JPH0753849Y2 - 研削盤用ワークドライブ装置 - Google Patents

研削盤用ワークドライブ装置

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JPH0753849Y2
JPH0753849Y2 JP1991111730U JP11173091U JPH0753849Y2 JP H0753849 Y2 JPH0753849 Y2 JP H0753849Y2 JP 1991111730 U JP1991111730 U JP 1991111730U JP 11173091 U JP11173091 U JP 11173091U JP H0753849 Y2 JPH0753849 Y2 JP H0753849Y2
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JP
Japan
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clamp
work
claw
rotation
rotary drive
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譲 田中
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Big Daishowa Seiki Co Ltd
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Big Daishowa Seiki Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主軸のセンタと心押し
台センタとでワークの両端軸心を支持し、主軸に外嵌し
た回転駆動板により該ワークを回転させる研削盤用ワー
クドライブ装置に関するものであり、砥石によるワーク
周面の粗研削や仕上研削等に利用される。
【0002】
【従来の技術】丸軸形、円筒形等のワークの周面に砥石
により粗研削や仕上研削等を施す場合、研削盤の主軸セ
ンタと心押し台センタにより該ワークを回転自在に支持
し、主軸を非回転として、該主軸に外嵌する回転駆動板
にてワークを回転させ、その周面に回転砥石を接触させ
て通常は軸方向に送りながら研削する方法が採用され
る。このとき、ワークを回転駆動板と一体的に回転させ
るため、従来ではケレと称されるリング状のクランプ部
材が一般的に使用されている。
【0003】このクランプ部材は、図7に示すように、
円形リング1の周方向3ヵ所に等配された2本のボルト
状支持ピン2,2と、枢軸1aを中心に回動自在な押圧
レバー3とを有し、該押圧レバー3は、ばね4により、
そのカム形状の内端部3aがリング内側への突出するよ
うに常時付勢されている。なお、3bは押圧レバー3の
前記付勢方向の回動限界位置を定めるストッパーピン、
5はリング1の外周に凸設された回転伝達ピンである。
【0004】そして、該クランプ部材によりワークWを
回転駆動板に一体的に保持させるには、押圧レバー3を
図示仮想線の如く回動させて内端部3aの突出量が小さ
くなる状態においてリング1にワークWを挿嵌し、該レ
バー3を戻すことにより、その内端部3aと支持ピン
2,2の各内端とでワークWの外周を3方向から挟持す
ると共に、回転伝達ピン5を回転駆動板の回転ドライブ
ピン6に係合させればよい。次に回転駆動板を図示の反
時計方向に回転させることにより、回転ドライブピン6
及びクランプ部材を介してワークWを同方向に回転させ
ることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクランプ部材を用いるワークドライブ手段では、ワ
ークWの取替の度に作業者が手操作でクランプ部材の装
着作業と、回転駆動板への係合作業を行う必要があり、
このために多大な労力及び時間を費やして作業能率が悪
く、研削加工効率を高める上で大きな制約があった。
【0006】本考案は、上述の状況に鑑み、前記回転駆
動板の起動時の回転力を利用して自動的にワークをクラ
ンプし、続いてそのクランプしたワークを回転駆動板に
より回転させることができ、しかも回転中に不測にクラ
ンプ解除状態となる恐れがない上、ワーク径の変化に対
応できる研削盤用ワークドライブ装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明
すると、本考案は、図1及び図2に示すように、主軸8
のセンタ8aと心押し台センタ9とでワークWを両端の
センタ穴44で支持し、主軸8に外嵌する回転駆動板1
2により該ワークWを回転させる研削盤用ワークドライ
ブ装置10において、前記主軸8に、環状フランジ部1
