JP3308090B2 - Fe基超耐熱合金 - Google Patents

Fe基超耐熱合金

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JP3308090B2 JP03306894A JP3306894A JP3308090B2 JP 3308090 B2 JP3308090 B2 JP 3308090B2 JP 03306894 A JP03306894 A JP 03306894A JP 3306894 A JP3306894 A JP 3306894A JP 3308090 B2 JP3308090 B2 JP 3308090B2
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間押し出し工具や熱
間鍛造金型等の耐熱工具、エンジンバルブ、ガスタービ
ンエンジン部品、およびコイルやシート状の各種ばね材
等の用途として、高温強度と組織安定性に優れた安価な
γ’析出強化型Fe基超耐熱合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A286(JIS規格SUH660)の
名で知られるγ’析出強化型Fe基超耐熱合金(以下、
A286と記す)は、600℃付近の高温域まで使用可
能な安価な耐熱合金として、幅広い分野で利用されてい
る。A286の成分範囲は、JIS規格によれば、C
0.08%以下、Si1.0%以下、Mn2.0%以
下、P0.04%以下、S0.03%以下、Ni24.
0〜27.0%、Cr13.5〜16.0%、Mo1.
0〜1.5%、V0.10〜0.50%、Al0.35
%以下、Ti1.90〜2.35%、B0.001〜
0.010%、残部Feと規定されている。一方、A2
86の改良合金としては、特開昭62−93353号
や、特開昭62−199752号などが提案されてい
る。また、特開昭56−20148号では、排気エンジ
ンバルブ用合金として、A286を含む広い組成範囲の
合金が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の環境問
題によるエネルギーの有効利用の観点から、各種耐熱部
品の使用温度は高温化されるようになってきた。このよ
うな高温域での使用となるとA286では、高温強度が
不足するようになる。また、A286は、各種高強度ば
ね材としても使用されるが、この用途では、冷間加工後
に時効処理をすると、強化に寄与する擬安定のγ’相が
安定相であるη相に変態してしまい、十分な強度が得ら
れなくなるという問題があった。本発明の目的は、A2
86よりも極端に合金の価格が高くなるようなことのな
い合金組成で、かつ、常温および高温の引張強度、高温
クリープ破断強度および高温加熱中の組織安定性がA2
86よりも優れることを特徴とするγ’析出強化型Fe
基超耐熱合金を提供することにある。
【0004】また、前述のA286の改良合金として提
案されている特開昭62−93353号や、特開昭62
−199752号などは、いずれもA286より十分に
高強度化されているとは言いがたい。また、特開昭56
−20148号は、排気エンジンバルブ用合金で、A2
86を含む広い組成範囲の合金であるが、A286並み
のNi量とCr量のレベルでは、やはりA286に対し
て十分に高強度化されているとは言いがたい。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来のFe基超耐熱合金
は最高使用温度が600℃程度までの用途に対し、強度
向上を計るため、Ti/Al比の高い擬安定なγ’相
(Ni3(Al,Ti):fcc,L12構造)で析出強化される
ような合金組成のものが好まれて使用されてきた(V5
7やA286など)。このような高いTi/Al比は、
確かに600℃程度までの温度域の引張強度向上には有
利であるが、使用温度が700℃程度の温度域になった
