JPH0753082A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH0753082A
JPH0753082A JP21520393A JP21520393A JPH0753082A JP H0753082 A JPH0753082 A JP H0753082A JP 21520393 A JP21520393 A JP 21520393A JP 21520393 A JP21520393 A JP 21520393A JP H0753082 A JPH0753082 A JP H0753082A
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Shinichi Iwasaki
信一 岩崎
Kazunari Nishimoto
一成 西本
Takeshi Mikoshiba
剛 御子柴
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録用紙を帯電ベルト表面に密着させる。 【構成】駆動ローラ31と従動ローラ32とに帯電ベル
ト23を掛け渡し、矢印K3方向に周回させる。帯電ロ
ーラ21で帯電ベルト23表面を帯電して記録用紙を吸
着させる。除電ローラ22で記録用紙表面を除電し、印
字ヘッドブロック27で印字を行う。除電ローラ22と
印字ヘッドブロック27との間に紙押えローラ25を従
動回転自在に配置する。除電ローラ22のニップ部通過
時に、帯電ベルト23表面から剥離しがちとなった記録
用紙を、紙押えローラ25によってプラテン26に押え
つけ、吸着を確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電ベルトに吸着され
た記録用紙に対して、例えばインクジェット記録方式に
て画像形成を行う印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式等の非接触印字方式
を用いた印刷装置は、印字速度の高速化、印字品位の高
さ、カラー化が容易、記録用紙に対して非接触のため記
録ヘッド寿命が長いなどの種々の利点を有し、広く一般
に用いられているが、連続用紙や幅広の記録用紙に対し
て印字する場合、印字位置における記録用紙の浮き上が
りが問題となることがあった。この記録用紙の浮きを防
止するために、静電吸着を利用して記録用紙を平坦に保
持しながら記録ヘッドにて印字するという方法がとられ
ている。
【0003】静電吸着を利用した用紙搬送手段として
は、帯電手段によってその表面が帯電された絶縁性の帯
電ベルトに記録用紙を担持させ、その後記録用紙の表面
を除電手段により除電することで帯電ベルトとの吸着力
を高めて、記録用紙を搬送する方法がある。
【0004】記録用紙の浮きを防止する方策として、上
述の静電吸着を利用するのに加え、帯電ベルトにて搬送
中の記録用紙を上方から除電部材で抑えるようにしたも
のも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、静電吸着搬
送では、記録用紙を帯電ベルトに密着させつつ記録用紙
表面を除電することで吸着力を高めている。したがっ
て、吸着力を増加させるためには、帯電ベルトを強く帯
電させ、かつ記録用紙の表面の除電効率を高めることが
必要である。
【0006】しかしながら、従来技術では以下のような
問題があることが判明した。それは、除電部材がローラ
状の除電ローラの場合、静電吸着をより確実に行うた
め、除電ローラの加圧力を増やすと、却って吸着力が弱
まるという問題がある。
【0007】この現象は、除電ローラによって形成され
るニップによるものと考えられる。すなわち、ニップ部
分では、記録用紙の搬送速度と帯電ベルトの周回速度と
の間に若干の速度差が生じるために、記録用紙と帯電ベ
ルトとがずれる現象が発生し、吸着力が弱まるためと推
測される。この用紙搬送速度と帯電ベルト周回速度との
差は、記録用紙の方がベルトよりも伸びにくい性質を持
っているために発生するもので、ふつう用紙搬送速度の
方が大きくなる傾向有する。
【0008】例えば、約5mmのニップを形成したとす
ると、帯電ベルト周回速度は約2%程度、帯電ベルト搬
送速度よりも速くなる。
【0009】したがって、記録用紙の先端部分は吸着す
るが、先端以降の部分が上記現象により、帯電ベルトか
ら浮き上がってしまうために、記録用紙全体にわたる良
好な密着が実現されないという第1の問題が発生する。
【0010】また、第2の問題点として、記録用紙の含
水率(水分量)によって、除電後の記録用紙表面電位が
変化し、静電吸着性のばらつき、画像品位のばらつき、
記録ヘッド周辺のインクミスト飛散等を招くことがあ
る。
【0011】そして、第3の問題点として、上述の除電
部材は、記録用紙の全面もしくは固定された記録用紙の
両サイドを抑えるのみであるため、記録用紙のサイズの
変化に対して有効に対応できず、また記録用紙における
印字直前の部分を抑えることができないという点があげ
られる。
【0012】そこで、本発明は、記録用紙加圧用の従動
ローラを有し、または用紙加熱部材を有し、または記録
用紙の幅方向に調整可能な除電部材を有することによ
り、それぞれ上述の第1、第2、第3の問題を解決する
ようにした印刷装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、主な構成は、絶縁層を有す
る無端状の帯電ベルト(23)を周回自在に配設し、該
帯電ベルト(23)の周回方向に沿って上流側から順
に、該帯電ベルト表面を帯電する帯電手段(21)、帯
電後の該帯電ベルト(23)に記録用紙(3A)を給送
する用紙供給手段(4)、前記帯電ベルト(23)表面
に静電的に吸着された記録用紙(3A)の表面を除電す
る除電手段(22)、除電後の該記録用紙(3A)に画
像を形成する画像記録手段(27)を配設してなる印刷
装置において、前記除電手段(22)の下流側でかつ前
記画像記録手段(27)の上流側に、前記記録用紙(3
A)を前記帯電ベルト(23)表面に押圧する従動ロー
ラ(25)を有する、ことを特徴とする。
【0014】また、絶縁層を有する無端状の帯電ベルト
(23)を周回自在に配設し、該帯電ベルト(23)の
周回方向に沿って上流側から順に、該帯電ベルト(2
3)表面を帯電する帯電手段(21)、帯電後の該帯電
ベルト(23)に記録用紙(3A)を給送する用紙供給
手段(4)、前記帯電ベルト(23)表面に静電的に吸
着された記録用紙(3A)の表面を除電する除電手段
(22)、除電後の該記録用紙(3A)に画像を形成す
る画像記録手段(27)を配設してなる印刷装置におい
て、前記記録用紙(3A)の搬送方向についての前記除
電手段(22)の上流側に、搬送中の前記記録用紙を加
熱する加熱手段(4b)を有する、ことを特徴とする。
【0015】さらに、絶縁層を有する無端状の帯電ベル
ト(23)を周回自在に配設し、該帯電ベルト(23)
の周回方向に沿って上流側から順に、該帯電ベルト(2
3)表面を帯電する帯電手段(21)、帯電後の該帯電
ベルト(23)に記録用紙(3A)を給送する用紙供給
手段(4)、前記帯電ベルト(23)表面に静電的に吸
着された記録用紙(3A)の表面を除電する除電手段
(22)、除電後の該記録用紙(3A)に画像を形成す
る画像記録手段(27)を配設してなる印刷装置におい
て、前記帯電ベルト(23)に吸着されてプラテン(2
6)上を搬送される前記記録用紙(3A)と、該記録用
紙(3A)の上を通過もしくは該記録用紙(3A)の上
に固定されて印字を行う前記画像記録手段(27)の記
録ヘッド(67)との間に、板状部材(29a、29
b)を設け、該板状部材(29a、29b)が記録用紙
(3A)の幅方向に調整可能に取り付けられて前記記録
用紙(3A)を押さえる、ことを特徴とする。
【0016】
【作用】以上構成に基づき、従動ローラ(25)によっ
て記録用紙(3A)を帯電ベルト(23)表面によく密
着させることができる。
【0017】また、加熱手段(4)の加熱によって記録
用紙(3A)の含水率を適宜なものとし、記録用紙(3
A)の帯電ベルト(23)に対する吸着力のばらつきを
なくすことができる。
【0018】さらに、板状部材(29a、29b)を、
幅方向に移動調整可能とすることで、記録用紙(3A)
の幅の違いにかかわらず、記録用紙(3A)の帯電ベル
ト(23)からの浮きをよく防止することができる。
【0019】なお、前記カッコ内の符号は、図面を対照
するためのものであって、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図27は、本発明に係る印刷装置のブロッ
ク図を示す。
【0021】CPU101は印刷装置全体をコントロー
ルするもので、ROMにより構成されるプログラムメモ
リ102、RAMにより構成されるデータメモリ10
3、I/Oポート105に接続されている。CPU10
1はプログラムメモリ102にしたがって、記録用紙の
搬送、記録ヘッドの制御、高圧トランスの制御等、印刷
装置として機能すべき動作を制御するものである。デー
タメモリ103は印字すべきデータのメモリ、印字枚数
設定など、印字に必要なデータをメモリするためのもの
である。
【0022】I/Oポート105には、印字データ入力
回路106、データレジスタ等を含む印字制御回路10
7、搬送モータを主とした各モータを制御するモータ駆
動回路109、静電吸着搬送のための高圧トランス11
0、除電トランス111を制御する高圧トランス制御回
