JPH0754984Y2 - 自動電圧調整トランス - Google Patents

自動電圧調整トランス

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JPH0754984Y2
JPH0754984Y2 JP346293U JP346293U JPH0754984Y2 JP H0754984 Y2 JPH0754984 Y2 JP H0754984Y2 JP 346293 U JP346293 U JP 346293U JP 346293 U JP346293 U JP 346293U JP H0754984 Y2 JPH0754984 Y2 JP H0754984Y2
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transformer
winding
voltage
secondary winding
load
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JP346293U
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裕 江藤
昌平 今村
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株式会社江藤電機
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電源電圧が負荷容量の
変化に伴い、大巾に変動する所で、安定した定格電圧を
供給する自動電圧調整トランスに関する。特に、携帯
用、持ち運びできるコードリール用の電源トランスとし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】従来のトランス電圧調整装置は、特定機
器に使用するように設計されていることが多い。これら
の装置としては、出力の割に重量が極めて大きい鉄共振
型トランスを使用するものと、精密な電子制御処理を施
して定格電圧にするものとがある。両者共に出力容量の
割には高価で且つ効率が90%以下であった。又、携帯
用には不向きであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、構造が簡
単で安価で小型・軽量・高出力で高効率の自動電圧調整
トランスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決した本
考案の構成は、 1) 電源に接続されたトランスの二次側巻線又は二次
側巻線部分を介して負荷に給電を行うトランスに於い
て、トランスの鉄心の一部に空隙を設け、トランスの
次側巻線の中間に複数のタップを設け、又トランスの
次側巻線の最大巻線となる線端間に電源周波数で共振す
る容量のコンデンサーを接続して並列共振回路を形成
し、更に電源電圧に応じて負荷印加電圧が一定を保持し
えるように一次側の電圧を印加する線端を一次巻線の最
大巻線の線端又はその中間のタップからリレー接点の開
閉でもって自動的に選択するタップ選択制御部を備えた
ことを特徴とする自動電圧調整トランス 2) 電源に接続されたトランスの二次側巻線又は二次
側巻線部分を介して負荷に給電を行うトランスに於い
て、トランスの鉄心の一部に空隙を設け、トランスの二
次側巻線又は二次側巻線部分の中間に複数のタップを設
け、又トランスの一次側巻線の最大巻線となる線端間に
電源周波数で共振する容量のコンデンサーを接続して並
列共振回路を形成し、更に電源電圧に応じて負荷印加電
圧が一定を保持してるように負荷に電圧を印加する線端
を二次側巻線又は二次側巻線部分の中間のタップからリ
レー接点の開閉でもって自動的に選択するタップ選択制
御部を備えたことを特徴とする自動電圧調整トランス 3) トランスが複巻線である前記1又は2記載の自動
電圧調整トランス 4) 負荷を接続した二次巻線が一次巻線側とアイソレ
ートされた前記1〜3何れか記載の自動電圧調整トラン
ス 5) 負荷と二次巻線が電源に直列的に接続された前記
記載の自動電圧調整トランス 6) トランスが単巻線である前記1記載の自動電圧調
整トランス 7) トランスが単巻線である前記記載の自動電圧調
整トランスにある。
【0005】
【作用】本考案では、交流電源の入力電圧が変動すれ
ば、タップ選択制御部がその入力電圧の変動を感知し
て、負荷印加電圧が一定を保つようにトランスの巻線の
タップをリレー接点の開閉で選択し、負荷に印加される
電圧を略一定にするようにしている。リレー接点の開閉
時に過渡振動磁気エネルギーが発生するが、空隙をあけ
た鉄心の一次側巻線とコンデンサーとの電源周波数の共
振によって吸収されて、過渡的に発生する高周波高電圧
の発生を抑える。よって、小型で安定した自動電圧調整
を行えるものとした。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面に基いて
説明する。実施例は6例あり、その実施例1〜実施例6
の違いは、主にトランスが複巻線か単巻線の点及びタッ
プが電源側にあるか負荷側にあるかの点にある。以下、
各実施例毎に説明する。
【0007】(実施例1) 図1〜図3に示す実施例1は、トランスが複巻線で、タ
ップは電源側にあり、しかも負荷と二次巻線とが電源に
直列接続された例である。図1は実施例1の複巻トラン
スの鉄心を示す斜視図、図2は実施例1の電源回路の結
線図、図3は実施例1のタップ選択制御部を示すブロッ
ク図である。図中、1は複巻トランス、2,3,4,5
は同複巻トランスの一次巻線のタップ、6は複巻トラン
ス1の鉄心、7は同鉄心に設けた空隙、8は複巻トラン
ス1の一次側巻線、9は複巻トランス1の二次側巻線、
10,11,12,13はタップ切換リレー接点、14
は共振用コンデンサー、15は負荷、16〜20はタッ
プ選択制御部25の構成であって、16は入力電圧検出
回路、17は基準電圧設定回路、18は電圧を比較する
電圧比較回路、19はリレードライブ回路、20は入力
電圧表示灯、21はIC用DC電源、22はリレー用D
