JPH0752508B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0752508B2
JPH0752508B2 JP60029943A JP2994385A JPH0752508B2 JP H0752508 B2 JPH0752508 B2 JP H0752508B2 JP 60029943 A JP60029943 A JP 60029943A JP 2994385 A JP2994385 A JP 2994385A JP H0752508 B2 JPH0752508 B2 JP H0752508B2
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magnetic
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magnetic powder
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一司 宮田
義幸 長瀧
正幸 芳屋
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁性
粉末の分散性が良好で電磁変換特性に優れるとともに耐
久性に優れた磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフイルムなどの基体上に塗布、乾燥してつくられ、
電磁変換特性に優れるとともに耐久性に優れたものが要
求される。
そのため、使用される磁性粉末は分散性に優れ、磁気記
録媒体に優れた電磁変換特性を付与できるとともに耐久
性を向上できるものが望ましいが、磁性粉末の表面は通
常親水性であるため、そのままでは親油性の結合剤成分
中に良好に分散することは難しい。
そこで、磁性粉末の分散性を良好にするため、たとえ
ば、高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル
を用いる(特公昭53-19120号)か、あるいはハロゲン化
炭化水素を用いる(特公昭51-25321号、特公昭51-32398
号)などして磁性粉末を処理することが行われている。
また、炭素数が10以上で、3個の−COOH基及び1個の−
OH基を有する分子構造の酸またはそれらのラクトン、あ
るいはそれらの塩、それらのエステルなどの分散剤、た
とえば、3ヒドロキシ−3,4ディカルボキシ・ペンタデ
カノイック酸などで、磁性粉末を処理したり、磁性塗料
中にこの種の分散剤を添加したりすることが行われてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、これらの高級アルコール、高級脂肪酸、高級
脂肪酸エステルおよびハロゲン化炭化水素を用いて磁性
粉末を処理する方法では、磁性粉末の粒子表面が親油性
となり、有機溶剤との親和性は向上するものの、親水基
を有する結合剤樹脂とのなじみが悪く、磁性粉末の分散
性がいまひとつ不充分で、電磁変換特性および耐久性が
未だ充分に向上されない。
また、3ヒドロキシ−3,4ディカルボキシ・ペンタデカ
ノイック酸などの分散剤は、−COOH基と、−OH基が分子
の両末端にないため、この分散剤を使用する場合も、磁
性粉末の分散性は未だ充分に満足できるものではなく、
電磁変換特性および耐久性もいま一つ充分ではない。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、かかる従来技術の欠点を改善するため種々
検討を行った結果なされたもので、 (但し、nは5〜18の整数である。) を骨格とし、親水基として分子両末端の一方に−COOH基
を有し他方に−OH基を有する化合物を、磁性層中に含有
させることによって、磁性粉末の磁性層中における分散
性を改善し、得られる磁気記録媒体の電磁変換特性を充
分に向上するとともに耐久性を充分に向上させたもので
ある。
この発明において使用される (但し、nは5〜18の整数である。) を骨格とし、親水基として分子両末端の一方に−COOH基
を有し他方に−OH基を有する化合物は、その分子末端の
一方の親水基−COOH基が磁性粉末の表面に存在するOH基
と直接に化学結合し、磁性粉末の表面に強固に被着され
る。また骨格であるポリメチレン基が親油性であるため
磁性粉末の表面は親油化して有機溶剤との親和力が良好
なものとなり、さらに分子末端の他方に親水基の−OH基
を有するため親水基を有する結合剤樹脂との親和力が良
好で結合剤樹脂とのなじみが非常によい。従って、ポリ
メチレン基を骨格とする分子の両末端にある親水基−CO
OH基と−OH基との作用効果が最も効率よく発揮され、磁
性粉末の結合剤樹脂中における分散性が充分に改善され
て、電磁変換特性および耐久性に優れた磁気記録媒体が
得られる。
このような (但し、nは5〜18の整数である。) を骨格とし、親水基として分子両末端の一方に−COOH基
を有し他方に−OH基を有する化合物としては、前記一般
式のnが5〜18の範囲内のものが好ましく、たとえば、
16−ヒドロキシヘキサデカン酸等が好適なものとして使