路112、加熱ヒータ制御回路113が接続されてい
る。
【0023】本実施例の印刷装置は、図27に示すよう
な構成をとり、記録用紙に対する、文字、画像等の印字
を行うものである。
【0024】図28は、本実施例の印字装置の断面の概
略図である。
【0025】ここで、点線Ruにて示した流れは記録用
紙の搬送経路であり、図示しない用紙給送手段により、
ガイド板16、17により静電吸着部に導かれる。
【0026】静電吸着部について説明するが、まず、メ
インローラ(ベルト駆動ローラ)31および従動ローラ
(ベルト保持ローラ)32に巻回された帯電ベルト(静
電吸着ベルト)23が点線Ruの方向に記録用紙を搬送
するために回転制御される。帯電ベルト23は絶縁層を
有するゴムベルトであり、絶縁層からのみなっていて
も、メインローラ31側(内側)に駆動力を向上させる
ためのゴム層を有したものでもよい。次に説明する帯電
ローラによる帯電が可能なものであれば採用可能であ
る。
【0027】この帯電ベルト23に接して、帯電ローラ
(帯電手段)21および除電ローラ(除電手段)22が
設けてある。本実施例では、帯電ローラ21、除電ロー
ラ22とも帯電ベルト23に対して従動回転する構成と
なっている。
【0028】ここで両ローラ21、22の機能について
述べる。まず、帯電ローラ21であるが、このローラ2
1は導電ゴムを主体としたローラであり、高圧トランス
110により高圧が印加され、帯電ベルト23の表面を
帯電させる機能を持つ。本実施例では、+1500Vの
印加電圧が印加され、帯電ローラ21を通過した後の帯
電ベルト23の表面電位は1000V以上になる。ま
た、除電ローラ22も導電ゴムを主体としたローラであ
り、除電トランス111により、帯電ローラ21とは逆
極性の高圧が印加され、帯電ベルト23表面および記録
用紙表面を除電する機能を持つ。本実施例では、−50
0Vの印加電圧を印加している。
【0029】ここで記録用紙が、給送手段により帯電ベ
ルト23に進入してくると、帯電ベルト23が高電位に
帯電しているため、帯電ベルト23に接触することで、
記録用紙内部が分極状態となり、弱い吸着状態が発生す
るとともに、記録用紙の、帯電ベルト23とは反対側の
表面がプラスに帯電する。さらに記録用紙が除電ローラ
22に進入すると、除電ローラ22にマイナスの高圧が
印加されているために、記録用紙表面にマイナスの電荷
が注入され、記録用紙表面電位は減少し、そのため帯電
ベルト23に対する記録用紙の吸着力は増大する。
【0030】しかしながら、除電ローラ22は従動ロー
ラ32と、ニップを形成するように構成されており、記
録用紙と帯電ベルト23との間に若干の速度差が生じ
る。すなわち、記録用紙の方が帯電ベルト23よりも若
干速く進むことになるが、除電ローラ22の後方、つま
り下流側に設けたPOM等の樹脂を材質とした紙押えロ
ーラ(従動ローラ)25により、その影響はこの紙押え
ローラ25よりも下流側に及ぼされない。
【0031】また紙押えローラ25により記録用紙は帯
電ベルト23に対して再密着され、帯電ベルト23に対
する吸着性が回復される。ここで、この紙押えローラ2
5は、記録用紙および帯電ベルト23に対して従動回転
することが必要であるが、これは帯電ベルト23との微
妙な速度差があると、記録用紙を帯電ベルト23に対し
てずらすことにより、吸着力が低下するためである。
【0032】ここで、紙押えローラ25に対して帯電ベ
ルト23の反対側には、プラテン26が配置されてお
り、このプラテン26は、印字ヘッドブロック(画像記
録手段)27による印字位置まで延長されている。そし
て、印字部分まで吸着搬送された記録用紙に対して、印
字ヘッドブロック27内に収容された記録ヘッド(不図
示)により所定の印字(画像形成)を行うことができ
る。
【0033】本実施例では紙押えローラ25は、本体に
対して固定位置に設けてあるが、これは帯電ベルト23
に使用されている絶縁層、導電ゴム層が柔らかいため
と、本実施例の印刷装置で用いられる記録用紙が約60
g/m2 〜90g/m2 と薄く、固定しても差し支えな
かったためである。 〈実施例2〉紙厚の厚い記録用紙、例えばラベル用紙や
タグ用紙などを通紙する印字装置では、図29に示すよ
うに、紙押えローラ25を加圧ばね25aで加圧するこ
とで、より好ましい吸着性を得ることができる。 〈実施例3〉紙押えローラ25として、ゴムローラを用
いときは、記録用紙の厚さに対するラチチュードが広が
るので、実施例2で装着した加圧ばね25aは、積極的
に省略することができる。 〈実施例4〉紙押えローラ25を導体の金属ロールと
し、接地することで、記録用紙表面を再除電する効果を
付与し、さらなる密着性を持たせることができる。 〈実施例5〉図30に、静電吸着部を中心とした簡単な
断面図、図31に記録用紙表面電位の表を示す。以下、
これらを参照しながら実施例5について説明する。
【0034】まず、図30について、記録用紙の流れに
したがって説明していくこととする。点線Tuで示すの
が、記録用紙の搬送経路であり、図示しない用紙ストッ
クから用紙が給送され、まず加熱ロール装置(加熱手
段)4に入る。本実施例では、ハロゲンヒータ4aを内
蔵した上加熱ローラ4b、下ローラ4cで構成された加
熱手段4を用いている。この加熱手段4を経ることによ
り、記録用紙中に含まれている水分の大部分は気体とな
って消失し、加熱手段4通過後は記録用紙に含まれる水
分は極くわずかになる。本実施例の印刷装置では、記録
用紙の搬送速度は150mm/secであり、ヒータ4
aは200Wのものを使用し、図示しないサーミスタに
より、上加熱ローラ4bの表面温度を150℃に制御し
ている。
【0035】その後、記録用紙は、ガイド板16、17
より規制されながら静電吸着部に進入する。
【0036】その他の構成は、図28等に示す実施例1
とほぼ同様であり、同様の符号を付してその説明を省略
する。以下、異なる部分について述べる。
【0037】除電ローラ22も導電ゴムを主体としたロ
ーラであり、除電トランス111により、帯電ローラ2
1とは逆極性の高圧が印加され、帯電ベルト23表面お
よび記録用紙表面を除電する機能を持つ。本実施例で
は、−1000Vの印加電圧が印加されるようになって
いる。
【0038】ここで記録用紙が、加熱手段4、ガイド板
16、17を含む給送手段により帯電ベルト23に進入
してくると、帯電ベルト23が高電位に帯電しているた
め、帯電ベルト23に接触することで、記録用紙内部が
分極状態となり、弱い吸着状態が発生するとともに、記
録用紙の帯電ベルト23とは反対側の表面がプラスに帯
電する。さらに用紙が除電ローラ22に進入すると、除
電ローラ22にマイナスの高圧が印加されているため、
記録用紙表面にマイナスの電荷が注入され、用記録紙表
面電位は減少し、このため帯電ベルト23に対する記録
用紙の吸着力は増大する。したがって、印字ヘッドブロ
ック27における記録用紙は強く帯電ベルト23に吸着
されるため、安定した印字が可能になるわけである。
【0039】ここで、帯電ベルト23上に記録用紙が担
持された状態で、記録用紙の表面がプラスに帯電すると
述べたが、この帯電電位の大きさは、記録用紙に含まれ
る水分量で左右される。さらに、除電ローラ22による
除電のされやすさも水分量により変化する。つまり、記
録用紙に含まれる水分量が多いほど、記録用紙表面に現
われるプラス帯電量は小さく、また除電効率も大きくな
るため、除電ローラ22通過後の記録用紙表面電位はマ
イナス側にシフトし、逆に水分量が低い記録用紙ほど除
電ローラ22通過後の記録用紙表面電位はプラス側にシ
フトする。
【0040】図31は、従来例と本実施例の除電ローラ
22通過後の記録用紙表面電位を水分量の異なる記録用
紙毎に示したものである。従来例では、記録用紙の加熱
手段4を設けていないために、水分量の違いで記録用紙
表面電位が大きく変化しているのがわかる。この従来例
では、帯電ローラ21および除電ローラ22の帯電量を
それぞれ+1500V、−500Vに設定してあるが、
これは常温常湿環境下の記録用紙を通紙したときに、0
V近傍になるように設定したためである。したしなが
ら、高湿環境で水分をすった記録用紙や、低湿環境で水
分が除去された記録用紙を通紙した場合には、図31に
示すように、用紙表面電位は−500Vから+600V
まで変化してしまっていた。
【0041】そのため、印字ヘッドブロック27による
印字がなされる印字位置に記録用紙が到達したときでも
この電位を保持しているために種々の不具合を有してい
た。例えば、印字ヘッドブロック27から吐出されるイ
ンク滴は数十plであり、用紙表面の電位により飛翔速
度、飛翔方向が左右されやすく、安定した画質得ること
が難しかった。また、インクジェット方式では、インク
滴の吐出時に、印字に寄与するインク滴のほかに微小な
ミスト状の小滴が発生することがあるが、その発生が多
くなったり、発生したミストが記録用紙表面の電位の影
響で帯電され、印字方向に逆行して印字ヘッドブロック
方向に進み、印字ヘッドブロックを汚すという不具合が
発生していた。
【0042】一般にこのような系では、記録用紙表面電
位が約−200Vから+200Vの間であれば良好な印
字が可能であるが、従来例では−500Vから+600
Vまで変化するため良好な印字は行えなかった。
【0043】本実施例では、記録用紙の給紙経路に、記
録用紙の加熱手段4を設け、記録用紙の水分量を少ない
方向にシフトさせることで、記録用紙表面電位の振れ幅
を小さくし、良好な印字を達成するものである。
【0044】図31の実施例5に示したものは、帯電ロ
