン
ズホルダーに挿入される様に構成されている。その為、
何ら工夫することなく設計すると、前記レンズホルダー
の一辺は、対物レンズを保持する部分に前記磁気回路が
挿入される部分を加えた長さが最低必要となり、対物レ
ンズ駆動装置の小型化を推進する上で障害になった。

また、光ピックアップ装置としては、例えば、特開昭63
-244325号公報に示される如く、反射ミラーを利用し、
レーザーダイオードから出射される光ビームを折曲して
対物レンズに入射することにより厚みを薄型化したもの
が知られている。この様な光ピックアップ装置の対物レ
ンズ駆動装置は、レンズホルダーの中央部分に駆動コイ
ルが取付けられ、それに応じて磁気回路が配置されてい
るので、対物レンズが前記レンズホルダーの側方に取付
けられる。その為、この様な対物レンズ駆動装置におい
ては、対物レンズがレンズホルダーの作用点の軸上から
大きく離れた位置に配置される傾向に有り、レンズホル
ダーの駆動時における対物レンズの姿勢の崩れが大きく
なるという問題もある。

本考案は、上述の点に鑑みて為された対物レンズ駆動装
置を提供せんとするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本考案は、一部を磁石の一方の磁極面に付設したヨーク
に磁石の他方の磁極面との間に磁気ギャップを形成する
べく植立部を形成し、該植立部を分離して間隙を形成
し、該間隙にレンズホルダーの対物レンズを保持する部
分の一部を配置している。

（ホ）作用本考案は、レンズホルダーの対物レンズを保持する部分
を逃げる様に、磁石の他方の磁極面との間に磁気ギャッ
プを形成するヨークの植立部を分離して前記対物レンズ
を磁気回路に接近出来る様にしたものである。

（ヘ）実施例第１図及び第２図は、それぞれの本考案の一実施例を示
す対物レンズ駆動装置の平面図及び側面からの部分断面
図を示すもので、（１）は周縁部の所定部位に対物レン
ズ（２）が保持されているとともに、中央部に空間
（３）が形成されたレンズホルダー、（4）はフォーカ
シングコイル及びトラッキングコイルから構成されると
ともに、前記空間（３）を形成する前記レンズホルダー
（１）の内壁に平行する２辺が接着されるコイル体、
（5）は前記空間（３）内に配置されるとともに、前記
コイル体（4）が配置される所定位置に磁界を形成する
磁気回路、（６）は両端がフレーム（７）に支持されて
いるとともに、中央部が前記レンズホルダー（１）に結
合され、該レンズホルダー（１）をフレーム（７）に変
位自在に支持する為のワイヤーである。

ところで、コイル体（4）は、第３図に示す如く、直方
体状に巻回されたフォーカシングコイル（８）と、矩形
状に巻回されるとともに、前記フォーカシングコイル
（８）の平行となる所定の２面がそれぞれとなり合う面
の角部を含めて覆われる様に折曲して貼着された２つの
トラッキングコイル（９）及び（10）とから構成されて
いる。

一方、磁気回路（5）は、Ｓ極の磁極面が対向する様に
配置される永久磁石（11）及び（12）と、該永久磁石
（11）及び（12）の両方に挾装される様に付設される部
分を有すると共に、前記永久磁石（11）及び（12）のＮ
極の磁極面に対向し、該磁極面との間に磁気ギャップを
形成する植立部（14a）乃至（14d）を有するヨーク（1
3）とから構成されている。前記植立部（14a）乃至（14
d）は、それぞれレンズホルダー（１）の空間（３）の
４隅に配置されており、磁気ギャップを形成する部分に
おいて分離した形状に成されている。そして、植立部
（14c）及び（14d）の間隙には、レンズホルダー（１）
の対物レンズ（２）を保持する部分の一部が配置されて
いる。その為、対物レンズ（２）を磁気回路（５）に接
近して配置することが出来、レンズホルダー（１）を小
型化するのに貢献している。

