JPH0753689A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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JPH0753689A
JPH0753689A JP20336793A JP20336793A JPH0753689A JP H0753689 A JPH0753689 A JP H0753689A JP 20336793 A JP20336793 A JP 20336793A JP 20336793 A JP20336793 A JP 20336793A JP H0753689 A JPH0753689 A JP H0753689A
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polyester
silica
weight
polycondensation reaction
ethylene glycol
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JP20336793A
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Takeshi Shirai
剛 白井
Takashi Akita
隆 秋田
Yukiko Sayama
有紀子 佐山
Hideo Sakakura
秀夫 坂倉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無機粒子を含有したポリエステルの製造方
法、特に、シリカをポリエステルポリマー中に均一に分
散させることによって、発色性に優れたポリエステル繊
維や透明性の高いポリエステルフィルムを提供しうるポ
リエステルの製造方法を提供する。 【構成】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレー
トであるポリエステルからなり、下記(1)〜(3)の
条件を満足するシリカを0.2〜2重量%、(4)の条
件を満足するカオリンを0.05〜1重量%及び(5)
の条件を満足するポリアルキレングリコールを0.1〜
3重量%含有したポリエステルを製造するに際して、該
シリカを重縮合反応が開始する前に2〜10重量%の濃
度のエチレングリコール分散液として添加するポリエス
テルの製造方法。 (1)一次粒子の平均粒径が0.01〜0.1μmであ
る (2)粒度分布曲線の半値幅が0.02μm以上である (3)BET法により測定した比表面積が100m2
g以下である (4)一次粒子の平均粒径が0.2〜2μmである (5)平均分子量が5000以上である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機粒子を含有したポ
リエステルの製造方法に関する。さらに詳しくは、シリ
カをポリエステルポリマー中に均一に分散させることに
よって、発色性に優れたポリエステル繊維や透明性の高
いポリエステルフィルムを提供しうるポリエステルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルは、優れた化学的・物理的
特性を有し、繊維やフィルムとして広く用いられてい
る。しかし、ポリエステル繊維は、染色物の色艶が悪い
という欠点があり、綿、絹、羊毛等の天然繊維、レイヨ
ン繊維の如き再生繊維、或いはアセテート繊維等の如き
半合成繊維に比べ、色の鮮明性、深みに欠ける。染色特
性に関するこれらの欠点は、繊維の屈折率、繊維の表面
形状、繊維の形態に起因している。
【0003】特に、ポリエステル繊維の屈折率は、1.
6〜1.7程度であり、他の繊維の屈折率が1.45〜
1.6であるのと比較してかなり高く、また、ポリエス
テル繊維は、溶融紡糸法によって製造されるため、一般
にその繊維表面が極めて滑らかであり、繊維表面での白
色光の反射率が大きく、深色性を低くしている。
【0004】従来より、ポリエステル繊維の染色性を改
善するために、繊維表面の改質につき種々の方法が提案
され、例えば、特公昭59−24233号公報には、粒
子径が0.1μm以下の無機不活性微粒子を0.5〜1
0重量%含有させたポリエステル繊維をアルカリ処理し
て繊維表面に微細な凹凸を形成させ表面を微多孔化する
方法が提案されている。しかしながら、このような表面
微多孔化ポリエステル繊維は、含有する無機微粒子をア