ーラ21および除電ローラ22の印加電圧を+1500
V、−800Vに設定し、吸湿紙(35℃、85%環境
放置紙)が、−50Vから+50Vになるようにしたも
のである。この設定では、乾燥紙(15℃、10%放置
紙)を通紙した場合、+500Vから+200Vに表面
が帯電することになり、したがって、記録用紙表面電位
は、記録用紙の吸湿状態にかかわらず、−50〜200
Vに納まるため安定した印字および不具合のない吐出が
可能になった。
【0045】この記録用紙による表面電位の変化量は、
加熱手段4のパワーや記録用紙搬送速度等により変化す
るものであり、実施例5のハロゲンヒータ4aとして3
00Wのヒータ4aを用いればさらに小さくすることが
可能である。 〈実施例6〉図31に、実施例6として示したものは、
帯電ローラ21および除電ローラ22の印加電圧の設定
条件を常温常湿の記録用紙を用いて決めた例を示す。つ
まり、25℃、60%(常温常湿放置紙)のときに0V
近傍の表面電位となるように決定したものである。
【0046】この設定では、水分量の平均的なところで
条件を決定するため、設定範囲にマージンが生じる。そ
のため、加熱手段4のパワーを小さくすることが可能な
ため、実施例6では、ヒータ4aは150Wのものが使
用可能となっている。
【0047】以上実施例5および実施例6について説明
したが、これらの実施例での加熱手段4として採用した
加熱ローラ4bに限定されるものではないことはもちろ
んであり、記録用紙給送手段中に設けることができるも
のであれば、他の加熱手段、例えば、ドライヤーによる
温風あるいは、紙ガイドを兼ねたヒータ板によるもので
あっても本発明の意図に含まれることはもちろんであ
る。 〈実施例7〉図32、図33、図34、図35は本発明
の実施例7を示し、図32において、27は記録ヘッド
(不図示)を収納した印字ヘッドブロック、27a、2
7bは印字ヘッドブロック27を保護するための保護
板、29a、29bは紙浮きを押えるための紙押え板
(板状部材)、8a、8b、14a、14bは板状部材
29a、29bを押えるためのステー、18はステーの
上下方向を規制する規制軸、24は紙厚に対して板状部
材29a、29bを上下動させるためのスプリング、2
8はスプリング24を押し当てる軸、3Aは記録用紙、
23は記録用紙搬送のための帯電ベルト、31はメイン
ローラ(駆動ローラ)、32は従動ローラ、26はプラ
テン、34は紙幅調整軸、38はスプリング、44はソ
レノイドである。記録用紙が挿入されていないときに
は、ステー8a、8b、14a、14bに支えられた板
状部材29a、29bはスプリング24によって帯電ベ
ルト23方向に押されているが、規制軸18により帯電
ベルト23との接触は起こさない。この板状部材29
a、29bと帯電ベルト23の間隔は、使用される記録
用紙3Aの最低厚さに調整されている。ここにその最低
厚さよりも厚い記録用紙3Aが挿入されると板状部材2
9a、29bは帯電ベルト23との離反方向に押され種
々の用紙厚に対応する。またステー8a、8bは紙幅調
整軸によって帯電ベルト23の幅方向に移動可能に取り
付けられているため、ステー8b、14bに取りつけら
れた板状部材29bは、記録用紙の幅方向に調整可能で
ある。メインローラ31は搬送モータ(不図示)によっ
て駆動され帯電ベルト23により用紙3Aは搬送され
る。このとき帯電ベルト23上もしくは、前後部で、記
録用紙3Aがつまって紙ジャムが起こり、そのまま搬送
が続行されると、記録用紙3Aがたるみを起こし始め、
板状部材29a、29bが帯電ベルト23と離反方向へ
浮き上り始める。浮き上がりを起こした板状部材29
a、29bは印字ヘッドブロック27の前後に取り付け
られたヘッド保護板27a、27bと当たるため、印字
ヘッドブロック27に接触せず印字ヘッドブロック27
の破損を防いでいる。また、ヘッド保護板27a、27
bと板状部材29a、29bとの接触部分を電気導体に
よって構成しているため、この接触が起こることにより
紙ジャムを検知することができる。印字ヘッドブロック
27とヘッド保護板27a、27bはモータ(不図示)
により帯電ベルト23と離反方向に移動可能に構成され
ている。図34は、印字ヘッドブロック27が移動した
ときの構成図でヘッド保護板27a、27bはスプリン
グ38により印字ヘッドブロック27の下端よりも上へ
持ち上げられている。これが印字位置へ復帰した図が図
35で、ソレノイド44が通電されると保護板27a、
27bに設けられた傾斜27cをソレノイド44の先端
が押し、保護板27a、27bは印字ヘッドブロック2
7の下端より下へ押されて印字ヘッドブロック27を保
護する。
【0048】以上説明したとおり本実施例では、以下の
ような効果が得られる。 移動可能な板状部材29a、29bを取りつけること
により種々の幅の記録用紙3Aの紙浮きを押えられる。 ヘッド保護板27a、27bにより、ヘッド印字部の
破損を防ぐ。 板状部材29a、29bをスプリング24を用いて押
えることにより、紙厚の変化に対応できる。 帯電ベルト23と板状部材29a、29bとを非接触
にしたため、帯電ベルト23の摩耗を防ぐことができ
る。 板状部材29a、29bとヘッド保護板27a、27
bとの接触部分を電気導体で構成したため、接触により
紙ジャムを検知できる。 ヘッド保護板27a、27bをソレノイド44を用い
て押しているため、移動時には、ヘッド保護板27a、
27bが印字ヘッドブロック27の下端より上に収納さ
れる。 〈実施例8〉図36は実施例8を示し、同図において4
8は透過型のセンサである。記録用紙3Aが紙ジャムを
起こしたときに板状部材29a、29bは浮き上がりを
起こす。このときの板状部材29a、29bの浮き上が
りをセンサ48で読み取り紙ジャムを検知する。
【0049】以上のように本実施例では、板状部材29
a、29bの浮き上がりによりジャムを検知するため実
施例7と同等の効果が得られる。 〈実施例9〉図37は実施例9を示し、同図において5
4は印字ヘッドブロック27の印字部分、58は板状部
材29a、29bの上部に取りつけられた突起である。
【0050】記録用紙3Aが紙ジャムを起こしたときに
板状部材29a、29bは浮き上がりを起こす。このと
き、突起58が印字ヘッドの外周部分にあたり印字ヘッ
ドブロック27の印字部分54の破損を防ぐ。
【0051】以上のように本実施例では、板状部材29
a、29bに突起58をつけて印字部分54を保護する
ため、実施例7、8と同等の効果が得られる。 〈実施例10〉図38は実施例10を示し、同図におい
て64aは搬送ローラ、64bは紙押えローラ、68a
はスプリング、68bはスプリング台である。
【0052】記録用紙は搬送ローラ64aによって搬送
されるが、記録用紙3Aがなくなるとスプリング68a
によって押えられた板状部材29a、29bがプラテン
26と接触する。この板状部材29a、29bとプラテ
ン26との接触部分を電気導体としておくことにより紙
切り検知を行うことができる。
【0053】以上のように本実施例では、板状部材29
a、29bとプラテン26との接触部分を電気導体で構
成したため、接触により紙切れ検知ができる。 〈実施例11〉図39および図40は本発明の実施例1
1を示し、26a、26bはプラテン26に開けられた
ガイド穴、29cは板状部材29a、29bの幅方向ガ
イドである。
【0054】板状部材29a、29bの幅方向ガイド2
9cはプラテンに設けたガイド穴26a、26bに沿っ
て、記録用紙3Aの幅に合わせて板状部材29bが調整
される。
【0055】以上のように本実施例では、板状部材29
bに幅方向ガイド29cを設けたため、紙の斜行を防止
することができる。 〈実施例12〉以下、図1〜図26を参照しながら、本
発明を適用可能なラベルプリンタについて説明する。
【0056】図1に、ラベルプリンタの外観斜視図を示
す。
【0057】装置本体1の正面には、オンラインやペー
パフィードを行うためのオペレーションパネル2が設け
られている。また装置本体1の右上部には、記録媒体と
して印字に用いる用紙ロール3が装着されている。図1
に示す例では、連続した用紙ロール3であるが、記録媒
体としてはその他、剥離紙の上にラベルが貼り付けられ
たタイプの用紙や、切取り可能にミシン目が入った連続
紙であってもよい。また、プリンタとしては名刺、カー
ド等のカット紙への記録も可能なように、フィーダを装
着する構成のものであってもよい。
【0058】また、記録媒体に記録する内容は文字に限
られるものではなくイメージ等の画像や、バーコードで
あってもよい。
【0059】ここで、バーコードについて説明すると、
バーコードは、数本のバーの組合せにより1つのキャラ
クタ(数字、記号、アルファベット等)を表し、その連
続を1つのコードとして“まとめた光学的入力手段であ
る。バーコードには、“CODE39”、“NW−
7”、“UPC”、“JAN”等の規格があり、表示文
字、文字数、文字密度、バー幅等にそれぞれ特徴があ
る。それぞれの特徴に応じて様々な用途に使用されてい
る。
【0060】図1に示す装置本体1の前面には、ジャム
した用紙の除去、記録系の清掃等を行うため扉部材5が
開放可能に設けられている。図2に、この扉部材5を開
放して装置本体1内部を露出させた状態の斜視図を示
す。
【0061】次に装置本体1内部の構成について説明す
る。
【0062】図3、図4は、それぞれ装置本体1内部の
正面図、上面図を示す。
【0063】同図において、3は印字記録するための用
