JPH0753098A - 静電吸着搬送装置及び両面印刷装置 - Google Patents

静電吸着搬送装置及び両面印刷装置

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JPH0753098A
JPH0753098A JP21520193A JP21520193A JPH0753098A JP H0753098 A JPH0753098 A JP H0753098A JP 21520193 A JP21520193 A JP 21520193A JP 21520193 A JP21520193 A JP 21520193A JP H0753098 A JPH0753098 A JP H0753098A
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recording
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charging
head
ink
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JP21520193A
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English (en)
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Takeshi Mikoshiba
剛 御子柴
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Canon Aptex Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】帯電ベルトの停止時、再始動時等に、帯電ベル
ト表面から記録用紙が浮き上がることを防止する。 【構成】帯電ベルト23を、表層23aと、間隙gを介
して対向する電極層23b、23cと、間隙gの内側を
覆う内側層23dとの3層で構成する。内側層23dの
幅Wbを、電極層23b、23cの幅Waよりも小さく
し、電極層23b、23cの両端部に環状露出部R、R
を形成する。従動ローラ32は、中央の絶縁部32bの
両端に、環状露出部R、Rに接する給電部32a、32
aを有する。給電部32aを介して電極32b、32c
に電圧を印加することにより、帯電ベルト23の周回、
非周回にかかわらず、表面層23aを良好に帯電するこ
とができ、記録用紙3Aをよく吸着させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字対象となる記録用
紙を静電吸着によって搬送する静電吸着装置及びこの静
電吸着装置を装着した印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電吸着装置は、例えばベルト部
材を帯電させ、印字対象となる記録用紙を、この表面に
静電的に吸着させて搬送している。ベルト部材は、ほぼ
同高さに配置した相互に平行な2本のローラ、すなわち
駆動ローラと従動ローラとの間に掛け渡されている。こ
のベルト部材は、駆動ローラの中心と従動ローラの中心
とを結ぶ直線より上方の上半部にて、その表面に記録用
紙を吸着して所定方向(一方方向)に搬送することにな
るが、この吸着に必要な帯電は、記録用紙の搬送方向に
ついての上流側に当る従動ローラ側の近傍にて、ベルト
部材の表面に帯電ローラを当接させて行っている。この
帯電によって、ベルト部材は、従動ローラと駆動ローラ
との中心間距離にほぼ相当する吸着開始位置と吸着終了
位置との間(以下「吸着領域」という。)において、記
録用紙を吸着搬送する。
【0003】上述のような静電吸着装置は、例えば、印
刷装置に装着され、従動ローラと駆動ローラとの間に配
設した画像記録手段によって、ベルト部材が吸着搬送す
る記録用紙の一方の面に画像を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によると、次のような問題があった。 帯電ローラによって付与されたベルト部材の電荷は、
時間の経過とともに減少するので、ベルト部材を停止さ
せると記録用紙が表面から浮いてしまう。また、ベルト
部材を停止させ、少し時間をおいてから再始動させた場
合、帯電ローラによるベルト部材の帯電部分が、吸着開
始位置を通過するまでは、記録用紙の吸着は開始されな
い。 例えばベルト部材の周回方向を反転する必要が生じた
場合、吸着領域を逆行するベルト部材に対して帯電を行
う部材がないので、記録用紙がベルト部材表面から浮い
てしまう。 記録用紙の両面に画像形成を行う場合、画像形成手段
に、記録用紙を2度通過させる必要があり、両面画像形
成に時間がかかる。 等の問題である。
【0005】そこで、本発明は、ベルト部材の停止時や
周回方向逆行時に、記録用紙がベルト部材から浮き上が
るのを防止するようにした静電吸着装置、またこのよう
な静電吸着装置を装着するとともに2個以上の画像形成
手段を備えることによって、記録用紙の1度の搬送で記
録用紙の両面の画像記録を可能とした両面印刷装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、少なくとも2個のローラ部
材に掛け渡した無端状のベルト部材を周回させながら帯
電し、該ベルト部材表面にて記録用紙を担持搬送してな
る静電吸着搬送装置において、前記ベルト部材は、前記
記録用紙に接触する無端状の表面層と、該表面層の内側
に積層されるとともに、全周にわたって形成された間隙
を介して相互に対向する2個の環状の電極層と、これら
電極層の間隙を内側から無端状に覆うとともに幅方向の
両端から前記電極層の一部をそれぞれ全周にわたって露
出させて環状露出部を形成する内側層とを備え、前記ロ
ーラ部材は、中央の絶縁部を介してその両端部に、前記
それぞれの環状露出部にそれぞれ個別に当接する給電部
を有することを特徴とする。
【0007】また、少なくとも2個のローラ部材に掛け
渡した無端状のベルト部材を周回させながら帯電し、該
ベルト部材表面にて記録用紙を担持搬送してなる静電吸
着搬送装置において、前記ベルト部材における前記記録
用紙の吸着開始位置の少し上流側と、前記記録用紙の吸
着終了位置の少し下流側とに、該ベルト部材を帯電する
帯電部材を配設してなる、ことを特徴とする。
【0008】さらに、両面印刷装置は、上述の静電吸着
装置を、前記記録用紙の搬送路を基準にしてそれぞれ反
対側に2個以上配設し、これら静電吸着装置に対応して
それぞれ画像記録手段を配設してなることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】以上構成に基づき、静電吸着装置は、ベルト部
材に電極層を設ける等により、ベルト部材に対して常
に、記録用紙を吸着するに必要な電荷を供給することが
できるので、ベルト部材の任意の部分において、記録用
紙がベルト部材表面から浮き上がることを防止すること
ができる。
【0010】また、静電吸着装置は、ベルト部材を下流
側から上流側に向けて逆行させる場合、このときには上
流側となる吸着終了位置の近傍の帯電帯電部材によって
ベルト部材を帯電することにより、逆行する記録用紙の
浮き上がりを防止する。
【0011】さらに、両面印刷装置は、上述の静電吸着
装置を記録用紙搬送路のそれぞれ反対側に2個以上装着
するに加えて、これらの静電吸着装置に対応して2が画
像記録手段を配置するので、静電吸着装置による記録用
紙の1度の搬送で記録用紙の両面に画像記録を行うこと
ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図30に、本発明に係る静電吸着装置の概