ルカリ溶液により溶出させる手法によるものであるた
め、繊維表面の凹凸は、無機微粒子の粒子径と分散性に
大きく左右される。すなわち、シリカなどの無機粒子を
ポリエステル中に添加する際に、無機粒子が凝集して粗
大粒子が生成しやすく、この粗大粒子は、ポリエステル
を繊維化したときの加工工程通過性及び染色性の悪化な
どの原因となる。
【0005】また、ポリエステルフィルムに各種の機能
を付与するために、無機粒子を含有させることも、種々
提案されている。すなわち、ポリエステル中にシリカな
どの無機粒子を分散させ、摩擦特性を改善して、工程通
過性を良くする方法が一般に行われている。しかし、こ
れら、フィルムにおいても、無機粒子の凝集によって粗
大粒子が生成し、フィルムの透明性を悪化させるという
問題があった。
【0006】このようなポリマー中での粗大粒子の生成
を抑制するための方法として、例えば、特開平4−30
9523号公報では芳香族ジカルボン酸エステルとグリ
コールをエステル交換反応させた後、グリコールを酸成
分に対して0.5〜5.0倍モルを反応系に留出させる
ことなく添加し、反応系温度を150〜200℃にした
後、コロイダルシリカを添加する方法が提案されてい
る。
【0007】しかし、この方法は多量のグリコールを反
応系に添加するとともに、反応系温度を著しく低下させ
なければならないので、反応時間が長くなるため、製造
効率が著しく低下してしまい、工業生産上、非常に不利
な方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記、従来の技術が有していた問題点を解
決することにある。すなわち、本発明の課題は、ポリエ
ステルの製造効率の低下を起こすことなく、該ポリエス
テル中へのシリカの分散性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、主たる繰り返
し単位がエチレンテレフタレートであるポリエステルか
らなり、下記(1)〜(3)の条件を満足するシリカを
0.2〜2重量%、(4)の条件を満足するカオリンを
0.05〜1重量%及び(5)の条件を満足するポリア
ルキレングリコールを0.1〜3重量%含有したポリエ
ステルを製造するに際して、該シリカを重縮合反応が開
始する前に2〜10重量%の濃度のエチレングリコール
分散液として添加することを特徴とするポリエステルの
製造方法である。 (1)一次粒子の平均粒径が0.01〜0.1μmであ
る (2)粒度分布曲線の半値幅が0.02μm以上である (3)BET法により測定した比表面積が100m2
g以下である (4)一次粒子の平均粒径が0.2〜2μmである (5)平均分子量が5000以上である
【0010】本発明で用いるシルカは、乾式法シリカで
あり、製造時に水分を含まないシリカである。このシリ
カの平均粒子、粒度分布及び比表面積は、得られるポリ
エステルの性能やポリエステル中でのシリカの二次凝集
に大きな影響を与える。
【0011】したがって、本発明で用いるシリカは、上
記(1)〜(3)の範囲内にあることが必要である。す
なわち、平均粒径が0.01μm未満、または0.1μ
mを超えると、得られるポリエステルを繊維化した時の
発色性と深色性が低下したり、得られるポリエステルを
フィルム化したときには透明性の低下や摩擦特性の低下
が起こる。さらに、シリカの粒度分布も重要であり、粒
度分布曲線の半値幅が0.02μm以上であることが必
要であり、この範囲を越えると、前述の平均粒子径が範
囲外であるときと同様に得られるポリエステルの物性が
低下する。さらに、比表面積が100m2/gを超える
と 、ポリエステルポリマーの製造工程において粒子が
二次凝集し易くなる。
【0012】本発明で用いる乾式法シリカは、貯蔵中に
も若干吸湿する程度であり、その粒子はゆるく凝集した
状態で存在する。シリカの粒子表面にはシラノール基が
存在し、このシラノール基は加熱等により縮合しやすい
性質を有している。シリカのグリコール分散液をポリエ
ステルの重縮合反応系中に添加する場合、シリカの二次
凝集は添加した瞬間に生じやすいが、本発明者らは、添
加するシリカのエチレングリコール分散液の濃度が、二
次凝集に大きく影響することを見いだした。すなわち、
本発明においては、シリカのエチレングリコール分散液
の濃度が2〜10重量%、さらに好ましくは3〜7重量
%に保つ必要がある。分散液の濃度が10重量%を越え
ると、シリカの二次凝集が生じ易く、分散液の濃度が2