場合、擬安定γ’相がη相(Ni3Ti:hcp,D024
造)に変態してしまい、高温強度が急激に低下するよう
になる。そこで、本発明者は鋭意検討の結果、最適な合
金系としてNi−Cr−(Mo,W)−Al−Ti−N
b−Fe系を選び、個々の成分元素の添加量の最適化を
図るとともに、以下の3つの手法を用いることにより、
省資源のために30%を超えないNi量で、前記目的を
満足する合金を新規に発明するに至った。
【0006】(1) Nb,MoおよびWを複合添加する
ことにより、基地であるγ相と析出強化相であるγ’相
の両方の相の固溶強化を図ることができ、これら3元素
の原子当量の和(Nb+Mo+0.5W)の最適値を見出した。 (2) Ni3(Al,Ti,Nb)からなるγ’相において、重量%を
mol%に換算した(1.8Al+Ti+0.5Nb)の量を高めること
で、高強度化を図った。これは、やや粗い推定ではある
が、ほぼγ’相の析出量(体積%)の1/4倍に対応す
る。この値を4.5〜6.0の範囲に制御することで短
時間引張強度の向上が可能になった。 (3) Ni3(Al,Ti,Nb)からなるγ’相において、重量%を
mol%に換算した1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)の量を高める
ことにより、γ’相を安定化させた(これは、Al量単
独の増加にもつながる)。
【0007】ただし、Al/Ti比を高めるだけでは、
組織安定性には有利に働くが、γ’相が母相のγ相の格
子定数に近づき、十分に整合析出強化せず、短時間引張
強度は、かえって低下する。そこで、(1)と作用が一部
重複するが、さらに少量のNbを加えることで、Ni3
Tiからなるη相への変態を抑制しながら、整合ひずみ
量が高く、かつ安定なγ’相を得ることができた。
【0008】これらの考えに基づき、Mo0.05%以
上1.0%未満とW0.05%以上2.0%未満の1種
または2種をMo+0.5W量で0.05以上1.0未
満の範囲とし、同時にNbを0.05〜1.0%とし
た。さらにNb+Mo+0.5W量が0.55〜1.6の範囲に高
温ラプチャー強度の最適値があることを見出した。それ
に加えてAl量を0.7〜2.0%とし、さらに1.8Al/
(1.8Al+Ti+0.5Nb)量比を0.25〜0.6の範囲とし
た。また、Nbに関してはさらに、0.5Nb/(Ti+0.5Nb)比
を0.02〜0.15の範囲とした。これらの元素間の
成分の最適化により、従来のFe基合金で問題となってい
た長時間加熱時のLaves相やχ相の析出、あるいはγ’
相からη相への変態による高温強度の低下を防ぐことが
できた。30%を下回るNi量と15%以下のCr量を
含有するFe基超耐熱合金において、このようなNbとM
oないしWの複合添加、高Alと高1.8Al/(1.8Al+Ti+0.
5Nb)比、さらに高0.5Nb/(Ti+0.5Nb)比を併せ有する従来
合金はなく、本発明合金はまったく新規の発明といえ
る。
【0009】すなわち、本発明は、重量%でC0.20
%以下,Si1.0%以下,Mn2.0%以下,Ni2
5%を越え30%未満,Cr10〜15%,Mo0.0
5%以上1.0%未満とW0.05%以上2.0%未満
の1種または2種をMo+0.5W量で0.05以上
1.0未満の範囲で含み、さらにAl0.7〜2.0
%,Ti2.5〜4.0%,Nb0.05〜1.0%を
含み、残部は不純物を除き本質的にFeからなることを
特徴とするFe基超耐熱合金であり、望ましくは、C
0.15%以下、Si0.5%以下、Mn1.5%以下
およびCr10%以上13.5%未満である。より好適
には、重量%でC0.10%以下,Si0.3%以下,
Mn0.7%以下,Ni25.5〜28%,Cr12%
以上〜13.5%未満,Mo0.1〜0.8%とW0.
1〜1.6%の1種または2種をMo+0.5W量で
0.2〜0.8の範囲で含み、さらにAl0.9〜1.
