JPH0753822B2 - 熱可塑性ポリエステル組成物 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル組成物

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JPH0753822B2
JPH0753822B2 JP61214002A JP21400286A JPH0753822B2 JP H0753822 B2 JPH0753822 B2 JP H0753822B2 JP 61214002 A JP61214002 A JP 61214002A JP 21400286 A JP21400286 A JP 21400286A JP H0753822 B2 JPH0753822 B2 JP H0753822B2
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昭 横山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機械的強度、耐熱性、難燃性、高結晶性、成形
安定性及び耐熱老化性等に優れた成形品を得るに好適な
繊維強化熱可塑性ポリエステル組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表される熱可
塑性ポリエステルは、その機械的強度、剛性、耐熱性、
耐薬品性、耐油性等の優れた性質を活かしてフイルム、
シート、容器、トレー等の包装材料として広く用いられ
ている。また近年それらの特性を活かして、エンジニア
リングプラスチックスとして一部機械部品、電気器具部
品、自動車部品への応用が計られている。そしてより耐
熱性、剛性を改良するために熱可塑性ポリエステルにガ
ラス繊維を添加した組成物も用いられている。
一方、熱可塑性ポリエステルもポリオレフイン等の他の
熱可塑性樹脂と同様に着火し易く燃焼し易いため、自己
消火栓、耐炎性が要求される分野への使用には難燃剤を
添加する必要がある。かかる難燃剤を添加した組成物と
して、飽和ポリエステル及びガラス繊維等にポリトリブ
ロモスチレンを3〜30重量%添加した熱可塑性ポリエス
テル成形用組成物(特公昭57−39264号公報)が提案さ
れており、追試した結果、難燃剤としては充分使用可能
であることが分かつた。
しかしながら熱可塑性ポリエステル、とくにPETはポリ
オレフイン等の他の結晶性熱可塑性樹脂に比べて、結晶
化速度が極端に遅く、そのままでは成形サイクルが長く
なり、且つ得られる成形物の耐熱性も不充分であるの
で、通常結晶化促進剤を必要とし、事実前記特公昭57−
39264号公報にも結晶化促進剤を配合することができる
と記載されている。
他方、かかる結晶化促進剤としては例えばイオン性共重
合体(特公昭45−26225号公報)、ポリエチレンワツク
ス(特開昭56−109244号公報)、タルク、金属の酸化物
等の無機化合物(特公昭44−7542号公報)等種々の化合
物が提案されている。しかしながらこれらの結晶化促進
剤を前記ポリトリブロモスチレン及びガラス繊維と併用
してPETに添加しても曲げ強度や衝撃強度等の機械的強
度が充分でなくエンジニアリングプラスチツクスとして
用いるにはやや問題があることが分かつた。又、イオン
性共重合体と官能基を有する低分子量化合物を併用する
こと(特開昭56−129247号公報)、タルク、安息香酸の
ナトリウム塩、イオン性共重合体等と変性ポリオレフイ
ンワツクスとを併用すること(特開昭59−180367号公
報)等、二種以上の結晶化促進剤を併用することも種々
提案されているが、単に組合せても前記同様機械的強度
が充分に発揮できない場合が多多あり、いずれにしても
難燃性を具備し、且つ機械的強度、耐熱性、耐熱老化性
に優れた熱可塑性ポリエステルは未だ得られていないの
が現状であつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる状況に鑑み、本発明者は難燃性を有し、且つ曲げ
強度、耐衝撃性等の機械的強度、耐熱性、耐熱老化性、
高結晶性、成形安定性等に優れた成形品を得るに好適な
熱可塑性ポリエステル組成物を得るべく種々検討した結
果、繊維強化ポリエチレンテレフタレート(PET)に難
燃剤としてハロゲン化ポリスチレン及び結晶化促進剤と
してα−オレフイン・α,β−不飽和カルボン酸共重合
体の金属塩と酸化ポリオレフインワツクス及び/又は
