JPH0753343Y2 - Ntsc4.43用くし型フイルタ - Google Patents

Ntsc4.43用くし型フイルタ

Info

Publication number
JPH0753343Y2
JPH0753343Y2 JP2540087U JP2540087U JPH0753343Y2 JP H0753343 Y2 JPH0753343 Y2 JP H0753343Y2 JP 2540087 U JP2540087 U JP 2540087U JP 2540087 U JP2540087 U JP 2540087U JP H0753343 Y2 JPH0753343 Y2 JP H0753343Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
delay
bit
bit delay
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2540087U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63133782U (ja
Inventor
望 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2540087U priority Critical patent/JPH0753343Y2/ja
Publication of JPS63133782U publication Critical patent/JPS63133782U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0753343Y2 publication Critical patent/JPH0753343Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 以下の順序に従って本考案を説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術 D.考案が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.作用 G.実施例[第1図乃至第3図] H.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案はNTSC4.43用くし型フィルタ、特にPAL方式用の
くし型フィルタとして機能し得る既存のCCD遅延ICに少
数の遅延手段を付加するだけでNTSC4.43方式用に使用で
きるようにした新規なNTSC4.43用くし型フィルタに関す
る。
(B.考案の概要) 本考案は、NTSC4.43用くし型フィルタにおいて、 既存のPAL方式用のCCDIからなるくし型フィルタを用い
て簡単に構成できるようにするため、 PAL方式用のくし型フィルタを成すCCD遅延ICに、輝度信
号に5.9ビット相当の遅延を与える遅延手段と、クロマ
信号に10.4ビット相当の遅延を与える遅延手段とを付加
したものである。
(C.従来技術) テレビジョン放送方式としてNTSC方式のほかにPAL方
式、SECAM方式があるが、更にNTSC4.43方式も存在して
いる。このNTSC4.43方式は普通のNTSC方式では3.58MHで
あるサブキャリアの周波数fscをPAL方式と同じ4.43MHz
にしたものである。
そして、NTSC4.43方式でテレビジョン放送が行われる地
域においても家庭用ビデオテープレコーダの需要がある
ので、その需要に応えるべくNTSC4.43方式にマッチした
家庭用のビデオテープレコーダを提供しなければならな
い。ところで、家庭用ビデオテープレコーダにおいて
は、輝度信号についてはFM変調しクロマ信号については
低域変換しこの2つの信号を重畳してビデオテープに磁
気記録する技術を駆使している関係上ビデオ信号から輝
度信号とクロマ信号とを各別に抽出するY/C分離が不可
欠であり、そのY/C分離には隣接トラック間のクロスト
ークによるクロスカラーをなくすことのできるくし型フ
ィルタを用いる場合が多い。また、Y/C分離だけではな
くクロストーク防止のためにもくし型フィルタが用いら
れることが少なくない。従って、NTSC4.43方式にマッチ
した家庭用ビデオテープレコーダを提供するにはNTSC4.
43方式にマッチしたくし型フィルタを得ることが必要で
ある。
(D.考案が解決しようとする問題点) ところで、くし型フィルタとしてCCD遅延ICで構成した
ものが最近開発され、従来のガラス遅延線を用いたくし
型フィルタよりも低価格で小型にできるものとして注目
されている。しかし、CCD遅延ICで構成したくし型フィ
ルタとしては現在NTSC3.58(サブキャリアの周波数が3.
58MHzである普通のNTSC方式)用とPAL方式用の二種類の
ものしか開発されていない。従って、開発済のCCD遅延I
Cをそのまま使ってもNTSC4.43方式用のくし型フィルタ
を構成することは当然のことながら不可能である。かと
いってNTSC4.43方式用のくし型フィルタを開発すること
も多額の開発費がかかるので好ましくない。というの
は、NTSC4.43方式のテレビジョン放送が行われている地
域はさほど広くないのでビデオテープレコーダの需要台
数はNTSC3.58方式用、PAL方式用に比較して極端に少な
い。従って、NTSC4.43方式用のくし方フィルタをNTSC3.
