JPH0754218Y2 - 下取巻取機の貯線ドラム - Google Patents

下取巻取機の貯線ドラム

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JPH0754218Y2
JPH0754218Y2 JP1098591U JP1098591U JPH0754218Y2 JP H0754218 Y2 JPH0754218 Y2 JP H0754218Y2 JP 1098591 U JP1098591 U JP 1098591U JP 1098591 U JP1098591 U JP 1098591U JP H0754218 Y2 JPH0754218 Y2 JP H0754218Y2
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JP
Japan
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wire
drum
carrier
drum body
wire rod
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JP1098591U
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JPH04107757U (ja
Inventor
靖典 中原
Original Assignee
宮崎鉄工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、線材巻取装置により巻
き取られて落下した線材を貯線する下取巻取機の貯線ド
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】下取巻取機は、線材巻取装置の回転によ
り巻取った線材を下方で回転する貯線ドラムに落下させ
て、線材を束状に巻き取っていくものである。
【0003】貯線ドラムは、図3の如く、円筒状のドラ
ム本体1に貯線された線材をドラム本体1上部から抜き
出して運搬するキヤリア2を備え、ドラム本体1の外周
の線材接触面1aに4本の縦溝3が形成されている。
【0004】前記キヤリア2は、直立した4本のパイプ
を十字状に組み合わせたもので、4本の直立部2aと、
その底部の線受部2bとからなり、前記直立部2aがド
ラム本体1の縦溝3に挿入するようにドラム本体1に上
部から被せられている。
【0005】そして、線材巻取装置より落下した線材
は、キヤリア2の直立部2aとは接触せずにドラム本体
1の線材接触面1aに接触して束状に積載されている。
【0006】貯線ドラムに貯線された線束を取り出すと
きは、キヤリア2を吊り上げて、線束を線受部2bに載
置してドラム本体1の上部から抜き取り、キヤリア2を
運搬する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の円筒状の貯
線ドラムでは、キヤリア2を吊り上げたとき、線束の内
面側がドラム本体1の線材接触面1aと擦れてからみつ
き、線束状態が乱れて、線癖がつけられる。
【0008】そのため、次工程において線材を巻き戻す
ような場合、線材が引つかかつてトラブルが発生する原
因となる。
【0009】また、鍍金された仕上線においては、線束
の取り出し時に、鍍金層が剥離するといつた問題が生じ
る。
【0010】本考案は、上記に鑑み、線材を貯線ドラム
から取り出すときに、線束を乱すことなく取り出せる下
取巻取機の貯線ドラムの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案による課題解決手
段は、図1,2の如く、線材巻取装置5の下方に配さ
れ、線材巻取装置5により巻き取られて落下した線材を
ドラム本体1の外周面に巻き付けて貯線するものであつ
て、貯線された線材を載置する線受部2bを有し線材を
ドラム本体1上部から抜き出して運搬するキヤリア2を
備え、ドラム本体1の線材接触面1aに複数の縦溝3が
形成され、該縦溝3にドラム本体1の線材接触面1aの
外径よりも小径とされた前記キヤリア2が挿着され、ド
ラム本体1の外径が下部から上部に向かって小さくなる
ように線材接触面1aに傾斜がつけられたものである。
【0012】
【作用】上記課題解決手段において、線材巻取装置5の
回転により巻き取られた線材は、線材巻取装置5と一体
で回転している貯線ドラムに落下していく。
【0013】そして、線材を巻き取り終ると、貯線ドラ
ムを線材巻取装置5から離間させて移動させた後、キヤ
リア2を吊り上げる。
【0014】このとき、貯線された線束は、キヤリア2
の線受部2bに載置され、キヤリア2の上昇によつて線
材接触面1aに沿つて持ち上げられていく。上昇するに
つれて、線束の内径に比べてドラム本体1の線材接触面
1aの外径が小さくなつていくため、線束の内側と線材
接触面1aとの間に隙間でき、線束は線材接触面1aと
接触することはない。
【0015】したがつて、線束をキヤリア2によりドラ
ム本体1から取り出すとき、線束はドラム本体1と擦れ
ることがないので、からみつくことなくキヤリア2の吊
り上げの抵抗にならない。そのため、線材に癖をつける
ことはなく、線束が乱れない。
【0016】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案の一実施例を示す貯線ドラムの断
面図、図2は同じく貯線ドラムの平面図である。なお、
従来と同じ構成部品には同一符号を付している。
【0017】本実施例の下取巻取機の貯線ドラムは、図
1の如く、線材巻取装置5の下方に回転自在に配され、
線材巻取装置5により巻き取られて落下した約4mmφ
以下の細径の線材をドラム本体1の外周面に巻き付けて
貯線するものであつて、貯線された線材を載置する線受
部2bを有し線材をドラム本体1上部から抜き出して運
搬するキヤリア2を備えている。
【0018】そして、ドラム本体1の線材接触面1aに
複数の縦溝3が形成され、該縦溝3にドラム本体1の線
材接触面1aの外径よりも小径とされた前記キヤリア2
が挿着され、ドラム本体1の外径が下部から上部に向か
って小さくなるように線材接触面1aに傾斜がつけられ
ている。
【0019】前記線材巻取装置5は、下取巻取機本体7
の上部に回転自在に支持され、モータ(図示せず)によ
り回転駆動される。そして、その下面に、丸棒8が上下
