JP2005138336A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インクに対して実質的に非吸収性である記録媒体の印刷に際し、ユーザーが印刷開始指示を行ってから記録媒体が排出されるまでの、ユーザーの体感時間の短縮化を図ることの可能なインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して前記記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法であって、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出する動作を、画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して前記記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法であって、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出する動作を、画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置に関し、更に詳しくは、シルク印刷やスクリーン印刷が施された紙や、プラスチックカード等の実質的に水をほとんど吸収しない記録媒体に印刷を行う際に好適な技術に関する。
従来、この種のインクジェット記録装置においては、インクジェット記録の直前に、記録媒体上に液を吐出し、この液中の水分が自然蒸発するこより乾燥固着することでまずインク受容層を形成し、この後に続けてインク受容層上にインクを吐出して所定の画像を形成することで、水をほとんど吸収しない記録媒体上への印刷を可能にしている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
ここで現在市販されている低価格のインクジェット記録装置においては、安定してインクが吐出可能な粘度はおよそ2.0mPa・sから6.0mPa・sと言われている。一方、インク受容層を形成するための液は、通常、粘度が高いことから、非常に薄めて使用する必要があり、よって、乾燥に要する時間が長くなってしまう。このため、上記従来技術のように、ユーザーが印刷指示を出した後、記録媒体が排出されるまでの一連の印刷工程内に、インク受容層を形成する工程が含まれていると、ユーザーにとって印刷体感時間が非常に長くなってしまうという課題があった。このような課題は、例えば、インクによる情報印刷の後、印刷部分をコーティングするための液を吐出してコーティング層を形成する場合も、その液の粘度の高さから同様に生じていた課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、インクに対して実質的に非吸収性である記録媒体の印刷に際し、ユーザーが印刷開始指示を行ってから記録媒体が排出されるまでの、ユーザーの体感時間の短縮化を図ることの可能なインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェット記録方法は、記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法であって、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出する動作を、画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うようにしたものである。このようにすることで、印刷に係るユーザーの体感時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出し、インク受容層を形成する受容層形成動作としたものである。液体を吐出して受容層を形成させることにより、広範囲のインクに対して実質的に非吸収性である記録媒体の印刷を行うことが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出した後、その液体を前記記録媒体表面に定着する動作を含むようにしたものである。定着動作により、より高速に液体中に含まれるインク固定成分を記録媒体上に固着することができ、高速印刷を行うことが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、前記液体吐出動作を予め設定したタイミングで自動的に行うようにしたものである。このように、液体吐出動作を自動的に行うことにより、ユーザーが液体吐出動作の実施に全く関与することなく体感時間短縮を実現することが可能となり、使い勝手の良いインクジェット記録装置の提供が可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、前記液体吐出動作を行うタイミングを、電源投入後、外部装置から画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたものである。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、液体吐出動作を行うタイミングを、画像を形成した記録媒体を排出した後、次の画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたものである。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、複数枚の記憶媒体に対して、個別に液体吐出動作を行うものである。
