JPH0754114A - 改良された低コストTi−6Al−4Vバリスティック合金 - Google Patents
改良された低コストTi−6Al−4Vバリスティック合金Info
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- JPH0754114A JPH0754114A JP6061727A JP6172794A JPH0754114A JP H0754114 A JPH0754114 A JP H0754114A JP 6061727 A JP6061727 A JP 6061727A JP 6172794 A JP6172794 A JP 6172794A JP H0754114 A JPH0754114 A JP H0754114A
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- F41H—ARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/16—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
- C22F1/18—High-melting or refractory metals or alloys based thereon
- C22F1/183—High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装甲プレートとして利用される通常のチタニ
ウム合金と比較して同等以上の耐衝撃性を有するチタニ
ウム合金を安価に製造する。 【構成】 本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金の
組成中の酸素含有量を、従来最大値として報告されてい
る0.20%より増加させた後、この酸素に富むチタニ
ウム合金を、β相領域の温度で加熱するものである。ま
た、本発明は特に、組成を、Alを5.5〜6.75
%、Vを3.5〜4.5%、O2を0.20〜0.30
%、Feを最大0.50%、およびその他の不純物を最
大0.50%と限定したチタニウム合金を提供し、この
合金をβ相領域以内の温度で加熱することによりβ−処
理し、かつ前記合金を加工し、更に、前記合金を室温で
冷却、加工する、という工程を有している。
ウム合金と比較して同等以上の耐衝撃性を有するチタニ
ウム合金を安価に製造する。 【構成】 本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金の
組成中の酸素含有量を、従来最大値として報告されてい
る0.20%より増加させた後、この酸素に富むチタニ
ウム合金を、β相領域の温度で加熱するものである。ま
た、本発明は特に、組成を、Alを5.5〜6.75
%、Vを3.5〜4.5%、O2を0.20〜0.30
%、Feを最大0.50%、およびその他の不純物を最
大0.50%と限定したチタニウム合金を提供し、この
合金をβ相領域以内の温度で加熱することによりβ−処
理し、かつ前記合金を加工し、更に、前記合金を室温で
冷却、加工する、という工程を有している。
Description
【0001】本発明は、軍用の装甲プレートとして利用
される通常のチタニウム合金と比較して同等以上の耐衝
撃性を付与するための低コストな製造方法に関する。よ
り詳しくは、本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金
の組成中の酸素含有量を、通常の最大0.20%より増
加させ、この酸素に富むチタニウム合金を、炉内にてβ
相領域内の温度で加工させる点に関する。
される通常のチタニウム合金と比較して同等以上の耐衝
撃性を付与するための低コストな製造方法に関する。よ
り詳しくは、本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金
の組成中の酸素含有量を、通常の最大0.20%より増
加させ、この酸素に富むチタニウム合金を、炉内にてβ
相領域内の温度で加工させる点に関する。
【0002】本発明はまた、本発明の方法により供給さ
れた、降伏強度および引っ張り強度に優れる新規なチタ
ニウム合金の組成に関する。本発明に係る新規なチタニ
ウム合金は、酸素を0.20%〜0.30%の範囲で含
有することにより特徴付けられる。
れた、降伏強度および引っ張り強度に優れる新規なチタ
ニウム合金の組成に関する。本発明に係る新規なチタニ
ウム合金は、酸素を0.20%〜0.30%の範囲で含
有することにより特徴付けられる。
【0003】チタニウム、特にTi−6Al−4V合金
は、その高い耐衝撃特性から、装甲プレート用の素材と
して広く知られている。また、その特性は、Ti−6A
l−4V合金製の装甲プレートのための仕様として公知
な、チタニウム合金製の溶接可能な装甲プレートに関す
る、1975年7月15日付け軍仕様書(MIL−T−
46077B)の概要および個々の適用例に示されてい
る。
は、その高い耐衝撃特性から、装甲プレート用の素材と
して広く知られている。また、その特性は、Ti−6A
l−4V合金製の装甲プレートのための仕様として公知
な、チタニウム合金製の溶接可能な装甲プレートに関す
る、1975年7月15日付け軍仕様書(MIL−T−
46077B)の概要および個々の適用例に示されてい
る。
【0004】この軍仕様書では、装甲プレートを形成す
るチタニウム合金中に存在する酸素の最大値を、0.1
4%以下としている。また、その必要性の理由は、酸素
に富むチタニウム合金は全て低い衝撃特性しか示さない
という従来の知見に基づいている。従って、軍用の場
合、チタニウム合金中の酸素含有量は、予め最大で0.
14%以下とされている。というのは、チタニウム合金
により多くの酸素が含まれると延性が低下し、かつより
重要なことには、装甲プレート自身の衝撃特性が低下す
るからである。
るチタニウム合金中に存在する酸素の最大値を、0.1
4%以下としている。また、その必要性の理由は、酸素
に富むチタニウム合金は全て低い衝撃特性しか示さない
という従来の知見に基づいている。従って、軍用の場
合、チタニウム合金中の酸素含有量は、予め最大で0.
