JPH0753999Y2 - 有色性装飾体 - Google Patents

有色性装飾体

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JPH0753999Y2
JPH0753999Y2 JP1990004773U JP477390U JPH0753999Y2 JP H0753999 Y2 JPH0753999 Y2 JP H0753999Y2 JP 1990004773 U JP1990004773 U JP 1990004773U JP 477390 U JP477390 U JP 477390U JP H0753999 Y2 JPH0753999 Y2 JP H0753999Y2
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JP
Japan
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interference
film
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coating
decorative body
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JP1990004773U
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恵一 米沢
晴次 大山
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株式会社精工舎
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、多面体形状の物体の表面に干渉により色を生
じる有色性装飾体に関するものである。
[従来の技術] 従来より、ガラスなどの透明部材の表面に、単なる着色
被膜ではなく、スパッタリングやイオンプレーティング
などの方法によりTiO2,ZnS,ZrO2などの高屈折率の透明
な薄膜をコーティングして干渉色を得る装飾体があっ
た。
[解決しようとする課題] 従来は部材の表面に薄膜をコーティングしていたため、
外部から力が加わると表面の薄膜に傷がついたり、剥離
が生じたりして、干渉作用を生じなくなり装飾効果を損
う恐れがあった。
そこで本考案の目的は、コーティングされた干渉被膜が
損傷や剥離を生じることがなく、しかも極めてカラフル
で装飾性の高い有色性装飾体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案に係る有色性装飾体は、外面と内面とがともに多
面体形状をなす中空の立体を2分割した形状でありかつ
透光性を有する2つの部材の、それぞれの内面に真空薄
膜技術を用いて干渉被膜がコーティングされ、その後で
両部材が接合されているものである。
[作用] 本考案によると、中空の部材の内面に干渉被膜が形成さ
れているため、外部から力が加わって損傷したり、剥離
を生じたりする恐れがない。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案に実施例について説明す
る。
第1図に示すように、本考案に係る有色性装飾体は中空
の多面体形状の立体であり、内面に干渉被膜1が形成さ
れているものである。この有色性装飾体の製造方法の一
実施例について、第2図を参照して説明する。
まず、中空の立体を2分割した形状の部材2,3をAs樹脂
などの透明なプラスチック材料により射出成形した。こ
の時、外面側と内面側とが相似な多面体をなすような形
状としている。
次に部材2,3の内面に、二酸化チタンなどからなる干渉
被膜1をコーティングした。干渉被膜1を得るコーティ
ング法としては、真空薄膜技術が用いられ、本実施例に
おいてはスパッタリングを採用している。スパッタリン
グターゲットとして金属チタンを、スパッタリングガス
としてアルゴンガスを用いた。そして、真空槽(図示せ
ず。)内に所定の圧力まで酸素ガスを注入し、直流出力
にてスパッタする直流反応性スパッタリングを行ない、
部材2,3の内面に二酸化チタンからなる干渉被膜1を形
成した。その後、接着剤などを用いて部材2,3を接合し
た。
このようにして形成した有色性装飾体は、外部から光が
入射すると、干渉被膜1における光の干渉作用により干
渉色を呈する。そして、この有色性装飾体に外部から力
が加わっても、干渉被膜1は部材2,3の内面に形成され
ているため剥がれたり損傷したりする恐れがない。ま
た、コーティング時には多面体状の内面側は各面毎に様
々な角度に位置した状態でスパッタリングなどにより被
膜形成されるため、角度に応じて各面毎に生成された膜
厚が異なる。従って、外部から見た時に、各面毎に角度
が異なるのみならず干渉被膜の膜厚が異なるので全く異
なった色彩を呈し、カラフルで装飾性が高くなる。単な
る着色被膜を形成する場合には、膜厚が異なっても角度
が異なっても同一色彩を呈するが、本発明では、干渉被
膜を形成しているので、同一組成の被膜でも、上記の通
り膜厚の違いなどによって各面で異なる色彩を呈するこ
とができる。そして、本発明では内面が球面状ではなく
多面体状なので、各面により膜厚の違いがはっきりと出
て、干渉色の違いが明確に現れる。
なお、部材2,3は透光性を有するものであれば、プラス
チックやガラスなど材質については限定されるものでは
ない。また干渉被膜1は二酸化チタンに限定されるもの
ではなく、コーティング方法についても真空薄膜技術を
用いるものであれば特に問わない。そして所望の干渉色
を呈し得る膜厚に形成されるよう適宜設定される。
上記に説明した実施例においては、部材2,3に1層の干
渉被膜1が形成されているが、第3図に示す第2の実施
例においては、部材2,3の内面に干渉被膜4が形成され
た後、さらにアルミニウムやクロムなどの金属膜5がコ
ーティングされ、その後で部材2,3が接合されている。
この実施例によると、部材2,3に入射して干渉被膜4を
通過した光が金属膜5により反射される。従って、より
はっきりと干渉色を示すことができる。
また、第4図に示す第3の実施例について説明すると、
部材2,3の内面に二酸化チタンなどの高屈折材からなる
第1の干渉被膜6,二酸化ケイ素などの低屈折材からなる
第2の干渉被膜7,高屈折材からなる第3の干渉被膜8が
順次積層形成され、その後で部材2,3が接合されてい
る。この実施例によると、高屈折材と低屈折材の屈折率
の違いにより干渉色が生じ易くなる。なお、高屈折材と
しては二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化セリ
ウムなどが用いられ、低屈折材としては二酸化ケイ素、
二ふっ化マグネシウム、酸化アルミニウムなどが用いら
れる。
以上3つの実施例においては、いずれも干渉被膜が部材
内面に形成されているので、従来のように干渉被膜と部
材との密着性を保つために部材または被膜の材質を限定
する必要がなくなる。そして、内面に被膜のコーティン
グが可能であれば部材の形状は自由に形成でき、デザイ
ン上の制約がなくなる。
[効果] 以上のように本考案によると、干渉被膜が部材の内面に
形成されているため、剥離や損傷を生じる恐れがない。
そのため、部材と被膜との強固な密着性を必要とせず、
材質選定および部材のデザインの自由度が高くなる。そ
して、多面体状の内面には各面に様々な膜厚の干渉被膜
が形成されているため、各面で様々な干渉色が得られ極
めてカラフルな高い装飾性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す一部切欠正面図。
第2図はその製造工程を示す説明図、第3図は第2図の
実施例を示す一部切欠正面図、第4図は第3図の実施例
を示す一部切欠正面図である。 1,4,6,7,8……干渉被膜、2,3……部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面と内面とがともに多面体形状をなす中
    空の立体を2分割した形状でありかつ透光性を有する2
    つの部材の、それぞれの内面に真空薄膜技術を用いて干
    渉被膜がコーティングされ、その後で上記両部材が接合
    されていることを特徴とする有色性装飾体。
JP1990004773U 1990-01-23 1990-01-23 有色性装飾体 Expired - Fee Related JPH0753999Y2 (ja)

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JPH0395300U JPH0395300U (ja) 1991-09-27
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