JPH075228A - バーンインテスト用接触装置 - Google Patents

バーンインテスト用接触装置

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Publication number
JPH075228A
JPH075228A JP5172277A JP17227793A JPH075228A JP H075228 A JPH075228 A JP H075228A JP 5172277 A JP5172277 A JP 5172277A JP 17227793 A JP17227793 A JP 17227793A JP H075228 A JPH075228 A JP H075228A
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JP
Japan
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contactor
semiconductor device
burn
main body
contact
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JP5172277A
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Inventor
Takeshi Saegusa
健 三枝
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返しバーンインテストを実施しても、常
に安定した接触性を確保でき、しかも交換が容易で狭ピ
ッチにも対応できる半導体デバイスのバーンインテスト
用接触装置を得る。 【構成】 ネジ22によって本体1を基板Bに固定する
と、コンタクタ11のパターン接触部13が基板B上の
配線パターンと圧接する。蓋体31を閉じると押圧部3
5によって載置部材23上の半導体デバイスDは下方に
押圧され、リード26の基部27とコンタクタ11のリ
ード接触部12とが圧接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーンインテスト用接
触装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、LSI等の半導体デバイスの
製造工程においては、パッケージされた完成品の半導体
について各種検査が行われているが、その中に、バーン
インテストと呼ばれる耐熱性、対湿性、対熱衝撃性等の
検査を行うスクリーニング試験がある。
【0003】従来のバーンインテストは、バーンインボ
ードと呼ばれる基板上に、当該基板上に施された配線パ
ターンと導通させるソケットを複数、例えば20〜30
程度固着し、これら各ソケットに被検物である半導体デ
バイスをセットし、その後上記基板をバーンインテスタ
のキャビネット内に収納し、当該キャビネット内を所定
の高温雰囲気、例えば60゜C〜150゜C(熱衝撃試
験の場合には、−55゜C〜150゜C)に設定して、
高電圧による導通試験を実施するようにしている。
【0004】そして上記の構成中、被検物である半導体
デバイスがセットされるソケットには、上記半導体デバ
イスの電極端子と、バーンインボード上の配線パターン
とを導通させるコンタクタが設けられているが、従来の
この種のソケットにおいては、ソケット本体に固定され
たコンタクタの一端部を、バーンインボードに設けた配
線パターンのスルーホール内に挿入してこれをハンダ付
けすることによって、コンタクタと基板上のパターンと
を導通させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術では、次のような問題が生ずる。まず、バーンイ
ンテストの回数を重ねると、その際の熱衝撃の繰り返し
によりハンダ付け部分が剥離してしまい、接触不良が発
生していた。現状では、数百回程度でそのような接触不
良が多々発生している。またバーンインテスタのキャビ
ネット内の雰囲気は、既述の如き高温過酷な条件である
ので、ハンダ付け部分が溶融して、接触不良を起こすお
それもあった。
【0006】しかもそのようにして接触不良を起こした
コンタクタについては交換しなければならないが、既述
の如くコンタクタの一端部はスルーホールの箇所でハン
ダ付けされているので、引き抜きづらく、時には基板の