14%以下とされている。というのは、チタニウム合金
により多くの酸素が含まれると延性が低下し、かつより
重要なことには、装甲プレート自身の衝撃特性が低下す
るからである。
【0005】この分野では、最近、MIL−T−460
77B仕様を具体化する場合、使用する素材も、製造コ
ストも高くなっている。酸素の最大値を0.14%以下
に制限するMIL−T−46077B仕様のためには、
インゴットの固化に際して、低価格の屑鉄を大量に使用
することを制限している。というのは、これらの素材
は、軍用の規定以上の酸素を含有しているからである。
77B仕様を具体化する場合、使用する素材も、製造コ
ストも高くなっている。酸素の最大値を0.14%以下
に制限するMIL−T−46077B仕様のためには、
インゴットの固化に際して、低価格の屑鉄を大量に使用
することを制限している。というのは、これらの素材
は、軍用の規定以上の酸素を含有しているからである。
【0006】また、この仕様では、最終産物を提供する
ための製造工程については規定されていないが、この仕
様に述べられている高い最小引っ張り伸度を得るために
は、低温でコストのかかるα+β相処理とアニーリング
が必要となる。
ための製造工程については規定されていないが、この仕
様に述べられている高い最小引っ張り伸度を得るために
は、低温でコストのかかるα+β相処理とアニーリング
が必要となる。
【0007】この、低温α+β相処理の操作は、通常、
最終的に原料の60〜80%を還元し、装甲プレートの
衝撃特性を向上させるものである。従って、最終的に装
甲プレートを製造するまでに多数の再加熱工程を必要と
するため、この操作は高コストとなる。更に、チタニウ
ム合金を含有する装甲プレートの表面に、この処理によ
り低温でクラックを生じる可能性が高い。よって、低コ
ストで、かつ耐衝撃性が改良されたTi−6Al−4V
バリスティック合金の開発に向け、研究が続けられてい
る。
最終的に原料の60〜80%を還元し、装甲プレートの
衝撃特性を向上させるものである。従って、最終的に装
甲プレートを製造するまでに多数の再加熱工程を必要と
するため、この操作は高コストとなる。更に、チタニウ
ム合金を含有する装甲プレートの表面に、この処理によ
り低温でクラックを生じる可能性が高い。よって、低コ
ストで、かつ耐衝撃性が改良されたTi−6Al−4V
バリスティック合金の開発に向け、研究が続けられてい
る。
【0008】Hickey Jr.らの、「アルミニウム7049
−T73とチタニウム6Al−4V合金との積層物の衝
撃損傷性の特徴と破壊靱性」(Army Materials andMech
anics Research Center, Watertown, MA., 1980年
3月)の第1〜12頁には、溶液処理工程とエージング
処理工程とにより得られたTi−6Al−4V合金積層
物の衝撃特性が開示されている。
−T73とチタニウム6Al−4V合金との積層物の衝
撃損傷性の特徴と破壊靱性」(Army Materials andMech
anics Research Center, Watertown, MA., 1980年
3月)の第1〜12頁には、溶液処理工程とエージング
処理工程とにより得られたTi−6Al−4V合金積層
物の衝撃特性が開示されている。
【0009】この溶液処理工程は、チタニウム合金を1
850〜1990°Fで15分間加熱し、空冷後、17
75°Fで1時間加熱する工程を含んでいる。また、エ
ージング処理工程は、チタニウム合金を処理した溶液
を、1300°Fで1時間加熱する工程を含んでいる。
Ti−6Al−4V合金積層物の酸素含有量は0.13
%と測定され、MIL−T−46077B仕様の規定値
より低いため、この積層物は良好な衝撃特性を示すと予
想される。
850〜1990°Fで15分間加熱し、空冷後、17
75°Fで1時間加熱する工程を含んでいる。また、エ
ージング処理工程は、チタニウム合金を処理した溶液
を、1300°Fで1時間加熱する工程を含んでいる。
Ti−6Al−4V合金積層物の酸素含有量は0.13
%と測定され、MIL−T−46077B仕様の規定値
より低いため、この積層物は良好な衝撃特性を示すと予
想される。
【0010】ここで、本願の背景を説明し、かつ便宜を
図るため、チタニウム系合金のα相、β相、およびα−
β相について以下に説明する。
図るため、チタニウム系合金のα相、β相、およびα−
β相について以下に説明する。
【0011】合金となる成分の添加により、チタニウム
合金系の状態図におけるβ遷移の温度が変化することは
よく知られている。β遷移の温度は、β相が100%生
じる最低温度で、α相は、この温度以下でも生じ得る。
合金系の状態図におけるβ遷移の温度が変化することは
よく知られている。β遷移の温度は、β相が100%生
じる最低温度で、α相は、この温度以下でも生じ得る。
【0012】遷移温度を上昇させる因子はα−安定因子
と呼ばれるのに対し、遷移温度を下降させる因子はβ−
安定因子と呼ばれ、β−安定因子は更にβ−同形体とβ
−共析晶とに分けられる。β−同形体はα−安定化を制
限し、かつβ−同形体の更なる添加は遷移温度を累進的
に下降させる。一方、β−共析晶はβ−安定化を制限
し、β相の共析晶分解により異種金属の複合体を形成さ
せる。
と呼ばれるのに対し、遷移温度を下降させる因子はβ−
安定因子と呼ばれ、β−安定因子は更にβ−同形体とβ
−共析晶とに分けられる。β−同形体はα−安定化を制
限し、かつβ−同形体の更なる添加は遷移温度を累進的
に下降させる。一方、β−共析晶はβ−安定化を制限
し、β相の共析晶分解により異種金属の複合体を形成さ
せる。
【0013】ここで、本願の背景を説明し、かつ便宜を
図るため、チタニウム系合金のα相、β相、およびα−
β相について以下に説明する。合金となる成分の添加に
より、チタニウム合金系の状態図におけるβ遷移の温度
が変化することはよく知られている。β遷移の温度は、
β相が100%生じる最低温度で、α相は、この温度以
下でも生じ得る。
図るため、チタニウム系合金のα相、β相、およびα−
β相について以下に説明する。合金となる成分の添加に
より、チタニウム合金系の状態図におけるβ遷移の温度
が変化することはよく知られている。β遷移の温度は、
β相が100%生じる最低温度で、α相は、この温度以
下でも生じ得る。
【0014】遷移温度を上昇させる因子はα−安定因子
と呼ばれるのに対し、遷移温度を下降させる因子はβ−
安定因子と呼ばれ、β−安定因子は更にβ−同形体とβ
−共析晶とに分けられる。β−同形体はα−安定化を制
限し、かつβ−同形体の更なる添加は遷移温度を累進的
に下降させる。一方、β−共析晶はβ−安定化を制限
し、β相の共析晶分解により異種金属の複合体を形成さ
せる。
