JPH0753700B2 - 1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−アルコール類の製造法 - Google Patents

1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−アルコール類の製造法

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JPH0753700B2
JPH0753700B2 JP62289790A JP28979087A JPH0753700B2 JP H0753700 B2 JPH0753700 B2 JP H0753700B2 JP 62289790 A JP62289790 A JP 62289790A JP 28979087 A JP28979087 A JP 28979087A JP H0753700 B2 JPH0753700 B2 JP H0753700B2
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直人 紺矢
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住友化学工業株式会社
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−ア
ルコール類の製造法に関する。
〈従来の技術〉 1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−アルコール
類は医薬品、不斉還元における不斉配位子として有用で
あり(例えば特公昭36-2176号公報、特開昭62-10024号
公報、特開昭61-186350号公報)、その製造方法として
は下記の方法が提案されている。
(a)3,4−ジアルコキシ−α−オキシミノプロピオフ
ェノンをアルコールアルカリ条件下にパラジウム触媒を
用いて接触水素化する方法(米国特許第2,784,228
号)。
(b)2,5−ジアルコキシ−α−オキシミノプロピオフ
ェノンを酸性条件下で接触水素化させ、生成した2,5−
ジアルコキシ−α−アミノプロピオフェノンの塩酸塩を
一旦取出して精製した後に、活性な白金触媒を用いて更
に接触水素化させる方法(米国特許第2,359,707号)。
(c)2,5−ジアルコキシ−α−フタールイミド−プロ
ピオフェノンを分解して得られる2,5−ジアルコキシ−
α−アミノプロピオフェノンの塩酸塩をアルミニウムイ
ソプロポキシドを用いてミアヴァイン・ポンドルフ還元
する方法(特公昭36-2176号公報)。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、オキシミノケトン類をアルコールアルカ
リ性条件下にパラジウム触媒を用いて接触水素化させる
前記(a)の方法は、目的物であるアミノアルコールの
収率が著しく低く副生成物が多いという欠点があり、一
方オキシミノケトンを酸性条件下に接触水素化させる
(b)の方法では水素化を受けにくい1−アルコキシフ
ェニル−2−アミノケトン類と酸との塩が生成する(J.
AM.Chem.Soc.,74,5927(1952))ので、これを一旦分離
した後に、新に活性な触媒を用いて更に接触水素化せね
ばならず、工程が極めて繁雑になるという欠点があっ
た。
一方ミアヴァイン・ポンドルフ還元する(c)の方法の
場合は高価なアルミニウムイソプロポキシドを多量使用
するという欠点があり、公知方法はいずれも工業的に充
分満足し得るものではない。
〈問題を解決するための手段〉 本発明者らはこのような現状に鑑み、オキシミノケトン
を水素化して1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1
−アルコール類を製造するより優れた方法を見出すべく
鋭意検討を重ねた結果、ラネーニッケル触媒とロジウム
触媒とがアルカリ性条件下でオキシミノケトンの水素化
を効率良く進行せしめ、特異的に高い収率で目的化合物
を与えることを見い出すとともに、更に種々の検討を加
え本発明を完成した。
すなわち本発明は一般式(I) (式中、R1は低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基
を、R2、R3は低級アルキル基を、nは0〜4の数を示
す。) で示されるオキシミノケトン類をアルカリ性条件下に、
ラネーニッケル触媒もしくはロジウム触媒を用いて接触
水素化させることを特徴とする一般式(II) (式中、R1、R2、R3、nは前記と同じ意味を表わす。) で示される1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−
アルコール類の工業的に優れた製造法を提供するもので
ある。
一般式(I)で示されるオキシミノケトン類の置換基R1
としては例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等
の低級アルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ等の低級アルキシ基が挙げられる。またR2、R3