58用くし型フィルタ、PAL方式用くし型フィルタと同じ
ように多額の開発費をかけることは実際上は不可能であ
る。
そこで、本考案は既存のCCD遅延ICに小数個の部品を付
加するだけで構成できるNTSC4.43用くし型フィルタを提
供することを目的とするものであるである。
(E.問題点を解決するための手段) 本考案NTSC4.43用くし型フィルタは上記問題点を解決す
るため、PAL方式用のくし型フィルタを成すCCD遅延IC
に、輝度信号に5.9ビット相当の遅延を与える遅延手段
と、クロマ信号に10.4ビット相当の遅延を与える遅延手
段とを付加したことを特徴とする。
(F.作用) 本考案NTSC4.43用くし型フィルタによれば、PAL方式用
につくられたCCD遅延ICを用いてNTSC4.43用くし型フィ
ルタを構成することによって生じるPAL方式とNTSC4.43
方式との間の水平走査周波数fHの違いを5.9ビット相当
の遅延を信号に与える遅延手段によって補正することが
できる。従って、その遅延手段がビデオ信号から輝度信
号を抽出することを可能にする。
また、NTSC4.43用くし型フィルタのクロマ信号を抽出す
るフィルタの特性をクロマ信号に10.4ビット相当の遅延
を与える遅延を付加することによりNTSC4.43方式用特性
に変えることができる。従って、10.4ビット相当の遅延
を与える遅延手段を付加することによってビデオ信号か
らクロマ信号を抽出することができる。
しかして、PAL方式用のCCD遅延ICに僅かな外部部品を付
加するだけでNTSC4.43用くし型フィルタを構成すること
ができる。
(G.実施例)[第1図乃至第3図] 以下、本考案NTSC4.43用くし型フィルタを図示実施例に
従って詳細に説明する。
第1図は本考案NTSC4.43用くし型フィルタをクロストー
ク防止用くし型フィルタに適用した第1の実施例を示す
回路ブロック図であり、同図において、1はPAL方式用
のCCD遅延ICであり、先ず、このIC1の構成について説明
する。
T1は元来は輝度信号Yの反転信号を受ける入力端子で
あるが、本実施例においては輝度信号Yとクロマ信号C
とを重畳したビデオ信号Y+Cの反転信号▲▼を
外部部品である5.9ビット遅延回路2によって遅延させ
た信号を受ける。3は入力端子T1から入力された信号を
遅延させる6.5ビット遅延部、4は該6.5ビット遅延部3
の出力信号を遅延させる1ビット遅延部で、この遅延部
4の出力信号は出力端子T2を介して外部に送出される。
T3は本来は信号▲▼を受ける入力端子であるが、
本実施例においては信号を受けない。5は入力端子T3か
らの信号を遅延させる第1の1.5ビット遅延部、6は該
遅延部5の出力信号と後述する1704ビット遅延部の出力
信号とを加算する第1の加算回路、7は該加算回路の出
力信号を遅延させる第1の5ビット遅延部、8は該遅延
部7の出力信号を更に遅延させる1ビット遅延部、T4は
該遅延部8の出力信号を外部へ送出する出力端子であ
る。しかし、本実施例においては入力端子T3、第1の1.
5ビット遅延部5、第1の加算回路6、第1の5ビット
遅延部7、1ビット遅延部8、出力端子T4は遊びとなっ
ている。
T5はビデオ信号▲▼を受ける入力端子で、本実施
例においては上記5.9ビット遅延回路2の出力信号を受
ける。9は入力端子T5から入力された信号を遅延させる
第2の1.5ビット遅延部、10は該遅延部9の出力信号と
後述する1704ビット遅延部の852.5ビット遅延端子から
の出力信号とを加算する第2の加算回路、11は該加算回
路10の出力信号を遅延させる第2の5ビット遅延部、12
は該遅延部11の出力信号を更に遅延させる1ビット遅延
部、T6は該遅延部12の出力信号をIC1外部へ送出する出
力端子、T7は輝度信号とクロマ信号からなるビデオ信号
Y+Cを受ける入力端子、13は該入力端子T7からのビデ
オ信号を遅延させる1704ビット遅延部で、846.5ビット
遅延端子T8と、852.5ビット遅延端子T9と、1704ビット
遅延端子T10とを有しており、846.5ビット遅延端子T8か
ら出力された信号は1ビット遅延部14を経由して出力端
子T11からIC1外部へドロップアウト補償用の信号として
送出されるようになっている。852.5ビット遅延端子T9
から出力された信号が上記第2の加算回路10によって第
2の1.5ビット遅延部9の出力信号と加算されるのであ
る。また、1704ビット遅延端子T10から出力された信号
は上記第1の加算回路6に入力され、第1の1.5ビット
遅延部5の出力信号に加算されるが、本実施例において
は第1の1.5ビット遅延部5、第1の加算回路6、第1
の5ビット遅延部7、1ビット遅延部8は遊んでいるの