と呼ばれるのに対し、遷移温度を下降させる因子はβ−
安定因子と呼ばれ、β−安定因子は更にβ−同形体とβ
−共析晶とに分けられる。β−同形体はα−安定化を制
限し、かつβ−同形体の更なる添加は遷移温度を累進的
に下降させる。一方、β−共析晶はβ−安定化を制限
し、β相の共析晶分解により異種金属の複合体を形成さ
せる。
【0015】有力なα−安定因子はアルミニウム、錫、
およびジルコニウムを含有し、かつこれら金属間に介在
する元素として、酸素、窒素、および炭素を含有してい
る。少量のこれら介在元素は一般に不純物とみなされ、
合金の強度に多大な影響をおよぼし、結果的に、室温で
は合金を脆くしてしまう。最も有力なα−安定因子はア
ルミニウムで、このα−安定因子のチタニウムへの添加
は、結果的にチタニウムの強度を向上させる。
およびジルコニウムを含有し、かつこれら金属間に介在
する元素として、酸素、窒素、および炭素を含有してい
る。少量のこれら介在元素は一般に不純物とみなされ、
合金の強度に多大な影響をおよぼし、結果的に、室温で
は合金を脆くしてしまう。最も有力なα−安定因子はア
ルミニウムで、このα−安定因子のチタニウムへの添加
は、結果的にチタニウムの強度を向上させる。
【0016】また、有力なβ−安定因子は、β−同形体
のうちバナジウム、モリブデン、タンタル、およびニオ
ブのような体心立方体(bcc)と、β−共析晶のうち
マンガン、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、銅、およ
びシリコンである。このうち、コバルト、ニッケル、
銅、およびシリコンは、β相をα相と複合体へと急速に
分解するため、活性共析晶と呼ばれる。
のうちバナジウム、モリブデン、タンタル、およびニオ
ブのような体心立方体(bcc)と、β−共析晶のうち
マンガン、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、銅、およ
びシリコンである。このうち、コバルト、ニッケル、
銅、およびシリコンは、β相をα相と複合体へと急速に
分解するため、活性共析晶と呼ばれる。
【0017】熱処理に応じてβ型に分類された合金は、
純チタニウムより高密度かつ冷間加工で容易に成形でき
るという特徴がある。β合金化の目的は、熱処理への適
応性を高めるため(例えばα相とβ相の体積比を変え
て)、αおよびβ構造の複合体を有する合金を形成した
り、または、金属間の結合を強化するため、β−共析晶
を使用する等して、あらゆるβ相合金に、室温で商業的
に有用な性質を付与する点にある。なお、β合金化に際
し、商業的に最も有用な元素はバナジウムである。
純チタニウムより高密度かつ冷間加工で容易に成形でき
るという特徴がある。β合金化の目的は、熱処理への適
応性を高めるため(例えばα相とβ相の体積比を変え
て)、αおよびβ構造の複合体を有する合金を形成した
り、または、金属間の結合を強化するため、β−共析晶
を使用する等して、あらゆるβ相合金に、室温で商業的
に有用な性質を付与する点にある。なお、β合金化に際
し、商業的に最も有用な元素はバナジウムである。
【0018】以下の参考文献には、当該する技術分野に
おいて公知の、様々なチタニウム系合金複合体の組成が
開示されている。しかしながら、以下の参考文献には、
本発明に係る方法または組成は全く開示されていない。
おいて公知の、様々なチタニウム系合金複合体の組成が
開示されている。しかしながら、以下の参考文献には、
本発明に係る方法または組成は全く開示されていない。
【0019】Jaffeeらによる米国特許2,754,20
4号には、特に、アルミニウムと、バナジウム、コロン
ビウム、およびタンタルからなる群から選択される一種
以上の元素とからなり、強くて延性があり、かつ温度安
定性を有するチタニウム系合金が示されている。また、
この参考文献に開示されたチタニウム系合金複合体の酸
素含有量は0.20%以下である。
4号には、特に、アルミニウムと、バナジウム、コロン
ビウム、およびタンタルからなる群から選択される一種
以上の元素とからなり、強くて延性があり、かつ温度安
定性を有するチタニウム系合金が示されている。また、
この参考文献に開示されたチタニウム系合金複合体の酸
素含有量は0.20%以下である。
【0020】これらのチタニウム合金は優れた溶接特性
を有すると言われ、また、長時間高温に曝されても脆く
ならない。また、この参考文献に開示されたチタニウム
合金は、不活化雰囲気中でアークを用いた常温成形によ
り鋳造されるか、合金を成形前に溶解させる他の方法に
より製造される。
を有すると言われ、また、長時間高温に曝されても脆く
ならない。また、この参考文献に開示されたチタニウム
合金は、不活化雰囲気中でアークを用いた常温成形によ
り鋳造されるか、合金を成形前に溶解させる他の方法に
より製造される。
【0021】Abkowitzらによる米国特許2,884,3
23号は、チタニウム系合金に係るもので、より詳しく
は、アルミニウム、バナジウム、鉄、および特定量の酸
素を含む4成分系のチタニウム系合金に関するものであ
る。更に、この参考文献には、上記チタニウム系合金
が、Alを0.8〜1.8%、Vを7.5〜8.5%、
Feを4.5〜5.5%、およびO2を0.30〜0.
50%含み、かつ偶発的な不純物を含むことが示されて
いる。4成分系のチタニウム系合金は、適当な延性と屈
曲変形能力を維持しつつ、高い引っ張り強度を有すると
言われている。
23号は、チタニウム系合金に係るもので、より詳しく
は、アルミニウム、バナジウム、鉄、および特定量の酸
素を含む4成分系のチタニウム系合金に関するものであ
る。更に、この参考文献には、上記チタニウム系合金
が、Alを0.8〜1.8%、Vを7.5〜8.5%、
Feを4.5〜5.5%、およびO2を0.30〜0.
50%含み、かつ偶発的な不純物を含むことが示されて
いる。4成分系のチタニウム系合金は、適当な延性と屈
曲変形能力を維持しつつ、高い引っ張り強度を有すると
言われている。
【0022】Chakrabartiらによる米国特許4,89
8,624号は、例えばガスタービン用のインペラ、デ
ィスク、およびシャフトのような回転部材に用いて好適
な、機械的特性が改良されたチタニウム系合金に係るも
のである。このTi−6Al−4V合金は、Alを5.
5〜6.75%、Vを3.5〜4.2%、O2を0.1
5〜0.20%、Nを0.025〜0.05%、および
Feを0.30%と、少量の避け得ない不純物とを含
み、このような一般的組成により、上記特性を獲得して
いる。
8,624号は、例えばガスタービン用のインペラ、デ
ィスク、およびシャフトのような回転部材に用いて好適
な、機械的特性が改良されたチタニウム系合金に係るも
のである。このTi−6Al−4V合金は、Alを5.