略を示す。静電吸着装置は、2個のローラ部材、すなわ
ち、駆動ローラ31、従動ローラ32と、これらのロー
ラ31、32に掛け渡した帯電ベルト(ベルト部材)2
3とを備えている。各ローラ31、32の上方には、帯
電ベルト23との間に記録用紙3A(本実施例において
は、ロール状の巻いた連続紙)を挟み込むピンチローラ
33、22が配置されている。上流側のピンチローラ2
2と帯電ベルト23とのニップ部は、記録用紙3Aの吸
着開始位置Pbとなり、一方、下流側のピンチローラ3
3と帯電ベルト23とのニップ部は、吸着終了位置Pe
となっている。そして吸着開始位置Pbと吸着終了位置
Peとの間には、吸着領域Aが形成されている。また、
吸着領域Aの上方には、帯電ベルト23によって吸着搬
送される記録用紙3Aに対して印字を行う印字ヘッドブ
ロック27が配設されている。
【0013】上述の従動ローラ32は、図27、図29
に示すように、中央の小径の絶縁部32b、その両端の
大径の金属製の給電部32a、32aによって構成され
ている。各給電部32a、32aには、それぞれ外側に
向けて軸部32c、32cが突設されており、これら軸
部32c、32cには、ベアリングBr、Brが嵌着さ
れている。従動ローラ32は、支持部材(不図示)によ
って支持されたこれらベアリングBr、Brによって回
転自在に支持されるとともに、これらベアリングBr、
Brを介して給電部32a、32aに帯電バイアスが印
加される。
【0014】帯電ベルト23は、図27、図28に示す
ように、外側から順に、表面層23a、電極層32b、
32c、内側層の3層によって構成されている。表面層
23aは、所定幅Waで無端状に形成されている。表面
層23aの内側の電極層23b、23cは、幅方向の中
央の間隙gを介して相互に対向している。間隙gは屈曲
しながら帯電ベルト23の全周にわたって形成され、こ
れにより、電極層23b、23cは、環状に2分割さ
れ、これらの対向部分は、櫛歯状に形成されている。こ
のように相互の対向する電極層23b、23cは、対向
部分が櫛歯状にジグザグに屈曲することにより、対向部
分の長さを長くして十分な電荷を保持できるように、ま
た帯電面積が幅広くなるように構成されている。したが
って、対向部は、十分な電荷量及び帯電面積が保持でき
る限り、櫛歯状以外の任意の形状とすることができる。
例えば、図31に示すように、L字状の凸部23e、2
3e、…を交互に組み合わせるようにすればよい。いず
れの場合も、各電極層23b、23cの対向部分と反対
の外側端部は、表面層23aのそれとほぼ一致するよう
に、つまり、電極層23b、23cの外側端部間の距離
は、表面層23aと同じWaに設定されている。内側層
23dは、電極層23b、23cの間隙gを内側から全
周にわたって覆う。内側層23dは、その幅Wbが電極
層23b、23cの幅Waよりも小さく設定されてい
る。そして両者の差の半分が、それぞれ環状露出部(図
27参照)R、R、すなわち電極層23b、23cの一
部であって内側に向かって環状に露出する部分を構成し
ている。
【0015】これら環状露出部R、Rは、それぞれ上述
の帯電ローラ32の給電部32a、32aの外周面にほ
ぼ半周にわたって接触するようになっている。この際、
帯電ローラ32の中央側の絶縁部32bは、ほぼ帯電ベ
ルト23の内側層23dに対応する。これらにより、例
えば一方のベアリングBrにプラスの電圧を印加する
と、それぞれ給電部32a、32aを介して、電極層2
3b、23cは、いわゆるコンデンサとして作用し、表
面層23aを介して記録用紙3Aを吸着することができ
る。
【0016】すなわち、本発明に係る静電吸着装置は、
駆動ローラ32によって帯電ベルト23を周回させると
ともに、上述のようにベアリングBr、給電部32aを
介して電極層23b、23cに帯電バイアスを印加する
ことによって、帯電ベルト23を全周にわたって帯電さ
せることができ、吸着開始位置Pbから吸着終了位置P
eまで記録用紙3Aを有効に吸着搬送することができ
る。
【0017】さらに、電極層23b、23cに対する帯
電バイアスの印加は、帯電ベルト23の周回の有無によ
らず可能であるから、例えば、紙ジャム等の発生によっ
て帯電ベルト23の周回を停止した場合でも、帯電を続
行しさえすれば、帯電ベルト23に周回時と同様の電荷
が発生し、帯電23表面に記録用紙3Aを吸着して浮き
上がりを有効に防止することができる。 〈実施例2〉図32に、実施例2の静電吸着装置を示
す。実施例1と大きく異なる点は、駆動ローラ31を正
逆回転可能としたこと、帯電ベルト23を1層構造とし
たこと、帯電ローラ(帯電部材)4a、4bを2箇所に
配置したことである。なお、実施例1と同様の構成、作
用をなす部材等とについては、同様の符号を付し、その
説明を省略する。
【0018】駆動ローラ31と従動ローラ32とに掛け
渡した帯電ベルト23は、モータ31a(図33参照)
によって駆動ローラ31を同図反時計回りに回転駆動す
ることで、通常は、矢印K3方向に周回させる。このモ
ータ31aの回転方向を制御回路34で検知し、スイッ
チ34aを帯電ローラ4a側に切り換える。この帯電ロ
ーラ4aは、2個の帯電ローラ4a、4bのうち、吸着
開始位置Pbの少し上流側に配置したものである。これ
により、ローラ状に巻いた用紙ロール3から記録用紙3
Aを巻き解きながら、この記録用紙3Aを吸着開始位置
Pbで吸着させ、この吸着状態を維持して搬送し、そし
て、印字ヘッドブロック27によって、記録用紙3Aに
対する印字を行う。印字を終了した記録用紙3Aは、吸
着終了位置Peで帯電ベルト23表面から分離され、巻
き取りロール3′によって巻き取られる。
【0019】例えば、紙ジャム等の発生によって、記録
用紙3Aを逆方向に搬送する必要が生じた場合、図33
に示すモータ34を逆回転させる。これを制御回路34
が検知し、スイッチ34aを帯電ローラ4b側に切り換
える。この帯電ローラ4bは、2個の帯電ローラ4a、
4bのうち、吸着終了位置Peの少し下流側に配置した
ものである。上述のモータ34の逆転により、駆動ロー
ラ31は、今度は図32の時計回りに回転し、この回転
によって、帯電ベルト23は矢印K3′方向に周回す
る。この周回により、記録用紙3Aは、巻き取りローラ
3′から巻き解かれ、矢印K3′方向に搬送される。こ
のとき、帯電ベルト23は、帯電ローラ4bによってそ
の表面が帯電されるので、記録用紙3Aは、吸着終了位
置Peを通過するときに帯電ベルト23に吸着される。
したがって、記録用紙3Aは、通常の矢印K3方向と逆
の矢印K3′方向に搬送されるときにも、帯電ベルト2
3表面に吸着し、その表面から浮き上がることがよく防
止される。
【0020】すなわち、記録用紙3Aを、帯電ベルト2
3表面に吸着させた状態でフィードバックさせることが
可能となる。
【0021】なお、帯電部材としては、接触帯電を行う
上述の帯電ローラ4a、4bに代えて、非接触帯電を行
うコロナ放電器を配置した場合もほぼ同様の効果を上げ
ることとができる。
【0022】また、帯電ローラ4a、4bの帯電の切換
えを電気的でなく、機械的に行ってもよく、帯電を行わ
ない帯電ローラを帯電ベルト23から退避させて、帯電
を行うときのみ帯電ベルト23に密着させるようにして
もよい。 〈実施例3〉図34を参照して両面印刷装置を説明す
る。
【0023】同図の右方から左方に向かって、連続紙か
らなる記録用紙3Aの搬送路Ruが形成されており、記
録用紙3Aは矢印K3方向に搬送される。両面印刷装置
は、記録用紙3Aの搬送方向上流側から順に、従動ロー
ラ8a、8b、搬送路Ru上側の2個のローラ31、3
2に張設された搬送ベルト23及び下側の印字ヘッドブ
ロック27、搬送路上側の印字ヘッドブロック27、下
