JPH0739448Y2 - 線材巻取機 - Google Patents

線材巻取機

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JPH0739448Y2
JPH0739448Y2 JP1990000282U JP28290U JPH0739448Y2 JP H0739448 Y2 JPH0739448 Y2 JP H0739448Y2 JP 1990000282 U JP1990000282 U JP 1990000282U JP 28290 U JP28290 U JP 28290U JP H0739448 Y2 JPH0739448 Y2 JP H0739448Y2
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winding
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靖典 中原
正明 出口
良規 岡田
貞明 芳地
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宮崎鉄工株式会社
南海泉州製線鋼索株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、線材を巻取ドラムに巻取るための線材巻取機
に関する。
〈従来技術〉 従来の下取式線材巻取機は、第8,9図の如く、線材1の
巻取ドラム2と、線材1の巻取り時の輪癖をつけるベン
デイング装置3と、前記巻取ドラム2とベンデイング装
置3との間に配された線材切断具4と、線材1の巻取ド
ラム2からの外れを防止する外れ防止ローラー5と、巻
取ドラム2に対向して配されたターンローラー6とを備
えている。
上記構成において、線材1は、第9図の如く、まず上段
の巻取ドラム2に巻付け、一旦ターンローラー6により
巻取ドラム2から引き離し、再び下段巻取ドラム2に5
〜6回巻取った後、ベンデイング装置3に導びく。そし
て、ベンデイング装置3により輪癖をつけ、その後、再
び巻取ドラム2に巻付け、載置部8の上に積層し貯線束
7とする。
線材1が、巻取ドラム2の下方の載置部8に一定量貯線
されると、線材切断具4が巻取ドラム2の方向に接近し
ていき、線材1をベンデイング装置3と巻取ドラム2と
の間で切断する。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の線材巻取機において、線材1は、
ベンデイング装置3により巻取ドラム2の半径よりも小
さい曲げ半径になるよう輪癖がつけられているが、線材
1の切断後には線材1のスプリングバツクによつて、線
材1の端部がベンデイング装置3を抜けて巻取ドラム2
の外側に飛び出して巻付線を弛めてしまい、次作業への
段取りに手間がかかるといつた問題がある。
本考案は、上記に鑑み、線材の切断時に線材の飛び出し
を防止することができる線材巻取機の提供を目的とす
る。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による課題解決手段は、第1〜4図の如く、線材
11の巻取ドラム12と、前記巻取ドラム12の下部で巻取ら
れた線材11を載置する載置部13と、線材11を巻取ドラム
12の外周上で切断する線材切断具14と、線材11の切断位
置より上方に配され線材11の切断時に線材11を仮貯線す
るため巻取ドラム12の外周に出入自在に支持された中間
線受15と、該中間線受15を線材仮貯線時の突出状態と線
材巻取時の没入状態とに切換える切換手段16とが設けら
れ、前記中間線受15は、線材11を切断位置に導く位置決
めレバー15aと、線材11を載置する貯線レバー15bとから
なり、前記位置決めレバー15aは突出状態において巻取
ドラム12の外周に対して斜め上に向けて突出する形状と
されたものである。
〈作用〉 上記課題解決手段において、巻取ドラム12は、高速回転
しながら線材11を巻き取り、載置部13に一定量載置して
貯線する。このとき、中間線受15は没入状態になつてい
る。
次に、線材切断時には、まず中間線受15の位置決めレバ
ー15aを切換手段16により突出状態に切換え、巻取ドラ
ム12から斜め上に向けて突出させ、線材11を引つかけて
載置部13に落下する線材11を切断位置に導く。次に貯線
レバー15bを突出状態に切換え、線材11を積み重ねる。
そして、線材11が中間線受15の上に一定量貯線される
と、巻取ドラム12を停止させ、線材切断具14により巻取
ドラム12の外周面上の中間線受15より下側で線材11を切
断する。
そうすると、切断個所よりも下側の線材11は載置部13に
載置され、これを適宜の場所へ移動して、一束のコイル
線材とする。
その後、切換手段16により中間線受15の各レバー15a,15
