JP2022037155A - 高温チタン合金 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温で改善された耐クリープ性及び/または引張り強さを有するチタン合金を提供する。【解決手段】チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.1~6.5のアルミニウムと、1.9~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~5.5のモリブデンと、3.3~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む。チタン合金の非限定的な実施形態は、高温で引張り強さを改善することが観察された少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を達成するため、特定の他の合金の添加と併せてシリコンの意図的な添加を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、高温チタン合金に関する。
チタン合金は、典型的には、高い重量比強度を示し、耐腐食性で、中程度の高温でクリープに対して抵抗性である。例えば、Ti-5Al-4Mo-4Cr-2Sn-2Zr合金(UNS R58650に明示される組成を有する「Ti-17合金」とも表示される)は、最高800°F(約427℃)の操作温度で高い強度、耐疲労性及び靭性の組み合わせを必要とするジェットエンジン用途に広く使用される市販の合金である。高温用途に使用されるチタン合金の他の例として、Ti-6Al-2Sn-4Zr-2Mo合金(UNS R54620に明示される組成を有する)及びTi-3Al-8V-6Cr-4Mo-4Zr合金(UNS R58640に明示される組成を有し、「Beta-C」とも表示される)が挙げられる。しかしながら、これらの合金では高温での耐クリープ性及び/または引張り強さには限界がある。高温で改善された耐クリープ性及び/または引張り強さを有するチタン合金のニーズが生じている。
本開示の1つの非限定的な態様によれば、チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.5~6.5のアルミニウムと、1.9~2.9のスズと、1.8~3.0のジルコニウムと、4.5~5.5のモリブデンと、4.2~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む(comprise)。
本開示の更に別の非限定的な態様によれば、チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
本明細書に記載の合金、物品及び方法の特徴及び利点は、添付の図面を参照してより良く理解され得る。
本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態を加工する方法の非限定的な実施形態を説明するプロットである。 図1で加工されたチタン合金の走査電子顕微鏡画像(後方散乱電子モード)であり、図中、「a」は一次αを識別し、「b」は粒界αを識別し、「c」はαラスを識別し、「d」は二次αを識別し、「e」はシリサイドを識別する。 比較溶体化処理し時効させたチタン合金の走査電子顕微鏡画像(後方散乱電子モード)であり、図中「a」は一次αを識別し、「b」は境界αを識別し、「c」はαラスを識別し、「d」は二次αを識別する。 本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態に関する極限引張り強さ対温度のプロットであって、それらの特性を比較チタン合金及び従来のチタン合金と比較する図である。 本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態に関する降伏強さ対温度のプロットであり、それらの特性を比較チタン合金及び従来のチタン合金と比較する図である。 本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態の走査電子顕微鏡画像(後方散乱電子モード)であり、図中、「a」は粒界αを識別し、「b」はαラスを識別し、「c」は二次αを識別し、「d」はシリサイドを識別する。
読者は、本開示による特定の非限定的な実施形態の以下の詳細な記載を考慮し、上述の詳細に加えてそれ以外のものも同様に理解するであろう。
本明細書の非限定的な実施形態では、実施例以外でまたは別段の指定がなければ、量または性質を表す全ての数字は、いずれの場合も、用語「約」によって修飾されていると理解されるものとする。したがって、特にそれとは反対の指示がない限り、以下の明細書に記述されている任意の数値パラメーターは、本開示による材料において及び方法によって獲得しようと努められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低限でも、また特許請求の範囲に対する均等論の適用を限定しようとするものではなく、数値パラメーターはそれぞれ、少なくとも報告される有効数字の数に照らして、また通常の切り上げ手法の適用により解釈されるべきである。本明細書に記載される全ての範囲は、別段の記述がなければ記載される終点を含む。
本明細書で引用することによって、全体または部分が本明細書に組み込まれるとされる任意の特許、出版物または他の開示内容は、組み込まれた内容が既存の定義、記述、または本開示に記述される他の開示内容と矛盾しない限り、本明細書に組み込まれる。そのため、必要な限りにおいて、本明細書で記述される開示が、引用することによって本明細書に組み込まれる任意の矛盾する内容に優先する。本明細書で引用することによって組み込まれるとされるが、既存の定義、記述または本明細書で述べられる他の開示内容と矛盾する任意の内容またはその部分は、その組み込まれた内容と既存の開示内容との間に矛盾が生じない限り組み込まれる。
高温環境において物品及び部品は、クリープに悩まされる場合がある。本明細書で使用される「高温」は、約100°F(約37.8℃)を超える温度を指す。クリープは、応力のもとで起こる経時的な歪である。減速する歪速度で生じるクリープは一次クリープと称され、最小の及びほぼ一定の歪速度で生じるクリープは二次(定常状態)クリープと称され、加速する歪速度で生じるクリープは三次クリープと称される。クリープ強度は、特定の一定環境で所与の時間にクリープ試験で所与のクリープ歪をもたらす応力である。
