JPH0752677B2 - ランプ異常検出回路およびランプ切替装置 - Google Patents

ランプ異常検出回路およびランプ切替装置

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JPH0752677B2
JPH0752677B2 JP63217843A JP21784388A JPH0752677B2 JP H0752677 B2 JPH0752677 B2 JP H0752677B2 JP 63217843 A JP63217843 A JP 63217843A JP 21784388 A JP21784388 A JP 21784388A JP H0752677 B2 JPH0752677 B2 JP H0752677B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はハロゲンランプ等フィラメントを使用した白熱
電球の異常を検出するランプ異常検出回路、および白熱
電球の異常が検出されたときに予備の白熱電球に切り替
えるランプ切替装置に関する。
[従来の技術] 一般に、CCDカメラ等に用いる照明用光源として照度の
高い白熱電球が使われることが多い。ところがこの白熱
電球は比較的寿命が短い。白熱電球は寿命になると、フ
ィラメント切れにより発光しなくなるか、又はフィラメ
ントが一部短絡状態になり、照度が大きく変化するとい
う現象を示す。照度が大きく変化すると、他に悪影響を
及ぼすような環境、例えば生産ラインで使用するような
場合は、白熱電球の予想寿命時間よりもかなり前に、白
熱電球を交換するということが必要であり、そのため、
メンテナンスが煩雑になり、ランニングコストが高くな
るという欠点があった。
そこで、このような欠点をなくすために、ランプ切れの
予告検出が要請されているが、現状では未だ効果的な検
出方法はない。そのため、有効な検出方法を見いだすた
めには白熱電球の溶断特性が重要となる。これをハロゲ
ンランプを例にとって説明する。
ハロゲンランプが寿命になった場合、そのフィラメント
が切れて(溶断)点灯しなくなるが、この溶断時のハロ
ゲンランプに流れる電流特性を示したのが第4図であ
る。この図からわかるように、フィラメントの溶断は一
度に完全に切れるのではなく、崩れるように発生するた
め、フィラメント各部が短絡状態になりながら進行して
いく。このため各段階で電流が増減し、最終的には完全
に溶断するという過程をたどる。そして、溶断現象が始
まってから最長でも数秒以内でフィラメントは完全に溶
断する。
ところで、ハロゲンランプに電力を供給する電源とし
て、一般にスイッチング電源が使われており、これには
自己の回路素子を保護するため、一定以上の電流が流れ
ないようにする過電流防止機能が付いている。第5図は
この過電流垂下特性例を示したもので、定格電流8.3Aに
対して約115%(9.5A)以上は電圧を垂下させて電流を
制限している。
このためランプの溶断現象が起きて電流が増加し、9.5A
に達した場合、スイッチング電源がこの溶断現象を止め
る働きをして、フィラメントの一部が崩れた状態(半切
れ状態又は一部短絡状態)のまま、ハロゲンランプは点
灯を続けることになる。この電流制限された状態は、第
4図で示せばa点辺りになる。この点で止まるから、寿
命は幾分伸びるものの、いずれは溶断に至る。この状態
を検出できれば、ランプ異常の有効検出が可能になる。
また、ランプによっては9.5Aを越える前にフィラメント
が完全に溶断する場合もある。
上述した半切れ時のフィラメントの様子を示したのが第
6図(ロ)で、同(イ)は正常時のフィラメントの様子
を示す。また半切れ発生時のランプ電流、ランプ電圧、
照度(ランプ光を導いたファイバ先端で測定した照度)
の各変動特性を示したのが第7図(イ)、(ロ)、
(ハ)である。但し、第7図に示した値は一例であり、
フィラメントの溶断の仕方はそれぞれ異なるため、ラン
プ半切れ後のランプ電圧、照度の変化率も個々に異なっ
た値を取る。
