JPH05192807A - チャック爪 - Google Patents

チャック爪

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JPH05192807A
JPH05192807A JP2999792A JP2999792A JPH05192807A JP H05192807 A JPH05192807 A JP H05192807A JP 2999792 A JP2999792 A JP 2999792A JP 2999792 A JP2999792 A JP 2999792A JP H05192807 A JPH05192807 A JP H05192807A
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JP
Japan
Prior art keywords
claw
master
jaw
replacement
chuck
Prior art date
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Pending
Application number
JP2999792A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiichi Akaha
敏一 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2999792A priority Critical patent/JPH05192807A/ja
Publication of JPH05192807A publication Critical patent/JPH05192807A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換爪の本機加工や芯出し作業を不要とし、
段取り交換を能率的にする。 【構成】 チャック爪を、ワークを把持する交換爪12
と、この交換爪12を取付け固定するマスター爪13と
から構成する。マスター爪13の円弧状の外周に、突縁
からなる位置決め部17を形成する。位置決め部17の
内面を径方向取付け基準面18とする。交換爪12の外
周面19をマスター爪13の径方向取付け基準面18に
完全に当接させ、ボルト15により交換爪12をマスタ
ー爪13に取付け固定する。マスター爪13は、チャッ
ク本体1のマスタージョウ2に高精度に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物等のワークを
把持するチャック装置のチャック爪に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、チャック装置におけるチャック
爪は、ワークの外径等の変化に対応して交換可能に設け
られている。ここで、チャック爪(交換爪)を交換した
際、チャック爪が正確な位置に取付けられるように、位
置決め精度、すなわち着脱再現性を確保する必要があ
る。
【0003】従来、上記着脱再現性を確保するには、ピ
ンまたはセレーション等によりチャック爪の位置決めを
行っていた。図5および図6は、ピンによる位置決めの
従来例を示す。このチャック装置は、3方締チャック装
置で、円柱状のチャック本体1の一端部には、円周を3
等分する位置にマスタージョウ2が径方向へ移動自在に
設けられている。各マスタージョウ2の表面には、径方
向の2ヶ所にそれぞれピン3が突設されている。交換爪
(チャック爪)4は、中心部を円状に切欠いてワーク5
の把持部6とした略円板を3等分した扇形状に形成され
ており、チャック本体1側の取付け面には、ピン3に対
応する位置に位置決め穴が形成されている。交換爪4
は、その位置決め穴にマスタージョウ2のピン3を嵌合
させ、ボルト7を締付けることによりチャック本体1の
マスタージョウ2に取付け固定される。
【0004】図7および図8は、セレーションによる位
置決めの従来例を示す。このチャック装置では、チャッ
ク本体1のマスタージョウ2に断面T字状の溝8が形成
されており、マスタージョウ2の表面にはセレーション
9が形成されている。また、このマスタージョウ2に
は、前記溝8に案内されてスライド可能な断面T字状の
コマ10が嵌合されている。コマ10には、取付け用タ
ップ11が形成されており、交換爪4がボルト7により
取付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、以下のような問題点があった。例えば、ピ
ン3により交換爪4の位置決めを行う従来例では、ピン
嵌合を行うために、交換爪4に設ける位置決め穴の径
は、ピン3の外径よりも多少大きく形成しなければなら
ない。したがって、ピン嵌合時にはピン3と位置決め穴
との間にクリアランスが生じ、交換爪4をボルト7によ
り取付ける際、ピン3を基準として取付けたとしても確
実に適正な位置に取付けることができなかった。
【0006】図9は、ピン3により位置決めを行う従来
例の交換爪4の1つについて着目した平面図を示すもの
で、仮想線で示すように、ピン3と交換爪4の位置決め
穴との間にズレAが生じた場合、ワーク5を把持した
際、ワーク5は本来の適正位置から移動させられ、Aだ
け偏芯してしまう可能性があった。このことは、セレー
ション9により位置決めを行う従来例でも同様であっ
た。すなわち、いずれの従来例でも、高精度(偏芯5μ
m以内)の加工を要求される場合においては、交換爪4
の位置決め再現性が悪かった(0.01mm以上のズ
レ)。