側の2個のローラ31、32に張設された搬送ベルト2
3、そして、駆動ローラ14a、14bによって構成さ
れている。上述の構成において、特徴的なことは、画像
記録手段である印字ヘッドブロック27を搬送路Ruを
基準にしてそれぞれ反対側に配置、すなわち記録用紙3
Aの表面側と裏面側とに配置したことである。これにと
もない、搬送路Ruを挟んで印字ヘッドブロック27、
27と反対側に、それぞれに対応する搬送ベルト23、
23を配置している。さらに、従動ローラ8a、8b
と、駆動ローラ14a、14bとの間において、記録用
紙3Aが各搬送ベルト23、23に密着されるように、
各搬送ベルト27、27の高さを設定している。これら
の構成により、搬送ベルト23、23に記録用紙3Aを
密着させるための、例えば帯電部材等を設けることな
く、搬送ベルト23、23から記録用紙3Aが浮き上が
ることを有効に防止することができる。しかも、記録用
紙の1度の搬送によって、その両面に画像を記録するこ
とが可能である。
【0024】実施例3の他の実施例を図35に示す。本
実施例は、熱転写方式の画像記録手段103、107を
2個配設したものである。
【0025】駆動ローラ102、101と従動ローラ1
11、112との間に、プラテンローラ106、107
を、記録用紙3Aの反対側に、かつその印字面に段差が
できるように配置する。各プラテンローラ106、11
0と反対側にサーマルヘッド104、108を配置す
る。これらヘッド104、108と記録用紙3Aとの間
のリボン105、106を介して記録用紙3Aの両面に
印字を行う。 〈実施例4〉以下、図1〜図26を参照しながら、本発
明を適用可能なラベルプリンタについて説明する。
【0026】図1に、ラベルプリンタの外観斜視図を示
す。
【0027】装置本体1の正面には、オンラインやペー
パフィードを行うためのオペレーションパネル2が設け
られている。また装置本体1の右上部には、記録媒体と
して印字に用いる用紙ロール3が装着されている。図1
に示す例では、連続した用紙ロール3であるが、記録媒
体としてはその他、剥離紙の上にラベルが貼り付けられ
たタイプの用紙や、切取り可能にミシン目が入った連続
紙であってもよい。また、プリンタとしては名刺、カー
ド等のカット紙への記録も可能なように、フィーダを装
着する構成のものであってもよい。
【0028】また、記録媒体に記録する内容は文字に限
られるものではなくイメージ等の画像や、バーコードで
あってもよい。
【0029】ここで、バーコードについて説明すると、
バーコードは、数本のバーの組合せにより1つのキャラ
クタ(数字、記号、アルファベット等)を表し、その連
続を1つのコードとして“まとめた光学的入力手段であ
る。バーコードには、“CODE39”、“NW−
7”、“UPC”、“JAN”等の規格があり、表示文
字、文字数、文字密度、バー幅等にそれぞれ特徴があ
る。それぞれの特徴に応じて様々な用途に使用されてい
る。
【0030】図1に示す装置本体1の前面には、ジャム
した用紙の除去、記録系の清掃等を行うため扉部材5が
開放可能に設けられている。図2に、この扉部材5を開
放して装置本体1内部を露出させた状態の斜視図を示
す。
【0031】次に装置本体1内部の構成について説明す
る。
【0032】図3、図4は、それぞれ装置本体1内部の
正面図、上面図を示す。
【0033】同図において、3は印字記録するための用
紙ロール、6は用紙ロール3の幅方向の規制を行う用紙
ロールガイド、7は用紙ロール3および用紙ロールガイ
ド6を保持するための用紙ロール保持部、9は用紙ロー
ル3の巻き癖(カール)を補正するためのカール補正ユ
ニット、10はカールを補正するために用紙に逆のカー
ルを与えるカール補正ローラ、11は用紙に適度のたる
み(ループ)を与えるための制御を行うループローラ、
12はループローラ11のピンチローラ、13は用紙に
適度なループを与えるためのループ量とともに変位する
ループ板、15はループ板13の変位量を検出するルー
プセンサ、16は用紙の下ガイド板、17は用紙の上ガ
イド板、19は用紙の位置検出を行う反射型センサであ
るTOFセンサ、20はTOFセンサ19と同様、用紙
の位置検出を行う透過型センサであるTOFセンサ、2
1は後述の帯電ベルトに電位を与える帯電ローラ、22
は用紙の表面の電位を除電する除電ローラ、23は帯電
ローラ21により電位が付与されて帯電し、用紙を吸着
搬送する帯電ベルト、25は帯電ベルト23により吸着
搬送されてきた用紙を確実に帯電ベルト23に押し当て
る紙押えローラ、26は印字記録される用紙の平面性を
安定させるプラテン、27は搬送されてきた用紙に印字
記録する印字ヘッドブロック、29は搬送されてきた用
紙の両端を押えて用紙の浮きを防止する紙押え板、30
は用紙の紙幅にあわせて紙押え板29を移動させる移動
ブロック、31は用紙搬送の帯電ベルト23のメインの
駆動を司るメインローラ、32はメインローラ31の駆
動に対して帯電ベルト23を介して従動する従動ロー
ラ、33はメインローラ31のピンチローラ、35は印
字記録された用紙を装置本体1の外部に排出するための
排紙ローラ、36は排紙ローラ35のピンチローラであ
る排紙コロ、37、39は排出される用紙のガイド、4
0は印字ヘッドブロック27の印字ヘッドノズル面の増
粘したインクや付着したインク等の清掃等を行う回復系
ユニット、41は印字ヘッドブロック27を、印字する
ポジションや回復動作をするポジションへ移動させるヘ
ッド移動モータ、42は用紙搬送のメイン駆動を行うメ
インローラ31に駆動を与える用紙搬送モータ、43は
回復系ユニット40を印字ヘッドブロック27のキャッ
ピングするポジション等へ移動させる回復ユニット移動
モータ、45は適度なループ量を確保するためにループ
板13の変位をループセンサ15で検出しその値に基づ
きループローラ11の速度制御を行うループモータ、4
6は印字ヘッドブロック27の各ヘッドにインクを供給
するところのインク供給ユニット、47は装置本体1に
各電源を供給する電源、49は用紙の搬送が正常に行わ
れているかを検出する反射型のTOFセンサ、50はT
OFセンサ49と同様の透過型のTOFセンサ、51
(図4参照)は装置本体1の部分的な動作や調整を行わ
せるスイッチを有すサブ基板、52は装置本体1のコン
トローラであるメイン基板、53は各種アクチュエータ
とメイン基板52の接続をするターミナル基板、55は
メモリカード、56はホストコンピュータ等との接続を
行うところのインターフェース部である。
【0034】上述のラベルプリンタにおける印字ヘッド
ブロック27の記録方式は、電気信号に応じて膜沸騰を
インクに生じせしめるための熱エネルギーを生成する電
気熱変換体を用いて記録を行うインクジェット記録方式
であり、この記録方式を採用した上述プリンタは、いわ
ゆるバブルジェットプリンタと呼ばれるものである。
【0035】図5は、装置本体1の内部構成について、
特に配置関係がわかるよう透視した斜視図である。同図
中の符号は、図3及び図4の符号と共通である。
【0036】図5からわかるように、メイン基板52を
はじめとする基板等は装置本体1の背面の外側に配置さ
れており、放熱効果だけではなく、印字ヘッドブロック
27や回復系ユニット40等を有する記録部と分離した
構成としたことにより、記録部による汚れ、特に本例に
おいてはインクによる汚染を防止することができる。
【0037】また、印字ヘッドブロック27等を有する
記録部と、インク供給ユニット46や電源47等の固定
される部分が上下に分けられ、その間を用紙が搬送され
る構成となっている。装置構成が複雑で可動に設けられ
ている記録部と、交換が要されるインク供給ユニット4
6のインクタンクとを離すことにより、インクタンク等