また、本発明に係るインクジェット記録方法は、液体を吐出済みの複数枚の記録媒体をインクジェット記録装置内の保管手段に保管しておき、画像形成開始コマンドを受信した際には、保管手段内の記録媒体に対して画像を形成するものである。このように、液体を吐出済みの複数の記録媒体をインクジェット記録装置内に保管しておくことができるため、複数枚の画像形成に際して有効である。
本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置であって、液体をインクジェット法により記録媒体上に吐出する液吐出ヘッドと、外部装置からの画像形成開始コマンドの受信に応じて、液吐出ヘッドにより液体が吐出された記録媒体上にインクジェット法によりインクを吐出して画像を形成する印刷ヘッドと、画像情報が印刷された記録媒体を排出する排出手段と、インクジェット記録装置全体を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記録媒体の表面に液体を吐出させる動作を、外部装置からの画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うように各構成手段を制御するものである。このようにすることで、印刷に係るユーザーの体感時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体の表面に液吐出ヘッドにより液体を吐出し、インク受容層を形成する構成としたものである。液体を吐出して受容層を形成させることにより、広範囲のインクに対して実質的に非吸収性である記録媒体の印刷を行うことが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、記録媒体の表面に液吐出ヘッドにより液体を吐出した後、その液体を前記記録媒体表面に定着する定着装置を含むようにしたものである。定着動作により、より高速に液体を記録媒体上に固着することができ、高速印刷を行うことが可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録装置において、制御手段は、液吐出ヘッドにより液体を吐出する動作を予め設定したタイミングで自動的に行うように制御するものである。このように、液体吐出動作を自動的に行うことにより、ユーザーが液体吐出動作の実施に全く関与することなく体感時間短縮を実現することが可能となり、使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供できる。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、液吐出ヘッドにより液体を吐出するタイミングを、電源投入後、外部装置から画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたものである。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、液吐出ヘッドにより液体を吐出するタイミングを、画像を形成した記録媒体を排出した後、次の画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたものである。
また、本発明に係るインクジェット記録装置において、複数枚の記憶媒体に対して、前記制御手段を適用して液吐出ヘッドによる液体吐出動作を行わせるものである。これにより、複数枚の画像形成に際しても、体感時間の短縮が可能となる。
また、本発明に係るインクジェット記録装置は、液吐出ヘッドにより液体を吐出済みの記録媒体を複数保管可能な保管手段を備え、制御手段は、画像形成開始コマンドを受信した際には、保管手段内の記録媒体に対して画像を形成させるものである。このように、複数の液を吐出済みの記録媒体をインクジェット記録装置内に保管しておくことができるため、複数枚の画像形成に際して有効である。
図1は、本発明の一実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す側断面図である。
本例に示すインクジェット記録装置1は、複数の記録媒体を設置可能に構成され、記録媒体を後述のインクジェット記録ユニット20に供給する供給ユニット10と、供給ユニット10から供給された記録媒体に液体を吐出して定着するインクジェット記録ユニット20と、液を吐出された記録媒体を一時保管する保管手段としての保管ユニット30と、保管ユニット30に一時保管されていた記録媒体にインクを吐出して画像を形成し、排出トレイ47に排出するインクジェット記録ユニット40とを備えている。
本例に示すインクジェット記録装置1は、複数の記録媒体を設置可能に構成され、記録媒体を後述のインクジェット記録ユニット20に供給する供給ユニット10と、供給ユニット10から供給された記録媒体に液体を吐出して定着するインクジェット記録ユニット20と、液を吐出された記録媒体を一時保管する保管手段としての保管ユニット30と、保管ユニット30に一時保管されていた記録媒体にインクを吐出して画像を形成し、排出トレイ47に排出するインクジェット記録ユニット40とを備えている。
