JP2001253080A - プリンタ装置の性能維持シート - Google Patents

プリンタ装置の性能維持シート

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JP2001253080A
JP2001253080A JP2000073968A JP2000073968A JP2001253080A JP 2001253080 A JP2001253080 A JP 2001253080A JP 2000073968 A JP2000073968 A JP 2000073968A JP 2000073968 A JP2000073968 A JP 2000073968A JP 2001253080 A JP2001253080 A JP 2001253080A
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JP
Japan
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head
sheet
cap
printer
printer device
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JP2000073968A
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Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ装置に専用の部品を設けることな
く、容易に非使用時のヘッドの性能維持を図ることがで
きるプリンタ装置の性能維持シートを提供すること。 【解決手段】 インクの液滴を吐出又は気化させること
により記録媒体2に印画するためのものであって、前記
記録媒体2に対して近接したり離すことのできるヘッド
を有するプリンタ装置1の性能維持シート20〜20h
であって、前記プリンタ装置1の外部から挿入可能なベ
ース部材24と、前記ベース部材24の表面に設けられ
ており、前記ヘッド8のオリフィス部102を密閉する
ための密閉部材21〜21e,26とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの液滴を記
録するプリンタ装置の性能維持シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図28は、従来のプリンタ装置1001
を上部から見た場合の構成例を示す平面図である。プリ
ンタ1001は、インクジェット方式のプリンタ装置で
あり、紙送りモータ1014(モータ)、給紙側送りロ
ーラ1004、ヘッド1011、キャプスタン軸101
2、ローラ1013及びローラ支持軸1013aを有
し、印画紙1002がC1方向又はC2方向に送られる
構成となっている。
【0003】印画紙1002は、給紙側送りローラ10
04に支持されると共にキャプスタン軸1012及びロ
ーラ1013に挟まれた状態で、モータ1014の駆動
によりキャプスタン軸1012及びローラ1013が回
転することによってC1方向又はC2方向に移動する。
そして、印画紙1002に対して空隙を有した位置には
ヘッド1011が設置されており、印画紙1002の幅
と同等若しくはそれに近い幅のヘッド1011によって
印画が行われていた。印画紙1002を挟んでヘッド1
011の反対側(図示しない)には、ヘッド1011が
印画を行う際に印画紙1002を支持するためのステー
ジ部が設けられている。ヘッド1011は、印画紙10
12との対面に、図示しないヘッドオリフィス部が設け
られており、このヘッドオリフィス部はインクの液滴を
突出又は気化することによって印画紙1002に印画を
行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のプリンタ装置においても、インクを用いて印画を
行うことを特徴としているために、他のインクジェット
プリンタ装置同様以下のような問題点があった。従来の
プリンタ装置では、非使用時にはヘッド1011のヘッ
ドオリフィス部を外部より遮断することで、インクの乾
燥、異物の析出、異物の付着等を除去する必要があっ
た。すなわち、従来のプリンタ装置では、従来と同様
に、ヘッド1011を位置Bに退避してキャップで覆う
と、ヘッド1011の幅が長いことや、ヘッド1011
が印画紙1002への圧着動作しか行わないためキャッ
プが大きくなっていた。また、キャップはステージ部に
しか設置できない為に機構が複雑となっていたため、プ
リンタ装置の小型化を図ることができなかった。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消し、プリン
タ装置に専用の部品を設けることなく、容易に非使用時
のヘッドの性能維持を図ることができるプリンタ装置の
性能維持シートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、インクの液滴を吐出又は気化させるこ
とにより記録媒体に印画するためのものであって、前記
記録媒体に対して近接したり離すことのできるヘッドを
有するプリンタ装置の性能維持シートであって、前記プ
リンタ装置の外部から挿入可能なベース部材と、前記ベ
ース部材の表面に設けられており、前記ヘッドのオリフ
ィス部を密閉するための密閉部材とを備えることを特徴
とするプリンタ装置の性能維持シートにより、達成され
る。
【0007】請求項1の構成によれば、プリンタ装置
は、記録媒体に印画する際にヘッドを記録媒体に近接さ
せ、ヘッドによってインクの液滴を吐出又は気化させる
ことにより記録媒体に印画する。ヘッドを使用しない時
には、プリンタ装置の外部から挿入可能なベース部材を
プリンタ装置に挿入する。ベース部材の表面には密閉部