紙ロール、6は用紙ロール3の幅方向の規制を行う用紙
ロールガイド、7は用紙ロール3および用紙ロールガイ
ド6を保持するための用紙ロール保持部、9は用紙ロー
ル3の巻き癖(カール)を補正するためのカール補正ユ
ニット、10はカールを補正するために用紙に逆のカー
ルを与えるカール補正ローラ、11は用紙に適度のたる
み(ループ)を与えるための制御を行うループローラ、
12はループローラ11のピンチローラ、13は用紙に
適度なループを与えるためのループ量とともに変位する
ループ板、15はループ板13の変位量を検出するルー
プセンサ、16は用紙の下ガイド板、17は用紙の上ガ
イド板、19は用紙の位置検出を行う反射型センサであ
るTOFセンサ、20はTOFセンサ19と同様、用紙
の位置検出を行う透過型センサであるTOFセンサ、2
1は後述の帯電ベルトに電位を与える帯電ローラ、22
は用紙の表面の電位を除電する除電ローラ、23は帯電
ローラ21により電位が付与されて帯電し、用紙を吸着
搬送する帯電ベルト、25は帯電ベルト23により吸着
搬送されてきた用紙を確実に帯電ベルト23に押し当て
る紙押えローラ、26は印字記録される用紙の平面性を
安定させるプラテン、27は搬送されてきた用紙に印字
記録する印字ヘッドブロック、29は搬送されてきた用
紙の両端を押えて用紙の浮きを防止する紙押え板、30
は用紙の紙幅にあわせて紙押え板29を移動させる移動
ブロック、31は用紙搬送の帯電ベルト23のメインの
駆動を司るメインローラ、32はメインローラ31の駆
動に対して帯電ベルト23を介して従動する従動ロー
ラ、33はメインローラ31のピンチローラ、35は印
字記録された用紙を装置本体1の外部に排出するための
排紙ローラ、36は排紙ローラ35のピンチローラであ
る排紙コロ、37、39は排出される用紙のガイド、4
0は印字ヘッドブロック27の印字ヘッドノズル面の増
粘したインクや付着したインク等の清掃等を行う回復系
ユニット、41は印字ヘッドブロック27を、印字する
ポジションや回復動作をするポジションへ移動させるヘ
ッド移動モータ、42は用紙搬送のメイン駆動を行うメ
インローラ31に駆動を与える用紙搬送モータ、43は
回復系ユニット40を印字ヘッドブロック27のキャッ
ピングするポジション等へ移動させる回復ユニット移動
モータ、45は適度なループ量を確保するためにループ
板13の変位をループセンサ15で検出しその値に基づ
きループローラ11の速度制御を行うループモータ、4
6は印字ヘッドブロック27の各ヘッドにインクを供給
するところのインク供給ユニット、47は装置本体1に
各電源を供給する電源、49は用紙の搬送が正常に行わ
れているかを検出する反射型のTOFセンサ、50はT
OFセンサ49と同様の透過型のTOFセンサ、51
(図4参照)は装置本体1の部分的な動作や調整を行わ
せるスイッチを有すサブ基板、52は装置本体1のコン
トローラであるメイン基板、53は各種アクチュエータ
とメイン基板52の接続をするターミナル基板、55は
メモリカード、56はホストコンピュータ等との接続を
行うところのインターフェース部である。
【0064】上述のラベルプリンタにおける印字ヘッド
ブロック27の記録方式は、電気信号に応じて膜沸騰を
インクに生じせしめるための熱エネルギーを生成する電
気熱変換体を用いて記録を行うインクジェット記録方式
であり、この記録方式を採用した上述プリンタは、いわ
ゆるバブルジェットプリンタと呼ばれるものである。
【0065】図5は、装置本体1の内部構成について、
特に配置関係がわかるよう透視した斜視図である。同図
中の符号は、図3及び図4の符号と共通である。
【0066】図5からわかるように、メイン基板52を
はじめとする基板等は装置本体1の背面の外側に配置さ
れており、放熱効果だけではなく、印字ヘッドブロック
27や回復系ユニット40等を有する記録部と分離した
構成としたことにより、記録部による汚れ、特に本例に
おいてはインクによる汚染を防止することができる。
【0067】また、印字ヘッドブロック27等を有する
記録部と、インク供給ユニット46や電源47等の固定
される部分が上下に分けられ、その間を用紙が搬送され
る構成となっている。装置構成が複雑で可動に設けられ
ている記録部と、交換が要されるインク供給ユニット4
6のインクタンクとを離すことにより、インクタンク等
の交換を容易にしている。
【0068】また、印字ヘッドブロック27内の記録ヘ
ッド(後述)は下向きに配置されているため、用紙を反
転することなく記録後のラベル等の用紙が印字面を上向
きにした状態で排出され、使用者による記録後の確認を
容易にしている。また、インクジェット記録装置におい
ては、下向きにインクを吐出することで良好な記録結果
が得られることが確認されている。
【0069】さらには、インク供給ユニット46を印字
ヘッドブロック27の下方に配置することで、インクを
供給する際、重力による負圧を受ける。仮に、印字ヘッ
ドユニット46の上方にインク供給ユニット46を設け
た場合、重力によってインクが供給される側(印字ヘッ
ドブロック27側)へ水圧が加わり、印字ヘッドユニッ
ト27内の記録ヘッドの吐出口からインク漏れを引き起
こすことも考えられる。インク漏れをなくすためには、
圧力(負圧)を与える機構を設けねばならず、インク供
給系の構造が複雑となり、コストアップにもつながるこ
ととなる。
【0070】ここで、上述のラベルプリンタで使用する
用紙ロール3について説明する。図6は、ウェブ状の用
紙ロール3から記録用紙3Aを巻き解いていく状態を示
す斜視図である。
【0071】記録用紙3Aは、ラベルプリンタの記録材
であり、通常ラベルと呼ばれるものである。大きさは使
用用途によって色々なサイズのものが使用されるが、本
実施例のラベルプリンタでは幅Wが最大で4インチのも
のまで使用が可能である。記録用紙3Aは、剥離紙また
はセパレータと呼ばれる連続した帯状の台紙(以下「セ
パレータ」という。)3bの表面に、タック糊が裏面に
塗布されたラベル3a、3a…を所定の紙間wを介して
連続的に貼付して構成されている。表面にラベル3aが
貼付されたセパレータ3bをロール状に巻くことによっ
て、上述の用紙ロール3を構成している。
【0072】記録用紙3Aは、使用に際し巻き解かれ
て、矢印K3方向に搬送される。セパレータ3bの裏面
側、すなわちラベル3aが貼付された表面の貼付面の反
対側には、図7に示すように、表面側の各ラベル3aの
先頭(先端縁)に対応する位置に、印刷開始のためのト
リガーとなるTOF(Top of Form)マーク
3cが印刷にて印字されている。このTFOマーク3c
は、前述の各TOFセンサによって検知され、各TFO
センサから先端信号が出力される。
【0073】また、セパレータ3b上のラベル3a、3
a間の紙間wが一定なラベル3aにおいては、TOFマ
ーク3c、3cの紙間wからラベル3aの大きさ(搬送
方向の長さ)も検知でき、さらには、印字可能領域も検
知できる。
【0074】本実施例では、TOFセンサによって、T
OFマーク3cを検知しているが、光透過度の高いセパ
レータ3bを使用するときには、透過型のセンサによっ
て、印字開始位置、ラベル3aの大きさ等を検知するこ
とも可能である。
【0075】図8は、本発明を適用した高速カラープリ
ンタのブロック図である。この高速カラープリンタで印
刷される画像データはホストコンピュータ60で作成、
または編集された後、データ送受信部61にカラー画像
データ、またはカラー文字データとして送出される。
【0076】これらは4色(ブラック、シアン、マゼン
タ、そしてイエロー)毎のビットマップデータで受信さ
れる場合と、文字コードデータの場合とにわかれる。
【0077】受信される印刷データがビットマップデー
タであるか、それとも文字コードデータかは予め受信さ
れるコマンドにより識別される。
【0078】文字コードデータの場合、各文字データ
毎、または複数の文字列毎、つまり印字スタイルの変化
点毎に印刷開始位置指定、文字フォント、文字サイズ、
記録色指定等のコマンドが各々挿入される。
【0079】データ送受信部61で受信されたデータは
メインCPU62で読み出され、順次作業用RAM63
に記憶され、文字単位にビットマップ展開するためRO
M65から該当文字のキャラクタジェネレータ内容を読
み出しその結果を印字バッファ66に書き込む。印字バ
ッファ66は記録ヘッド67K、67C、67M、67
Yに対応してブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
4色分各々独立に保有する。
【0080】例えば、本実施例で印字分解能が360d
piで1個のヘッドあたり1444ノズルのラインヘッ
ドを使用しており、そのうち1328ノズルを用いて記
録を行っているので印字幅は最大約3.7inchであ
る。
【0081】ページ長を4inchに設定すると、必要
な印字バッファサイズは1色あたり 1328×360[dot/inch]×4[inc
h]=1912320[bit/page] 必要である。実効印字スピードを損なわずに複数ページ
の異なるテキスト、またはグラフィックデータを連続的
に印字する場合、上記印字バッファ66を2ページ分も
つ方法、すなわちダブルバッファ方式が有効である。こ
の場合の印字バッファサイズは1色あたり 1912320[bit/page]×2[page] =3824640[bit] 必要となる。
【0082】1ページ分は現在印字中のバッファとして
使い、もう1ページ分を次のページの編集専用にすれば
本発明の特徴的な高速印字を実現できる。