の交換を容易にしている。
【0038】また、印字ヘッドブロック27内の記録ヘ
ッド(後述)は下向きに配置されているため、用紙を反
転することなく記録後のラベル等の用紙が印字面を上向
きにした状態で排出され、使用者による記録後の確認を
容易にしている。また、インクジェット記録装置におい
ては、下向きにインクを吐出することで良好な記録結果
が得られることが確認されている。
【0039】さらには、インク供給ユニット46を印字
ヘッドブロック27の下方に配置することで、インクを
供給する際、重力による負圧を受ける。仮に、印字ヘッ
ドユニット46の上方にインク供給ユニット46を設け
た場合、重力によってインクが供給される側(印字ヘッ
ドブロック27側)へ水圧が加わり、印字ヘッドユニッ
ト27内の記録ヘッドの吐出口からインク漏れを引き起
こすことも考えられる。インク漏れをなくすためには、
圧力(負圧)を与える機構を設けねばならず、インク供
給系の構造が複雑となり、コストアップにもつながるこ
ととなる。
【0040】ここで、上述のラベルプリンタで使用する
用紙ロール3について説明する。図6は、ウェブ状の用
紙ロール3から記録用紙3Aを巻き解いていく状態を示
す斜視図である。
【0041】記録用紙3Aは、ラベルプリンタの記録材
であり、通常、ラベル用紙と呼ばれるものである。大き
さは使用用途によって色々なサイズのものが使用される
が、本実施例のラベルプリンタでは幅Wが最大で4イン
チのものまで使用が可能である。記録用紙3Aは、剥離
紙またはセパレータと呼ばれる連続した帯状の台紙(以
下「セパレータ」という。)3bの表面に、タック糊が
裏面に塗布されたラベル3a、3a…を所定の紙間wを
介して連続的に貼付して構成されている。表面にラベル
3aが貼付されたセパレータ3bをロール状に巻くこと
によって、上述の用紙ロール3を構成している。
【0042】記録用紙3Aは、使用に際し巻き解かれ
て、矢印K3方向に搬送される。セパレータ3bの裏面
側、すなわちラベル3aが貼付された表面の貼付面の反
対側には、図7に示すように、表面側の各ラベル3aの
先頭(先端縁)に対応する位置に、印刷開始のためのト
リガーとなるTOF(Top of Form)マーク
3cが印刷にて印字されている。このTFOマーク3c
は、前述の各TOFセンサによって検知され、各TFO
センサから先端信号が出力される。
【0043】また、セパレータ3b上のラベル3a、3
a間の紙間wが一定なラベル3aにおいては、TOFマ
ーク3c、3cの紙間wからラベル3aの大きさ(搬送
方向の長さ)も検知でき、さらには、印字可能領域も検
知できる。
【0044】本実施例では、TOFセンサによって、T
OFマーク3cを検知しているが、光透過度の高いセパ
レータ3bを使用するときには、透過型のセンサによっ
て、印字開始位置、ラベル3aの大きさ等を検知するこ
とも可能である。
【0045】図8は、本発明を適用した高速カラープリ
ンタのブロック図である。この高速カラープリンタで印
刷される画像データはホストコンピュータ60で作成、
または編集された後、データ送受信部61にカラー画像
データ、またはカラー文字データとして送出される。
【0046】これらは4色(ブラック、シアン、マゼン
タ、そしてイエロー)毎のビットマップデータで受信さ
れる場合と、文字コードデータの場合とにわかれる。
【0047】受信される印刷データがビットマップデー
タであるか、それとも文字コードデータかは予め受信さ
れるコマンドにより識別される。
【0048】文字コードデータの場合、各文字データ
毎、または複数の文字列毎、つまり印字スタイルの変化
点毎に印刷開始位置指定、文字フォント、文字サイズ、
記録色指定等のコマンドが各々挿入される。
【0049】データ送受信部61で受信されたデータは
メインCPU62で読み出され、順次作業用RAM63
に記憶され、文字単位にビットマップ展開するためRO
M65から該当文字のキャラクタジェネレータ内容を読
み出しその結果を印字バッファ66に書き込む。印字バ
ッファ66は記録ヘッド67K、67C、67M、67
Yに対応してブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
4色分各々独立に保有する。
【0050】例えば、本実施例で印字分解能が360d
piで1個のヘッドあたり1444ノズルのラインヘッ
ドを使用しており、そのうち1328ノズルを用いて記
録を行っているので印字幅は最大約3.7inchであ
る。
【0051】ページ長を4inchに設定すると、必要
な印字バッファサイズは1色あたり 1328×360[dot/inch]×4[inc
h]=1912320[bit/page] 必要である。実効印字スピードを損なわずに複数ページ
の異なるテキスト、またはグラフィックデータを連続的
に印字する場合、上記印字バッファ66を2ページ分も
つ方法、すなわちダブルバッファ方式が有効である。こ
の場合の印字バッファサイズは1色あたり 1912320[bit/page]×2[page] =3824640[bit] 必要となる。
【0052】1ページ分は現在印字中のバッファとして
使い、もう1ページ分を次のページの編集専用にすれば
本発明の特徴的な高速印字を実現できる。
【0053】印字バッファ66に展開された画像データ
はヘッド制御回路69から連続的に読み出され4色の記
録ヘッド67K、67C、67M、67Y(以下、色に
よる記録ヘッドの区別が不要な場合には、適宜「記録ヘ
ッド67」という。)に転送される。印字バッファ6
6、ヘッド制御回路69、そして記録ヘッド67K、6
7C、67M、67Y、メインCPU62との詳細なタ
イミングに関して後述する。
【0054】ROM65はカラープリンタ全体を制御す
る制御プロセスが前述のキャラクタジェネレータおよび
バーコードジェネレータとともに格納されている。
【0055】制御プログラムの制御下でメインCPU6
2は、I/Oポート70、駆動回路71を介して駆動モ
ータ類72を駆動制御する。
【0056】駆動モータ類72は用紙を搬送するための
紙送りモータ、前述の記録ヘッドを上下に動作させるヘ
ッドモータ、記録ヘッドのインクノズル部のキャッピン
グ、クリーニング機構を動作させるためのキャッピング
モータ等が含まれる。
【0057】本発明の実施形態では、紙送りモータを駆
動する駆動パルスと印字動作は完全に同期化されてい
る。
【0058】センサ回路73には印字対象となるラベル
3aの先頭位置を検出するTOFセンサ、ヘッドモー
タ、キャッピングモータ等の基準位置を決めるための各
ホームポジションセンサ、各色のインクの残量状態を監
視するインクレベルセンサ等が含まれる。
【0059】メインCPU62はホストコンピュータ6
0から受け取った印字データをメモリカード75に保存
する場合もある。
【0060】ホストコンピュータ60とこのカラープリ
ンタとを切り離して印字動作をさせる場合にはメモリカ
ード75は有効な手段の1つとして使用できる。メモリ
カード75に保存するデータは通常文字コードデータの
形式であるが、データを変更する必要のない固定された
印字画像データは4色分のビットマップデータとして保
存される場合もある。メモリカード75を使った印字動
作の印字指令はコントロールパネル76から出力され
る。コントロールパネル76は印字の起動、停止動作指
令の他、メモリカード75内の印字データの印字フォー
マットの変更も可能である。コントロールパネル76の
詳細は後述する。
【0061】オペレーションパネル2の外観図を図9に
示す。
【0062】オペレーションパネル2は、パワー系の電
源をオン/オフするパワースイッチ2a、ホストコンピ
ュータ60とのオンライン/オフライン動作を切り換え