材が設けられており、挿入したベース部材は、密閉部材
がヘッドの真下となる位置に配置される。ここで、ヘッ
ドはベース部材方向に下げられ、密閉部材がヘッドのオ
リフィス部を密閉する。従って、ヘッドのオリフィス部
は、非使用時に密閉部材によって密閉される。このた
め、ヘッドは、オリフィス部からインクが蒸発しないの
で、次回使用するまで性能維持することができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記密閉部材には、少なくとも1つの空気抜き穴が
設けられていることを特徴とする。請求項2の構成によ
れば、ヘッドが密閉部材によって密閉される際には、オ
リフィス部に圧力がかかりインクを押し上げ、流路内部
に気泡が混入しやすかったり、逆にヘッドが密閉部材か
ら離される際には、オリフィス部に負圧がかかりインク
が流出してしまうところであるが、少なくとも1つの空
気抜き穴が密閉部材に設けられていることでこれらを防
止することができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記密閉部材は、弾性部材であることを特徴とす
る。請求項4の発明は、請求項1の構成において、前記
密閉部材は、高分子弾性材料で形成されることを特徴と
する。請求項3又は請求項4の構成によれば、それぞれ
ヘッドが密閉部材に当接した際に弾性材がたわむことに
より確実にヘッドを密閉することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の構成におい
て、複数の前記ヘッドを有しており、前記ベース部材に
は、複数の前記ヘッドを密閉するための少なくとも1つ
の前記密閉部材が設けられていることを特徴とする。請
求項5の構成によれば、プリンタ装置が複数のヘッドを
有していても、密閉部材は、ヘッドを使用しないときに
これらのヘッドのオリフィス部を密閉することができ
る。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の構成におい
て、前記密閉部材には、前記インクを吸収する多孔質の
吸収体が設けられていることを特徴とする。請求項6の
構成によれば、ヘッドが密閉部材に密着すると、ヘッド
のオリフィス部付近の余分なインクは吸収体に吸収され
る。このため、密閉部材は、ヘッドのオリフィス部付近
の余分なインクを効率よく吸収し、安定したメニスカス
を保つことができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項1の構成におい
て、前記密閉部材が設けられた部分を除く前記ベース部
材の表面には、前記インクを吸収する多孔質の吸収体が
設けられていることを特徴とする。請求項7の構成によ
れば、密閉部材の周囲のベース部材に散乱したインクが
吸収される。従って、プリンタ装置は、ヘッドを使用し
ない間であっても内部を清潔に保つことができる。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の構成におい
て、前記密閉部材が設けられた部分を除く前記ベース部
材の表面には、粘着材が設けられていることを特徴とす
る。請求項9の発明は、請求項1の構成において、前記
密閉部材が設けられた部分を除く前記ベース部材の表面
には、ゲル材が設けられていることを特徴とする。請求
項8又は請求項9の構成によれば、それぞれ粘着材又は
ゲル材によって、性能維持シートがプリンタ装置を通過
する際に接触する部分をクリーニングすることができ
る。
【0014】請求項10の発明は、請求項1の構成にお
いて、前記プリンタ装置には前記記録媒体の位置を検出
するための検出手段が設けられていることを特徴とす
る。請求項10の構成によれば、検出手段は、プリンタ
装置内での記録媒体の位置を正確に検出することができ
る。従って、密閉部材は、正確に位置決めされてヘッド
を密閉することができる。
【0015】請求項11の発明は、請求項1の構成にお
いて、前記ベース部材を保護するためのものであって、
前記ベース部材にほぼ平行となるように前記ベース部材
の一辺に屈曲可能に固定された平面状の部材でなる保護
シート部材を有することを特徴とする。請求項11の構
成によれば、性能維持シートを使用しない場合には、密
閉部材が保護シート部材によって覆われているので、性
能維持シートの寿命を長くすることができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。第1実施形態 図1は、プリンタ装置1の外観の一例を示す斜視図であ
る。プリンタ装置1は、例えばインクジェットタイプの
プリンタであり、図示しないコンピュータ等の電子機器
と所定の信号線との接続によってあるいは、無線によっ
てデータ通信が行われている。プリンタ装置1は、筐体
1bの前面やや右下部にカートリッジ3、筐体1bの前
面やや右上部に排出口1aが設けられている。カートリ
ッジ3は、印画紙2(記録媒体)等を保持するためのも
のであり、筐体1bに着脱可能である。印画紙2は、カ
ートリッジ3に複数枚セットできるようになっており、
プリンタ装置1によって所定の文字、画像等が印画され
る。印画された印画紙2は、排出口1aから排出される
構成となっている。
【0016】図2は、図1のプリンタ装置1の電気的な
構成例を示すブロック図である。プリンタ装置1は、プ
リンタ回路部45、電源部53及びプリンタ装置部43
を有する。プリンタ回路部45は、メインプロセッサC
PU部47、メカコントロール部49及びヘッドコント
ロール部51を有する。メインプロセッサCPU部47
は、メカコントロール部49及びヘッドコントロール部
51に接続されており、メカコントロール部49及びヘ
ッドコントロール部51を制御している。メインプロセ
ッサCPU部47は、プリンタ装置1の外部からイメー
ジデータIMG等のデータが入力され、所定の印画処理
