JPH0754677Y2 - ブルドーザの終減速装置 - Google Patents

ブルドーザの終減速装置

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JPH0754677Y2
JPH0754677Y2 JP1989037123U JP3712389U JPH0754677Y2 JP H0754677 Y2 JPH0754677 Y2 JP H0754677Y2 JP 1989037123 U JP1989037123 U JP 1989037123U JP 3712389 U JP3712389 U JP 3712389U JP H0754677 Y2 JPH0754677 Y2 JP H0754677Y2
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JP
Japan
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gear
sun gear
bulldozer
shaft
planet carrier
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JP1989037123U
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JPH02127835U (ja
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知之 高橋
潤一 松井
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はブルドーザ等の終減速装置に係り、特に大型の
ものに適するブルドーザの終減速装置に関する。
(従来の技術) 従来、ブルドーザ等の装軌式車両においては、一般に車
体の前後方向に配置されたエンジンからの動力は同方向
の変速機装置を経たのち、左右に分岐され、分岐された
軸に設けられた操向装置を経て終減速装置に入り、ここ
でギヤとこれに噛み合う減速ギヤにより段階的に減速さ
れて最終減速後スプロケットに伝達されるようになって
おり、このスプロケットと噛み合う履帯の回動により車
両が動くものである。
この場合、終減速装置は車両が大型になると減速比が大
きくなるため、装置自体も大きくなることから、最終段
階に至る減速には遊星ギヤ機構が使用されことが多い。
このような機構をもつ終減速装置を、例えば第2図(後
述する第1図と同一部品には同一符号を付して)により
説明すると、図示しない操向装置を経て終減速装置の入
口にあるピニオン1と減速用のギヤ2とがまず噛み合
い、ギヤ2の出力が遊星ギヤ機構のサンギヤ31に伝達さ
れるようにギヤ2とサンギヤ31との間はカップリング3
によって支持される構造になっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながらこの構造は上記のようにサンギヤ31がギヤ
2により支持されているため、サンギヤ31の反力により
ギヤ2が片持ち状態となって変位し、また出力側の遊星
キャリヤ32は外力の影響で変位する。そして各々変位の
方向が異なるため、サンギヤ31とリングギヤ5との間に
ある遊星ギヤ6との噛み合いに異常が生じてそれぞれの
ギヤの寿命低下を招く原因となっていた。
また、これらの不具合を解決するためカップリング3部
分のガタ量によりサンギヤ31を遊星キャリヤ32の動きに
追従させようとした工夫もなされたが、サンギヤ31とキ
ャリヤ32の変位中心の違いによりお互いの中心軸線が相
対的に傾きを持ってしまうことは避けられなかった。
本考案はこれに鑑み、遊星キャリヤとサンギヤの相対的
な傾きを少なくしてギヤの耐久性を向上させるようにし
たブルドーザの終減速装置を提供して従来技術のもつ欠
点の解消を図ることを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案はピニオンからギヤに伝
達された動力をカップリングを介してサンギヤに伝達
し、この動力を該サンギヤとリングギヤとの間の遊星ギ
ヤの遊星キャリヤを介してスプロケットに伝達するよう
にしたブルドーザの終減速装置において、該遊星キャリ
ヤの内径を貫通する所定長さのシャフトを設け、その一
側を前記サンギヤに内嵌して固着すると共に、他側を軸
受を介して前記遊星キャリヤに内嵌したことを特徴とす
る。
(作用) 上記構成によりサンギヤと遊星ギヤとの間の噛み合いを
外力が作用した場合でも正常に保つことが可能となる。
(実施例) 以下、本考案を第1図に左側のみを示し右側を省略した
実施例を参照して説明する。
本考案にかかるブルドーザの終減速装置はピニオン1か
らギヤ2に伝達された動力をカップリング3を介してサ
ンギヤ4に伝達し、この動力を該サンギヤ4とリングギ
ヤ5との間の遊星ギヤ6の遊星キャリヤ7を介してスプ
ロケット8に伝達するようにしたブルドーザの終減速装
置において、該遊星キャリヤ7の内径を貫通する所定長
さのシャフト9を設け、その一側9aを前記サンギヤ4に
内嵌して固着すると共に、他側9bを軸受10を介して前記