α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフイン
ワツクスとを併用することにより前記目的が達成できる
ことが分かり本発明を完成するに至つた。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は (I) ポリエチレンテレフタレート(PET)(A)35
ないし83重量%、 (II) 繊維補強剤(B)10ないし55重量%、 (III) ハロゲン化ポリスチレン(C)6ないし18重
量%、 (IV) α−オレフイン・α,β−不飽和カルボン酸共
重合体の金属塩(D)2ないし6重量%、及び (V) 酸化ポリオレフインワツクス(E)及び/又は
α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフイン
ワツクス(F)0.5ないし5重量%、 とからなることを特徴とする難燃性、機械的強度、耐熱
性、耐熱老化性、高結晶性、成形安定性等に優れた成形
品を得るに好適な熱可塑性ポリエステル組成物を提供す
るものである。
本発明に用いるポリエチレンテレフタレート(A)は、
エチレングリコール単位とテレフタル酸単位とからなっ
ており、その目的に反しない範囲で必要によりさらに含
まれるプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール等
の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の
脂環族グリコール、ビスフエノール等の芳香族ジヒドロ
キシ化合物、あるいはこれらから選ばれたジヒドロキシ
化合物単位と、イソフタル酸、2,6−ナフタリンジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸、シユウ酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸等の脂
肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環
族ジカルボン酸、あるいはこれらから選ばれたジカルボ
ン酸単位とから形成されるポリエステルであつて、熱可
塑性を示す限り、少量のトリオールやトリカルボン酸の
如き3価以上のポリヒドロキシ化合物やポリカルボン酸
などで変性されていてもよい。このようなポリエチレン
テレフタレート(PET)のうちでは、オルトクロルフエ
ノール溶液中で25℃で測定した極限粘度〔η〕(I.V.)
が0.5ないし1.0dl/gの範囲のポリエチレンテレフタレー
トが好ましい。
本発明に用いるハロゲン化ポリスチレン(C)とは、下
記一般式(1)で表わされる重合体である。
(上記式(1)において、RはH又はCH3、XはBrまた
はCl、mは1〜5の整数及びnは2以上の整数を示
す。) 一般式(1)で表わされるハロゲン化ポリスチレン
(C)としては具体的には、ポリジブロモスチレン、ポ
リトリブロモスチレン、ポリペンタブロモスチレン、ポ
リジクロロスチレン、ポリトリクロロスチレン、ポリペ
ンタクロロスチレン、ポリトリブロモα−メチルスチレ
ン等が挙げられる。これらハロゲン化ポリスチレンの中
でもポリトリブロモスチレンが耐熱性、耐熱老化性の改
良効果が最も優れるので好ましい。
ハロゲン化ポリスチレン(C)はハロゲン化スチレンな
いしハロゲン化α−メチルスチレンを重合するか又はポ
リスチレン、ポリα−メチルスチレンをハロゲン化する
ことによつて製造される。
本発明に用いる繊維補強剤(B)とはガラス繊維、チタ
ン酸カリウム繊維、金属被覆ガラス繊維、セラミツクス
繊維、ウオラストナイト、炭素繊維、金属炭化物繊維、
金属硬化物繊維等の無機繊維補強剤等である。また繊維
補強剤の表面をシラン系化合物、例えばビニルトリエト
キシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、
2−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等で処理
しておいてもよい。これらの中では耐熱性の点から無機
繊維補強剤が好ましく、とくにガラス繊維が補強効果に
最も優れるので好ましい。
本発明に用いるα−オレフイン・α,β−不飽和カルボ
ン酸共重合体の金属塩(以下イオン性共重合体と略す)
(D)とは、通常のα−オレフインにα,β−不飽和カ
ルボン酸を0.2ないし25モル%共重合し、且つカルボン
酸の一部もしくは全部が1〜3価の原子価を有する金属