を行う。メインプロセッサCPU部47には、好ましく
は上記イメージデータIMG以外にも、コンピュータ等
の電子機器からの図示しない印画制御信号が入力され
る。このイメージデータIMGは、プリンタ装置1に設
けられたヘッドのヘッドヒータ8a等のヘッド印画駆動
信号としてヘッドコントロール部51に送られる。この
ヘッドは、インクを吐出又は気化して図示しないオリフ
ィス部から記録媒体にインクを着弾し、このデータに基
づく画像等の印画を行う。
【0017】メカコントロール部49は、紙送り用モー
タ33、ヘッド上下用モータ31、給紙用モータ41及
びパターン検出センサ10(検出手段)にも接続されて
おり、これらを制御している。メカコントロール部49
は、メインプロセッサCPU部47からの制御信号によ
って制御されている。ヘッドコントロール部51は、ヘ
ッドヒータ8aに接続されており、これを制御する。ヘ
ッドコントロール部51には、上記イメージデータIM
Gが印画駆動信号として送られ、ヘッド8のヒータ部等
を駆動する。
【0018】上記電源部53は、プリンタ回路部45に
接続されており、これに電源供給している。上記プリン
タ装置部43は、紙送り用モータ33、ヘッド上下用モ
ータ31、給紙用モータ41、パターン検出センサ10
及びヘッドヒータ8aを有する。パターン検出センサ1
0は、配置されたものがキャップシート20であるか否
かを判別するためのセンサである。パターン検出センサ
10は、印画紙2やキャップシート20が所定の位置に
送られてきていることも判別することができる機能を有
していてもよい。尚、印画紙2やキャップシート20が
所定の位置に送られてきていることは、パターン検出セ
ンサ10の他に送り部材検出センサ10aが設けられて
いる構成でもよい。以下の説明では、一例としてパター
ン検出センサ10が両機能を有するものとして説明す
る。
【0019】紙送り用モータ33は、印画紙2を送るた
めの駆動源である。ヘッド上下用モータ31は、印画紙
2に印画するための後述するヘッドを印画紙2に近接す
るように下げたり、印画紙2から離れるように上げるた
めの駆動源である。給紙用モータ41は、図示しない自
動給紙機構によって印画紙2を図1のカートリッジ3か
ら取得し、ヘッドへと給紙するための駆動源である。ヘ
ッドヒータ8aは、インクを吐出又は気化するための加
熱源である。
【0020】図3は、図1の筐体1bの内部に設けられ
たヘッド8周辺の構成例を示す側面図である。プリンタ
装置1は、給紙側送りローラ5、給紙側送りローラ4、
パターン検出センサ10、プラテンベース9、ヘッド
8、キャプスタン相手側ローラ7及びキャプスタンロー
ラ6を有する。給紙側送りローラ5及び給紙側送りロー
ラ4は、それぞれ円筒又は円柱形状である。給紙側送り
ローラ5及び給紙側送りローラ4のいずれか一方は、図
2の紙送り用モータ33の駆動によって回転する。給紙
側送りローラ5及び給紙側送りローラ4は、上記自動給
紙機構の一部としての図2の給紙用モータ41によって
給紙された印画紙2を挟み込みながら回転する構成とな
っている。従って、印画紙2はC1方向に送られる。
【0021】パターン検出センサ10は、プラテンベー
ス9及び給紙用送りローラ4の間に設けられており、キ
ャップシート20が有るか否か、つまりキャップシート
20に設けられた判別パターンを読み取るためのセンサ
である。判別パターンは、キャップシート20である旨
の所定の識別子を表している。
【0022】キャプスタン相手側ローラ7及びキャプス
タンローラ6は、それぞれ円筒又は円柱形状である。キ
ャプスタンローラ6は、図2の紙送り用モータ33の駆
動によって回転する。キャプスタン相手側ローラ7及び
キャプスタンローラ6は、印画紙2を挟み込みながら回
転する構成となっている。従って、印画紙2はC1方向
に引かれるように送られる。
【0023】プラテンベース9は、平板状の部材であ
り、給紙側送りローラ4及びキャプスタンローラ6の間
のヘッド8の真下となる位置に、印画紙2に平行に設け
られている。プラテンベース9は、ヘッド8が印画紙2
に印画する際に印画紙2を支持するための部材である。
【0024】図4(A)は、図3のヘッド8の構成例を
示す側面断面図であり、図4(B)は、図4(A)のヘ
ッド8をオリフィス面101aから見た場合の構成例を
示す平面図である。図4(A)は、図4(B)のヘッド
8のD−D’断面図を示している。ヘッド8は、ヘッド
ヒータ8a、インク供給部103、オリフィスプレート
101及びオリフィス部102を有し、印画紙2に面す
るオリフィス面101aを有する。ヘッド8は、印画紙
2のほぼ幅相当の長さを持つ、例えばサーマル方式の長
尺ヘッドである。ヘッドヒータ8aは、オリフィス部1
02の奥に設けられており、加熱することによりオリフ
ィス部102よりインクの液滴Iを吐出する。インク供
給部103は、インクをオリフィス部102に供給す
る。オリフィスプレート101は、ヘッド8のオリフィ
ス面101aにおいて穴状のオリフィス部102を構成
する平板状の部材である。オリフィス部102は、イン
クの吐出口である。
【0025】プリンタ装置1は以上のような構成であ
り、次にその動作について説明する。プリンタ装置1に
は、図1に示すように印画紙2がセットされたカートリ
ッジ3が着脱可能に装着されている。プリンタ装置1
は、外部から印画指令を受けると、自動給紙機構がカー
トリッジ3から印画紙2を取得し、図3の給紙用ローラ
5及び給紙用ローラ4によって挟み込むように紙送りを
行う。印画紙2は、プラテンベース9に支持され、また
キャプスタン相手側ローラ7及びキャプスタンローラ6
によって挟み込まれつつ、C1方向に送られる。この
時、ヘッド8は、イメージデータIMGに基づいてオリ
フィス部102からインクを吐出又は気化することによ
って印画紙2に印画を行う。印画が終了した印画紙2
は、図1の排出口1aから排出される。