高温及び持続する荷重のもとでのチタン及びチタン合金の耐クリープ性挙動は、主に微細構造の特徴に依存する。チタンには2つの同素体、すなわち体心立方(「bcc」)結晶構造を有するベータ(「β」)フェーズ、及び六方最密充填(「hcp」)結晶構造を有するアルファ(「α」)フェーズがある。一般に、βチタン合金は高温クリープ強度が不十分である。不十分な高温クリープ強度は、例えば500℃等の高温でこれらの合金が示すβフェーズの著しい濃縮の結果である。βフェーズは、その体心立方構造のためクリープに十分耐えず、多数の変形機構を規定する。これらの欠点の結果、βチタン合金の使用が制限されている。
様々な用途に広く使用されるチタン合金の1つのグループは、α/βチタン合金である。α/βチタン合金では、一次α粒子の分布及びサイズは直接的に耐クリープ性に影響を与え得る。シリコンを含むα/βチタン合金に関する研究の様々な公表された報告によれば、粒界でのシリサイドの析出は、耐クリープ性を更に改善することができるが、室温引張り延性を損失させる。シリコンの添加によって起こる室温引張り延性の減少は、添加することができるシリコンの量を、典型的には0.2(重量)%に制限する。
本開示は、一部では、従来のチタン合金の一定の制限に対処する合金に関する。図1は、本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態を加工する方法の非限定的な実施形態を説明する図である。本開示によるチタン合金の実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.5~6.5のアルミニウムと、1.9~2.9のスズと、1.8~3.0のジルコニウムと、4.5~5.5のモリブデンと、4.2~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む(include)。本開示によるチタン合金の別の実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.5~6.5のアルミニウムと、2.2~2.6のスズと、2.0~2.8のジルコニウムと、4.8~5.2のモリブデンと、4.5~4.9のクロムと、0.08~0.13の酸素と、0.03~0.11のシリコンと、0~0.25の鉄と、チタンと、不純物とを含有する。本開示によるチタン合金の更に別の実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.9~6.0のアルミニウムと、2.3~2.5のスズと、2.3~2.6のジルコニウムと、4.9~5.1のモリブデンと、4.5~4.8のクロムと、0.08~0.13の酸素と、0.03~0.10のシリコンと、最大0.07の鉄と、チタンと、不純物とを含有する。本開示による合金の非限定的な実施形態では、合金組成中に偶発的に存在する元素及び不純物は、1以上の窒素、炭素、水素、ニオブ、タングステン、バナジウム、タンタル、マンガン、ニッケル、ハフニウム、ガリウム、アンチモン、コバルト及び銅を含んでもよく、または本質的にそれらからなってもよい。本開示によるチタン合金の特定の非限定的な実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを含んでもよい。
本チタン合金の特定の非限定的な実施形態では、チタン合金は、本発明者らが高温で引張り強さの改善を観察した6.9~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を達成するように、特定の他の合金の添加と併せてシリコンの意図的な添加を含む。本明細書で使用される、「アルミニウム換算値」または「アルミ当量」(Aleq)は以下の通り決定され得る(式中、示されるように、いずれの元素濃度も重量パーセンテージである):Aleq=Al(重量%)+(1/6)×Zr(重量%)+(1/3)×Sn(重量%)+10×O(重量%)。本明細書で使用される「モリブデン換算値」または「モリブデン当量」(Moeq)は、以下の通り決定され得る(式中、示されるように、いずれの元素濃度も重量パーセンテージである):Moeq=Mo(重量%)+(1/5)×Ta(重量%)+(1/3.6)×Nb(重量%)+(1/2.5)×W(重量%)+(1/1.5)×V(重量%)+1.25×Cr(重量%)+1.25×Ni(重量%)+1.7×Mn(重量%)+1.7×Co(重量%)+2.5×Fe(重量%)
チタン合金の機械的特性は、一般的には、試験している試験片のサイズによって影響を受けることが認識されているが、本開示による非限定的な実施形態では、チタン合金は、少なくとも6.9または特定の実施形態では8.0~9.5の範囲に含まれるアルミニウム換算値、9.0~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも160ksiの極限引張り強さ及び少なくとも10%伸びを示す。本開示による他の非限定的な実施形態では、チタン合金は、少なくとも6.9または特定の実施形態では8.0~9.5の範囲に含まれるアルミニウム換算値、8.0~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの降伏強さ及び少なくとも10%伸びを示す。本開示による更に他の非限定的な実施形態では、少なくとも6.9または特定の実施形態では6.9~9.5の範囲に含まれるアルミニウム換算値、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で20時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す。更に他の非限定的な実施形態では、本開示によるチタン合金は、少なくとも6
.9または特定の実施形態では8.0~9.5の範囲に含まれるアルミニウム換算値、7.4~10.4のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