用される。市販品の具体例としては、たとえば、米国ア
ルドリッチ社製16−ヒドロキシヘキサデカン酸が挙げら
れる。
このような化合物を磁性層中に含有させるには、磁性粉
末をこれらの化合物で表面処理し、この磁性粉末を使用
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステルフ
イルムなどの基体上に塗布、乾燥してもよく、あるいは
これらの化合物を、磁性粉末、結合剤樹脂、有機溶剤お
よびその他の必要成分とともに混合分散して磁性塗料を
調製し、これを前記と同様にポリエステルフイルムなど
の基体上に塗布、乾燥してもよい。
磁性粉末をこれらの化合物で表面処理する場合は、これ
らの化合物を有機溶剤等のこれらを溶解し得る適当な溶
剤に溶解し、次いで、この溶液中に磁性粉末を浸漬し、
これを濾過、乾燥した後、さらに加熱処理を施して行わ
れ、かかる処理が行われるとこれらの化合物の分子両末
端の一方に有する親水基−COOHが磁性粉末粒子表面の−
OH基と化学結合して磁性粉末の粒子表面に強固に被着さ
れ、被膜が被覆形成される。この場合の被着量は、磁性
粉末に対して0.005〜1重量%の範囲内で被着させるの
が好ましく、使用量が少なすぎて、磁性粉末の表面全体
にわたり被着できないようでは大幅に効果が減殺され
る。また、これらの化合物を、磁性粉末、結合剤樹脂、
有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合分散して
磁性塗料を調製し、これをポリエステルフイルムなどの
基体上に塗布、乾燥して、磁性層中に含有させた場合
も、これらの化合物の分子両末端の一方に有する親水基
−COOHが磁性粉末粒子表面の−OH基と化学結合して磁性
粉末の粒子表面に強固に被着される。使用量は前記の磁
性粉末の表面処理を行う場合と同様に、磁性粉末に対し
て0.005〜1重量%被着させる範囲内であることが好ま
しい。このようにして磁性粉末の表面に強固に被着され
たこれらの化合物は、骨格であるポリメチレン基が親油
性であるため磁性粉末の表面を親油化して有機溶剤との
親和力が良好なものとなり、さらに親水基の−OH基を分
子両末端の他方に有するため親水基を有する結合剤樹脂
との親和力も良好となり、磁性粉末の分散性とともに耐
久性が向上される。
ここに用いる磁性粉末としては、たとえば、γ−Fe2O3
粉末、Fe3O4粉末、γ−Fe2O3粉末とFe3O4粉末の中間化
合物粉末、Co含有γ−Fe2O3粉末、Co含有Fe3O4粉末の
他、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末などの金属粉末および
バリウムフェライトなど、従来公知の各種磁性粉末が広
く包含される。
また、結合剤樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ブチ
ラール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリエーテル系樹脂、イソシアネ
ート化合物など従来から汎用されている結合剤樹脂がい
ずれも用いられる。
有機溶剤としては、シクロヘキサノン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤な
ど、使用する結合剤樹脂を溶解するのに適した溶剤が、
特に制限されることなく単独または二種以上混合して使
用される。
なお、磁性塗料中に通常使用されている各種添加剤、た
とえば、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤などを適宜に添加
してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 γ−Fe2O3粉末 100重量部 16−ヒドロキシヘキサデカン酸 0.5〃 メチルエチルケトン 3000 〃 上記の成分を密栓できる容器に入れ、超音波を5時間か
けて16−ヒドロキシヘキサデカン酸を、γ−Fe2O3粉末
の表面に吸着させた。次いで、メチルエチルケトン溶液
を除き、再び新しくメチルエチルケトン3000重量部を加
えて、超音波を1時間かけた。これを3回繰り返した
後、濾過、乾燥し、105℃で1時間加熱処理を施した。
次ぎに、この磁性粉末100重量部、VAGH(米国U.C.C社製
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体)
25重量部、メチルエチルケトン−トルエン(1:1)混合
溶剤200重量部を、ボールミル中で72時間混合分散して
磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ25μmのポリ
エステルベースフイルム上に乾燥厚が5μmとなるよう
に塗布、乾燥し、所定の幅に裁断して磁気テープをつく
った。
実施例2 実施例1におけるγ−Fe2O3粉末の表面処理を省き、16
−ヒドロキシヘキサデカン酸を磁性塗料調製時に0.1重
量部加えた以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
つくった。