で、1704ビット遅延端子T10から送出された信号は特に
存在意義を持たない。
15は10.4ビット遅延回路で、IC1の出力端子11からのビ
デオ信号Y+Cを遅延させる。16は該10.ビット遅延回
路15の出力信号とIC1の出力端子T2からのビデオ信号▲
▼とを加算する第3の加算回路、17は記録/再生
切換回路で、記録側の切換え端子RにIC1の出力端子T2
から出力されたビデオ信号Y+Cを受け、再生側の切換
え端子Pに加算回路16の出力信号を受ける。これら15〜
17は外部部品である。
18はビデオ回路の主要部を成すメインICで、入力端子T1
2にPALCCD遅延IC1の出力端子T2からの出力信号を受け、
入力端子T13に記録/再生切換回路17の出力端子からの
出力信号を受け、入力端子T14にIC1の出力端子T6からの
出力信号を受け、入力端子T15にIC1の出力端子T11から
の出力信号(ドロップアウト補償用)を受ける。19は入
力端子T12からの信号と入力端子T14からの信号を加算す
る加算回路、20は該加算回路19から出力された輝度信号
Yを通すロウパスフィルタ、21は入力端子T3からのクロ
マ信号Cを通すバンドパスフィルタである。
本考案において、既存のCCD遅延ICとしてNTSC3.58方式
用とPAL方式用のうちPAL方式用の方を用いるのは、NTSC
3.58方式用のCCD遅延ICだと3.58のサブキャリアを通す
ような周波数特性を有しているけれども4.43MHzのサブ
キャリアを通し得るような周波数特性を有しているとは
限らないのに対して、PAL方式用のCCD遅延ICは当然のこ
とながら4.43MHzのサブキャリアを通すような周波数特
性を有しているからである。
ところで、PAL方式用のCCD遅延IC1を用いてNTSC4.43用
くし型フィルタを構成する場合、PAL方式とNTSC4.43方
式とに水平走査周波数fHの違いがあるという問題点を解
決しなければならない。というのは、PAL方式の水平走
査周波数fHは15.625KHzであるのに対してNTSC4.43方式
の水平走査周波数fHは15.73426KHzであるので、444ns
(ナノセカンド)の遅延τを少なくとも輝度信号に与
えなければ輝度信号Yの抽出ができない。この遅延τ
は次式で求められる。
τ=(1/15625)−(1/15734.26) 次に、クロマ信号を抽出するためにはクロマ信号用くし
型の特性として第2図の破線で示すような特性を得るよ
うにしなければならない。というのは、NTSC4.43方式の
場合、サブキャリアの周波数fsc付近におけるビデオ信
号のエネルギー分布は第2図に示すようになり、サブキ
ャリアの周波数fscはn(=281)fHとn+1(=282)f
Hとの中間点から大きくずれたところに位置している。
従って、実線で示すようなくし型特性を有しているのを
破線で示すようにH相関を変えることによりサブキャリ
アの周波数fscのところで山になるようなくし型特性を
得るようにしなければならない。そのためには、[281
+(1/2)]fHがサブキャリアの周波数fsc、即ち、4.43
361875MHzになるように擬似的にfHを変えてやれば良
い。そのためには後述するようにτの遅延が必要であ
る。
以上の2つの点をCCD遅延IC1に上記外部部品を付加する
ことによって解決するのである。
そして、上記5.9(より正確には5.91)ビット遅延回路
2は上述のPAL方式とNTSC4.43方式との水平走査周波数f
Hの食い違いを是正する役割を果すものである。
即ち、第1図のIC1内の加算回路10から出力される信号
の遅延をビットで表わすと、 852.5−(5.9+1.5)=845ビット となる。上記式の852.5ビットは1704ビット遅延部13の8
52.5ビット遅延端子T9から信号を取り出して加算回路10
に入力した遅延分を表わしている。また、5.9ビットは
5.9ビット遅延回路2による遅延を、1.5ビットは第2の
1.5ビット遅延部9による遅延を表わしており、1.5ビッ
ト遅延部9を通った信号▲▼の遅延は第2の加算
回路10に入力される段階で7.4ビット分あることにな
る。この信号▲▼と852.5ビット分遅延された信
号Y+Cとが第2の加算回路10によって加算されるが、
これはその2つの信号の位相が互いに反転しているので
実質的に減算されることになり、結局、加算回路10から
出力された信号は845ビット分遅延していることにな
る。
ところで、NTSC4.43方式の水平走査周波数fHは15.73426
KHzで、CCDIC1及び遅延回路2、15を駆動するクロック
パルスの周波数fcはサブキャリアの周波数fsc(4.43MH
z)の3倍の13.3MHzであり、この周波数fcを水平走査周
波数fHで割ると、845.3ビットという遅延になり、これ