%未満であると、分散液を多量に添加する必要が生じ、
添加直後の反応釜の内温が低下し過ぎてしまい、反応効
率が悪化する。したがって、シリカのエチレングリコー
ル分散液の濃度が2〜10重量%であると、反応系内温
度を著しく低下させる必要がないので、製造効率も損う
ことなく、粒子分散性に優れたポリエステルを製造する
ことが可能である。
【0013】本発明のポリエステルの製造法に使用する
乾式法シリカの含有量は、0.2〜2重量%にする必要
があり、好ましくは0.4〜1.5重量%の範囲にする
のがよい。乾式法シリカの含有量が0.2重量%未満の
場合は、繊維化したときの染色性やフィルム化したとき
の摩擦特性が不充分となり、また2重量%を超える場合
には、繊維化したときの染色性向上効果がもはや期待で
きなくなるばかりか、繊維化及びフィルム化するときの
工程安定性や繊維化及びフィルム化した後の工程通過性
が悪くなる。
【0014】本発明のポリエステルの製造方法では、重
縮合反応によって得られるポリマーを繊維化したときの
良好な染色性またはフィルム化したときの良好な摩擦特
性を得るために、カオリンを添加する。本発明で用いる
カオリンの一次粒子の平均径は、0.1〜0.5μmの
範囲であることが染色性や摩擦特性の向上効果の点から
必要だある。また、カオリンの含有量は0.05〜1重
量%であることが必要であり、カオリンの含有量が0.
05重量%未満であると、繊維化した後の染色性やフィ
ルム化したときの摩擦特性が不充分となり、また1重量
%を越えると、繊維化及びフィルム化するときの工程安
定性や繊維化及びフィルム化した後の工程通過性が悪く
なる。
【0015】また、本発明のポリエステルの製造方法で
は、繊維化した後に、繊維表面に染色性向上のための微
細孔を形成させるためや繊維・フィルムに制電性を付与
するために、ポリマー中に平均分子量が5,000以上
のポリアルキレングリコールを含有させる。ポリアルキ
レングリコールの平均分子量が5,000未満である
と、繊維表面の微細孔は繊維軸方向に配列した縦長の微
細孔とはならないため染色性が不十分であったり、得ら
れるポリエステルの制電性が不十分であったりする。ポ
リアルキレングリコールの含有量は0.1〜3重量%の
範囲とする必要があり、好ましくは0.2〜2重量%の
範囲にするのがよい。ポリアルキレングリコールの含有
量が0.1重量%未満であると、繊維表面の微多孔質構
造の形成が不充分となり染色性が不充分となったり、得
られる繊維・フィルムの制電性が不十分になる。またポ
リアルキレングリコールの含有量が3%を超えると、得
られる繊維・フィルムがフィブリル化して毛羽立ち、機
械的強度が低下すると同時に、高次加工工程の通過性が
悪化する。
【0016】本発明では、エステル化またはエステル交
換反応の終了後に乾式法シリカのエチレングリコール分
散液を添加するが、分散液を添加した直後の反応系内温
度は、200℃〜230℃であることが好ましい。分散
液を添加した直後の反応釜内温が200℃未満である
と、重合反応効率が低下したり、ポリエチレンテレフタ
レートのオリゴマーが反応系中で凝固しやすくなるとい
う問題が生じ易くなる。一方、分散液を添加した直後の
反応釜内温が230℃を越えると、分散液を添加した直
後にシリカが凝集しやすくなるという傾向があり、好ま
しくない。
【0017】本発明でいうポリエステルとは、テレフタ
ル酸またはそのエステル形成性誘導体をジカルボン酸成
分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール
から選ばれた少なくとも1種のグリコールまたはそのエ
ステル形成性誘導体をグリコール成分とするポリエステ
ルが代表的なものであるが、このジカルボン酸成分の一
部を他のジカルボン酸成分に置き換えてもよく、またグ
リコール成分の一部を他のグリコール成分で置き換えて
もよい。
【0018】他のジカルボン酸成分としては、イソフタ
ル酸、s−スルホイソフタル酸のモノアルカリ金属塩、
ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等のジカルボ
ン酸類またはそのエステル及びp−オキシ安息香酸、p
−β−オキシエトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸類
またはそのエステル等が挙げられる。
【0019】また、他のグリコール成分としては、炭素