また、対物レンズ（２）の下方には、レーザーダイオー
ド（図示せず）から出射され、前記対物レンズ（２）の
光軸と直交する光ビームを該対物レンズ（２）に入射す
る為の反射ミラー（15）が配置されているが、該反射ミ
ラー（15）が配置される部分を確保する為に前記反射ミ
ラー（15）の磁気回路（5）に隣接する角部に応じてヨ
ーク（13）の底面も凹状に成されている。

また、対物レンズ（２）が配置されない方の植立部（14
a）乃至（14b）の間隙には、レンズホルダー（１）の一
部が張り出して配置され、その部分においてレンズホル
ダー（１）は幅広に形成されている。そして、その部分
は、レンズホルダー（１）の重畳バランスを採る為に肉
厚が厚く構成されている。

ところで、コイル体（4）は、永久磁石（11）及び（1
2）を囲む様に配置されており、フォーカシングコイル
（８）とトラッキングコイル（９）及び（10）とが互い
に直交する部分が磁気回路（5）の磁気ギャップ内に配
置される様に成されている。その為、前記フォーカシン
グコイル（８）に制御信号を流すことによりレンズホル
ダー（１）を第２図において上下方向となるフォーカシ
ング制御方向に変位させることが出来ると共に、前記ト
ラッキングコイル（９）及び（10）に制御信号を流すこ
とにより前記レンズホルダー（１）を第１図において上
下方向となるトラッキング制御方向に変位させることが
出来る。

ここで、磁気回路（5）の磁気ギャップにおいて、１つ
の永久磁石に対して２つの植立部が割り当てられるが、
植立部（14a）乃至（14d）はそれぞれトラッキングコイ
ル（９）あるいは（10）の有効部分に対向されて配置さ
れている。その為、前記ギャップ内の磁束は、前記トラ
ッキングコイル（９）及び（10）の有効部分に集中され
ることになるので、駆動コイルの有効面積の関係で一般
にフォーカシング制御方向より駆動感度が低いトラッキ
ング制御方向の駆動感度が高められる。

尚、ヨーク（13）は、磁性粉の焼結品により形成されて
おり、形状の自由度が高く、容易にヨーク（13）を実施
例の如き形状にすることが出来る。

（ト）考案の効果以上述べた如く、本考案は、レンズホルダーの中央部に
磁気回路を配置することにより対物レンズの取付部分を
レンズホルダーの周縁部に形成しており、前記磁気回路
に阻害されることなく該磁気回路の厚み範囲内で反射ミ
ラーを配置可能な薄型化に好適な対物レンズ駆動装置で
あり、特に、本考案に依れば、レンズホルダーの対物レ
ンズの取付部分及び反射ミラーの配置場所を磁気回路の
配置部分に入り込ませるべく磁気回路の構成部品である
ヨークを分離して植立した構成としているので、薄型化
のために対物レンズがレンズホルダーの側方に配置され
る対物レンズ駆動装置であっても前記対物レンズ及び反
射ミラーを磁気回路に接近させることが出来、光ピック
アップを小型化するのに有利な対物レンズ駆動装置が提
供出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す対物レンズ駆動装置の
平面図、第２図はその側面からの部分断面図、第３図は
第１図のフォーカシングコイル及びトラッキングコイル
から成るコイル体を示す斜視図である。主な図番の説明（１）……レンズホルダー、（２）……対物レンズ、
（4）……コイル体、（5）……磁気回路、（11）（12）
……永久磁石、（13）……ヨーク、（14a）（14b）（14
c）（14d）……植立部、（15）……反射ミラー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】対物レンズが取付けられたレンズホルダー
に駆動コイルを装着し、該レンズホルダーを磁気回路に
より形成される磁界中に配置することにより前記駆動コ
イルに流す制御信号に応じて前記対物レンズを駆動する
対物レンズ駆動装置において、前記レンズホルダーの中
央部に前記磁気回路を配置する空間を設けると共に、前
記対物レンズの取付部分をレンズホルダーの周縁部に形
成し、かつ、前記レンズホルダーの対物レンズの取付部
分及び該対物レンズに光ビームを導く反射ミラーの配置
場所を前記磁気回路の配置部分に入り込ませるべく磁気
回路の構成部品であるヨークを分離して植立した構成し
たことを特徴とする対物レンズ駆動装置。