は前述の845ビットと略一致している。従って、輝度信
号についてPAL方式とNTSC4.43方式との水平走査周波数f
Hの違いを補正することができる。そして、この加算回
路10の出力信号は、5ビット遅延部11及び1ビット遅延
部12を経てIC18内の加算回路19に入力される。そして、
その信号と、IC1の入力端子T1、6.5ビット遅延部3、1
ビット遅延部4、出力端子T2、入力端子T12を通りIC18
に入力されたビデオ信号Y+Cとが加算回路19において
加算される。そして、加算回路19からはクロマ信号の全
くない輝度信号Yが得られることになる。
また、10.4ビット遅延部15はクロマ信号抽出用のくし型
特性を得るための遅延τを得る役割を果す。即ち、ク
ロマ信号を取り出すためには前述のとおりサブキャリア
の周波数fscに山がくるようにくし型特性をつくる必要
があり、それには(281+1/2)fH=fscの関係が成立す
るようにfHを擬似的に変えてやれば良い。具体的には1
5.74998KHzにすれば良い。そして、fHが15.74998KHzに
なるようにするには844.5ビット(fc/fH)の遅延回路を
加算回路16の出力信号に生ぜしめることが必要である。
ところで、もともと加算回路16の出力信号には、 846.5+1−(5.9+6.5+1)=834.1ビット 分の遅延が生じている。というのは、入力端子T7に入力
されたビデオ信号Y+Cは1704ビット遅延部13の846.5
ビット遅延端子T8から出力され、そして1ビット遅延部
14を通って加算回路16に入力される(仮に10.4ビット遅
延回路15がないとした場合)。それに対して加算回路16
に入力されるもう一方のビデオ信号▲▼は5.9ビ
ット遅延回路2、6.5遅延部3、1ビット遅延部4を経
て加算回路16に達する。そして、このビデオ信号どうし
が加算回路16によって実質的に減算される(というのは
出力端子T2から出力されるスルーの信号の方が反転して
いるから)ので、上述したよう834.1ビットの遅延が生
じている。従って、10.4(=844.5−834.1)ビット分の
遅延を生ぜしめる遅延回路を、信号Y+Cを加算回路16
に入力する経路に設ければ良いことになる。その遅延回
路が即ち10.4ビット遅延回路15である。この10.4ビット
遅延回路15による遅延は時間(即ち、これがτであ
る)に直すと780ns(10.4/14.4MHz)である。
しかして、加算回路16から輝度信号成分のないクロマ信
号が出力される。尚、本実施例においてクロマ信号は再
生時にのみくし型フィルタによるクロストーク除去が行
われ、記録時にはスルー信号▲▼をIC18内のバン
ドパスフィルタ21に通すことによってクロマ信号Cの取
り出しが行われるようになっている。
このように、第1図に示したNTSC4.43用くし型フィルタ
は、PAL方式用につくられたPAL CCD遅延ICに5.9ビット
遅延回路2、10.4ビット遅延回路15、加算回路16を付加
することによってNTSC4.43方式用のクローストーク防止
くし型フィルタを構成することができる。従って、NTSC
4.43方式用CCD遅延ICを開発する必要がなく、需要量に
限界があるNTSC4.43方式用ビデオテープレコーダ等のた
めのくし型フィルタに徒らに多大の開発費を割くことの
愚を回避することができる。
尚、5.9ビット遅延回路2、10.4ビット遅延回路15とい
うのは必ずしもシフトレジスタ等で構成する必要はな
く、コイル、コンデンサからなるLC回路で構成しても良
い。従って、5.9ビット遅延回路2、10.4ビット遅延回
路15というのはIC1内の遅延部における5.9ビット、ある
いは10.4ビットに相当する遅延を生ぜしめる遅延回路と
いう意味である。
第3図は本考案NTSC4.43用くし型フィルタの第2の実施
例を示すものである。
この実施例は、IC1の入力端子T1に信号▲▼をク
ロマ信号帯域の信号を遅延させるLC型の5.9ビット遅延
回路2aを介して入力するようにし、IC1の入力端子T5に
は輝度信号を遅延させるLC型の5.9ビット遅延回路2bを
介して入力するようにしたものである。このようにする
と、各遅延回路2a、2bが広い帯域特性を持たなくて済
み、低価格で済むし、また、10.4遅延回路15もクロマ信
号を遅延させる特性をさえ有すれば良いので低価格で済
む。尚、この場合、出力端子T2から出力される信号のう
ち輝度信号Y成分については5.9ビット分の遅延が生じ
ていないので、輝度信号Yについて5.9ビット分の遅延
を生ぜしめる5.9ビット遅延回路2cをIC1とIC18との間に
設けることが必要である。このように、第3図に示した
NTSC4.43用くし型フィルタによれば、遅延回路の数こそ