5〜6.75%、Vを3.5〜4.2%、O2を0.1
5〜0.20%、Nを0.025〜0.05%、および
Feを0.30%と、少量の避け得ない不純物とを含
み、このような一般的組成により、上記特性を獲得して
いる。
【0023】必要な微細構造を得るため、この合金複合
体は、高速冷却に先立ちβ遷移の温度以上の温度で十分
プレヒートされ、その後、合金の微細構造の強化および
安定化のため、純粋なα粒子が凝結するようエージング
される。
体は、高速冷却に先立ちβ遷移の温度以上の温度で十分
プレヒートされ、その後、合金の微細構造の強化および
安定化のため、純粋なα粒子が凝結するようエージング
される。
【0024】Beniaらによる米国特許4,943,41
2号は、重量パーセントにしてシリコンを0.04〜
0.10%、炭素を0.03〜0.08%含有するα−
βチタニウム系合金に係るものである。この参考文献に
開示されている合金は、シリコンと炭素とが添加されて
いない合金と比較して、高い強度を有する点を特徴とし
ている。更に、この合金には、Feが0.30%まで、
O2が0.25%まで添加されていてもよい。また、こ
の合金複合体は、始めに圧延された後、最終産物となる
前にβアニーリングされる。
2号は、重量パーセントにしてシリコンを0.04〜
0.10%、炭素を0.03〜0.08%含有するα−
βチタニウム系合金に係るものである。この参考文献に
開示されている合金は、シリコンと炭素とが添加されて
いない合金と比較して、高い強度を有する点を特徴とし
ている。更に、この合金には、Feが0.30%まで、
O2が0.25%まで添加されていてもよい。また、こ
の合金複合体は、始めに圧延された後、最終産物となる
前にβアニーリングされる。
【0025】Eylonらによる米国特許5,032,18
9号は、α近似チタニウム系合金(例 <2% β−安
定因子)およびα+βチタニウム系合金に係るもので、
これらの合金は、合金の鋼片をβ遷移の温度以上の温度
で必要形状に鍛造し、この鍛造品をほぼβ遷移の温度で
加熱した後、過剰の空気で室温となるまで冷却し、更に
β遷移の温度より10〜20%低い温度でアニーリング
し、空冷したものである。
9号は、α近似チタニウム系合金(例 <2% β−安
定因子)およびα+βチタニウム系合金に係るもので、
これらの合金は、合金の鋼片をβ遷移の温度以上の温度
で必要形状に鍛造し、この鍛造品をほぼβ遷移の温度で
加熱した後、過剰の空気で室温となるまで冷却し、更に
β遷移の温度より10〜20%低い温度でアニーリング
し、空冷したものである。
【0026】上記のように、これらの参考文献には、合
金の酸素含有量を通常の0.20%以上とし、かつ最終
産物をβ相領域の温度とされた炉内にてプレート状に加
工することにより、通常のTi−6Al−4V合金の衝
撃特性を低コストで改良する方法は全く開示されていな
い。
金の酸素含有量を通常の0.20%以上とし、かつ最終
産物をβ相領域の温度とされた炉内にてプレート状に加
工することにより、通常のTi−6Al−4V合金の衝
撃特性を低コストで改良する方法は全く開示されていな
い。
【0027】本発明は、Ti−6Al−4V合金に、通
常のTi−6Al−4V合金と比較して同等以上の衝撃
特性を付与するための低コストな方法に関する。すなわ
ち、本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金の組成中
の酸素含有量を、従来最大値として報告されている0.
20%より増加させた後、この酸素に富むチタニウム合
金を、β相領域の温度で加熱するものである。
常のTi−6Al−4V合金と比較して同等以上の衝撃
特性を付与するための低コストな方法に関する。すなわ
ち、本発明の方法は、Ti−6Al−4V合金の組成中
の酸素含有量を、従来最大値として報告されている0.
20%より増加させた後、この酸素に富むチタニウム合
金を、β相領域の温度で加熱するものである。
【0028】その結果、装甲プレートに適用した場合の
衝撃特性を犠牲にせずとも、より酸素含有量が高く、新
たな素材を再加工するより一般に安価な屑鉄の使用が可
能となるという利点がある。
衝撃特性を犠牲にせずとも、より酸素含有量が高く、新
たな素材を再加工するより一般に安価な屑鉄の使用が可
能となるという利点がある。
【0029】また、本発明は特に、(a)組成を、Al
を5.5〜6.75%、Vを3.5〜4.5%、O2を
0.20〜0.30%、Feを最大0.50%、および
その他の不純物を最大0.50%と限定したチタニウム
合金を提供する、(b)前記合金をβ相領域以内の温度
で加熱することによりβ−処理し、かつ前記合金を加工
する、(c)この加工された合金を室温で冷却する、と
いう工程を有する、Ti−6Al−4V合金の装甲プレ
ートに同等以上の衝撃特性を付与するための改良された
方法に関する。
を5.5〜6.75%、Vを3.5〜4.5%、O2を
0.20〜0.30%、Feを最大0.50%、および
その他の不純物を最大0.50%と限定したチタニウム
合金を提供する、(b)前記合金をβ相領域以内の温度
で加熱することによりβ−処理し、かつ前記合金を加工
する、(c)この加工された合金を室温で冷却する、と
いう工程を有する、Ti−6Al−4V合金の装甲プレ
ートに同等以上の衝撃特性を付与するための改良された
方法に関する。
【0030】更に、本発明は、β−処理された素材と同
等の降伏強度および引っ張り強度を示す新規なTi−6
Al−4V合金複合体を提供する。しかも、本発明のチ
タニウム複合体は、従来開示されたチタニウム複合体と
同等以上の衝撃特性を有している。また、本願に係る新
規なTi−6Al−4V複合体は、合金の組成を、Al
を5.5〜6.75%、Vを3.5〜4.5%、O2を
0.20〜0.30%、Feを<0.50%、その他の
不純物を<0.50%と限定し、かつこの合金複合体を
β相領域内の温度で加熱することにより得られる。
等の降伏強度および引っ張り強度を示す新規なTi−6
Al−4V合金複合体を提供する。しかも、本発明のチ
タニウム複合体は、従来開示されたチタニウム複合体と
同等以上の衝撃特性を有している。また、本願に係る新
規なTi−6Al−4V複合体は、合金の組成を、Al
