JPH0753312B2 - 軸状部品の供給装置 - Google Patents

軸状部品の供給装置

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JPH0753312B2
JPH0753312B2 JP63266885A JP26688588A JPH0753312B2 JP H0753312 B2 JPH0753312 B2 JP H0753312B2 JP 63266885 A JP63266885 A JP 63266885A JP 26688588 A JP26688588 A JP 26688588A JP H0753312 B2 JPH0753312 B2 JP H0753312B2
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【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、軸状部品の供給装置に関しており、特に軸
状部品の供給管から供給ロツドへの部品移行に改良を施
したものである。
(ロ)従来の技術 供給ロツドの先端部に軸状部品を保持して目的の個所へ
供給するものとしては、供給ロツドにチヤツク機構を設
置するものがある。また、供給ロツド先端部に軸状部品
に導いて来る方法といては、供給ロツドと直交する向き
にガイドシユータを設け、このシユータに沿つて軸状部
品を移動させるものが知られている。さらに、供給ロッ
ドのストローク軸線上に軸状部品を供給ロッド先端から
離隔させてあらかじめ待機させておき、この待機状態の
まま目的箇所へ接近して行き、次いで供給ロッドが進出
して供給を完了するものが知られている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 上述のようにチヤツク機構であると、チヤツク機構自体
に少しでも狂いがあると、軸状部品が正しい姿勢で保持
されないために、供給ロツドが進出した際に軸状部品の
先端が他の部材に干渉したりして、部品が不用意に転落
したりすることがある。これはチヤツク自体の爪が正し
い精度で対になつていなかつたりすると生じるのであ
る。
また、前述のようなガイドシユータを設置すると、シユ
ータを配置するためのスペースを大きく与える必要があ
り、狭い場所での利用が不可能となることがある。
さらに、供給ロッドのストローク軸線上に軸状部品を供
給ロッド先端から離隔させてあらかじめ待機させておく
形式のものにおいては、供給ロッドが軸上部品に接触す
るまで時間がかかって、供給能率の向上には不都合であ
ったり、供給ロッドの先端と待機中の軸状部品との相対
位置を正確に設定することが機構精度面で非常に困難と
なり、引いては作動信頼性にも影響するのである。
そして、最も重要な課題としては、軸状部品が迅速にし
かも確実に供給ロツドの先端部に保持されなければなら
ないということである。
(ニ)問題を解決するための手段とその作用 本発明は、上述のような問題点を解決するために提供さ
れたもので、第1項の発明は、供給ロッドの先端部に付
与した磁力で軸状部品を保持して目的の箇所へ供給する
形式のものであって、軸状部品の供給管を供給ヘッドの
ストローク方向に対して鋭角をなす向きに設置し、該供
給管の端部が供給ロッドの先端部に隣接させてあり、供
給管の前記端部から供給管の長手方向に沿って開口出口
が形成され、この開口出口は供給管のほぼ直径方向でし
かも供給ロッドのストローク軸線側に向かって開口させ
てあり、かつ供給ロッドの先端部には位置決めのための
ストッパ用の突起が設けてあることを特徴とし、軸状部
品が開口出口から供給ロッドのストローク軸線側へ吸引
磁力によって移行し、この移行完了時にはストッパ用の
突起も作用して軸状部品が供給ロッド先端部に保持され
た状態となっている。
第2項の発明は、第1項の発明にマグネツトを設置し
て、供給ロツドの外側から吸引磁力を効かせ、これによ
つて軸状部品の上部が供給ロツドの先端部へ強力かつ迅
速に移行するのである。
第3項の発明は、第1項の発明に矯正用のカム面を付加
したもので、これによつて供給管の端部付近で軸状部品
の傾斜角度が矯正されて、供給ロツド側への移行をスム
ーズに行なわせるものである。
第4項に発明は、軸状部品にヘツド部材が設けられてい
る部品形態の場合であり、第3項の発明に制動用のカム
面を付加したもので、こうすることによつて供給管の最
終段階で軸状部品の移動速度を減速させて供給ロツド側
への移行を確実なものとしている。
(ホ)実施例 先ず、第1図および第2図の実施例について説明する
