JPH0752332A - 複合表皮材 - Google Patents

複合表皮材

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JPH0752332A
JPH0752332A JP5204266A JP20426693A JPH0752332A JP H0752332 A JPH0752332 A JP H0752332A JP 5204266 A JP5204266 A JP 5204266A JP 20426693 A JP20426693 A JP 20426693A JP H0752332 A JPH0752332 A JP H0752332A
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JP
Japan
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polyester
skin material
woven fabric
polyester fiber
composite skin
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Pending
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JP5204266A
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English (en)
Inventor
Setsu Akiyama
節 秋山
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車シートなどの座席シートとしてリサイ
クル可能で、しかも耐久性の向上した複合表皮材を提供
する。 【構成】 ポリエステル繊維からなる表皮部2と厚さ1
〜20mmのポリエステル不織布4とがポリエステル樹
脂層3によって接着され、少なくともポリエステル不織
布とポリエステル樹脂層3とのいずれかがエラスティク
ポリエステルからなり、全体の目付が300〜800g
/m2 の範囲にある複合表皮材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長時間の使用によって
も皺が生ずることのないなど耐久性に優れ、リサイクル
可能な複合表皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車シートなどの表皮材とし
て、例えば図3に示すようにポリエステル繊維からなる
モケットなどの表皮9とポリウレタンフォーム10とス
パンボンド不織布などからなる裏打ちシート11が、ポ
リウレタンフォーム10の両面をフレームラミーにして
接合されているものがあげられる。
【0003】他方、近年、資源を貴重に使用しようとす
る気運が盛り上がり、その一環としてリサイクルの利用
が主張されてくるようになった。ところが、上記従来の
表皮材は、ポリエステル繊維とポリウレタンフォームと
いう物性の異なる素材からなるため、リサイクルのため
熱処理するとポリウレタンの方が熱分解して純粋にポリ
エステルを回収することは不可能であった。
【0004】そこで、ポリウレタンフォームにかえて特
定の厚さのポリエステル不織布を用い、構成材料の全て
をポリエステルにしてリサイクルを容易にした斬新な技
術が提案されている。
【0005】ところが、ポリエステル不織布の弾性がポ
リウレタンフォームのそれに比較して小さいため、例え
ば座席の表皮に用いると座り心地の点で充分満足のでき
るものでなく、また、伸縮回復性が劣るために長時間の
使用によって皺が生ずるなど耐久性の点で問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のリサ
イクル可能な複合表皮材を改良し、リサイクル可能でし
かも皺などが生じず耐久性に優れた複合表皮材を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、ポリエステル繊維の表皮部と、ポリエステル
繊維からなる厚さ1〜20mmの不織布とがエラスティ
クポリエステル樹脂層によって接着されてなり、全体の
目付が300g/m2 〜800g/m2 の範囲にあるこ
とを特徴とする複合表皮材であり(請求項1)、また、
ポリエステル繊維の表皮部と、ポリエステル繊維からな
る厚さ1〜20mmの不織布とがエラスティクポリエス
テル樹脂層によって接着されてなり、前記不織布がエラ
スティクポリエステルシートを含み、全体の目付が30
0g/m2 〜800g/m2 の範囲にあることを特徴と
する複合表皮材であり(請求項2)、さらに、ポリエス