以上述べたように、ランプ寿命時のフィラメントの溶断
現象は、半切れ状態になる場合と、完全に溶断する場合
とがあるため、その検出方法も2通り必要になる。本発
明では、このうちの半切れ状態の検出を取り上げること
とする。
第8図は正常なランプと半切れ状態のランプとのランプ
電圧に対するランプ電流を示したものである。この図か
らわかるように半切れ状態のランプは、フィラメントの
インピーダンスが低下するため、同じ電圧を加えても正
常なランプよりランプ電流が多くなる。
そこで従来は、このランプ電流差に着目し、ランプ電流
を検出することにより、フィラメントの半切れないし、
一部短絡検出を行っていた。即ち、第2図に示すように
正常ランプ電流eよりも大きな一定電流値a(等と9A)
を設定し、ランプに流れる電流がその設定値aを越えた
とき、フィラメントの一部短絡が生じたとするものであ
る。
一方、出射光量をコントロールするために、電圧調整式
調光機能により調光する方式の場合は、第2図の設定値
aのように、一定電流値(9A)以上の電流が流れたこと
によりフィラメントの一部短絡検出を行おうとすると、
ランプ電圧が低いときにランプ電流も低下するために、
フィラメント一部短絡ランプ電流bと設定値aとの交点
cよりも、ランプ電圧が高いときは検出が可能となる
が、交点cよりもランプ電圧が低いときは一部たなくの
検出ができなくなるという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように従来のランプ異常検出回路では、この異
常電流を検出するための設定電流を、定格電圧時に設定
した一定値としていたので、調光のために白熱電球に供
給する電源電圧を下げた場合、一部短絡電流も下がって
しまうため、定格電圧よりも低いときに、この一部短絡
を検出することが困難であった。
また、従来のものでは、たとえランプ異常を検出できた
としても、白熱電球の交換を待たなければ引き続き照射
できなかったので、その間撮影が中断するという欠点が
あった。
本発明の目的は、白熱電球の供給電圧が低い場合であっ
ても、フィラメントの一部短絡を検出することが可能な
ランプ異常検出回路を提供することにある。
また本発明の目的は、上記目的に加え、ランプ異常が検
出されたとき、自動的に正常なランプに切り替えること
が可能なランプ切替装置を提供することにある。
また本発明の目的は、上記目的に加え、異常時のランプ
切替えによっても、照度の落ち込みが生じないランプ切
替装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明におけるランプ異常
検出回路は、ハロゲンランプなどフィラメントを使用し
た白熱電球に電力を供給する電源が、白熱電球の光量を
可変させるために、その出力電圧を変化させる光源装置
において、フィラメント溶断前に発生するフィラメント
一部短絡時に電源電圧に比例して白熱電球に流れる異常
電流の特性に合わせた設定電流値を設け、これを白熱電
球に流れる検出電流と比較して、検出電流が設定電流よ
りも大きくなったとき異常信号を出力する異常電流検出
回路を設けてなるものである。
また本発明におけるランプ切替装置は、上記ランプ異常
検出回路において、一方を照射側白熱電球、他方を待機
側白熱電球とする白熱電球を2個設け、上記異常電流検
出回路の異常信号出力により照射側白熱電球から待機側
白熱電球に電源の電力供給を切り替える切替手段を設け
てなるものである。
また本発明におけるランプ切替装置は、一方を照射側、
他方を待機側とするハロゲンランプなどフィラメントを
使用した2個の白熱電球と、これらの白熱電球の光をそ
れぞれ遮光する遮光手段と、白熱電球の光量を可変させ
るための調光レベルを高低2種類に分割する分割手段
と、照射側白熱電球、待機側白熱電球に調光レベルに応
じた電源電圧をそれぞれ供給する照射側電源及び待機側
電源と、フィラメント溶断前に発生するフィラメント一
部短絡時に電源電圧に比例して白熱電球に流れる異常電
流の特性に合わせた設定電流値を設け、これを白熱電球