C電源、23はDC遅延スイッチ回路、24は交流電
源、25はタップ選択制御部である。
【0008】この実施例1では、交流電源24の入力電
圧の電圧値は入力電圧検出回路16によって計測され、
電圧比較回路18に入力され、同電圧比較回路において
入力電圧値と基準電圧設定回路17の基準電圧とが比較
され、その交流電源24の供給電圧の変動が検出される
こととなる。この比較結果はリレードライブ回路19に
入力され、減圧したその交流電源24の入力電圧に対応
して複巻トランス1の二次側の負荷15に定格電圧が与
えられる一次側巻線8のタップ2,3,4,5のいずれ
かが選択され、選択タップに印加されるようにタップ切
換リレー接点10,11,12,13が作動する。これ
によって、二次側コイル9と交流電源24との間に定格
電圧が発生し、負荷15に印加されることとなる。
【0009】例えば、交流電源24の入力電圧が低下す
れば、低下に応じて若い番号方向にタップ5,4,3,
2の順で選択され、二次側巻線9により高い電圧を生起
させる。又、入力電圧が上昇すれば大きい番号方向のタ
ップ2,3,4,5の順で選択され、二次側巻線9に生
起する二次電圧を低下せしめる。これによって、負荷1
5に略一定の電圧を印加させる。
【0010】又、このタップ切換リレー接点10,1
1,12,13が開閉する際に発生する過渡磁気エネル
ギーは一次側巻線8とコンデンサー14で形成する交流
電源24の電源周波数で共振する共振回路の共振によっ
て吸収され緩衝されて過渡的な高周波高電圧が抑えられ
る。
【0011】(実施例2) 図4,5で示す実施例2は、実施例1とはリレー接点1
0,11,12,13とタップ2,3,4,5の接続に
おいて異にし、又タップ切換制御部のドライバー回路1
9もその接続関係に対応したものとする他は実施例1と
同様の構成・作用効果である。又、図面中の符号は実施
例1と同様である。図5はタップ選択時に生起する負荷
電流波形を示すもので、速やかに定電圧(定電流)状態
となることが分かる。
【0012】(実施例3) 図6で示す実施例3は、トランスが一巻線(図6の巻線
26)で、中電力用単巻逓降トランスを使った例であ
る。タップ選択制御部25内で異種電圧が選択され、そ
の結果に応じてリレー30が起動してNO側接点が閉じ
る(100ボルト時)。又、必要な時は無信号時(不通
電時)NC接点は不動作の閉じたままとなる(200ボ
ルト時)。従って、異種電圧が自動的にリレー30で選
択接続される。又、負荷が導通の状態で通電されてもリ
レー接点のトラブルが発生しない特徴を持ち、負荷容量
の変化に伴う電圧の変動も本実施例を採用すると負荷電
流の安定化を計れる。又、リレー作動時に発生する電源
の瞬断による負荷電流の影響は高速型リレー(20/m
s)を使用すれば僅かに止どまり瞬断しない。図中、2
7,28,29,30はリレーである。
【0013】(実施例4) 図7で示す実施例4は、図6で示す実施例3を複巻線型
トランスとしたものであり、実施例3と同じ特徴を有す
るが、鉄心6の容量が増す分重量が増加する。本実施例
4は交流電源24と負荷15とを絶縁する場合に有用で
ある。他の構成・作用効果は実施例3と同様である。
【0014】(実施例5) 図8に示す実施例5は、図6で示す実施例3と基本的に
同じであり、相異点はタップ2,3,4の設置点を負荷
側としたものである。この実施例5はリレー開閉時の電
源瞬断は負荷瞬断となるが、効率が最も高く95%以上
となる。他の構成・作用効果は実施例3と同様である。
【0015】(実施例6) 図9に示す実施例6は、図8の実施例5のトランスを複
巻線型とした例であるが、効率において実施例5より2
〜3%劣るもので、他の構成・作用効果は実施例5と同
様である。
【0016】
【考案の効果】以上の様に、本考案によれば、:複巻
トランスの鉄心に空隙を設け、一次側巻線とコンデンサ
ーとによって電源周波数の共振回路を形成したことによ
って、タップ切換による電圧調整時の高電圧の発生を抑
えることができる。:又タップ切換をリレー接点を使
うので、トライアック等の半導体スイッチに比較しON
抵抗が零に近く、電力ロスが殆んどなく、ヒートシンク
を必要としない。:制御する電子回路の設計が簡単で
あり、ローコストとなる。:リレー接点を使うので、
重負荷時の電流遮断による超過度電圧に対し、安全で信
頼度が高い。:二次側が短絡事故を起こした場合、一
次側に瞬間的に高電圧が発生するが、リレーの場合特別
な対策が必要でなく安全性に優れている。:全電子式
特有のスイッチング時に発生する高周波ノイズが皆無で
ノイズ対策が必要ない。又入力波形を歪ませる要因がな
く、高調波による波形歪みも生じない。よって、本考案
の自動電圧調整トランスは、構造が簡単で安価で、小型
・軽量・高出力・高効率のものにできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の複巻トランスの鉄心を示す
斜視図である。
【図2】実施例1の電源回路の結線図である。
【図3】実施例1のタップ選択制御部を示すブロック図
である。
【図4】本考案の実施例2の回路図である。
【図5】実施例2のタップ選択時に生起する負荷電流波
形を示す説明図である。
【図6】本考案の実施例3の回路図である。
【図7】本考案の実施例4の回路図である。
【図8】本考案の実施例5の回路図である。
【図9】本考案の実施例6の回路図である。
【符号の説明】
1 複巻トランス 2 タップ 3 タップ 4 タップ 5 タップ 6 鉄心 7 空隙 8 一次側巻線 9 二次側巻線 10 タップ切換リレー接点 11 タップ切換リレー接点 12 タップ切換リレー接点 13 タップ切換リレー接点 14 コンデンサー 15 負荷 16 入力電圧検出回路 17 基準電圧設定回路 18 電圧比較回路 19 リレードライブ回路 20 入力電圧表示灯 21 DC電源 22 リレー用DC電源 23 DC遅延スイッチ回路 24 交流電源 25 タップ選択制御部 26 巻線 27 リレー 28 リレー 29 リレー 30 リレー