と、進退ストロークをなす供給ロツド1の先端部にマグ
ネツト(永久磁石)2がとり付けられ、これによつて軸
状部品3を二点鎖線図示のように吸着保持をするように
構成されている。軸状部品3を案内して来る供給管4は
供給ロツド1のストローク方向に対して図示のごとく鋭
角をなす向きに設置されており、その端部5は供給ロツ
ドの先端部6に隣接させてある。端部5から供給管4の
長手方向に沿って開口出口35が形成されている。この開
口出口35は供給管4のほぼ直径方向でしかも供給ロッド
1のストローク軸線(第1図の一点鎖線参照)側に向か
って開口させてある。
供給ロツド1は外筒7内に収容され、外筒7の上端に結
合したエアーシリンダ8によつて進退ストロークをする
ようになつており、ピストンロツド9が供給ロツド1に
結合してある。供給ロツド1が前進して軸状部品1が相
手方部材10の孔11に接近したときには、軸状部品1に対
する吸引磁力を削減させなければならない。そのため
に、マグネツト2は後退できる機構になつているのであ
る。
すなわち、供給ロツド1は中空軸12とその内部に摺動自
在に挿入されたインナ軸13とから成り、このインナ軸13
にマグネツト2が固着(たとえば接着)されている。中
空軸12にはストローク方向に長孔14が明けられ、インナ
軸13に固定した規制ピン15が図示のように突出してい
る。中空軸12内にはコイルスプリング36が収容され、そ
の張力によつて規制ピン15が長孔14の下端に当たつてお
り、この状態において供給ロツド1の先端部6は図示の
ような平面を形成している。外筒7の下方の側面にはエ
アーシリンダ16が固定され、そのピストンロツド17には
係止片18が取付けられている。外筒7にもストローク方
向の長孔19が明けられ、係止片18がこの長孔19を貫通し
て外筒内に突出しており、供給ロツド1が所定ストロー
クをなしたときには、規制ピン15が係止片18の直前まで
来るように両者の相対位置が設定してある。
供給管4は、第2図からも明らかなように外筒7の一部
を切欠いて溶接してある。また、同図に見られるように
供給ロツド1はその断面が小判型になつているので、第
一図のような回り止めのピース20が設けてある。供給ロ
ツド1の先端部6にはストツパ用の突起21が設けてあ
り、これによつて移行して来た軸状部品3の位置決めを
果している。図示の軸状部品3はプロジエクシヨンボル
トの場合であり、軸部に相当するボルト部22とヘツド部
材に相当する円板型のフランジ部23から成つている。な
おフランジ部23に形成されている溶着用の突起は図示を
省略してある。供給管4には塩化ビニール製のような供
給ホース24が接続され、その他端はバーツフイーダ(図
示していない)に接続してある。
第1図は、供給ロッド1が最も後退した位置にあって軸
状部品3が下降して来るのを待機している状態である。
実線図示のフランジ部23が供給管4の端部5を通過した
直後にはマグネット2の吸引力で軸状部品3の上部が右
方へ移動させられ、これによって軸状部品3全体が開口
出口35から供給ロッド1のストローク軸線の方に向かっ
てほぼ真横に移行させられ、フランジ部23が突起21に当
たることによって二点鎖線図示のように供給ロッド1の
選択部6に吸着保持がなされるのである。すなわち、供
給管4から開口出口35を経て軸状部品3が移行した直後
には、供給ロッド1の先端部6への部品保持が完了して
いるのである。
つぎに、エアーシリンダ8の働きで供給ロツド1が進出
して軸状部品3が孔11の直前かあるいはある程度孔11内
に進入した所まで来ると、供給ロツド1の進出は停止
し、このときには規制ピン15は係止片18の直前に位置し
ている。それに引続いてエアーシリンダ16がピストンロ
ツド17を引込むと、その変位は係止片18、規制ピン15、
インナ軸13を経てマグネツト2に及ぼされ、マグネツト
2がフランジ部23から離隔する。したがつて、軸状部品
3に対する吸引磁力が実質的に消減したこととなり、軸
状部品3は孔11内へ落下するようにして進入し、部品供
給が完了する。
供給ロツドの先端部に磁力を付与する手段としては、他
に種々な方式があり、第3図においては電磁石の場合を
図示してある。これは、励磁コイル25の内部に供給ロツ
ド1を貫通させたもので、供給ロツド1が所定量進出し
てから励磁電流を切ることによつて、吸引磁力を削減さ
せるのである。
第4図は、軸状部品3が右方へ移行するのを、より強力
に行なわせるために、供給ロツド先端部6の外側部にマ
グネツト(永久磁石)26を設置したもので、具体的には
外筒7に溶接したガイド板27にマグネツト26を埋込んで
ある。
第5図は、供給ロツド1の突起21の外側に設置したマグ