に流れる検出電流と比較して、検出電流が設定電流を越
えたとき異常信号を出力する異常電流検出回路と、正常
時は上記分割手段から出力される調光レベルの高い方を
照射側電源に、低い方を待機側電源に与えると共に、上
記遮光手段による照射側白熱電球の光の遮光を解除し、
待機側白熱電球の光を遮光し、異常時は調光レベルの高
い方を待機側電源に、低い方を照射側電源に与えると共
に、待機側白熱電球の遮光を解除し、照射側白熱電球の
光を遮光する制御手段とを備えてなるようにすることも
できる。
[作用] 本発明のランプ異常検出回路においては、白熱電球の光
量を減光させるために電源の出力電圧が低下すると、そ
れに伴ってフィラメントの一部短絡を検出するための設
定電流も低下する。すると、この低下した設定電流と検
出電流とが比較されるため、検出電流が低い値のときで
あっても、異常電流検出回路から異常信号が出力され得
る。従って、定格電圧より電源電圧が低下したときであ
っても、一部短絡が検出し難いということはない。
また本発明の第1のランプ切替装置においては、照射側
白熱電球に異常電流が流れると、異常電流検出回路がこ
れを検出して、異常信号が出力される。すると、この異
常信号によって、切替手段が照射側白熱電球から待機側
白熱電球に電源の電力供給を切り替えるため、待機側白
熱電球が自動的に点灯する。従って、白熱電球の交換作
業を待つことなく、連続照射が行える。
また、本発明の第2のランプ切替装置においては、正常
時は分割手段から低い方の調光レベルが待機側電源に加
えられる。このため低い供給電圧が待機側白熱電球に供
給され、白熱電球は予熱状態となり本来より低い照度で
点灯する。このとき待機側白熱電球の遮光手段は閉じて
その光を遮光しているので、待機側白熱電球の光は外部
に漏れない。
異常時は異常電流検出回路の異常信号出力によって制御
手段が働き、異常発生のため照度が変化した照射側白熱
電球が照射側の遮光手段によって遮光される。同時に分
割手段から、それまで低い方の調光レベルが加えられて
いた待機側電源に、高い方の調光レベルが加えられるた
め、待機側白熱電球は急速に本来の明るさに達すると共
に、待機側の遮光手段が遮光を解除するため、光源の自
動切替時に照度の落ち込みが生じることがない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を第1図〜第3図を用いて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す構成図で、特にロボッ
トに搭載される視覚部を構成する2灯式ファイバ光源装
置を例示したものである。
1はロボットの可動部に取り付けられるランプハウスで
あり、内部には特性の揃った2個のミラー付ハロゲンラ
ンプ2,3が設けられている。一つは待機側ないし予備側
で、他の一つは照射側ないしメイン側である。
各ハロゲンランプ2,3を臨むランプハウス1の前面に
は、光ファイバを用いたライトガイドが設けられる。そ
の基端が2本に別れて途中から合流して一本になり、離
れた位置にある被写体6を照射するために、カメラ、例
えばCCDカメラ5まで先端が延出している。このライト
ガイド4はハロゲンランプ2又は3のいずれから光が出
ても、同一の照度で被写体5が照らされるように、分岐
した部分を構成するファイバ心線が、合流した部分で均
等に混在するように束ねられている。ライトガイド4を
使用すると、赤外線がカットされ、光路がフレキシブル
となり、加えて先端形状がリング状でもライン状でも自
由な形状とすることができる。
ランプハウス1の後面には、各ハロゲンランプ2,3の電
源ラインが引き出され、固定部に取り付けたランプ点灯
用電源7に接続されている。この電源7は、ここでは過
電流防止機能を有するスイッチングレギュレータを用い
ているが、過電流防止機能を有するものであればシリー
ズレギュレータであってもよい。過電流防止機能は自己
の回路素子を保護するために設けられている。
フォトダイオードPDなどの受光器9は被写体6より反射