るオンラインスイッチ2b、用紙送りのためのフィード
スイッチ2c、用紙の先端位置合わせを行うTOFスイ
ッチ2d、印字を強制停止するためのスットプスイッチ
2e、そしてアラーム2f等を備えている。
【0063】図10は、前述のコントロールパネル76
のブロック図である。
【0064】コントロールパネル76は通常本発明のカ
ラープリンタとホストコンピュータ60とが切り離され
た状態、つまりオフラインモード状態で使用する。
【0065】コントロールパネル76の主な機能は印字
画像データの表示および印字フォーマットの変更であ
る。コントロールパネル76はカラープリンタの装置本
体1とは別の筺体に備えられている。
【0066】通常表示画像データはメインCPU62側
からコードデータの形式でサブCPU76aの通信用ポ
ートに送られるが、ビットマップの表示画像データを受
信して表示する場合もある。ここでは、文字コードデー
タで受信した場合について記述する。
【0067】キーボード76bからデータ受信要求のキ
ーが押されるとサブCPU76aはメインCPU62側
にデータ要求のコマンドを発行する。メインCPU62
側から送られてくるデータはRAM76cに記憶され、
並行してサブCPU76aはROM76dに記憶されて
いる制御プログラムの制御下で受信した画像データを表
示するために各々受信した文字コードデータに該当する
表示用C.G.を順次読み出し、表示制御回路76eを
介して表示メモリ76fに書き込む。
【0068】表示用C.G.はROM76dに備えてい
る。表示制御回路76eは表示メモリ76fの内容を連
続的に読み出し表示器76gを継続的に表示制御する。
表示器76gは例えば320×240[dot]の液晶
表示器を使う。表示器76g上の1[dot]の重みは
印字媒体上で縦、横に1/90[inch]分に対応さ
せると約3.6×2.7[inch]分のエリアの表示
が可能である。
【0069】画像データ、フォーマットはキーボード7
6bを用いて、表示器76g上で変更を加えることがで
きる。変更内容は順次RAM76cに記憶される。
【0070】それらの結果を印字動作する場合、サブC
PU76aからメインCPU62に対してデータ受信要
求のコマンドを発行、メインCPU62側では更新され
た画像データを受信して印字動作する。
【0071】表示器76gには表示品位を向上するため
のバックライト76hが備えられている。通常、冷陰極
管等が適しており、その場合、直流から交流に変換駆動
するためのインバータ76iを使用する。
【0072】図11は、前述のヘッド制御回路69の内
部ブロック図である。
【0073】この場合、印字バッファ66にはDRAM
が使用されている。メインCPU62が印字バッファ6
6にアクセスする場合、デコード回路69aからアクセ
ス信号CRAM1*をアクティブにして行う。また、印
字バッファ66のリフレッシュ動作はリフレッシュ要求
回路69bのアクセス信号RRAM1*をアクティブ状
態にして行う。さらに、記録ヘッド67K、67C、6
7M、67Yにデータを転送するときにはヘッドデータ
要求回路69cのアクセス信号HRAM1*をアクティ
ブにする。これら3本の信号はバス裁定回路69dに入
力される。
【0074】バス裁定回路69dはこれら3個のアクセ
スに対し、予め決められた優先順位に従って、印字バッ
ファ66にアクセスすることができる。各々のアクセス
方法はDRAM制御回路69eによって制御される。バ
ス裁定回路69dはバス切替回路69fを制御し、CP
UアドレスバスA1〜18とヘッドデータ用のアドレス
スイッチ回路69gから出力されるアドレスバスHA1
〜18とを切替え、印字バッファ66用のアドレスバス
DRAD0〜17を出力する。
【0075】データバスはアドレスと同様に、バス裁定
回路69dによりバス切替え回路69fでCPUデータ
バスDRD0〜15と各色データ転送回路69hに転送
されるデータバスHD0〜15を切替え、印字バッファ
66用のデータバスDRD0〜15に接続される。
【0076】チップセレクト信号も同様にCCS0〜1
5とを切替え、RAS0〜15*を出力する。
【0077】印字動作中はヘッドデータ要求回路69c
が印字バッファ66に対するアクセス権を要求し、バス
裁定回路69dでタイミングを許可し、バス切替回路6
9fから各色のアドレスが印字バッファ66に出力さ
れ、印字データHD0〜15に出力され、各色データ転
送回路69hから記録ヘッド67K等に転送される。こ
れら一連の動作により印字データと印字内容の一致が可
能となる。
【0078】以上の動作はタイミング生成回路69iで
動作タイミングが決められる。タイミング生成回路69
iは紙送りモータに送られるFEEDMCK信号に同期
して送られる。
【0079】このように印字中の各色記録ヘッドのデー
タ転送はヘッド制御回路69内部でハード的に制御され
るため、メインCPU62は印字動作中に印字バッファ
66へアクセスする必要がなくなり、負荷は大幅に低減
されるので高速の印字が可能となる。
【0080】また、1ページ毎に記録データが異なる場
合には印字バッファ66を2ページ分以上待たせ、一方
のページバッファのデータを印字中に他方のページバッ
ファにメインPU62がビットマップ展開し、記録ヘッ
ドに転送するとき印字バッファ66のアドレスを切り換
えることによって連続した記録が可能になる。
【0081】また、メインCPU62は1ページ分の記
録データビットマップRAMへの展開に要する処理時間
を計測し、展開処理時間が1ページ分の記録に要する記
録処理時間を超えないように予め記録速度を設定すれ
ば、効果的に展開と記録が行える。すなわち、バーコー
ド等のイメージデータの量に応じて記録速度を変更する
ことにより、効率的な展開、記録が可能となる。
【0082】記録速度の変更は細かく段階的に設定して
もよいし、50、100、200(mm/sec)(1
秒間に記録されるラベルの長さ)というように大きく分
けて設定してもよい。また、記録速度の変更はユーザー
がスイッチにより選択できるよう構成してもよい。
【0083】また、360dot/inch(14do
t/mm)の分解能で記録するために、記録ヘッドは、
記録速度が200mm/secのとき、 200mm/sec*14dot/mm=2800do
t/sec つまり、2.8kHzの周波数で駆動される。
【0084】同様に記録速度に応じて、記録速度が10
0mm/secのとき1.4kHz、50mm/sec
のとき0.7kHzの周波数で駆動される。
【0085】図12は高速ラインプリンタの印字機構
(印字ヘッドブロック)27を示す斜視図である。ライ
ン状に配置された4個の記録ヘッドが個設置されてい
る。すなわち、ブラック色印字用の記録ヘッド67K、
シアン色印字用の記録ヘッド67C、マゼンタ色印字用
の記録ヘッド67M、イエロー色印字用の記録ヘッド6
7Yの4個である。記録ヘッドはさまざまな方法が採ら
れる。例えば、 (a)ノズル内のヒータに熱を加えて気泡を発生させ、
気泡の発生圧力によりインクを飛ばす、インクジェット
方式 (b)円筒形の圧電素子にインクを充填させ、圧電素子
の収縮によってインクを飛ばす、インクジェット方式 (c)熱溶解するフィルムを記録紙とヒータとの間に置
き、ヒータに熱を加えて記録紙にフィルムの色を転写さ
せる熱転写方式 (d)熱反応する記録紙を用い、ヒータに熱を加えて記
録紙の色を変色させるサーマル方式 などが考えられるが、制御方法は基本的に同じである。
すなわち、ヒータや圧電素子等の記録ヘッド部に電気的
にパルスを印加し、このパルスの時間や電圧を制御する
方法である。ここでは特に(a)の方式の記録ヘッドを
採用している。
【0086】印字は、これらの記録ヘッド67K、67