【0007】また、たとえピン3によりマスタージョウ
2に対して交換爪4が高精度に取付けられたとしても、
マスタージョウ2自体がチャック本体1に高精度に設け
られていなければ、結局チャック中心に対して交換爪4
が高精度に取付けられることにはならなかった。
【0008】このため、従来では、交換爪4に削り代を
設けておき、チャック本体1に取付け後に本機にて把持
部6を仕上げ加工する方法や、仕上げ加工を施した交換
爪4を用いる場合には、その交換爪4をチャック本体1
に取付け後、チャック本体1をシフトさせて芯出しする
方法などが採られていた。しかし、このような方法を用
いると、交換爪4の交換作業(段取り交換作業)が極め
て非能率的であり、長時間を要した。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、交換爪の本機加工や芯出し作業が不要
で、段取り交換を能率的に行うことができるチャック爪
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワークを把持する交換爪と、この交換爪
の外周に当接して交換爪の径方向外側への移動を規制す
る位置決め部を有し、交換爪を取付け固定するマスター
爪とからチャック爪を構成した。
【0011】
【作用】このような構成の本発明のチャック爪におい
て、交換爪はマスター爪を介してチャック本体に取付け
られる。そして、交換爪はマスター爪に設けた位置決め
部にその外周を押し当てて位置決めを行った後、ボルト
等によりマスター爪に取付け固定される。したがって、
位置決めのための嵌合がなく、嵌合を考慮したクリアラ
ンスを設ける必要がないので、マスター爪さえチャック
本体に高精度に取付けられていれば、交換爪の交換時に
いちいち本機加工や芯出し作業等を行う必要がない。
【0012】
【実施例1】図1および図2は本実施例のチャック爪を
備えた3方締のチャック装置を示すもので、このチャッ
ク爪は、ワーク5を把持する交換爪12と、この交換爪
12を取付け固定するマスター爪13とからなってい
る。交換爪12は、中心部を段部付円状に切欠いてワー
ク5の把持部14を形成した略円板を3等分に分割構成
して、扇形状に形成されている。また、各交換爪12に
は、ボルト15によりマスター爪13に取付け固定する
ためのボルト孔16が中央円周上に2ヶ所形成されてい
る。
【0013】一方、マスター爪13は、リング状円板を
3等分に分割構成して扇形状に形成されており、その円
弧状の外周には、突縁からなる位置決め部17が形成さ
れている。この位置決め部17の内面は径方向取付け基
準面18であり、この径方向取付け基準面18に交換爪
12の外周面19を当接させることにより、交換爪12
の径方向外側への移動を規制することができる。また、
マスター爪13には、ボルト15により交換爪12を取
付け固定するためのねじ穴20がボルト孔16に対応し
て中央円周上に2ヶ所形成されている。さらに、マスタ
ー爪13の両ねじ穴20の中間部には、チャック本体1
のマスタージョウ2に設けたねじ穴21に螺入するボル
ト22が挿通可能なボルト孔23が形成されている。ま
た、マスター爪13における交換爪12の取付け面24
とは反対側の面には、マスタージョウ2に設けたピン3
が嵌合するピン穴(図示省略)が形成されている。
【0014】このような構成のチャック爪をチャック装
置に取付けるには、回転機構を有する機械(旋盤、研削
盤等)のスピンドル25に取付けたチャック本体1のマ
スタージョウ2に、交換爪12を取付けるためのマスタ
ー爪13をボルト22にて取付ける。ここに、交換爪1
2の外周面19をマスター爪13の径方向取付け基準面
18に完全に当接させて、交換爪12をマスター爪13
に固定することが可能なように、交換爪12のボルト孔
16は、ボルト15に対して多少隙間を有している。
【0015】また、たとえチャック本体1に対してマス
タージョウ2が高精度に設けられていなくても、マスタ
ー爪13取付け後に、一度マスター爪13を芯出し作業
し、チャック本体1に高精度に取付けておけば、その
後、交換爪12の交換時には何らの作業も必要としな
い。
【0016】また、図3に示すように、マスター爪13
の径方向取付け基準面18及び取り付け面24には削り
代(約0.2〜0.5mm)を付けておいて、前述の機
械の回転軸上において本機加工用ブッシュ26をクラン
プして、仕上げ加工(旋削または研削)をする。マスタ
ー爪13に設けた径方向取付け基準面18と加工用ブッ
シュクランプ箇所27とが同一の曲率中心を有し、この
曲率中心がチャック本体1の回転中心と一致するように
仕上げ加工する。
【0017】マスター爪13におけるピン穴のチャック
中心からの位置Lは、本機加工用ブッシュ26のクラン
プ代(径0.3〜0.4mm以上)を考慮して決定す
る。また、マスター爪13の本機の加工用ブッシュクラ
ンプ箇所27の内径は、本機加工用ブッシュ26の外径
寸法と同一とする。マスター爪13の取付け面24に、
交換爪12を径方向取付け基準面18に押圧しながらボ
ルト15にて取付ける。交換爪12の外径はマスター爪
13の内径と同一かやや大きめ(0〜+0.005mm
程度)とする。また、交換爪12の外周面19と把持部
14の内周面は同軸(同軸度0.003mm)とする。
さらに、交換爪12の内径は、把持するワーク5の外径
と同一とする。
【0018】そして、図2に示すように、交換爪12を
マスター爪13の径方向取付け基準面18に押圧しなが
らボルト15にて取付け、交換爪12の把持部14にて
ワーク5を把持する。ここに、マスター爪13に設けた