供給ユニット10のカセット11中のトレイ12に積載された記録媒体13は、トレイ12を上昇させるためのトレイ上昇駆動機構14により、記録媒体13を上昇させる。そして、トレイ12に設置された記録媒体13が媒体供給ローラ15と分離パッド16によって一枚ずつ分離されてインクジェット記録ユニット20に供給される。ここで、記録媒体13としては、本例では、インクに対して実質的に非吸収性である記録媒体を想定しており、例えばシルク印刷やスクリーン印刷が施された紙や、プラスチックカード等の実質的に水をほとんど吸収しないメディアなどが該当する。
インクジェット記録ユニット20は、供給ユニット10から供給された記録媒体13を、搬送ローラ21によって内部に送り、一対の搬送ローラ22によって動作する搬送ベルト23によって、液体の吐出位置まで搬送する。そして、その吐出位置において、液吐出ヘッド24により液体を記録媒体13上に吐出する。なお、液吐出ヘッド24には、液体をインクジェット法により吐出するヘッドが用いられており、既存のインクジェットヘッドプリンタ用のインクジェットヘッドをそのまま使用することが可能である。液吐出ヘッド24の構成については、以降で簡単に説明する。
ここで、液の定着が十分でないと、保管ユニット30内で保管中に別の記録媒体と接触した場合に記録媒体の裏汚れが発生してしまうため、定着は十分に行う必要がある。定着は自然乾燥でもよいが、本例においては定着速度を上げるため、定着装置25により定着を行う。定着装置25としては既知のものを使用可能であるが、具体的には例えば、溶媒を含む液の場合は加熱装置、光硬化樹脂を含む液の場合は光硬化光源を用いる。また、一般的に定着装置25は、記録媒体に対して搬送方向部分の長さが短いため、十分に定着を行うために低速で搬送ベルト23を駆動させる。なお、熱乾燥の場合は、記録媒体と同じ大きさのヒータ等を用いることにより、より高速に定着が可能となる。そして、液が定着された記録媒体は、搬送ローラ26、ガイド27を介して、保管ユニット30に搬送され、ここで保管される。
なお、本発明で用いられる液体には、樹脂を含む液、あるいは無機イオン成分を含む液を使用することが可能である。無機イオン成分を含む液は、印刷直後に着色剤を凝集させる目的で使用される。本発明においては、インク吸収能が高い樹脂を含む液を使用することが望ましい。具体的にはポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂、シクロデキストリン等のオリゴ糖、樹脂エマルジョン、紫外線硬化で膜を形成するモノマー、オリゴマー等が用いられる。また、インク浸透性を向上させる目的で、シリカやアルミナ等の無機微粒子や、樹脂微粒子を添加して使用することも可能である。
保管ユニット30のカセット31中のトレイ32に積層された、記録媒体33は、トレイ昇降駆動機構34により、トレイ32から、媒体供給ローラ35と分離パッド36によって一枚ずつ分離されてインクジェット記録ユニット40に供給される。
インクジェット記録ユニット40は、保管ユニット30から供給された記録媒体33を搬送ローラ41によって内部に送り、一対の搬送ローラ42によって動作する搬送ベルト43によって、インク吐出位置まで搬送する。そして、印刷ヘッド44により記録媒体33上に画像を形成させる。画像が形成された記録媒体33は、排出ローラ45、ガイド46を介して、排出トレイ47に排出される。なお、印刷ヘッド44は、インクをインクジェット法により吐出を行うヘッドが用いられており、既存のインクジェットヘッドプリンタ用のインクジェットヘッドをそのまま使用することが可能である。印刷ヘッド44の構成は、液吐出ヘッド24の構成と同様であり、以降で簡単に説明する。
このように構成されたインクジェット記録装置1においては、記録媒体の表面に液体を吐出する動作と、ユーザーからの印刷指示に基づいて外部装置から入力された画像形成開始コマンドに応じて画像を形成し、画像が形成された記録媒体を排出する動作(印刷・排出動作)とを行う。
ところで、利用者が体感する印刷速度は、ユーザーが例えば外部装置上で「印刷」ボタンを押下した後、画像が形成された記録媒体が排出されるまでの時間に依存する。本発明は、この体感時間の短縮を図ることを目的としたもので、本発明では、印刷・排出動作の工程の範囲外で、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出する液体吐出動作を行うようにしている。これが本発明の特徴部分である。
ここで、液吐出動作の実行タイミングは、印刷・排出動作の工程の範囲外であれば特に制限は無く、例えば、電源が投入されてから画像形成開始コマンドを受信するまでの間や、ある記録媒体に対する印刷・排出動作が終わった後、次の印刷・排出動作が開始されるまでの間などとすれば良い。
ところで、本実施の形態で用いる液吐出ヘッド24及び印刷ヘッド44は、上述したように、液をインクジェット法により吐出を行うヘッドを用いる。このインクジェット方式には、静電駆動方式、圧電駆動方式、サーマル方式があり、いずれの方式に用いられるヘッドであっても使用可能であるが、本例では、消費電力が小さく、また小型で安価なヘッドとして知られる静電駆動方式を採用したヘッドを用いている。