表1は、本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態(「実験チタン合金No.1」及び「実験チタン合金No.2)、意図的なシリコン添加を含有しない比較チタン合金の実施形態、及び所定の従来のチタン合金の実施形態の元素組成、Aleq及びMoeqを収載する。理論に束縛されるものではないが、表1に収載される実験チタン合金No.1及び実験チタン合金No.2のシリコン含有量が、1以上のシリサイドフェーズの析出を促進する可能性があると考えられる。
Figure 2022037155000002
各々およそ400lb~800lbの重さの直径9インチの電極を製造する(prod
uce)ため、表1に収載される比較チタン合金及び実験チタン合金No.1の多くのプラズマアーク溶解(PAM:plasma arc melt)熱を、プラズマアーク炉を使用して発生させた。電極を、直径10インチのインゴットを製造する(produce)ため、真空アーク再溶解(VAR:vacuum arc remelt)炉で再び溶解させた。インゴットを、それぞれ熱間加工プレスを使用して、直径3インチのビレットに変換した。直径7インチまでのβ鍛造ステップ、直径5インチまでのα+βプレストレイン鍛造ステップ、及び直径3インチまでのβ仕上げ鍛造ステップの後、各ビレットの端部をクロッピングしてサックイン(suck-in)及びエンドクラックを除去し、ビレットを複数の断片に切断した。各ビレットの頂部及び直径7インチの一番底のビレットの底部を化学及びβトランザスのためサンプリングした。中間のビレット化学の結果に基づいて、ビレットから長さ2インチの試料を切り取り、プレスで「パンケーキ」鍛造(“pancake”-forged)した。パンケーキ試験片を、溶体化処理及び時効条件に対応する以下の熱処理プロファイル、すなわち、800℃で4時間に亘ってチタン合金を溶体化処理すること、チタン合金を周囲温度まで水焼入れすること、635℃で8時間に亘りチタン合金を時効させること、及びチタン合金を空気冷却すること、を使用して熱処理した。
本明細書で使用される「溶体化処理及び時効(STA:solution treating and aging)」工程は、チタン合金のβトランザス温度を下回る溶体化処理温度でチタン合金を溶体化処理することを含有する、チタン合金に適用される熱処理工程を指す。非限定的な実施形態では、溶体化処理温度は約800℃~約860℃の範囲の温度である。その後、βトランザス温度未満であって、チタン合金の溶体化処理温度未満である時効温度範囲まで、或る一定時間合金を加熱することにより、溶体化処理された合金を時効させる。温度、温度範囲、または最低温度に関して本明細書で使用される「まで加熱される、まで加熱した(heated to)」または「まで加熱すること(heating to)」等の用語は、少なくとも合金の所望の部分が、その部分範囲全体で参照温度若しくは最小温度と少なくとも等しいまたは参照温度範囲に含まれる温度を有するまで合金を加熱することを意味する。非限定的な実施形態では、溶体化処理時間は、約30分間~約4時間の範囲である。特定の非限定的な実施形態では、溶体化処理時間は、30分より短くてもよく、または4時間より長くてもよく、一般的にはチタン合金の断面及びサイズに依存すると認識される。溶体化処理の完了の際、チタン合金の断面の厚さに依存する速度でチタン合金を周囲温度まで冷却する。
溶体化処理チタン合金を、その後、チタン合金のβトランザス温度を下回るα+β2フェーズフィールドにある、本明細書において「時効硬化温度」とも称される時効温度で時効させる。非限定的な実施形態では、時効温度は約620℃~約650℃の範囲の温度である。特定の非限定的な実施形態では、時効時間は、約30分間~約8時間の範囲であってもよい。特定の非限定的な実施形態では、時効時間は、30分間より短くてもよく、または8時間より長くてもよく、一般的にはチタン合金の製品形態の断面及びサイズに依存することが認識される。チタン合金のSTA加工で使用される一般的な手法は当業者に知られているため、本明細書では更なる説明を行わない。
室温及び高温の引張り試験、クリープ試験、破壊靭性及び微細構造解析に対する試験ブランクを、STA加工したパンケーキ試験片から切り取った。化学特性と機械的特性の間の正確な相関を確実にするため、試験後に破壊靭性クーポン(fracture toughness coupon)に対して、最終的な化学分析を行った。
最終の直径が3インチのビレットの検査は、均一な層状のアルファ/ベータ微細構造を明らかにした。図2(表1に収載される実験チタン合金No.1を示す)及び図3(表1に収載される比較チタン合金を示す)を参照すると、鍛造されSTA熱処理されたパンケ
ーキ試料から取り除かれた試料に関する金属組織学は、幾つかの一次α及び粒界αを有するウィドマンシュタッテン(Widmanstatten)αの微細なネットワークを明らかにした。特に、実験チタン合金No.1はシリサイド析出物(図2を参照されたい。図中、シリサイド析出物は「e」と識別される)を含有したが、表1に収載される比較チタン合金はシリサイド析出物を含有しなかった(図3を参照されたい)。
図4~図5を参照すると、表1に収載される実験チタン合金No.1(図4~5では「08BA」と表示される)の機械的特性を測定し、表1に収載される比較チタン合金(図4~図5では「07BA」と表示される)及び従来のTi17合金(UNS-R58650に明示される組成を有し、図4~図5では「B4E89」と表示される)の機械的特性と比較した。米国材料試験協会(ASTM:American Society for
Testing and Materials)の基準E8/E8M-09(“Standard Test Methods for Tension Testing of Metallic Materials”,ASTM International,2009)に従って、引張り試験を行った。表2の実験結果によって示されるように、実験チタン合金No.1は、意図的なシリコン添加を含有しなかった比較チタン合金及び特定の従来のチタン合金(例えば、Ti64合金及びTi17合金)と比べて、並びに意図的なシリコン添加を含有する特定の従来のチタン合金(例えば、Ti834合金及びTi6242Si合金)と比べて、316℃で著しくより大きい極限引張り強さ、降伏強さ、及び延性(%伸びとして報告される)を示した。
Figure 2022037155000003