スルーホール自体を破壊するおそれもあった。
【0007】そのうえコンタクタを外した後は、基板の
スルーホール側に付着したハンダ部分、フラックス等を
洗浄する必要があるが、従来は、フロンガスを用いて洗
浄していた。環境破壊が懸念される今日、オゾン層破壊
の元凶と目されているフロンガスを使用するのは好まし
くない。
【0008】また接触不良を起こしたコンタクタを、ソ
ケット毎交換することも考えられるが、いかにも不経済
であり、実用上問題がある。
【0009】さらにまた半導体デバイスの電極端子は狭
ピッチ化する傾向にあり、それに対応するため、従来は
基板に設けるスルーホールをいわゆる「ちどり」配列さ
せることによって対処してきたが、スルーホールの小径
化にも限度があるため、ピッチが0.5mm以下になる
と、もはや物理的スペースの点、ソケットの挿抜性か
ら、事実上このような狭ピッチに対処することが不可能
になっていた。
【0010】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、繰り返しバーンインテストを実施しても、
常に安定した接触性を確保でき、しかも交換が容易でか
つフロン洗浄を必要としない、狭ピッチに対応できる新
しいバーンインテスト用接触装置を提供して、問題の解
決を図ろうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1によれば、バーンインボードに固定自在な
本体と、バーンインの対象となる半導体デバイスが載置
される載置部材と、前記本体に設けられ、各一端部が前
記半導体デバイスの電極端子列に応じて配列され、各他
端部が前記バーンインボード上に施された配線パターン
に対応する複数のコンタクタとを有し、前記本体を前記
バーンインボードに固定した際に、前記コンタクタの各
他端部がこのバーンインボード上に施された配線パター
ンに圧接し、さらに前記半導体デバイスを前記載置部材
の所定位置に載置した際に、前記コンタクタの各一端部
がこの半導体デバイスの電極端子の基部に各接触する如
く、前記各コンタクタを前記本体に配設したことを特徴
とする、バーンインテスト用接触装置が提供される。
【0012】上記構成中、本体のバーンインボードへの
固定にあたっては、例えば単純なボルト・ナット等の締
め付け固定手段や、あるいは嵌合手段やクランプ方式に
よる係止手段等を用いることが可能である。
【0013】また請求項2によれば、バーンインボード
に固定自在な本体と、バーンインの対象となる半導体デ
バイスが載置される載置部材と、前記本体に設けられ、
各一端部が前記半導体デバイスの電極端子列に応じて配
列され、かつ各他端部が前記バーンインボード上に施さ
れた配線パターンに対応する複数のコンタクタと、前記
載置台に載置された半導体デバイスを載置台側に押圧す
る押圧部材とを有し、前記本体を前記バーンインボード
に固定した際に、前記コンタクタの各他端部がこのバー
ンインボード上に施された配線パターンに圧接し、さら
に前記押圧部材の押圧によって前記コンタクタの各一端
部がこの半導体デバイスの電極端子の基部と圧接する如
く、前記各コンタクタを前記本体に配設したことを特徴
とする、バーンインテスト用接触装置が提供される。
【0014】ここでいう押圧部材としては、例えば本体
にその一端が回動自在に固定された蓋体や、あるいは本
体に対して着脱自在に設けられる蓋体、さらには各コン
タクタを介して半導体デバイスをいわば間接的に押圧す
るリッドのようなものがその例として挙げられる。
【0015】またこの場合、請求項3に記載したよう
に、少なくとも前記載置部材又は前記押圧部材のいずれ
かに、半導体デバイスを前記所定位置に位置決めする位
置決めガイドを設けたバーンインテスト用接触装置とし
て構成してもよい。
【0016】
【作用】請求項1によれば、本体をバーンインボードに
固定すると、コンタクタの各他端部がバーンインボード
上に施された配線パターンに圧接し、さらに本体の載置
部材の所定位置に半導体デバイスを載置すると、前記コ
ンタクタの各一端部はこの半導体デバイスの電極端子の
基部に接触するので、これら各コンタクタを介して、バ
ーンインボード上に施された配線パターンと上記半導体
デバイスの各電極端子とは電気的に導通する。
【0017】それゆえ、上記コンタクタは、特にバーン
インボード上に施された配線パターンと個別にハンダ付
け等を施す必要がない。そして圧接による電気的接触を