以下、図2に静電駆動方式のヘッドの一例を示し、簡単に説明する。
液吐出ヘッド24(及び印刷ヘッド44)は、ガラス基板で構成された第1の基板201と、シリコン基板で構成された第2の基板203と、ガラス基板で構成された第3の基板205とを重ねて接合した積層構造となっている。
液吐出ヘッド24(及び印刷ヘッド44)は、ガラス基板で構成された第1の基板201と、シリコン基板で構成された第2の基板203と、ガラス基板で構成された第3の基板205とを重ねて接合した積層構造となっている。
第1の基板201と第2の基板203との間には、リザーバ207、オリフィス209、液室211が形成されている。リザーバ207は、図示しないタンクに連通されておりタンク内の吐出液体がリザーバ207及びオリフィス209を介して液室211に供給されている。
第2の基板203において、液室211の底面を構成する部分は振動板215を構成しており、第3の基板205において振動板215に対向する部分には凹部が設けられ振動室217を構成している。振動室217の内底面には例えば透明電極であるITO膜からなる電極219が配設されており、この電極219及び第2の基板203に、配線321によって後述の図3に示す駆動制御手段130が接続されている。
このように構成された液吐出ヘッド24(及び印刷ヘッド44)においては、電極219に駆動制御手段130により電圧を印加すると、電極219と振動板215間に静電吸引力が発生し、振動板215が電極219に引き寄せられて下方へ撓む。これにより吐出液体がリザーバ207よりオリフィス209を通じて液室211内に補給される。次に、電極219への電圧の印加を停止すると、静電吸引力が消滅して振動板215は復元する。そのため、液室211内の圧力が急激に上昇し、ノズル開口部201bより液室211内の吐出液体が吐出する。
図3は、本発明の一実施の形態のインクジェット記録装置の制御ブロック図である。
インクジェット記録装置1は、全体を制御する制御手段100と、制御手段100を動作させるためのプログラム等を記憶している記憶手段110と、各種モータ121を介して記録媒体の搬送に係る各部(トレイ上昇駆動機構14,34、搬送ローラ21,22,26,41,42等)の動作を制御する搬送制御手段120と、液吐出ヘッド24と、印刷ヘッド44と、液吐出ヘッド24及び印刷ヘッド44の駆動を制御する駆動制御手段130と、定着装置25と、定着装置駆動手段140とを備えている。
インクジェット記録装置1は、全体を制御する制御手段100と、制御手段100を動作させるためのプログラム等を記憶している記憶手段110と、各種モータ121を介して記録媒体の搬送に係る各部(トレイ上昇駆動機構14,34、搬送ローラ21,22,26,41,42等)の動作を制御する搬送制御手段120と、液吐出ヘッド24と、印刷ヘッド44と、液吐出ヘッド24及び印刷ヘッド44の駆動を制御する駆動制御手段130と、定着装置25と、定着装置駆動手段140とを備えている。
制御手段100は、記憶手段110に記憶されたプログラムに従ってインクジェット記録装置1内の各構成手段を制御するもので、予め設定された液吐出動作の実行タイミングになると、供給ユニット10及びインクジェット記録ユニット20内の各構成部の動作を制御して、液吐出動作を行う。また必要に応じ定着動作を行う。また、外部装置300から画像形成開始コマンドを受信すると、保管ユニット30及びインクジェット記録ユニット40内の各構成部の動作を制御して印刷・排出動作を行うよう構成されている。
図4は、本発明の一実施の形態のインクジェット記録装置の動作を示すフローチャートである。図5は、図4の液吐出動作を行う一連の動作を示すフローチャート、図6は、図4の画像形成動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、液吐出動作を行う一連の動作を、電源が投入されてウォームアップが終了した後に所定枚数行うとともに、画像形成開始コマンドがX枚印刷するコマンドであった場合、続けてそれと同数のX枚の記録媒体に対して行うようにプログラム化されているものとして説明する。
インクジェット記録装置1の電源が投入され(S1)、ウォームアップが終了すると(S2)、まず、液吐出動作を行う一連の動作が開始される(S3)。すなわち、制御手段100は、搬送制御手段120を制御し、記録媒体13を供給ユニット10からインクジェット記録ユニット20に供給させる(S31)。そして、供給ユニット10から供給された記録媒体13上に液を吐出する(S32)。そして、必要に応じ定着装置駆動手段140を介して定着装置25を駆動させ定着動作を実施させる。そして、制御手段100は、搬送制御手段120を制御し、液が吐出された記録媒体33を、保管ユニット30に搬送し、保管させる(S33)。以上のステップS31〜S33までの動作を、予め設定された所定枚数分の記録媒体13に対して実施し、所定枚数分が終了すると(S34)、動作が終了する。