表1に収載される実験チタン合金No.1(意図的なシリコン添加を伴う)及び表1に収載される実験チタン合金No.2(意図的なシリコン添加を伴う)に関する427℃での高温引張り試験の結果及びクリープ試験の結果を、表1の比較チタン合金(意図的なシリコン添加を伴わない)及び表1に収載される特定の従来のチタン合金の結果と比較した。データを表3に示す。実験チタン合金No.1は、例えば、比較チタン合金と比べて、427℃で、およそ25%のUTSの増加、及びおよそ77%クリープ寿命の増加を示した。
Figure 2022037155000004
ここで、特定の代替チタン合金の実施形態を記載する。本開示の一つの非限定的な態様によれば、チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む。本開示によるチタン合金の更に別の実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、2.1~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.11のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含有する。本開示によるチタン合金の更なる実施形態は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.6~5.8のアルミニウム、2.5~2.7のスズ、2.6~2.7のジルコニウム、3.8~4.0のモリブデン、3.7~3.8のクロム、0.08~0.14の酸素、0.03~0.05のシリコン、最大0.06の鉄と、チタンと、不純物とを含有する。本開示によるチタン合金の非限定的な実施形態では、合金組成中の偶発的な元素及び不純物は、窒素、炭素、水素、ニオブ、タングステン、バナジウム、タンタル、マンガン、ニッケル、ハフニウム、ガリウム、アンチモン、コバルト及び銅の1以上を含んでもよく、または本質的にそれらからなってもよい。本開示によるチタン合金の特定の実施形態では、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅が本明細書に開示されるチタン合金に存在してもよい。
図1~図3に説明され、それらの図面と併せて記載されるチタン合金と同様に、代替チタン合金はシリコンが意図的に添加されている。しかしながら、代替チタン合金の実施形態は、図1~図3と関連して説明される実験チタン合金と比べてクロム含有量が減少されている。表1は、クロム含有量が減少され、意図的にシリコンが添加された代替チタン合金(「実験チタン合金No.2」)の非限定的な実施形態の組成を収載する。
本開示によるチタン合金の特定の非限定的な実施の形態では、高温で引張り強さを改善することが観察された、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を達成するために、チタン合金は、特定の他の合金の添加と併せて、シ
リコンの意図的な添加を含む。本開示による非限定的な実施形態では、チタン合金は、少なくとも6.9または特定の実施形態では6.9~9.5の範囲内のアルミニウム換算値、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの極限引張り強さを示す。本開示による他の非限定的な実施形態では、チタン合金は、少なくとも6.9または特定の実施形態では8.0~9.5の範囲内のアルミニウム換算値、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも130ksiの降伏強さを示す。更に他の非限定的な実施形態では、本開示によるチタン合金は、少なくとも6.9または特定の実施形態では8.0~9.5の範囲内のアルミニウム換算値、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
800°F(427℃)での表1の中の実験チタン合金No.2の高温引張り試験の結果及びクリープ試験の結果を表3に収載する。試験に先立って、合金を、図1~図3と関連して上に記載される実施形態で識別される熱処理、すなわち、800℃で4時間に亘ってチタン合金を溶体化処理すること、該チタン合金を周囲温度まで水焼入れすること、635℃で8時間に亘って該チタン合金を時効させること、及び該チタン合金を空気冷却することに供した。図6を参照すると、STA熱処理した実験合金No.2の金属組織学は、シリサイドの析出物(「d」と識別される1つの析出物)を明らかにした。理論に束縛されるものではないが、表1に収載される実験チタン合金No.2のシリコン含有量は、このシリサイドフェーズの析出を促進し得ると考えられる。
本開示に従って製造される合金及びそれらの合金から作られる物品の特定の実施形態は、例えばジェットエンジンタービンディスク及びターボファンブレード等の航空用の部品及び構成要素に有利に適用され得る。当業者は、本明細書において更なる説明を提供しなくても、本開示による合金から上述の装置、部品及びその他の製品を製造することができる。本開示による合金に対する上述の可能性のある用途の例は、例として提供されるに過ぎず、本発明の合金の製品形態が適用され得る全ての用途を網羅するものではない。当業者は、本開示を読むことにより、本明細書に記載される合金の更なる用途を容易に確認し得る。
本開示による新規の合金の様々な非網羅的で非限定的な態様は、単独でまたは本明細書に記載される1以上の他の態様と組み合わせて有用となり得る。上述の記載を限定することなく、本開示の第1の非限定的な態様では、チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.5~6.5のアルミニウムと、1.9~2.9のスズと、1.8~3.0のジルコニウムと、4.5~5.5のモリブデンと、4.2~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