5%,Ti2.7〜3.6%,Nb0.2〜0.7%を
含み、残部は不純物を除き本質的にFeからなることを
特徴とするFe基超耐熱合金である。
【0010】さらに、上記合金元素のうち、Nb,M
o,W,AlおよびTiの関係が以下の関係式におい
て、規定した範囲内であることが望ましい。 関係式 広い範囲 好適な範囲 (A)値=Nb+Mo+0.5W 0.55〜1.6 0.7 〜1.35 (B)値=1.8Al+Ti+0.5Nb 4.5 〜6.0 5.0 〜5.5 (C)値=1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb) 0.25〜0.6 0.35〜0.45 (D)値=0.5Nb/(Ti+0.5Nb) 0.02〜0.15 0.04〜0.13 さらに、本発明合金は、必要に応じて0.02%以下の
Bと、0.2%以下のZrと0.02%以下のMgと
0.02%以下のCaの1種または2種以上を含むこと
ができる。
【0011】
【作用】以下、本発明合金の成分限定理由について述べ
る。CはTiやNbと結びついてMC炭化物を形成し、
結晶粒の粗大化防止やクリープ破断延性の改善に役立つ
ため、少量添加する必要がある。しかし、0.15%を
越える過度の添加は、長時間加熱時にMC炭化物からM
236炭化物への分解反応が生じて、常温における粒界
の延性を低下させる。よって、Cは0.15%以下の添
加とする。望ましくは、0.10%以下である。
【0012】SiとMnは本発明合金において脱酸元素
として添加されるが、いずれも過度の添加は高温強度の
低下を招くため、Siは1.0%以下,Mnは2.0%
以下にそれぞれ限定する。より好適なSiは0.5%以
下、Mnは1.5%以下であり、さらに望ましいSiお
よびMnの範囲は、それぞれ、0.3%以下および0.
7%以下である。
【0013】Niは、基地のオーステナイト相を安定化
するとともに高温強度も高める。さらに、γ’相の構成
元素として、必須の添加元素である。Niが25%以下
となるとγ’相の析出が不十分となり、高温強度が低下
する。一方、Ni量が30%以上となると特性の向上以
上にいたずらに合金の価格を高めて、A286と対等の
価格が維持できないので、Ni量は25%を越え、30
%未満の範囲に限定する。より望ましいNiの範囲は、
25.5〜28%である。
【0014】Crは合金に耐酸化性を付与するのに不可
欠の元素であり、各種耐熱部品としての耐酸化性を保証
するために最低10%は必要であるが、15%を越える
と組織が不安定となり、高温長時間使用中にCrに富ん
だα’相またはσ相などの有害脆化相を生成し、クリー
プ破断強度と常温延性の低下を招くので、Crは10〜
15%とする。耐酸化性を維持し、組織の安定性を増す
ために望ましいCr量は12〜13.5%である。Ni
量が27%以下の合金組成で、特に高温で使用されると
きの長時間組織安定性を要求される場合には、Crは1
2〜12.9%が望ましい。
【0015】MoとWは同族の元素で、ともにオーステ
ナイト基地を固溶強化し、高温クリープ破断強度を高め
る効果をもつ。本発明においては、主にγ’相を固溶強
化する後述のNbと複合添加することで従来にない優れ
た高温特性が得られる。そのためにMoとWの1種また
は2種をそれぞれ0.05%以上、添加する必要があ
る。一方、MoやWの添加量がそれぞれ、1.0%以
上、および2.0%以上になると、χ相やLaves相等の
粒界脆化相が長時間加熱によって析出するため、Moの
場合は、0.05%以上1.0%未満、Wの場合は、
0.05%以上、2.0%未満の範囲とする。さらに、
両者の原子比に換算した和も同様の効果をもたらすた
め、Mo+0.5W量は、0.05以上、1.0未満の
範囲とする。より、好適なMo、WおよびMo+0.5