【0026】図5は、本発明の好ましい実施形態として
のプリンタ装置100の性能維持シートとしてのキャッ
プシート20の構成例を示す斜視図である。キャップシ
ート20は、ベース材24(ベース部材)及びヘッド保
存用キャップ21(密閉部材)を有する。ベース材24
は、伸縮しないものの自由に屈曲可能な平面状の部材で
あり、例えばPET(polyethyleneter
ephthalate)を材質としている。
【0027】ヘッド保存用キャップ21は、C1方向の
垂直方向(以下「幅方向」という)においてベース材2
4よりやや短く、幅方向において長尺な上側が開口した
箱状の部材である。ヘッド保存用キャップ21の材質の
一例としては、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴ
ム)、FKM(フッ素ゴム)、NBR(ニトリルゴ
ム)、CR(クロロプレンゴム)、IR(イソプレンゴ
ム)、IIR(ブチルゴム)、シリコンゴム、NR(天
然ゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、BR
(ブタジエン)等が挙げられる。
【0028】本発明の第1実施形態において特徴的なこ
とは、ヘッド保存用キャップ21は、好ましくは弾性部
材であることである。このような構成とすると、後述す
るようにヘッド8は、ヘッド保存用キャップ21に当接
した際に弾性部材がたわむことにより確実にヘッド8を
密閉することができるばかりでなく、損傷することを防
止することができる。
【0029】図6は、図3のヘッド8周辺に印画紙2の
代わりに図5のキャップシート20が配置された状態を
側面から見た場合の一例を示す部分断面図である。キャ
ップシート20は、上述した印画紙2と同様に給紙側送
りローラ5等によってC1方向に送られる構成となって
いる。ヘッド保存用キャップ21は、C1方向に送られ
るときに給紙送り用ローラ5及びキャプスタン相手側ロ
ーラ7が乗り上げそうであるが、後述する図12に示す
ようにそれぞれ幅方向において2つの給紙送り用ローラ
5及びキャプスタン相手側ローラ7が設けられた間を送
られるのでこのようなことはない。
【0030】図6のヘッド8は、例えばやや傾斜して設
けられており、図示しない所定の上下移動機構によって
Z方向に上下するようになっている。尚、ヘッド8は、
傾斜して設けられていなくてもよいことはいうまでもな
い。従って、キャップシート20は、ヘッド保存用キャ
ップ21がヘッド8の真下に配置されると、C1方向で
の移動が停止される。そして、ヘッド8は、Z方向にお
ける下方に下げられ、断面が凹形状の凹部でなるヘッド
保存用キャップ21によって覆われる。ヘッド保存用キ
ャップ21の凹部によって覆われるヘッド8の部分は、
少なくともインクを吐出するための図4(A)のオリフ
ィス部102である。
【0031】図6のキャップシート20は、ヘッド8及
びプラテンベース9によって挟み込まれて、確実に固定
される。この状態では、ヘッド8を覆っているヘッド保
存用キャップ21の凹部内はインクが気化されて飽和状
態となり、ある一定以上のインクが蒸発しないようにな
る。このため、ヘッド8は、非使用時にこの状態にして
おくと、次回使用したときにも性能を維持することがで
きる。尚、次回使用するときは、上下移動機構によって
ヘッド8を上昇させ、キャップシート20をC1方向に
送って、例えば図1の排出口1aから排出すればよい。
【0032】図7は、図5のキャップシート20の変形
例を示す斜視図である。図8は、図3のヘッド8周辺に
印画紙2の代わりに図7のキャップシート20aが配置
された状態の一例を示す側面部分断面図である。キャッ
プシート20aは、図5のキャップシート20とほぼ同
様の構成及び用途であるが、例えば箱状の部材の長手面
の角部に少なくとも1つの空気抜き穴35が設けられて
いる。キャップシート20aをこのような構成とする
と、ヘッド8がヘッド保存用キャップ21に密着し、ヘ
ッド保存用キャップ21の外壁部がたわむことにより、
凹部の内圧が上昇する。このとき、ヘッド8のオリフィ
ス部102の圧力も上昇し、その圧力によってオリフィ
ス部に形成されていたメニスカスが内部に後退する。こ
れにより、気泡がヘッド8内に進入することを防止する
ことができる。また、ヘッド8をヘッド保存用キャップ
21から離す場合には、ヘッド保存用キャップ21の凹
部の内圧が下がって、インクがヘッド8のオリフィス部
より漏れ出ることを防ぐことができる。
【0033】プリンタ装置1は以上のような構成であ
り、次に図1〜図16を参照しながらそのクリーニング
動作について説明する。図9、図10及び図11は、そ
れぞれプリンタ装置1の動作例を示すフローチャートで
ある。具体的には、図9は、プリンタ装置1における給
紙動作の一例を示すフローチャートであり、図10は、
ヘッド8をキャップシート20のヘッド保存用キャップ
21に当接するまでの動作例を示すフローチャートであ
り、図11は、ヘッド8をキャップシート20のヘッド
保存用キャップ21から離す動作例を示すフローチャー
トである。以下の説明では、印画紙2の代わりにキャッ
プシート20をセットする場合の動作例について説明す
るが、一部において印画紙2について言及している。
【0034】給紙動作(リセットモード) このリセットモードは、例えばプリンタ装置1の電源が
OFFになっていて、キャップシート20でヘッド8が
キャッピングされた状態を、電源をONすることにより
キャッピングが解除される。プリンタ装置1は、電源が
ONされると、リセットモードを開始する(ステップS
T1)。プリンタ装置1は、ヘッド8の位置をリセット
し、ヘッド8をプラテンベース9から上側に離れた位置
のホームポジションへ移動する(ステップST2)。パ
ターン検出センサ10(印画紙センサ)は、キャップシ