ネツト(永久磁石)28を退避可能な構造としたもので、
マグネツト28はスライド板29に埋込まれ、このスライド
板29はボルト30によつてインナ軸13に固定されている。
ボルト30は長孔19内を貫通していて、インナ軸13だけを
後退させる機構としては第1図のような方式を採用すれ
ばよい。したがつて、マグネツト28によつて移行させら
れた軸状部品は、同マグネツトの吸引力によつて供給ロ
ツドの先端部6に保持されたまま目的の個所まで送出さ
れ、そこでマグネツト28が後退することによつて、軸状
部品が落下させられるのである。なお、第5図において
はインナ軸13にマグネツトを設置していないが、二点鎖
線図示のように取付ければ、軸状部品の保持性はより向
上する。
つぎに、第6図から第10図までの実施例について説明す
るが、すでに説明した点と相違している個所だけを説明
する。この実施例で最も重要な点は、供給管4に接続ま
たは供給管4に肉盛り成形をしたカム片31である。カム
片31の機能は、軸状部品3の先端位置を図面の右方へ強
制的に変位させて、該部品の傾斜角度を矯正し、軸状部
品が供給ロツドの先端部6側へ移行しやすくしている。
さらに、もうひとつの機能は、フランジ部23を有するよ
うな部品の場合で、このフランジ部に制動力を作用させ
て部品の移動速度を低下させ、これによつて先端部6側
への移行をより確実にしているのである。
カム片31は、第7図や第10図に見られるごとく樋型の断
面になつていて、そのカム面は曲率の大きい第1のカム
面32と曲率の小さなあるいはほとんど直線的な第2のカ
ム面33とが滑らかに連続したものとなつている。
供給管4を下降して来た軸状部品3が供給管4の軸線に
対して傾斜することなく同芯の状態であるときにはA状
態のようにカム面32に接触することなく進入して来て、
もうひとつのカム面33で若干の傾斜矯正を受けて供給ロ
ツドの先端部6に吸着保持がなされる。一方、軸状部品
3が右方に傾いた状態で下降して来た際には、先ずカム
面32で大きく傾斜矯正を受け、その後は上述のような移
行吸着がなされるのである。また、図示のようなフラン
ジ部23を有するような場合であると、フランジ部23がカ
ム面32に強く接触し、そのときの摩擦力で軸状部品3に
制動力が作用した状態となる。したがつて、軸状部品3
に下降速度はこのときに減速されるので、先端部6への
移行がより確実なものとなる。
第6図の突起21には支持片34が連続的に設けてある。こ
れは軸状部品3が鉛直方向を向こうとするのを規制する
ためのもので、その先端はボルト部22に接つしているか
わずかな隙間を有している。とくに、軸状部品3が勢よ
く先端部6の方へ移行して来たときに、その慣性力で部
品3の下側が反時計方向に大きく揺れようとするが、支
持片34の制止機能によつてその揺れを最小化し、先端部
6への密着を確実なものとしている。
第6図の場合は、供給ロツド1が図示のように傾斜して
いるので、供給ロツド1の前進中にも支持片34が機能し
ている。また、二点鎖線図示の位置で供給ロツド1のス
トロークが停止して吸引磁力が削減すると、軸状部品3
は支持片34の先端にこすれながらそこを中心にして回動
し、図示のようにして孔11内へ落下して行くのである。
第10図から明らかなように、供給ロツド1の先端は一方
に開放したボツクス状となつているので、樋型断面のカ
ム片31と組合わさつて、軸状部品3の上部を完全に包囲
し、部品移行の軌跡を決定づけているのである。
なお、第6図の符号35はスポツト溶接の固定電極で、そ
れに対向する可動電極は図示を省略してある。
(ヘ)効果 本発明によれば、供給ロッドの先端部に磁力で軸状部品
を保持すると共に、軸状部品の供給管と供給ロッドとが
鋭角的な相対関係で配置され、供給管の端部が供給ロッ
ドの先端部に隣接させてあり、供給管の端部から開口出
口が供給管の長手方向に沿って形成され、しかも供給ロ
ッドのストローク軸線の方に開口しているから、供給管
の端部に至った軸状部品はすぐ隣の供給ロッドの先端部
へ確実にしかも迅速に移行させられ、移行完了時には供
給ロッド先端部への保持も完了しており、供給ロッド先
端部に対する吸着保持が正確に達成できる。同時に、軸
状部品が供給ロッド先端から離隔して待機するような構
成でないから、作動時間の短縮に有効である。さらに、
供給ロッド先端部のストッパ用突起が勢い良く移行して
くる部品を受け止め、これによって供給ロッド先端部に
正しく部品保持がなされるのである。
供給ロツド先端部の外側部にマグネツトを設置すること
によつて、軸状部品の移動吸引力をより強くすることが
でき、これによつて移動速度を高めると同時に確実な移