数2〜10のアルキレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、1,4
−ビス(β−オキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノー
ルAのビスグリコールエーテルポリアルキレングリコー
ル等が挙げられる。
【0020】更に、ポリエステルが実質的に線状である
範囲で、トリメリット酸、ピロメリット酸等のポリカル
ボン酸、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン等のポリオール、モノハイドリックポリ
アルキレンオキサイド、フェニル酢酸等の重合停止剤を
用いても差支えない。
【0021】かかるポリエステルは公知の方法で合成し
たものでよい。例えばポリエチレンテレフタレートにつ
いて説明すれば、テレフタル酸とエチレングリコールと
を直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチル
の如きテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレン
グリコールとをエステル交換反応させるか、またはテレ
フタル酸にエチレンオキサイドを付加反応させるかし
て、テレフタル酸のグリコールエステル及び/またはそ
の低重合体を合成し、次いで常法により重縮合させる方
法が一般的である。
【0022】更に、ポリエステルの合成にあたっては、
公知の触媒、抗酸化剤、着色防止剤、エーテル結合副生
防止剤、難燃剤等を適宜使用することができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の部及び%は重量部及び重量
%を意味し、また、表中の○,△,×の印は各々、良
好、やや良好、不良であることを示す。
【0024】(繊維中の無機微粒子の分散性評価)延伸
糸の束をシリコンチューブに通し、繊維軸に対して垂直
方向に切断して、3%水酸化ナトリウム水溶液を用いて
沸騰温度で15分間繊維断面をエッチングしてサンプル
とした。このサンプルを乾燥した後に、走査型電子顕微
鏡(JSM−T100,日本電子製)により、700倍
拡大写真を撮影した。次に、延伸糸320本の断面中に
おいて観察されるボイドの面積を円に換算した場合の円
相当直径を、画像解析装置(ルーゼックス3,ニコン
製)により測定し、直径が2μm以上及び5μm以上と
なるボイドの数をカウントした。
【0025】(極限粘度)試料を、フェノール/テトラ
クロルエタン(50/50)混合溶媒に溶解し、ウベロ
ーデ粘度計により25℃において測定した値である。
【0026】[実施例1]テレフタル酸100部、エチ
レングリコール52部をエステル化槽に仕込み、4kg
/cm2 の加圧下260℃にてエステル化反応を行っ
た。引き続き、得られた反応生成物を重合釜に供給し、
次いで添加開始時の反応釜内温が260℃のときにトリ
メチルホスフェイト、三酸化アンチモン、及び一次粒子
の平均径が0.8μmのカオリンを生成ポリエステルに
対して実質状0.02重量%、0.4重量%及び0.3
重量%となるよう各々エチレングリコール分散液として
加え、更に添加開始時の反応釜内温が260℃のとき
に、一次粒子の平均径が0.04μmであり、粒度分布
曲線の半値幅が70μm、BET法により測定した比表
面積が50m2 /gの乾式法シリカを生成ポリエステル
に対して実質上0.8重量%となるように5%エチレン
グリコール分散液として加えた。分散液添加直後の反応
系内温度は212℃であった。その後、50分間で反応
釜内温を260℃に上昇させ、30分で釜内圧1mmH
g以下まで減圧するとともに反応釜内温を282℃まで
上昇させた。反応系内圧が1mmHgに到達後1時間反
応させた時期に、平均分子量20,000のポリエチレ
ングリコールを生成ポリエステルに対して実質上0.4
重量%となるように溶融状態で添加した。更に、重縮合
反応を1.5時間実施した後に吐出し、常法によりチッ
プ化し、極限粘度0.68のポリエステルポリマーを得
た。このポリマーを常法により乾燥し、孔径0.25m
mの円形紡糸孔を36個有する紡糸口金を通して282
℃にて溶融紡糸した。吐出糸条を冷却気流で冷却固化し
た後、油剤を付与し、1,800m/分の巻取り速度で
巻き取った。次いで、この未延伸糸を常法に従って延伸
熱処理し、75デニール/36フィラメントのマルチフ