C、67M、67Yの下方を記録用紙3Aが紙送りモー
タにより送られ、このクロックすなわちFEEDMCK
信号に同期して1ライン毎に印字がなされる。
【0087】図13は印字ヘッドブロック27の等価回
路の例である。記録ヘッドのヒータ67aは電気的には
抵抗体と考えられるので抵抗で示している。また、それ
ぞれ64個のヒータ67aを制御するIC67bを21
個設置し、ヒータ67aの総数を1344(=64×2
8)個とする。
【0088】印字データはSICK信号に同期してSI
信号で転送される。データはシフトレジスタによりD1
からD1344までシフトされる。転送が終了するとL
AT*信号が入力され、シフトされたデータが一時的に
保持される。印字は、STRB1信号とSTRBCK信
号がIC単位のシフトレジスタ構成になっているため、
64個のヒータ単位で制御することになる。1344個
のヒータ67aを同時に制御しないのは、ヒータ67a
に通電する電流が大きく、時分割駆動させた方が電力効
率が良くなるためである。
【0089】図14は、印字機構27(印字ヘッドブロ
ック)の斜視図である。図12に示した印字機構27と
同様に、ライン状の記録ヘッドが4個配置されている。
各記録ヘッド67K、67C、67M、67Yは、それ
ぞれブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYの
4色に対応しており、記録用紙3Aの搬送方向(矢印K
3方向)に沿って上流側から、明度の低い順に並んでい
る。
【0090】各記録ヘッド67K、67C、67M、6
7Yは、それぞれ19.05mm(7.5inch)の
間隔で並べられており、各記録ヘッドは、それぞれ記録
用紙3Aのラベル3aに対する記録位置が重なるように
制御される。
【0091】図15は、インク供給系の全体を示すブロ
ック図であり、以下インクの流れに従って説明する。
【0092】インクはインクカートリッジ68a内のイ
ンク袋68a1 からポンプ68bの吸引によって吸い出
され、バルブ68c内の一方向弁68c1 を経てサブタ
ンク68dに蓄えられる。これを示すのが同図中の白矢
印1である。一方、通常の印字時にはサブタンク68d
から、同図中の白矢印2に示すように記録ヘッド67に
対し、使用された量のインクと同量のインクが供給され
る。
【0093】また、同一パターンの印字や使用されない
で放置された場合には、記録ヘッド67のノズル内のイ
ンクが増粘したり、記録ヘッド67内やチューブ内に泡
が発生(集結)したりして、それ以後の印字に支障をき
たすことがある。このような場合には記録ヘッド67の
回復動作が必要となる。このときのインクの流れを示す
のが同図中の黒矢印1および黒矢印2である。
【0094】まず、記録ヘッド67へのインクの循環を
示すのが黒矢印1で、ポンプ68bが前述のサブタンク
68dへの供給時とは逆回転することによって、インク
はサブタンク68dからバブル68c内の一方向弁68
2 を経て記録ヘッド67へ循環し、サブタンク68d
へ戻るというものである。このとき、記録ヘッド67の
ノズル付近の増粘したインクはノズルから排出され、流
路内の泡も同様にノズルから排出されるか、または、サ
ブタンク68dに回収されることになる。
【0095】次に黒矢印2はヘッドのノズルから回復系
ユニット40に排出されたインクの回収系を示すもので
ある。ポンプ68bは記録ヘッド67へインクを循環さ
せると同時に、このインク回収系も動作させる能力があ
る。そして、回復系ユニット40内に排出されたインク
はポンプ68bによって、インクカートリッジ68a内
の廃インク吸収体68a2 に回収されるので、インクカ
ートリッジ68aの交換時には新しい廃インク吸収体6
8a2 に置き換わることになる。
【0096】以上がインク供給系全体の説明であるが、
上述されていない部分として、インクカートリッジ収納
部にはインクカートリッジ68aの有無検出センサ68
fが設けられており、記録ヘッド67はヘッドジョイン
ト68gによって本体側と接続可能になっている。
【0097】また、サブタンク68dにはインクの量を
一定量以上に保つためのインクレベルセンサ68hと、
それが何らかの原因で故障した場合に装置を停止させる
ためのオーバーフローセンサ68iおよびタンク内の気
圧を大気に開放するブリーザーバルブ68jが設けられ
ている。さらに、記録ヘッド67には、ヘッドフィルタ
68kが配置されている。
【0098】図16は、記録ヘッド67とそれを接続す
る装置本体1側のヘッドホルダ7777を説明するもの
である。記録ヘッド67はヘッドホルダ77内に4個並
列に、すなわちブラック用、シアン用、マゼンタ用、イ
エロー用の各記録ヘッド67K、67C、67M、67
Yが挿着さら、その位置決めは、各記録ヘッド67下部
のヘッド位置決めピン67cをヘッドホルダ77内のジ
ョイント部(不図示)に差し込むことによって行われ
る。
【0099】また、各記録ヘッド67上部には、接点を
有するヘッドフレキA67dが接続されており、ヘッド
ホルダ77の蓋部分77aに設けられたヘッドフレキB
77bと接触させた状態で固定することにより、装置本
体1側からの電気信号が受けられるように構成されてい
る。
【0100】図17は、装置本体1内における、実際の
インク供給系の構成を示す概略斜視図である。ここで
は、記録ヘッド67、サブタンク68dおよび回復系ユ
ニット40以外の要素については、イエローYの部分だ
けを示している。
【0101】図15で示したインクの流れをチューブT
uを用いて説明すると、インクカートリッジ68aから
サブタンク68dへインクが供給されるときは、インク
は、チューブTu1、Tu2、Tu3を介してサブタン
ク68dに供給される。また、印字の際は、サブタンク
68dからチューブTu4を介して記録ヘッド67Yへ
インクが供給される。また、インクをヘッド循環させる
ときは、サブタンク68dからチューブTu3、Tu
2、Tu5、Tu4の順でインクが流れ、再びサブタン
ク68dへと循環する。インク回収の際は、回復系ユニ
ット40からチューブTu6、Tu7を介してインクカ
ートリッジ68aの廃インク吸収体へとインクは流れ
る。
【0102】図18は、記録ヘッド67、ヘッドホルダ
77等からなる印字ヘッドブロック27と回復系ユニッ
ト40との位置関係を示す斜視図である。印字ヘッドブ
ロック27は駆動源(不図示)によって垂直方向(矢印
K27方向)に移動することができ、一方、回復系ユニ
ット40は水平方向(矢印K40方向)に移動可能であ
る。
【0103】回復系ユニット40内には、記録ヘッド6
7の回復時にノズルより排出されたインクを効率よく回
収するために、各記録ヘッド67に対してその下方に吸
収体ローラ352が設けられている。吸収体ローラ40
aはその軸上に組み込まれたローラギア40bとアイド
ラギア40c、モータアイドラギア40d、モータギヤ
40e等を介して、回復系ユニット40に搭載されてい
る回復系モータ40fによって回転駆動される。
【0104】図19は、記録ヘッド67回復時の回復系
ユニット40内の動作を説明するものである。同図の状
態は記録ヘッド67が回復系ユニット40に密着した状
態(キャッピング、後述)を示しており、記録ヘッド6
7回復動作時のインク循環はこの状態で行われる。
【0105】図18を参照して述べたように、記録ヘッ
ド67下方の吸収体ローラ40aは回復系ユニット40
に搭載された回復系モータ40fにより矢印方向に回転
駆動されており、しかも、絞りローラ40gに押し付け
られているため、ヘッドノズル67eから排出されたイ
ンクはそこで絞り取られ、ヘッドノズル67e下方の吸
収体ローラ40a上側では常にインクが浸透しやすい状
態になっている。同図ではイエローの記録ヘッド67Y