実現しているので、もちろんバーンインボード上の配線
パターンには、スルーホールを設ける必要がない。
【0018】請求項2によれば、押圧部材の押圧によっ
て前記コンタクタの各一端部がこの半導体デバイスの電
極端子の基部と圧接する如く構成されているので、コン
タクタの各一端部と半導体デバイスの電極端子の基部と
の接触による導通がより確実、強固なものとなってい
る。
【0019】請求項3によれば、前記載置部材若しくは
前記押圧部材のいずれかに、又はその双方に半導体デバ
イスの位置決めガイドが設けられているから、載置部材
側に設けられている場合には半導体デバイスを載置部材
に載置した段階で、押圧部材側に設けられている場合に
は、押圧部材で半導体デバイスを押圧した段階で、半導
体部材が載置部材の所定位置に正しくセットされる。そ
れゆえいずれの場合であっても、被検物である半導体デ
バイスの電極端子の基部への前記コンタクタの各一端部
の接触が正確かつ迅速になされるものである。もちろん
そのような位置決めガイドを前記載置部材と前記押圧部
材の双方に設けてもよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明すると、図1は本実施例の側面の断面を示してお
り、本体1は図2にその底面を示したように、中央に略
方形の穴2を有する平面略ロ字形の形状をなし、その各
辺の底面側には、ガイド凹部3が夫々設けられ、またこ
の本体の各角隅部近傍には、締め付け固定用のネジ穴4
が夫々設けられている。
【0021】上記本体1は絶縁材であって、耐熱性及び
精密加工にすぐれた材質、例えばPPS(ポリ・フェニ
レンサルファイド)によって構成されているが、この他
にPEI(ポリ・エーテルイミド)、PES(ポリ・エ
ーテルサルフォン)、PEEK(ポリ・エーテルエーテ
ルケトン)などの材質を用いて構成してもよい。
【0022】上記構成の本体1に設けられるコンタクタ
11は、図3に示したように全体として略々L字型の形
態を有しており、上方に直角に折曲されたその一端部先
端は丸く成形加工され、被検物である半導体デバイスD
の電極端子であるリードと接触するリード接触部12を
構成し、他方このコンタクタ11の他端部には、前記リ
ード接触部12と逆方向に突出している尖頭形状のパタ
ーン接触部13が一体に成形されている。そしてこのコ
ンタクタ11における他端部寄りには、前記リード接触
部12と同方向に突出している、矩形状の凸部14が一
体に成形されている。
【0023】上記コンタクタ11は、導電性良好な材
質、例えばベリリウム−銅合金、リン−青銅合金、パラ
ジウム系合金、金−銀−プラチナ系合金などによって構
成され、さらにその表面には、ニッケル−金合金や、ニ
ッケル−金−ロジウム合金などでコーティングされてい
る。これらの各材質は、基板Bに施される配線パターン
や被検物である半導体デバイスの電極端子などの材質に
応じて、適宜選択することができる。
【0024】上記構成にかかるコンタクタ11は、図4
に示したように、まず前出ガイド凹部3に嵌合されるコ
ンタクタ配設材15に多数配列固定される。即ち、この
コンタクタ配設材15は、その下面側に半導体デバイス
Dのリードのピッチと同一間隔でかつ該リードと同一本
数の溝16が穿たれ、さらに上記コンタクタ11を配列
固定する際の位置決めをするための位置決め溝17が、
上記各溝16と直交するようにコンタクタ配設材15の
底面長手方向に設けられている。従ってコンタクタ11
は、その凸部14を前記位置決め溝17に嵌めるように
して上記溝16内に嵌め入れることによって、リード接
触部12とパターン接触部13との頭揃えが容易に行わ
れるものである。
【0025】そして上記コンタクタ配設材15の上面側
には、本体1のガイド凹部3と嵌合させるための凸条部
18、19が長手方向に設けられており、図4に示した
ように、これら各凸条部18、19間で上記コンタクタ
配設材15は、本体1における各ガイド凹部3と嵌合さ
れる。
【0026】このようにして構成された本体1は、図
1、図5に示したように、基板Bの上面の所定箇所、即
ち、基板Bに予め穿設されている方形の穴BH周縁部で
あってかつ、基板B上にプリントされた所定の各配線パ
ターンPに対応して各コンタクタ11の下面が接触する
箇所にて固定される。固定に当たっては、基板Bの下面
側に略方形の支持板21をあてがい、この支持板21の
下面側から固定用のネジ22を、本体1の前出ネジ穴4