される光量の強度に比例した電圧を発生し、これがラン
プ電圧制御用アナログ電圧発生回路8に加えられる。こ
こでランプ電圧制御用アナログ電圧発生回路8は、被写
体6の反射光を被写体6の種類に拘らず一定に保持する
ための調光指令をアナログ電圧の形でランプ点灯電源7
の出力電圧制御用アナログ入力端子に加える。これによ
りCCDカメラ5は常に一定の反射光量を取り込むことが
できる。
ランプ点灯用電源7の負の出力ラインは、各ハロゲンラ
ンプ2,3の一方の端子に共通接続され、正の出力ライン
は、リレーRYを介してランプ2又は3の他方の端子のい
ずれかに択一的に接続されるようになっている。
上記リレーRYは、異常電流検出回路18によって制御され
る。この回路18は、負の電源ラインに介挿した抵抗Rか
ら取り出したランプ電流に比例する検出電圧と、基準電
圧発生回路10の出力である基準電圧とを比較して異常信
号を出力する比較回路11によって構成される。基準電圧
発生回路10は第2図に示すように、ランプ点灯用電源7
の出力であるランプ供給電圧に比例した電流設定値dに
比例する基準電圧を発生する。この一定値ではない可変
の電流設定値dは、フィラメント一部短絡時のランプ電
流bとランプ正常時のランプ電流eとの中間の値を取る
ように設定してある。予め知り得る一部短絡ランプ電流
b及び正常ランプ電流eは平均的な値であり、従って実
際のバラツキを考慮するとそれらの値の中間値が設定値
として好ましいからである。基準電圧発生器10は例えば
公知の加算器や関数発生器で構成される。
かくして比較回路11は、ランプ検出電流と設定電流とを
比較して、検出電流が設定電流よりも大きくなったとき
異常信号を切替回路19に出力する。切替回路19はTタイ
プフリップフロップ12とリレーRYとから成り、異常信号
によって、比較回路11に接続されたTタイプフリップフ
ロップ12を反転し、リレーRYをオンさせ、正の電源ライ
ンを照射側ランプ3から待機側ランプ2に切り替える。
また同時に異常信号によって、ランプ点灯用電源7に取
り付けた警報ランプ13を点灯させるようになっている。
尚、警報ランプの代わりに警報器を鳴動させるようにし
ても良い。
次に上述した構成の動作について説明する。
当初リレーRYはオフしており、照射側ランプ3側に切り
替えられている。従って、ランプ点灯用電源7からの電
力が供給されるランプ3が照射光源となり、その光がラ
イトガイド4に導かれライトガイド先端より被写体6を
照射している。
ここでランプ3のフィラメントに寿命がきて、フィラメ
ントが一部短絡状態となり、ランプ3に流れるランプ電
流が大きくなって、基準電圧発生回路10から換算して出
力される設定電流を越えると、比較回路11から異常信号
“H"が出される。するとTタイプフリップフロップ12が
反転して“H"となり、リレーRYがオンするため、それま
でランプ点灯用電源7から電力を供給されていた照明側
ランプ3から待機側ランプ2に電源供給が自動的に切り
替わり、待機側ランプ2が新たな光源となる。と同時に
警告ランプ13が点灯するので、ランプ異常が作業者に認
知される。従って、作業者はロボットが停止する間を利
用して、異常となったハロゲンランプ3を新しいランプ
と交換する。反対に電源供給され始めた予備ランプ2が
異常となったときは、同様に再度比較回路11から異常信
号が出て、今度はTタイプフリップフロップ12を“L"と
するから、リレーRYがオフすることになり、従って、新
たに交換したランプ3に切り替わる。
以上述べたように本実施例では比較回路11に設定した電
流設定値dを、第2図に示すように、ランプ供給電圧に
比例して変化させるようにしたので、調光によってたと
えば電源電圧が低下しても、フィラメントの一部短絡現
象を検知出来る。即ち、第2図において、フィラメント
一部短絡ランプ電流bと可変の電流設定値dとの交点f
よりもランプ電圧が高ければ検出が可能であり、この交
点fは電流設定値を一定とした従来の交点cよりも、大
幅に低定電圧側(5V近く)に寄っているので、低定電圧