そして、外部装置300から例えば所定の画像を5枚印刷する旨の画像形成開始コマンドが受信されると(S4)、画像形成動作に入る(S5)。すなわち、制御手段100は、搬送制御手段120を制御し、記録媒体33を保管ユニット30からインクジェット記録ユニット40に供給させる(S51)。そして、液を吐出した位置に画像を形成させる(S52)。すなわち、記録媒体33をインク吐出位置まで搬送させ、駆動制御手段130を介して印刷ヘッド44を駆動させ、外部装置300から指示された画像を形成させる。そして、搬送制御手段120を介して排出ローラ42に対応するモータ121を動作させ、画像が形成された記録媒体33を排出トレイ47に排出させる(S53)。このステップS51〜ステップS53までの動作を、設定された所定枚数、ここでは5枚分の記録媒体に対して実施し、5枚分の印刷が終了すると(S54)、画像形成動作を終了する。
ここで、本例においては、画像形成動作後、続けて、この画像形成動作時と同数の記録媒体に対して液吐出動作を行う一連の動作を行うようにプログラム化されていることから、ついで、液吐出動作を行う一連の動作に入る(S6)。この液吐出動作を行う一連の動作は図5に示したステップS31〜S34の動作を同じであるため、ここではその説明は省略する。そして、ステップS4〜ステップS6の動作が所定枚数、通常は画像形成で使用した記録媒体の枚数分継続され、インクジェット記録装置1の動作が終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、印刷の体感時間に関わる動作、すなわち印刷・排出動作の工程の範囲外で液吐出動作を行うようにしたので、体感時間の短縮を図ることが可能となる。具体的には、例えば定着を含む液吐出動作に3分程度必要で、また画像印刷に30秒程度必要である場合、本例のような制御方法を採用しない場合は、画像形成開始コマンド入力後の所要時間は3分30秒程度となるのに対し、本実施の形態においては、画像形成開始コマンド入力後の所要時間は30秒程度であり、大幅な時間短縮が達成できる。このように、インクに対して実質的に非吸収性である記録媒体に対し、短時間で画像印刷を行うことが可能となる。
また、液吐出動作を自動的に行うようにしたので、ユーザーが液吐出動作の実施に全く関与することなく体感時間の短縮を実現することが可能となり、使い勝手の良いインクジェット記録装置1を提供できる。
なお、液吐出動作を自動的に行うことは、上記効果が得られる点で有効であるが、必ずしも自動的に行わなくてもよく、ユーザーが外部装置300上から手動で実施させるように構成しても良い。要するに、液吐出動作をユーザーの印刷体感時間を決定する印刷・排出動作の範囲外で実施されるようにされれば、自動で行うか、手動で行うかは任意である。
また、上記実施の形態では、液吐出動作を行うタイミングを予めプログラム化して記憶手段110に記憶しておき、そのタイミングになると、液吐出動作を行うようにした例を示したが、これは一例であって、例えば保管ユニット30上にセンサを搭載しておき、例えばある一定枚数以下になったら、記録媒体への液吐出動作を行うように構成されていても良い。
また、液吐出動作を予め設定されたタイミングで自動的に行う例を説明してきたが、ユーザーが外部装置300上から手動で実施させるように構成しても良い。
また、液吐出動作を複数枚の記憶媒体に対して実施しておくことにより、複数枚の画像形成に際しても、体感時間の短縮が可能となる。また、保管ユニット30を設けたので、複数枚の画像形成に際して有効である。
また、上記実施の形態では、インクジェット記録ユニットを2つ設け、そのそれぞれに液吐出ヘッド24と印刷ヘッド44とを分けて設置し、液体とインクとをそれぞれ別々に吐出させるようにしているが、1つのインクジェット記録ユニット内で両方を吐出できるようにしてもよい。この場合、液吐出ヘッド24により液吐出動作を行って保管ユニット30に搬送し、印刷のタイミングになると、保管ユニット30内の記録媒体33を、液吐出動作の際の搬送方向とは逆方向に搬送しながら印刷ヘッド44により画像形成を行い、排出トレイ47に排出するよう動作する。このようにすれば、インクジェット記録ユニットが1つであっても、印刷・排出動作の工程の範囲外で液吐出動作を行うことが可能となる。
また、インクジェット記録ユニットが1つとした構成とする場合には、1つのインクジェット記録ユニット内に液体を吐出するユニットとインクを吐出するユニットが必要となるが、これらは独立したヘッドとして形成されて並列配置されていてもよいし、一体のヘッドで形成されていてもよい。
また記録媒体はカット紙やプラスチックカードに代表される、枚様状のものだけでなく、ロール紙のような連続体のものも使用可能ではあるが、その場合にはインクジェット記録ユニット20,40と保管ユニット30を図1に示した構成とは異なる構成にする必要がある。
また、本実施の形態では、供給ユニット10を備え、記録媒体13が自動的にインクジェット記録ユニット20に供給されるようにしているが、例えば手差しで供給するようにしてもよい。但し、操作性の面から、供給ユニット10を備えることが望ましい。
1 インクジェット記録装置、24 液吐出ヘッド、25 定着装置、30 保管ユニット(保管手段)、44 印刷ヘッド、100 制御手段。
Claims (16)
- 記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法であって、
