JP2024514972A - アプレミラストの合成方法 - Google Patents

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Abstract

本明細書では、アプレミラストを合成する方法であって、3-アセトアミドフタル酸無水物と(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン又はその塩とを反応させてアプレミラストを形成する工程を含む、方法が提供される。本明細書に記載されるように、反応混合物からアプレミラストを単離する方法も提供される。

Description

本明細書で提供される開示は、(+)-2-[1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-メチルスルホニルエチル]-4-アセチルアミノイソインドリン-1,3-ジオン(アプレミラスト)を合成する方法に関し、この方法の実施形態は、アプレミラストを合成する連続プロセス及びアプレミラストを合成するバッチプロセスに関する。
アプレミラストは、4位がアセトアミド基で置換され、1位が1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル基で置換されたイソインドリンのクラスのメンバーである。それは、ホスホジエステラーゼIV阻害剤及び非ステロイド性抗炎症薬としての役割を有し、以下の化学構造を有する。
アプレミラストは、3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)と(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)との間の酸触媒縮合反応によって形成され得る。
この反応は様々な手段によって進行し得る。そのような一例は、触媒量の水を含む有機溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、THF)中での化合物(A)と化合物(B)との酸触媒縮合によるものである。酸触媒反応は、粗アプレミラストを得るために、反応混合物を72℃で約16時間加熱することを必要とする。次いで、反応混合物からの粗生成物の単離は、一連の水性後処理工程と、これに続く蒸留プロセス、そして最後に酢酸イソプロピル/メチルtert-ブチルエーテルなどの溶媒の混合物からの結晶化を必要とする。
短縮された反応時間、水性後処理工程の削減による廃棄物発生の減少、及びより小さいより柔軟な製造フットプリントのために、より短いサイクル時間の恩恵を受けるアプレミラストを生成するプロセスが必要とされている。
本明細書では、アプレミラストを調製する方法であって、(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)又はその塩を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程と、反応混合物に水を添加してアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法が提供される。様々な実施形態では、混合は、プラグフロー反応器内で行われる。
いくつかの実施形態では、混合は酸の存在下で行われる。いくつかの実施形態では、酸は、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルカルボン酸又はアリールカルボン酸である。いくつかの実施形態では、酸は、酢酸、メチルスルホン酸、トリルスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、クロロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、トリフル酸、エチルスルホン酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、サリチル酸、及びシュウ酸からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、酸は酢酸を含む。酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.01~20(又は0.5~3又は1~2.5)体積当量で存在し得る。
いくつかの実施形態では、混合は、化合物B又はその塩に基づく最大1.5(又は0.5)モル当量の水の存在下で行われるが、他の実施形態では、混合は、水の非存在下で行われる。
様々な実施形態では、化合物A又はその塩は、化合物B又はその塩に基づく0.4~1.5(又は0.8~1.2、又は0.99)モル当量で存在する。様々な実施形態では、化合物Aは、中性種として存在する(すなわち、塩形態ではない)。様々な実施形態では、化合物Bは中性種として存在する(すなわち、塩形態ではない)が、他の実施形態では、化合物Bは塩形態で存在する。
様々な場合において、第1及び第2の溶媒は同じ溶媒であるが、他の実施形態では、第1及び第2の溶媒は異なる溶媒である。様々な実施形態では、第1及び/又は第2の溶媒は、極性非プロトン性溶媒である。様々な実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、1気圧で約40℃~約200℃の沸点を有する。様々な実施形態では、極性非プロトン性溶媒は0~10重量%の水を有するが、他の実施形態では、極性非プロトン性溶媒は無水である。様々な実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、室温及び1気圧で10~50の誘電率を有する。様々な実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、スルホラン、ジヒドロレボグルコセノン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、又はそれらの組み合わせである。様々な実施形態では、極性非プロトン性溶媒はDMSOを含む。
様々な実施形態では、混合は、20℃~200℃、50℃~200℃、70℃~190℃、130℃~135℃の温度で、又は70℃~溶媒の還流温度で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、
0.1分~48時間、又は4時間~36時間、又は8時間~24時間、又は16時間の反応時間で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、0.1分~120分、又は1分~60分、又は10分~40分、又は15分~30分、又は25分~30分の滞留時間で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、35分の滞留時間で行われる。
様々な実施形態では、単離は、(a)上記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、(b)上記冷却溶液に水を添加する工程と、(c)工程(b)で形成された上記溶液から上記アプレミラストを沈殿させて上記アプレミラストを単離する工程とを含む。様々な実施形態では、本方法は、工程(c)の沈殿したアプレミラストを濾過する工程をさらに含む。様々な実施形態では、工程(b)は、工程(c)の上記沈殿が結晶性アプレミラストをもたらすように、上記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む。
様々な実施形態では、単離は、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置を使用する連続結晶化、並列濾過、又はそれらの組み合わせを含む。
また、粗アプレミラスト及びDMSOを含む反応混合物からアプレミラストを単離する方法であって、(a)上記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、(b)上記冷却溶液に水を添加する工程と、(c)工程(b)で形成された上記溶液からアプレミラストを沈殿させて沈殿したアプレミラストを形成する工程と、(d)上記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法が提供される。様々な実施形態では、単離は濾過によるものである。様々な実施形態では、工程(b)は、上記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む。様々な実施形態では、沈殿したアプレミラストは結晶性である。
また、アプレミラストを調製する方法であって、(a)(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中でアプレミラストを形成する工程であって、混合が連続プロセス装置中で行われる工程と、(b)上記反応混合物から上記アプレミラストを単離する工程であって、上記単離する工程が、(i)反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却する工程と、(ii)冷却した反応混合物に水を添加する工程と、(iii)工程(ii)の混合物からアプレミラストを沈殿させる工程と、(iv)上記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法が提供される。