を5.5〜6.75%、Vを3.5〜4.5%、O2を
0.20〜0.30%、Feを<0.50%、その他の
不純物を<0.50%と限定し、かつこの合金複合体を
β相領域内の温度で加熱することにより得られる。
【0031】本発明の方法は、通常のTi−6Al−4
V合金の衝撃特性を向上させる安価な方法である。具体
的な発明の第一ステップは、チタニウム系合金の組成
を、以下の通りに限定する点を含んでいる。(a)A
l:5.5〜6.75%、(b)V:3.5〜4.5
%、(c)O2:0.20〜0.30%、(d)Fe:
最大0.50%、(e)その他の不純物:最大0.50
%。
V合金の衝撃特性を向上させる安価な方法である。具体
的な発明の第一ステップは、チタニウム系合金の組成
を、以下の通りに限定する点を含んでいる。(a)A
l:5.5〜6.75%、(b)V:3.5〜4.5
%、(c)O2:0.20〜0.30%、(d)Fe:
最大0.50%、(e)その他の不純物:最大0.50
%。
【0032】本発明の望ましい例において、チタニウム
合金の組成は、Al:6.2%、V:4.0%、O2:
0.25%、Fe:0.20%へと改良される。また、
このチタニウム系合金は、その他の不純物として、C
r,Ni,Mo、およびCu等のβ−安定因子のうちの
一つまたはそれ以上のものを含む可能性があるが、上記
の通り、上記チタニウム合金の組成中におけるこれら不
純物の総量は、0.50%を越えるべきではない。これ
ら避け得ない不純物の総量は、望ましくは0.30%以
下とする。
合金の組成は、Al:6.2%、V:4.0%、O2:
0.25%、Fe:0.20%へと改良される。また、
このチタニウム系合金は、その他の不純物として、C
r,Ni,Mo、およびCu等のβ−安定因子のうちの
一つまたはそれ以上のものを含む可能性があるが、上記
の通り、上記チタニウム合金の組成中におけるこれら不
純物の総量は、0.50%を越えるべきではない。これ
ら避け得ない不純物の総量は、望ましくは0.30%以
下とする。
【0033】酸素含有量を、軍の基準で通常定められて
いる範囲以上に向上させるという改良は、安価なTi−
6Al−4V合金の屑鉄が原料に利用される点で望まし
いことである。酸素含有量を0.20%以上とするため
の方法には、例えば、屈曲された、切断された、小片と
された、厚切りとされた、粉体とされた、等の大小の素
材、或は加工済みの素材の利用も含まれる。酸素含有量
が高く安価なチタニウムの屑鉄は、本発明の方法に好適
なものである。しかしながら、これらのスクラップは、
使用前に、必要に応じて、洗剤、有機溶媒、その他公知
の方法で予め洗浄し、油やグリースを除去しておく。
いる範囲以上に向上させるという改良は、安価なTi−
6Al−4V合金の屑鉄が原料に利用される点で望まし
いことである。酸素含有量を0.20%以上とするため
の方法には、例えば、屈曲された、切断された、小片と
された、厚切りとされた、粉体とされた、等の大小の素
材、或は加工済みの素材の利用も含まれる。酸素含有量
が高く安価なチタニウムの屑鉄は、本発明の方法に好適
なものである。しかしながら、これらのスクラップは、
使用前に、必要に応じて、洗剤、有機溶媒、その他公知
の方法で予め洗浄し、油やグリースを除去しておく。
【0034】一方、ドリルビットのような不要な金属の
混入は、物理的または機械的な方法で除去可能である。
洗浄した素材は、必要に応じ、湿気を除去する等して乾
燥させる。
混入は、物理的または機械的な方法で除去可能である。
洗浄した素材は、必要に応じ、湿気を除去する等して乾
燥させる。
【0035】本発明の場合、装甲プレートへと適用され
る素材のうち、25〜100%の割合で、酸素に富む素
材が使用可能であるが、より望ましくは、複合体中にお
ける酸素に富む素材の使用割合を、60〜100%とす
る。また、酸素に富む素材を100%使用可能とするこ
とが最も望ましい。
る素材のうち、25〜100%の割合で、酸素に富む素
材が使用可能であるが、より望ましくは、複合体中にお
ける酸素に富む素材の使用割合を、60〜100%とす
る。また、酸素に富む素材を100%使用可能とするこ
とが最も望ましい。
【0036】酸素に富むチタニウム素材は、必要な厚さ
のスラブとするため一度に溶解される。ここで、酸素に
富むという語は、チタニウム合金中の酸素含有量が、軍
仕様書で規定された上限である0.20%を越えている
ことを示す。 酸素に富むチタニウムを含有する素材の
溶解工程には、単一電子ビーム(EB)溶解法、プラズ
マ溶解を始め、その他公知の方法が適用されるが、酸素
に富むチタニウム複合体の溶解に望ましい方法として
は、単一炉床溶解法が挙げられる。この溶解法は真空ま
たは不活化ガスの雰囲気下で行われ、かつこの溶解法に
使用される不活化ガスとしては、He,Arその他が使
用可能である。
のスラブとするため一度に溶解される。ここで、酸素に
富むという語は、チタニウム合金中の酸素含有量が、軍
仕様書で規定された上限である0.20%を越えている
ことを示す。 酸素に富むチタニウムを含有する素材の
溶解工程には、単一電子ビーム(EB)溶解法、プラズ
マ溶解を始め、その他公知の方法が適用されるが、酸素
に富むチタニウム複合体の溶解に望ましい方法として
は、単一炉床溶解法が挙げられる。この溶解法は真空ま
たは不活化ガスの雰囲気下で行われ、かつこの溶解法に
使用される不活化ガスとしては、He,Arその他が使
用可能である。
【0037】単一炉床溶解法は基本的に、酸素に富むチ
タニウムを含有する素材を、常温成形された単一の炉床
を備えた炉内にて、電子ビームまたはプラズマをエネル
ギー源として溶解するものである。また、単一炉床溶解
法の溶解条件は、酸素に富むチタニウム素材を十分液化
させるために効果的なものとする。更に望ましくは、溶
解した酸素に富む同質のTi−6Al−4V合金のスラ
ブを、炉から直接鋳造する。
タニウムを含有する素材を、常温成形された単一の炉床
を備えた炉内にて、電子ビームまたはプラズマをエネル
ギー源として溶解するものである。また、単一炉床溶解
法の溶解条件は、酸素に富むチタニウム素材を十分液化
させるために効果的なものとする。更に望ましくは、溶
解した酸素に富む同質のTi−6Al−4V合金のスラ
ブを、炉から直接鋳造する。