記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出する動作を、画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うようにしたことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行う動作が、記録媒体の表面にインクジェット法により液体を吐出し、インク受容層を形成する受容層形成動作であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
- 液体を吐出した後、その液体を前記記録媒体表面に定着する動作を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体吐出動作を予め設定したタイミングで自動的に行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体吐出動作を行うタイミングを、電源投入後、外部装置から画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体吐出動作を行うタイミングを、画像を形成した記録媒体を排出した後、次の画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録方法。
- 複数枚の記憶媒体に対して、個別に前記液体吐出動作を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のインクジェット記録方法。
- 前記液体を吐出済みの複数枚の記録媒体をインクジェット記録装置内の保管手段に保管しておき、画像形成開始コマンドを受信した際には、前記保管手段内の記録媒体に対して画像を形成することを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録方法。
- 記録媒体上にインクジェット法によりインク及び液体を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置であって、
液体をインクジェット法により記録媒体上に吐出する液吐出ヘッドと、
外部装置からの画像形成開始コマンドの受信に応じて、液吐出ヘッドにより液体が吐出された記録媒体上にインクジェット法によりインクを吐出して画像を形成する印刷ヘッドと、
画像情報が印刷された記録媒体を排出する排出手段と、
インクジェット記録装置全体を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、記録媒体の表面に液体を吐出する動作を、外部装置からの画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行うように前記各構成手段を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 画像形成開始コマンドを受信してから、画像を形成した記録媒体を排出するまでの印刷・排出動作の工程の範囲外で行う動作が、液吐出ヘッドにより記録媒体の表面に液体を吐出し、インク受容層を形成する受容層形成動作であることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
- 液体を吐出した後、その液体を前記記録媒体表面に定着する定着手段を含むことを特徴とする請求項9又は請求項10記載のインクジェット記録装置。
- 前記制御手段は、液吐出ヘッドにより液体を吐出する動作を予め設定したタイミングで自動的に行うように制御することを特徴とする請求項9乃至請求項11記載のインクジェット記録装置。
- 液吐出ヘッドにより液体を吐出するタイミングを、電源投入後、外部装置から画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたことを特徴とする請求項12記載のインクジェット記録装置。
- 液吐出ヘッドにより液体を吐出するタイミングを、画像を形成した記録媒体を排出した後、次の画像形成開始コマンドを受信するまでの間としたことを特徴とする請求項12記載のインクジェット記録装置。
- 複数枚の記憶媒体に対して、前記制御手段を適用して液吐出ヘッドによる前記液体吐出動作を行うことを特徴とする請求項9乃至請求項14の何れかに記載のインクジェット記録装置。
- 液吐出ヘッドにより液体を吐出済みの記録媒体を複数保管可能な保管手段を備え、前記制御手段は、画像形成開始コマンドを受信した際には、前記保管手段内の記録媒体に対して画像を形成させることを特徴とする請求項15記載のインクジェット記録装置。
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JP2009279869A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Fujifilm Corp | インクジェット記録方法及び装置 |
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2003
- 2003-11-05 JP JP2003375153A patent/JP2005138336A/ja active Pending
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