JPS63171862A - TiA1基耐熱合金の製造方法 - Google Patents

TiA1基耐熱合金の製造方法

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JPS63171862A
JPS63171862A JP109487A JP109487A JPS63171862A JP S63171862 A JPS63171862 A JP S63171862A JP 109487 A JP109487 A JP 109487A JP 109487 A JP109487 A JP 109487A JP S63171862 A JPS63171862 A JP S63171862A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、軽量耐熱材料として、特に航空機用。
自動車用エンジン部材への応用が期待されている高温強
度にすぐれた金属間化合物TiAl基耐熱合金の製造方
法に関するものである。
[従来の技術] チタン−アルミニウム二元系において、チタンとアルミ
ニウムの原子比が1対1.即ちチタン−36重量%アル
ミニウム周辺において生成する金属間化合物TiAl基
合金は、1)比重が小さい。
11)高弾性率を示す。1li)800℃付近の温度ま
で室温レベルの降伏強度を保つ。iv)良好な耐クリー
プ特性を示す。V)良好な耐高温酸化特性を示す等の特
性を有し、軽量で尚かつ耐熱性を兼ね備えた材料として
、近時、航空機用エンジン材料等への応用が期待されて
いる。
然しながら、現在、航空機用エンジン材料として使用さ
れているチタン及びチタン合金、Ni基超超合金ステン
レス鋼等に代わってTEAl基合金を使用するには、1
)500℃以下、特に常温近傍における降伏強度が低い
。11)常温延性に乏しい。1it)加工、成形性に乏
しい等の欠点を克服することが必要である。
前記111)項については、恒温鍛造法に代表される近
年の熱間加工技術の進歩により克服されつつある。又、
1)11)項に関しては、これまでにも、しばしば改善
方法が提案されており、例えば、米国特許第42948
15号に開示されているTi−’(31−313)重量
%Al−(0−4)重量%V金合金特開昭81−417
40号公報に開示されていTi−(30−38)重量%
Al−(0,1−5)重量%Mn合金等が挙げられる。
しかしながら、これらの合金においても強度的には、必
ずしも満足出来る値は得られておらず、更に、いずれも
第3元素の添加による効果に主眼が置かれており、Ti
Al基合金の加工、熱処理等の製造プロセスに関しては
、米国特許第4294815号において若干の記載があ
るのみである。
[発明が解決すべき問題点コ 本願発明は、 (1)金属間化合物TiAl基耐熱合金は、800℃付
近の温度まで室温レベルの降伏強度を保つものの、50
0℃以下、特に室温における降伏強度の絶対値が低い。
(2)熱間加工性に乏しい。
等の従来技術の問題点を解決することを目的とするもの
である。
[問題点を解決するための手段] 金属間化合物TiAl基耐熱合金の加工、成形の問題点
が、恒温鍛造法等熱間加工技術の進歩により、徐々に可
能になりつつあることは、既に述べた。
TiAl基耐熱合金材料を製造する場合、溶解インゴッ
ト等の素材−をそのまま使用に供しようとすれば、粗大
、あるいは、不均一な凝固組織にもとづく影響のため、
好ましい性能は得られな(−0しかしながら素材を10
00℃で恒温鍛造し、更に950℃付近の温度で焼鈍す
ると、比較的微細でかつ均一な等軸位から成る組織を得
ることが出来る。
この材料の室温における耐力は、従来報告されている値
(30〜40 kg / J)であった。
そこで、本発明者等は、強度改善を達成すべく、この材
料をベースとして室温から1200℃までの温度範囲に
おいて、加工、熱処理条件を鋭意検討した結果、本発明
を完成したものである。
即ち、本発明は、重量%でAl30〜40%、残部がT
i及び溶製上不可避不純物からなる金属間化合物TiA
l基合金を800℃以上で恒温鍛造後、800℃以上で
焼鈍し、700℃〜1100℃、加工率10%以上の条
件で1段階以上の恒温鍛造を行うことを特徴とするTi
Al基耐熱合金の製造方法である。
[作用] 前述の如く、金属間化合物TiAl基耐熱合金は、軽量
耐熱材料として、極めて高いポテンシャルを持っている
恒温鍛造法等の発達により、TiAl基合金の加工、成
形が容易になりつつある現在、TiAl基合金の実用化
に対して存在する障壁は、常温延性に乏しいこと及び強
度が十分でないことの2点である。
本発明は、主に後者に関するものであり、本発明製造方
法を用いることにより700℃以下の強度を大幅に上昇
させることができた。この強化のメカニズムとしては、
加工による強化、組織の微細化による強化等が考えられ
る。組織の微細化は動的再結晶及び静的再結晶等に基づ
いて生ずるが、強度の上昇の他、延性、靭性の改善にも