テル繊維の表皮部と、ポリエステル繊維からなる厚さ1
〜20mmの不織布とがポリエステル樹脂層によって接
着されてなり、前記不織布がエラスティクポリエステル
シートを含み、全体の目付が300g/m2 〜800g
/m2 の範囲にあることを特徴とする複合表皮材であり
(請求項3)、さらに、前記請求項1、2又は3におい
てポリエステル繊維の不織布の密度が0.01〜0.1
g/cm3 の範囲にある複合表皮材である(請求項
4)。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
複合表皮材1は、図1に示すように、ポリエステル繊維
の表皮部2とポリエステル繊維とからなる厚さ1〜20
mmの不織布4とが、ポリエステル樹脂層3によって接
着されているものである。
【0009】表皮部2はポリエステル繊維からなるが、
これは再溶融して再利用するためである。ここにいうポ
リエステル繊維はポリエチレンテレフタレート繊維及び
共重合ポリエステル繊維、ポリブチレンテレフタレート
繊維を含む意味で用いられる。また、表皮部2の形態
は、織物、編物などまたは起毛したもの、起毛していな
いものなどいずれの形態であってもよい。
【0010】次に、不織布4は、厚さが1〜20mmで
なければならない。これは、自動車用シートなどに用い
るときには、ある程度の厚さがなければ、弾発力などに
耐えられないからである。厚さが1mm未満であるとき
には、弾発力に乏しくなって風合的に好ましくない。他
方、20mmをこえると曲げ剛性が大きくなって風合を
損ねるので好ましくない。
【0011】厚さ1〜20mmの不織布4は、少なくと
もポリエステル繊維で構成されていなければならない。
これは、リサイクルのために再溶融するとき分解又は粘
度物性の低下を惹起させないためである。
【0012】なお、自動車の座席表皮として用いる場合
に、不織布4は伸長、回復の繰り返し変形を受ける。回
復性を向上するため、不織布4は、エラスティクポリエ
ステルシートを含むのが好ましい。含ませる例として
は、不織布4にエラスティクポリエステルシートを含ま
せて接着するもの、また、不織布4の中心部にサンドイ
ッチに収めてニードルパンチングして固定したものなど
があげられる。エラスティクポリエステルシートとして
は、ポリエステルエーテルエラストマーからなるシー
ト、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールからなるポ
リブチレンテレフタレート繊維からなるシートなどがあ
げられる。不織布4がエラスティクポリエステルシート
100%のものでも良い。
【0013】不織布4は、単体であっても叙上の厚さを
有するものであれば良いが、積層した複合形態であって
も良い。いずれの場合にあっても、密度が0.01〜
0.1g/cm3 の範囲にあるものが好ましい。なお、
不織布4を構成する繊維の太さとしては0.5〜20d
のものが好適である。
【0014】接着に用いられているポリエステル樹脂層
3は、エラスティクポリエステル樹脂層であるのが好ま
しい。座席表皮として用いる場合に伸長回復が順調に行
われ、耐久性が向上するようにするためである。また、
ポリエステル樹脂層3は、好ましくは通気性のあるシー
ト状の形態で用いられる。これは、接着後の通気性を良
好にし、また、液状接着剤使用時と比較してしみ込みが
少ないため接着後の風合を柔軟かつ良好なものとするた
めである。例えば、織物、編物、不織布、穴あきフイル
ムなど接着後においても通気性の妨げとならない形態で
用いるのが好ましい。
【0015】このようにして得られる上記複合表皮材1
は、目付が300〜800g/m2の範囲にあることが
肝要である。300g/m2 未満であると皺が入り易く
なり、他方800g/m2 をこえると、曲げ剛性が大き
くなって座り心持が悪くなって好ましくないからであ
る。この意味から、さらに350〜650g/m2 の範
囲のものがより好ましい。
【0016】
【作用】本発明の複合表皮材は、自動車シートなどの表
皮材として用いるときには、全体がポリエステル繊維又
はポリエステル樹脂であるため物性が同じでリサイクル
のため熱処理するときは同様な挙動を示し、リサイクル
が可能となり、純粋なポリエステルの回収を容易とす
る。
【0017】また、エラスティクな材料を不織布4及び
/又はポリエステル樹脂3に用いるので座席としての耐
久性が優れ、着席感も良好なものとなる。
【0018】
【実施例】下記の実施例1、2、比較例1で製造した複
合表皮材、複合シートを次の評価方法で評価した。 評価方法:図2に示すように、厚み100mmのポリウ
レタンフォーム5(300mm×300mm、密度0.