増えるが第1の実施例のように遅延回路を輝度信号とク
ロマ信号との双方を含む広い帯域のビデオ信号を等しく
遅延させる特性のもので構成することは必要ではなくな
る。本考案はこのような態様でも実施することができ
る。
尚、外部部品として付加する5.9ビット遅延回路2、2
a、2b、2c、10.4ビット遅延回路15はLC型のものでもイ
コライザ型のものでも良いが、イコライザ型のものは回
路の段数が増え、しかもク帯域まで通すフラットな周波
数特性を得るのは難しい。従って、LC型の方が良いとい
えるが、LC型のものは特性が温度依存性を有するという
欠点を有している。しかし、その場合、τとτとで
温度特性が互いに打ち消しあうように設計すればその欠
点は解消でき得る。
(H.考案の効果) 以上に述べたように、本考案NTSC4.43用くし型フィルタ
は、輝度信号とクロマ信号が重畳されたビデオ信号を遅
延させる6.5ビット遅延部と、輝度信号とクロマ信号が
重畳されたビデオ信号を遅延させる第1の1.5ビット遅
延部と、輝度信号とクロマ信号が重畳されたビデオ信号
を遅延させる第2の1.5ビット遅延部と、上記ビデオ信
号とは位相が反転した信号に対して遅延を与え、852.5
ビット遅延端子、846.5ビット遅延端子及び1704ビット
遅延端子を有する1704ビット遅延部と、上記第1の1.5
ビット遅延部の出力信号及び上記1704ビット遅延部の17
04ビット端子の出力信号を加算する第1の加算回路と、
該加算回路の出力信号を遅延させる第1の5ビット遅延
部と、上記第2の1.5ビット遅延部の出力信号及び上記1
704ビット遅延部の852.5ビット端子の出力信号を加算す
る第2の加算回路と、該加算回路の出力信号を遅延させ
る第2の5ビット遅延部とを少なくとも備えたCCD遅延I
Cに、出力端が上記6.5ビット遅延部の入力端及び上記第
2の1.5ビット遅延部の入力端に接続され上記輝度信号
とクロマ信号が重畳されたビデオ信号に対して5.9ビッ
ト相当の遅延を与える1又は2個の遅延手段と、入力端
が上記CCD遅延ICの846.5ビット遅延端子からの信号を出
力する端子に接続され、その信号に対して10.4ビット相
当の遅延を与える遅延手段と、を付加したことを特徴と
するものである。
従って、本考案NTSC4.43用くし型フィルタによれば、PA
L方式用につくられたCCD遅延ICを用いてNTSC4.43用くし
型フィルタを構成することによって生じるPAL方式とNTS
C4.43方式との間の水平走査周波数fHの違いを5.9ビット
相当の遅延を信号に与える遅延手段によって補正するこ
とができる。従って、その遅延手段がビデオ信号から輝
度信号を抽出することを可能にする。
また、PAL用くし型フィルタの特にクロマ信号を抽出す
るフィルタの特性をクロマ信号に10.4ビット相当の遅延
を与える遅延回路の付加によりNTSC4.43方式用の特性に
変えることができる。従って、10.4ビット相当の遅延を
与える遅延手段を付加することによってビデオ信号から
クロマ信号を抽出することができる。
しかして、PAL方式用のCCD遅延ICに僅かな外部部品を付
加するだけでNTSC4.43用くし型フィルタを構成すること
ができ、NTSC4.43用くし型フィルタとしてCCD遅延ICを
特別に開発、設計、製造をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案NTSC4.43用くし型フィルタの
一つの実施例を説明するためのもので、第1図は回路構
成を示すブロック図、第2図はビデオ信号のエネルギー
分布図、第3図は本考案NTSC4.43用くし型フィルタの第
2の実施例を示すブロック図である。 符号の説明 1……CCD遅延IC、2……5.9ビット相当の遅延を与える
遅延手段、15……10.4ビット相当の遅延を与える遅延手
段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号とクロマ信号が重畳されたビデオ
    信号を遅延させる6.5ビット遅延部と、輝度信号とクロ
    マ信号が重畳されたビデオ信号を遅延させる第1の1.5
    ビット遅延部と、輝度信号とクロマ信号が重畳されたビ
    デオ信号を遅延させる第2の1.5ビット遅延部と、上記
    ビデオ信号とは位相が反転した信号に対して遅延を与
    え、852.5ビット遅延端子、846.5ビット遅延端子及び17
    04ビット遅延端子を有する1704ビット遅延部と、上記第
    1の1.5ビット遅延部の出力信号及び上記1704ビット遅
    延部の1704ビット端子の出力信号を加算する第1の加算
    回路と、該加算回路の出力信号を遅延させる第1の5ビ
