JPH0751094A - アンモニアの消去方法およびそのための試薬 - Google Patents
アンモニアの消去方法およびそのための試薬Info
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Abstract
アを消去する反応を完全に停止してから、目的の生体成
分の測定を行うことにより、定量性、正確性に優れた簡
便で廉価なアンモニア消去法およびそのための試薬を提
供する。 【構成】 グルタミンシンセターゼ、L−グルタミン
酸、ATPおよび活性化金属を特定量のEDTA塩の共
存下に試料に作用させて、内因性アンモニアおよび外因
性アンモニアを消去し、次いでEDTA塩をさらに多量
に加えてグルタミンシンセターゼの反応を停止する。
Description
アチニン等の生体成分から尿素反応によりアンモニアを
生成し、このアンモニアを測定することにより、尿素窒
素、クレアチニン等の生体成分を測定する系において、
測定時に正誤差を与える内因性アンモニアまたは外因性
アンモニアを消去する方法およびそのための試薬に関す
る。
用して生体成分を測定する系において、アンモニアの影
響を回避する手段として、グルタミン酸デヒドロゲナー
ゼとイソクエン酸デヒドロゲナーゼを組み合わせてアン
モニアを消去する方法が知られている(臨床検査−機器
・試薬−第14巻、第183〜188頁、1991
年)。しかし、この方法はイソクエン酸デヒドロゲナー
ゼの基質であるイソクエン酸が高価であるとの欠点を有
する。また上記酵素に代えて、グルタミンシンセターゼ
を使用するアンモニアを消去する方法が知られている
(特開平1−187096号公報)。この方法は試料中
の内因性のアンモニアに予め活性化金属、例えばマグネ
シウムイオンの存在下でグルタミンシンセターゼを作用
させて消去し、次いで活性化金属との結合性の強い結合
剤、例えばEDTA塩などを加えてグルタミンシンセタ
ーゼの反応を止めた後、目的の生体成分を測定する方法
であり、アンモニアの消去系では下記式1の反応が進行
する。
へEDTA塩を添加して、第一試薬中のグルタミンシン
セターゼの反応を停止しようとする。すなわち尿素窒素
を測定するには、グルタミン酸、ADP、α−ケトグル
タル酸、マグネシウムイオン、グルタミンシンセターゼ
およびNADHを含む第一試薬を試料に添加してから、
ADP、NADH、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、ウ
レアーゼ、α−ケトグルタル酸およびEDTA・2Na
を含む第二試薬を添加し、吸光度の減少を測定してい
る。しかしながら第二試薬にEDTA塩を添加しても、
上記反応は完全に停止せずに、目的の生体成分の測定に
おいて負誤差を与えるという欠点が見出された。
ミンシンセターゼを使用してアンモニアを消去する反応
を完全に停止してから、目的の生体成分の測定を行うこ
とにより、定量性、正確性に優れた簡便で廉価なアンモ
ニア消去法およびそのための試薬を提供することにあ
る。
意検討したところ、活性化金属との結合性の強い結合剤
を第一試薬において特定量使用して、試料中のアンモニ
アを消去した後、さらに該結合剤を添加してグルタミン
シンセターゼの反応を停止し、目的の生体成分を測定す
ることにより、上記目的が達成されることを見出した。
ターゼ、(b)L−グルタミン酸、(c)ATPおよび
(d)活性化金属を、(e)活性化金属との結合性の強
い結合剤1〜10mMの共存下に試料に作用させて、内
因性アンモニアおよび外因性アンモニアを消去し、次い
で該結合剤をさらに1〜100mM添加して、グルタミ
ンシンセターゼ反応を停止することを特徴とするアンモ
ニアの消去法である。
ーゼ、(b)L−グルタミン酸、(c)ATPおよび
(d)活性化金属および(e)1〜10mMのEDTA
塩を含む第一試薬を試料に作用させ、次いで(f)ウレ
アーゼ、(g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、(h)
α−ケトグルタル酸、(i)NAD(P)Hおよび
(j)1〜100mMのEDTA塩を含有する第二試薬
を作用させ、次いで吸光度変化を測定することを特徴と
する試料中の尿素窒素の測定法である。
ーゼ、(b)L−グルタミン酸、(c)ATP、(d)
活性化金属および(e)1〜10mMのEDTA塩を含
む第一試薬を試料に作用させ、次いで(f)クレアチニ
ンデイミナーゼ、(g)グルタミン酸デヒドロゲナー
ゼ、(h)α−ケトグルタル酸、(i)NAD(P)H
および(j)1〜100mMのEDTA塩を含む第二試
薬を作用させ、次いで吸光度変化を測定することを特徴
とする試料中のクレアチニンの測定法である。
(b)L−グルタミン酸、(c)ATP、(d)活性化
金属および(e)1〜10mMのEDTA塩を含む第一
試薬を試料に作用させ、次いで(f)グアニン、(g)
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、(h)α−ケトグルタ
ル酸、(i)NAD(P)Hおよび(j)1〜100m
MのEDTA塩を含む第二試薬を作用させ、次いで吸光
度変化を測定することを特徴とする試料中のグアナーゼ
の測定法である。