動自在に突設されている。
【0020】前記ドラム本体1は、下部が大径とされた
円錐台状とされ、その外周面である線材接触面1aに、
4本のへ字状の縦溝3と、各縦溝3の間に配されドラム
本体1の内部と連通された4本の縦孔9とが形成されて
いる。
【0021】そして、ドラム本体1は、下取巻取機本体
7に固定された支持筒10に回転自在に支持されてお
り、該支持筒10に回転軸11が回転自在に挿通され、
回転軸11の支持筒10よりも上側にはねじ山が螺刻さ
れており、回転軸11の上端がドラム本体1に回転自在
に支持されている。
【0022】前記回転軸11には、ねじ山に螺合された
昇降体12が上下動自在に外嵌されている。該昇降体1
2に固定棒13が貫通され、昇降体12の回転を阻止し
ている。
【0023】該昇降体12に、円筒盤14が回転自在に
外嵌され、該円筒盤14の四方に線材受け用の積載アー
ム15が突設されており、該積載アーム15が前記ドラ
ム本体1の縦孔9より外面に突出している。そして、回
転軸11をモータにより回転させることにより積載アー
ム15が上下動される。
【0024】また、ドラム本体1の上面には、線材巻取
装置5の丸棒8を挿入するための孔16が形成されてお
り、丸棒8がシリンダにより下降されて孔16に挿入さ
れると、線材巻取装置5の回転がドラム本体1に伝達さ
れ、ドラム本体1およびキヤリア2が回転される。
【0025】なお、キヤリア2は従来と同じなので、詳
細な説明は省略する。図中、17は回転軸11の回転数
を検出する回転数センサ、18は積載アーム15の最下
端位置において積載アーム15に当接して下動する検知
棒、19は検知棒18の下降を検出する下端検出セン
サ、20は積載アーム15のガイド棒、21はキヤリア
2の位置決め材である。
【0026】上記構成において、線材巻取装置5の回転
により巻き取られた線材は、線材巻取装置5と一体で回
転している貯線ドラムの積載アーム15上に落下してい
く。
【0027】積載アーム15に線材が一定量積載される
と、線材巻取装置5が回転駆動されて、積載アーム15
を5mm〜10mm下降させる。これを繰り返して、積
載アーム15を下降させていく。
【0028】このとき、ドラム本体1の線材接触面1a
は下に向かうほど外径が大きくなつているため、積載ア
ーム15上の線束の内径がドラム本体1の外径と同じに
なると、線束は下降しなくなる。しかしながら、積載ア
ーム15を断続して下降させることにより、積載アーム
15と線束との間に空隙が生じ、回転する線束の遠心力
によつて線束が半径方向にずれ、線束の内径が順次拡大
されて、積載状態を乱すことなく線材接触面1aに沿つ
て下降していく。
【0029】そして、線材を巻き取り終ると、貯線ドラ
ムを線材巻取装置5から離間させて、その下方から移動
させ、キヤリア2を吊り上げる。
【0030】積載アーム15上に積載されている線束
は、キヤリア2の上昇により線受部2bに引つかけられ
て、線材接触面1aに沿つて持ち上げられていく。この
とき、線束の内径に比べて、ドラム本体1の線材接触面
1aの外径が小さくなつていくため、線束の内側と線材
接触面1aとの間に隙間でき、この隙間が広がつてい
き、線束は線材接触面1aと接触することはない。そし
て、キヤリア2をドラム本体1から抜き取つて、キヤリ
ア2を運搬していく。
【0031】したがつて、線束をキヤリア2によりドラ
ム本体1から取り出すとき、線束はドラム本体1と擦れ
ることがないので、からみつくことなくキヤリア2の吊
り上げの抵抗にならない。そのため、線材に癖をつける
ことはなく、線束が乱れないので、後工程でのトラブル
の発生を防止することができる。しかも、キヤリア2を
吊り上げるにも、余分な力を必要としない。
【0032】なお、本考案は、上記実施例に限定される
ものではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0033】
【考案の効果】以上の説明から明らかな通り、本考案に
よると、貯線された線材を載置する線受部を有し線材を
ドラム本体上部から抜き出して運搬するキヤリアを備
え、ドラム本体の線材接触面に複数の縦溝が形成され、
該縦溝にドラム本体の線材接触面の外径よりも小径とさ
れた前記キヤリアが挿着され、ドラム本体の外径が下部
から上部に向かって小さくなるように線材接触面に傾斜
がつけられているので、線束をキヤリアによりドラム本
体から取り出すとき、線束はドラム本体と擦れることが
ない。
【0034】したがつて、線材がからみつくことなくキ
ヤリアの吊り上げの抵抗にならない。そのため、線材に
癖をつけることはなく、線束が乱れないので、後工程で
のトラブルの発生を防止することができる。しかも、キ
ヤリアを吊り上げるにも、余分な力を必要としないとい
つた優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す貯線ドラムの断
面図である。
【図2】図2は同じく貯線ドラムの平面図である。
【図3】図3は従来の貯線ドラムの斜視図である。
【符号の説明】
1 ドラム本体 1a 線材接触面 2 キヤリア 2b 線受部 3 縦溝 5 線材巻取装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材巻取装置の下方に配され、線材巻取
    装置により巻き取られて落下した線材をドラム本体の外
    周面に巻き付けて貯線するものであつて、貯線された線
    材を載置する線受部を有し線材をドラム本体上部から抜
    き出して運搬するキヤリアを備え、ドラム本体の線材接
    触面に複数の縦溝が形成され、該縦溝にドラム本体の線
    材接触面の外径よりも小径とされた前記キヤリアが挿着
    され、ドラム本体の外径が下部から上部に向かって小さ
    くなるように線材接触面に傾斜がつけられたことを特徴
    とする下取巻取機の貯線ドラム。
JP1098591U 1991-03-04 1991-03-04 下取巻取機の貯線ドラム Expired - Fee Related JPH0754218Y2 (ja)

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JPH04107757U JPH04107757U (ja) 1992-09-17
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