    ット遅延部と、上記第2の1.5ビット遅延部の出力信号
    及び上記1704ビット遅延部の852.5ビット端子の出力信
    号を加算する第2の加算回路と、該加算回路の出力信号
    を遅延させる第2の5ビット遅延部とを少なくとも備え
    たCCD遅延ICと、 出力端が上記6.5ビット遅延部の入力端及び上記第2の
    1.5ビット遅延部の入力端に接続され上記輝度信号とク
    ロマ信号が重畳されたビデオ信号に対して5.9ビット相
    当の遅延を与える1又は2個の遅延手段と、 入力端が上記CCD遅延ICの846.5ビット遅延端子からの信
    号を出力する端子に接続され、その信号に対して10.4ビ
    ット相当の遅延を与える遅延手段と、 を有することを特徴とするNTSC4.43用くし型フィルタ
JP2540087U 1987-02-23 1987-02-23 Ntsc4.43用くし型フイルタ Expired - Lifetime JPH0753343Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2540087U JPH0753343Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 Ntsc4.43用くし型フイルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2540087U JPH0753343Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 Ntsc4.43用くし型フイルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63133782U JPS63133782U (ja) 1988-09-01
JPH0753343Y2 true JPH0753343Y2 (ja) 1995-12-06

Family

ID=30825520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2540087U Expired - Lifetime JPH0753343Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 Ntsc4.43用くし型フイルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0753343Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63133782U (ja) 1988-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0154915B2 (ja)
JPH0686219A (ja) 映像信号強度のラスタ走査されたサンプルをサブナイキストサンプリングするのに使用するためのディジタル変調器
CA1083709A (en) Signal defect compensator
JPH0347635B2 (ja)
JPH0753343Y2 (ja) Ntsc4.43用くし型フイルタ
JP2655672B2 (ja) ビデオレコーダー用の篩形フィルタ
CN100525472C (zh) 磁带录像机信号处理电路
JP2570717B2 (ja) くし形フイルタ
US5122867A (en) Video signal processing circuit having a band pass filter following a delay circuit in a comb filter arrangement
JPS6129289A (ja) 映像信号記録再生装置の信号処理回路
JP3011607B2 (ja) Vtr
KR930005609Y1 (ko) Vtr의 pal/ntsc 방식 겸용 재생 회로
JPS63226192A (ja) 色信号処理装置
JPS6327506Y2 (ja)
JP2508508B2 (ja) 遅延処理回路
JPS63191494A (ja) 輝度信号の遅延回路
JPS61220585A (ja) 信号遅延回路
JPS6268391A (ja) 信号のドロツプアウトを補償する方法および装置
JPH0360236B2 (ja)
JPH0575239B2 (ja)
JPS6192473A (ja) 時間軸補正回路
JPH02292993A (ja) ビデオ信号の信号フォーマット変換回路
JPS608677B2 (ja) カラー映像信号変換装置
JPH0134435B2 (ja)
JPS5823034B2 (ja) イロシンゴウキロクサイセイホウシキ