第1の態様と組み合わせて使用され得る本開示の第2の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.5~6.5のアルミニウムと、2.2~2.6のスズと、2.0~2.8のジルコニウムと、4.8~5.2のモリブデンと、4.5~4.9のクロムと、0.08~0.13の酸素と、0.03~0.11のシリコンと、0~0.25の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第3の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.9~6.0のアルミニウムと、2.3~2.5のスズと、2.3~2.6のジルコニウムと、4.9~5.1のモリブデンと、4.5~4.8のクロムと、0.08~0.13の酸素と、0.03~0.10のシリコンと、最大0.07の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第4の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを更に含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第5の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも160ksiの極限引張り強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第6の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも140ksiの降伏強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第7の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で少なくとも20時間の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第8の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも160ksiの極限引張り強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第9の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも140ksiの降伏強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第10の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で少なくとも20時間の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第11の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、800℃~860℃で4時間に亘り、チタン合金を溶体化処理すること、該チタン合金の断面の厚さに依存する速度で該チタン合金を周囲温度まで冷却すること、620℃~650℃で8時間に亘って該チタン合金を時効させること、及び該チタン合金を空気冷却すること、を含む工程によって作製される。
本開示の第12の非限定的な態様によれば、本開示はまた、合金の総重量に基づく重量パーセントで、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含むチタン合金を提供する。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第13の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、2.1~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.11のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第14の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、5.6~5.8のアルミニウムと、2.5~2.7のスズと、2.6~2.7のジルコニウムと、3.8~4.0のモリブデンと、3.7~3.8のクロムと、0.08~0.14の酸素と、0.03~0.05のシリコンと、最大0.06の鉄と、チタンと、不純物とを含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第15の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを更に含む。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第16の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの極限引張り強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第17の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも130ksiの降伏強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第18の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第19の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、6.9~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの極限引張り強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第20の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも130ksiの降伏強さを示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第21の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第22の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、800℃~860℃で4時間に亘りチタン合金を溶体化処理すること、該チタン合金を周囲温度まで水焼入れすること、620℃~650℃で8時間に亘って該チタン合金を時効させること、及び該チタン合金を空気冷却すること、を含む工程によって作られる。