03g/cm3 )に夫々複合表皮材、複合シートを巻き
つけ接着部6、7の個所で接着し直径50mmの棒8の
球状先端で深さ50mmまで繰り返し反復変形を行な
い、10万回の後表面状態を目視評価する。
【0019】実施例1 表皮部2として、難燃ポリエステル繊維(リン含有量6
000ppm)からなる英式綿番手30/2′s の糸を
用いた目付500g/m2 のシンカーパイルニットを、
ポリエステル樹脂層3として、エラスティクポリエステ
ル樹脂〔融点160℃のPEL30B(登録商標、東洋
紡績株式会社製)〕からなる50g/m 2 のくもの巣状
スパンボードシートを、不織布4として、潜在巻縮性ポ
リエステル繊維(5.0d×51mm)80重量%と低
融点ポリエステル繊維(4d×51mm)20重量%と
を混綿し、カードに通してウエブを作成し、ペネ数40
ペネ/cm2 でニードルパンチを施し、熱風処理して捲
縮を顕在化すると同時に低融点繊維をメルトさせて得た
厚さ10mm、目付200g/m2 の不織布を用い、こ
れらの表皮部2、ポリエステル樹脂層3、不織布4とを
重ねて隙間11mmの180℃の熱板でプレスして接着
して複合表皮材1を製造した。ついで、この複合表皮材
1を図2に示す装置で評価したところ皺の発生は全く見
られなかった。
【0020】実施例2 表皮部2として、実施例1と同一のものを用い、ポリエ
ステル樹脂層3として、ポリエステル樹脂〔融点120
℃のバイロン(登録商標、東洋紡績株式会社製)〕から
なる50g/m2 のくもの巣状のスパンボンド不織布を
用い、不織布4として、捲縮数16ケ/インチのポリエ
ステル繊維(8.0d×68mm)のカーディングウェ
ブ(目付100g/m2 )の2枚の間に融点160℃の
PEL30B(登録商標、東洋紡績株式会社製)の目付
50g/m2 のくもの巣状のスパンボンド不織布をはさ
み込みニードルパンチで一体化した複合シートを用い、
これらの表皮部2、ポリエステル樹脂層3、不織布4を
重ね合わせ、隙間11mmにて140℃の熱板でプレス
接着を行なって複合表皮材1を製造し、図2に示す装置
で評価を行なった。皺の発生は全く見られなかった。
【0021】比較例1 表皮部2として、実施例1のものと同じものを、ポリエ
ステル樹脂層3として実施例2のものと同じものを、不
織布4として実施例1のものと同じものを用い、これら
を重ねて隙間11mmにて140℃の熱板で接着した。
ついでこの複合シートを図2に示す装置で評価したとこ
ろ、“うねり”状の皺の発生が観察された。
【0022】
【発明の効果】本発明の複合表皮材は、表皮部、ポリエ
ステル樹脂層、不織布からなり、しかも同種のポリエス
テル繊維、ポリエステル樹脂によって構成されているの
で、近時の関心事であるリサイクルが可能であり、資源
再利用にすこぶる有利であり、また、着席感良好で耐久
性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合表皮材の断面図である。
【図2】皺評価方法に用いる装置の略側面図である。
【図3】従来の表皮材の断面図である。
【符号の説明】
1 複合表皮材 2 表皮部 3 ポリエステル樹脂層 4 不織布 5 ポリウレタンフォーム 6 接着部 7 接着部 8 棒 9 表皮 10 ポリウレタンフオーム 11 裏打ちシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル繊維の表皮部と、ポリエス
    テル繊維からなる厚さ1〜20mmの不織布とがエラス
    ティクポリエステル樹脂層によって接着されてなり、全
    体の目付が300g/m2 〜800g/m2 の範囲にあ
    ることを特徴とする複合表皮材。
  2. 【請求項2】 ポリエステル繊維の表皮部と、ポリエス
    テル繊維からなる厚さ1〜20mmの不織布とがエラス
    ティクポリエステル樹脂層によって接着されてなり、前
    記不織布がエラスティクポリエステルシートを含み、全
    体の目付が300g/m2 〜800g/m2 の範囲にあ
    ることを特徴とする複合表皮材。
  3. 【請求項3】 ポリエステル繊維の表皮部と、ポリエス
    テル繊維からなる厚さ1〜20mmの不織布とがポリエ
    ステル樹脂層によって接着されてなり、前記不織布がエ
    ラスティクポリエステルシートを含み、全体の目付が3
    00g/m2〜800g/m2 の範囲にあることを特徴
    とする複合表皮材。
  4. 【請求項4】 ポリエステル繊維の不織布の密度が0.
    01〜0.1g/cm3 の範囲にある請求項1、2又は
    3に記載の複合表皮材。
JP5204266A 1993-08-18 1993-08-18 複合表皮材 Pending JPH0752332A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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