4aを有するクランプ本体14と、該環状フランジ部1
4aの後面側に配置するクランプ円板17を回転自在
に外嵌させると共に、前記環状フランジ部14aの前面
に、周方向に等配する複数のクランプ爪16を枢支し
環状の爪ホルダー15をクランプ本体17に対して偏
心可能且つ一体回転可能に取付け、該爪ホルダー15と
前記環状フランジ部14aとの界面部の外周側に弾性リ
ング29を嵌装する一方、前記の各クランプ爪16はそ
の枢軸16aを前記環状フランジ部14aに貫通させ、
該枢軸16aの前端に爪本体16bを径方向に位置調整
可能に取付けると共に、該枢軸16aの後端に爪本体1
6bのワーク当接側とは逆方向に延出して且つ該爪本体
16bより重い回動用レバー部16cを設け、この回動
用レバー部16cと前記クランプ円板17とを係合ピン
41にて係合し、また前記クランプ円板17に中央軸部
40aが枢支された回転伝達レバー40の両端部42,
43を回転駆動板12とクランプ本体14とにそれぞれ
係合させることにより、回転駆動板12の起動に伴って
クランプ本体14が回転駆動板12の回転方向に対し逆
方向に回転し、この逆方向回転に連動して各クランプ爪
16がクランプ方向に回転するように構成してなるもの
である。
【0008】
【作用】本考案によれば、図3に示すクランプ爪16の
クランプ解除状態において、ロボット等によりもたらさ
れたワークWをその両端面のセンタ穴44に主軸8のセ
ンタ8aと心押し台センタ9をそれぞれ嵌合して支持し
た後、回転駆動板12を回転駆動すると、回転伝達レバ
ー40を介してクランプ円板17、クランプ本体14及
び爪ホルダー15が回転駆動板12と一体となって同方
向に回転されるが、その起動時に、上記回転伝達レバー
40がその中央軸部40aを中心にして回転駆動板12
により揺動されるため、クランプ本体14及び爪ホルダ
ー15が回転駆動板12の回転方向とは逆方向に回転す
る。一方、この時点ではクランプ円板17及び係合ピン
41が停止しているため、該係合ピン41に回動用レバ
ー部16aで係合する各クランプ爪16は爪ホルダー1
5の上記逆方向回転に伴ってクランプ方向Aに回動さ
せ、該各クランプ爪16により上記ワークWをクランプ
することができる(図2状態)。このクランプによりク
ランプ本体14及び爪ホルダー15とクランプ円板17
とが回転駆動板12に一体化されるため、クランプされ
たワークWを回転駆動板12により回転することができ
る。
【0009】しかして、各クランプ爪16は、回動用レ
バー部16cが枢軸16aの前端に設けた爪本体16b
のワーク当接側とは逆方向に延出し、且つ該爪本体16
bより重く設定しているから、爪ホルダー15とクラン
プ本体14の回転に伴う遠心力により、常に回動用レバ
ー部16c側を主軸8の回転中心から遠ざけようとする
力が働き、これによって爪本体16のワークWへの押し
付け力つまりクランプ力が強まることになる。従って、
ワークWの回転駆動中にクランプ爪16が不測にクラン
プ解除状態となる恐れはない。
【0010】また、枢軸16aに対して爪本体16b
径方向に位置調整可能に取付けられているから、加工対
象とするワークWの径に応じて該爪本体16bのワーク
当接部の位置を設定することにより、該ワークWの径の
変化にかかわらず、常に最も良好なクランプ力を発揮さ
せることが可能である。
【0011】
【実施例】図1及び図2は研削盤の主軸8のセンタ8a
と心押し台センタ9とにより両端軸心を支持されたワー
クWを本考案の一実施例たるワークドライブ装置10に
よりクランプし、該ワークWを回転砥石11により研削
している状態を示すものであって、上記主軸8側にはワ
ークWを回転させるための回転駆動板12が設けられて
いる。しかして、上記ワークドライブ装置10は、主軸
8の突出した前部側にニードルべアリング13aを介し
て回転自在に外嵌したクランプ本体14と、該クランプ
本体14に一体形成した環状フランジ部14aの前面側
に取り付けた環状の爪ホルダー15と、該爪ホルダー1
5の前面側に取り付けられた3個のクランプ爪16と、
クランプ本体14のボス部14bの後部側にニードルべ
アリング13bを介して回転自在に外嵌したクランプ円
板17とを備えている。
【0012】上記回転駆動板12は、図1に示すよう
に、主軸8に軸受18を介して回転自在に外嵌され、主
軸8に外嵌するドライブ軸19により正逆転されるよう
になっており、その外周部にはドライブピン20が突設
されている。
【0013】前記クランプ本体14は、図1に示すよう
に、そのボス部14bが主軸8の鍔部8bと該主軸8の
前端に係合するスナップリング21との間に調整用カラ
ー22…を介在して嵌め込まれており、該調整用カラー
22…の前後配置枚数の変更によって前後位置を調整し