本開示の第23の非限定的な態様によれば、本開示はまた、800℃~860℃で4時間に亘りチタン合金を溶体化処理すること、ここで、前記チタン合金が、5.5~6.5のアルミニウムと、1.9~2.9のスズと、1.8~3.0のジルコニウムと、4.5~5.5のモリブデンと、4.2~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含み(comprise)、前記チタン合金の断面の厚さに依存する速度で前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、620℃~650℃で8時間に亘って前記チタン合金を時効させること、及び前記チタン合金を空気冷却すること、を含む、合金を作る方法を提供する。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第24の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを更に含む。
本開示の第25の非限定的な態様によれば、本開示はまた、800℃~860℃で4時間に亘りチタン合金を溶体化処理すること、ここで、前記チタン合金が、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含み、前記チタン合金の断面の厚さに依存する速度で前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、620℃~650℃で8時間に亘って前記チタン合金を時効させること、及び前記チタン合金を空気冷却すること、を含む、合金を作る方法を提供する。
上に言及される態様のそれぞれまたはいずれかと組み合わせて使用され得る本開示の第26の非限定的な態様によれば、前記チタン合金は、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを更に含む。
本明細書は、本発明の明確な理解に適切な本発明のそれらの態様を説明すると理解される。当業者に明らかであるため本発明のより良い理解を促すことのない特定の態様は、本明細書を簡潔にするため提示されていない。必然的に限られた数の本発明の実施形態が本明細書に記載されるが、当業者は、上述の記載を考慮して、本発明の多くの改変及び変形が行われ得ることを認識する。本発明のかかる改変及び変形はいずれも、上述の記載及び以下の特許請求の範囲によって包含されることが意図される。
[発明の態様]
[1]
チタン合金であって、合金の総重量に基づく重量パーセントで、
5.5~6.5のアルミニウムと、
1.9~2.9のスズと、
1.8~3.0のジルコニウムと、
4.5~5.5のモリブデンと、
4.2~5.2のクロムと、
0.08~0.15の酸素と、
0.03~0.20のシリコンと、
0~0.30の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、前記チタン合金。
[2]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
5.5~6.5のアルミニウムと、
2.2~2.6のスズと、
2.0~2.8のジルコニウムと、
4.8~5.2のモリブデンと、
4.5~4.9のクロムと、
0.08~0.13の酸素と、
0.03~0.11のシリコンと、
0~0.25の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、1に記載のチタン合金。
[3]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
5.9~6.0のアルミニウムと、
2.3~2.5のスズと、
2.3~2.6のジルコニウムと、
4.9~5.1のモリブデンと、
4.5~4.8のクロムと、
0.08~0.13の酸素と、
0.03~0.10のシリコンと、
最大0.07の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、1に記載のチタン合金。
[4]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
0~0.05の窒素、
0~0.05の炭素と、
0~0.015の水素と、
各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と
を更に含む、1に記載のチタン合金。
[5]
前記チタン合金が、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも160ksiの極限引張り強さを示す、1に記載のチタン合金。
[6]
前記チタン合金は、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも140ksiの降伏強さを示す、1に記載のチタン合金。
[7]
前記チタン合金が、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で少なくとも20時間の0.2%クリープ歪までの時間を示す、1に記載のチタン合金。
[8]
前記チタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも160ksiの極限引張り強さを示す、1に記載のチタン合金。
[9]
前記チタン合金が、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも140ksiの降伏強さを示す、1に記載のチタン合金。
[10]
前記チタン合金が8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で少なくとも20時間の0.2%クリープ歪までの時間を示す、1に記載のチタン合金。
[11]
1に記載のチタン合金であって、
800℃~860℃で4時間に亘り前記チタン合金を溶体化処理すること、
前記チタン合金の断面の厚さに依存する速度で前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、
620℃~650℃で8時間に亘り前記チタン合金を時効すること、及び
前記チタン合金を空気冷却すること、