また、結晶性アプレミラストを調製する方法であって、(a)(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、混合が連続プロセス装置内で行われる、工程と、(b)連続結晶化及び並列濾過によって上記反応混合物から結晶性アプレミラストを単離する工程と、を含む、方法が提供される。様々な実施形態では、連続結晶化は、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置の使用を含む。
図1は、本明細書に開示される連続反応プロセス及びアプレミラストの連続結晶化のプロセスフロー図を示す。 図2は、本明細書に開示される連続反応プロセス及びアプレミラストの製造のプロセスフロー図を示す。 図3Aは、本明細書に開示されるアプレミラストの結晶形態BのXRPDプロットを示す。 図3Bは、アプレミラストの結晶形態Bの代表的なDVSプロットを示す。
以下の説明は、本開示のプロセスの様々な例示的な実施形態に関する。ただし、開示された実施形態は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、或いは使用されるべきではない。さらに、当業者は、以下の説明が広範な用途を有し、任意の実施形態の説明がその実施形態の例示のみを意味し、特許請求の範囲を含む本開示の範囲がその実施形態に限定されないことを理解するであろう。
本明細書で使用される場合、「含む(including)」及び「含む(comprising)」という用語は、オープンエンド方式で使用され、したがって「・・・を含むが、これに限定されない」を意味すると解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、パーセンテージ又は他の数値と組み合わせて使用される場合、そのパーセンテージ又は他の数値のプラスマイナス10%を意味する。例えば、「約80%」という用語は、80%プラス又はマイナス8%を包含する。
アプレミラストの合成プロセス
本明細書では、アプレミラストを得るためのプロセスが提供される。本明細書では、さらにアプレミラストを単離及び結晶化する方法が提供される。
いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)又はその塩を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程と、反応混合物に水を添加してアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、アプレミラストを合成するプロセスは、連続反応プロセスである。いくつかの実施形態では、アプレミラストを合成するプロセスはバッチプロセスである。
いくつかの実施形態では、連続プロセス(又は連続製造(CM))は、a)入力材料を連続的にプロセスに供給すること、b)プロセス内のインプロセス材料を連続的に変換すること、及び/又はc)プロセスからの出力材料を連続的に取り出すこと、を含む。連続プロセスのいくつかの実施形態では、2つ以上の単位操作が直接接続され、ここで単位操作は、限定するものではないが、反応、結晶化、蒸留、及び精製などの物理的変化又は化学的変換を含むプロセスの基本工程として定義することができる。いくつかの実施形態では、連続プロセスは、一部又はすべての単位操作に適用することができる。
連続プロセスは、製造アプローチの組み合わせを含むことができ、いくつかの単位操作はバッチモードで動作する一方で、他の単位操作は統合されて連続モードで動作する。場合によっては、プロセスは統合され、連続モードで動作する。いくつかの実施形態では、連続反応プロセスは、本明細書に記載の連続反応プロセスの任意のモードで材料の入力及び出力の一定の流れを維持するためにサージライン又はタンクを組み込むことができる。
いくつかの実施形態では、連続反応プロセスは、化学変換、溶媒変更、精製工程などのシーケンスであり、製剤原料プロセスで使用される典型的な単位操作の連続プロセスへの統合を含み得る。統合プロセスは、いくつかの実施形態では、プラグフロー反応器(PFR)を含むことができ、例えば、PFR設計要素(例えば、寸法及び構成)は、温度、混合及び反応物の流れ、連続攪拌タンク反応器(CSTR)、均一及び不均一相抽出、連続結晶化、及び/又は濾過の正確な制御を可能にする。いくつかの実施形態では、出発材料をPFR中で結合させて粗生成物を生成することができ、粗生成物を抽出及び連続結晶化によって精製することができる。結晶スラリーは、交互に実行させるユニットを使用して濾過することができ、結晶化後に製剤原料の連続処理を可能にする。
出発物質/反応物
本開示の方法では、化合物A又はその塩の溶液及び化合物B又はその塩の溶液を一緒に混合して、アプレミラストを形成する。場合によっては、化合物Aは、中性種として(すなわち、塩としてではない)存在することができる。場合によっては、化合物Aは塩形態として存在し得る。いくつかの実施形態では、化合物Aの塩形態は、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり得る。いくつかの具体的に企図される塩形態としては、カルシウム塩、マグネシウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩、亜鉛塩、カリウム塩及び鉄塩が挙げられるが、これらに限定されない。場合によっては、化合物Bは、遊離塩基(すなわち、塩としてではない)として、中性アミン化合物として存在することができる。場合によっては、化合物Bは塩形態として存在し得る。いくつかの実施形態では、化合物Bの塩形態は、酢酸塩、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、重炭酸塩、重酒石酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシ酸塩、フマル酸塩、グルセプチン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン、ヒドロキシナフトエート、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ムスチン酸塩、ロイシン酸塩、ナプシレート、硝酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート、トリエチオジド、又はパモエートであり得る。
化合物A又はその塩は、化合物B又はその塩に基づいて10モル当量以下、例えば、9.5モル当量、9モル当量、8.5モル当量、8モル当量、7.5モル当量、7モル当量、6.5モル当量、6モル当量、5.5モル当量、5モル当量、4.5モル当量、4モル当量、3.5モル当量、3モル当量、2.5モル当量、2モル当量、1.5モル当量、1モル当量、0.5モル当量、0.4モル当量、0.3モル当量、0.2モル当量、又は0.1モル当量、又はそれ以下で存在することができる。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.1モル当量以上、例えば、0.1モル当量、0.2モル当量、0.3モル当量、0.4モル当量、0.5モル当量、1モル当量、1.5モル当量、2モル当量、2.5モル当量、3モル当量、3.5モル当量、4モル当量、4.5モル当量、5モル当量、6モル当量、6.5モル当量、7モル当量、7.5モル当量、8モル当量、8.5モル当量、9モル当量、9.5モル当量、又は10モル当量、又はそれ以上で存在する、方法を提供する。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、化合物A又はその塩が、上述のエンドポイントの任意の組み合わせによって拘束され、且つそれを含む量で存在し得る、アプレミラストを調製するプロセスを提供する。様々な実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.4~1.5モル当量で存在する、方法を提供する。いくつかの他の実施形態では、化合物A又はその塩は、化合物B又はその塩に基づいて0.8~1.2モル当量で存在する。いくつかの実施形態では、化合物A又はその塩は、化合物B又はその塩に基づいて0.99モル当量で存在する。
溶媒
化合物A又はその塩の溶液は、第1の溶媒中にある。化合物B又はその塩の溶液は、第2の溶媒中にある。いくつかの実施形態では、第1の溶媒及び第2の溶媒は同じ溶媒である。いくつかの他の実施形態では、第1の溶媒及び第2の溶媒は異なる溶媒である。
第1及び/又は第2の溶媒は、アプレミラストを形成する縮合反応に適合する任意の溶媒である。例えば、溶媒は、本開示のプロセスの動作温度での安定性を得るために選択され得る。したがって、溶媒は、本プロセスの条件下で熱分解が最小限であるか又は全くないように選択され得る。選択される溶媒は、反応物、中間種又はプロセスの生成物と悪い相互作用を起こさず、アプレミラストの収率を低下させないように選択され得る。溶媒は、反応物(化合物A及び/又はB)の溶解度を増加させ、反応混合物の均一性の改善を可能にするように選択され得る。溶媒は、高温での安全な操作を容易にすることによって、反応速度の加速を促進し得る。溶媒はまた、反応物混合物からのアプレミラストの直接結晶化を(例えば、水の添加によって)可能にし得る。
様々な実施形態では、溶媒は極性非プロトン性溶媒である。本明細書で使用される場合、「極性非プロトン性溶媒」は、20~25℃(室温)で測定した場合に、6を超える誘電率(ε)及び1.5Dを超える双極子モーメントを有する、O-H又はN-H結合を欠く溶媒を指す。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、室温及び1気圧で10~60の誘電率を有する。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、室温及び1気圧で20~55の誘電率を有する。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、室温及び1気圧で30~50の誘電率を有する。