としては例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等の
低級アルキル基が挙げられる。
より具体的化合物としては例えば、2,5−ジメトキシ−
α−オキシミノプロピオフェノン、3,4−ジメトキシ−
α−オキシミノプロピオフェノン、2,5−ジエトキシ−
α−オキシミノプロピオフェノン、2,4−ジプロポキシ
−α−オキシミノプロピオフェノン、2−メトキシ−4
−メチル−α−オキシミノケプロピオフェノン、2−メ
トキシ−5−メチル−α−オキシミノプロピオフェノ
ン、2−メチル−4−メトキシ−α−オキシミノプロピ
オフェノン、2−メトキシ−α−オキシミノプロピオフ
ェノン、2−エトキシ−α−オキシミノプロピオフェノ
ン等のオキシミノケトン類が挙げられる。
本発明はラネーニッケルもしくはロジウム触媒を用いア
ルカリ性条件下に水素化を行うものであるが、かかる触
媒を用いると、水素化反応に用いられる他の一般的触
媒、例えばパラジウム、白金等の触媒を用いた場合とは
全く異なり、好ましくない副生成物を殆ど伴うことなく
目的物が高収率で得られる。
ラネーニッケル触媒には種々の展開方法が知られてお
り、本発明ではいずれの方法で製造したものも使用でき
るが、W−7もしくはそれに準処した方法で製造したも
のが好ましい。また、安定化ラネーニッケル触媒と称し
て市販されているものも使用できる。ラネーニッケル触
媒の使用量はオキシミノケトン(I)に対し通常1〜25
wt%である。
ロジウム触媒としては例えば活性炭、アルミナ、シリカ
等に担持された担持型触媒が通常用いられ、その使用量
はオキシミノケトン(I)に対し金属換算で0.2〜2.0wt
%である。
また溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等のアルコールが通常用いられるが、水との混合溶
媒を用いることもできる。その使用量はオキシミノケト
ンに対し、通常2〜20wt倍である。アルカリとしては例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化ア
ルカリ、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウムプロポキシド等のアルカリアルコキシド
が挙げられる。その使用量はオキシミノケトン類(I)
に対して、通常0.5〜5当量、好ましくは1〜3当量で
ある。
水素化反応を行うにあたっては、加熱、加圧することも
できるが、常温、常圧下でも反応は十分進行し、目的と
するアミノアルコール(II)が容易に高収率で生成す
る。目的物は常法により単離することができ、また再結
晶、蒸留等を行うことにより更に精製することもでき
る。
〈発明の効果〉 かくして目的とするアミノアルコール類(II)が製造さ
れるが、本発明によれば、目的物がオキシミノケトン類
(I)から一挙にしかも極めて高い収率で得られるとい
う利点を有す。
また副生成物を殆ど伴わないので、目的物が容易に単離
でき、しかも高純度で得られる。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明
はこれらのみに限定されるものではない。
実施例1 0.7mlの水に苛性ソーダ0.16gを溶解した後氷冷した。こ
れにラネーニッケル合金0.125gを加え、次いで50℃で50
分間攪拌した後、室温まで放冷した。次で2mlの水で3
回、エタノールで1回洗浄してラネーニッケル触媒を調
製した。
85%水酸化カリウム0.3gとエタノール5mlからなる溶液
に上記ラネーニッケルおよび2,5−ジメトキシ−α−オ
キシミノプロピオフェノン0.5gを加え、常温、常圧下に
接触水素化を行った。反応は8時間で157mlの水素を吸
収して終了した。
反応後、触媒を別し、36%塩酸で中和後、溶媒を減圧
留去し、次で水20ml、エーテル10mlを加えて抽出した。
水層を分液し、これに20%水酸化ナトリウム水溶液を加
えてアルカリ性にした後、クロロホルム20mlを加え抽出
した。有機層を分液し、これを減圧濃縮した後、メタノ
ール10mlを加え溶解し、次で36%塩酸を加え塩酸塩とし
た後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をアセトン10
mlで洗浄、乾燥して1−(2,5−ジメトキシフェニル)
−2−アミノ−1−プロパノール塩酸塩0.51g(収率92
%)を得た。液体クロマトグラフィーで分析した結果エ
リスロ/スレオ比は91/9であった。
実施例2 実施例1において、エタノールの代りにメタノールを用
いる以外は実施例1と同様に実施した。反応は5時間で
166mlの水素を吸収して終了した。実施例1と同様に後
処理を行い、1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−
アミノ−1−プロパノール塩酸塩0.54g(収率97%)を
得た。エリスロ/スレオ比は90/10であった。
実施例3 実施例1において、ラネーニッケルの代りに5%ロジウ
ム炭素0.05g用いる他は実施例1と同様に接触水素化を
行った。反応は170mlの水素を10時間で吸収し終了し
た。実施例1と同様に後処理して1−(2,5−ジメトキ
シフェニル)−2−アミノ−1−プロパノール塩酸塩0.