bを突出状態から没入状態に切り換え、仮貯線された線
材11を載置部13上に落下させ、再び巻取ドラム12の回転
により順次載置部13に線材11を落下貯線させていく。
ところで、線材の切断時に、線材11が位置決めレバー15
aおよび貯線レバー15bの上に一定量貯線されるので、最
初に位置決めレバー15aに引つかかつた線材11の切断端
部に最も近い部分が位置決めレバー15a上に積み重ねら
れた線材の最下層に位置し、その上を後に続く線材11に
よつて覆いかぶさるようにして貯線されるので、線材11
の切断端部が巻取ドラム12の外方向に飛び出すのを防止
することが可能となる。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す下取式線材巻取機の全
体構成図、第2図は同じくその縦断面図、第3図は同じ
く中間線受およびその切換手段の要部縦断面図、第4図
は同じくその横断面図、第5図(a)は位置決めレバー
の正面図、同図(b)はその底面図、同図(c)は貯線
レバーの正面図、同図(d)はその底面図、第6図
(a)は線材巻取機の巻取り中の状態を示す図、同図
(b)は同じく中間線受が突出した状態を示す図、同図
(c)は同じく線材が切断された状態を示す図、同図
(d)は同じく線材がキヤリアに落下した状態を示す
図、第7図は線材巻取機のタイミングチヤートである。
本考案の下取式線材巻取機は、第1,2図の如く、線材11
を巻取る巻取ドラム12と、該巻取ドラム12の下部で巻取
られた線材11を載置する載置部13と、線材11を巻取ドラ
ム12の外周上で切断する線材切断具14と、線材11の切断
位置より上方に配され線材の切断時に線材11を仮貯線す
るため巻取ドラム12の外周に出入自在に支持された中間
線受15と、該線受15を線材仮貯線時の突出状態と線材巻
取時の没入状態とに切換える切換手段16とが設けられた
ものである。また、巻取ドラム12に近接して線材11の巻
取り時の輪癖をつけるベンデイング装置17が配されてい
る。
前記巻取ドラム12は、第1,2図の如く、円筒状に形成さ
れ、線材巻取機本体21に回転自在に軸受された円筒状の
支持軸22の下端に固定され、該支持軸22はその上端のプ
ーリ22aからベルトにより回転駆動力が伝達される。該
巻取ドラム12は、上部に位置された巻取ブロツク23と、
該巻取ブロツク23の下部に位置された円筒状の貯線ブロ
ツク24とから構成されている。該貯線ブロツク24の外径
は、第1図の如く、線材11が落下して効率よく貯線束11
aとなるよう、巻取ブロツク23の外径より小さく形成さ
れており、貯線ブロツク24の上部に、巻取ブロツク23と
の間に不連続な段差が生じないよう傾斜した線材ガイド
部25が形成されている。また、貯線ブロツク24の上部の
外周面には、第1図の如く、矩形状の切断窓26が形成さ
れ、該切断窓26に線材切断具14が離接自在に配されてい
る。
前記載置部13は、第2図の如く、貯線ブロツク24の外周
の4個所に配された線材載置用の長四角形のアーム板13
aから構成されている。このアーム板13aは、巻取ブロツ
ク23から貯線ブロツク24への落下時にその落下距離を一
定にするために、貯線ブロツク24の外周に形成された縦
長溝31に沿つて昇降自在とされている。このアーム板13
aの昇降装置27は、第2図の如く、前記円筒状の支持軸2
2内で油圧シリンダまたはナツトおよびねじ杆等の組合
わせ等により昇降する昇降杆29と、該昇降杆29の下端に
回転自在に嵌着され前記貯線ブロツク24の縦長溝31から
外側へ突出するアーム支持体33とから構成されている。
また、アーム板13aは、アーム支持体33の先端に横軸13c
を介して回転自在に支持されており、貯線ブロツク24の
最下端位置での貯線ブロツク24内への没入姿勢と、その
他の部分での水平姿勢とに切換自在とされている。貯線
ブロツク24の最下端位置でアーム板13aを没入姿勢にす
るのは、貯線束を下方へ落下させるためである。
このアーム板13aを没入姿勢と水平姿勢とに切換える切
換手段は、前記アーム板13aの基端に一体成形され前記
縦長溝31の内壁31aを摺動する摺動片13bと、前記縦長溝
31の内壁31aの下部に形成され摺動片13bの没入を許す開
口32とから構成されており、該開口32に前記摺動片13が
没入することにより、アーム板13aが横軸13c周りに回動
するよう構成されている。
前記線材切断具14は、第1図の如く、エアー式のニツパ
ーで、先端に上下一対の刃部14aを備え、線材巻取機本
体21に回動近接離間自在に支持されたアーム(図示せ
ず)の先端に装着されている。
前記中間線受15は、切断時に線材11を巻取ドラム12の切
断窓26に導くとともに巻取ブロツク23での仮貯線により
線材11を覆いかぶせてその飛び出しを防止するためのも