ート20の有無を検出する(ステップST3)。パター
ン検出センサ10は、キャップシート20がないと判断
すると、リセットモードを終了する(ステップST
8)。一方、パターン検出センサ10は、キャップシー
ト20(や印画紙2)があると判断すると、給紙モータ
41(給紙用モータ)をリセットし、給紙用モータ41
を逆転(又は正転でもよい)する(ステップST4)。
【0035】キャップシート20は、図12及び図13
に示すようにC1方向にステップ送りされる(ステップ
ST5)。パターン検出センサ10は、キャップシート
20の有無を検出する。プリンタ装置1は、キャップシ
ート20が有ると判断するとステップST5に戻り、キ
ャップシート20が無い(又はキャップシート20以外
のシート部材である)と判断すると給紙用モータ41を
一定パルス分駆動し送り後停止する(ステップST
7)。プリンタ装置1は、リセットモードを終了する
(ステップST8)。この状態では、プリンタ装置1
は、図14及び図15に示すようにヘッド8の真下に、
多少の間隙を保持してキャップシート20のヘッド保存
用キャップ21が配置されるようになっている。
【0036】ヘッドの上下移動動作(キャップモード) 図10に示すように、プリンタ装置1は、キャップモー
ドが開始される(ステップST10)。プリンタ装置1
は、上記のステップとほぼ同様にヘッド8をホームポジ
ションへ移動させるべく(ステップST11)、給紙用
モータ41をONする(ステップST12)。送られる
キャップシート20は、同様にパターン検出センサ10
(印画紙センサ)で検出され(ステップST13)、同
様にステップ送りされる(ステップST14)。ここ
で、パターン検出センサ10は、キャップシート20で
あるか印画紙2であるかを判断する。具体的には、パタ
ーン検出センサ10は、例えばキャップシート20の裏
面に設けられた判別パターンを読み取り、送られてきた
シート状の部材がキャップシート20であるか否かを判
別する。パターン検出センサ10が印画紙2等(キャッ
プシート20以外)であると判断すれば、印画紙2等が
排紙され(ステップST16)、処理が終了する(ステ
ップST17)。
【0037】一方、パターン検出センサ10がキャップ
シート20であると判断すると、給紙・セッティングを
終了する(ステップST18)。そして、ヘッド8は、
軸15を中心として時計回転方向に回転されることで降
下し、キャップシート20のヘッド保存用キャップ21
に当接する(ステップST19)。これで、プリンタ装
置1のヘッド8は、キャッピングが完了する(ステップ
ST20)。この状態では、図16に示すようにヘッド
8は、キャップシート20のヘッド保存用キャップ21
の凹部によって覆われている。このため、ヘッド保存用
キャップ21の凹部内はインクが飽和状態となっており
インクがヘッド8から蒸発せず、乾燥を防止することが
できる。また、ヘッド8は、ゴミ等の付着を防止するこ
とができる。従って、プリンタ装置1は、次回使用する
ときまでヘッド8の性能を維持することができる。
【0038】キャップモード解除 図11に示すようにヘッド8のキャッピングを解除しよ
うとする場合(ステップST30)は、図16の状態か
ら図15の状態、つまりヘッド8を軸15を中心として
反時計回りに回転することでヘッド8をZ方向とは逆に
上昇させ(ステップST31)、給紙用モータ41を逆
回転するように一定パルス数分駆動し(ステップST3
2)、キャップシート20をカートリッジ3又は排出口
1aの方向に排出する(ステップST33)。この状態
では、プリンタ装置1の内部には、キャップシート20
が存在しておらず、カートリッジ3に印画紙2をセット
し、所定の印刷処理を行えば前回使用したときとほぼ同
じ状態で性能が維持されたヘッド8によって印画を行う
ことができる。
【0039】本発明の実施形態によれば、キャッピング
されたヘッド8は、図16に示すようにキャップシート
20のヘッド保存用キャップ21の凹部によって覆われ
ている。このため、ヘッド保存用キャップ21の凹部内
はインクが飽和状態となっており、インクがヘッド8の
オリフィス部から蒸発しない。従って、プリンタ装置1
は、専用の部品を必要せず、次回使用するときまで容易
にヘッド8の性能を維持することができる。
【0040】第2実施形態 図17は、本発明の第2実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート20b周辺の構成例を示す側面部分断
面図であり、図18は、図17のキャップシート20b
の構成例を示す斜視図である。キャップシート20b
(プリンタ装置の性能維持シート)は、図1〜図16に
おいて第1実施形態としてのキャップシート20とほぼ
同様の構成であるので、異なる点についてのみ説明す
る。キャップシート20bは、プリンタ装置1において
ヘッド8の代わりに複数のヘッド8a、8b、8cが設
けられている場合にも適用できる構成となっている。す
なわち、キャップシート20bには、上記のヘッド保存
用キャップ21の代わりに、図18に示すようにC1方
向においてやや長いヘッド保存用キャップ21d(密閉
部材)がほぼ同様の位置に設けられている。このヘッド
保存用キャップ21dは、図17に示すようにヘッド8
a〜8cを覆う構成になっている。
【0041】本発明の第2実施形態によれば、第1実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、複数のヘッド8aを有するプリンタ装置であって
も同様にヘッド8a等の性能維持を図ることができる。
【0042】第3実施形態 図19は、本発明の第3実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート20c周辺の構成例を示す側面部分断
面図であり、図20は、図19のキャップシート20c
