JPH0754069A - 磁気記録媒体用コバルト基合金の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体用コバルト基合金の製造方法

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JPH0754069A
JPH0754069A JP19598493A JP19598493A JPH0754069A JP H0754069 A JPH0754069 A JP H0754069A JP 19598493 A JP19598493 A JP 19598493A JP 19598493 A JP19598493 A JP 19598493A JP H0754069 A JPH0754069 A JP H0754069A
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JP
Japan
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alloy
based alloy
magnetic recording
recording medium
magnetic
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Withdrawn
Application number
JP19598493A
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English (en)
Inventor
Toshio Mochizuki
俊男 望月
Shuichi Sakashita
修一 坂下
Masaru Yamashita
勝 山下
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録媒体用合金、特にコバルト基合金の
製造に関するものである。 【構成】 Ni15〜25%(重量%:以下同じ)、C
0.005%以下、Mn0.03〜0.50%、Al
0.004〜0.1%、O250ppm以下を含有し、
残部がCoと不可避不純物とからなる組成を有し、真空
溶解することを特徴とする方法である。 【効果】 突沸現象がなくピンホールや厚みのムラのな
い磁性層を得ることができ、磁性特性も実用上問題なく
良好な磁気記録媒体が得られない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体用合金、
特にコバルト基合金の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に磁気記録媒体用材料は、N
iを15〜25重量%含有し、残部がCoと不可避不純
物から成る組織を有するCo−Ni合金から成ってい
る。そして、これを真空溶解した後、鋳造して得られた
インゴットを鍛伸し、切断、研削などすることにより所
定寸法の素材に仕上げる。この素材は磁気ディスク、フ
ロッピーディスク、オーディオ用磁気テープの表面にス
パッタリング法、真空蒸着法、化学メッキ法などの表面
処理技術により、薄膜を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなCo−Ni基合金は、後に必要とされる特性を有す
る薄膜を形成するためには、真空溶解により製造した合
金を素材とすることが必要である。その合金にはN2
2などのガスの含有量が多いので、磁気記録媒体の製
造において、特に真空蒸着時に前記合金を電子ビームに
使用した場合にガスが発生し、磁性層の厚みむらや、ピ
ンホールなどの発生原因となるからである。特にこのよ
うなガスの発生が多い時には、突沸現象が生じ、真空蒸
着装置が破損する恐れさえもある。なお、既に特公昭6
1−29126号公報として、「MgO容器を使用した
真空蒸着用磁性材料」の発明が開示されているが、これ
はCo−Ni基合金の不純物の限度を規定するものであ
り、この種の合金の溶解法を取り扱っているものでは無
い。
【0004】本発明は、上記のNi−Co基合金を真空
蒸着用の素材として使用しても、発生するガス量が少な
く、突沸現象の発生も無く、しかも、製造価格を低下さ
せることができる合金ターゲット材として適している真
空溶解製磁気記録媒体用Co基合金を得ることを、その
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この目的を
達成するために、上述の観点から、真空中において溶解
可能な成分配合並びにその製造方法を種々組み合わせて
研究を行った結果、Ni15〜25重量%、C0.00
5重量%以下、Mn0.03〜0.50重量%、Al
0.004〜0.1重量%、O250ppm以下を含有
し、残部がCoと不可避不純物とから成る組成を有して
いるCo基合金は、真空蒸着法におけるターゲット材の
素材として好適な磁気記録媒体用コバルト基合金を提供
することのできることを見出した。
【0006】このような組成を有する本発明による磁気
記録媒体用Co基合金は、実験の結果、Mn,Alを積
極的に添加残存させることにより脱酸作用によりガスの
発生量が少なく、また、主として酸素及び炭素の制御に
より突沸現象を防止することのできることが確認され
た。更にこの磁気記録媒体用Co基合金の磁気特性は、
本発明の成分配合を実施しない真空溶解又は不活性ガス
雰囲気溶解合金の磁気特性に比較して、優れた特性を有
する合金であることも確認された。
【0007】
【実施例】本発明は、上記のような知見に基づいてなさ
れたものであるが、以下には本発明をその実施例などに
基づいて詳細に説明する。まず、本発明による磁気記録
媒体用Co基合金は、上記のような化学成分を有するも
のであるが、そのような各化学成分を上記の組成範囲に
限定した理由を説明する。
【0008】C:0.005重量%を超過すると真空蒸
着時の電子ビーム溶解時に突沸現象を生ずるので、好ま
しくない。 Mn:0.03重量%未満の場合は突沸を防止できな
い。0.5重量%を超過すると、浴面をスカムが覆うの
で好ましくない。 Al:強力な脱酸剤であり、Mnと同様突沸現象を防止
するために必要である。また合金素材に残留すると、磁
気特性のむらが生じるので、0.004〜0.10重量
%が好ましい。 O2:50ppm以上となると、突沸現象を生じやすく
なるので好ましくない。
【0009】各化学成分は上記のような理由により決定
されたものであるが、これらの範囲を外れると、真空蒸
着上並びに磁気特性上に不都合が生ずる。従って、本発
明によるCo基合金の製造に当たっては、C量が0.0
05重量%以下となるように配合し、溶湯を真空雰囲気
にしながらCo−Niの配合を行い、均一な溶湯が得ら
れた段階において、Mn,Alの順に脱酸元素を添加
し、酸素と反応させてスカムとして除去し、鎮静後、溶
湯を鋳型に鋳込み、インゴットを製造する。
【0010】次いでこのようにして得られたCo−Ni
基合金から成るインゴットを通常の熱間圧延又は鍛造に
より熱間加工を行った後、機械加工により所定の寸法に
切断し、磁気記録媒体用のCo基合金の素材を得ること
ができる。次に本発明により製造されたCo基合金の実
験の結果について説明する。
【0011】実験例 表に示す本発明合金による試料No.1及びNo.2の組成
となるようにCo及びNi原料並びにC,Mn,Alを
秤量する。これらの原料を真空雰囲気中において約1,
400℃で溶解し、均一な溶湯が得られた段階でMn,
Alの順に添加し、スカムを除去してインゴットを作成
した。このインゴットを鍛造して直径30mm×長さ4
0mmの小片ターゲット材を得た。この小片をターゲッ
ト材として真空中で電子ビーム溶製を実施した結果、
C,Mn,Alの配合により、酸素は約50ppm以下
であり、ガスによるピンホールの発生も無く、また、突
沸現象の発生も見られなかった。更に表に示すように、
本発明による試料No.1及びNo.2と、比較例No.3、
No.4、No.5との磁気特性を比較すると、その差はほ
とんど認められず、保磁力(Hc)、飽和磁束密度(B
s)は、本発明合金による試料No.1,No.2と、従来
材No.4,No.5との間に差は認められない。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明による磁気記録媒体用Co基合金
は、表に示すごとくMn,Alを積極的に添加すること
によりガス量も少なく、磁気特性も実用上問題なく良好
であり、突沸現象がなく、ピンホールや厚みのムラのな
い磁性層を得ることができるという優れた効果を発揮す
るものであることは、明らかなところである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ni15〜25重量%、C0.005重
    量%以下、Mn0.03〜0.50重量%、Al0.0
    04〜0.1重量%、O250ppm以下を含有し、残
    部がCoと不可避不純物とから成る組成を有し、真空溶
    解することを特徴とする磁気記録媒体用コバルト基合金
    の製造方法。
JP19598493A 1993-08-06 1993-08-06 磁気記録媒体用コバルト基合金の製造方法 Withdrawn JPH0754069A (ja)

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