を含む工程によって作製される、前記チタン合金。
[12]
合金の総重量に基づく重量パーセントで、
5.1~6.1のアルミニウムと、
2.2~3.2のスズと、
1.8~3.1のジルコニウムと、
3.3~4.3のモリブデンと、
3.3~4.3のクロムと、
0.08~0.15の酸素と、
0.03~0.20のシリコンと、
0~0.30の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、チタン合金。
[13]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
5.1~6.1のアルミニウムと、
2.2~3.2のスズと、
2.1~3.1のジルコニウムと、
3.3~4.3のモリブデンと、
3.3~4.3のクロムと、
0.08~0.15の酸素と、
0.03~0.11のシリコンと、
0~0.30の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、12に記載のチタン合金。
[14]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
5.6~5.8のアルミニウムと、
2.5~2.7のスズと、
2.6~2.7のジルコニウムと、
3.8~4.0のモリブデンと、
3.7~3.8のクロムと、
0.08~0.14の酸素と、
0.03~0.05のシリコンと、
最大0.06の鉄と、
チタンと、
不純物と
を含む、12に記載のチタン合金。
[15]
合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
0~0.05の窒素と、
0~0.05の炭素と、
0~0.015の水素と、
各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と
を更に含む、12に記載のチタン合金。
[16]
前記チタン合金が、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの極限引張り強さを示す、12に記載のチタン合金。
[17]
前記チタン合金が、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも130ksiの降伏強さを示す、12に記載のチタン合金。
[18]
前記チタン合金が、少なくとも6.9のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す、12に記載のチタン合金。
[19]
前記チタン合金が、6.9~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも150ksiの極限引張り強さを示す、12に記載のチタン合金。
[20]
前記チタン合金が、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、316℃で少なくとも130ksiの降伏強さを示す、12に記載のチタン合金。
[21]
前記チタン合金が、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、60ksiの荷重のもと427℃で86時間以上の0.2%クリープ歪までの時間を示す、12に記載のチタン合金。
[22]
12に記載のチタン合金であって、
800℃~860℃で4時間に亘り前記チタン合金を溶体化処理すること、
前記チタン合金の横断面の厚さに依存する速度で前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、
620℃~650℃で8時間に亘り前記チタン合金を時効すること、及び
前記チタン合金を空気冷却すること、
を含む工程によって作られる、前記チタン合金。
[23]
合金を作る方法であって、
800℃~860℃で4時間に亘りチタン合金を溶体化処理することであって、前記チタン合金が、5.5~6.5のアルミニウムと、1.9~2.9のスズと、1.8~3.0のジルコニウムと、4.5~5.5のモリブデンと、4.2~5.2のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む、前記溶体化処理すること、
前記チタン合金の断面の厚さに依存する速度で前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、
620℃~650℃で8時間に亘り、前記チタン合金を時効させること、及び
前記チタン合金を空気冷却すること、
を含む、前記方法。
[24]
前記チタン合金が、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅とを更に含む、23に記載の方法。
[25]
合金を作る方法であって、
800℃~860℃で4時間に亘り、チタン合金を溶体化処理することであって、前記チタン合金が、5.1~6.1のアルミニウムと、2.2~3.2のスズと、1.8~3.1のジルコニウムと、3.3~4.3のモリブデンと、3.3~4.3のクロムと、0.08~0.15の酸素と、0.03~0.20のシリコンと、0~0.30の鉄と、チタンと、不純物とを含む、前記溶体化処理すること、
前記チタン合金の断面の厚さに依存する速度でチタン合金を周囲温度まで冷却すること、
620℃~650℃で8時間に亘り、前記チタン合金を時効させること、及び
チタン合金を空気冷却すること、
を含む、前記方法。
[26]
前記チタン合金が、合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、0~0.05の窒素と、0~0.05の炭素と、0~0.015の水素と、各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と、を更に含む、25に記載の方法。

Claims (11)

  1. アルファ/ベータチタン合金であって、合金の総重量に基づく重量パーセントで、
    5.5~6.5のアルミニウムと、
    1.9~2.9のスズと、
    1.8~3.0のジルコニウムと、
    4.5~5.5のモリブデンと、
    4.2~5.2のクロムと、
    0.08~0.15の酸素と、
    0.03~0.20のシリコンと、
    0より大きく0.30以下の鉄と、
    0~0.05の窒素と、