二試薬からなる尿素窒素測定用試薬である。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)ウレアーゼ (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤
二試薬からなるクレアチニン測定用試薬である。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)クレアチニンデイミナーゼ (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤
二試薬からなるグアナーゼ測定用試薬である。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)グアニン (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤
ゼ(E.C.6.3.12)は、L−グルタミン酸およ
びアンモニアにATPの存在下に作用して、L−グルタ
ミン、ADPおよび無機リン酸を生成する反応を触媒す
る。このような酵素の起源は特に限定されるものではな
く、例えば各種高等動物の脳や肝臓、豆の種子、大腸菌
その他の微生物から得られ、好適にはバチルス属、ミク
ロコッカス属およびブレビバクテリウム属由来のものが
挙げられる。
2価金属イオン、例えばマグネシウムイオン、マンガン
イオン、コバルトイオン等が好適に用いられる。これら
のイオンは通常、塩化物、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩の形
で用いられる。具体的にはMgCl2 , MnCl2 ,C
oCl2 ,MgCO3 ,MnCO3 ,CoCO3 ,Mg
SO4 ,MnSO4 ,CoSO4 等が挙げられる。
の強い結合剤としては、エチレンジアミン四酢酸塩(E
DTA)、ニトリロ三酢酸塩(NTA)、エチレンジア
ミン二酢酸塩(EDDA)、エチレンジアミン二プロピ
オン酸塩酸塩(EDDP)、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミン三酢酸塩(EDTA−OH)、ジアミノプロパ
ン四酢酸塩(Methyl−EDTA)、グリコールエ
ーテルジアミン四酢酸塩(GEDTA)、ヒドロキシエ
チルイミノ四酢酸塩(HIDA)、イミノ二酢酸(ID
A)、ニトリロ二酢酸プロピオン酸(NDAP)、ニト
リロ三プロピオン酸(NTP)、ジヒドロキシエチルグ
リシン(DHEG)、トランス−シクロヘキサンジアミ
ン四酢酸(CyDTA)等及びそれらの塩類を含むキレ
ート剤、またはピロリン酸及びその塩類が挙げられる。
目的成分を測定する第一試薬および第二試薬のpHは、
各種緩衝液によりpH5〜11に保たれているのが好ま
しい。好ましい緩衝液としては、例えばトリエタノール
アミン緩衝液、グッド緩衝液、トリス緩衝液等が挙げら
れる。
剤、防腐剤、安定化剤等を加えてもよい。界面活性剤と
しては、非イオン性界面活性剤が好適に用いられる。防
腐剤としては、NaN3 、抗生物質が好適に用いられ
る。
も、凍結乾燥製剤であってもよく、溶解液を組み合わせ
てもよい。
活性化金属との結合性の強い結合剤を1〜10mM含有
させる必要がある。第一試薬に該結合剤が1mM未満含
有すると、前記〔式1〕の反応が完全に停止せず、測定
値に負誤差を生ずる。さらに10mMを越えて含有する
と、アンモニアの消去が充分に行われない。本発明では
第二試薬に上記結合剤を1〜100mM含有させて、グ
ルタミンシンセターゼの反応を停止する。グルタミンシ
ンセターゼの反応を停止するために、さらにグルタミン
シンセターゼ反応阻害剤、例えばADPなどを添加して
もよい。
ゼの濃度はアンモニアの消去に適した濃度であれば、特
に限定されないが、好適には2〜100U/mlの範囲
で用いられる。L−グルタミン酸、ATPの使用濃度と
しては、アンモニアの消去に適した濃度であれば、特に
限定されないが、L−グルタミン酸は1〜100mM、
ATPは5〜50mMの範囲で好適に用いられる。また
活性化金属もアンモニアの消去に適した濃度であれば、
特に限定はされないが、好適には5〜50mMの範囲で
用いられる。
水に作用してアンモニアと二酸化炭素を生成する反応を
触媒する。このような酵素の起源は特に限定されるもの
ではなく、例えば細菌、酵母、カビ、植物、下等動物な
どから広く得られる。好適にはナタマメ由来のものが挙
げられる。その濃度は特に制限されないが、尿素窒素測
定用試薬中、好適には0.5〜50U/mlである。グ
ルタミン酸デヒドロゲナーゼは、α−ケトグルタル酸に
NAD(P)Hの存在下に作用して、L−グルタミン酸
と水をはNAD(P)+ を生成する反応を触媒する。こ
のような酵素の起源は特に限定されるものではなく、例
えば細菌、酵母、カビなどから得られる。好適には牛肝
由来のものが挙げられる。その濃度は特に限定されない
が、好適には0.1〜10U/mlである。
ーゼとは、クレアチンと水に作用してN−メチルヒダン
トインとアンモニアを生成する反応を触媒する。このよ
うな酵素の起源は特に限定されるものではなく、種々の
微生物、例えばクロストリジウム(Clostridium) 属、コ
リネバクテリウム(Corynebacterium) 属などから得られ
る。その濃度は特に制限されないが、クレアチニン測定
試薬中、好適には0.2〜20U/mlである。
の存在下に水と反応してキサンチンとアンモニアを生成
する。その濃度は特に制限されないが、グアナーゼ測定