W量は、おのおの0.1〜0.8%,0.1〜1.6%
および0.2〜0.8である。
【0016】Alは安定なγ’相を析出させて700℃
程度の高温域での強度を得るために不可欠な元素であ
る。そのために、Alは最低0.7%を必要とするが、
2.0%を越えると熱間加工性が劣化するので、Alは
0.7〜2.0%に限定する。より好適なAlの範囲
は、0.9〜1.5%である。
【0017】Tiは本発明合金において、Al、Nbと
ともにNiと結びついてγ’相を析出させ高温強度を高
める作用があり、2.5%以上の添加を必要とするが
4.0%を越えると高温長時間加熱時にγ’相が不安定
となってη相を生成しやすくなり、また熱間加工性も害
するため、Tiは2.5〜4.0%に限定する。より望
ましい範囲は2.7〜3.6%である。
【0018】Nbは本発明合金において、Al、Tiと
ともにNiと結びついてγ’相を析出させ高温強度を高
めるために最低0.1%の添加を必要とする。また、そ
の効果は、Tiを上回る作用をもち、特に前述の主にγ
相を固溶強化するMoないしWと複合添加することによ
ってその効果が顕著となる。しかし、Nbの場合、基地
のFeに対する固溶度が小さく、1.0%を越える過度
の添加はFe2NbからなるLaves相の析出量の増加と延
性の低下を招くため、Nbは0.05〜1.0%の添加
とする。より望ましいNb量は、0.2〜0.8%の範
囲である。また、Nbと同族のTaは、高価な元素であ
り、本発明合金の必須添加元素ではないが、強度上は、
Nbと同等以上の効果をもつため、Taは、NbとNb
=1/2Taの関係において置換することができる。
【0019】本発明の目的の達成のためにはMo,Wお
よびNbは、個々に上述の成分範囲を満足する必要があ
るだけでなく、これらの元素の原子量の和も大変重要で
ある。耐熱合金において、MoとWは、最もγ相を固溶
強化する元素であり、一方、Nbは最もγ’相を固溶強
化する元素のひとつである。両者のうち、どちらか一方
ばかりが多すぎてもγ相とγ’相の固溶強化度に差がで
るので、できるかぎり両者は原子量比において均等に添
加する必要がある。さらに、両者は、いずれも過度に添
加するとFe2(Nb,Mo,W)からなるLaves相を析出し、高温
強度と常温の延性の低下を招く。そのために、Nb+Mo+0.
5W量は、0.55〜1.6の範囲が望ましい。より好適
には、0.7〜1.35の範囲である。本発明の最も特
徴とするところの一つは、このようなNbとMoないし
Wの複合添加に最適値を見出したことにある。
【0020】また、Al,TiおよびNbも個々に上述
の成分範囲を満足する必要があるだけでなく、γ’構成
元素として、それぞれの元素の総和ならびにAlの比率
を適正範囲とすることも重要である。前述のとおり、
γ’相の析出量と相関のある(1.8Al+Ti+0.5Nb)量を、適
性範囲に制御することが重要である。この値が、4.5
を下回ると、A286並みの高温引張強度に近づくよう
になり、逆に6.0を越えると熱間加工性が低下し、製
造歩留まりが落ちる。よって、(1.8Al+Ti+0.5Nb)量は、
4.5〜6.0の範囲とする。より好適な(1.8Al+Ti+0.
5Nb)量は5.0〜5.5の範囲である。
【0021】さらにNi3(Al,Ti,Nb)からなるγ’相にお
いて、重量%をmol%に換算した1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5N
b)の量を高めることで、γ’相を安定化することができ
る。この1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)比が0.25に満たな
いと、長時間加熱時にγ’相からη相への変態による高
温強度の低下が生じやすくなる。一方、この量比が0.