溶媒は、溶媒が有意な熱分解を受けないように、プロセスの条件(例えば、反応温度及び圧力)下で安定である限り、任意の適切な沸点を有することができる。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、1気圧において約40℃~約200℃の沸点を有する。溶媒は、40℃以上、例えば、45℃、50℃、55℃、60℃、65℃、70℃、75℃、80℃、85℃、90℃、95℃、100℃、105℃、110℃、115℃、120℃、125℃、130℃、135℃、140℃、145℃、150℃、155℃、160℃、165℃、170℃、175℃、180℃、185℃、190℃、195℃、又は200℃、又はそれ以上の沸点を有し得る。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、溶媒は、200℃以下、例えば、195℃、190℃、185℃、180℃、175℃、170℃、165℃、160℃、155℃、150℃、145℃、135℃、130℃、125℃、120℃、115℃、110℃、110℃、105℃、100℃、95℃、90℃、85℃、80℃、75℃、75℃、70℃、65℃、60℃、55℃、50℃又は45℃、又はそれ以下の沸点を有し得る。したがって、いくつかの実施形態では、選択された溶媒の沸点は、前述のエンドポイントの任意の組み合わせによって拘束され、且つそれを含む温度を含み得る。
いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、10重量%以下、例えば、9重量%、8重量%、7重量%、6重量%、5重量%、4重量%、3重量%、2重量%、又は1重量%、又はそれ以下の水を有する。いくつかの具体的な実施形態では、極性非プロトン性溶媒は無水である。
本開示のプロセスで使用するための具体的に企図される極性非プロトン性溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、スルホラン、ジヒドロレボグルコセノン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、又はそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、極性非プロトン性溶媒はジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。反応溶媒としてDMSOなどの極性非プロトン性溶媒を使用すると、以下の改善をもたらすことがわかっている。1)高温での安全な操作による反応速度の加速、2)均一な反応溶液を可能にする反応成分の溶解度の増加、3)粗反応流からのアプレミラストの直接結晶化により、多くの時間とリソースを要する下流の処理工程の必要性がなくなる。
本開示のプロセスのための他の添加剤
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、酸の存在下で実施することができる。いくつかの実施形態では、酸は、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルカルボン酸又はアリールカルボン酸である。いくつかの実施形態では、酸は、酢酸、メチルスルホン酸、トリルスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、クロロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、トリフル酸、エチルスルホン酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、サリチル酸、及びシュウ酸からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、酸は酢酸を含む。
酸は、化合物B又はその塩に基づいて20体積当量以下、例えば、20体積当量、19.5体積当量、19体積当量、18.5体積当量、18体積当量、17.5体積当量、17体積当量、16.5体積当量、16体積当量、15.5体積当量、14体積当量、13.5体積当量、13体積当量、12.5体積当量、12体積当量、11.5体積当量、11体積当量、10.5体積当量、10体積当量、9.5体積当量、9体積当量、8.5体積当量、8体積当量、7.5体積当量、7体積当量、6.5体積当量、6体積当量、5.5体積当量、5体積当量、4.5体積当量、4体積当量、3.5体積当量、3体積当量、2.5体積当量、2体積当量、1.5体積当量、1体積当量、0.5体積当量、0.4体積当量、0.3体積当量、0.2体積当量、又は0.1体積当量で存在し得る。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.01体積当量以上、例えば、化合物B若しくはその塩に基づいて、0.1体積当量、0.2体積当量、0.3体積当量、0.4体積当量、0.5体積当量、1体積当量、1.5体積当量、2体積当量、2.5体積当量、3体積当量、3.5体積当量、4体積当量、4.5体積当量、5体積当量、6体積当量、6.5体積当量、7体積当量、7.5体積当量、8体積当量、8.5体積当量、9体積当量、9.5体積当量、10体積当量、10.5体積当量、11体積当量、11.5体積当量、12体積当量、12.5体積当量、13体積当量、13.5体積当量、14体積当量、14.5体積当量、15体積当量、15.5体積当量、16体積当量、16.5体積当量、17体積当量、17.5体積当量、18体積当量、18.5体積当量、19体積当量、19.5体積当量、又は20体積当量で存在する。したがって、いくつかの実施形態では、酸は、前述のエンドポイントの任意の組み合わせを含む、化合物B又はその塩に基づく体積当量で存在し得る。例えば、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.01~20体積当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.1~10体積当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.5~3体積当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて1~2.5体積当量で存在する。
酸は、化合物B又はその塩に基づいて20モル当量以下、例えば、20モル当量、19.5モル当量、19モル当量、18.5モル当量、18モル当量、17.5モル当量、17モル当量、16.5モル当量、16モル当量、15.5モル当量、14モル当量、13.5モル当量、13モル当量、12.5モル当量、12モル当量、11.5モル当量、11モル当量、10.5モル当量、10モル当量、9.5モル当量、9モル当量、8.5モル当量、8モル当量、7.5モル当量、7モル当量、6.5モル当量、6モル当量、5.5モル当量、5モル当量、4.5モル当量、4モル当量、3.5モル当量、3モル当量、2.5モル当量、2モル当量、1.5モル当量、1モル当量、0.5モル当量、0.4モル当量、0.3モル当量、0.2モル当量、又は0.1モル当量で存在し得る。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.01モル当量以上、例えば、化合物B若しくはその塩に基づいて、0.1モル当量、0.2モル当量、0.3モル当量、0.4モル当量、0.5モル当量、1モル当量、1.5モル当量、2モル当量、2.5モル当量、3モル当量、3.5モル当量、4モル当量、4.5モル当量、5モル当量、6モル当量、6.5モル当量、7モル当量、7.5モル当量、8モル当量、8.5モル当量、9モル当量、9.5モル当量、10モル当量、10.5モル当量、11モル当量、11.5モル当量、12モル当量、12.5モル当量、13モル当量、13.5モル当量、14モル当量、14.5モル当量、15モル当量、15.5モル当量、16モル当量、16.5モル当量、17モル当量、17.5モル当量、18モル当量、18.5モル当量、19モル当量、19.5モル当量、又は、20モル当量で存在する。したがって、いくつかの実施形態では、酸は、前述のエンドポイントの任意の組み合わせを含む、化合物B又はその塩に基づくモル当量で存在し得る。例えば、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.01~20モル当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて0.1~15モル当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて5~12モル当量で存在する。場合によっては、酸は、化合物B又はその塩に基づいて11~12モル当量で存在する。
いくつかの実施形態では、混合は、化合物B又はその塩に基づいて最大で1.5モル当量の水の存在下で行われ、いくつかの実施形態では、化合物B又はその塩に基づいて、最大1.25モル当量の水が存在する。いくつかの実施形態では、化合物B又はその塩に基づいて、最大1モル当量の水が存在する。いくつかの実施形態では、化合物B又はその塩に基づいて、最大0.75モル当量の水が存在する。いくつかの実施形態では、水は、化合物B又はその塩に基づいて0.5モル当量で存在する。様々な実施形態では、水は、化合物B又はその塩に基づいて0.25モル当量で存在する。いくつかの実施形態では、水は存在しない。