【0083】印字バッファ66に展開された画像データ
はヘッド制御回路69から連続的に読み出され4色の記
録ヘッド67K、67C、67M、67Y(以下、色に
よる記録ヘッドの区別が不要な場合には、適宜「記録ヘ
ッド67」という。)に転送される。印字バッファ6
6、ヘッド制御回路69、そして記録ヘッド67K、6
7C、67M、67Y、メインCPU62との詳細なタ
イミングに関して後述する。
【0084】ROM65はカラープリンタ全体を制御す
る制御プロセスが前述のキャラクタジェネレータおよび
バーコードジェネレータとともに格納されている。
【0085】制御プログラムの制御下でメインCPU6
2は、I/Oポート70、駆動回路71を介して駆動モ
ータ類72を駆動制御する。
【0086】駆動モータ類72は用紙を搬送するための
紙送りモータ、前述の記録ヘッドを上下に動作させるヘ
ッドモータ、記録ヘッドのインクノズル部のキャッピン
グ、クリーニング機構を動作させるためのキャッピング
モータ等が含まれる。
【0087】本発明の実施形態では、紙送りモータを駆
動する駆動パルスと印字動作は完全に同期化されてい
る。
【0088】センサ回路73には印字対象となるラベル
3aの先頭位置を検出するTOFセンサ、ヘッドモー
タ、キャッピングモータ等の基準位置を決めるための各
ホームポジションセンサ、各色のインクの残量状態を監
視するインクレベルセンサ等が含まれる。
【0089】メインCPU62はホストコンピュータ6
0から受け取った印字データをメモリカード75に保存
する場合もある。
【0090】ホストコンピュータ60とこのカラープリ
ンタとを切り離して印字動作をさせる場合にはメモリカ
ード75は有効な手段の1つとして使用できる。メモリ
カード75に保存するデータは通常文字コードデータの
形式であるが、データを変更する必要のない固定された
印字画像データは4色分のビットマップデータとして保
存される場合もある。メモリカード75を使った印字動
作の印字指令はコントロールパネル76から出力され
る。コントロールパネル76は印字の起動、停止動作指
令の他、メモリカード75内の印字データの印字フォー
マットの変更も可能である。コントロールパネル76の
詳細は後述する。
【0091】オペレーションパネル2の外観図を図9に
示す。
【0092】オペレーションパネル2は、パワー系の電
源をオン/オフするパワースイッチ2a、ホストコンピ
ュータ60とのオンライン/オフライン動作を切り換え
るオンラインスイッチ2b、用紙送りのためのフィード
スイッチ2c、用紙の先端位置合わせを行うTOFスイ
ッチ2d、印字を強制停止するためのスットプスイッチ
2e、そしてアラーム2f等を備えている。
【0093】図10は、前述のコントロールパネル76
のブロック図である。
【0094】コントロールパネル76は通常本発明のカ
ラープリンタとホストコンピュータ60とが切り離され
た状態、つまりオフラインモード状態で使用する。
【0095】コントロールパネル76の主な機能は印字
画像データの表示および印字フォーマットの変更であ
る。コントロールパネル76はカラープリンタの装置本
体1とは別の筺体に備えられている。
【0096】通常表示画像データはメインCPU62側
からコードデータの形式でサブCPU76aの通信用ポ
ートに送られるが、ビットマップの表示画像データを受
信して表示する場合もある。ここでは、文字コードデー
タで受信した場合について記述する。
【0097】キーボード76bからデータ受信要求のキ
ーが押されるとサブCPU76aはメインCPU62側
にデータ要求のコマンドを発行する。メインCPU62
側から送られてくるデータはRAM76cに記憶され、
並行してサブCPU76aはROM76dに記憶されて
いる制御プログラムの制御下で受信した画像データを表
示するために各々受信した文字コードデータに該当する
表示用C.G.を順次読み出し、表示制御回路76eを
介して表示メモリ76fに書き込む。
【0098】表示用C.G.はROM76dに備えてい
る。表示制御回路76eは表示メモリ76fの内容を連
続的に読み出し表示器76gを継続的に表示制御する。
表示器76gは例えば320×240[dot]の液晶
表示器を使う。表示器76g上の1[dot]の重みは
印字媒体上で縦、横に1/90[inch]分に対応さ
せると約3.6×2.7[inch]分のエリアの表示
が可能である。
【0099】画像データ、フォーマットはキーボード7
6bを用いて、表示器76g上で変更を加えることがで
きる。変更内容は順次RAM76cに記憶される。
【0100】それらの結果を印字動作する場合、サブC
PU76aからメインCPU62に対してデータ受信要
求のコマンドを発行、メインCPU62側では更新され
た画像データを受信して印字動作する。
【0101】表示器76gには表示品位を向上するため
のバックライト76hが備えられている。通常、冷陰極
管等が適しており、その場合、直流から交流に変換駆動
するためのインバータ76iを使用する。
【0102】図11は、前述のヘッド制御回路69の内
部ブロック図である。
【0103】この場合、印字バッファ66にはDRAM
が使用されている。メインCPU62が印字バッファ6
6にアクセスする場合、デコード回路69aからアクセ
ス信号CRAM1*をアクティブにして行う。また、印
字バッファ66のリフレッシュ動作はリフレッシュ要求
回路69bのアクセス信号RRAM1*をアクティブ状
態にして行う。さらに、記録ヘッド67K、67C、6
7M、67Yにデータを転送するときにはヘッドデータ
要求回路69cのアクセス信号HRAM1*をアクティ
ブにする。これら3本の信号はバス裁定回路69dに入
力される。
【0104】バス裁定回路69dはこれら3個のアクセ
スに対し、予め決められた優先順位に従って、印字バッ
ファ66にアクセスすることができる。各々のアクセス
方法はDRAM制御回路69eによって制御される。バ
ス裁定回路69dはバス切替回路69fを制御し、CP
UアドレスバスA1〜18とヘッドデータ用のアドレス
スイッチ回路69gから出力されるアドレスバスHA1
〜18とを切替え、印字バッファ66用のアドレスバス
DRAD0〜17を出力する。
【0105】データバスはアドレスと同様に、バス裁定
回路69dによりバス切替え回路69fでCPUデータ
バスDRD0〜15と各色データ転送回路69hに転送
されるデータバスHD0〜15を切替え、印字バッファ
66用のデータバスDRD0〜15に接続される。
【0106】チップセレクト信号も同様にCCS0〜1
5とを切替え、RAS0〜15*を出力する。
【0107】印字動作中はヘッドデータ要求回路69c
が印字バッファ66に対するアクセス権を要求し、バス
裁定回路69dでタイミングを許可し、バス切替回路6
9fから各色のアドレスが印字バッファ66に出力さ
れ、印字データHD0〜15に出力され、各色データ転
送回路69hから記録ヘッド67K等に転送される。こ
れら一連の動作により印字データと印字内容の一致が可
能となる。
【0108】以上の動作はタイミング生成回路69iで
動作タイミングが決められる。タイミング生成回路69
iは紙送りモータに送られるFEEDMCK信号に同期
して送られる。
【0109】このように印字中の各色記録ヘッドのデー
タ転送はヘッド制御回路69内部でハード的に制御され
るため、メインCPU62は印字動作中に印字バッファ
66へアクセスする必要がなくなり、負荷は大幅に低減
されるので高速の印字が可能となる。
【0110】また、1ページ毎に記録データが異なる場
合には印字バッファ66を2ページ分以上待たせ、一方
のページバッファのデータを印字中に他方のページバッ
ファにメインPU62がビットマップ展開し、記録ヘッ
ドに転送するとき印字バッファ66のアドレスを切り換
えることによって連続した記録が可能になる。
【0111】また、メインCPU62は1ページ分の記
録データビットマップRAMへの展開に要する処理時間
を計測し、展開処理時間が1ページ分の記録に要する記
録処理時間を超えないように予め記録速度を設定すれ
ば、効果的に展開と記録が行える。すなわち、バーコー
ド等のイメージデータの量に応じて記録速度を変更する
ことにより、効率的な展開、記録が可能となる。
【0112】記録速度の変更は細かく段階的に設定して
もよいし、50、100、200(mm/sec)(1
秒間に記録されるラベルの長さ)というように大きく分
けて設定してもよい。また、記録速度の変更はユーザー
がスイッチにより選択できるよう構成してもよい。
【0113】また、360dot/inch(14do
t/mm)の分解能で記録するために、記録ヘッドは、
記録速度が200mm/secのとき、 200mm/sec*14dot/mm=2800do
t/sec つまり、2.8kHzの周波数で駆動される。
【0114】同様に記録速度に応じて、記録速度が10
0mm/secのとき1.4kHz、50mm/sec
のとき0.7kHzの周波数で駆動される。
【0115】図12は高速ラインプリンタの印字機構
(印字ヘッドブロック)27を示す斜視図である。ライ
ン状に配置された4個の記録ヘッドが個設置されてい
る。すなわち、ブラック色印字用の記録ヘッド67K、
シアン色印字用の記録ヘッド67C、マゼンタ色印字用
の記録ヘッド67M、イエロー色印字用の記録ヘッド6
7Yの4個である。記録ヘッドはさまざまな方法が採ら
れる。例えば、 (a)ノズル内のヒータに熱を加えて気泡を発生させ、
気泡の発生圧力によりインクを飛ばす、インクジェット