60を越えるとγ’相が十分に固溶強化されず、常温強
度が低下する。よって、1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)比は
0.25〜0.60の範囲が望ましい。より望ましくは
0.35〜0.45の範囲である。
【0022】また、Nbの添加はγ’相の安定化と整合
ひずみ量の増加につながる。そこで、0.5Nb/(Ti+0.5Nb)
比が、0.02を下回るとNi3Tiからなるη相の析
出が生じて、クリープ強度が低下するようになる。一
方、この値が0.15を越えるとFe2NbからなるLav
es相の過度の析出によりやはりクリープ強度が低下す
る。よって、0.5Nb/(Ti+0.5Nb)比は、0.02〜0.1
5とする。より望ましい範囲は、0.04〜0.13で
ある。これらγ’相構成元素の関係に複数の最適値を見
出したことも本発明の最も特徴とするところの一つであ
る。
【0023】BとZrは、本発明において粒界強化作用
により高温の強度と延性を高めるのに有効であり、本発
明合金に1種または2種を適量添加できる。その効果は
少量の添加量から始まるが、BおよびZrがそれぞれ、
0.02%および0.2%を越えると加熱時の初期溶融
温度が低下して熱間加工性が劣化するので、BおよびZ
rの上限は、それぞれ0.02%および0.2%とす
る。
【0024】MgとCaは、強力な脱酸・脱硫元素とし
て合金の清浄度を高めるとともに、高温引張やクリープ
変形時さらに熱間加工時の延性改善に役立つため、1種
または2種を適量添加できる。その効果は少量の添加量
から始まるが、Mg,Caがそれぞれ、0.02%を越
えると加熱時の初期溶融温度が低下して熱間加工性が劣
化するので、MgおよびCaの上限は、それぞれ0.0
2%とする。
【0025】Feは、省資源合金として安価なオーステ
ナイト基地を形成するのに有効な元素であるため、Fe
は不可避の不純物を除き残部とする。さらに、その他の
元素については以下に示す範囲であれば本発明合金に含
まれてもよい。
【0026】以上述べたFe基超耐熱合金は、単一の真空
溶解、または真空溶解後のエレクトロスラグ再溶解や真
空アーク再溶解等の精練工程を経て得られたインゴット
を熱間鍛造や熱間圧延等の加工工程を通して1次製品に
仕上げられる。これらの素材はγ’析出強化型超耐熱合
金に一般的に用いられる850〜1100℃の固溶化処
理と600〜800℃の時効処理を実施したのち実用に
供される。さらに、ばね材等の高い引張強度が要求され
るような用途においては、固溶化処理と時効処理の間に
数%から、数10%程度の冷間加工を加えることで、5
00℃程度までの比較的低温域で良好な特性が得られる
ようになる。
【0027】
【実施例】
(実施例1)表1に示す組成の合金のうち、本発明合金
No.14と従来合金No.31を除く他の合金について、真
空誘導溶解によって10kgのインゴットを溶製した後、
熱間加工によって30mm角の棒材を作成した。これに9
80℃×1時間保持後空冷の固溶化処理と720℃×1
6時間保持後空冷の時効処理を行ない、この標準時効処
理ままおよびさらにこの状態から800℃×200時間
保持した過時効処理後の常温および700℃の引張試験
と700℃−392N/mm2の条件下で、クリープ破断試
験を実施した。引張試験およびクリープ破断試験は、A
STM法に基づき実施した。各種試験結果を表2に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1のNo.1〜14は本発明合金、N
o.21〜23は比較合金、No.31は従来合金A2
86である。なお、本発明合金No.14と従来合金No.3
1については、実施例2と3に供試した。表1の各種化
学組成にMo+0.5W量、A値、B値、C値およびD値を併
記した。A値、B値およびC値は、それぞれ(Nb+Mo+0.5
W)量、(1.8Al+Ti+0.5Nb)量、1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)量
および0.5Nb/(Ti+0.5Nb)量である。また、本発明が最も
特徴とするNbとMoないしWの添加量については、実
施例に用いたすべての合金と、請求項1と4からなる広
い範囲、および請求項3と5からなるより好適な範囲を
図1に示す。また、比較合金No.22は、特開昭56