    0~0.05の炭素と、
    0~0.015の水素と、
    各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と、
    チタンと、
    不純物と
    からなり、そして
    前記アルファ/ベータチタン合金は8.0~9.5のアルミニウム換算値を備え、かつ
    シリサイド析出物を含む、
    前記アルファ/ベータチタン合金。
  2. 合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
    5.5~6.5のアルミニウムと、
    2.2~2.6のスズと、
    2.0~2.8のジルコニウムと、
    4.8~5.2のモリブデンと、
    4.5~4.9のクロムと、
    0.08~0.13の酸素と、
    0.03~0.11のシリコンと、
    0より大きく0.25以下の鉄と、
    0~0.05の窒素と、
    0~0.05の炭素と、
    0~0.015の水素と、
    各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と、
    チタンと、
    不純物と
    からなる、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  3. 合金の総重量に基づく重量パーセンテージで、
    5.9~6.0のアルミニウムと、
    2.3~2.5のスズと、
    2.3~2.6のジルコニウムと、
    4.9~5.1のモリブデンと、
    4.5~4.8のクロムと、
    0.08~0.13の酸素と、
    0.03~0.10のシリコンと、
    0より大きく0.07以下の鉄と、
    0~0.05の窒素と、
    0~0.05の炭素と、
    0~0.015の水素と、
    各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と、
    チタンと、
    不純物と
    からなる、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  4. 前記アルファ/ベータチタン合金が、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、ASTM E8/E8M-09にしたがって測定して316℃で少なくとも1103MPa(160ksi)の極限引張り強さを示す、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  5. 前記アルファ/ベータチタン合金は、7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、ASTM E8/E8M-09にしたがって測定して316℃で少なくとも966MPa(140ksi)の降伏強さを示す、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  6. 前記アルファ/ベータチタン合金が、7.4~12.8のモリブデン換算値を備える、、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  7. 前記アルファ/ベータチタン合金は、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、ASTM E8/E8M-09にしたがって測定して316℃で少なくとも1103MPa(160ksi)の極限引張り強さを示す、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  8. 前記アルファ/ベータチタン合金が、8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備え、ASTM E8/E8M-09にしたがって測定して316℃で少なくとも966MPa(140ksi)の降伏強さを示す、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  9. 前記アルファ/ベータチタン合金が8.0~9.5のアルミニウム換算値及び7.4~12.8のモリブデン換算値を備える、請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金。
  10. 請求項1に記載のアルファ/ベータチタン合金を作る方法であって、
    800℃~860℃で4時間に亘り前記チタン合金を溶体化処理すること、
    前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、
    620℃~650℃で8時間に亘り前記チタン合金を時効すること、及び
    前記チタン合金を空気冷却すること、
    を含む、
    前記方法。
  11. アルファ/ベータチタン合金を作る方法であって、
    800℃~860℃で4時間に亘りチタン合金を溶体化処理すること、ここで前記チタン合金が、
    5.5~6.5のアルミニウムと、
    1.9~2.9のスズと、
    1.8~3.0のジルコニウムと、
    4.5~5.5のモリブデンと、
    4.2~5.2のクロムと、
    0.08~0.15の酸素と、
    0.03~0.20のシリコンと、
    0より大きく0.30以下の鉄と、
    0~0.05の窒素と、
    0~0.05の炭素と、
    0~0.015の水素と、
    各々0から最大0.1のニオブ、タングステン、ハフニウム、ニッケル、ガリウム、アンチモン、バナジウム、タンタル、マンガン、コバルト及び銅と、
    チタンと、
    不純物とからなり、そして8.0~9.5のアルミニウム換算値を備えている、
    前記チタン合金を周囲温度まで冷却すること、
    620℃~650℃で8時間に亘り、前記チタン合金を時効させること、及び
    前記チタン合金を空気冷却すること、
    を含み、
    前記アルファ/ベータチタン合金はシリサイド析出物を含む、
    前記方法。
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