得るようになっている。しかして、該クランプ本体14
の環状フランジ部14aには、係合ピン23がその両端
を該環状フランジ部14aの前後両側へ突出する状態で
固着されている。24はニードルべアリング13aの両
側位置で主軸8に嵌装されたオイルシールであり、クラ
ンプ本体14のボス部14bの内周面に弾圧接触し、シ
ール作用と共に該クランプ本体14の回転に対するブレ
ーキ作用をもたらす。
【0014】前記爪ホルダー15は、後部側の外周に形
成した環状の係止凸条15aに断面L字形の環状カバー
25の前壁部25aを係合して、該環状カバー25をボ
ルト26を介してクランプ本体14の環状フランジ部1
4aの外周部に固着することにより、その平坦な後端面
が環状フランジ部14aの同じく平坦な前面に接する状
態でクランプ本体14に取り付けられている。しかし
て、環状フランジ部14aの係合ピン23の突出した前
部は、爪ホルダー15の後端面に形成された径大の係合
穴27に嵌合し、この嵌合部に環状の間隙t1 (図5参
照)が構成されている。
【0015】しかして、爪ホルダー15とクランプ本体
14の環状フランジ部14aとの界面部の外周側には、
両者15,14a間にわたる環状空間28が構成されて
おり、この環状空間26に図4でも示すようにコイルス
プリングからなる弾性リング29が拡径状態で嵌装され
て内周に圧接している。また、前記環状カバー25の前
壁部25a内周と爪ホルダー15外周との間、ならびに
該爪ホルダー15の係止凸条15a外周とこれに対向す
る環状フランジ部14aの前方へ突出した周縁部内周と
の間には、それぞれ環状の間隙t2 ,t3 (図5参照)
が構成されると共に、爪ホルダー15の外周には前者の
間隙t2 を封鎖するシールリング30が嵌装されてい
る。
【0016】各クランプ爪16は、図2にも示すよう
に、上記爪ホルダー15に周方向等間隔3ヵ所に貫設さ
れた各貫通孔15bにニードルべアリング13cを介し
て回転自在に嵌挿された枢軸16aと、該枢軸16aの
前端にボルト31により取付けられた爪本体16bとを
有している。しかして、枢軸16aの後部側はクランプ
本体14の環状フランジ部14aに周方向等間隔3ヵ所
に設けた円孔32を貫通し、その後端部には先端にU字
形切欠33を有する扇形の回動用レバー部16cが爪本
体16bとは逆の外側へ出する形で一体形成されてい
る。この回動用レバー部16cは爪本体16bよりも重
く設定してある。また爪本体16bの内向き端部のワー
ク当接面34は、該クランプ爪16がクランプ方向A
(図3参照)に回転するにしたがってワークWに接近す
るカム形状としてある。なお前記円孔32は枢軸16a
(ニードルべアリング13cの内周)に対して環状の間
隙t4(図1参照)を構成するように径大に設定されて
いる。
【0017】更に爪本体16bは、前面に長手方向に沿
う長溝35が形成されると共に、その溝底に同方向の長
孔36が貫設され、上記ボルト31に外嵌するナット3
7を上記長孔36に嵌挿し、該ナット37の角形頭部3
7aを上記長溝35に嵌合させることにより、ワークW
の径に合わせて該爪本体16bを枢軸16aに対してス
ライドさせて位置調整できるようにしている。なお爪本
体13bの前面には位置調整用の目盛り38が形成さ
れ、また枢軸16aの前端面と爪本体13bの後面には
滑り止め用のセレーション39が設けてある。
【0018】前記クランプ円板17は、外周寄り位置の
一か所に回転伝達レバー40を保持すると共に、外周部
の周方向等間隔3ヵ所に前方突出する係合ピン41を備
え、各係合ピン41がクランプ爪16の回動用レバー部
16cのU字形切欠33に係合するようになされてい
る。しかして、回転伝達レバー40は、クランプ円板1
7にニードルべアリング13dを介して回転自在に枢支
された中央軸部40aと、その前後両端に設けられて互
いに反対方向に伸びるレバー部40b,40cとからな
り、両レバー部40b,40cの先端に設けたU字状切
欠部42,43を前記クランプ本体14の係合ピン23
と前記回転駆動板12のドライブピン20とにそれぞれ
係合している。
【0019】従って、該回転伝達レバー40を介してク
ランプ本体14及び爪ホルダー15とクランプ円板17
とが回転駆動板12に連結されており、図3に示す状態
から回転駆動板12を同図の矢印Bの如く反時計方向に
回転させると、その起動時には回転伝達レバー40が中
央軸部40aを中心にして反時計方向に回転されるた
め、クランプ本体14及び爪ホルダー15が回転駆動板
12の回転方向とは逆方向、即ち図3の矢印Cの如く時
計方向に所定角度回転し、続いて図2の如くクランプ本
体14及び爪ホルダー15とクランプ円板17とが回転
駆動板12に一体化されて反時計方向に回転する。
【0020】また上記クランプ円板17の3本の係合ピ