方式 (b)円筒形の圧電素子にインクを充填させ、圧電素子
の収縮によってインクを飛ばす、インクジェット方式 (c)熱溶解するフィルムを記録紙とヒータとの間に置
き、ヒータに熱を加えて記録紙にフィルムの色を転写さ
せる熱転写方式 (d)熱反応する記録紙を用い、ヒータに熱を加えて記
録紙の色を変色させるサーマル方式 などが考えられるが、制御方法は基本的に同じである。
すなわち、ヒータや圧電素子等の記録ヘッド部に電気的
にパルスを印加し、このパルスの時間や電圧を制御する
方法である。ここでは特に(a)の方式の記録ヘッドを
採用している。
【0116】印字は、これらの記録ヘッド67K、67
C、67M、67Yの下方を記録用紙3Aが紙送りモー
タにより送られ、このクロックすなわちFEEDMCK
信号に同期して1ライン毎に印字がなされる。
【0117】図13は印字ヘッドブロック27の等価回
路の例である。記録ヘッドのヒータ67aは電気的には
抵抗体と考えられるので抵抗で示している。また、それ
ぞれ64個のヒータ67aを制御するIC67bを21
個設置し、ヒータ67aの総数を1344(=64×2
8)個とする。
【0118】印字データはSICK信号に同期してSI
信号で転送される。データはシフトレジスタによりD1
からD1344までシフトされる。転送が終了するとL
AT*信号が入力され、シフトされたデータが一時的に
保持される。印字は、STRB1信号とSTRBCK信
号がIC単位のシフトレジスタ構成になっているため、
64個のヒータ単位で制御することになる。1344個
のヒータ67aを同時に制御しないのは、ヒータ67a
に通電する電流が大きく、時分割駆動させた方が電力効
率が良くなるためである。
【0119】図14は、印字機構27(印字ヘッドブロ
ック)の斜視図である。図12に示した印字機構27と
同様に、ライン状の記録ヘッドが4個配置されている。
各記録ヘッド67K、67C、67M、67Yは、それ
ぞれブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの
4色に対応しており、記録用紙3Aの搬送方向(矢印K
3方向)に沿って上流側から、明度の低い順に並んでい
る。
【0120】各記録ヘッド67K、67C、67M、6
7Yは、それぞれ19.05mm(7.5inch)の
間隔で並べられており、各記録ヘッドは、それぞれ記録
用紙3Aのラベル3aに対する記録位置が重なるように
制御される。
【0121】図15は、インク供給系の全体を示すブロ
ック図であり、以下インクの流れに従って説明する。
【0122】インクはインクカートリッジ68a内のイ
ンク袋68a1 からポンプ68bの吸引によって吸い出
され、バルブ68c内の一方向弁68c1 を経てサブタ
ンク68dに蓄えられる。これを示すのが同図中の白矢
印1である。一方、通常の印字時にはサブタンク68d
から、同図中の白矢印2に示すように記録ヘッド67に
対し、使用された量のインクと同量のインクが供給され
る。
【0123】また、同一パターンの印字や使用されない
で放置された場合には、記録ヘッド67のノズル内のイ
ンクが増粘したり、記録ヘッド67内やチューブ内に泡
が発生(集結)したりして、それ以後の印字に支障をき
たすことがある。このような場合には記録ヘッド67の
回復動作が必要となる。このときのインクの流れを示す
のが同図中の黒矢印1および黒矢印2である。
【0124】まず、記録ヘッド67へのインクの循環を
示すのが黒矢印1で、ポンプ68bが前述のサブタンク
68dへの供給時とは逆回転することによって、インク
はサブタンク68dからバブル68c内の一方向弁68
2 を経て記録ヘッド67へ循環し、サブタンク68d
へ戻るというものである。このとき、記録ヘッド67の
ノズル付近の増粘したインクはノズルから排出され、流
路内の泡も同様にノズルから排出されるか、または、サ
ブタンク68dに回収されることになる。
【0125】次に黒矢印2はヘッドのノズルから回復系
ユニット40に排出されたインクの回収系を示すもので
ある。ポンプ68bは記録ヘッド67へインクを循環さ
せると同時に、このインク回収系も動作させる能力があ
る。そして、回復系ユニット40内に排出されたインク
はポンプ68bによって、インクカートリッジ68a内
の廃インク吸収体68a2 に回収されるので、インクカ
ートリッジ68aの交換時には新しい廃インク吸収体6
8a2 に置き換わることになる。
【0126】以上がインク供給系全体の説明であるが、
上述されていない部分として、インクカートリッジ収納
部にはインクカートリッジ68aの有無検出センサ68
fが設けられており、記録ヘッド67はヘッドジョイン
ト68gによって本体側と接続可能になっている。
【0127】また、サブタンク68dにはインクの量を
一定量以上に保つためのインクレベルセンサ68hと、
それが何らかの原因で故障した場合に装置を停止させる
ためのオーバーフローセンサ68iおよびタンク内の気
圧を大気に開放するブリーザーバルブ68jが設けられ
ている。さらに、記録ヘッド67には、ヘッドフィルタ
68kが配置されている。
【0128】図16は、記録ヘッド67とそれを接続す
る装置本体1側のヘッドホルダ7777を説明するもの
である。記録ヘッド67はヘッドホルダ77内に4個並
列に、すなわちブラック用、シアン用、マゼンタ用、イ
エロー用の各記録ヘッド67K、67C、67M、67
Yが挿着さら、その位置決めは、各記録ヘッド67下部
のヘッド位置決めピン67cをヘッドホルダ77内のジ
ョイント部(不図示)に差し込むことによって行われ
る。
【0129】また、各記録ヘッド67上部には、接点を
有するヘッドフレキA67dが接続されており、ヘッド
ホルダ77の蓋部分77aに設けられたヘッドフレキB
77bと接触させた状態で固定することにより、装置本
体1側からの電気信号が受けられるように構成されてい
る。
【0130】図17は、装置本体1内における、実際の
インク供給系の構成を示す概略斜視図である。ここで
は、記録ヘッド67、サブタンク68dおよび回復系ユ
ニット40以外の要素については、イエローYの部分だ
けを示している。
【0131】図15で示したインクの流れをチューブT
uを用いて説明すると、インクカートリッジ68aから
サブタンク68dへインクが供給されるときは、インク
は、チューブTu1、Tu2、Tu3を介してサブタン
ク68dに供給される。また、印字の際は、サブタンク
68dからチューブTu4を介して記録ヘッド67Yへ
インクが供給される。また、インクをヘッド循環させる
ときは、サブタンク68dからチューブTu3、Tu
2、Tu5、Tu4の順でインクが流れ、再びサブタン
ク68dへと循環する。インク回収の際は、回復系ユニ
ット40からチューブTu6、Tu7を介してインクカ
ートリッジ68aの廃インク吸収体へとインクは流れ
る。
【0132】図18は、記録ヘッド67、ヘッドホルダ
77等からなる印字ヘッドブロック27と回復系ユニッ
ト40との位置関係を示す斜視図である。印字ヘッドブ
ロック27は駆動源(不図示)によって垂直方向(矢印
K27方向)に移動することができ、一方、回復系ユニ
ット40は水平方向(矢印K40方向)に移動可能であ
る。
【0133】回復系ユニット40内には、記録ヘッド6
7の回復時にノズルより排出されたインクを効率よく回
収するために、各記録ヘッド67に対してその下方に吸
収体ローラ352が設けられている。吸収体ローラ40
aはその軸上に組み込まれたローラギア40bとアイド
ラギア40c、モータアイドラギア40d、モータギヤ
40e等を介して、回復系ユニット40に搭載されてい
る回復系モータ40fによって回転駆動される。
【0134】図19は、記録ヘッド67回復時の回復系
ユニット40内の動作を説明するものである。同図の状
態は記録ヘッド67が回復系ユニット40に密着した状
態(キャッピング、後述)を示しており、記録ヘッド6
7回復動作時のインク循環はこの状態で行われる。
【0135】図18を参照して述べたように、記録ヘッ
ド67下方の吸収体ローラ40aは回復系ユニット40
に搭載された回復系モータ40fにより矢印方向に回転
駆動されており、しかも、絞りローラ40gに押し付け
られているため、ヘッドノズル67eから排出されたイ
ンクはそこで絞り取られ、ヘッドノズル67e下方の吸
収体ローラ40a上側では常にインクが浸透しやすい状
態になっている。同図ではイエローの記録ヘッド67Y
にインクを循環させた場合を示しており、回復系ユニッ
ト40内に排出されたインクは、前述のようにポンプ6
8bによってチューブTu6、Tu7を通ってインクカ
ートリッジ68aの廃インク吸収体68a2 に移送され
る。
【0136】なお、同図中67fはヘッド前面プレー
ト、40hはブレード、40iはキャップゴムである。
【0137】図20は、記録ヘッド67と回復系ユニッ
ト40の各ポジションを説明するものである。
【0138】図20(a)、(b)、(c)、(d)は
記録ヘッド67と回復系ユニット40の各ポジションを
説明するための拡大図である。
【0139】次に各動作について説明する。
【0140】図20(a)は、キャッピングの状態を示
す図である。キャッピングは通常の待機状態あるいは記
録ヘッド67回復動作のインク循環時のポジションであ
る。記録ヘッド67のヘッド前面プレート67fと回復
系ユニット40のキャッピングゴム40iは密着した状
態となっている。
【0141】同図(b)はワイピングの状態を示す図で
ある。ワイピングは記録ヘッド67の回復動作の一つ