比較例1 実施例1におけるγ−Fe2O3粉末の表面処理において、1
6−ヒドロキシヘキサデカン酸に代えてパルミチン酸を
同量使用した以外は、実施例1と同様にして、γ−Fe2O
3粉末の表面処理を行い、磁気テープをつくった。
比較例2 実施例1におけるγ−Fe2O3粉末の表面処理において、1
6−ヒドロキシヘキサデカン酸に代えてパルミチルアル
コールを同量使用した以外は、実施例1と同様にして、
γ−Fe2O3粉末の表面処理を行い、磁気テープをつくっ
た。
比較例3 実施例1におけるγ−Fe2O3粉末の表面処理において、1
6−ヒドロキシヘキサデカン酸に代えてパルミチン酸ブ
チルを同量使用した以外は、実施例1と同様にしてγ−
Fe2O3粉末の表面処理を行い、磁気テープをつくった。
比較例4 実施例1におけるγ−Fe2O3粉末の表面処理において、1
6−ヒドロキシヘキサデカン酸に代えて3ヒドロキシ−
3,4ディカルボキシ・ペンタデカノイック酸を同量使用
した以外は、実施例1と同様にしてγ−Fe2O3粉末の表
面処理を行い、磁気テープをつくった。
比較例5 実施例2における磁性塗料の調製において、16−ヒドロ
キシヘキサデカン酸に代えてパルミチン酸を同量使用し
た以外は、実施例2と同様にして磁気テープをつくっ
た。
比較例6 実施例2における磁性塗料の調製において、16−ヒドロ
キシヘキサデカン酸に代えてパルミチルアルコールを同
量使用した以外は、実施例2と同様にして磁気テープを
つくった。
比較例7 実施例2における磁性塗料の調製において、16−ヒドロ
キシヘキサデカン酸に代えてパルミチン酸ブチルを同量
使用した以外は、実施例2と同様にして磁気テープをつ
くった。
比較例8 実施例2における磁性塗料の調製において、16−ヒドロ
キシヘキサデカン酸に代えて3ヒドロキシ−3,4−ディ
カルボキシ・ペンタデカノイック酸を同量使用した以外
は、実施例2と同様にして磁気テープをつくった。
比較例9 実施例1において、γ−Fe2O3粉末の表面処理を省いた
以外は、実施例1と同様にして磁気テープをつくった。
各実施例および各比較例で得られた各磁気テープについ
て角型比を測定し、耐久性を試験した。耐久性は、得ら
れた磁気テープをその磁性層側がシリンダに接するよう
にシリンダに沿って吊下し、一端を固定し他端に20gの
荷重をかけて、シリンダを1800回転/分の回転速度で30
分間回転させ、磁気テープの磁性層表面に発生した傷を
目視で観察して行い、傷が全く認められない場合を
(○)、若干認められる場合を(△)、多く認められる
場合を(×)として評価した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕 上表から明らかなように、この発明で得られた磁気テー
プ(実施例1〜2)は、角型比が従来の磁気テープ(比
較例1〜9)に比べて高く、また、比較例1〜9で得ら
れた磁気テープでは傷の発生が認められるのに対し、実
施例1および2で得られた磁気テープでは傷の発生が全
く認められず、このことからこの発明によって得られる
磁気記録媒体は、磁性粉末の分散性に優れるとともに、
耐久性に優れていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (但し、nは5〜18の整数である。) を骨格とし、親水基として分子両末端の一方に−COOH基
    を有し他方に−OH基を有する化合物が含まれてなる磁性
    層を有する磁気記録媒体
JP60029943A 1985-02-18 1985-02-18 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0752508B2 (ja)

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JP60029943A JPH0752508B2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18 磁気記録媒体

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JP60029943A JPH0752508B2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18 磁気記録媒体

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JPS61188738A JPS61188738A (ja) 1986-08-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52129410A (en) * 1976-04-22 1977-10-29 Inoue Japax Res Method of producing magnetic tape

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JPS61188738A (ja) 1986-08-22

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