−20148号の実施例の第1表中のNo.1相当の合
金であり、No.23は、同じく特開昭56−2014
8号の実施例第1表中のNo.5を模擬して溶製した合
金で、NiとCrの含有量のみを本発明合金の範囲内に
変更している。
【0031】表2および後述する表3より、本発明合金
の標準時効後および過時効後の常温並びに700℃の引
張強さは、No.10の標準時効材の常温引張強さを除
き、比較合金や従来合金のそれらをすべて上回り、さら
に、本発明合金は、とりわけ700℃−392N/mm2の
条件下でのクリープ破断特性において、破断寿命がすぐ
れている。
【0032】図2に、本発明が最も特徴とするA値のク
リープ破断強度に及ぼす影響を示す。ここで、本発明合
金は、表1のB値が5.3〜5.5、C値が0.39〜
0.42とほぼ一定値のもののみを選んで示している
が、比較合金については、そのかぎりではない。この図
から、A値には、明らかに最適値が存在しており、本発
明合金の新規性の一端がうかがえる。
【0033】また、比較合金のうちNo.21は、本発
明合金に対してNbを無添加とした合金であり、本発明
合金に比べてクリープ破断寿命が大幅に低い。本発明合
金No.1,3,4および8と比較合金No.21は、Ti,
NbおよびD値を除けば、他の成分は、ほぼ一定値であ
り、純粋にTiとNbの影響が理解できる(A値も変動
しているが、この場合はMoが一定値であり、A値の変
動はすべてNbによるものである)。そこで、クリープ
破断寿命に及ぼすD値の影響をこれらの合金について整
理したのが、図3である。図3より、D値にもまた、明
らかに最適値が存在している。
【0034】また、これらの合金のうち、No.21,1
および4の過時効後の走査電顕組織を図4に示す。図3
においてD値が低いほど、破断寿命が低下するのは、図
4-aより、Ni3Tiからなるη相の析出によるもので
あり、一方、D値が高いほど、破断寿命が低下するの
は、図4-cより、Fe2NbからなるLaves相の析出相
が増加する傾向にあるためである。これに対し、図4−
bのNo.1は、過時効後も母相のγ相と析出強化相であ
るγ’相以外の相はほとんど見当たらず、高寿命の原因
は、組織安定性に優れることが一因であることがわか
る。このようなNb/Ti比の最適化は、本発明によっ
て初めて明らかにされた事実であり、この点からも本発
明がいかに新規性をもった発明であるかが理解できる。
【0035】また、B値、C値にも本発明の範囲に最適
値が存在することは、これらの結果からあきらかであ
る。さらに比較合金No.22は、本発明合金に対して、
NbとMoおよびWを無添加とした合金であり、本発明
合金はもとより、比較合金No.21よりも強度が低下し
ている。このことから、MoとWもまた、本発明におい
て高温強度向上に有効な元素であることが明らかであ
る。また、比較合金No.23のように、WとNbの添
加量が高く、A値、B値およびD値が本発明の範囲を外
れるようになると、本発明のNiとCr量では、高温強
度および組織安定性で本発明合金よりもあきらかに劣る
ようになる。
【0036】(実施例2)本発明合金の量産試作を実施
し、従来合金との特性を比較した。本発明合金No.14
および従来合金No.31(A286)は、真空誘導溶解
により、量産インゴットを溶製した後、熱間加工と熱間
圧延により、直径8.5mmのコイルとした。これら2合金
の化学組成は、表1に併記している。その後、980℃
にて1時間保持後空冷の固溶化処理を実施し、さらに数
%の加工率の直伸処理を行って棒材とし、実施例1と同
じ標準時効処理、ならびにその後の過時効処理を実施
し、それぞれの時効状態での常・高温強度特性を実施例
1と同じ要領で評価した。表3に試験結果を示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3より、No.1とほぼ同一成分のNo.14
は、時効前に数%の冷間加工を加えているため、ひずみ
時効の効果により、No.1よりもさらに高強度が得られ
ていることがわかる。No.31と比較すると、いずれの
条件でも高強度が得られ、過時効後の700℃引張強さ
においては、1.5倍の高い強度が得られた。さらに、
クリープ破断寿命を比較すると、441N/mm2の応力下
の寿命で、2.4倍、343N/mm2の応力下では、6.