イオン性共重合体である。ここでα−オレフインとは具
体的には、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ンあるいはこれらの二種以上の混合物である。これらα
−オレフインの中でもエチレンの共重合体が結晶化速度
を上げる点で好ましい。一方、α−オレフインと共重合
されるα,β−不飽和カルボン酸とは、具体的には例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸およびジカルボン酸のモノエ
ステル、例えばマレイン酸モノメチルエステル、フマル
酸モノメチルエステル、フマル酸モノエチルエステル等
が挙ばられる。またα,β−不飽和カルボン酸を交叉結
合(中和)するに用いる1〜3価の原子価を有する金属
イオンとは、元素周期律表におけるI、II、III、IV−
A及びVIII族の1〜3価の原子価を有する金属イオンで
あり、具体的には例えばNa+、K+、Li+、Cs+、Ag+、H
g+、Cu+、Bu++、Mg++、Ca++、Sr++、Ba++、Cu++、C
d++、Hg++、Sn++、Pb++、Fe++、Co++、Ni++、Zn++、Al
+++、Sc+++、Fe+++、Y+++等である。また金属イオンに
よる中和度は通常少なくとも5%以上、好ましくは10な
いし60%である。これら金属イオンの中でもNa+又はK+
が結晶化速度を挙げる点で好ましい。
本発明に用いる酸化ポリオレフインワツクス(E)とは
ポリオレフインワツクスを公知の方法、例えば特公昭48
−37991号公報、特開昭48−29876号公報等に記載されて
いる方法で酸化したものであり、酸化ポリオレフインワ
ツクスの酸素含有量は通常0.1ないし11重量%、好まし
くは0.2ないし8重量%であり、含有酸素は水酸基、ア
ルデヒド、ケトンの如きカルボニル基およびカルボキシ
ル基などの状態に存在する。
本発明に用いるα,β−不飽和カルボン酸エステル変性
ポリオレフインワツクス(F)とは、前記アクリル酸等
のα,β−不飽和カルボン酸のエステル、具体的には例
えばマレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノ
n−ブチル、フマル酸ジn−ブチル等をポリオレフイン
ワツクスにグラフトして変性したワツクスである。これ
らα,β−不飽和カルボン酸のエステルとしてはフマル
酸ジn−ブチルがグラフト反応性の点で好ましい。
該グラフト変性ポリオレフインワツクスは公知の方法、
例えばポリオレフインワツクスの溶融条件下に、上記の
モノマーをラジカル開始剤、例えば有機ペルオキシド、
有機ペルエステル、アゾ化合物を用いて反応させること
により製造することができる。
グラフト変性量はグラフト変性ポリオレフインワツクス
中のモノマー含量で標示すれば、通常0.2ないし50重量
%、好ましくは0.5ないし40重量%である。
本発明に用いる酸化ポリオレフインワツクス(E)及び
α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフイン
ワツクス(F)に類似した変性ポリオレフインワツクス
として、α,β−不飽和カルボン酸あるいはその無水
物、例えば無水マレイン酸、アクリル酸等をグラフトし
た酸変性ポリオレフインワツクスがあるが、かかる酸変
性ポリオフインワツクスを本発明に用いても耐熱老化性
が劣り、本発明の目的を達成し得ない。
本発明に用いる酸化ポリオレフインワツクス(E)及び
α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフイン
ワツクス(F)の原料として使用されるポリオレフイン
ワツクスとして具体的には、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ4−メチル−1−ペンテンなどのポリオレフ
インを熱分解、ラジカル分解などの方法によつて得られ
るポリオレフインワツクス、高圧下にエチレをラジカル
重合することによつて製造したポリエチレンワツクス、
さらにはエチレン、プロピレン、またはこれらオレフイ
ンとエチレン、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどのα−
オレフインとを遷移金属化合物の存在下に中・低圧重合
することによつて得られるポリオレフインワツクスなど
を例示することができる。これらのポリオレフインワツ