でも一部短絡異状を確実に検出できる。なお、ランプ電
圧が5ボルトよりも小さい調光は照度が取れないので実
用の範囲外となる。
ところで、照射側のランプが寿命になったとき、待機側
のランプに切り替えるようにした上記2灯式ファイバ光
源では、全く通電されていなかった待機側のランプが新
たな光源となるため、立ち上がりに時間がかかり、一時
的に照度の落ち込みが生じる。第3図はこの切り替え時
の照度の落ち込みを解消した更に別な実施例を示す。
ランプハウス1内の2個(NO1,NO2)のハロゲンランプ
2,3の前面に、分岐ライトガイド4への光路をそれぞれ
開閉するための遮光手段であるシャッター24,14が設け
られている。これらのシャッター24,14はロータリソレ
ノイド駆動用電源23からの電圧を印加されて作動するシ
ャッター駆動用ロータリソレノイド26,16によって開閉
制御される。ロータリソレノイド駆動用電源23の出力電
圧はリレーRY2によってシャッター駆動用ロータリソレ
ノイド26または、16に択一的に印加されるようになって
いる。リレーRY2がオフのときは、図示例のように電源
電圧はNO2側のシャッター駆動用ロータリソレノイド26
に印加され、シャッター24を開いてNO2のランプ2の光
をライトガイド4に導き、NO1側のシャッター14を閉じ
てNO1のランプ3の光は遮光する。また、リレーRY2がオ
ンのときは、逆にNO1ランプ3の光を通し、NO2ランプ2
の光は遮光するようになっている。
なお、シャッターは上記したような機械的なものに限定
されず、例えば光スイッチのような光学的なものであっ
ても良い。
ランプ2,3はNO2ランプ点灯用電源27とNO1ランプ点灯用
電源17とによって、別個に電力が供給されるようになっ
ており、それらの電力を供給する電源ラインには第1図
で述べた異常電流検出回路18と同じ構成のNO2異常電流
検出回路25、NO1異常電流検出回路15がそれぞれ介設さ
れている。NO2側とNO1側の各電源27、17の出力電圧制御
用アナログ入力端子には、調光用のランプ電圧制御用ア
ナログ電圧発生回路8の出力信号が加えられる。この出
力信号は、一方のランプを待機側とすべく、他方のラン
プよりも低電圧で点灯させるため、電圧発生回路8と電
源27,17との間に設けた分割手段としての分圧回路30に
よって2種類作られ、そのいずれかをNO2側またはNO1側
の電源27,17に加えると共に、いずれのランプも照射側
又は待機側とし得るように、リレーRY1によって信号の
種類を切り替えられるようにしてある。分圧回路30は、
ここでは、ランプ電圧制御用アナログ電圧を100%と90
%とに分割して取り出すようにしてあるが、分圧比90%
はこれに限定されるものではない。待機側のランプは照
射側のランプより低い電圧で点灯させるのは、待機側の
ランプの寿命を延ばすためで、一般的にはランプ印加電
圧を10%低くすると寿命は3倍延びる。
また、リレーRY1のオフにより、図示例のように100%の
アナログ電圧がNO2のランプ用点灯電源27に、90%のア
ナログ電圧がNO1のランプ用点灯電源17に加えられる。
リレーRY1がオンすると、反対に90%電圧がNO2電源27
に、100%電圧がNO1電源17に加えられる。
上記したリレーRY1、RY2をオン、オフ制御する制御手段
40は、点灯ランプ弁別回路28と切替回路22とから構成さ
れる。点灯弁別回路28は、異常電流検出回路25又は15か
ら出力される異常信号からNO1またはNO2のいずれのラン
プが異常になったかを判別する。また切替回路22は点灯
弁別回路28の判別結果に基づき、照射中のNO1のランプ
3が異常であれば、NO1を待機側にし、NO2を照射側に変
更するリレー出力を出し、逆に照射中のNO2のランプ2
が異常であれば、NO2を待機側にし、NO1を照射側に変更
するリレー出力を出す。
図示例では、切替回路22は、NAND−CとNAND−Dとから
成るRSフリップフロップで構成されている。点灯ランプ
弁別回路28は、RSフリップフロップの出力が“L"のとき