にインクを循環させた場合を示しており、回復系ユニッ
ト40内に排出されたインクは、前述のようにポンプ6
8bによってチューブTu6、Tu7を通ってインクカ
ートリッジ68aの廃インク吸収体68a2 に移送され
る。
【0106】なお、同図中67fはヘッド前面プレー
ト、40hはブレード、40iはキャップゴムである。
【0107】図20は、記録ヘッド67と回復系ユニッ
ト40の各ポジションを説明するものである。
【0108】図20(a)、(b)、(c)、(d)は
記録ヘッド67と回復系ユニット40の各ポジションを
説明するための拡大図である。
【0109】次に各動作について説明する。
【0110】図20(a)は、キャッピングの状態を示
す図である。キャッピングは通常の待機状態あるいは記
録ヘッド67回復動作のインク循環時のポジションであ
る。記録ヘッド67のヘッド前面プレート67fと回復
系ユニット40のキャッピングゴム40iは密着した状
態となっている。
【0111】同図(b)はワイピングの状態を示す図で
ある。ワイピングは記録ヘッド67の回復動作の一つ
で、インク循環によりヘッドノズル67eから排出され
たインクのうち、吸収されず、ヘッドノズル67e周辺
に残ったインク滴を取り去る。
【0112】同図(c)は記録ヘッド67と回復系ユニ
ット40が退避した状態を示している。退避状態は、キ
ャッピング状態から印字状態に移るとき、またはその逆
移動の場合に、回復系ユニット40が大きく移動するた
め、記録ヘッド67が回復系ユニット40と接触しない
ように逃がした状態にするために行う動作である。
【0113】同図(d)通常の印字状態を示しており、
回復系ユニット40は右方向へ完全に退避し、記録ヘッ
ド67がキャッピングポジションよりさらに下方に移動
し、記録用紙3A(不図示)と所定量の間隔を保持して
いる状態である。
【0114】図21は、本実施例の電源投入後の初期処
理のフローチャートである。
【0115】電源投入後、S(ステップ)001でRA
M63の初期化および初期設定、印字バッファ66の初
期化等が行われ、S002でI/Oポート70、ヘッド
制御回路(GA)69の初期設定が行われる。
【0116】次いで、S003で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動しホームポジションを
検知した後、図20(c)に図示される退避位置に位置
付ける。ここで、ホームポジションが検知不可能等の異
常が発生した場合には異常終了をする。
【0117】同様に、S004で回復系ユニット40を
回復ユニット移動モータ43を駆動したホームポジショ
ンを検知した後、図20(a)に図示されるキャッピン
グ位置に位置付ける。ここで、ホームポジションが検知
不可能等の異常が発生した場合には異常終了をする。
【0118】さらに、S005で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動し図20(a)に図示
されるキャッピング位置に位置付ける。
【0119】その後、S006で図24に記述される回
復処理を行い(後述)、待機状態となる。ここで、回復
処理に異常が派生した場合には異常終了をする。
【0120】図22は本実施例の印字処理のフローチャ
ートである。
【0121】はじめに、S101で図25に記述される
予備吐処理を行う(後述)。ここで、予備吐処理に異常
が発生した場合には異常終了をする。S102で予備吐
動作の時間間隔を規定する予備吐タイマーを開始する。
【0122】次いで、S103で印字ヘッドブロック2
7および回復系ユニット40の位置状態を調べ、図20
(d)に図示する印字位置にいない場合には、S104
で回復ユニット移動モータ43およびヘッド移動モータ
41を駆動し印字位置に位置付ける。
【0123】その後、S105で駆動回路71およびヘ
ッド制御回路69にフィードクロック信号の供給を開始
する。ここで、フィードクロック信号は予め指定される
搬送速度を規定する加速、定速および減速の各速度テー
ブルに従い可変する。
【0124】フィードクロック信号が供給されると、用
紙ロール3の搬送が開始される。それにともないS10
6でTOFマーク3cの検出を行い、検知された場合に
はS107でヘッド制御回路69に印字トリガー信号を
与える。
【0125】印字動作中にS108で、図23に記述さ
れる印字中予備吐処理を行う(後述)。ここで、印字中
予備吐処理に異常が発生した場合には異常終了をする。
【0126】S109で印字動作が継続するかを調べ、
継続すればS106に戻る。継続しない場合にはS11
0でフィードクロック信号を停止する。
【0127】最後にS111で、回復ユニット移動モー
タ43およびヘッド移動モータ41を駆動して印字ヘッ
ドブロック27および回復系ユニット40をズ20
(a)に図示されるキャッピング位置に位置付ける。
【0128】図23は本実施例の印字中予備吐処理のフ
ローチャートである。
【0129】はじめに、S121で予備吐の時間間隔を
規定する予備吐タイマーが所定の時間間隔が経過したこ
とを示した場合にはS122に進み、前記以外の場合に
は正常終了する。
【0130】S122でフィードクロック信号を停止す
る。
【0131】次いで、S123で図25に記述される予
備吐処理を行う(後述)。ここで、予備吐処理に異常が
発生した場合には異常終了する。
【0132】その後、S124で予備吐の時間間隔を規
定する予備吐タイマーを再開する。
【0133】最後に、S125で駆動回路70およびヘ
ッド制御回路69にフィードクロック信号の供給を再開
する。
【0134】図24は本実施例の回復処理のフローチャ
ートである。
【0135】はじめに、S201で印字ヘッドブロック
27および回復系ユニット40の位置状態を調べ、図2
0(a)に図示されるキャッピング位置にいない場合に
は、S202で回復ユニット移動モータ43およびヘッ
ド移動モータ41を駆動しキャッピング位置に位置付け
る。
【0136】次いで、S203でカートリッジ有無セン
サ68fによりカートリッジの有無を調べ、検知されな
いカートリッジがある場合には異常終了する。もちろ
ん、カートリッジは4色について、各色毎に調べる。
【0137】その後、S204でオーバーフローセンサ
68iによりオーバーフローが検知された場合には異常
終了する。
【0138】さらに、S205でインク供給を行う。イ
ンクポンプ68bを供給方向に予め決定される回転数を
回転させる毎にインクレベルセンサ68hおよびオーバ
ーフローセンサ68iを調べ、予め決定される総回転数
内にオーバーフローセンサ68iが非検出状態でインク
レベルセンサ68hが検知状態となる場合にはS206
に進み、前記以外の場合には異常終了する。当然のこと
ながらこのインク供給は4色について、各色毎に行う。
【0139】そして、S206で回復動作を行う。回復
系モータ40fを起動し、インクポンプ68bを回復方
向に予め回復動作の時間間隔等により決定される回転数
を回転させた後、回復系モータ40fを停止する。もち
ろん、この回復動作は各色毎に行う。
【0140】最後に、S207で、次の図25に記述さ
れる予備吐処理を行う。ここで、予備吐処理に異常が発
生した場合には異常終了する。
【0141】図25は本実施例の予備吐処理のフローチ
ャートである。
【0142】S211からS215までは、図24のS
201からS205までと同様の処理を行う。
【0143】次いで、S216で予備吐動作の時間間隔
等により決定される予備吐回数をヘッド制御回路69に
与える。そして、S217で予備吐動作の指示をヘッド
制御回路69に与える。
【0144】最後に、S218で、次の26図に記述さ
れるワイピング処理を行う。
