JPH0753436A - フェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその製法 - Google Patents
フェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその製法Info
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- JPH0753436A JPH0753436A JP21905693A JP21905693A JPH0753436A JP H0753436 A JPH0753436 A JP H0753436A JP 21905693 A JP21905693 A JP 21905693A JP 21905693 A JP21905693 A JP 21905693A JP H0753436 A JPH0753436 A JP H0753436A
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- phenanthrene
- bis
- phenanthrenedicarbaldehyde
- dihalomethyl
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2,7−フェナンスレンジカルボン酸の新ら
しい製法を確立するための重要な原料となる2,7−フ
ェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその
製法の提供。 【構成】 式(1) 【化1】 で示されることを特徴とする2,7−フェナンスレンジ
カルバルデヒド。
しい製法を確立するための重要な原料となる2,7−フ
ェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその
製法の提供。 【構成】 式(1) 【化1】 で示されることを特徴とする2,7−フェナンスレンジ
カルバルデヒド。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフェナンスレン
ジカルバルデヒド、その中間体およびその製法に関す
る。
ジカルバルデヒド、その中間体およびその製法に関す
る。
【0002】
【従来技術】本発明の2,7−フェナンスレンジカルバ
ルデヒド、その中間体である2,7−ビス(ジハロメチ
ル)フェナンスレンは、いずれも新規化合物であり、公
知文献の存在は知らない。
ルデヒド、その中間体である2,7−ビス(ジハロメチ
ル)フェナンスレンは、いずれも新規化合物であり、公
知文献の存在は知らない。
【0003】
【目的】本発明の目的は、2,7−フェナンスレンジカ
ルボン酸の新らしい製法を確立するための重要な原料と
なる2,7−フェナンスレンジカルバルデヒド、その中
間体およびその製法に関する。
ルボン酸の新らしい製法を確立するための重要な原料と
なる2,7−フェナンスレンジカルバルデヒド、その中
間体およびその製法に関する。
【0004】
【構成】本発明の第一は、式(1)
【化3】 で示されることを特徴とする2,7−フェナンスレンジ
カルバルデヒドに関する。本発明の第二は、式(2)
カルバルデヒドに関する。本発明の第二は、式(2)
【化4】 で示される2,7−ビス(ジハロメチル)フェナンスレ
ンよりなることを特徴とする中間体(式中、Xはハロゲ
ンであり、とくにBrやClが好ましい)に関する。本
発明の第三は、2,7−ジメチルフェナンスレンを臭素
化して、2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレ
ンを得、ついで、これをアルデヒド化することを特徴と
する2,7−フェナンスレンジカルバルデヒドの製法に
関する。
ンよりなることを特徴とする中間体(式中、Xはハロゲ
ンであり、とくにBrやClが好ましい)に関する。本
発明の第三は、2,7−ジメチルフェナンスレンを臭素
化して、2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレ
ンを得、ついで、これをアルデヒド化することを特徴と
する2,7−フェナンスレンジカルバルデヒドの製法に
関する。
【0005】
実施例1 (1)2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレン
の合成
の合成
【化5】 玉入りコンデンサー、塩化カルシウム管を備えた200
mlナスフラスコに2,7−ジメチルフェナンスレン
2.06g(10mmol)を乾燥した四塩化炭素25
mlに溶解させた溶液を加えた。次に、N−ブロモこは
く酸イミド〔NBS7.76g(43.6mmol)〕
を乾燥した四塩化炭素25ml分散させた溶液を加え、
さらに四塩化炭素25mlを加えた。その後、少量の過
酸化ベンゾイルを添加して20時間還流させ反応を行っ
た。(なお、過酸化ベンゾイルのかわりに紫外線照射に
よっても反応させることができる)反応終了後、不溶物
を熱時ろ過を行い取り除き、固体が白くなるまで塩化メ
チレンで洗浄した。ろ液は減圧下で溶媒を除去し、得ら
れた固体を多量の塩化メチレン中に分散させ数時間激し
く撹拌した。不溶物はガラスフィルターを用いてろ別し
た。ろ液はエバポレーターで溶媒を除去した。ここで得
られた固体をベンゼン20mlに溶解させた後、石油エ
ーテル200mlに加えてしばらく撹拌した。析出した
固体をろ過し、減圧下で乾燥を行い目的物を得た。 目的生成物:黄色の粉末結晶 収率:54.7% m.p.:195〜198℃ 構造の確認はIRスペクトル、NMRスペクトルで行っ
た。 IR(KBr) 3000cm-1(CH) 1610cm-1(Ar) 710cm-1(C−Br)1 H−NMR(CDCl3) δ7.99〜δ6.95ppm(m、8H、Ar) δ4.72ppm(s、2H、CH) (2)2,7−フェナンスレンジカルバルデヒドの合成
mlナスフラスコに2,7−ジメチルフェナンスレン
2.06g(10mmol)を乾燥した四塩化炭素25
mlに溶解させた溶液を加えた。次に、N−ブロモこは
く酸イミド〔NBS7.76g(43.6mmol)〕
を乾燥した四塩化炭素25ml分散させた溶液を加え、
さらに四塩化炭素25mlを加えた。その後、少量の過
酸化ベンゾイルを添加して20時間還流させ反応を行っ
た。(なお、過酸化ベンゾイルのかわりに紫外線照射に
よっても反応させることができる)反応終了後、不溶物
を熱時ろ過を行い取り除き、固体が白くなるまで塩化メ
チレンで洗浄した。ろ液は減圧下で溶媒を除去し、得ら