【0038】溶解した酸素に富むチタニウム素材はスラ
ブとされ、周囲から冷却される。この冷却工程は空気
中、不活化ガス中、或は真空中で行われる。また、形成
された酸素に富むTi−6Al−4V合金のスラブの大
きさおよび形状は、最終産物への適用状況に応じて変え
ることができる。更に、スラブの厚みもまた、専ら最終
産物への適用状況に応じて変化する。
ブとされ、周囲から冷却される。この冷却工程は空気
中、不活化ガス中、或は真空中で行われる。また、形成
された酸素に富むTi−6Al−4V合金のスラブの大
きさおよび形状は、最終産物への適用状況に応じて変え
ることができる。更に、スラブの厚みもまた、専ら最終
産物への適用状況に応じて変化する。
【0039】酸素に富むTi−6Al−4V素材を含有
するスラブは、β相の範囲内の温度で加熱されることに
より最終産物へと移行する。β相の範囲内におくこと
は、β遷移の温度以上の温度となることを意味する。よ
り具体的には、Ti−6Al−4Vのスラブは、990
〜1200°Cで、1〜12時間の間一回加熱される。
より望ましくは、Ti−6Al−4Vのスラブを、10
50〜1100°Cで、3〜6時間の間一回加熱する。
また、最も望ましくは、酸素に富むスラブを、1075
°Cで、4時間加熱する。
するスラブは、β相の範囲内の温度で加熱されることに
より最終産物へと移行する。β相の範囲内におくこと
は、β遷移の温度以上の温度となることを意味する。よ
り具体的には、Ti−6Al−4Vのスラブは、990
〜1200°Cで、1〜12時間の間一回加熱される。
より望ましくは、Ti−6Al−4Vのスラブを、10
50〜1100°Cで、3〜6時間の間一回加熱する。
また、最も望ましくは、酸素に富むスラブを、1075
°Cで、4時間加熱する。
【0040】次に(スラブをβ相の範囲内の温度で加熱
した後)、β処理したTi−6Al−4Vのスラブは、
厚さ約3/16〜約6インチのプレートに圧延される。
より望ましくは、β処理後のスラブを、厚さ約1〜約3
インチに圧延する。また、最も望ましくは、β処理後の
酸素に富むスラブを圧延し、厚さ1.5インチのプレー
トとする。
した後)、β処理したTi−6Al−4Vのスラブは、
厚さ約3/16〜約6インチのプレートに圧延される。
より望ましくは、β処理後のスラブを、厚さ約1〜約3
インチに圧延する。また、最も望ましくは、β処理後の
酸素に富むスラブを圧延し、厚さ1.5インチのプレー
トとする。
【0041】このプレートは、必要に応じ、公知の方法
で調整される。この調整方法には、サンドブラスト、部
分的な研磨、或は手選別等が含まれる。調整されたプレ
ートは、真空でアニーリングされ、また、必要に応じ、
公知の方法で熱処理される。
で調整される。この調整方法には、サンドブラスト、部
分的な研磨、或は手選別等が含まれる。調整されたプレ
ートは、真空でアニーリングされ、また、必要に応じ、
公知の方法で熱処理される。
【0042】この酸素に富むプレートの衝撃試験は、Ar
my Research Laboratory(AberdeenProoving Ground, M
d)において、チタニウム合金製の溶接可能な装甲プレ
ートに関する、1978年4月28日付け軍仕様書(M
IL−A−46077D)に記載の規定に基づき行っ
た。V50衝撃限界とは、プレートの衝撃特性の記録に使
用されるもので、特異的な完成弾を用い特異的な標的を
50%穿孔させた場合の予想速度である。より大きな数
値が、より良好な衝撃特性を示す。
my Research Laboratory(AberdeenProoving Ground, M
d)において、チタニウム合金製の溶接可能な装甲プレ
ートに関する、1978年4月28日付け軍仕様書(M
IL−A−46077D)に記載の規定に基づき行っ
た。V50衝撃限界とは、プレートの衝撃特性の記録に使
用されるもので、特異的な完成弾を用い特異的な標的を
50%穿孔させた場合の予想速度である。より大きな数
値が、より良好な衝撃特性を示す。
【0043】以下の実施例は、本発明の目的を例示する
ためのものである。従って、これらの実施例は、例示さ
れた目的のためにのみ示されたものであり、ここに開示
されている発明の内容が、本実施例により制限されるこ
とはない。
ためのものである。従って、これらの実施例は、例示さ
れた目的のためにのみ示されたものであり、ここに開示
されている発明の内容が、本実施例により制限されるこ
とはない。
【0044】
実施例1 酸素を0.22%含有するTi−6Al−4Vの屑鉄
を、屑鉄中に存在する全ての油やグリースを除去するた
め洗剤で洗浄した。洗浄工程を行った後、素材表面に存
在する湿気を除去するため、酸素に富むチタニウムの屑
鉄を乾燥させた。
を、屑鉄中に存在する全ての油やグリースを除去するた
め洗剤で洗浄した。洗浄工程を行った後、素材表面に存
在する湿気を除去するため、酸素に富むチタニウムの屑
鉄を乾燥させた。
【0045】乾燥されたTi−6Al−4Vの屑鉄は、
常温成形された単一の炉床を備えた炉への供給ジグに投
入され、単一電子ビーム(EB)溶解工程にかけられ
た。単一電子ビーム溶解工程は、屑鉄素材が十分液化さ
れる温度で行われた。溶解した酸素に富むチタニウム素
材は、炉内で、最終的には空気中にて室温となるまで冷
却され、厚さ約12インチのスラブに成形した。
常温成形された単一の炉床を備えた炉への供給ジグに投
入され、単一電子ビーム(EB)溶解工程にかけられ
た。単一電子ビーム溶解工程は、屑鉄素材が十分液化さ
れる温度で行われた。溶解した酸素に富むチタニウム素
材は、炉内で、最終的には空気中にて室温となるまで冷
却され、厚さ約12インチのスラブに成形した。
【0046】このスラブは温度1070°Cで4時間β
処理された後室温となるまで冷却された。更に、β処理
されたTi−6Al−4Vのスラブは、最終的に厚さ
1.5インチのプレートとなるまで圧延された。
処理された後室温となるまで冷却された。更に、β処理
されたTi−6Al−4Vのスラブは、最終的に厚さ
1.5インチのプレートとなるまで圧延された。
【0047】高温にてβ処理された酸素に富むTi−6
Al−4Vの装甲プレートの物理的特性を表1に示す。
ここで、Ti−6Al−4Vの装甲プレートの物理的特