【0145】図26は本実施例のワイピング処理のフロ
ーチャートである。
【0146】はじめに、S221に回復系ユニット40
の位置状態を調べ、図20(a)に図示されるキャッピ
ング位置にいない場合には、S222で印字ヘッドブロ
ック27をヘッド移動モータ41を駆動し、図20
(c)に図示される退避位置に位置付ける。次いで、S
223で回復系ユニット40を回復ユニット移動モータ
43を駆動し、図20(a)に図示されるキャッピング
位置に位置付ける。
【0147】その後、S224で印字ヘッドブロック2
7をヘッド移動モータ41を駆動し図20(b)に図示
されるワイピング位置に位置付ける。次いで、S225
で回復系ユニット40を回復ユニット移動モータ43を
駆動し、図20(b)に図示されるワイピング位置に位
置付ける。
【0148】最後に、S227で回復系ユニット40を
回復ユニット移動モータ43を駆動し、図20(a)に
図示されるキャッピング位置に位置付ける。次いで、S
228で印字ヘッドブロック27をヘッド移動モータ4
1を駆動し図20(a)に図示されるキャッピング位置
に位置付ける。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
静電吸着搬送装置は、ベルト部材の一部を構成する電極
層を介してベルト部材の全体を帯電することにより、ベ
ルト部材に対する記録用紙の吸着を確実に行い、例えば
ベルト部材の停止時に、記録用紙がベルト部材表面から
浮き上がることをよく防止する。
【0150】また、ベルト部材の吸着開始位置の少し上
流側に帯電部材を配置するのに加え、吸着終了位置の少
し下流側にも帯電部材を配置することにより、ベルト部
材の周回方向を反転した場合でも、ベルト部材に対する
記録用紙の吸着を確実にする。
【0151】さらに、両面印刷機は、搬送路の反対側
に、それぞれ画像記録手段を配設することにより、記録
用紙の1度の搬送でその両面に印字を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な記録装置の外観斜視図。
【図2】本発明が適用可能な記録装置の扉を開いた状態
の外観斜視図。
【図3】本発明が適用可能な記録装置の正面から見た透
視図。
【図4】本発明が適用可能な記録装置の上面から見た透
視図。
【図5】本発明が適用可能な記録装置の透視斜視図。
【図6】ラベルロール紙(記録用紙)を説明する斜視
図。
【図7】ラベルロール紙のTOFマークを説明する図。
【図8】本発明が適用可能な記録装置のシステムブロッ
ク図。
【図9】本発明が適用可能な記録装置のオペレーション
パネルの説明図。
【図10】本発明が適用可能な記録装置のコントロール
パネルの説明図。
【図11】本発明が適用可能な記録装置のヘッド制御回
路ブロック図
【図12】本発明が適用可能な記録装置の印字機構の説
明図。
【図13】本発明が適用可能な記録装置のヘッド部等価
回路を示す図。
【図14】本発明が適用可能な記録装置の印字記録ヘッ
ドの間隔を説明する斜視図。
【図15】本発明が適用可能な記録装置のインク供給ブ
ロック図。
【図16】本発明が適用可能な記録装置の印字ヘッドブ
ロックを示す斜視図。
【図17】本発明が適用可能な記録装置のインク供給系
の概略図。
【図18】本発明が適用可能な記録装置の回復系の概略
図。
【図19】本発明が適用可能な記録装置の回復系の断面
図。
【図20】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明
が適用可能な記録装置の回復系のポジションを説明する
図。
【図21】本発明が適用可能な記録装置の電源投入時の
フローチャート。
【図22】本発明が適用可能な記録装置の印字処理のフ
ローチャート。
【図23】本発明が適用可能な記録装置の印字中の予備
吐出時のフローチャート。
【図24】本発明が適用可能な記録装置の回復処理のフ
ローチャート。
【図25】本発明が適用可能な記録装置の予備吐出のフ
ローチャート。
【図26】本発明が適用可能な記録装置のワイピング処
理のフローチャート。
【図27】実施例1の帯電ベルト、従動ローラの縦断面
図。
【図28】実施例1の帯電ベルトの構成を示す一部破断
斜視図。
【図29】実施例1の従動ローラの斜視図。
【図30】実施例1の静電吸着装置の縦断面図。
【図31】実施例1の電極層の他の構成を示す上面図。
【図32】実施例2の静電吸着装置の縦断面図。
【図33】実施例2の制御回路図。
【図34】実施例3の印刷装置の構成を示す縦断面図。
【図35】実施例3の他の印刷装置の構成を示す縦断面
図。
【符号の説明】
3A 記録用紙(ラベル用紙) 4a、4b 帯電部材(帯電ローラ) 31 ローラ部材(駆動ローラ) 32 ローラ部材(従動ローラ) 23 ベルト部材(帯電ベルト) 23a 表面層 23b、23c電極層 23d 内側層 27 画像記録手段(印字ヘッドブロック) 32a 給電部 32b 絶縁部 g 間隙 Pb 吸着開始位置 Pe 吸着終了位置 R 環状露出部 Ru 搬送路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個のローラ部材に掛け渡し
    た無端状のベルト部材を周回させながら帯電し、該ベル
    ト部材表面にて記録用紙を担持搬送してなる静電吸着搬
    送装置において、 前記ベルト部材は、前記記録用紙に接触する無端状の表
    面層と、該表面層の内側に積層されるとともに、全周に
    わたって形成された間隙を介して相互に対向する2個の
    環状の電極層と、これら電極層の間隙を内側から無端状
    に覆うとともに幅方向の両端から前記電極層の一部をそ
    れぞれ全周にわたって露出させて環状露出部を形成する
    内側層とを備え、 前記ローラ部材は、中央の絶縁部を介してその両端部
    に、前記それぞれの環状露出部にそれぞれ個別に当接す
    る給電部を有する、 ことを特徴とする静電吸着装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2個のローラ部材に掛け渡し
    た無端状のベルト部材を周回させながら帯電し、該ベル
    ト部材表面にて記録用紙を担持搬送してなる静電吸着搬
    送装置において、 前記ベルト部材における前記記録用紙の吸着開始位置の
    少し上流側と、前記記録用紙の吸着終了位置の少し下流
    側とに、該ベルト部材を帯電する帯電部材を配設してな
    る、 ことを特徴とする静電吸着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の静電吸着
    装置を、前記記録用紙の搬送路を基準にしてそれぞれ反
    対側に2個以上配設し、これら静電吸着装置に対応して
    それぞれ画像記録手段を配設してなる、 ことを特徴とする両面印刷装置。
JP21520193A 1993-08-06 1993-08-06 静電吸着搬送装置及び両面印刷装置 Pending JPH0753098A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150101929A (ko) * 2014-02-27 2015-09-04 제록스 코포레이션 다중 박막 압전소자들 구동 단일 젯 분사 시스템

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KR20150101929A (ko) * 2014-02-27 2015-09-04 제록스 코포레이션 다중 박막 압전소자들 구동 단일 젯 분사 시스템

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