で、インク循環によりヘッドノズル67eから排出され
たインクのうち、吸収されず、ヘッドノズル67e周辺
に残ったインク滴を取り去る。
【0142】同図(c)は記録ヘッド67と回復系ユニ
ット40が退避した状態を示している。退避状態は、キ
ャッピング状態から印字状態に移るとき、またはその逆
移動の場合に、回復系ユニット40が大きく移動するた
め、記録ヘッド67が回復系ユニット40と接触しない
ように逃がした状態にするために行う動作である。
【0143】同図(d)通常の印字状態を示しており、
回復系ユニット40は右方向へ完全に退避し、記録ヘッ
ド67がキャッピングポジションよりさらに下方に移動
し、記録用紙3A(不図示)と所定量の間隔を保持して
いる状態である。
【0144】図21は、本実施例の電源投入後の初期処
理のフローチャートである。
【0145】電源投入後、S(ステップ)001でRA
M63の初期化および初期設定、印字バッファ66の初
期化等が行われ、S002でI/Oポート70、ヘッド
制御回路(GA)69の初期設定が行われる。
【0146】次いで、S003で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動しホームポジションを
検知した後、図20(c)に図示される退避位置に位置
付ける。ここで、ホームポジションが検知不可能等の異
常が発生した場合には異常終了をする。
【0147】同様に、S004で回復系ユニット40を
回復ユニット移動モータ43を駆動したホームポジショ
ンを検知した後、図20(a)に図示されるキャッピン
グ位置に位置付ける。ここで、ホームポジションが検知
不可能等の異常が発生した場合には異常終了をする。
【0148】さらに、S005で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動し図20(a)に図示
されるキャッピング位置に位置付ける。
【0149】その後、S006で図24に記述される回
復処理を行い(後述)、待機状態となる。ここで、回復
処理に異常が派生した場合には異常終了をする。
【0150】図22は本実施例の印字処理のフローチャ
ートである。
【0151】はじめに、S101で図25に記述される
予備吐処理を行う(後述)。ここで、予備吐処理に異常
が発生した場合には異常終了をする。S102で予備吐
動作の時間間隔を規定する予備吐タイマーを開始する。
【0152】次いで、S103で印字ヘッドブロック2
7および回復系ユニット40の位置状態を調べ、図20
(d)に図示する印字位置にいない場合には、S104
で回復ユニット移動モータ43およびヘッド移動モータ
41を駆動し印字位置に位置付ける。
【0153】その後、S105で駆動回路71およびヘ
ッド制御回路69にフィードクロック信号の供給を開始
する。ここで、フィードクロック信号は予め指定される
搬送速度を規定する加速、定速および減速の各速度テー
ブルに従い可変する。
【0154】フィードクロック信号が供給されると、用
紙ロール3の搬送が開始される。それにともないS10
6でTOFマーク3cの検出を行い、検知された場合に
はS107でヘッド制御回路69に印字トリガー信号を
与える。
【0155】印字動作中にS108で、図23に記述さ
れる印字中予備吐処理を行う(後述)。ここで、印字中
予備吐処理に異常が発生した場合には異常終了をする。
【0156】S109で印字動作が継続するかを調べ、
継続すればS106に戻る。継続しない場合にはS11
0でフィードクロック信号を停止する。
【0157】最後にS111で、回復ユニット移動モー
タ43およびヘッド移動モータ41を駆動して印字ヘッ
ドブロック27および回復系ユニット40をズ20
(a)に図示されるキャッピング位置に位置付ける。
【0158】図23は本実施例の印字中予備吐処理のフ
ローチャートである。
【0159】はじめに、S121で予備吐の時間間隔を
規定する予備吐タイマーが所定の時間間隔が経過したこ
とを示した場合にはS122に進み、前記以外の場合に
は正常終了する。
【0160】S122でフィードクロック信号を停止す
る。
【0161】次いで、S123で図25に記述される予
備吐処理を行う(後述)。ここで、予備吐処理に異常が
発生した場合には異常終了する。
【0162】その後、S124で予備吐の時間間隔を規
定する予備吐タイマーを再開する。
【0163】最後に、S125で駆動回路70およびヘ
ッド制御回路69にフィードクロック信号の供給を再開
する。
【0164】図24は本実施例の回復処理のフローチャ
ートである。
【0165】はじめに、S201で印字ヘッドブロック
27および回復系ユニット40の位置状態を調べ、図2
0(a)に図示されるキャッピング位置にいない場合に
は、S202で回復ユニット移動モータ43およびヘッ
ド移動モータ41を駆動しキャッピング位置に位置付け
る。
【0166】次いで、S203でカートリッジ有無セン
サ68fによりカートリッジの有無を調べ、検知されな
いカートリッジがある場合には異常終了する。もちろ
ん、カートリッジは4色について、各色毎に調べる。
【0167】その後、S204でオーバーフローセンサ
68iによりオーバーフローが検知された場合には異常
終了する。
【0168】さらに、S205でインク供給を行う。イ
ンクポンプ68bを供給方向に予め決定される回転数を
回転させる毎にインクレベルセンサ68hおよびオーバ
ーフローセンサ68iを調べ、予め決定される総回転数
内にオーバーフローセンサ68iが非検出状態でインク
レベルセンサ68hが検知状態となる場合にはS206
に進み、前記以外の場合には異常終了する。当然のこと
ながらこのインク供給は4色について、各色毎に行う。
【0169】そして、S206で回復動作を行う。回復
系モータ40fを起動し、インクポンプ68bを回復方
向に予め回復動作の時間間隔等により決定される回転数
を回転させた後、回復系モータ40fを停止する。もち
ろん、この回復動作は各色毎に行う。
【0170】最後に、S207で、次の図25に記述さ
れる予備吐処理を行う。ここで、予備吐処理に異常が発
生した場合には異常終了する。
【0171】図25は本実施例の予備吐処理のフローチ
ャートである。
【0172】S211からS215までは、図24のS
201からS205までと同様の処理を行う。
【0173】次いで、S216で予備吐動作の時間間隔
等により決定される予備吐回数をヘッド制御回路69に
与える。そして、S217で予備吐動作の指示をヘッド
制御回路69に与える。
【0174】最後に、S218で、次の26図に記述さ
れるワイピング処理を行う。
【0175】図26は本実施例のワイピング処理のフロ
ーチャートである。
【0176】はじめに、S221に回復系ユニット40
の位置状態を調べ、図20(a)に図示されるキャッピ
ング位置にいない場合には、S222で印字ヘッドブロ
ック27をヘッド移動モータ41を駆動し、図20
(c)に図示される退避位置に位置付ける。次いで、S
223で回復系ユニット40を回復ユニット移動モータ
43を駆動し、図20(a)に図示されるキャッピング
位置に位置付ける。
【0177】その後、S224で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動し図20(b)に図示
されるワイピング位置に位置付ける。次いで、S225
で回復系ユニット40を回復ユニット移動モータ43を
駆動し、図20(b)に図示されるワイピング位置に位
置付ける。
【0178】最後に、S227で回復系ユニット40を
回復ユニット移動モータ43を駆動し、図20(a)に
図示されるキャッピング位置に位置付ける。次いで、S
228で印字ヘッドブロック27をヘッド移動モータ4
1を駆動し図20(a)に図示されるキャッピング位置
に位置付ける。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
画像記録手段の上流側に、記録用紙を帯電ベルトに押圧
する従動ローラを備えることにより、帯電ベルトに対す
る記録用紙の吸着を確実なものとすることができる。
【0180】また、用紙加熱部材を設けることにより、
記録用紙の含水量を低減して、帯電ベルトに対する記録
用紙の静電吸着性を良好なものとすることができる。
【0181】さらに、記録用紙の幅方向に調整可能な除
電部材を設けることによって、記録用紙の左右方向のサ
イズが変化した場合でも、これを帯電ベルトに有効に押
えつけることができ、しかも、記録用紙の印字直前の部
分も良好に押えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な記録装置の外観斜視図。
【図2】本発明が適用可能な記録装置の扉を開いた状態
の外観斜視図。
【図3】本発明が適用可能な記録装置の正面から見た透
視図。
【図4】本発明が適用可能な記録装置の上面から見た透
視図。
【図5】本発明が適用可能な記録装置の透視斜視図。
【図6】ラベルロール紙(記録用紙)を説明する斜視
図。
【図7】ラベルロール紙のTOFマークを説明する図。
【図8】本発明が適用可能な記録装置のシステムブロッ
ク図。
【図9】本発明が適用可能な記録装置のオペレーション
パネルの説明図。
【図10】本発明が適用可能な記録装置のコントロール
パネルの説明図。
【図11】本発明が適用可能な記録装置のヘッド制御回
路ブロック図
【図12】本発明が適用可能な記録装置の印字機構の説
明図。
【図13】本発明が適用可能な記録装置のヘッド部等価
回路を示す図。
