JPH0752047Y2 - カップ付スクイズ容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はカップ付スクイズ容器に関する。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 カップ付のスクイズ容器として、圧搾可能な胴部より肩
部を介して、口頸部を起立した容器体と、該口頸部外周
に嵌合した内キャップの頂壁よりノズルを立設してなる
ノズル付内キャップと、容器体の肩部上に倒立して載置
したカップと、上記容器体胴部上端に、周壁下端を嵌合
して装着した外キャップとからなるものが知られてい
る。

しかしながらこれ等は外キャップを外し、カップを正立
載置した後内部液を注出し、使用後はカップを倒立載置
した後、外キャップを嵌めるというように、取扱いが面
倒である。

本考案は、上記従来技術の欠点を解消したカップ付スク
イズ容器を提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 圧搾可能な胴部２を有するとともに、口頸部４を起立し
た容器体５を設け、上記口頸部４に嵌合したキャップ６
の頂壁８上面より立設した周壁12上端縁より頂壁10を延
設した円筒状のカップ収納庫11を立設するとともに、該
収納庫11の周壁12に開口部13を形成して該開口部13より
カップ14を挿入して収納し、上記キャップ頂壁８後部に
穿設した透孔16より容器体５内へ吸上げパイプ18を垂下
し、該透孔16より上記収納庫頂壁10に穿設した透孔19に
至る流通路25を設けるとともに、該透孔19より収納庫頂
壁10上方を通り該頂壁10中央に穿設した注出口21に至る
流通路25を形成し、上記収納庫頂壁10上面に立設した嵌
合筒26外周に回動用ダイヤル28を回動可能に嵌合すると
ともに、該ダイヤル28の周壁27下端縁より収納庫開口部
13を被覆可能な半円筒状の回動扉31を上記収納庫11外周
を回動可能に垂設し、上記注出口21に棒栓33を回動可能
に嵌合するととともに、該棒栓33を上記ダイヤル28の回
動と連動する如く構成し、上記棒栓33及び収納庫頂壁10
に各々凹溝36,37を設けて、棒栓33の回動位置により注
出口21の開閉を制御する如く構成している。

「作用」 第１図に示す状態から回動用ダイヤル28を回動して、回
動扉31を後方へ回動し、開口部13を現出させる。この
際、ダイヤル28の回動に伴って棒栓33が回動し、棒栓33
の凹溝36と収納庫頂壁10の凹溝37とが連通し、注出口21
が開く。次いで容器体３の胴部２を圧搾すると、容器体
５内の液体が吸上げパイプ18から流通路25を通り注出口
21よりカップ14内へ注入される。次いでカップ14を開口
部13より取り出し使用する。使用後はカップ14を再び開
口部13より収納扉11内に収納した後、ダイヤル28を回動
して扉31で開口部13を被覆すれば、同時に注出口21も閉
塞される。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、図中１は
カップ付スクイズ容器を示す。該容器１は、圧搾可能な
胴部２から肩部３を介して、中心よりズレた後方に口頸
部４を起立した容器体５を有し、該容器体５の口頸部４
にキャップ６を嵌合して装着している。

キャップ６は容器体２の肩部３に下端を当接して周壁７
上端縁より頂壁８を延設し、該頂壁８の裏面後部より上
記口頸部４の内外周に嵌合する一対の嵌合筒9A,9Bを垂
下している。又、キャップ頂壁８上面より頂壁10を有す
る円筒状のカップ収納庫11を立設するとともに、その周
壁12の一部を帯状に取り除いて開口部13を形成し、該開
口部13よりカップ14を挿入して収納している。本実施例
では、周壁13の両端部を結ぶ仕切壁15を設けて、収納庫
11内を二つに分離している。