れた固体を多量の塩化メチレン中に分散させ数時間激し
く撹拌した。不溶物はガラスフィルターを用いてろ別し
た。ろ液はエバポレーターで溶媒を除去した。ここで得
られた固体をベンゼン20mlに溶解させた後、石油エ
ーテル200mlに加えてしばらく撹拌した。析出した
固体をろ過し、減圧下で乾燥を行い目的物を得た。 目的生成物:黄色の粉末結晶 収率:54.7% m.p.:195〜198℃ 構造の確認はIRスペクトル、NMRスペクトルで行っ
た。 IR(KBr) 3000cm-1(CH) 1610cm-1(Ar) 710cm-1(C−Br)1 H−NMR(CDCl3) δ7.99〜δ6.95ppm(m、8H、Ar) δ4.72ppm(s、2H、CH) (2)2,7−フェナンスレンジカルバルデヒドの合成
【化6】 玉入りコンデンサー、塩化カルシウム管、窒素導入管を
備えた200ml四つ口フラスコを乾燥窒素で十分掃引
した後、2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレ
ン3.13g(6.0mmol)を乾燥した氷酢酸50
mlに溶解させた溶液を加えた。次に、酢酸ナトリウム
(無水和物)2.0g(24.4mmol)を氷酢酸に
溶解させた溶液を加えた。温度を氷酢酸の沸点である1
17℃まで上げた所で水10mlを加えた後、3時間窒
素雰囲気下で還流させた。その後、さらに氷酢酸15m
lを加え、室温まで放置した。次に、この溶液を水20
0mlに注ぎしばらく撹拌した後に、冷蔵庫で一晩冷却
した。その後、固体を濾過し、ろ液が中性になるまで水
で洗浄した後に、減圧下で乾燥した。乾燥後、多量の塩
化メチレン中に分散し、しばらく撹拌して、不溶物をガ
ラスフィルターを用いて取り除いた。ろ液はエバポレー
ターで溶媒を取り除いた後、塩化メチレン、N−ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶を行い目的物を得た。これにより
収率は低いものの9,10位には反応が起こらず目的物
であるジアルデヒド体を合成することができた。 目的生成物:茶色の粉末結晶 収率:23.4% m.p.:125〜128℃ 構造の確認はIRスペクトル、NMRスペクトルで行っ
た。 IR(KBr) 2930cm-1(CHO) 1690cm-1(C=
O) 1610cm-1(Ar)1 H−NMR(CDCl3) δ10.27ppm(s、2H、CHO) δ8.87〜δ7.96ppm(m、8H、Ar)
備えた200ml四つ口フラスコを乾燥窒素で十分掃引
した後、2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレ
ン3.13g(6.0mmol)を乾燥した氷酢酸50
mlに溶解させた溶液を加えた。次に、酢酸ナトリウム
(無水和物)2.0g(24.4mmol)を氷酢酸に
溶解させた溶液を加えた。温度を氷酢酸の沸点である1
17℃まで上げた所で水10mlを加えた後、3時間窒
素雰囲気下で還流させた。その後、さらに氷酢酸15m
lを加え、室温まで放置した。次に、この溶液を水20
0mlに注ぎしばらく撹拌した後に、冷蔵庫で一晩冷却
した。その後、固体を濾過し、ろ液が中性になるまで水
で洗浄した後に、減圧下で乾燥した。乾燥後、多量の塩
化メチレン中に分散し、しばらく撹拌して、不溶物をガ
ラスフィルターを用いて取り除いた。ろ液はエバポレー
ターで溶媒を取り除いた後、塩化メチレン、N−ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶を行い目的物を得た。これにより
収率は低いものの9,10位には反応が起こらず目的物
であるジアルデヒド体を合成することができた。 目的生成物:茶色の粉末結晶 収率:23.4% m.p.:125〜128℃ 構造の確認はIRスペクトル、NMRスペクトルで行っ
た。 IR(KBr) 2930cm-1(CHO) 1690cm-1(C=
O) 1610cm-1(Ar)1 H−NMR(CDCl3) δ10.27ppm(s、2H、CHO) δ8.87〜δ7.96ppm(m、8H、Ar)
【0006】
【効果】新規化合物が得られた。
Claims (3)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 で示されることを特徴とする2,7−フェナンスレンジ
カルバルデヒド。 - 【請求項2】 式(2) 【化2】 (式中、Xはハロゲンである)で示される2,7−ビス
(ジハロメチル)フェナンスレンよりなることを特徴と
する中間体。 - 【請求項3】 2,7−ジメチルフェナンスレンを臭素
化して、2,7−ビス(ジブロモメチル)フェナンスレ
ンを得、ついで、これをアルデヒド化することを特徴と
する2,7−フェナンスレンジカルバルデヒドの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21905693A JPH0753436A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | フェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21905693A JPH0753436A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | フェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753436A true JPH0753436A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16729581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21905693A Pending JPH0753436A (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | フェナンスレンジカルバルデヒド、その中間体およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753436A (ja) |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP21905693A patent/JPH0753436A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040413 |