【図14】本発明が適用可能な記録装置の印字記録ヘッ
ドの間隔を説明する斜視図。
【図15】本発明が適用可能な記録装置のインク供給ブ
ロック図。
【図16】本発明が適用可能な記録装置の印字ヘッドブ
ロックを示す斜視図。
【図17】本発明が適用可能な記録装置のインク供給系
の概略図。
【図18】本発明が適用可能な記録装置の回復系の概略
図。
【図19】本発明が適用可能な記録装置の回復系の断面
図。
【図20】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明
が適用可能な記録装置の回復系のポジションを説明する
図。
【図21】本発明が適用可能な記録装置の電源投入時の
フローチャート。
【図22】本発明が適用可能な記録装置の印字処理のフ
ローチャート。
【図23】本発明が適用可能な記録装置の印字中の予備
吐出時のフローチャート。
【図24】本発明が適用可能な記録装置の回復処理のフ
ローチャート。
【図25】本発明が適用可能な記録装置の予備吐出のフ
ローチャート。
【図26】本発明が適用可能な記録装置のワイピング処
理のフローチャート。
【図27】実施例1の印刷装置のブロック図。
【図28】実施例1の印刷装置の概略を示す縦断面図。
【図29】実施例2の印刷装置の概略を示す縦断面図。
【図30】実施例5の印刷装置の概略を示す縦断面図。
【図31】温度湿度と、従来例、実施例5、実施例6の
帯電ベルトの表面電位との関係を示す図。
【図32】実施例7の印刷装置の概略を示す縦断面図。
【図33】実施例7の印刷装置の概略を示す上面図。
【図34】実施例7のヘッド保護板の動作説明図。
【図35】実施例7のヘッド保護板の動作説明図。
【図36】実施例8の印刷装置の概略を示す上面図。
【図37】実施例9の板状部材の突起を示す縦断面図。
【図38】実施例10の印刷装置の概略を示す縦断面
図。
【図39】実施例11の印刷装置の概略を示す上面図。
【図40】実施例11の印刷装置の概略を示す縦断面
図。
【符号の説明】
3A 記録用紙(ラベル用紙) 4 用紙供給手段 4b 加熱手段(加熱ローラ) 21 帯電手段(帯電ローラ) 22 除電手段(除電ローラ) 23 帯電ベルト 25 従動ローラ(紙押えローラ) 26 プラテン 27 画像記録手段(印字ヘッドブロック) 29a、29b板状部材 67 記録ヘッド

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層を有する無端状の帯電ベルトを周
    回自在に配設し、該帯電ベルトの周回方向に沿って上流
    側から順に、該帯電ベルト表面を帯電する帯電手段、帯
    電後の該帯電ベルトに記録用紙を給送する用紙供給手
    段、前記帯電ベルト表面に静電的に吸着された記録用紙
    の表面を除電する除電手段、除電後の該記録用紙に画像
    を形成する画像記録手段を配設してなる印刷装置におい
    て、 前記除電手段の下流側でかつ前記画像記録手段の上流側
    に、前記記録用紙を前記帯電ベルト表面に押圧する従動
    ローラを有する、 ことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記従動ロールを押圧する付勢部材を有
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記従動ロールは、電気的に導体の金属
    ロールからなる、 ことを特徴とする請求範囲1または請求項2記載の印字
    装置。
  4. 【請求項4】 前記従動ロールは、接地を含み所定の電
    位が印加されてなる、 ことを特徴とする請求範囲3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 絶縁層を有する無端状の帯電ベルトを周
    回自在に配設し、該帯電ベルトの周回方向に沿って上流
    側から順に、該帯電ベルト表面を帯電する帯電手段、帯
    電後の該帯電ベルトに記録用紙を給送する用紙供給手
    段、前記帯電ベルト表面に静電的に吸着された記録用紙
    の表面を除電する除電手段、除電後の該記録用紙に画像
    を形成する画像記録手段を配設してなる印刷装置におい
    て、 前記記録用紙の搬送方向についての前記除電手段の上流
    側に、搬送中の前記記録用紙を加熱する加熱手段を有す
    る、 ことを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 常温常湿の環境下に放置された状態の前
    記記録用紙の、前記除電手段通過後の表面電位が0V近
    傍の値となるように、前記帯電手段、除電手段、加熱手
    段のうちの少なくとも1の条件を変更する、 ことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 絶縁層を有する無端状の帯電ベルトを周
    回自在に配設し、該帯電ベルトの周回方向に沿って上流
    側から順に、該帯電ベルト表面を帯電する帯電手段、帯
    電後の該帯電ベルトに記録用紙を給送する用紙供給手
    段、前記帯電ベルト表面に静電的に吸着された記録用紙
    の表面を除電する除電手段、除電後の該記録用紙に画像
    を形成する画像記録手段を配設してなる印刷装置におい
    て、 前記帯電ベルトに吸着されてプラテン上を搬送される前
    記記録用紙と、該記録用紙の上を通過もしくは該記録用
    紙の上に固定されて印字を行う前記画像記録手段の記録
    ヘッドとの間に、板状部材を設け、該板状部材が記録用
    紙の幅方向に調整可能に取り付けられて前記記録用紙を
    押さえる、 ことを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記板状部材が紙ジャム等により浮き上
    がり、前記記録ヘッドもしくは記録ヘッド固定物に接触
    することを防止する保護板を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記板状部材に突起部分を形成し、該突
    起部分は、紙ジャム等を起こした前記記録用紙が前記記
    録ヘッドの外周部分と接触してヘッド印字部の破損する
    ことを防止する、 ことを特徴とする請求項7記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記板状部材は、前記記録用紙の紙厚
    に応じて前記プラテンに対して上下方向に移動調整可能
    である、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか記
    載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記プラテンが無端状ベルトによって
    構成されている、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか
    記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記無端状ベルトと前記板状部材との
    接触をなくした、 ことを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 前記板状部材と前記保護板との接触に
    より紙ジャムを検知する、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項12のいずれか
    記載の印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記板状部材の浮き上がりをセンサに
    より検知することにより紙ジャムを検知する、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項12のいずれか
    記載の印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドが非印字領域に移動し
    た際にヘッド保護板が前記ヘッド印字部より前記記録用
    紙面に対して離反方向に収納される、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項14のいずれか
    記載の印刷装置。
  16. 【請求項16】 前記板状部材と、前記プラテンとの接
    触により紙切れを検知する、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項10、または請
    求項13ないし請求項15のいずれか記載の印刷装置。
  17. 【請求項17】 前記板状部材に紙幅方向のガイドとな
    る板を取り付けもしくは一体で形成した、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項10、または請
    求項13ないし請求項16のいずれか記載の印刷装置。
  18. 【請求項18】 前記画像記録手段は前記記録用紙にイ
    ンクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置で
    ある、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項17のいずれか
    記載の印刷装置。
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