温度
本明細書に開示されるように、アプレミラストを調製するためのプロセスは、ある範囲の温度によって行われ得る。本開示の方法は、以前のアプレミラストの合成と比較して高温で行うことができ、これにより、反応時間がより短くなり、数日に対して数時間又は数分にわたって反応を行うことができるようになる。したがって、本明細書に記載されるようなアプレミラストを合成することは実用的であり、適切な収率に向い、工業的なスケールアップに特に適しており、これらのプロセスに関連するコスト削減及び溶媒廃棄物削減をもたらす。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、化合物A及び化合物Bの混合を20℃~200℃の温度で行うことができる方法を提供する。いくつかの実施形態では、混合を70℃~溶媒の還流温度で行う。いくつかの実施形態では、混合は50℃~200℃の温度で行われる。いくつかの実施形態では、混合は70℃~190℃の温度で行われる。様々な実施形態では、混合は130℃~135℃の温度で行われる。様々な実施形態では、混合は20℃以上、例えば、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、60℃、65℃、70℃、75℃、80℃、85℃、90℃、95℃、100℃、105℃、110℃、115℃、120℃、125℃、130℃、135℃、140℃、145℃、150℃、155℃、160℃、165℃、170℃、175℃、180℃、185℃、190℃、195℃、200℃、205℃、又は210℃、又はそれ以上の温度で行われる。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、混合が210℃以下、例えば、205℃、200℃、195℃、190℃、185℃、180℃、175℃、170℃、165℃、160℃、155℃、150℃、145℃、135℃、130℃、125℃、120℃、115℃、110℃、110℃、105℃、100℃、95℃、90℃、85℃、80℃、75℃、75℃、70℃、65℃、60℃、55℃、50℃、45℃、40℃、35℃、30℃又はそれ以下の温度まで行われる、方法を提供する。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、混合が上述のエンドポイントの任意の組み合わせによって拘束され、且つそれを含む温度で行われる、方法を提供する。
反応時間
本明細書に開示されるように、アプレミラストを調製するためのプロセスは、ある範囲の反応時間にわたって行われ得、商業的に適切な反応時間を提供し得る。いくつかの実施形態では、化合物A及び化合物Bの混合は、上記のように、0.1分~48時間の平均反応時間で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、4時間~36時間の平均反応時間で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、8~24時間の平均反応時間で行われる。いくつかの実施形態では、混合は、16時間の平均反応時間で行われる。様々な実施形態では、混合は、5分~16時間、例えば、15分、30分、又は45分、又はそれ以上にわたって行われる。場合によっては、混合は、16時間以下、例えば、15.5時間以下、15時間以下、14.5時間以下、14時間以下、13.5時間以下、13時間以下、12.5時間以下、12時間以下、11.5時間以下、11時間以下、10.5時間以下、10時間以下、9.5時間以下、9時間以下、8.5時間以下、8時間以下、7.5時間以下、7時間以下、6.5時間以下、6時間以下、5.5時間以下、5時間以下、4.5時間以下、4時間以下、3.5時間以下、3時間以下、2.5時間以下、2時間以下、1.5時間以下、又は1時間以下にわたって行われる。様々な実施形態では、混合は1~4時間にわたって行われる。
滞留時間
特定の実施形態では、混合は連続反応プロセスとして行われる。例えば、反応は、プラグフロー反応器(PFR)で行うことができる。プラグフロー反応器は、連続反応プロセスで使用することができ、そこでは、反応物(第1の溶媒中の化合物A又はその塩及び第2の溶媒中の化合物B又はその塩など)の濃度及び温度は均一である。プラグフロー反応器は、固定された滞留時間(τ)を有する。PFRを通過する反応混合物は、一連のまとまりのある「プラグ」である反応器を通って流れるときに処理され得、各プラグは反応器の軸方向にのみ動く均一な構成を有する。プラグがPFRを流れるにつれて、反応混合物は半径方向に混合される。PFR中の平均滞留時間(τ)は、反応成分がPFR中で費やす平均時間である。滞留時間は、他では従来のプロセス又はバッチプロセスの「反応時間」と考えられるものを示す。
本明細書中に開示されるようなアプレミラストを調製するためのプロセスは、ある範囲の滞留時間にわたって行われ得る。滞留時間は120分以下、例えば、115分、110分、105分、100分、95分、90分、85分、80分、75分、70分、65分、60分、55分、50分、45分、40分、35分、30分、25分、20分、15分、10分、5分、1分、0.9分、0.8分、0.7分、0.6分、0.5分、0.4分、0.3分、0.2分、又は0.1分、又はそれ以下とすることができる。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、滞留時間は0.1分以上、例えば、0.1分、0.2分、0.3分、0.4分、0.5分、0.6分、0.7分、0.8分、0.9分、1分、1.5分、2分、2.5分、3分、3.5分、4分、4.5分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、35分、40分、45分、50分、55分、60分、65分、70分、75分、80分、85分、90分、95分、100分、110分、115分、又は120分、又はそれ以上であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、混合は、上述のエンドポイントの任意の組み合わせによって拘束され、且つそれを含む滞留時間で行われる。様々な実施形態では、混合は、0.1~120分、又は1分~60分、又は10分~40分、又は15分~30分、又は25分~30分、又は25分~35分の滞留時間で行われる。
アプレミラストの単離
化合物A及び化合物Bからアプレミラストを調製するための比較方法をテトラヒドロフラン中で行った(例えば、テトラヒドロフランを使用する典型的な手順については、以下の実施例のセクションの実施例9を参照されたい)。このプロセスは、長い反応時間(70~75℃で少なくとも16時間)を必要とする。THF反応混合物からの粗アプレミラストの単離は、一連の水性後処理工程、それに続く蒸留工程、そして最後に酢酸イソプロピル及びメチルtert-ブチルエーテルなどの溶媒の混合物からの結晶化を必要とする。上記を考慮して、本開示は、アプレミラストを反応混合物から直接容易に単離し、且つ結晶性アプレミラストを生成するプロセスを提供する。
したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、反応混合物に水を添加してアプレミラストを単離する工程をさらに含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、反応混合物からアプレミラストを単離する工程は、(a)反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して、冷却溶液を形成する工程と、(b)冷却溶液に水を添加する工程と、(c)工程(b)で形成された溶液からアプレミラストを沈殿させて、アプレミラストを単離する工程とを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、工程(c)の沈殿したアプレミラストを濾過する工程をさらに含む。いくつかの実施形態では、工程(b)は、工程(c)の沈殿が結晶性アプレミラストをもたらすように、冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加することをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離する工程は、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置、並列濾過、又はそれらの組み合わせを使用する連続結晶化を含む。
反応混合物の冷却
工程(b)の冷却は、0℃以上の温度、例えば、5℃、10℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、又は45℃、又はそれ以上の温度で行われる。別法として、又はそれに加えて、様々な実施形態では、冷却は、50℃以下、例えば、45℃、40℃、35℃、30℃、25℃、20℃、15℃、10℃又はそれ以下の温度である。したがって、いくつかの実施形態では、反応混合物の冷却は、上述のエンドポイントの任意の組み合わせによって拘束され、且つそれを含む温度である。場合によっては、冷却は、混合物を室温(20~25℃)に冷却することを含む。