試薬中、好適には5〜500mMである。
は、下記組成を含むものがある。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ 2〜100U/ml (b)L−グルタミン酸 1〜100mM (c)ATP 5〜50mM (d)活性化金属 5〜50mM (e)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜10mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2% 第二試薬: (f)ウレアーゼ 5〜50U/ml (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 0.1〜10U/ml (h)α−ケトグルタル酸 1〜100mM (i)NAD(P)H 0.01〜10mM (j)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜100mM ADP 0.02〜50mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2%
しては、下記組成を含むものがある。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ 2〜100U/ml (b)L−グルタミン酸 1〜100mM (c)ATP 5〜50mM (d)活性化金属 5〜50mM (e)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜10mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2% 第二試薬: (f)クレアチニンデイミナーゼ 0.2〜20U/ml (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 0.1〜10U/ml (h)α−ケトグルタル酸 1〜100mM (i)NAD(P)H 0.01〜10mM (j)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜100mM ADP 0.02〜50mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2%
ては、下記組成を含むものがある。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ 2〜100U/ml (b)L−グルタミン酸 1〜100mM (c)ATP 5〜50mM (d)活性化金属 5〜50mM (e)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜10mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2% 第二試薬: (f)グアニン 5〜500mM (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 0.1〜10U/ml (h)α−ケトグルタル酸 1〜100mM (i)NAD(P)H 0.01〜10mM (j)活性化金属との結合性の強い結合剤 1〜100mM ADP 0.02〜50mM および 非イオン性界面活性剤 0.01〜2%
条件としては、特に厳密に規制するものではないが、反
応温度は0〜40℃の間で、37℃または30℃が好適
に用いられる。反応後の吸光度は通常、340nmにて
測定する。
る。 実施例1 第一試薬 グルタミンシンセターゼ(バチルス属由来) 6U/ml L−グルタミン酸 50mM ATP 10mM MgCl2 15mM α−ケトグルタル酸 10mM EDTA・2K 2mM NADH 0.3mM 非イオン性界面活性剤 0.1% トリス緩衝液(pH8.5) 20mM 第二試薬 ウレアーゼ(ナタマメ由来) 30U/ml グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(牛肝臓由来)1.5U/ml α−ケトグルタル酸 10mM NADH 0.3mM EDTA・2K 70mM ADP 2mM 非イオン性界面活性剤 0.1% トリス緩衝液(pH8.5) 20mM
加したもの、(アンモニア溶液(30、90mg/d
l)を管理血清に添加したものおよび尿素窒素溶液又は
アンモニア溶液を添加しない管理血清を使用した。 操作方法 試料液0.1mlに第一試薬3mlを加え、37℃で5
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当りの吸光度変化を340nmで測定した。測
定結果を表1に尿素窒素量として示す。
た場合にも、アンモニアの影響を受けることなく、尿素
窒素量がほぼ正確に測定できたことがわかる。
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当りの吸光度変化を340nmで測定した。測
定結果を表1に尿素窒素量として示す。
A・2Kを除くと、アンモニアを添加した場合にアンモ
ニアの消去後、グルタミンシンセターゼが完全に停止し
ておらず、尿素窒素の測定値が負の影響を受けて正確に
測定されていないことがわかる。