NO2異常電流検出回路25の異常信号“H"をRSフリップフ
ロップのセット入力端子Sに反転して入力させるNAND−
Aと、RSフリップフロップの出力が“H"のときNO1異常
電流検出回路15の異常信号“H"をRSフリップフロップの
リセット入力端子Rに反転して入力させるNAND−Bとか
ら構成されている。しかし、これらの回路は例示であっ
てこれらに限定されるものではない。
次に上述した構成の動作について説明する。
リレーRY1,RY2がオンすると、NO1側のシャッター14が開
き、NO1ランプ点灯用電源17が、ランプ電圧制御用アナ
ログ電圧発生回路8の100%電圧信号により調光制御さ
れる。これにより、NO1のランプ3が本来の明るさで点
灯し、その光が2分岐ライトガイド4を通って外部の被
写体6に照射される。このときNO2ランプ用の電源27の
アナログ入力には、ランプ電圧制御用アナログ電圧の約
90%の電圧が加えられるめ、NO2ランプ2はNO1ランプ3
よりも低い電圧(90%)で点灯している。またNO2シャ
ッター24は閉じるため、NO2ランプ2の光は外部に出な
い。
上記した状態で、今NO1のランプ3に寿命が来て、NO1側
の異常電流検出回路15が動作して異常信号“H"が出力さ
れると、点灯ランプ弁別回路28のNAND−Bの出力が“L"
となるため、切替回路22のNAND−Cの出力が“L"に反転
し、リレーRY1,RY2がオフする。このためロータリソレ
ノイド駆動用電源23の電圧がNO1側からNO2側のシャッタ
ー駆動用ロータリソレノイド26に加えられて、それまで
閉じていたNO2のシャッター24が開く。また、それまで9
0%電圧駆動であったNO2用の電源27が、ランプ電圧制御
用アナログ電圧発生回路8の100%電圧信号を加えられ
てフルパワー動作し、NO2ランプ2の光が2分岐ライト
ガイド4を通って外部に照射される。
このときNO1ランプ用の電源17のアナログ入力にはラン
プ電圧制御用アナログ電圧の約90%の電圧が加えられる
ため、異常となったNO1ランプ3は100%から90%に落ち
た低い電圧で点灯することになる。しかも今まで開いて
いたシャッター14は、シャッター駆動用ロータリソレノ
イド16の駆動を解除されて閉じるため、照度の落ちたNO
1ランプ3の光は外部に出ない。従って、ライトガイド
4を介して照射される被写体6の照度は、正しい照度が
保たれる。NO1ランプ3は新品ランプと交換した後、低
電圧点灯で待機することになる。
同様にしてNO2ランプ2が異常になったときは、上記過
程を経てNO1ランプ3と切り替わる。
尚、NO1ランプ3が照射中、予備通電しているNO2が異常
となって異常電流検出回路25が動作したときは、NO2へ
の切替の主体となる点灯ランプ弁別回路28のNAND−Bの
出力が“L"にならないので、NO2へは切り替わらない。
またこのことはNO2ランプ2の照射中も同じである。
以上述べたように上記実施例では、2灯式のランプ2,3
の内の待機側に低電圧を常時印加して、余熱するように
したので、照射側に異常が発生して光源が待機側に切り
替わっても、待機側のランプは素早く本来の照度に立ち
上がることができるため、切り替え時に伴う照度低下が
生じない。従って、照度低下に伴う撮影トラブルがなく
なり、ロボットの視覚機能が向上する。また、待機側の
ランプが点灯しているときは、シャッターを閉じて遮光
し、その光が照射側ランプの光と重畳されるのを防止し
たので、待機側の点灯によっても被写体の照度が高くな
ることはない。
更に、分圧回路30によって待機側ランプに90%の電圧を
かけるようにしたので、待機側のランプ寿命を3倍近く
延ばすことができる。
[発明の効果] 本発明は、次に記載する効果を奏する。
請求項1のランプ異常検出回路においては、設定電流を
ランプ供給電圧に応じて変化させるようにしたので、ラ
ンプ供給電圧が調光により低下しても、フィラメントの
一部短絡異常を有効に検出できる。
請求項2のランプ切替装置においは、異常信号が出力さ