クスの中では、エチレンを主成分とするものが好まし
い。該ポリオレフインワツクスの極限粘度〔η〕(デカ
リン溶媒中で135℃において測定した値)が通常0.04な
いし1.0dl/g、好ましくは0.06ないし0.8dl/gの範囲であ
る。
本発明の熱可塑性ポリエステル組成物は、 (I) ポリエチレンテレフタレート(A)35ないし83
重量%、好ましくは47ないし74重量%、 (II) 繊維補強剤(B)10ないし55重量%、好ましく
は15ないし30重量%、 (III) ハロゲン化ポリスチレン(C)6ないし18重
量%、好ましくは8ないし15重量%、 (IV) イオン性共重合体(D)2ないし6重量%、好
ましくは2.5ないし4重量%、及び (V) 酸化ポリオレフインワツクス(E)及び/又は
α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフイン
ワツクス(F)0.5ないし5重量%、好ましくは1ない
し3重量%とから構成される。
繊維補強剤(B)の量が10重量%未満では、補強効果が
充分でなく、成形品の機械的強度、耐熱性等が改良され
ず、一方55重量%を越えると成形品の外観が劣る。
ハロゲン化ポリスチレン(C)の量が6重量%未満では
難燃効果が発現せず、一方18重量%を越えると難燃効果
が飽和し、又成形品の機械強度を下げる。
イオン性共重合体(D)の量が2重量%未満では結晶化
促進効果が発現せず、一方6重量%を越えると組成物の
剛性が低下し好ましくない。
酸化ポリオレフインワツクス(E)及び/又はα,β−
不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフインワツクス
(F)の量が0.5重量%未満では結晶化促進効果が発現
せず、一方5重量%を越えると成形品の機械的強度が低
くなり好ましくない。
本発明は酸化ポリオレフインワツクス(E)及び/又は
α,β−不飽和カルボン酸変性ポリオレフインワツクス
(F)が熱可塑性ポリエステル(A)との相溶姓が良い
ことから結晶化促進剤の働きをするものである。一方、
エステルモノマー類は結晶化促進の点からは上記ワツク
スより効果が大きいが、臭素系難燃剤と併用すると難燃
剤との作用によるためか耐熱老化性を大きく下げる。こ
の点で上記ワツクスは耐熱老化性を低下させることがな
いので優れている。
本発明の熱可塑性ポリエステル組成物には本発明の目的
を損わない範囲で前記必須成分に加えて、耐熱安定剤、
耐候安定剤、可塑剤、増粘剤、帯電防止剤、離型剤、顔
料、染料、無機あるいは有機充填剤、三酸化アンチモ
ン、アンチモン酸ナトリウム等の難燃助剤、タルク、ク
レー、マイカ等の無機化合物、有機カルボン酸のナトリ
ウム、カリウム塩等の種々公知の配合剤を添加しておい
てもよい。
更に又、他の各種重合体、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフイン、エチレン・プロピレン共
重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・
エチレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、プ
ロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン
共重合体等のオレフイン共重合体、ポリオレフインエラ
ストマー、またはこれらの変性重合体、ポリスチレン、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ
スルフオン、ポリフエニレンオキシド、弗素樹脂、シリ
コーン樹脂等を配合してもよい。
本発明の熱可塑性ポリエステル組成物を製造する方法と
しては前記ポリエチレテレフタレート(A)、繊維補強
剤(B)、ハロゲン化ポリスチレン(C)、イオン性共
重合体(D)及び酸化ポリオレフインワツクス(E)及
び/又はα,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオ
レフインワツクス(F)を前記範囲で種々公知の方法、
例えばヘンシエルミキサー、V−ブレンダー、リボンブ
レンダー、タンブラーブレンダー等で混合する方法、あ
るいは混合後、一軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バ
ンバリーミキサー等で溶融混練後、造粒あるいは粉砕す
る方法が挙げられる。
〔発明の効果〕