の構成例を示す斜視図である。キャップシート20c
は、図1〜図16において第1実施形態としてのキャッ
プシート20とほぼ同様の構成である。また、キャップ
シート20cは、図17及び図18において第2実施形
態としてのキャップシート20bと同一の符号を付した
箇所はほぼ同様の構成であるので、異なる点についての
み説明する。
【0043】図17のキャップシート20bにおいてC
1方向に長かったが、キャップシート20cは、これに
代えてヘッド8a、8b、8cそれぞれを覆うためのヘ
ッド保存用キャップ21a(密閉部材)、21b(密閉
部材)、21c (密閉部材)が設けられている。すなわ
ち、キャップシート20b及び20cは、少なくとも1
つの保存用キャップ21等が設けられていればよい。
【0044】本発明の第3実施形態によれば、第2実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、複数のヘッド8a等をさらに密閉できるので、複
数のヘッド8a等を有するプリンタ装置のヘッド8a等
の性能維持を図ることができる。
【0045】第4実施形態 図21(A)は、本発明の第4実施形態としてのプリン
タ装置のキャップシート20dの構成例を示す側面断面
図であり、図21(B)は、本発明の第4実施形態とし
てのプリンタ装置のキャップシート20eの別の構成例
を示す側面断面図である。キャップシート20dは、図
1〜図16において第1実施形態としてのキャップシー
ト20とほぼ同様の構成であるので、異なる点について
のみ説明する。
【0046】キャップシート20dは、ヘッド保存用キ
ャップ21e(密閉部材)が図21(A)に示すように
箱状でなく、底部がなく貫通した形状となっている。キ
ャップシート20dにおいて特徴的なことは、ヘッド保
存用キャップ21eの底部に相当するベース材24上に
多孔質吸収体25が設けられていることである。多孔質
吸収体25の一例としては、例えばPVA多孔質体(ポ
リビニルアルコール)、PVF多孔質体(ポリビニルホ
ルマール)、ポリウレタン多孔質体、ポリエチレン燒結
体、ゴムスポンジ等があり、上記多孔質体での気孔径
は、数μm〜数百μmの任意の径を使用しても良い。ま
た、上記多孔質体での空孔率においても任意である。
【0047】また、キャップシート20dは、上記キャ
ップシート20と同様の構成に、図21(B)に示すよ
うにヘッド保存用キャップ21の底部に多孔質吸収体2
5が設けられているキャップシート20eのような構成
であっても良いことはいうまでもない。
【0048】尚、このようにキャップシートのヘッド保
存用キャップ20d等の底部に多孔質吸収体25を設け
ることは、それぞれ上記第2実施形態及び第3実施形態
のキャップシートに適用しても良いことはいうまでもな
い。
【0049】本発明の第4実施形態によれば、第3実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、密閉した際のヘッド8等のインクを多孔質吸収体
25によって吸収することができる。
【0050】第5実施形態 図22は、本発明の第5実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート20fの構成例を示す側面断面図であ
り、図23は、図22のキャップシート20fの構成例
を示す斜視図である。キャップシート20dは、図1〜
図16において第1実施形態としてのキャップシート2
0とほぼ同様の構成であるので、異なる点についてのみ
説明する。
【0051】キャップシート20fにおいて特徴的なこ
とは、図22や図23に示すようにヘッド保存用キャッ
プ21が設けられた部分を除くベース部材24の表面
に、部分的あるいは全面にインクを吸収する多孔質吸収
体22が設けられていることである。多孔質吸収体22
の材質の一例としては、上記の第4実施形態での多孔質
吸収体25と同様の材質である。
【0052】また、キャップシート20fは、ヘッド保
存用キャップ21が設けられた部分を除くベース部材2
4の表面に、粘着材やゲル材を設けても良い。粘着材の
材質の一例としては、アクリル系粘着材、ゴム系粘着材
等が挙げられる。また、その粘着力は任意である。一
方、ゲル材の材質の一例としては、ウレタン系ゲル材、
シリコン系ゲル材等が挙げられる。また、その硬度は任
意であり、例えばアスカーC硬度で80゜以下の任意の
値に設定可能である。
【0053】尚、このようにヘッド保存用キャップ21
が設けられた部分を除くベース部材24の表面に多孔質
吸収体22を設けることは、それぞれ上記第2実施形態
〜第4実施形態のとしてのキャップシートに適用しても
良いことはいうまでもない。
【0054】本発明の第5実施形態によれば、第1実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、プリンタ装置においてキャップシート20fが通
過する部分、例えば図示しない紙送り機構部に付着した
塵埃等の汚れを除去することができる。
【0055】第6実施形態 図24は、本発明の第6実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート20gの構成例を示す斜視図であり、
図25は、図24のキャップシート20gを含むヘッド
8周辺の構成例を示す側面部分断面図である。キャップ
シート20gは、図1〜図16において第1実施形態と
してのキャップシート20とほぼ同様の構成であるの
で、異なる点についてのみ説明する。
【0056】キャップシート20gにおいて特徴的なこ
とは、第1実施形態としてのキャップシート20のヘッ
ド保存用キャップ21の代わりに高分子弾性材料26
(密閉部材)を設けている点である。高分子弾性材料2
6は、ヘッド保存用キャップ21が設けられていた部分
に沿って設けられている。高分子弾性材料26は、図2
5に示すようにヘッド8が押し下げられることで、ヘッ