驚くべきことに、反応溶媒としてのDMSOの実施は、反応混合物(又は反応流)からの粗アプレミラストの直接結晶化を促進し、それによって多くの時間とリソースを要する下流処理工程の必要性を排除することを含む、いくつかのプロセスの改善がもたらされることが本明細書で見出され開示された。反応混合物に結晶性アプレミラストを播種することにより、結晶性アプレミラストの沈殿がさらに可能になる。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、粗アプレミラスト及びDMSOを含む反応混合物からアプレミラストを単離するための方法であって、(a)反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、(b)冷却溶液に水を添加する工程と、(c)工程(b)で形成された溶液からアプレミラストを沈殿させて、沈殿したアプレミラストを形成する工程と、(d)沈殿したアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、工程(b)は、冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加することをさらに含み、その結果、沈殿したアプレミラストが結晶性である。
本開示の方法で形成される結晶性アプレミラストは、任意の結晶形態であり得る。様々な結晶性アプレミラスト形態が国際公開第2009/120167号に詳細に記載されており、その開示はその全体が参照により組み込まれる。様々な実施形態では、本明細書に開示される方法によって形成される結晶性アプレミラストは、形態A、形態B又は形態Fであり得る。場合によっては、結晶性アプレミラストは形態Bである。形態Bは、X線粉末回折分析によって特徴付けることができる。形態Bの代表的なXRPDパターンを図3に示す。特定の実施形態では、形態Bは、以下の近似位置のうちの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12に位置するXRPDピークによって特徴付けられる。10.1、12.4、13.5、15.7、16.3、18.1、20.7、22.5、24.7、26.2、26.9、29.1度2θ。特定の実施形態では、形態Bは、図3に示されるパターンと一致するXRPDパターンによって特徴付けられる。特定の実施形態では、形態Bは、熱分析によって特徴付けることができる。形態Bの代表的なDSCプロットを図3に示す。特定の実施形態では、形態Bは、約154℃の開始温度を有する吸熱事象を含むDSCプロットを特徴とする。形態Bの代表的なTGAプロットを図3に示す。特定の実施形態では、形態Bは、約25℃から約140℃への加熱時に試料の総質量の約1%未満、例えば、約0.25%の質量損失を含むTGAプロットによって特徴付けられる。特定の実施形態では、形態Bは、結晶格子中に実質的な量の水又は他の溶媒のいずれも含有しない。特定の実施形態では、形態Bは、無水である。特定の実施形態では、形態Bは、溶媒和されていない。特定の実施形態では、形態Bは、水分収着分析によって特徴付けることができる。代表的な水分収着等温線プロットを図3bに示す。特定の実施形態では、RHが約0%から約95%RHに増加すると、形態Bは、試料の出発質量の約1%未満、例えば、約0.6%の質量変化を示す。特定の実施形態では、吸着により増加した質量は、RHが約0%RHに低下したときに失われる。特定の実施形態では、形態Bは、実質的に非吸湿性である。特定の実施形態では、形態B材料のXRPDパターンは、吸着/脱着分析後に実質的に変化しない。特定の実施形態では、形態Bは、湿度に対して安定である。
本明細書に開示される連続反応プロセスは、アプレミラストを製造するための効果的な方法であり、これは、一つには、反応物(化合物A及び化合物B)がDMSOなどの極性非プロトン性溶媒に溶解し易く、それによってPFRでの使用に適した反応流をもたらすからである。反応流はPFRに入り、反応はPFR内の適切な滞留時間及び温度によって促進される。次いで、粗アプレミラストを含む反応流は、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置の使用を含む連続結晶化を受けることができる。次いで、これらの連続反応プロセスは、粗アプレミラストの中間単離又は複数回の溶媒洗浄などを要することなく結晶性アプレミラストの単離を可能にし、これにより反応コスト及び製造時間を低減する。
いくつかの実施形態では、粗アプレミラスト及び水を含む反応流を、シード結晶化のために結晶性アプレミラストと共にMSMPR中で混合して結晶性アプレミラストを得る。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アプレミラストを調製する方法であって、上記のように化合物A又はその塩と化合物B又はその塩とを反応させる工程を含み、その結果、反応が連続反応プロセス装置で起こり、粗アプレミラストが反応混合物中で形成される、方法を提供する。本方法は、反応混合物からアプレミラストを単離する工程をさらに含む。様々な場合において、単離する工程は、反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却する工程と、冷却された反応混合物に水を添加する工程と、冷却された反応混合物からアプレミラストを沈殿させる工程と、沈殿したアプレミラストを単離する工程とを含む
いくつかの実施形態では、本開示は、結晶性アプレミラストを調製する方法であって、a)(1)第1の溶媒中に化合物A又はその塩を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に化合物B又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、混合が連続反応プロセス装置内で行われる、工程と、(b)連続結晶化及び並列濾過によって反応混合物から結晶性アプレミラストを単離する工程とを含む、方法を提供する。様々な場合において、結晶性アプレミラストの単離は、混合懸濁液混合物除去(MSMPR)晶析装置の使用を含み得る。
実施形態
1.アプレミラストを調製する方法であって、
(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)又はその塩を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程と、
反応混合物に水を添加して、アプレミラストを単離する工程と、を含む、方法。
2.化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.4~1.5モル当量で存在する、実施形態1に記載の方法。
3.化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.8~1.2モル当量で存在する、実施形態2に記載の方法。
4.化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.99モル当量で存在する、実施形態3に記載の方法。
5.化合物Aが塩形態ではない、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
6.上記第1の溶媒及び上記第2の溶媒が同じ溶媒である、実施形態1~5のいずれか1つに記載の方法。
7.上記第1の溶媒及び上記第2の溶媒が異なる溶媒である、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。
8.上記第1の溶媒が極性非プロトン性溶媒である、実施形態1~7のいずれか1つに記載の方法。
9.上記第2の溶媒が極性非プロトン性溶媒である、実施形態1~8のいずれか1つに記載の方法。
10.上記極性非プロトン性溶媒が、1気圧で約40℃~約200℃の沸点を有する、実施形態8又は9に記載の方法。
11.上記極性非プロトン性溶媒が0~10重量%の水を有する、実施形態8~10のいずれか1つに記載の方法。
12.上記極性非プロトン性溶媒が無水である、実施形態8~10のいずれか1つに記載の方法。
13.上記極性非プロトン性溶媒が、室温及び1気圧で10~50の誘電率を有する、実施形態8~12のいずれか1つに記載の方法。
14.上記極性非プロトン性溶媒が、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、スルホラン、ジヒドロレボグルコセノン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、又はそれらの組み合わせである、実施形態8~13のいずれか1つに記載の方法。
15.上記極性非プロトン性溶媒がジメチルスルホキシド(DMSO)を含む、実施形態8~14のいずれか1つに記載の方法。
16.上記混合が酸の存在下で行われる、実施形態8~15のいずれか1つに記載の方法。
17.上記酸が、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルカルボン酸又はアリールカルボン酸である、実施形態16に記載の方法。
18.上記酸が、酢酸、メチルスルホン酸、トリルスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、クロロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、トリフル酸、エチルスルホン酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、サリチル酸及びシュウ酸からなる群から選択される、実施形態16又は17に記載の方法。