効果が期待される。
800℃以上の高温域では微細化による加工性等の改善
傾向が認められるものの、常温延性に関しては、必ずし
もその傾向は認められない。
しかしながら、合金元素添加等地の方法によって延性が
改善された場合に、本発明製造方法を用いることによっ
て強度の向上、及び延性、靭性の改善を図ることは可能
である。
第1図に本発明の製造フローシートを示す。
尚、素材に1%程度の第3元素を添加した材料について
も、本発明の製造方法の有効性が確められており、素材
にケイ素、バナジウム、鉄、ニッケル、マンガン、クロ
ム、ジルコニウム、ニオブを添加しても差支えない。
又、加工方法は恒温鍛造に限らず、これと類似の方法、
例えばHot DIe ForgingやNear I
sothermal porgtng等でも差支えない
次に、本発明における化学成分の限定理由について述べ
る。
アルミニウムは本合金を構成する主要な元素である。
チタン−アルミニウム2元系において、TiAl(γ相
)は、ある程度の固溶幅があり、化学量論組成(Ti−
36重量%Al)を挟んで、アルミニウム過剰側に広い
固溶度を持つ。従って34重量%Al以下になると、合
金は、TiAl(γ相)とT t3A 1 (α2相)
の2相から成るようになる。
この2相合金においても、30〜40重量%Al合金の
場合は、第2相であるα2相が微細に分散し、良好な性
状を示すのに対し、AIが30重量%よりも低くなると
、α1相の体積率が増し好ましくない。
又、化学量論組成よりもAlを過剰にしていくと、特に
延性、加工、成型性が著しく低下し、40重量%Al合
金は、γ単相ではあるが、加工性がかなり悪く、40重
量%AlよりもAI量を多くすると、本発明の製造方法
を適用することが出来ない。
従って、成分範囲は、アルミニウム30−40重量%、
残部チタン及び不可避不純物とする。
次に、加工、熱処理条件について、その限定理由につい
て述べる。
既に述べたように溶解インゴットは、粗大かつ不均一な
組織を有するため、インゴットままでは良好な性能が得
られず、また、インゴットを高温で均質化したとしても
、粗大な組織しか得られず、加工性の劣る材料しか得ら
れない。
一方、恒温鍛造法によれば、TiAlインゴットを熱間
加工することが可能であり、凝固組織に代表される粗大
な組織を壊し、微細化させる作用がある。
そこでI)凝固組織のような粗大な組織を壊し、ii)
微細、均一な組織を得ることを目的として、第1段目の
恒温鍛造を行う。
従って、予め微細な組織を有する素材(例えば粉末冶金
法より得られたもの)の場合は、この工程を省略しても
構わない。
恒温鍛造温度は、歪速度10/秒、50%圧下率で割れ
の有無を調査すると、800℃未満ては割れが発生し良
好な加工は困難であるので800℃以上とする。
又、1200℃より高い温度でも良好な加工が可能であ
るが、炉の損傷が大きく、炉寿命の短縮をもたらすとと
もに、材料自体も加工後の静的粒成長、粗大化により組
織が粗くなり、以降のプロセスに支障を来たすことにな
るので鍛造温度の上限は1200℃が望ましい。
恒温鍛造に続く焼鈍処理は、恒温鍛造ままの組織を等軸
化、均質化する目的で行うが、800℃未満では300
時間以上の長時間を施しても上述の効果は認められない
ので焼鈍は800℃以上とした。
又、焼鈍温度の上限は1200℃を越えると粒成長が速
く、粗い組織となり好ましくないので1200℃が望ま
しい。
このようにして得られた比較的微細で均一な組織を有す
る材料について、更に700℃から1100℃の温度範
囲において加工率10%以上で、1段階以上の恒温鍛造
を行う。この工程は、加工及び組織の微細化による強化
を目的とする。
700℃より低い温度においては、歪速度107秒とい
った遅い加工速度によっても割れを生じ、又、1100
℃より高い温度においては、加工歪が完全に解放され、
また粒成長が速いので、本工程の効果が殆ど現れない。
また、上記の温度範囲において割れを生じない歪速度を
選び、10%より小さい加工率の加工を加えても、殆ど
強化の効果は現われない。
以上の工程を以て得られたTiAl基耐熱合金は、高い
室温強度を有する材料となる。又熱間加工性も良好であ
る。
以上の如く、本発明製造方法は、金属間化合物TiAl
基耐熱合金の強度を大幅に向上させ、TiAl基合金の
実用化の為に、有効な手段である。
尚、前述の如く、本発明製造方法において、最初の恒温
鍛造−焼鈍は、素材の粗大あるいは不均一な組織を均一
にすることを目的としたもので、粉末冶金等の方法によ
り作製した比較的均一、微細な素材を使用する場合には
、本製造方法における2段目(以後)の恒温鍛造により
強度上昇の効果が得られるものである。
次に本発明の実施例について述べる。
[実施例] スポンジチタン(純度99%以上)と粒状アルミニウム
(純度99.9%)を素材として非消耗タングステン電
極アルゴンアーク溶解によってT i A l基合金の