6倍の高寿命が得られている。高応力・短時間側の高寿
命は、表1のA値で表されるNbとMoの複合添加とB
値で表されるγ’量の増加による効果によるところが大
きく、それに加えて、低応力・長時間側のさらなる高寿
命化は、C値、D値の最適化によるところが大きい。
【0039】また、No.14の標準時効後の高温引張お
よびクリープ破断時の絞りは、No.31に比べると低い
値であるが、高温強度部材としては、十分な値を示す。
また、過時効後においても常温引張試験後の絞りは、標
準時効材と同等で、700℃では、むしろ大幅に増加す
る。これらの特性の変化は本発明合金が高温構造部材と
して適していることを示す値である。過時効後の走査電
顕組織を図5に示す。図5−bより、従来合金には、過
時効によって多量のη相が析出しているのに対し、本発
明合金は図5−aより健全なミクロ組織を示している。
【0040】(実施例3)ばね材等の高強度が要求され
る用途に対して、冷間での強圧下+時効後の強度特性評
価を実施した。実施例2の本発明合金No.14と従来合
金No.31の冷間直伸処理材を直径6mmで長さ10mmの丸棒
試験片に加工し、常温で50%の据え込み圧縮加工を行
い、さらに720℃で16時間保持後空冷の時効処理を
行い、各段階での断面中心位置の硬さ測定を行うこと
で、ばね材としての適性を判断した。硬さ試験は、ビッ
カース硬度計により、荷重98Nで実施した。結果を表
4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】表4より、No.14とNo.31では、素材ま
まおよび冷圧後の硬さがほぼ同一であるにもかかわら
ず、時効後にNo.14が大きく硬度上昇を生じるのに対
し、No.31の硬度上昇はわずかであった。これは、従
来合金が、強度の加工ひずみによって、通常の時効処理
で、もはやη相が析出するようになって、十分に時効硬
化しなくなっているのに対し、本発明合金では、γ’相
が安定なため、このような高いひずみのもとで、より一
層高強度化が達成されるようになったためと推察され
る。したがって、従来A286が採用されていたばね材
等の用途に対し、本発明合金を用いれば、一層の性能向
上を図ることができる。
【0043】(実施例4)A286は、CuまたはCu
合金の熱間押出工具としても良く知られており、本発明
合金についても、この用途の適性を検討した。熱間押出
用コンテナは、焼ばめによる二重構造のものを用い、外
筒にSKT4(0.55C−0.3Si−0.8Mn−
1.5Ni−1.2Cr−0.4Mo−0.2V−残F
e)を用い、内筒を本発明合金製とA286製のものを
製作し、比較テストを実施した。内筒に供試した本発明
合金No.15および従来合金A286の供試組成を表
5に示す。
【0044】外筒は外径200mm、内筒は外径100
mm、内径60mmとし、長さはともに200mmの小
型の二重構造のコンテナを本発明合金製と従来合金製の
2種類について製作した。これらのコンテナを用いて1
00tプレスにより、950℃の純銅ビレットの押出し
実験を行なった。内筒は800℃程度の高温と500N
/mm2前後の高圧にさらされ、熱応力により亀甲状の
ヒートクラックが生じ、表面剥離を起こし寿命となる。
A286の場合、約10,000個成形時に、既に内径面にヒ
ートクラックの発生が認められたが、本発明合金No.
15の場合は、約15,000個成形後にわずかにヒー
トクラックの発生が認められる程度であった。この結果
から、本発明合金は熱間押出工具としても優れた性能を
有することが明らかとなった。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、熱間押し出し工具や熱
間鍛造金型等の耐熱工具、エンジンバルブ、ガスタービ
ンエンジン部品、およびコイルやシート状の各種ばね材
等の用途に対して、高温強度と組織安定性に優れた安価
なγ’析出強化型Fe基超耐熱合金を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および4、請求項3および5に係るM
o+0.5WとNbの関係を示す図である。
【図2】本発明合金と比較合金についてNb+Mo+0.