に向けて螺着させることに拠っている。
【0027】そうすると図5に示したように、各コンタ
クタ11の下面が基板B上の所定の各配線パターンPに
圧接するのみならず、各コンタクタ11の他端部に設け
られた尖頭形状のパターン接触部13が、各配線パター
ンPに食い込む。したがってコンタクタ11と配線パタ
ーンPとが極めて確実、かつ安定した導通状態となるも
のである。
【0028】被検物である半導体デバイスDを載置する
載置部材23は、図1に示したように、前出基板Bに穿
設された方形の穴BH内に配置される。即ち、本体1と
同一の絶縁材からなる略方形の載置部材23の下面と上
記支持板21の上面との間にコイルスプリング24を介
在させ、さらに支持板21の下面側から、複数のピン2
5を支持板21に遊貫させて、これら各ピン25の先端
部を載置部材23の下面側に螺着させることによって、
載置部材23は基板Bの穴BH内に配置、支持されてい
る。従って、この載置部材23は上下動自在であり、か
つ常態では、上記コイルスプリング24によって上方に
付勢されている。
【0029】さらにこのようにして配置される載置部材
23の上面の各辺には、半導体デバイスDを載置した際
に、各コンタクタ11のリード接触部12が、当該半導
体デバイスDの電極端子であるリード26の基部27
(いわゆる第1ベンド部分)に接触するように位置決め
するためのガイドリブ28が設けられている。なおガイ
ドリブ28の形状は、例えばその内壁を略テーパ状に成
形しておくことにより、上記半導体デバイスDを載置し
た後に上方から該半導体デバイスDを押圧させると、確
実に所定位置に案内されて位置決めがなされる。
【0030】そして載置部材23に載置された半導体デ
バイスDを押圧して固定するための押圧部材は、本実施
例においては、ヒンジ式の蓋体31で構成される。即
ち、この蓋体31は、図5に示したように、その一辺で
本体1の上端の一辺と適宜のヒンジ部材32によってヒ
ンジ接続されており、またこのヒンジ接続された辺と対
向する辺の下面側には、本体1の側面上部の係止突起3
3と係合自在な係止フック34が設けられている。従っ
て、図1に示したように、この蓋体31は上記ヒンジ接
続部を中心として回動自在であり、回動して本体1の上
端面と密着させた際には、上記の係止フック34が本体
1の係止突起33と係合されるように構成される。
【0031】さらにこの蓋体31の内面の中央部には、
押圧部35が設けられており、上記のように蓋体31を
閉じて本体1の上端面と密着させた際には、図1、図6
に示したように、この押圧部35が載置部材23に載置
された半導体デバイスDの上面を押圧するように構成さ
れている。
【0032】本実施例は以上のように構成されており、
次にその動作について説明すると、バーンインされる半
導体デバイスDを載置部材23の上面に載せて、蓋体3
1を閉じると、図1、図6に示したように、この半導体
デバイスDは載置部材23上の所定位置にて保持される
と共に、各コンタクタ11のリード接触部12がこの半
導体デバイスDのリード26の基部27と接触し、さら
にこの蓋体31の押圧部35によってこの半導体デバイ
スDは下方に押圧される。
【0033】そうすると、各コンタクタ11のリード接
触部12も上記基部27に押され、各コンタクタ11は
その固有の弾性に抗して基板Bの穴BHの周縁部を中心
として下方に多少回動する。従って、各コンタクタ11
のリード接触部12とリード26の基部27との接触
は、弾性反発による圧接も加わり、良好でかつ安定した
導通が実現される。もちろんそのようにいわばオーバー
ドライブがかけられているから、各コンタクタ11の各
リード接触部12や半導体デバイスD側のリード26の
基部27が、多少上下方向にずれていても(いわゆる上
下方向の頭揃え不十分であっても)、これらは確実に導
通される。
【0034】さらにまた蓋体31の押圧部35によって
半導体デバイスDが押圧されると、同時に載置部材23
も上記コイルスプリング24の付勢力に抗して下方に下
がるので、押圧した際の衝撃は吸収され、半導体デバイ
スDのリード26やコンタクタ11が衝撃によって破損
することはないものである。
【0035】しかも蓋体31を閉じるだけでそのように
半導体デバイスDのリード26が確実にコンタクタ11
と導通するので、被検物である半導体デバイスDのセッ
トの自動化にも容易に対応できる。かかる場合、適宜の