19.上記酸が酢酸を含む、実施形態16~18のいずれか1つに記載の方法。
20.上記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.01~20体積当量で存在する、実施形態16~19のいずれか1つに記載の方法。
21.上記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.1~10体積当量で存在する、実施形態16~20のいずれか1つに記載の方法。
22.上記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.5~3体積当量で存在する、実施形態16~21のいずれか1つに記載の方法。
23.上記酸が、化合物B又はその塩に基づいて1~2.5体積当量で存在する、実施形態22に記載の方法。
24.上記混合が、化合物B又はその塩に基づいて最大1.5モル当量の水の存在下で行われる、実施形態1~23のいずれか1つに記載の方法。
25.上記混合が水の非存在下で行われる、実施形態1~24のいずれか1つに記載の方法。
26.水が、化合物B又はその塩に基づいて0.5モル当量で存在する、実施形態24に記載の方法。
27.上記混合が20℃~200℃の温度で行われる、実施形態1~26のいずれか1つに記載の方法。
28.上記混合が、70℃~上記溶媒の還流温度で行われる、実施形態27に記載の方法。
29.上記混合が50℃~200℃の温度で行われる、実施形態27に記載の方法。
30.上記混合が70℃~190℃の温度で行われる、実施形態29に記載の方法。
31.上記混合が130℃~135℃の温度で行われる、実施形態30に記載の方法。
32.上記混合が0.1分~48時間の反応時間で行われる、実施形態1~31のいずれか1つに記載の方法。
33.上記混合が4時間~36時間の反応時間で行われる、実施形態1~32のいずれか1つに記載の方法。
34.上記混合が8~24時間の反応時間で行われる、実施形態1~33のいずれか1つに記載の方法。
35.上記混合が16時間の反応時間で行われる、実施形態1~34のいずれか1つに記載の方法。
36.上記混合が0.1~120分の滞留時間で行われる、実施形態1~31のいずれか1つに記載の方法。
37.上記混合が1分~60分の滞留時間で行われる、実施形態36に記載の方法。
38.上記混合が10分~40分の滞留時間で行われる、実施形態37に記載の方法。
39.上記混合が15分~30分の滞留時間で行われる、実施形態38に記載の方法。
40.上記混合が25分~30分の滞留時間で行われる、実施形態39に記載の方法。
41.上記混合がプラグフロー反応器内で行われる、実施形態1~31及び36~40のいずれか1つに記載の方法。
42.上記単離する工程が、
(a)上記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、
(b)上記冷却溶液に水を添加する工程と、
(c)工程(b)で形成された上記溶液から上記アプレミラストを沈殿させて上記アプレミラストを単離する工程と、を含む、実施形態1~41のいずれか1つに記載の方法。
43.工程(c)の上記沈殿したアプレミラストを濾過する工程をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
44.工程(b)が、工程(c)の上記沈殿が結晶性アプレミラストをもたらすように、上記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
45.上記単離する工程が、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置を使用する連続結晶化、並列濾過、又はそれらの組み合わせを含む、実施形態1~41のいずれか1つに記載の方法。
46.粗アプレミラスト及びDMSOを含む反応混合物からアプレミラストを単離するための方法であって、
(a)上記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、
(b)上記冷却溶液に水を添加する工程と、
(c)工程(b)で形成された上記溶液からアプレミラストを沈殿させて、沈殿したアプレミラストを形成する工程と、
(d)上記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法。
47.上記単離する工程が、濾過によるものである、実施形態46に記載の方法。
48.工程(b)が、上記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む、実施形態46又は47に記載の方法。
49.上記沈殿したアプレミラストが結晶性である、実施形態46~48のいずれか1つに記載の方法。
50.アプレミラストを調製する方法であって、
(a)(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、混合が連続プロセス装置内で行われる、工程と、
(b)上記反応混合物から上記アプレミラストを単離する工程であって、上記単離する工程が、
(i)反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却する工程と、
(ii)冷却された反応混合物に水を添加する工程と、
(iii)工程(ii)の混合物からアプレミラストを沈殿させる工程と、
(iv)上記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、を含む、方法。
51.結晶性アプレミラストを調製する方法であって、
(a)(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、混合が連続プロセス装置内で行われる、工程と、
(b)連続結晶化及び並列濾過によって上記反応混合物から結晶性アプレミラストを単離する工程と、を含む、方法。
52.上記連続結晶化が、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置の使用を含む、実施形態46に記載の方法。
実施形態は、以下の実施例を参照することにより、より詳細に理解されるであろう。これらの例は、本明細書で提供される医薬組成物及び剤形の例示を意図しているが、いかなる形であれ限定するものではない。
以下の実施例は、本開示のプロセスをさらに例示するが、当然のことながら、いかなる形であれ、それらの範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例1
本明細書では、図1に全体的に示すように、アプレミラストを調製し、続いてアプレミラストの連続結晶化を行うための連続反応プロセスの例が提供される。3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A、1.059kg、0.99当量)を、第1の供給槽でDMSO(14.23L、10L/Kg)に溶解した。(S)-1-(3-エトキシ-4メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B、1.425kg、1.0当量)を第2の供給槽でDMSO(1.43L、1.0L/kg)に溶解し、第2の供給槽の溶液に酢酸(3.56L、2.5L/kg)を加えた。第1及び第2の供給槽の内容物を、それぞれ9.96mL/分及び4.0mL/分の速度でプラグフロー反応器に圧送した。反応流を混合し、平均滞留時間(τ)25分間にわたって130℃で加熱して粗アプレミラストを形成した。アプレミラストを単離するために、反応流を一連の3つのMSMPR容器に順次通した。3つのMSMPR容器のうちの最初の容器において、水及び反応流を、DMSO、水及び結晶性アプレミラスト種を含むシード床に同時に添加して、30%の水を含有する混合物を得、反応流の温度を撹拌しながら25℃に維持した。続いて、得られたスラリーを第2のMSMPR容器に圧送し、水を添加して40%の水を含有する混合物を得た。スラリーをさらにエージングするために第3のMSMPRにさらに移した。3つのMSMPRのそれぞれにおける平均滞留時間は60分であった。合わせたアプレミラスト生成物を水及びエタノールで洗浄し、乾燥させた。連続反応プロセスでは、反応物を同時に投入し、生成物をプロセスシステムから排出した。
実施例1の代替プロセスでは、連続反応プロセスは、プロセスが生成物出力において均一であるように、システムの材料特性が定常状態に達し、経時的に一定に維持される多数の離散滞留時間を含む。
実施例2
アプレミラストの調製及びその後のアプレミラストの連続結晶化のための連続反応プロセスの別の例では、化合物A(222.9g/0.99当量)を第1の供給槽でDMSO(3.0L、10L/kg化合物B)に溶解し、化合物B(300g、1.00当量)を第2の供給槽でDMSO(0.3L、1L/kg)に溶解し、酢酸(0.75L、2.5L/kg)及び水(10.2mL、0.034L/kg)を第2の供給槽に添加した。第1及び第2の供給槽の内容物をプラグフロー反応器に圧送し、反応流を軸方向に混合し、粗アプレミラストを形成するために平均滞留時間(τ)25分間にわたって130℃で加熱した。粗反応流を回収し、保存した。次いで、保存した反応物流からアプレミラストを単離した。保存した反応流の第1の量を上記のようにMSMPRを使用して結晶化させ、第2の量をバッチ結晶化によって結晶化させ、水(貧溶媒)を保存した反応流に直接添加し、続いてアプレミラスト沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥させた。98%の収率でアプレミラストを生成した。