ので、第3,4図の如く、巻取ブロツク23の下部外周面の
開口35aに出入自在に設けられた線材位置決めレバー15a
と、同じく3個の開口35bの夫々に出入自在に設けられ
た線材貯線レバー15bとから構成されている。
前記位置決めレバー15aは、第3図、第4図および第5
図(a)(b)の如く、正面視L字形に形成され、その
一端ボス部37cが軸39により巻取ドラム12に回転自在に
支持されている。そして、位置決めレバー15aは、線材1
1を効率よく引つ掛けて切断窓26へ導くよう巻取ドラム1
2の回転方向A側が斜辺となる台形状に形成されてい
る。
また、前記貯線レバー15bは、第4図および第5図
(c)(d)の如く、線材11を載置するために矩形状に
形成されている。
前記切換手段16は、第3図の如く、前記位置決めレバー
15aおよび貯線レバー15bの夫々のボス部37c,37dに固定
された位置決めレバー用の摺動片36aおよび貯線レバー
用の摺動片36bと、各摺動片36a,36bを横軸39周りに回動
させるよう連結され前記巻取ドラム12に上下動自在に案
内された作動杆41と、各作動杆41を上方に付勢する圧縮
ばね55と、該圧縮ばね55により上方に付勢された作動杆
41を下方に押圧して各作動杆41を上下動させる作動部42
とから構成されている。
前記位置決めレバー用の摺動片36aは、前記ボス部37cに
位置決めレバー15aと逆側に配され、位置決めレバー15a
の突出状態で巻取ドラム12に対し約45度の角度を有する
よう、位置決めレバー15aの平板部とほぼ平行に固定さ
れている。これにより、位置決めレバー15aの最下層に
線材11の切断端部を位置させることができ、後から巻き
取られた線材11を覆いかぶせて切断端部の飛び出しを防
止することができる。
前記貯線レバー用の摺動片36bは、貯線レバー15bの突出
状態で水平となるようボス部367dの貯線レバー15bと逆
側にレバー15bに対し約45度傾斜して固定されている。
これにより、貯線レバー15bはその突出状態で線材11を
水平に載置することができる。
なお、両摺動片36a,36bの中央には、作動杆と連結する
ための長孔38a,38bが夫々穿設されている。
前記各作動杆41は、第2,3図の如く、巻取ブロツク23の
開口35a,35bと巻取ブロツク23の上面とを連通する縦長
の四個の側孔43に夫々上下動自在に挿入されており、そ
の下端の軸44が各摺動片36a,36bの長孔38a,38bに嵌合さ
れている。また、該作動杆41の上端にL字形の押え板46
a,46bが取付けられている。そして、各押え板46a,46bの
各々に、ローラ47が装着されている。
前記圧縮ばね55は、作動杆41の押え板46a,46bの下端に
当接して上方向に付勢するもので、巻取ブロツク23の側
孔43に挿着されている。
前記作動部42は、第2図の如く、位置決めレバー用作動
部42aと、貯線レバー用作動部42bとから成る。
前記位置決めレバー用作動部42aは、押え板46aに離接し
て作動杆41を上下動させる小リング51と、該小リング51
を上下動させるシリンダ53aとから構成されている。前
記小リング51は、3個のシリンダ53aにより線材巻取機
本体21に支持されて巻取ドラム12に外挿されている。該
小リング51の下面には、ナイロン製押え部54が嵌め込ま
れている。該押え部54は、位置決めレバー15aを突出状
態とする際、ローラ47を巻取ドラム12の回転にしたがっ
て転動させながら、ローラ47を下方に押さえつけ、押え
板46aを介して、圧縮ばね55を圧縮するもので、逆に、
位置決めレバー15aを没入状態とする際には、小リング5
1を上動させ、圧縮ばね55の反撥力を利用して作動杆41
を上昇させるものである。
前記貯線レバー用作動部42bは、押え板46bに離接して作
動杆41を上下動させる大リング52と、該大リング52を上
下動させるシリンダ53bとから構成されている。前記大
リング52は、その上面が三個のシリンダ53bにより支持
されている。該貯線レバー用作動部42bのその他の構成
は、前記位置決めレバー用作動部42aと同様である。
前記ベンデイング装置17は、線材11の切断端部となる部
分に予め端部輪癖をつけておくためのもので、本体21に
支持された支持板17aに、ローラ17b,17cが回転自在に配
設されている。前記支持板17aは旋回手段(図示せず)
により旋回され、これによりローラ17b,17cが線材11に
接触して輪癖をつける。
なお、第1図中60は線材案内溝、61はターンローラ、62
は光センサ(図示せず)からの光を反射して線材が貯線
されていることを検出するための反射鏡、63は載置部13
より落下した線材11を受けとめるリフターアーム、64は
リフターアーム63を昇降させる昇降装置、65はリフター