ボタンインゴットを得た。その代表的な化学分析値を表
1に示す。
表 1 化学分析値(重量%) このインゴットを1000℃において、歪速度10/秒
、50%圧下の条件で恒温鍛造し、次いで950℃にお
いて、1時間の焼鈍を行ったところ、平均結晶粒径約1
5μmの等釉粒から成る材料となった(以下、この材料
を恒温鍛造材と称する。)。
恒温鍛造材から直径6 mmφ高さ10關の円柱状圧縮
試験片を採取しサーメックマスター2により、歪速度1
0/秒の条件にて、室温から1200℃の温度における
圧縮特性を評価した。耐力の値を次の表2に示す。
800℃まで室温レベルの値を保っているが、室温にお
ける耐力38.0kg/m/は従来一般的にいわれてき
た値と同等であり、満足出来るものではない。
この恒温鍛造材の強度を改善すべく表2に示すような条
件にて2段目の恒温鍛造を行い、前記と同様の方法で6
 m+*φ高さ10關の円柱状圧縮試験片を採取して、
圧縮特性を調査した。その結果を表2に示す。
参考のため、米国特許4294615号及び特開昭61
−41740号公報に開示された合金の報告値を併記し
た。特に条件■、即ち、恒温鍛造材に、更に800℃に
おいて、歪速度10/秒。
20%圧下の条件で恒温鍛造を施したものは、室温での
耐力が86.8kg/m#と極めて大きな値となってい
る。
この材料の組織を観察したところ、平均粒径数μmの極
めて微細な組織を有することが明らかになった。
このような方法による強度特性向上は、金属間化合物T
iAlに第3元素を添加したようなTiAl基合金につ
いても有効である。比較のために、S i、v、Mn、
Fe、Cr、、Ni、Nbを、Siについては、0.5
%、その他の元素については、1%を目標にして金属間
化合物TiAlに添加した合金を同様の方法で溶製した
。化学分析値を表3に示す。
率特間両81−41740号 本率米国特許ji429
4a15号これらの合金に対して、まず1000℃、歪
速度10/秒、50%圧下の条件で恒温鍛造し、次いで
、950℃、1時間の焼鈍を行った(合金元素添加恒温
鍛造材)。
更にこれらの材料に、800℃、歪速度10/秒、20
%圧下の条件にて恒温鍛造を行い(合金元素添加2段鍛
造材)、6關φX 10 m+sの圧縮試験片を採取し
て、圧縮特性を評価した。その結果の室温における耐力
の値を表4に示す。
表 4.比較材(合金元素添加材)の 耐力(噌/m♂)(A−107秒) 上記表4より、 ■合金元素添加による強度上昇の効果は小さく、Si添
加合金が耐力を約5 kg / m#上昇させたものの
、その他の合金では殆ど上昇していない。
■いずれの合金においても、2段の恒温鍛造により強度
が著しく上昇する。
等のことが明らかになった。
第2図は金属間化合物TiAlの恒温鍛造材。
2段恒温鍛造材(条件■)と他材料の0.29+1i耐
力の温度依存性の比較グラフである。
他材料が温度の上昇とともに急激に強度が低下するのに
対し金属間化合物TiAlは強度低下の度合いが小さく
、特に2段恒温鍛造材は、600℃においても70.8
kg/m/の高い耐力を維持しており、600℃から8
00℃においてTiAlの2段恒温鍛造材が軽量耐熱材
料として有望であることがよく理解出来る。
表5は、TiAl均質化材(鋳造のままの材料を120
0℃で50時間保持9粒径約150μm)表6は、Ti
Al2段恒温鍛造材(粒径数μm)を各温度において歪
速度を変化させて、50%圧縮したときの割れの発生の
有無を示したものである。
表5  TiAl均質化材(粒径的150.czm)○
 割れなし × 割れあり 表62段恒温鍛造材(粒径数μm) 表6の2段恒温鍛造材方が加工可能範囲が広く、加工性
が良好である。しかしながら、恒温鍛造材。
2段恒温鍛造材から引張試験片を採取し、引張試験を行
ったところ、いずれも常温においては、殆ど塑性伸びを
示さず、延性に対しては、本発明製造方法による改善の
効果は認められない。
[発明の効果コ 本発明のTiAl基耐熱合金の製造方法によれば、70
0℃以下の降伏強度を大幅に上昇させることが出来、更
に延性、靭性が改善し得たので熱間加工性を良くし、T
iAl基耐熱合金の実用化を図る等の効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造フローシート、第2図は金属間化
合物TiAlと他材料の0.2%耐力の温度依存性の比
較を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量%でAl30〜40%、残部がTi及び溶製上不可
    避不純物からなる金属間化合物TiAl基合金を800
    ℃以上で恒温鍛造後、800℃以上で焼鈍し、700℃
    〜1100℃、加工率10%以上の条件で、1段階以上
    の恒温鍛造を行うことを特徴とするTiAl基耐熱合金
    の製造方法。
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