実施例3
図2に概説されるように、連続反応プロセス及びバッチ結晶化プロセスを用いて、バッチ結晶化を有するアプレミラストを調製した。化合物A(440g、0.99当量)を第1の供給槽でDMSO(6L、10L/kg化合物B)に溶解し、化合物B(594g、1当量)を第2の供給槽でDMSO(0.6L、1L/kg)に溶解し、酢酸(1.5L、2.5L/kg)及び水(0.2L、0.034L/kg)を第2の供給槽に添加した。第1及び第2の供給槽の内容物をプラグフロー反応器に圧送し、反応流を軸方向に混合し、粗アプレミラストを形成するために平均滞留時間(τ)20分間にわたって130℃で加熱した。粗反応流を回収し、次いで、アプレミラストが43g/時間の速度で生成されるように、アプレミラストを反応物質流から単離し、アプレミラストをバッチ結晶化によって結晶化させ、水(貧溶媒)を保存した反応流に直接添加し、続いてアプレミラスト沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥させた。
実施例4
連続プロセス製造について、さらなる実験を、様々な温度、流速、体積及び滞留時間で行った。それぞれ1.57mmol/分及び1.58mmol/分の流速を有する化合物Aの溶液(0.99当量、0.35mol/L)及び化合物Bの溶液(1.0当量、0.88mol/L)を、125.61mLの容積及び20分の滞留時間を有するPFR中で反応させ、ここで反応流を130℃の温度で加熱し、約43.33g/時間及び約1.04kg/24時間の1日処理量でアプレミラストを生成させた。
実施例5
それぞれ1.31mmol/分及び1.32mmol/分の流速を有する化合物Aの溶液(0.99当量、0.35mol/L)及び化合物Bの溶液(1.0当量、0.88mol/L)を、130.84mLの容積及び25分の滞留時間を有するPFR中で反応させ、ここで反応流を130℃の温度で加熱し、約36.11g/時間及び約0.87kg/24時間の1日処理量でアプレミラストを生成させた。
実施例6
バッチ法(すべての反応材料を処理開始前に投入し、処理終了時に排出する方法)により、アプレミラストを生成し、極性非プロトン性溶媒としてDMFを用いた。100mLのEasyMax反応器に化合物B(5.0g、1.0当量)と水(0.17mL、0.034mL/g)を投入し、DMF(30mL、6mL/g)を反応器に添加して、透明な溶液を得た。温度を20℃に設定し、酢酸(13mL、2.5mL/g)をシリンジによってゆっくり添加した。次いで、化合物A(3.8g、0.99当量)を反応器に添加し、反応混合物を70℃に加熱し、反応をUPLCでモニタリングし、18時間の反応時間で完了に達した。粗アプレミラストが75%の収率で生成された。
実施例7
DMSOを極性非プロトン性溶媒として使用するバッチプロセスによって、アプレミラストを製造した。100mLのEasyMax反応器に、温度プローブ、還流冷却器、窒素入口、及びEasySamplerプローブを取り付け、化合物B(6.02g、1当量)、無水DMSO(36mL、6mL/g)、及び水(0.20mL、0.034mL/g)を順次投入した。DMSOを添加すると(化合物Bが完全に溶解して)、透明な溶液が得られた。反応混合物を20℃の温度に冷却し、次いで、酢酸(15mL、2.5mL/g)をシリンジを用いてゆっくり添加した。固体化合物A(4.48g、0.99当量)を添加し、温度を1時間かけて70℃まで上げ、次いで、反応物を35℃まで冷却した。反応を10時間後に完了するまで実行した。
実施例8
アプレミラストは、バッチ結晶化によって作製することができる。粗アプレミラスト(バッチ又は連続製造プロセスの生成物であり得る)を含む反応混合物に、水(6.00mL、1.0mL/g)をシリンジポンプを用いて35℃で15分間にわたって滴加し、35℃で20分間撹拌した。50mgのアプレミラストシード(0.5重量%)を溶液に添加した。溶液がすぐに白濁するのが観察された。スラリーを35℃で1時間エージングし、次いで、3体積の水(18mL、3.0mL/g)をシリンジポンプを用いて1時間にわたって添加した。白濁した溶液を90分間かけて15℃の温度まで冷却した後、15℃で一晩撹拌した。スラリーを濾過し、水(25mL)で洗浄し、窒素掃引下で一晩乾燥させた。結晶性アプレミラスト(9.47g)を得て(qnmrにより99.57%、99.86LCAP純度)、これについてH NMRを実施した(1h nmr(500MHz,CDSOCD,300 k)δ(ppm)=9.69(s,1h),8.46(d,j=8.3Hz,1h),8.02-7.97(m,2h),7.77(dd,j=7.4,8.3Hz,1h),7.68-7.63(m,1h),7.58-7.50(m,2h),7.50-7.44(m,2h),7.43-7.32(m,3h),7.09(d,j=2.2Hz,1h),7.00(dd,j=2.0,8.5Hz,1h),6.94(d,j=8.4Hz,1h),5.80(dd,j=4.3,10.5Hz,1h),5.36(s,2h),4.37(dd,j=10.6,14.3Hz,1h),4.16(dd,j=4.3,14.3Hz,1h),4.02(q,j=7.0Hz,1h),3.74(s,1h),3.32(s,1h),3.03(s,1h),2.19(s,1h),1.32(t,j=6.9Hz,1h))。
実施例9
比較例(THFバッチ合成):100mLのEasyMax反応器に、温度プローブ、還流冷却器、窒素入口、及びEasySamplerプローブを取り付け、化合物B(6.00g、1.0当量)、THF(36mL、6.0mL/g)及び水(0.20mL、0.034mL/g)を順次投入した。反応混合物を15℃の温度に冷却し、次いで、内部反応温度を25℃以下に維持しながら、酢酸(15mL、2.5mL/g)をシリンジを用いて2分間にわたってゆっくり添加した。温度を72℃に上昇させ、化合物A(4.6g、0.99当量)を固体として投入した。反応物を72℃で21時間保持し、次いで、30℃に冷却し、酢酸イソプロピル(51mL、8.5mL/g)で希釈した。次いで、10%リン酸ナトリウム一塩基性溶液(30mL、5.0mL/g)をシリンジポンプを用いて30分間にわたって添加し、次いで、さらに30分間撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、水層を除去した。有機層を10%リン酸ナトリウム一塩基性溶液(30mL、5.0mL/g)でさらに2回洗浄し、次いで、30℃の水(30mL、5.0mL/g)で洗浄した。酢酸イソプロピル(48mL、8.0mL/g)を添加し、溶媒を回転蒸発により除去した。残渣を酢酸イソプロピル(48mL、8.0mL/g)から再び濃縮し、残渣を清浄な100mLのEasyMax反応器で酢酸イソプロピル(39mL、6.5mL/g)に溶解した。溶液を35℃に加熱し、メチルt-ブチルエーテル(MTBE)(9.0mL、1.5mL/g)を添加し、白濁した溶液が得られるまで混合物を45分間撹拌した。MTBE(48mL、8.0mL/g)をシリンジポンプを用いて2時間にわたって添加した。添加後、スラリーを80分間かけて15℃に冷却し、15℃で一晩保持した。得られたスラリーを濾過し、MTBE(18.0mL、3.0mL/g)で洗浄し、乾燥させて結晶性アプレミラスト(8.63g、qNMRにより97.2重量%、収率84%)を得た。
特定の実施形態の例が本明細書に提供されているが、様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。そのような変更もまた、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (52)

  1. アプレミラストを調製する方法であって、
    (1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)又はその塩を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程と、
    前記反応混合物に水を添加して、前記アプレミラストを単離する工程と、
    を含む、方法。
  2. 化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.4~1.5モル当量で存在する、請求項1に記載の方法。
  3. 化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.8~1.2モル当量で存在する、請求項2に記載の方法。
  4. 化合物A又はその塩が、化合物B又はその塩に基づいて0.99モル当量で存在する、請求項3に記載の方法。