ド8のオリフィス部が密着し弾性変形する。従って、ヘ
ッド保存用キャップ21のように凹部が設けられている
必要がない。高分子弾性材料26の材質の一例として
は、弾性変形可能な材質、例えばEPDM(エチレンプ
ロピレンジエンゴム)、FKM(フッ素ゴム)、NBR
(ニトリルゴム)、CR(クロロピレンゴム)、IR
(イソプレンゴム)、IIR(ブチルゴム)、シリコン
ゴム、NR(天然ゴム)、SBR(スチレンブタジエン
ゴム)、BR(ブタジエンゴム)等を挙げることができ
る。上記ゴム材料において、EPDM、NBR、IR、
IIR、NR、SBR、BR等には架橋材が使用される
が、架橋材としては硫黄、有機過酸化物、変性フェノー
ル、金属酸化物等、任意の架橋材が挙げられる。
【0057】また、高分子弾性材料26は、図24にお
いて直方体形状であるが、これに限らず、その表面で直
接密閉機能を満たせばどのような形状であってもよい。
【0058】尚、キャップシートにおいてヘッド保存用
キャップ21の代わりに高分子弾性材料26を設けるこ
とは、それぞれ上記第2実施形態〜第5実施形態として
のキャップシートに適用しても良いことはいうまでもな
い。
【0059】本発明の第6実施形態によれば、第1実施
形態とほぼ同様の効果を発揮できるとともに、これに加
えて、ヘッド8と高分子弾性材料26との位置合わせを
正確に行う必要がなくなるとともに、高分子弾性材料2
6がたわむことにより確実にヘッド8を密閉することが
でき、ヘッド8にも傷が付きにくくなる。
【0060】応用例 図26(A)及び図27(A)は、それぞれ上記キャッ
プシートの応用例を示す側面図であり、図26(B)及
び図27(B)は、それぞれ図26(A)及び図27
(A)のキャップシートを上部から見た場合の構成例を
示す平面図である。この応用例としてのキャップシート
20hは、上述の実施形態としてのヘッド保存用キャッ
プのいずれかが設けられている。ここでは、一例として
キャップシート20hには、1つのヘッド保存用キャッ
プ21が設けられているものとして説明している。すな
わち、キャップシート20hは、ベース部材24、シー
ト36(保護シート部材)、ヘッド保存用キャップ21
(密閉部材)及び接着部37を有する。ベース部材24
は、既に説明したベース部材と同様の構成なので説明を
省略する。シート36は、図26(A)に示すように平
面状の部材であり、ベース部材24の上面を覆うように
設けられている。シート36は、接着部37によって一
端がベース部材24に接着されており、図27(A)及
び図27(B)に示すように少なくとも接着部37近傍
にて屈曲可能な部材である。
【0061】従って、キャップシート20hは、シート
36が接着部37近傍で曲がることで、シート36がヘ
ッド保存用キャップ21を含むベース部材24の表面を
覆ったり剥がすことができる構成となっている。また、
シート36には、図26(A)に示すようにシート36
がベース部材24を覆うときに、ヘッド保存用キャップ
21を包囲するような凹部36aが設けられている。凹
部36aは、ヘッド保存用キャップ21の高さよりもや
や深くなるように形成されている。従って、シート36
がベース部材24を覆うと、ヘッド保存用キャップ21
は、シート36の凹部36aによって包囲されることに
なる。
【0062】このため、キャップシート20hを使用し
ない時は、図26(A)及び図26(B)に示すように
ヘッド保存用キャップ21はシート36によって保護さ
れていることになる。キャップシート20hを使用する
ときには、図27(A)及び図27(B)に示すように
シート36が剥がされて、ヘッド保存用キャップ21が
使用可能となる。この状態のキャップシート20hは、
既に説明したキャップシートとほぼ同様にプリンタ装置
に挿入され、ヘッド8等の非使用時の性能維持を図ると
ともに保護を行う。尚、このキャップシート20hは、
プリンタ装置の性能維持後は挿入された方向に戻される
のが好ましい。
【0063】本応用例によれば、上記第1実施形態〜第
6実施形態の効果を発揮できると共に、キャップシート
20hを使用しないときは、ヘッド保存用キャップ21
が保護膜としてのシート36によって覆われているの
で、使用しない時におけるヘッド保存用キャップ21の
保存状態を良くすることができる。
【0064】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上記実施形態の各構成は、その一
部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わ
せることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリンタ装置に専用の部品を設けることなく、容易に非
使用時のヘッドの性能維持を図ることができるプリンタ
装置の性能維持シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ装置の外観の一例を示す斜視図。
【図2】図1のプリンタ装置の電気的な構成例を示すブ
ロック図。
【図3】図1の筐体の内部に設けられたヘッド周辺の構
成例を示す側面図。
【図4】図3のヘッドの構成例を示す側面断面図及び、
図4(A)のヘッドをオリフィス面から見た場合の構成
例を示す平面図。
【図5】本発明の好ましい実施形態としてのプリンタ装
置の性能維持シートとしてのキャップシートの構成例を
示す斜視図。
【図6】図3のヘッド周辺に印画紙の代わりに図5のキ
ャップシートが配置された状態を側面から見た場合の一
例を示す部分断面図。
【図7】図5のキャップシートの変形例を示す斜視図で
ある。
【図8】図3のヘッド周辺に印画紙の代わりに図7のキ
ャップシートが配置された状態の一例を示す側面部分断
面図。
【図9】プリンタ装置の動作例を示すフローチャート。
【図10】プリンタ装置の動作例を示すフローチャー