又、キャップ頂壁８後部に透孔16を穿設し、該透孔16の
下端より嵌合筒17を垂設し、該嵌合筒17に吸上げパイプ
18の上端を嵌合固定するとともに、その下端を容器体５
内下端まで垂下している。上記キャップ頂壁８の透孔16
の上端からは収納庫頂壁10後部に穿設した透孔19に至る
連通管20を設けている。又、収納庫頂壁10上面には、該
頂壁10中央に穿設した注出口21及び上記透孔19を内部に
位置させた嵌合筒22を立設し、該筒22外周に頂壁23を有
する円筒状の囲い24を液密に設けて、上記注出口21と上
記連通管20上端の透孔19とを連絡し、以て吸上げパイプ
18上端の透孔16より連通管20を介して注出口21に至る流
通路25を形成している。

又、収納庫頂壁10上面に設けた上記囲い24の外側に頂壁
10外周縁に沿って嵌合筒26を立設し、該筒26の外周に周
壁27内周を回動可能に嵌合して回動用ダイヤル28を装着
している。該ダイヤル28は周壁27の外周に滑り止め用の
ローレット29を形成し、周壁27上端縁より頂壁30を延設
している。又、該ダイヤル28の周壁27下端より、上記キ
ャップ頂壁８上面に至る半円筒状の回動扉31を延設して
いる。この回動扉31は、収納庫11の開口部13を被覆可能
に構成するとともに、上記収納庫11の周壁12の外側を回
動可能に構成しており、ダイヤル28を回動することによ
り、収納庫開口部13を覆っていた回動扉31が後方へ回動
し、開口部３が現われてカップ14を取り出しできる如く
構成している。

又、上記囲い24の頂壁23に回動自在に装着した回動軸32
の下端より、上記注出口21に回動可能に嵌合する棒栓33
を垂設している。又、回動軸32の上端からは上記回動用
ダイヤル28の頂壁30下面より垂下した嵌合筒34の内周に
嵌合する嵌合突起35を突設し、該突起35の外周と上記嵌
合筒34内周とに互いに係合する切り溝を設けることによ
り連係し、回動用ダイヤル28の回動に伴って回動軸32
が、ひいては棒栓33が回動する如く構成している。又、
棒栓33の下端前部には下面開放の凹溝36を、又、収納庫
頂壁10の注出口21後部上端に上面開放の凹溝37を、各々
形成し、棒栓33が180°回動した際に、凹溝36と凹溝37
とが連通し、注出口21が開く如く構成している。

「考案の効果」 以上説明した如く、本考案カップ付スクイズ容器は、既
述構成としたことにより、非使用時はカップを収納庫内
に収納する如く構成している為、埃等からカップを保護
でき、衛生的である。又、ダイヤルの回動に伴い、扉の
開閉及び注出口の開閉を行えるため、取扱いが極めて容
易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部縦断面図、
第２図は要部斜視図である。 ５……容器体,6……キャップ,11……カップ収納庫 14……カップ,21……注出口,28……回動用ダイヤル 31……回動扉

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】圧搾可能な胴部２を有するとともに、口頸
   部４を起立した容器体５を設け、上記口頸部４に嵌合し
   たキャップ６の頂壁８上面より立設した周壁12上端縁よ
   り頂壁10を延設した円筒状のカップ収納庫11を立設する
   とともに、該収納庫11の周壁12に開口部13を形成して該
   開口部13よりカップ14を挿入して収納し、上記キャップ
   頂壁８後部に穿設した透孔16より容器体５内へ吸上げパ
   イプ18を垂下し、該透孔16より上記収納庫頂壁10に穿設
   した透孔19に至る流通路25を設けるとともに、該透孔19
   より収納庫頂壁10上方を通り該頂壁10中央に穿設した注
   出口21に至る流通路25を形成し、上記収納庫頂壁10上面
   に立設した嵌合筒26外周に回動用ダイヤル28を回動可能
   に嵌合するとともに、該ダイヤル28の周壁27下端縁より
   収納庫開口部13を被覆可能な半円筒状の回動扉31を上記
   収納庫11外周を回動可能に垂設し、上記注出口21に棒栓
   33を回動可能に嵌合するとともに、該棒栓33を上記ダイ
   ヤル28の回動と連動する如く構成し、上記棒栓33及び収
   納庫頂壁10に各々凹溝36,37を設けて、棒栓33の回動位
   置により注出口21の開閉を制御する如く構成してなるこ
   とを特徴とするカップ付スクイズ容器。