径方向取付け基準面18がチャック本体1の回転中心と
一致した曲率中心を有した円弧状であることと、交換爪
12の外周面19の曲率中心と内径(把持部14)の曲
率中心とが一致していることと、前記径方向取付け基準
面18の曲率と交換爪12の外周面19の曲率とが一致
していることとから、径方向取付け基準面18に交換爪
12の外周面19を押圧して固定することにより、交換
爪12の内径の曲率中心とチャック本体1の回転中心と
が一致する。
【0019】交換爪12を交換するときは、交換爪12
を取外して、外径が同形状の別の交換爪12を、前述と
同様に、マスター爪13の径方向取付け基準面18に押
圧しながら、ボルト15にて取付ける。
【0020】図4に本実施例の平面図を示すが、交換爪
12の外周面19と把持部14の内周面は同軸であるの
で、交換爪12が径方向取付け基準面18に沿ってズレ
Bが生じた場合でも、ワーク5の外周に沿ってズレるの
で、ワーク5に偏芯を生じさせない。このような原理に
より、着脱再現性を有し、段取り変更の際に交換爪12
を交換しても本機にて把持部14を加工する必要はな
い。また、チャック本体1をシフトして芯出しをする必
要もない。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明のチャック爪によ
れば、マスター爪の位置決め部に交換爪の外周を当接さ
せて位置決めすることとしたので、交換爪の着脱再現性
があり、交換爪の本機仕上げは必要ない。また、チャッ
ク本体の芯出し作業も必要としない。そして、マスター
爪のみ本機加工すれば、交換爪においては単体で加工で
きる。したがって、段取り変更に要する時間を短縮で
き、非常に能率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のチャック爪を備えたチャッ
ク装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例のチャック爪を備えたチャッ
ク装置を示す一部破断正面図である。
【図3】本発明の一実施例のチャック爪を備えたチャッ
ク装置の組立て途中を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明の一実施例のチャック爪を備えたチャッ
ク装置の要部を示す平面図である。
【図5】従来のチャック装置を示す分解斜視図である。
【図6】従来のチャック装置を示す一部破断正面図であ
る。
【図7】従来のチャック装置を示す分解斜視図である。
【図8】従来のチャック装置を示す一部破断正面図であ
る。
【図9】従来のチャック装置の要部を示す平面図であ
る。
【符号の説明】 1 チャック本体 2 マスタージョウ 4,12 交換爪 5 ワーク 6,14 把持部 7,15,22 ボルト 13 マスター爪 17 位置決め部 18 径方向取付け基準面 19 外周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを把持する交換爪と、この交換爪
    の外周に当接して交換爪の径方向外側への移動を規制す
    る位置決め部を有し、交換爪を取付け固定するマスター
    爪とからなることを特徴とするチャック爪。
JP2999792A 1992-01-21 1992-01-21 チャック爪 Pending JPH05192807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2999792A JPH05192807A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 チャック爪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2999792A JPH05192807A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 チャック爪

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Publication Number Publication Date
JPH05192807A true JPH05192807A (ja) 1993-08-03

Family

ID=12291572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2999792A Pending JPH05192807A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 チャック爪

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JP (1) JPH05192807A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5301744B1 (ja) * 2013-02-15 2013-09-25 コスモ機械株式会社 工作機械用チャック機構、爪材及び旋盤
JP2017052039A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 シチズン時計株式会社 ワーク保持装置
WO2023112865A1 (ja) * 2021-12-13 2023-06-22 株式会社北川鉄工所 把持具の製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000718