アーム63から落下された貯線束11aを受け入れて運搬す
るためのキヤリア、66はキヤリア65を載置し旋回により
運搬するためのターンテーブルである。
上記構成において、その巻取動作を図面に基づいて説明
する。なお、第7図は、以下の動作手順を示すタイミン
グチヤートである。
まず、第6図(a)の如く、巻取ドラム12は、供給手段
より送られる線材11を高速回転しながら、その巻取ブロ
ツク23の線材案内溝60によつて一周だけ巻取る。その
後、線材11は、ターンローラ61に案内され、ターンロー
ラ61からベンデイング装置17のローラ間を素通りし、巻
取ブロツク23に巻取られる。線材11は自重より下方向へ
滑り落ちながら巻き取られ、載置部13に載置され、貯線
束11aとなつて貯線される。このとき、光センサからの
検出信号により線材の巻取り量を確認するごとに昇降杆
29がモーターにより下方へ移動し、載置部13は、断続的
に5〜6mmずつ一定量下降していき、線材11の載置部13
への落下距離は一定に保たれる。
そして、第7図の如く、載置部13の上に貯線束11aが一
定量貯線(満尺)されると、満尺信号により巻取ドラム
12は減速し、40m/minの低速回転に切換わり、載置部13
が一定量下降する。このとき、ベンデイング装置17が作
動し、線材11は切換位置の前後1〜2mの計約2〜4mを巻
取ドラム12の径の約90%のコイル径に湾曲した輪癖がつ
けられる。
次に、第2,3図の如く、位置決めレバー用作動部42aのシ
リンダ53aが伸長し、小リング51を下降させる。そうす
ると、小リング51はローラ47に当接し、ローラ47が小リ
ング51の押え部54の表面を転動しながら下方に押圧され
る。すると、押え板46aは圧縮ばね55に抗して下降し、
作動杆41を下動させる。この作動杆41の下動により位置
決めレバー15aが横軸39を中心に回動して開口35aから斜
め上(約45度)に向けて突出する。この状態で、巻取ド
ラム12を一回転させると、線材11が確実に位置決めレバ
ー15aに引つ掛けられる。そこで、貯線レバー用作動部4
2bのシリンダ53bが伸長し、大リング52を下降させ、押
え板46bにより作動杆41を下動させて、位置決めレバー1
5aと同様に貯線レバー15bを突出させる。このとき、位
置決めレバー15aから載置部13に落下する線材11は、切
断窓26を斜めに横切つて第6図(b)の状態になる。
そして、巻取ドラム12を数回転して、15a,15bのレバー
に線材11を積重ねてから巻取ドラム12を停止させる。
しかる後、第1図の如く、線材切断具14が切断窓16まで
接近し、切断窓16を斜めに横切る線材11を切断する。こ
の線材11の切断個所は先にベンデイング装置17により輪
癖がつけられている。
このとき、位置決めレバー15aが、巻取ドラム12の外周
面に対し、約45度の角度を有して突出しており、かつ切
断端部に輪癖がつけられているので、仮貯線時に最も内
側に位置する。
さらに、線材11が位置決めレバー15aおよび貯線レバー1
5bの上に一定量貯線されるので、線材11の切断端部に最
も近い部分が位置決めレバー15aの最下層に位置し、そ
の上を後に続く線材11によつて覆いかぶさるようにして
貯線されるので、線材11の切断端部が巻取ドラム12の外
方向に飛び出すのを防止することが可能となる。
切断後、載置部13は第6図(c)のように溝31に沿つて
下降する。載置部13が、巻取ドラム12の最下端まで下降
すると、巻取ドラム12の内方向に回動して貯線束11aを
リフターアーム63上に落下させる。
そして、第6図(d)の如く、リフター64が最下端まで
下降して停止すると、リフターアーム63が下側に回動し
て、一束の貯線束11aをキヤリア65に落下させる。リフ
ター64が復帰した後、ターンテーブル66が水平面内で旋
回して、貯線束11aを受け入れたキヤリア65が搬送さ
れ、線束未装置のキヤリア65が巻取ドラム12の下方に搬
送される。その間に載置部13が上昇して、貯線ブロツク
24の溝31の上限に達すると、第2,3図の如く、作動部42
のシリンダ53a,53bが短縮し、大リング51および小リン
グ52を上昇させ、押え板36a,36bへの押圧を解除する。
そうすると、押え板36a,36bは圧縮ばね55の付勢力によ
り持ち上げられ、作動杆41が上動される。これにより、
位置決めレバー15aおよび貯線レバー15bが回動して開口
35a,35bの内部に夫々没入する。そのため、レバー15a,1
5b上に仮貯線された切断個所より上側の線材11が載置部
13に順次落下する。そして、巻取ドラム12が再び回転し
始め、線材11を巻き取っていく。
このとき、線材11の切断端部は、前述のとおり、ベンデ
イング装置17により輪癖がつけられ、かつ中間線受15上
で貯線束11aの最も内側に位置した状態のまま落下する