遊星キャリヤ7に内嵌したもので構成されている。
ピニオン1には図の右上部(図示してない操向装置)の
ピニオンシャフト11が内嵌されて、このシャフト11の回
転によりピニオン1が一体に回転するようになってい
る。ギヤ2は減速するためにピニオン1よりも歯数が多
く、終減速装置のケース12に設けられたギヤシャフト13
に軸受14を介して回転自在に支承され、ピニオン1と噛
み合うようになっている。
そしてサンギヤ4はギヤ2の基部に設けられたギヤカッ
プリング3の歯と係合してギヤ2と一体となっている。
サンギヤ4の外側にはケース12に固着されたリングギヤ
5が設けられ、前記サンギヤ4との間には遊星ギヤ6が
噛み合って遊星ギヤ機構を形成している。したがってサ
ンギヤ4が回転すると、遊星ギヤ6はサンギヤ4とリン
グギヤ5の間を公転するようになっている。
遊星キャリヤ7は遊星ギヤ6の公転ににより一体となっ
て回転できるように一側がギヤ保持部に形成されて、こ
のギヤ保持部15において複数個の遊星ギヤ6を保持し、
他側は筒状に形成されて、この筒部16の外周にハブ17、
ドラム18が順に固着され、ドラム18に設けられたゴムブ
ッシュ20およびゴムパット19などを介してスプロケット
8が固定されている。
そしてこのスプロケット8は筒部16の外側に離間して設
けられたケース12の軸受21にドラム18部分が外嵌して回
転可能となっている。
スプロケット8は回転が伝達されると、その回転により
噛み合っている履帯22が回動して車両が走行することに
なる。
この場合前記ゴムブッシュ20、ゴムパット19は車両走行
時の車体側に加わる衝撃や振動を吸収するものである。
本考案にかかるシャフト9は本実施例では筒状に形成さ
れ前記遊星キャリヤ7の筒部16内を貫通して、一方は一
側9aに設けられた段部において位置決めされるようにサ
ンギヤ4に穿設された孔23に内嵌して、端部をワッシャ
24により抜け止めしたのちボルト等の締結部材25により
固定し、他方は他側9bの端部に軸受10を外嵌して、この
軸受10の外周を前記遊星キャリャ7の筒部16内に外嵌
し、軸受10を軸受押え26、27により押さえて固着したも
のである。
したがってピニオン1とギヤ2の噛み合いによるギヤ2
の出力は、ギヤカップリング3よりサンギャ4に入力さ
れるが、サンギヤ4はシャフト9、軸受10により遊星キ
ャリヤ7に支持されており、これにより遊星キャリヤ7
の変位に追従して中心軸の傾きを変化する。このためサ
ンギヤ4と遊星ギヤ5の相対的な傾き角の変化が小さく
なって回転時正常な噛み合いとなる。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように構成したから、サンギヤと
遊星ギヤ間の噛み合いが正常になり、従来装置に比較し
てギヤの寿命を向上でき、簡単な構造で有りながら優れ
た効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるブルドーザの終減速装置の断面
図、第2図は従来の終減速装置の断面図である。 1…ピニオン、2…ギヤ、3…カップリング、4…サン
ギヤ、5…リングギヤ、6…遊星ギヤ、7…遊星キャリ
ヤ、8…スプロケット,,9…シャフト、9a…一側、9b…
他側、10…軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピニオン(11)からギヤ(2)に伝達され
    た動力をカップリング(3)を介してサンギア(4)に
    伝達し、この動力を該サンギヤ(4)とリングギヤ
    (5)との間の遊星ギヤ(6)から一端側が筒部(16)
    の遊星キャリヤ(7)を経由してスプロケット(8)に
    伝達するようにしたブルドーザの終減速装置において、
    遊星キャリア(7)の一端側の筒部(16)を貫通するシ
    ャフト(9)を設け、該シャフト(9)の一側(9a)を
    前記サンギヤ(4)に内装して固着するとともに、該シ
    ャフト(9)の他側(9b)を軸受(10)を介して前記筒
    部(16)に内嵌したことを特徴とするブルドーザの終減
    速装置。
JP1989037123U 1989-03-30 1989-03-30 ブルドーザの終減速装置 Expired - Lifetime JPH0754677Y2 (ja)

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JPH02127835U JPH02127835U (ja) 1990-10-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6131216U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 富士電精株式会社 手提袋の口部

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JPH02127835U (ja) 1990-10-22

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