ン41が各クランプ爪16の本体16bに対し反対方向
に伸びる回動用レバー部16cのU字形切欠33に係合
しているため、図3に示す状態から回転駆動板12の起
動時に、クランプ本体14及び爪ホルダー15が前述の
ように回転駆動板12の回転方向とは逆方向、即ち時計
方向(図3の矢印C)に回転すると、この時点では上記
クランプ円板17及び各係合ピン41が停止しているた
め、該係合ピン41によりクランプ爪16が枢軸13a
を中心にしてクランプ方向A(図2参照)に回動する。
【0021】一方、爪ホルダー15は、弾性リング29
の締め付けによって常態では図1及び図5の如くクラン
プ本体14と同心に保持されているが、両者間の各相互
係合部分に前記間隙t1 〜t4 が構成されているため、
前記弾性リング29の締め付け力より大きい外力が加わ
った際に、図6に示すようにクランプ本体14に対して
前記間隙のt1 〜t4 範囲で偏心し得る。
【0022】ワークWの研削の要領を説明すると、図3
に示すクランプ解除状態において、ロボット等によりも
たらされたワークWをその両端のセンタ穴44において
主軸8のセンタ8aと心押し台センタ9とで支持した
後、回転駆動板12を反時計方向に回転させるだけでよ
い。これにより、まず起動時に、ドライブピン20によ
って回転伝達レバー40が中央軸部40aを中心にして
反時計方向に回転され、係合ピン23を介してクランプ
本体14及び爪ホルダー15が回転駆動板12の回転方
向とは逆方向、即ち時計方向に回転される。一方、クラ
ンプ円板17はこの時点では停止しており、係合ピン4
1も当然停止しているため、各クランプ爪16は枢軸1
6aを中心にクランプ方向Aに回動することになり、該
各クランプ爪16のワーク当接面34がワークWの周面
に圧接し、図2に示すように、該ワークWがクランプさ
れる。なおクランプ力は、図3に示すように、ドライブ
ピン20から回転伝達レバー40の中央軸部40aまで
の距離D1 と、該中央軸部40aから係合ピン23まで
の距離D2 との比率を変更するだけで、容易に調整する
ことができる。
【0023】ここで、ワークWのセンタ穴44が本来の
軸心位置から多少ずれている(通常0.2mm以下)場
合、前述した起動時のクランプにおいて、同期して回動
する3個のクランプ爪16の該ワークWのセンタ穴44
を中心とする大半径側に対応したものが小半径側に対応
した他のクランプ爪16よりも先にワーク周面に当接す
るが、この時点では各クランプ爪16の回動が停止せ
ず、その当接したクランプ爪16の回動に伴う押圧力に
より、当初は弾性リング29による締め付けでクランプ
本体14に対して同心であった爪ホルダー15が前記セ
ンタ穴44のずれ方向に偏心移動し、これによって小半
径側の周面に対応した他のクランプ爪16も該周面に当
接し、もってワークWは3個のクランプ爪16にて三方
向から確実にクランプされる。
【0024】上記のようにワークWのクランプが完了す
ると同時にクランプ本体14及びクランプ円板17が回
転伝達レバー40を介して回転駆動板12に一体的に連
結された状態となり、クランプされたワークWが回転駆
動板12により回転されるから、そのワークWに回転砥
石11を当接させて所要の研削加工を直ちに施すことが
できる。しかして、回動用レバー部16cが爪本体16
bよりも重いことから、クランプ本体14及び爪ホルダ
ー15の回転に伴う遠心力により、各クランプ爪16に
は、回動用レバー部16c側を外向きに、爪本体16b
側を内向きにする力が作用し、もって爪本体16bのワ
ークWに対する押し付けが強まることになるから、ワー
クWの回転駆動中に各クランプ爪16が不測にクランプ
解除状態になることはない。
【0025】研削加工終了後、一旦停止させた回転駆動
板12を図2において時計方向に若干回転させるだけ
で、前述の場合とは逆に、回転伝達レバー40が中央軸
部40aを中心にして時計方向に回転して、クランプ本
体14及び爪ホルダー15が反時計方向に回転され、図
3に示すように、各クランプ爪16がワークWから離間
し、該ワークWのクランプ状態を解除することができ
る。また、これとは別に、回転駆動板12を停止した状
態で、クランプ本体14及び爪ホルダー15だけを反時
計方向に回転させても、クランプを解除することができ
る。
【0026】なお、前記のようにセンタ穴44が本来の
軸心位置からずれたワークWでは、そのセンタ穴44を
中心に回転させて切削する過程で前記ずれによる大半径
側が先に削られるから、加工部分は該センタ穴44を中
心とする完全な真円状となり、切削加工後の軸心がセン
タ穴44と一致することになる。また研削加工の終了後
にワークWを取り外せば、偏心していた爪ホルダー15
は弾性リング29の弾圧力により元のようにクランプ本