本発明の熱可塑性ポリエステル組成物は、従来の組成物
に比べて、難燃性に優れ、結晶化速度が速く、しかも比
較的低温でも結晶化するので、従来(約130℃)に比べ
て射出成形金型の温度を80〜100℃と低く設定できるの
で、射出成形時間の短縮が計れ、しかも得られる成形品
の曲げ強度、衝撃強度等の機械的強度、耐熱性、耐熱老
化性、成形性等が格段に優れるので、かかる特性を活か
して電気部品、自動車部品、その他の工業部品等に好適
に用いられる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はその要旨を越えない限りこれらの例に何ら制約さ
れるものではない。
実施例 1 I.V.0.6dl/gのポリエチレンテレフタレート(PET−I;商
品名三井PET J005、三井ペツト樹脂(株)製)52重量
%、ガラス繊維(GF:繊維長さ3mm、繊維径10μ、CS3PE9
4、日東紡製)30重量%、ポリトリブロモスチレン(Pyr
o−chek68PB、日産フエロ有機化学(株)製)12重量
%、三酸化アンチモン(住友金属鉱山(株)製)1重量
%、イオン性共重合体(エチレン・メタクリル酸共重合
体のNa塩、MFR:0.9g/10min、メタクリル酸15モル%、Na
中和度59%)3重量%及び酸化ポリエチレンワツクス
(O−WAX;分子量3200、酸化20mgKOH/g、酸素含有量4.8
重量%、Hiwax4052E、三井石油化学(株)製)2重量%
とをヘキシルミキサーで混合後45mmφベント式2軸押出
機(設定温度270℃)で溶融混練造粒して組成物−Iを
製造した。次いで該組成物−IをIS−50(東芝機械
(株)製)射出成形機(設定温度210℃)を用いて成形
金型(設定温度80℃)に射出成形して試験片を得た。次
いで機械強度、耐熱老化性を以下の方法で評価した。
曲げ強度(FS:kg/cm2):ASTM D 790 アイゾツト衝撃強度(IZ:kg・cm/cm):ASTM D 256、ノ
ツチなし 熱変形温度(HDT:℃):ASTM D 678 荷重18.6kg/cm2 燃焼性 アンダーライターラボラトリー(Underwriters Laborat
ories inc)のsubject 94に記載されている垂直燃焼試
験方法に従つた。
耐熱老化性 厚さ1/8インチの短冊試験片を200℃のエアーオーブン中
で熱老化させた後、ASTMD 790により曲げ強度を測定し
て耐熱老化性の目安とした。
結果を第1表に示す。
実施例 2 実施例1でガラス繊維の配合量30重量%を15重量%に、
イオン性共重合体の配合量を3重量%から4重量%に、
又酸化ポリエチレンワツクスの配合量を2重量%から3
重量%にする以外は実施例1と同様に行つた。結果を第
1表に示す。
実施例 3 実施例1で用いた酸化ポリエチレンワツクスの代わりに
フマル酸ジn−ブチルグラフト変性ポリエチレンワツク
ス(E−WAX;分子量2000のベースポリマーにフマル酸ジ
−nブチル20重量%をグラフト重合したもの)を用いる
以外は実施例1と同様に行つた。結果を第1表に示す。
比較例 1〜6 第1表に示す組成及び配合割合で実施例1と同じ配合方
法、ペレダイズ及び試験片の射出成形を行つた。
ここで使用した組成物は下記のとおりである。
WAX:ポリエチレンワツクス、分子量2000Hiwax200P、三
井石油化学(株)製 M−WAX:分子量1500のポリエチレンワツクス95wt%と無
水マレイン酸5wt%をグラフト共重合したもの PSM:スチレンとメタクリル酸の共重合体(分子量84,00
0、スチレン90モル%、メタクリル酸10モル%)を水酸
化ナトリウムで中和したもの(中和度75%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(I)ポリエチレンテレフタレート(A)
    35ないし83重量%、 (II)繊維補強剤(B)10ないし55重量%、 (III)ハロゲン化ポリスチレン(C)6ないし18重量
    %、 (IV)α−オレフィン・α,β−不飽和カルボン酸共重
    合体の金属塩(D)2ないし6重量%、及び (V)酸化ポリオレフィンワックス(E)及び/又は
    α,β−不飽和カルボン酸エステル変性ポリオレフィン
    ワックス(F)0.5ないし5重量%、 とからなることを特徴とする熱可塑性ポリエステル組成
    物。
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