  5. 化合物Aが塩形態ではない、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1の溶媒及び前記第2の溶媒が同じ溶媒である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の溶媒及び前記第2の溶媒が異なる溶媒である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1の溶媒が極性非プロトン性溶媒である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第2の溶媒が極性非プロトン性溶媒である、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記極性非プロトン性溶媒が、1気圧で約40℃~約200℃の沸点を有する、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記極性非プロトン性溶媒が0~10重量%の水を有する、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記極性非プロトン性溶媒が無水である、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記極性非プロトン性溶媒が、室温及び1気圧で10~50の誘電率を有する、請求項8~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記極性非プロトン性溶媒が、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(DMPU)、スルホラン、ジヒドロレボグルコセノン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、又はそれらの組み合わせである、請求項8~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記極性非プロトン性溶媒がジメチルスルホキシド(DMSO)を含む、請求項8~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記混合が酸の存在下で行われる、請求項8~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記酸が、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルカルボン酸又はアリールカルボン酸である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記酸が、酢酸、メチルスルホン酸、トリルスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、クロロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、トリフル酸、エチルスルホン酸、ギ酸、プロピオン酸、安息香酸、サリチル酸及びシュウ酸からなる群から選択される、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 前記酸が酢酸を含む、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.01~20体積当量で存在する、請求項16~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.1~10体積当量で存在する、請求項16~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.5~3体積当量で存在する、請求項16~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記酸が、化合物B又はその塩に基づいて1~2.5体積当量で存在する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記混合が、化合物B又はその塩に基づいて最大1.5モル当量の水の存在下で行われる、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記混合が水の非存在下で行われる、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記酸が、化合物B又はその塩に基づいて0.5モル当量で存在する、請求項24に記載の方法。
  27. 前記混合が、20℃~200℃の温度で行われる、請求項1~26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記混合が、70℃~前記溶媒の還流温度で行われる、請求項27に記載の方法。
  29. 前記混合が、50℃~200℃の温度で行われる、請求項27に記載の方法。
  30. 前記混合が、70℃~190℃の温度で行われる、請求項29に記載の方法。
  31. 前記混合が、130℃~135℃の温度で行われる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記混合が、0.1分~48時間の反応時間で行われる、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記混合が、4時間~36時間の反応時間で行われる、請求項1~32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記混合が、8時間~24時間の反応時間で行われる、請求項1~33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記混合が、16時間の反応時間で行われる、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記混合が、0.1~120分の滞留時間で行われる、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記混合が、1分~60分の滞留時間で行われる、請求項36に記載の方法。
  38. 前記混合が、10分~40分の滞留時間で行われる、請求項37に記載の方法。
  39. 前記混合が、15分~30分の滞留時間で行われる、請求項38に記載の方法。
  40. 前記混合が、25分~30分の滞留時間で行われる、請求項39に記載の方法。
  41. 前記混合がプラグフロー反応器内で行われる、請求項1~31及び36~40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記単離する工程が、
    a.前記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、
    b.前記冷却溶液に水を添加する工程と、
    c.工程(b)で形成された前記溶液から前記アプレミラストを沈殿させて前記アプレミラストを単離する工程と、
    を含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 工程(c)の前記沈殿したアプレミラストを濾過する工程をさらに含む、請求項42に記載の方法。
  44. 工程(b)が、工程(c)の前記沈殿が結晶性アプレミラストをもたらすように、前記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む、請求項42に記載の方法。
  45. 前記単離する工程が、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置を使用する連続結晶化、並列濾過、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法。
  46. 粗アプレミラスト及びDMSOを含む反応混合物からアプレミラストを単離するための方法であって、
    a.前記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却して冷却溶液を形成する工程と、
    b.前記冷却溶液に水を添加する工程と、
    c.工程(b)で形成された前記溶液からアプレミラストを沈殿させて、沈殿したアプレミラストを形成する工程と、
    d.前記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、
    を含む、方法。
  47. 前記単離する工程が、濾過によるものである、請求項46に記載の方法。
  48. 工程(b)が、前記冷却溶液に結晶性アプレミラストを添加する工程をさらに含む、請求項46又は47に記載の方法。
  49. 前記沈殿したアプレミラストが結晶性である、請求項46~48のいずれか一項に記載の方法。
  50. アプレミラストを調製する方法であって、
    a.(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、前記混合が連続プロセス装置内で行われる、工程と、
    b.前記反応混合物から前記アプレミラストを単離する工程であって、前記単離する工程が、
    i.前記反応混合物を0℃~50℃の温度に冷却する工程と、
    ii.冷却された前記反応混合物に水を添加する工程と、
    iii.工程(ii)の前記混合物からアプレミラストを沈殿させる工程と、
    iv.前記沈殿したアプレミラストを単離する工程と、
    を含む、方法。
  51. 結晶性アプレミラストを調製する方法であって、
    a.(1)第1の溶媒中に3-アセトアミドフタル酸無水物(化合物A)を含む第1の溶液と、(2)第2の溶媒中に(S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エタン-1-アミン(化合物B)又はその塩を含む第2の溶液とを混合して、反応混合物中にアプレミラストを形成する工程であって、前記混合が連続プロセス装置内で行われる、工程と、
    b.連続結晶化及び並列濾過によって前記反応混合物から結晶性アプレミラストを単離する工程と、
    を含む、方法。
  52. 前記連続結晶化が、混合懸濁液混合生成物除去(MSMPR)晶析装置の使用を含む、請求項51に記載の方法。
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