ィラメントを得た。得られたマルチフィラメントの延伸
糸中の無機微粒子の分散性評価を行ったところ、粗大粒
子は観察されず極めて優れた分散性を有していた。
【0027】[実施例2]乾式法シリカのエチレングリ
コール分散液の濃度を8重量%に変更した以外は実施例
1と同様に実施した。その結果を表1に示した。
【0028】[比較例1〜3]乾式法シリカのエチレン
グリコール分散液の濃度及び反応温度を表1に示した通
りに変更した以外は実施例1と同様に実施した。その結
果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエステルの製造方法によっ
て、重縮合反応によって得られるポリエステルの製造効
率の低下を起こすことなく、該ポリエステル中へのシリ
カの分散性を向上させることができる。その結果、本発
明によって、得られたポリエステルを繊維化するときに
は、安定性良く製糸され、また、得られた繊維は、発色
性及び深色性に優れ、特に濃色に染色したときにその効
果が顕著に発現されるものとなる。さらに、本発明で得
られたポリエステルをフィルム化するときには、透明性
・摩擦特性が改善され、工程安定性及び物性に優れたフ
ィルムを得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/02 KJS D01F 6/92 301 M 7199−3B Q 7199−3B B 7199−3B 302 7199−3B (72)発明者 坂倉 秀夫 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位がエチレンテレフタ
    レートであるポリエステルからなり、下記(1)〜
    (3)の条件を満足するシリカを0.2〜2重量%、
    (4)の条件を満足するカオリンを0.05〜1重量%
    及び(5)の条件を満足するポリアルキレングリコール
    を0.1〜3重量%含有したポリエステルを製造するに
    際して、該シリカを重縮合反応が開始する前に2〜10
    重量%の濃度のエチレングリコール分散液として添加す
    ることを特徴とするポリエステルの製造方法。 (1)一次粒子の平均粒径が0.01〜0.1μmであ
    る (2)粒度分布曲線の半値幅が0.02μm以上である (3)BET法により測定した比表面積が100m2
    g以下である (4)一次粒子の平均粒径が0.2〜2μmである (5)平均分子量が5000以上である
  2. 【請求項2】 シリカ含有のエチレングリコール分散液
    の添加終了直後の重縮合反応系内の温度が200〜23
    0℃とする請求項1記載のポリエステルの製造方法。
JP20336793A 1993-08-17 1993-08-17 ポリエステルの製造方法 Pending JPH0753689A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10292055A (ja) * 1997-04-17 1998-11-04 Kuraray Co Ltd 微粒子分散性に優れた成形物および微粒子分散性の評価方法
KR19990065013A (ko) * 1998-01-03 1999-08-05 한형수 이염성과 심색성이 우수한 폴리에스테르의 제조방법
JP2002080573A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Nippon Aerosil Co Ltd ポリエステル製造用原料分散液、その製造方法及びこの分散液を用いたポリエステル製品の製造方法
KR100463467B1 (ko) * 2002-02-26 2004-12-29 닛폰 에어로실 가부시키가이샤 높은 기계적 강도 및 투명도를 갖는 폴리에스테르 성형체를 제조할 수 있는 분산된 극세 세라믹 분말 집합체를 함유하는 글리콜류 출발물질
JP2012188769A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Nippon Ester Co Ltd ポリエステル芯鞘複合糸
JP2020033498A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 東レ株式会社 ポリエステル樹脂組成物

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