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当りの吸光度変化を340nmで測定した。測
定結果を表1に尿素窒素量として示す。
2Kとグルタミンシンセターゼを添加しないと、アンモ
ニアを添加した場合に尿素窒素量がアンモニアの影響を
受けて正確に測定されていないことがわかる。
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当りの吸光度変化を340nmで測定した。測
定結果を表1に尿素窒素量として示す。
ンシンセターゼ濃度を低下させても、第一試薬にEDT
A・2Kを添加しないと、アンモニアを添加した場合に
アンモニアの消去後グルタミンシンセターゼが完全に停
止せず、尿素窒素の測定値が負の影響を受けて正確に測
定されていないことがわかる。
l)を管理血清に添加したもの、アンモニア溶液(30
mg/dl、90mg/dl)を管理血清に添加したも
のおよびクレアチニン溶液又はアンモニア溶液に添加し
ない管理血清を使用した。 操作方法 試料液0.1mlに第一試薬3mlを加え、37℃で5
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当り吸光度変化を340nmで測定した。測定
結果を表2にクレアチニン量として示す。
試料液を実施例1と同じ操作方法により吸光度測定し
た。その結果を表2にクレアチニン量として示す。 第一試薬(比較例4) グルタミンシンセターゼ 6U/ml L−グルタミン酸 50mM ATP 10mM MgCl2 15mM α−ケトグルタル酸 10mM NADPH 1.5U/ml 非イオン性界面活性剤 0.1% トリス緩衝液(pH8.5) 20mM 第二試薬(比較例4) クレアチニンデイミナーゼ 10U/ml グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 1.5U/ml NADPH 0.3mM EDTA・2K 70mM 非イオン性界面活性剤 0.1% トリス緩衝液(pH8.5) 20mM
た場合(実施例2)にも、アンモニアの影響を受けるこ
となく、クレアチニン量がほぼ正確に測定できているこ
とがわかる。また第一試薬からEDTA・2Kを除くと
(比較例4)、アンモニアを添加した場合にアンモニア
の消去後、グルタミンシンセターゼが完全に停止してお
らず、クレアチニンの測定値が負の影響を受けて正確に
測定されていないことがわかる。また第一試薬にEDT
A・2Kとグルタミンシンセターゼを添加しないと(比
較例5)、アンモニアを添加した場合にクレアチニン量
がアンモニアの影響を受けて正確に測定されていないこ
とがわかる。さらに第一試薬のグルタミンシンセターゼ
濃度を低下させても、第一試薬にEDTA・2Kを添加
しないと(比較例6)、アンモニアを添加した場合にア
ンモニア消去後、グルタミンシンセターゼが完全に停止
せず、クレアチニンの測定値が負の影響を受けて正確に
測定されていないことがわかる。
添加したもの、アンモニア溶液(30、90mg/d
l)を管理血清に添加したものおよびグアナーゼ溶液又
はアンモニア溶液を添加しない管理血清を使用した。 操作方法 試料液0.1mlに第一試薬3mlを加え、37℃で5
分間インキュベートした後、第二試薬を1ml加えて、
単位時間当り吸光度変化を340nmで測定した。測定
結果を表3にグアナーゼ活性として示す。
資料液を実施例1と同じ操作方法により吸光度を測定し
た。その測定結果は表3にグアナーゼ活性として示す。 第一試薬(比較例7) グルタミンシンセターゼ 6U/ml L−グルタミン酸 50mM ATP 10mM MgCl2 15mM α−ケトグルタル酸 10mM NADPH 0.3U/ml 非イオン性界面活性剤 0.1% グッド緩衝液(pH6.8) 20mM 第二試薬(比較例7) グアニン 200μM グルタミン酸デヒドロゲナーゼ 1.5U/ml NADPH 0.3mM EDTA・2K 70mM 非イオン性界面活性剤 0.1% グッド緩衝液(pH6.8) 20mM
た場合(実施例3)にも、アンモニアの影響を受けるこ
となく、グアナーゼ量がほぼ正確に測定できていること
がわかる。また第一試薬からEDTA・2Kを除くと
(比較例7)、アンモニアを添加した場合にアンモニア
の消去後、グルタミンシンセターゼが完全に停止してお
らず、グアナーゼ活性の測定値が負の影響を受けて正確
に測定されていないことがわかる。 また第一試薬にE
DTA・2Kをグルタミンシンセターゼを添加しないと
(比較例8)、アンモニア添加した場合にグアナーゼ活
性がアンモニアの影響を受けて正確に測定されていない
ことがわかる。さらに第一試薬のグルタミンシンセター
ゼ濃度を低下させても、第一試薬にEDTA・2Kを添
加しないと(比較例9)、アンモニアを添加した場合に
アンモニア消去後、グルタミンシンセターゼが完全に停
止せず、グアナーゼ活性の測定値が負の影響を受けて正
確に測定されていないことがわかる。なお、上記実施例
および比較例において、非イオン性界面活性剤として
は、ポリエチレングリコールモノ−p−イソオクチルシ
クロヘキシルエーテルを使用した。
的成分を測定する第二試薬に含有させるだけでは、グル
タミンシンセターゼの反応を完全に停止することができ
ず、負の誤差を生じる(比較例2、3参照)。したがっ
て本発明では、特定量の結合剤の共存下にグルタミンシ
ンセターゼを反応させて内因性アンモニアおよび外因性