ト。
【図11】プリンタ装置の動作例を示すフローチャー
ト。
【図12】図6のヘッド周辺をZ方向における上部から
見た場合の構成例を示す平面図。
【図13】図12のヘッド周辺を側面から見た場合の動
作例を示す側面図。
【図14】図6のヘッド周辺をZ方向における上部から
見た場合の構成例を示す平面図。
【図15】図14のヘッド周辺を側面から見た場合の動
作例を示す側面図。
【図16】図14のヘッド周辺を側面から見た場合の動
作例を示す側面図。
【図17】本発明の第2実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート周辺の構成例を示す側面部分断面図。
【図18】図17のキャップシートの構成例を示す斜視
図。
【図19】本発明の第3実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシート周辺の構成例を示す側面部分断面図。
【図20】図19のキャップシートの構成例を示す斜視
図。
【図21】本発明の第4実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシートの構成例を示す側面断面図、及びその
キャップシートの別の構成例を示す側面断面図。
【図22】本発明の第5実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシートの構成例を示す側面断面図。
【図23】図22のキャップシートの構成例を示す斜視
図。
【図24】本発明の第6実施形態としてのプリンタ装置
のキャップシートの構成例を示す斜視図。
【図25】図24のキャップシートを含むヘッド周辺の
構成例を示す側面部分断面図。
【図26】キャップシートの応用例を示す側面図、及び
キャップシートを上部から見た場合の構成例を示す平面
図。
【図27】キャップシートの応用例を示す側面図、及び
キャップシートを上部から見た場合の構成例を示す平面
図。
【図28】従来のプリンタ装置を上部から見た場合の構
成例を示す平面図。
【符号の説明】
1・・・プリンタ装置、2・・・印画紙(記録媒体)、
8・・・ヘッド、8a〜8d・・・ヘッド、10・・・
パターン検出センサ(検出手段)、20・・・キャップ
シート(プリンタ装置の性能維持シート)、20a〜2
0h・・・キャップシート(プリンタ装置の性能維持シ
ート)、21・・・ヘッド保存用キャップ(密閉部
材)、21a〜21e・・・ヘッド保存用キャップ(密
閉部材)、22・・・多孔質吸収体、24・・・ベース
材(ベース部材)、25・・・多孔質吸収体、26・・
・高分子弾性材料(密閉部材)、36・・・シート(保
護シート部材)、36a・・・凹部、37・・・接着
剤、102・・・オリフィス部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクの液滴を吐出又は気化させること
    により記録媒体に印画するためのものであって、前記記
    録媒体に対して近接したり離すことのできるヘッドを有
    するプリンタ装置の性能維持シートであって、 前記プリンタ装置の外部から挿入可能なベース部材と、 前記ベース部材の表面に設けられており、前記ヘッドの
    オリフィス部を密閉するための密閉部材とを備えること
    を特徴とするプリンタ装置の性能維持シート。
  2. 【請求項2】 前記密閉部材には、少なくとも1つの空
    気抜き穴が設けられている請求項1に記載のプリンタ装
    置の性能維持シート。
  3. 【請求項3】 前記密閉部材は、弾性部材である請求項
    1に記載のプリンタ装置の性能維持シート。
  4. 【請求項4】 前記密閉部材は、高分子弾性材料で形成
    される請求項1に記載のプリンタ装置の性能維持シー
    ト。
  5. 【請求項5】 複数の前記ヘッドを有しており、 前記ベース部材には、複数の前記ヘッドを密閉するため
    の少なくとも1つの前記密閉部材が設けられている請求
    項1に記載のプリンタ装置の性能維持シート。
  6. 【請求項6】 前記密閉部材には、前記インクを吸収す
    る多孔質の吸収体が設けられている請求項1に記載のプ
    リンタ装置の性能維持シート。
  7. 【請求項7】 前記密閉部材が設けられた部分を除く前
    記ベース部材の表面には、前記インクを吸収する多孔質
    の吸収体が設けられている請求項1に記載のプリンタ装
    置の性能維持シート。
  8. 【請求項8】 前記密閉部材が設けられた部分を除く前
    記ベース部材の表面には、粘着材が設けられている請求
    項1に記載のプリンタ装置の性能維持シート。
  9. 【請求項9】 前記密閉部材が設けられた部分を除く前
    記ベース部材の表面には、ゲル材が設けられている請求
    項1に記載のプリンタ装置の性能維持シート。
  10. 【請求項10】 前記プリンタ装置には前記記録媒体の
    位置を検出するための検出手段が設けられている請求項
    1に記載のプリンタ装置の性能維持シート。
  11. 【請求項11】 前記ベース部材を保護するためのもの
    であって、前記ベース部材にほぼ平行となるように前記
    ベース部材の一辺に屈曲可能に固定された平面状の部材
    でなる保護シート部材を有する請求項1に記載のプリン
    タ装置の性能維持シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1582356A2 (en) 2004-03-23 2005-10-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cap for ink jet head
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