弾性部材などによって蓋体31を常に開放側へと付勢さ
せるようにしておけば、さらに効率よく被検物である半
導体デバイスDの交換が行えるものである。
【0036】而して既述の如く、本体1の基板Bへの固
定によって、各コンタクタ11のパターン接触部13
は、図5に示したように基板B上の配線パターンPと確
実に導通しており、また一方各コンタクタ11のリード
接触部12は、上記の如く被検物である半導体デバイス
Dのリード26の基部と確実に導通しているので、被検
物である半導体デバイスDと基板B上の配線パターンP
とは、常に安定したしかも良好な導通状態にあり、バー
ンインテストの最中に接触不良が起こることはない。従
って、極めて信頼性の高いバーンインテストを実施する
ことが可能である。
【0037】しかも半導体デバイスDと基板B上の配線
パターンPとの導通を実現する各コンタクタ11は、そ
のパターン接触部13、リード接触部12のいずれも圧
接によってこれら半導体デバイスDと基板B上の配線パ
ターンPと接触しているから、熱衝撃やその他の温度変
化に対しても、常に安定した接触導通状態を実現してい
るものである。
【0038】また各コンタクタ11自体は、そのような
圧接に対しては、約1万回の耐久度を有しているが、万
が一、事故等で破損したりして、交換する必要が生じた
場合であっても、当該不良なコンタクタ11のみを簡単
にかつ迅速に交換することが可能である。
【0039】即ち、支持板21を取り外して本体1と基
板Bとの固定を解除し、不良なコンタクタ11をコンタ
クタ配設材15の溝16から抜き取り、代わりのコンタ
クタ11を当該溝16に嵌め込めばよい。もちろん従来
のようなフロンガスによる洗浄等は不要である。
【0040】さらにまたコンタクタ11と基板B上の配
線パターンPとの接触は、既述の如く、パターン接触部
13の圧接による食い込みに拠っているから、配線パタ
ーンP自体は単なるプリント配線のみで済み、従来のよ
うなスルーホールは不要である。それゆえ、半導体デバ
イスの電極端子の狭ピッチ化に対応して、基板B上の配
線パターンPの狭ピッチ化も向上できる。
【0041】これをより詳細に説明すれば、図7に示し
たように、例えば配線パターンP1、P2、P3の幅Lを
0.15mm、各配線パターンP1、P2、P3相互の間隔
Dを0.1mmとすることも可能である。従って従来より
も狭いピッチに対応できるものである。
【0042】しかもコンタクタ11と半導体デバイスD
のリード26との導通は、リード接触部12の基部27
に対する接触に拠っているので、被検物である半導体デ
バイスの規格、種類が異なってリード26自体の長さが
変わっても、殆どその影響を受けずに接触導通させるこ
とが可能である。従って、各種の半導体デバイスのバー
ンインに対して使用することができ、汎用性もあり、今
後益々増大すると予想される少量多品種に対しても対応
ができる。
【0043】なお上記実施例においては、載置部材23
側に半導体デバイスDの位置決め用ガイドリブ28を設
けた構成であったが、これに代えて図8、図9に示した
ように、載置部材23の上面はフラットにし、蓋体31
の押圧部35にガイドリブ36を設けてもよい。またか
かる場合にも、同図に示したように、ガイドリブ36の
内側壁をテーパ状に成形しておけば、半導体デバイスD
が載置部材23に多少ずれて載置されても、蓋体31を
閉じて押圧部35が半導体デバイスDを押圧した際に、
この半導体デバイスDを確実に所定位置に案内すること
が可能である。なお図8、図9中、前出実施例と同一の
引用番号で示される部材は、前出実施例と同一の部材を
示している。
【0044】また前出の実施例において使用したコンタ
クタ11は、頭部が丸く成形されたリード接触部と、尖
頭形状に成形されたパターン接触部13と、コンタクタ
配設材15への固定の際の位置決め用の矩形の凸部14
を有する構成であったが、本発明で使用されるコンタク
タの構成はかかる構成、形態に限られるものではなく、
例えば図10に示したコンタクタ41を用いてもよい。
【0045】このコンタクタ41は、全体の形状として
は、上記コンタクタ11と類似しているが、リード接触
部42とパターン接触部43の先端をフラットに成形し
た形状を有し、さらに凸部44もコンタクタ41自体を
構成する線材自身を略山型に折曲成形して構成された構
成を有するものである。
【0046】このような構成、形態にかかるコンタクタ
