JPH0751599Y2 - シャッターの中間支柱用ストッパー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は主として格納庫のような背丈が高く、かつ、
広い間口を開閉するシャッタの中間支柱用のストッパー
に関する。

（従来の技術） 動力によってシャッターを昇降させる場合は別として、
手動によりシャッターを開閉するタイプでは、背丈が高
くなると自重で落下しようとするので適宜な位置で停止
させることができないものである。

また、自動シャッタに採用されているシャッターの停止
手段はシャッターの制御に呼応して動作するように、予
めシャッター設備に組み込まれたものであり、既存の中
間支柱に簡便に取り付けて使用できるものではない。

（考案が解決しようとする課題） この考案は上記に鑑み、既存の中間支柱に簡便に取り付
けることのできるシャッターの中間支柱用のストッパー
を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この考案のシャッターの中間支柱用のストッパーは、縦
断面Ｌ型のベースの水平部上面に、中央の垂直軸を中心
に180°左右に揺動自在な座板を重畳軸支し、該座板の
先端部上面にはベースの側端より所要にはみ出た位置
で、該ベースの垂直部に平行な水平軸を中心に揺動端を
水平に保持した係止棒を揺動自在に軸支して成るもので
ある。ここに、所要にはみ出た位置とは、ベースを中間
支柱に取着した際に、係止棒が該中間支柱の側方に干渉
することなく揺動できる位置が選択される。

（作用） 係止棒がベースの垂直部より前方に揺動し、揺動端に保
持された状態でシャッターの昇降路に干渉し、ベースの
水平部中央に垂直軸は座板と共に係止棒を左右に揺動す
るとともに係止棒に負荷されるシャッターの落下荷重を
ベース上で支持する。

（実施例） この考案を実施例により具体的に説明すると、第１図に
示すように、この考案を施すシャッター用枠組みは、そ
の横梁１の中間支柱２の取り付け位置に、第２図に示す
横断面が富士山型で所要の背丈から成る溝案内板３が垂
設されて成り、該中間支柱の適宜な位置に本考案のシャ
ッターの中間支柱用のストッパー４（以下、端にストッ
パー４とする。）を着脱自在にビス止めして成る。すな
わち、ストッパー４は第３図、第４図に示すように、横
断面Ｌ型の垂直部と水平部から成るベース５の水平部上
面に、中央の垂直軸を中心に180°左右に揺動自在な座
板６を重畳軸支し、該座板６の先端部上面には中間支柱
２の側面よりはみ出た位置に、該座板６の長手方向に垂
直に二股状の軸受板７を立設し、該軸受板７には前記垂
直部に平行な水平軸を回転軸とするピン８を介して180
°前後に揺動自在に係止棒９を軸支して成る。また、係
止棒９の揺動端での姿勢を水平状態で保持するために、
該係止棒９の揺動端での下面を座板６の上面（規制面）
に接触させ、そのため係止棒９の後端の揺動空間を確保
すべく、座板６の両軸受板７に挟まれる部分を所要にく
り抜いているものである。

したがって、第１図では中間支柱２の右側のシャッター
10を第３図に示す姿勢の係止棒９でその昇降路に干渉し
て所要の位置に係止しているものであるが、中間支柱２
の左側のシャッター10にも対応できるものである。すな
わち、右側のシャッター10をストッパー４の位置で支持
する場合には、係止棒９を第４図に示すように180°手
前側に反転させ、次いで座板６を180°左方へ回動させ
れば、係止棒９は左側のシャッター10の昇降路に干渉す
ることになり、該シャッター10を同位置で係止すること
となる。

（考案の効果） 以上のようにこの考案によれば既存の中間支柱に簡便に
ビス止めされ、しかもその左右のシャッターを二者択一
的に開口支持できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るストッパーの使用状態を示す部
分正面図、第２図は第１図ににおける溝案内板の拡大横
断面図、第３図は第１図におけるストッパー４の拡大平
面図、第４図は第３図の右側面図である。 図中、１は横梁、２は中間支柱、３は溝案内板、４はス
トッパー、５はベース、６は座板、７は軸受板、８はピ
ン、９は係止棒、10はシャッター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縦断面Ｌ型のベースの水平部上面に、中央
   の垂直軸を中心に180°左右に揺動自在な座板を重畳軸
   支し、該座板の先端部上面にはベースの側端より所要に
   はみ出た位置で、該ベースの垂直部に平行な水平軸を中
   心に揺動端を水平に保持した係止棒を揺動自在に軸支し
   て成るシャッターの中間支柱用のストッパー。