アンモニアを消去し、次いで目的とする測定成分、例え
ば尿素窒素、クレアチニン、グアナーゼなどの測定系に
さらに該結合剤を添加することにより、グルタミンシン
セターゼの反応を完全に消去させて目的成分を測定する
ことにより、上記欠点を解消する。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)グルタミンシンセターゼ、(b)
L−グルタミン酸、(c)ATPおよび(d)活性化金
属を、(e)活性化金属との結合性の強い結合剤1〜1
0mMの共存下に試料に作用させて、内因性アンモニア
および外因性アンモニアを消去し、次いで該結合剤をさ
らに1〜100mM添加して、グルタミンシンセダーゼ
反応を停止することを特徴とするアンモニアの消去法。 - 【請求項2】 (a)グルタミンシンセターゼ、(b)
L−グルタミン酸、(c)ATPおよび(d)活性化金
属および(e)1〜10mMのEDTA塩を含む第一試
薬を試料に作用させ、次いで(f)ウレアーゼ、(g)
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、(h)α−ケトグルタ
ル酸、(i)NAD(P)Hおよび(j)1〜100m
MのEDTA塩を含有する第二試薬を作用させ、次いで
吸光度変化を測定することを特徴とする試料中の尿素窒
素の測定法。 - 【請求項3】 (a)グルタミンシンセターゼ、(b)
L−グルタミン酸、(c)ATP、(d)活性化金属お
よび(e)1〜10mMのEDTA塩を含む第一試薬を
試料に作用させ、次いで(f)クレアチニンデイミナー
ゼ、(g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、(h)α−
ケトグルタル酸、(i)NAD(P)Hおよび(j)1
〜100mMのEDTA塩を含む第二試薬を作用させ、
次いで吸光度変化を測定することを特徴とする試料中の
クレアチニンの測定法。 - 【請求項4】 (a)グルタミンシンセターゼ、(b)
L−グルタミン酸、(c)ATP、(d)活性化金属お
よび(e)1〜10mMのEDTA塩を含む第一試薬を
試料に作用させ、次いで(f)グアニン、(g)グルタ
ミン酸デヒドロゲナーゼ、(h)α−ケトグルタル酸、
(i)NAD(P)Hおよび(j)1〜100mMのE
DTA塩を含む第二試薬を作用させ、次いで吸光度変化
を測定することを特徴とする試料中のグアナーゼの測定
法。 - 【請求項5】下記組成を含む第一試薬と下記第二試薬か
らなる尿素窒素測定用試薬。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)ウレアーゼ (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤 - 【請求項6】下記組成を含む第一試薬と下記第二試薬か
らなるクレアチニン測定用試薬。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)クレアチニンデイミナーゼ (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤 - 【請求項7】下記組成を含む第一試薬と下記第二試薬か
らなるグアナーゼ測定用試薬。 第一試薬: (a)グルタミンシンセターゼ (b)L−グルタミン酸 (c)ATP (d)活性化金属および (e)1〜10mMの活性化金属との結合性の強い結合
剤 第二試薬: (f)グアニン (g)グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (h)α−ケトグルタル酸 (i)NAD(P)Hおよび (j)1〜100mMの活性化金属との結合性の強い結
合剤
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100433683B1 (ko) * | 2001-06-18 | 2004-05-31 | 한국과학기술연구원 | 글루타민 신쎄이즈의 미세분석방법 |
JP2019033677A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | アークレイ株式会社 | グルタミン合成酵素反応を効率よく行う方法、及び該方法を利用したアンモニア定量方法、並びにグルタミン合成酵素反応用試薬及びそれを含むアンモニア定量用試薬キット |
-
1993
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JP2019033677A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | アークレイ株式会社 | グルタミン合成酵素反応を効率よく行う方法、及び該方法を利用したアンモニア定量方法、並びにグルタミン合成酵素反応用試薬及びそれを含むアンモニア定量用試薬キット |
US11162123B2 (en) | 2017-08-10 | 2021-11-02 | Arkray, Inc. | Glutamine synthetase reaction and method for quantifying ammonia utilizing the same |
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