性は、縦(L)と横(T)との双方向に対してテストさ
れた。正規化された衝撃級数(VN)は、このプレート
では1046と測定された。また、酸素含有量が0.2
2%であるこのプレートの縦方向への引っ張り強度(U
TS)および降伏強度(YS)は、それぞれ142KS
Iおよび126KSIと測定された。更に、同じ装甲プ
レートの横方向のUTSおよびYSは、147KSIお
よび135KSIと測定された。
Al−4Vの装甲プレートの物理的特性を表1に示す。
ここで、Ti−6Al−4Vの装甲プレートの物理的特
性は、縦(L)と横(T)との双方向に対してテストさ
れた。正規化された衝撃級数(VN)は、このプレート
では1046と測定された。また、酸素含有量が0.2
2%であるこのプレートの縦方向への引っ張り強度(U
TS)および降伏強度(YS)は、それぞれ142KS
Iおよび126KSIと測定された。更に、同じ装甲プ
レートの横方向のUTSおよびYSは、147KSIお
よび135KSIと測定された。
【0048】この結果は、酸素に富みβ処理されたプレ
ートの使用により、高い衝撃特性が達成されたことを明
白に示している。また、この結果は、高い酸素含有量が
装甲プレートに悪影響をおよぼすという想像に基づく、
当該技術に関する従来の研究結果および従来の知見から
は全く予期し得ないものである。
ートの使用により、高い衝撃特性が達成されたことを明
白に示している。また、この結果は、高い酸素含有量が
装甲プレートに悪影響をおよぼすという想像に基づく、
当該技術に関する従来の研究結果および従来の知見から
は全く予期し得ないものである。
【0049】実施例2 厚さ1.5インチのTi−6Al−4Vのプレートを、
実施例1に示した方法で用意した。但し、インゴットに
は、標準的な仕様のTi−6Al−4Vに対する従来の
要求を満たすものを使用した。また、このインゴットの
酸素含有量は、軍仕様書に定められた範囲内である0.
15%であった。
実施例1に示した方法で用意した。但し、インゴットに
は、標準的な仕様のTi−6Al−4Vに対する従来の
要求を満たすものを使用した。また、このインゴットの
酸素含有量は、軍仕様書に定められた範囲内である0.
15%であった。
【0050】このプレートの物理的特性を表1に示す。
正規化された衝撃級数(VN)は、このTi−6Al−
4Vのプレートでは、1037と測定された。これは、
実施例1のプレートと比べ、衝撃特性が僅かながら低い
ことを示す。この例は、軍用基準で定められた範囲より
高い酸素含有量のTi−6Al−4V合金を使用するこ
との重要性を例示するものである。
正規化された衝撃級数(VN)は、このTi−6Al−
4Vのプレートでは、1037と測定された。これは、
実施例1のプレートと比べ、衝撃特性が僅かながら低い
ことを示す。この例は、軍用基準で定められた範囲より
高い酸素含有量のTi−6Al−4V合金を使用するこ
との重要性を例示するものである。
【0051】比較例1 厚さ1.5インチのTi−6Al−4Vのプレートを、
(例えばβ処理前に圧延する等の)通常のα+β処理を
用いて用意した。より詳細には、このTi−6Al−4
Vのプレートは、温度955°Cで4時間処理すること
により成形された。また、このTi−6Al−4Vの酸
素含有量は、軍の規定範囲内である0.10%であっ
た。
(例えばβ処理前に圧延する等の)通常のα+β処理を
用いて用意した。より詳細には、このTi−6Al−4
Vのプレートは、温度955°Cで4時間処理すること
により成形された。また、このTi−6Al−4Vの酸
素含有量は、軍の規定範囲内である0.10%であっ
た。
【0052】この装甲プレートの物理的特性を表1に示
す。縦方向への引っ張り強度(UTS)および降伏強度
(YS)が、それぞれ136KSIおよび124KSI
と測定されたのに対し、正規化された衝撃級数(VN)
は、このプレートでは、1001と測定された。また、
この装甲プレートの横方向へのUTSおよびYSも、類
似の値を示した。
す。縦方向への引っ張り強度(UTS)および降伏強度
(YS)が、それぞれ136KSIおよび124KSI
と測定されたのに対し、正規化された衝撃級数(VN)
は、このプレートでは、1001と測定された。また、
この装甲プレートの横方向へのUTSおよびYSも、類
似の値を示した。
【0053】全く予想外のことには、通常のα+β処理
を用いて用意されたTi−6Al−4Vプレートの衝撃
特性は、実施例1にて得られた数値より低かった。これ
らの結果は、Ti−6Al−4Vプレートの衝撃特性の
改良が、酸素含有量が高く、かつβ処理されたプレート
の使用によりもたらされていることを明示するものであ
る。
を用いて用意されたTi−6Al−4Vプレートの衝撃
特性は、実施例1にて得られた数値より低かった。これ
らの結果は、Ti−6Al−4Vプレートの衝撃特性の
改良が、酸素含有量が高く、かつβ処理されたプレート
の使用によりもたらされていることを明示するものであ
る。
【0054】比較例2 厚さ1.5インチのTi−6Al−4Vの装甲プレート
を、比較例1に示した方法で用意した。但し、この素材
の酸素含有量は0.15%であった。
を、比較例1に示した方法で用意した。但し、この素材
の酸素含有量は0.15%であった。
【0055】この装甲プレートの物理的特性を表1に示
す。このプレートの衝撃級数は、比較例1と同等であっ
た。この結果と実施例1の結果とを再度比較すると、本
発明により、衝撃特性の改良がなされていることがわか
る。すなわち、衝撃特性が改良されたチタニウム系合金
は、酸素含有量が高い素材を用い、この酸素含有量が高
い素材を、β相領域内の温度でβ処理することにより得
られるのである。
す。このプレートの衝撃級数は、比較例1と同等であっ
た。この結果と実施例1の結果とを再度比較すると、本
発明により、衝撃特性の改良がなされていることがわか
る。すなわち、衝撃特性が改良されたチタニウム系合金
は、酸素含有量が高い素材を用い、この酸素含有量が高
い素材を、β相領域内の温度でβ処理することにより得
られるのである。
【0056】比較例3 厚さ1.5インチのTi−6Al−4Vの装甲プレート
を、比較例1に示した方法で用意した。但し、この素材
の酸素含有量は、軍により定められた範囲を越えた0.