れたら、照射側白熱電球から待機側白熱電球に電力供給
が切り替わるため、白熱電球を交換することなく連続照
射が可能となる。
請求項3のランプ切替装置においては、待機側白熱電球
が予通電しておき、照射側白熱電球に異常が発生した
ら、本通電に切り替えて、照射側白熱電球を遮光してい
た遮光手段の遮光を解除するようにしたので、ランプ切
替時の照度の落ち込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すランプ切替装置の構成
図、第2図はランプフィラメント半切れ検出のための従
来例と本発明例との設定電流を比較した電圧電流特性
図、第3図は本発明の他の実施例を示すランプ切替装置
の構成図、第4図はハロゲンランプ溶断時の電流特性
図、第5図は過電流防止機能を持つ電源の電流垂下特性
図、第6図は正常時、半切れ時のフィラメント比較図、
第7図はフィラメント半切れ時の変動特性図、第8図は
ハロゲンランプの電圧電流特性図である。 図中、2は待機側ハロゲンランプ(白熱電球)、3は照
射側ハロゲンランプ(白熱電球)、6は被写体、7はラ
ンプ点灯用電源、8は調光レベル発生器としてのランプ
電圧制御用アナログ電圧発生回路、14は照射側のシャッ
ター、15は照射側の異常電流検出回路、17は照射側の電
源、18は異常電流検出回路、19は切替回路、24は待機側
のシャッター、25は待機側の異常電流検出回路、27は待
機側の電源、30は分割手段としての分圧回路、40は制御
回路である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲンランプなどフィラメントを使用し
    た白熱電球に電力を供給する電源が、白熱電球の光量を
    可変させるためにその出力電圧を変化させる光源装置に
    おいて、フィラメント溶断前に発生するフィラメント一
    部短絡時に電源電圧に比例して白熱電球に流れる異常電
    流の特性に合わせた電流値を予め設定し、この設定電流
    を白熱電球に流れる検出電流と比較して、検出電流が設
    定電流よりも大きくなったとき異常信号を出力する異常
    電流検出回路を設けたことを特徴とするランプ異常検出
    回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のランプ異常検出回路におい
    て、一方を照射側白熱電球、他方を待機側白熱電球とす
    る白熱電球を2個設け、上記異常電流検出回路の異常信
    号出力により照射側白熱電球から待機側白熱電球に電源
    の電力供給を切り替える切替手段を設けたランプ切替装
    置。
  3. 【請求項3】一方を照射側、他方を待機側とするハロゲ
    ンランプなどフィラメントを使用した2個の白熱電球
    と、これらの白熱電球の光をそれぞれ遮光する遮光手段
    と、調光レベルを高低2種類に分割する分割手段と、照
    射側白熱電球、待機側白熱電球に調光レベルに応じた電
    源電圧をそれぞれ供給する照射側電源及び待機側電源
    と、フィラメント溶断前に発生するフィラメント一部短
    絡時に電源電圧に比例して白熱電球に流れる異常電流の
    特性に合わせた電流値を設定電流とし、これを白熱電球
    に流れる検出電流と比較して、検出電流が設定電流を越
    えたとき異常信号を出力する異常電流検出回路と、正常
    時は上記分割手段から出力される調光レベルの高い方を
    照射側電源に、低い方を待機側電源に与えると共に、上
    記遮光手段による照射側白熱電球の光の遮光を解除し、
    待機側白熱電球の光を遮光し、異常時は調光レベルの高
    い方を待機側電源に、低い方を照射側電源に与えると共
    に、待機側白熱電球の遮光を解除し、照射側白熱電球の
    光を遮光する制御手段とを備えたことを特徴とするラン
    プ切替装置。
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