41を使用した場合、本体1を基板Bにネジ22で固定
した際には、既述のコンタクタ11の場合とは異なり、
図11に示したように、そのパターン接触部43は基板
B上の配線パターンPに食い込むことはなく、パターン
接触部43の部分だけ上方にしなり、強い弾性反発が配
線パターンPに対して加えられる。従って、極めて強固
な圧接による導通が実現される。そのうえ配線パターン
Pを傷付けることもない。またコンタクタ41の成形自
身も容易であり、例えば単なる線材を適宜、切断、折曲
成形することによって構成することが可能であり、コス
トも低減する。
【0047】なお上記コンタクタ41の凸部44は、上
述の如く略山型に折曲成形されているから、コンタクタ
配設材45の下面に設けられる位置決め溝もそれに適合
した形態とすることになる。
【0048】また前出実施例においては、蓋体31を本
体1の上端にヒンジ接続した構成であったが、もちろん
それに限らず、蓋体に代わる適宜の押圧部材を本体1と
は別体に構成してもよく、そのまま上下動するように当
該押圧部材を適宜配置すればよい。
【0049】このような観点から、さらに図12に示し
た構成にかかる接触装置も提案できる。この接触装置に
使用したコンタクタ51は図13に示したように、2カ
所で折曲成形されて全体として略々コ字型に成形されて
おり、その上部51a先端下面に設けられたリード接触
部52と下部51b先端下面に設けられたパターン接触
部とは、同方向に向いている。また下部51bの中央上
面に略山型の凸部54が折曲成形されている。
【0050】上記構成にかかるコンタクタ51は、既述
の実施例において用いたコンタクタ配設材を用いない
で、コンタクタ51における上部51aと下部51bと
で本体55を挟持するようにして、本体55に対してそ
のまま本体55に取り付けられる。
【0051】本体55自体の構造については、その上面
が外側に向けて傾斜していることを除いて既述の実施例
における本体1と同一の構成であり、その他の部材につ
いては、図1において示した引用番号と同一の番号で示
した部材は、既述の実施例と同一の部材を示している。
さらにかかる構成にかかる本体55に対するリッド56
は、全体としてこのして本体55と類似の形態を有し、
その下面側に押圧部57が設けられている。
【0052】そして常態においては、図12における破
線で示したように、コンタクタ51の上部51aは跳ね
上がっているが、被検物である半導体デバイスDを載置
部材23に載置して、その後リッド56を下方に降ろす
と、その下面に設けられた押圧部57がコンタクタ51
の上部51aを、その弾性に抗して下方に押し下げ、そ
れによってコンタクタ51のリード接触部52が、半導
体デバイスDにおけるリード26の基部27に対して圧
接されるように構成されている。なお図1と比較すれば
分かるように、載置される半導体デバイスDは、既述の
実施例と上下逆さにして載置される。
【0053】かかる如く構成された接触装置によれば、
リッド56の動きが上下動だけなので、既述の実施例よ
りもさらに自動化に対応させやすいという効果が得られ
るものである。もちろんコンタクタ51を介しての半導
体デバイスDにおけるリード26と基板B45上の配線
パターンPとの導通に関しては、既述の実施例に何ら劣
るところはない。
【0054】
【発明の効果】請求項1によれば、コンタクタを介して
の半導体デバイスの電極端子と、バーンインボード上に
施された配線パターンとの導通が確実でしかも極めて安
定したものとなっているため、バーンインテストを繰り
返しても接触不良を起こすこともなく、従来よりも大幅
に耐久性が向上している。しかもバーンインボード上の
パターンにコンタクタをハンダ付けする必要がなく、取
付けも容易である。さらに圧接による電気的接触を実現
しているので、もちろんバーンインボード上の配線パタ
ーンにはスルーホールを設ける必要がなく、従来よりも
狭い狭ピッチ化にも対応でき、コンタクタの交換も容易
で、交換後のフロン洗浄等も不要である。そのうえ被検
物である半導体デバイスの電極端子の基部に接触させて
いるので、各種の半導体デバイスのバーンインテストに
適用することが可能である。
【0055】請求項2によれば、コンタクタの各一端部
と半導体デバイスの電極端子の基部との接触による導通
がさらに確実なものとなっている。また被検物である半
導体デバイスの保持も強固になり、バーンインテスタの
キャビネット内に搬入する際や、バーンインテスト最中