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続されたトランスの二次側巻線
    又は二次側巻線部分を介して負荷に給電を行うトランス
    に於いて、トランスの鉄心の一部に空隙を設け、トラン
    スの一次側巻線の中間に複数のタップを設け、又トラン
    スの一次側巻線の最大巻線となる線端間に電源周波数で
    共振する容量のコンデンサーを接続して並列共振回路を
    形成し、更に電源電圧に応じて負荷印加電圧が一定を保
    持しえるように一次側の電圧を印加する線端を一次側巻
    線の最大巻線の線端又はその中間のタップからリレー接
    点の開閉でもって自動的に選択するタップ選択制御部を
    備えたことを特徴とする自動電圧調整トランス。
  2. 【請求項2】 電源に接続されたトランスの二次側巻線
    又は二次側巻線部分を介して負荷に給電を行うトランス
    に於いて、トランスの鉄心の一部に空隙を設け、トラン
    スの二次側巻線又は二次側巻線部分の中間に複数のタッ
    プを設け、又トランスの一次側巻線の最大巻線となる線
    端間に電源周波数で共振する容量のコンデンサーを接続
    して並列共振回路を形成し、更に電源電圧に応じて負荷
    印加電圧が一定を保持してるように負荷に電圧を印加す
    る線端を二次側巻線又は二次側巻線部分の中間のタップ
    からリレー接点の開閉でもって自動的に選択するタップ
    選択制御部を備えたことを特徴とする自動電圧調整トラ
    ンス。
  3. 【請求項3】 トランスが複巻線である請求項1又は2
    記載の自動電圧調整トランス。
  4. 【請求項4】 負荷を接続した二次巻線が一次巻線側と
    アイソレートされた請求項1〜3何れか記載の自動電圧
    調整トランス。
  5. 【請求項5】 負荷と二次巻線が電源に直列的に接続さ
    れた請求項記載の自動電圧調整トランス。
  6. 【請求項6】 トランスが単巻線である請求項1記載の
    自動電圧調整トランス。
  7. 【請求項7】 トランスが単巻線である請求項記載の
    自動電圧調整トランス。
JP346293U 1993-01-12 1993-01-12 自動電圧調整トランス Expired - Lifetime JPH0754984Y2 (ja)

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JPH0660129U JPH0660129U (ja) 1994-08-19
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KR101337948B1 (ko) * 2013-09-17 2013-12-06 티에스파워(주) 고조파 파형을 개선한 발전기
JP6285294B2 (ja) * 2014-06-24 2018-02-28 ヤンマー株式会社 エンジンシステム

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