54g(収率97%)を得た。エリスロ/スレオ比は94/6で
あった。
実施例4 実施例3において2,5−ジメトキシ−α−オキシミノプ
ロピオフェノンの代りに2−メトキシ−4−メチル−α
−オキシミノプロピオフェノン0.50gを用いる以外は実
施例3と同様に接触水素化を行った。反応は170mlの水
素を9時間で吸収し終了した。実施例3と同様に後処理
して1−(2−メトキシ−4−メチルフェル)−2−ア
ミノ−1−プロパノール塩酸塩0.51g(収率91%)を得
た。NMR測定の結果、エリスロスレオ比は90/10であっ
た。
実施例5 実施例2において、2,5−ジメトキシ−α−オキシミノ
プロピオフェノンの代りに2−メトキシ−4−メチル−
α−オキシミノプロピオフェノン0.5gを用いる他は実施
例2と同様に接触水素化した。反応は178mlの水素を9
時間で吸収し終了した。実施例2と同様に後処理して1
−(2−メトキシフェニル)−2−アミノ−1−プロパ
ノール塩酸塩0.49g(収率88%)を得た。NMRを測定した
結果エリスロ/スレオ比は96/4であった。
比較例1 実施例1においてラネーニッケルの代りに5%パラジウ
ム炭素0.125gを用いる以外は実施例1と同様に接触水素
化した。反応は158mlの水素を9時間で吸収し終了し
た。触媒を別した時点で反応マスを少量サンプリング
して、LC分析したところ、原料は認められなかった、ま
たラネーニッケル、ロジウム触媒を用いた場合とは異な
り、多量の1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−オ
キシミノ−1−プロパノールの生成が認められた。
実施例1と同様に後処理を行い1−(2,5−ジメトキシ
フェニル)−2−アミノ−1−プロパノール塩酸塩0.47
g(収率85%)を得た。エリスロ/スレオ比は92/8であ
った。
比較例2 実施例2において、ラネーニッケルの代りに5%白金炭
素0.125gを用いる以外は実施例2と同様に接触水素化し
た。反応は139mlの水素を3時間で吸収し終了した。触
媒を別した時点で、反応マスを少量サンプリングして
LC分析したところ、原料は認められなかった、またラネ
ーニッケル、ロジウム触媒を用いた場合とは異なり、多
量の1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−オキシミ
ノ−1−プロパノールの生成が認められた。
実施例2と同様に後処理を行い、1−(2,5−ジメトキ
シフェニル)−2−アミノ−1−プロパノール塩酸塩0.
36g(収率64%)を得た。エリスロ/スレオ比は94/6で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基
    を、R2、R3は低級アルキル基を、nは0〜4の数を示
    す。) で示されるオキシミノケトン類をアルカリ性条件下に、
    ラネーニッケル触媒もしくはロジウム触媒を用いて接触
    水素化させることを特徴とする一般式(II) (式中、R1、R2、R3、nは前記と同じ意味を表わす。) で示される1−アルコキシフェニル−2−アミノ−1−
    アルコール類の製造法。
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