20%とした。この比較例は、β相領域内の温度で加熱
することの重要性を示すものである。
を、比較例1に示した方法で用意した。但し、この素材
の酸素含有量は、軍により定められた範囲を越えた0.
20%とした。この比較例は、β相領域内の温度で加熱
することの重要性を示すものである。
【0057】この装甲プレートの物理的特性を表1に示
す。この、酸素含有量が0.22%で、かつ低温でα+
β処理されたTi−6Al−4Vプレートの場合、正規
化された衝撃級数(VN)は1031と測定された。こ
の数値は、他の全ての比較例よりも高いが、依然として
実施例1の結果よりは低い。この僅かな増加の理由に対
する確証はないが、この比較例の結果は、最良の衝撃特
性が本発明の方法により得られることを改めて示すもの
である。
す。この、酸素含有量が0.22%で、かつ低温でα+
β処理されたTi−6Al−4Vプレートの場合、正規
化された衝撃級数(VN)は1031と測定された。こ
の数値は、他の全ての比較例よりも高いが、依然として
実施例1の結果よりは低い。この僅かな増加の理由に対
する確証はないが、この比較例の結果は、最良の衝撃特
性が本発明の方法により得られることを改めて示すもの
である。
【0058】
【表1】
Claims (18)
- 【請求項1】 (a)組成が、Alを5.5〜6.75
%、Vを3.5〜4.5%、O2を0.20〜0.30
%、Feを最大0.50%、およびその他の不純物を最
大0.50%に限定されたチタニウム合金を提供する、 (b)前記合金をベータ相領域以内の温度で加熱するこ
とによりβ−処理して前記合金を加工する、 および、(c)前記加工された合金を室温で冷却する、
工程を含む、Ti−6Al−4V装甲プレートに同等あ
るいはそれ以上の衝撃特性を付与するために改良された
方法。 - 【請求項2】 チタニウム合金の組成を、Alを6.2
%、Vを4.0%、およびO2を0.25%とする請求
項1の方法。 - 【請求項3】 チタニウム合金のO2 含有量が、Ti−
6Al−4Vの屑鉄の使用により向上されている請求項
1または2の方法。 - 【請求項4】 ステップ(a)において、チタニウム合
金が単一炉床溶解法を用いて溶解され、かつ個体へと冷
却される請求項1ないし3の方法。 - 【請求項5】 単一炉床溶解法が単一電子ビームをエネ
ルギー源として使用して行われる請求項1ないし4の方
法。 - 【請求項6】 単一炉床溶解法が真空または不活性ガス
雰囲気中で行われる請求項1ないし5の方法。 - 【請求項7】 チタニウム合金が一度溶解されて以後の
工程に好適な形状とされる請求項1ないし4の方法。 - 【請求項8】 チタニウム合金が、約990〜1200
℃の温度で、約1〜約12時間β−処理される請求項1
ないし7の方法。 - 【請求項9】 チタニウム合金が、約1050〜110
0℃の温度で、約3〜約6時間β−処理される請求項1
ないし8の方法。 - 【請求項10】 チタニウム合金が、1075℃で4時
間β−処理される請求項1ないし9の方法。 - 【請求項11】 β−処理されたチタニウム合金が、プ
レートに圧延される請求項1ないし10の方法。 - 【請求項12】 プレートが、約3/16インチから〜
約6インチの厚さに圧延される請求項1ないし11の方
法。 - 【請求項13】 プレートが、約1インチから〜約3イ
ンチの厚さに圧延される請求項1ないし12の方法。 - 【請求項14】 プレートが、約1.5インチの厚さに
圧延される請求項1ないし13の方法。 - 【請求項15】 Alを5.5〜6.75%、Vを3.
5〜4.5%、O2を0.20〜0.30%、Feを最
大0.50%、およびその他の避け得ない不純物を最大
0.50%含有するチタニウム系合金。 - 【請求項16】 Alを6.2%、Vを4.0%、およ
びO2を0.25%含有する請求項15のチタニウム系
合金。 - 【請求項17】 Alを5.5〜6.75%、Vを3.
5〜4.5%、O2を0.20〜0.30%、Feを最
大0.50%、およびその他の避け得ない不純物を最大
0.50%含有するバリスティック装甲プレート。 - 【請求項18】 Alを6.2%、Vを3.5〜4.0
%、およびO2を0.25%含有する請求項17のバリ
スティック装甲プレート。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/039,901 US5332545A (en) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | Method of making low cost Ti-6A1-4V ballistic alloy |
US039,901 | 1993-03-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754114A true JPH0754114A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=21907950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6061727A Pending JPH0754114A (ja) | 1993-03-30 | 1994-03-30 | 改良された低コストTi−6Al−4Vバリスティック合金 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5332545A (ja) |
JP (1) | JPH0754114A (ja) |
DE (1) | DE4411126A1 (ja) |
FR (1) | FR2704869B1 (ja) |
GB (1) | GB2276633B (ja) |
Families Citing this family (45)
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