体14と同心状態に復帰する。
【0027】上記実施例では環状カバー25をその前壁
部25aにおいてクランプ本体14の環状フランジ部1
4aにボルト止めする構成上、弾性リング29の嵌装部
分を環状空間28としているが、この嵌装部分を環状溝
としてもよい。また弾性リング29としては、実施例の
如きコイルスプリングからなるリングの他、軟質ないし
半硬質の合成ゴムや合成樹脂のリング等、種々の弾性材
料からなるリングを使用できる。
【0028】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の研削盤用ワ
ークドライブ装置によれば、回転駆動板の起動時の回転
力を利用してワークを自動的にクランプすることがで
き、従来のように手作業でクランプ操作を行う必要がな
くなり、作業能率を飛躍的に高めることができ、しかも
ワークの回転駆動中に不測にクランプ解除状態となる恐
れがなく、安定した強固なクランプ状態で所要の研削加
工を施せる上、径の異なるワークにも適用できるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】研削盤に装着した本考案の一実施例たるワーク
ドライブ装置によりワークをクランプして研削している
状態を示す縦断面図である。
【図2】同クランプ状態の一部切欠き正面図である。
【図3】同クランプ解除状態の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線の断面図である。
【図5】同ワークドライブ装置の要部の拡大縦断面図で
ある。
【図6】同ワークドライブ装置における爪ホルダーの偏
心状態を示すの要部の拡大縦断面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
8 主軸 8a 主軸のセンタ 9 心押し台センタ 10 ワークドライブ装置 12 回転駆動板 14 クランプ本体 14a 環状フランジ部 15 爪ホルダー 16 クランプ爪 16a クランプ爪の枢軸 16b 爪本体 16c 回動用レバー部 17 クランプ円板 13a ニードルべアリング(軸受) 28 環状空間 29 弾性リング 40 回転伝達レバー 40a 回転伝達レバーの中央軸部 40b 回転伝達レバーのレバー部 40c 回転伝達レバーのレバー部 41 係合ピン 42 U字形切欠(回転伝達レバーの端部) 43 U字形切欠(回転伝達レバーの端部) 44 センタ穴 A クランプ方向 W ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸のセンタと心押し台センタとでワーク
    を両端のセンタ穴で支持し、主軸に外嵌する回転駆動板
    により該ワークを回転させる研削盤用ワークドライブ装
    置において、前記主軸に、環状フランジ部を有するクラ
    ンプ本体と、該環状フランジ部の後面側に配置するクラ
    ンプ円板を回転自在に外嵌させると共に、前記環状フ
    ランジ部の前面側に、周方向に等配する複数のクランプ
    爪を枢支した環状の爪ホルダーをクランプ本体に対して
    偏心可能且つ一体回転可能に取付け、該爪ホルダーと前
    記環状フランジ部との界面部の外周側に弾性リングを嵌
    装する一方、前記の各クランプ爪はその枢軸を前記環状
    フランジ部に貫通させ、該枢軸の前端に爪本体を径方向
    に位置調整可能に取付けると共に、該枢軸の後端に爪本
    体のワーク当接側とは逆方向に延出して且つ該爪本体よ
    り重い回動用レバー部を設け、この回動用レバー部と前
    記クランプ円板とを係合ピンにて係合し、また前記クラ
    ンプ円板に中央軸部が枢支された回転伝達レバーの両端
    部を回転駆動板とクランプ本体とにそれぞれ係合させる
    ことにより、回転駆動板の起動に伴ってクランプ本体が
    回転駆動板の回転方向に対し逆方向に回転し、この逆方
    向回転に連動して各クランプ爪がクランプ方向に回転す
    るように構成されてなる研削盤用ワークドライブ装置。
JP1991111730U 1991-12-20 1991-12-20 研削盤用ワークドライブ装置 Expired - Lifetime JPH0753849Y2 (ja)

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JPH0551540U JPH0551540U (ja) 1993-07-09
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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