ので、線束11aの先端部の飛び出しおよびそのばらつき
を防止することができる。
以上の動作を繰り返し、次々と貯線束11aはキヤリア65
に落下されて搬送されていく。
このように、中間線受15の仮貯線によつて、後から巻取
られた線材11よりも巻取ドラム12の外周面内側に位置し
た状態のまま、後から巻き取られた線材11によつて覆い
かぶさるように押さえられるので、切断時に線材11のス
プリングバツクにより線端が外方向に飛び出すことがな
く、その後に巻取ドラム12を回転させてもその遠心力に
よる切断端部の外方向への飛び出しやもつれを自動的に
防止することができる。
したがつて、次作業への掛かりをスムーズに行なうこと
ができる。
さらに、巻取ドラム12の外周面に切断位置が設定され、
線材11が中間線受15により切断位置を横切るように位置
決めされるので、効率のよい切断作業を行なうことがで
きる。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施例では、線受15は合計四つ設けられてい
るが、それ以外の数量を設けてもよい。
また、貯線レバー15bは、突出状態において水平とされ
ているが、位置決めレバー15aと同様に巻取ドラム12に
対し上向きの角度を有していてもよい。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案によると、線材の
切断時に線材を仮貯線するため巻取ドラムの外周に出入
自在に設けられた中間線受と、該中間線受を仮貯線時の
突出状態と巻取時の没入状態とに切換える切換手段とが
設けられ、前記中間線受は、線材を切断位置に導く位置
決めレバーと、線材を載置する貯線レバーとからなり、
前記位置決めレバーは突出状態において巻取ドラムの外
周に対して斜め上に向けて突出する形状とされているの
で、中間線受の仮貯線によつて先に貯線された線材は後
から貯線された線材によつて覆いかぶさるように押さえ
られ、切断時における線材の切断端部の外方向への飛び
出しを防止し得る。したがつて、その後に巻取ドラムを
回転させてもその遠心力による切断端部の外方向への飛
び出しやもつれを自動的に防止することができる。これ
によつて、次作業への掛かりをスムーズに行なうことが
できる。しかも、仮貯線された線材が位置決めレバーに
より切断位置を横切るように位置決めされるので、効率
のよい切断作業を行なうことができるといつた優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す下取式線材巻取機の全
体構成図、第2図は同じくその縦断面図、第3図は同じ
く中間線受およびその切換手段の要部縦断面図、第4図
は同じくその横断面図、第5図(a)は位置決めレバー
の正面図、同図(b)はその底面図、同図(c)は貯線
レバーの正面図、同図(d)はその底面図、第6図
(a)は線材巻取機の巻取り中の状態を示す図、同図
(b)は同じく中間線受が突出した状態を示す図、同図
(c)は同じく線材が切断された状態を示す図、同図
(d)は同じく線材がキヤリアに落下した状態を示す
図、第7図は線材巻取機のタイミングチヤート、第8図
は従来の線材巻取機の横断面図、第9図は同じくその正
面図である。 11:線材、12:巻取ドラム、13:載置部、14:線材切断具、
15:中間線受、15a:位置決めレバー、15b:貯線レバー、1
6:切換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡田 良規 大阪府貝塚市堀1丁目12―2号 南海泉州 製線鋼索株式会社内 (72)考案者 芳地 貞明 大阪府貝塚市堀1丁目12―2号 南海泉州 製線鋼索株式会社内 (56)参考文献 実公 昭55−4090(JP,Y2) 実公 昭62−43606(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材の巻取ドラムと、前記巻取ドラムの下
    部で巻取られた線材を載置する載置部と、線材を巻取ド
    ラムの外周上で切断する線材切断具と、線材の切断位置
    より上方に配され線材の切断時に線材を仮貯線するため
    巻取ドラムの外周に出入自在に支持された中間線受と、
    該中間線受を線材仮貯線時の突出状態と線材巻取時の没
    入状態とに切換える切換手段とが設けられ、前記中間線
    受は、線材を切断位置に導く位置決めレバーと、線材を
    載置する貯線レバーとからなり、前記位置決めレバーは
    突出状態において巻取ドラムの外周に対して斜め上に向
    けて突出する形状とされたことを特徴とする線材巻取
    機。
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