JPH0236412Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は化粧品の繰出時に蓋体が自動的に開閉す
るようになる棒状化粧品容器に関するものであ
る。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来の回転繰出式の化粧品容器は本体と同じ筒
状のキヤツプを備えているものが一般的である
が、本案は筒状のキヤツプを排除し、容器内に板
状の蓋体を組込み、この蓋体が上下方向に動いて
容器の開口部を自動的に開閉するようになる化粧
品容器を提供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 本案は前記の目的において、回転筒の回転によ
り化粧品皿と蓋体が互に反対方向即ち化粧品皿の
上昇時に蓋体が下降して容器の口部を開口し、又
化粧品皿が下降するときは蓋体が上昇し、化粧品
が完全に収納されたとき蓋体が容器の口部を自動
的に閉塞するようになる点に特長を有し、内周面
に内側螺旋溝２を、外周面に外側螺旋溝３を備え
た回転筒１と、両側に縦孔５を有し、上記回転筒
１内に挿嵌してなる身筒４と、一側面から頂部に
かけて連続した凹部７を有し、該凹部７の側面に
縦孔８を、又頂面に開口９を穿設し、前記回転筒
１に避嵌してなる中枠筒６と、該中枠筒６の外側
に被嵌した外筒１０と、この外筒１０と前記中枠
筒６との間に介在され、前記中枠筒６の凹部７内
に納められ、内側に突設したピン１２が前記中枠
筒６の縦孔８を貫通して前記回転筒１の外側螺旋
溝３に係合してなる柔軟性を有する板状の蓋体１
１と、前記身筒４内に収納され、両側のピン１４
が前記身筒４の縦孔５を貫通して前記回転筒１の
内側螺旋溝２に係合してなる化粧品皿１３とから
なり、前記身筒４と中枠筒６は上部において相互
に一体固定され、前記回転筒１の回転により前記
化粧品皿１３と蓋体１１が相互に反対方向に上下
動するようになる構成を要旨とするものである。

実施例 以下本案の詳細を図面に示す実施例について説
明すると、１は内周面に内側螺旋溝２を、外周面
に外側螺旋溝３を有し、下部に把持部１′を備え
た回転筒で、前記両螺旋溝２，３は互に向きを異
にし、一方が右螺旋の場合は他方は左螺旋になる
よう設計する。４は両側に縦孔５を有し、前記回
転筒１内に挿嵌した身筒、６は一側面から斜面状
の頂部にかけて連続した凹部７と、該凹部７の側
面に縦孔８を、又斜面状の頂部に開口９を有し、
前記回転筒１に被嵌した中枠筒であつて、この中
枠筒６の上部内壁面に前記身筒４が強接して両筒
４，６の一体関係が保持される。１０は中枠筒６
の外側に嵌着固定した外筒、１１は外筒１０と中
枠筒６の間に介在され、中枠筒６の凹部７内に納
められた柔軟性資材からなる板状の蓋体であつ
て、内側に突設したピン１２が前記中枠筒６の縦
孔８を貫通して回転筒１の外側螺旋溝３に係合す
る。１３は身筒４内に収納された化粧品皿であつ
て両側のピン１２が身筒４の縦孔５を貫通して回
転筒１の内側螺旋溝２に係合する。尚、中枠筒６
の下部内側に穿設した環状凹部１５に回転筒１の
下部外側に突設した環状凸部１６が係合して中枠
筒６の抜出を阻止するようになる。

考案の作用、効果 而して本案は、中枠筒６の上部内壁面に身筒４
が強接して両筒４，６の一体関係が保障され、且
つ回転筒１の内側螺旋溝２及び外側螺旋溝３は互
に螺旋の向きを異にしており、したがつて第１図
の状態において、回転筒１を回転すると化粧品皿
１３が上昇すると同時に蓋体１１が下降して中枠
筒６の開口９を開蓋し、化粧品の繰出を可能にす
ると共に回転筒１を前記とは反対方向に回転する
と、化粧品皿１３が下降すると同時に蓋体１１が
上昇し、中枠筒６の開口９を閉塞するようにな
る。

本案は叙上の如く、内周面に内側螺旋溝２を、
外周面に外側螺旋溝３を備えた回転筒１と、両側
に縦孔５を有し、上記回転筒１内に挿嵌してなる
身筒４と、一側面から頂部にかけて連続した凹部
７を有し、該凹部７の側面に縦孔８を、又頂面に
開口９を穿設し、前記回転筒１に被嵌してなる中
枠筒６と、該中枠筒６の外側に被嵌した外筒１０
と、この外筒１０と前記中枠筒６との間に介在さ
れ、前記中枠筒６の凹部７内に納められ、内側に
突設したピン１２が前記中枠筒６の縦孔８を貫通
して前記回転筒１の外側螺旋溝３に係合してなる
柔軟性を有する板状の蓋体１１と、前記身筒４内
に収納され、両側のピン１４が前記身筒４の縦孔
５を貫通して前記回転筒１の内側螺旋溝２に係合
してなる化粧品皿１３とからなり、前記身筒４と
中枠筒６は上部において相互に一体固定され、前
記回転筒１の回転により前記化粧品皿１３と蓋体
１１が相互に反対方向に上下動するようになる構
成に係り、回転筒１の回転により蓋体１１が化粧
品皿１３とは反対方向に上下動し、したがつて化
粧品の繰出に対応して蓋体１１を自動的に開閉し
得るものであつて、従来品の如く使用に際して逐
一筒状キヤツプを脱着せしめる煩わしさが解消さ
れ、ワンタツチ操作で簡便に蓋体の開閉を遂行し
得る使用頗る便利な棒状化粧品容器を提供し得る
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので、第１図は要
部を示す縦断面図、第２図は化粧品皿を上昇せし
めた状態の同要部を示す縦断面図、第３図は第１
図Ａ−Ａ線断面図、第４図は中枠筒の斜視図であ
る。 １……回転筒、２……内側螺旋溝、３……外側
螺旋溝、４……身筒、５……縦孔、６……中枠
筒、７……凹部、８……縦孔、９……開口、１０
……外筒、１１……蓋体、１２……ピン、１３…
…化粧品皿、１４……ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に内側螺旋溝２を、外周面に外側螺旋溝
   ３を備えた回転筒１と、両側に縦孔５を有し、上
   記回転筒１内に挿嵌してなる身筒４と、一側面か
   ら頂部にかけて連続した凹部７を有し、該凹部７
   の側面に縦孔８を、又頂面に開口９を穿設し、前
   記回転筒１に被嵌してなる中枠筒６と、該中枠筒
   ６の外側に被嵌した外筒１０と、この外筒１０と
   前記中枠筒６との間に介在され、前記中枠筒６の
   凹部７内に納められ、内側に突設したピン１２が
   前記中枠筒６の縦孔８を貫通して前記回転筒１の
   外側螺旋溝３に係合してなる柔軟性を有する板状
   の蓋体１１と、前記身筒４内に収納され、両側の
   ピン１４が前記身筒４の縦孔５を貫通して前記回
   転筒１の内側螺旋溝２に係合してなる化粧品皿１
   ３とからなり、前記身筒４と中枠筒６は上部にお
   いて相互に一体固定され、前記回転筒１の回転に
   より前記化粧品皿１３と蓋体１１が相互に反対方
   向に上下動するようになることを特徴とする棒状
   化粧品容器。