にも位置ズレ等は起こらない。
【0056】請求項3によれば、半導体デバイスを載置
部材の所定位置に正しくセットすることが容易であり、
半導体デバイスの電極端子の基部へのコンタクタの各一
端部の接触が、正確かつ迅速になされるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面断面図である。
【図2】実施例における本体の底面図である。
【図3】実施例におけるコンタクタの側面図である。
【図4】実施例においてコンタクタをコンタクタ配設材
に取り付ける様子を示した説明図である。
【図5】実施例におけるコンタクタのパターン接触部と
基板上の配線パターンとの接触状態を示す説明図であ
る。
【図6】実施例におけるコンタクタのリード接触部と半
導体デバイスのリードの基部との接触状態を示す説明図
である。
【図7】実施例によって適用可能となる基板上の配線パ
ターンのピッチを示す説明図である。
【図8】蓋体の押圧部側にガイドリブを設けた場合を示
す他の実施例の側面断面図である。
【図9】蓋体の押圧部側にガイドリブを設けた場合を示
す他の実施例の要部拡大説明図である。
【図10】コンタクタの他の例を示す側面図である。
【図11】他のコンタクタを用いた場合の、パターン接
触部と基板上の配線パターンとの接触状態を示す説明図
である。
【図12】リッドを本体とは別体とした場合の他の実施
例の側面断面図である。
【図13】リッドを別体とした他の実施例において使用
したコンタクタの側面図である。
【符号の説明】
1 本体 11 コンタクタ 12 リード接触部 13 パターン接触部 15 コンタクタ配設材 21 支持板 22 ネジ 23 載置部材 26 リード 27 基部 28 ガイドリブ 31 蓋体 35 押圧部 B 基板 D 半導体デバイス P 配線パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーンインボードに固定自在な本体と、
    バーンインの対象となる半導体デバイスが載置される載
    置部材と、前記本体に設けられ、各一端部が前記半導体
    デバイスの電極端子列に応じて配列され、かつ各他端部
    が前記バーンインボード上に施された配線パターンに対
    応する複数のコンタクタとを有し、前記本体を前記バー
    ンインボードに固定した際に、前記コンタクタの各他端
    部がこのバーンインボード上に施された配線パターンに
    圧接し、さらに前記半導体デバイスを前記載置部材の所
    定位置に載置した際に、前記コンタクタの各一端部がこ
    の半導体デバイスの電極端子の基部に接触する如く、前
    記各コンタクタを前記本体に配設したことを特徴とす
    る、バーンインテスト用接触装置。
  2. 【請求項2】 バーンインボードに固定自在な本体と、
    バーンインの対象となる半導体デバイスが載置される載
    置部材と、前記本体に設けられ、各一端部が前記半導体
    デバイスの電極端子列に応じて配列され、かつ各他端部
    が前記バーンインボード上に施された配線パターンに対
    応する複数のコンタクタと、前記載置台に載置された半
    導体デバイスを載置台側に押圧する押圧部材とを有し、
    前記本体を前記バーンインボードに固定した際に、前記
    コンタクタの各他端部がこのバーンインボード上に施さ
    れた配線パターンに圧接し、さらに前記押圧部材の押圧
    によって前記コンタクタの各一端部がこの半導体デバイ
    スの電極端子の基部と圧接する如く、前記各コンタクタ
    を前記本体に配設したことを特徴とする、バーンインテ
    スト用接触装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも載置部材又は押圧部材に、半
    導体デバイスを所定位置に位置決めする位置決めガイド
    を設けたことを特徴とする、請求項2に記載のバーンイ
    ンテスト用接触装置。
JP5172277A 1993-06-18 1993-06-18 バーンインテスト用接触装置 Pending JPH075228A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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