5W量とクリープ破断寿命の関係を示す図である。
【図3】本発明合金と比較合金について0.5Nb/(Ti
+0.5Nb)量とクリープ破断寿命の関係を示す図であ
る。
【図4】本発明合金と比較合金の過時効後の走査電顕組
織を示す金属組織写真である。
【図5】本発明合金と従来合金の過時効後の走査電顕組
織を示す金属組織写真である。
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC0.20%以下,Si1.0
    %以下,Mn2.0%以下,Ni25%を越え30%未
    満,Cr10〜15%,Mo0.05%以上1.0%未
    満とW0.05%以上2.0%未満の1種または2種を
    Mo+0.5W量で0.05以上1.0未満の範囲で含
    み、さらにAl0.7〜2.0%,Ti2.5〜4.0
    %,Nb0.05〜1.0%を含み、残部は不純物を除
    き本質的にFeからなることを特徴とするFe基超耐熱
    合金。
  2. 【請求項2】 重量%でC0.15%以下,Si0.5
    %以下,Mn1.5%以下,Ni25%を越え30%未
    満,Cr10%以上13.5%未満,Mo0.05%以
    上1.0%未満とW0.05%以上2.0%未満の1種
    または2種をMo+0.5W量で0.05以上1.0未
    満の範囲で含み、さらにAl0.7〜2.0%,Ti
    2.5〜4.0%,Nb0.05〜1.0%を含み、残
    部は不純物を除き本質的にFeからなることを特徴とす
    るFe基超耐熱合金。
  3. 【請求項3】 重量%でC0.10%以下,Si0.3
    %以下,Mn0.7%以下,Ni25.5〜28%,C
    r12%以上〜13.5%未満,Mo0.1〜0.8%
    とW0.1〜1.6%の1種または2種をMo+0.5
    W量で0.2〜0.8の範囲で含み、さらにAl0.9
    〜1.5%,Ti2.7〜3.6%,Nb0.2〜0.
    8%を含み、残部は不純物を除き本質的にFeからなる
    ことを特徴とするFe基超耐熱合金。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の合
    金において、Nb,MoおよびWの関係が次式を満足す
    ることを特徴とするFe基超耐熱合金。 0.55≦Nb+Mo+0.5W≦1.6
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の合
    金において、Nb,MoおよびWの関係が次式を満足す
    ることを特徴とするFe基超耐熱合金。 0.7≦Nb+Mo+0.5W≦1.35
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の合
    金において、Al,TiおよびNbの関係が次式を満足
    することを特徴とするFe基超耐熱合金。 4.5≦1.8Al+Ti+0.5Nb≦6.0
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の合
    金において、Al,TiおよびNbの関係が次式を満足
    することを特徴とするFe基超耐熱合金。 5.0≦1.8Al+Ti+0.5Nb≦5.5
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の合
    金において、Al,TiおよびNbの関係が次式を満足
    することを特徴とするFe基超耐熱合金。 0.25≦1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)≦0.60
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかに記載の合
    金において、Al,TiおよびNbの関係が次式を満足
    することを特徴とするFe基超耐熱合金。 0.35≦1.8Al/(1.8Al+Ti+0.5Nb)≦0.45
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    合金において、TiとNbの関係が次式を満足すること
    を特徴とするFe基超耐熱合金。 0.02≦0.5Nb/(Ti+0.5Nb)≦0.15
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    合金において、TiとNbの関係が次式を満足すること
    を特徴とするFe基超耐熱合金。 0.04≦0.5Nb/(Ti+0.5Nb)≦0.13
  12. 【請求項12】 Feの一部を0.02%以下のBと、
    0.2%以下のZrの1種または2種で置換する請求項
    1ないし11のいずれかに記載のFe基超耐熱合金。
  13. 【請求項13】 Feの一部を0.02%以下のMgと
    0.02%以下のCaの1種または2種で置換する請求
    項1ないし12のいずれかに記載のFe基超耐熱合金。
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