動がなされる。
供給管の端部内面にカム面を形成したので、軸状部品の
傾斜角度を矯正して、該部品の上部が供給ロツド先端部
側へ移動する際の部品全体の移動量を少くして目的個所
への変位を確実化ならしめている。
軸状部品にヘツド部材が形成されている場合において
は、ヘツド部材がカム面と強く接触して部品の移動速度
が減速されるので、その時の運動エネルギーが低下し、
これによつて部品上部が供給ロツド先端部側へ容易にし
かも正確に移動することが可能となる。
本発明は、以上に述べたような本発明独特の効果を発揮
しつつ先に掲げたチヤツク機構やスペース上の問題が完
全に解決されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は縦断側面図、第2図は第1図の(2)−(2)
断面図、第3図は側面図、第4図、第5図および第6図
は縦断側面図、第7図は第6図の(7)−(7)断面
図、第8図は正面図、第9図は縦断側面図、第10図は第
9図の(10)−(10)断面図である。 1……供給ロツド、6……先端部、3……軸状部品、4
……供給管、5……端部、26,28……マグネツト、32,33
……カム面、23……ヘッド部材、35……開口出口、21…
…突起。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給ロッドの先端部に付与した磁力で軸状
    部品を保持して目的の箇所へ供給する形式のものであっ
    て、軸状部品の供給管を供給ロッドのストローク方向に
    対して鋭角をなす向きに設置し、該供給管の端部が供給
    ロッドの先端部に隣接させてあり、供給管の前記端部か
    ら供給管の長手方向に沿って開口出口が形成され、この
    開口出口は供給管のほぼ直径方向でしかも供給ロッドの
    ストローク軸線側に向かって開口させてあり、かつ供給
    ロッドの先端部には位置決めのためのストッパ用の突起
    が設けてあることを特徴とする軸状部品の供給装置。
  2. 【請求項2】供給ロッドの先端部に付与した磁力で軸状
    部品を保持して目的の箇所へ供給する形式のものであっ
    て、軸状部品の供給管を供給ロッドのストローク方向に
    対して鋭角をなす向きに設置し、該供給管の端部が供給
    ロッドの先端部に隣接させてあり、供給管の前記端部か
    ら供給管の長手方向に沿って開口出口が形成され、この
    開口出口は供給管のほぼ直径方向でしかも供給ロッドの
    ストローク軸線側に向かって開口させてあり、かつ供給
    ロッドの先端部には位置決めのためのストッパ用の突起
    が設けてあり、供給管の端部から供給ロッドの先端部へ
    軸状部品の移行をより確実に行わせるためのマグネット
    が供給ロッド先端部の外側部に設置されていることを特
    徴とする軸状部品の供給装置。
  3. 【請求項3】供給ロッドの先端部に付与した磁力で軸状
    部品を保持して目的の箇所へ供給する形式のものであっ
    て、軸状部品の供給管を供給ロッドのストローク方向に
    対して鋭角をなす向きに設置し、該供給管の端部が供給
    ロッドの先端部に隣接させてあり、供給管の前記端部か
    ら供給管の長手方向に沿って開口出口が形成され、この
    開口出口は供給管のほぼ直径方向でしかも供給ロッドの
    ストローク軸線側に向かって開口させてあり、かつ供給
    ロッドの先端部には位置決めのためのストッパ用の突起
    が設けてあり、供給管の端部内面に軸状部品の傾斜角度
    を矯正するカム面が形成されていることを特徴とする軸
    状部品の供給装置。
  4. 【請求項4】供給ロッドの先端部に付与した磁力で軸状
    部品を保持して目的の箇所へ供給する形式のものであっ
    て、軸状部品の供給管を供給ロッドのストローク方向に
    対して鋭角をなす向きに設置し、該供給管の端部が供給
    ロッドの先端部に隣接させてあり、供給管の前記端部か
    ら供給管の長手方向に沿って開口出口が形成され、この
    開口出口は供給管のほぼ直径方向でしかも供給ロッドの
    ストローク軸線側に向かって開口させてあり、かつ供給
    ロッドの先端部には位置決めのためのストッパ用の突起
    が設けてあり、供給管の端部内面に軸状部品の傾斜角度
    を矯正すると共に軸状部品のヘッド部材に制動力を作用
    させるカム面が形成されていることを特徴とする軸状部
    品の供給装置。
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