JPH0750996Y2

JPH0750996Y2 - アームレスト付きシートバックのフレーム構造

Info

Publication number: JPH0750996Y2
Application number: JP1989126348U
Authority: JP
Inventors: 彦徳岡本
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1989-10-27
Filing date: 1989-10-27
Publication date: 1995-11-22
Anticipated expiration: 2004-10-27
Also published as: JPH0364545U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はアームレスト付きシートバックのフレーム構
造、詳しくは、シートバック側面に配設され且つ各々に
リクライニングデバイスを取付けたサイドフレームと、
逆Ｕ字状に形成した下端を前記両サイドフレーム上端に
連結する上部フレームと、前記一方のサイドフレームに
固定し、且つアームレストを回動可能に支持するブラケ
ットとからなるアームレスト付きシートバックのフレー
ム構造に関する。

（従来の技術とその課題）従来、この種アームレスト付きシートバックのフレーム
構造は第４、５図に示す様に、両側リクライニングデバ
イス使用のシートバック（１）にはシートバック上部
（1a）に逆Ｕ字状の上部フレーム（２）が配設されると
共に、シートバック側面（1b）にサイドフレーム
（３）、（４）が設けられ、この各サイドフレーム上端
（3a）、（4a）が上部フレーム下端（2a）、（2a）に固
設されている。

前記一方のサイドフレーム（３）にはアームレスト
（Ａ）を回動可能に支持するブラケット（10）が固設さ
れている。

そして、各サイドフレーム下端（3b）、（4b）にはアッ
パーアーム（５）、（６）が固設され、このアッパーア
ーム（５）、（６）がシートクッション（７）に固定し
たロアアーム（８）、（９）に対してリクライニングデ
バイス（15）、（16）を介して回動可能に取付けられて
おり、シートバック（１）が傾動する構造である。

尚、（11）は下部フレームで、この下部フレーム（11）
はＵ字形状からなり、下部フレーム上端（11a）、（11
a）が各サイドフレーム（３）、（４）に固設されてい
る。

この下部フレーム（11）には乗員の荷重がかからず、シ
ートバック（１）の表皮を固定し、又はパッドを押込む
ために使用されている。

斯様に、サイドフレーム（３）、（４）をシートバック
側面（1b）に配設し、サイドフレーム上端（3a）、（4
a）を上部フレーム（２）に固定しているのは、両側リ
クライニングデバイス使用のためであり、サイドフレー
ム（３）、（４）と上部フレーム（２）とを固定するこ
とにより、両側リクライニングデバイス用の強度は十分
であるが、一方のサイドフレーム（３）にアームレスト
（Ａ）を支持するブラケット（10）を固定すると、アー
ムレスト（Ａ）に生じる荷重が一方のサイドフレーム
（３）にかかり、強度的に不具合が生じるという虞れが
ある。

本考案は、かかる点に鑑みなされたものであり、アーム
レストに生じる荷重にも十分耐えることができるアーム
レスト付シートバックのフレーム構造を提供するもので
ある。

（課題を解決するための手段と作用）本考案に係るアームレスト付シートバックのフレーム構
造は、各々の下端にリクライニングデバイスを取付けた
左右のサイドフレームと、逆Ｕ字状に形成した下端を前
記両サイドフレーム上端に連結する上部フレームと、前
記一方のサイドフレームに固定し、且つアームレストを
回動可能に支持するブラケットとからなるアームレスト
付きシートバックのフレームにおいて、前記上部のフレ
ームの下端に前記一方のサイドフレームを補強する補強
部を、前記一方のサイドフレーム上端から下端へ沿って
延出し、前記補強部と前記一方のサイドフレームとに前
記ブラケットを固定し、該ブラケットは前記補強部に溶
接した内側ブラケットと、前記サイドフレームに溶接し
た外側ブラケットとからなるものである。

係るアームレスト付シートバックのフレーム構造は、一
方のサイドフレーム上端から下端に沿って一方のサイド
フレームを補強する補強部を延出し、前記サイドフレー
ムと補強部とにアームレストを支持するブラケットを固
定しているため、サイドフレームにのみブラケットを固
定する場合に比較し、ブラケットの固定部位の強度が上
がり、アームレストによる荷重がブラケットに生じて
も、その荷重に十分耐えることができる。

（実施例）本考案に係る一実施例を第１図乃至第３図に基づいて説
明するが、従来構造の部材と同一部材には同一符号を付
す。

同図中、両側リクライニングデバイス用のシートバック
（１）には逆Ｕ字状の上部フレーム（２）がシートバッ
ク上部（1a）に配設されている。この上部フレーム
（２）は横フレーム（2b）とこの横フレーム（2b）の両
端から下方へ延出する縦フレーム（2c）（2c）からな
り、横フレーム（2b）がシートバック上部（1a）の幅方
向に、縦フレーム（2c）（2c）がシートバック側面（1
b）（1b）の高さ方向に夫々沿って配設されている。

縦フレーム（2c）はシートバック側面（1b）の上部まで
しか延出していないが、一方の縦フレーム（2c）にはそ
の下端（2a）にシートバック側面（1b）に沿って補強部
（22）が縦フレーム（2c）と一体形成されている。

この補強部（22）は縦フレーム（2c）の下端（2a）から
シートバック側面（1b）の下方まで延出し、補強部（2
2）の下端（22a）が下部フレーム（11）とも一体的に形
成されている。

下部フレーム（11）はＵ字形状からなり、シートバック
下部（1c）に配設され、その一方の上端（11a）には前
述の様に、補強部（22）の下端（22a）が一体的に形成
されている。

そして、上部フレーム（２）の他方の縦フレーム（2c）
と下部フレーム（11）の他方の上端（11a）間にはシー
トバック側面（1b）に沿ってサイドフレーム（４）が配
設されている。このサイドフレーム（４）は上端（4a）
が他方の縦フレーム（2c）の下端（2a）に下端（4b）が
下部フレーム（11）の他方の上端（11a）に夫々固設さ
れている。

一方、上部フレーム（２）の一方の縦フレーム（2c）と
下部フレーム（11）の一方の上端（11a）間にも、補強
部（22）に沿ってサイドフレーム（３）が配設され、前
述と同様にサイドフレーム（３）の上端（3a）と下端
（3b）とが上部フレーム（２）と下部フレーム（11）に
夫々固設されている。

前記補強部（22）とサイドフレーム（３）とには第３図
に示す様に、アームレスト（Ａ）を支持するためのブラ
ケット（10）が固定して取付けられている。このブラケ
ット（10）は内側ブラケット（10b）と外側ブラケット
（10a）からなり、内側ブラケット（10b）が補強部（2
2）とサイドフレーム（３）の内側に、外側ブラケット
（10a）が補強部（22）とサイドフレーム（３）の外側
に夫々配設され、内側ブラケット（10b）の基端（10c）
が補強部（22）に溶接固定し、外側ブラケット（10a）
の基端（10d）がサイドフレーム（３）に溶接固定して
取付けられている。そして、この内側ブラケット（10
b）と外側ブラケット（10a）はサイドフレーム（３）と
補強部（22）を両側から挟持する様に配設されている。

内側ブラケット（10b）と外側ブラケット（10a）の先端
側には軸（12）が取付けられ、アームレスト（Ａ）が軸
（12）を中心として回動可能に軸着している。

そして、両サイドフレーム（３）、（４）の下端（3
b）、（4b）には従来と同様に、アッパーアーム
（５）、（６）がシートクッション（７）に固定したロ
アアーム（８）、（９）に対してリクライニングデバイ
ス（15）、（16）を介して回動可能に取付けられてお
り、シートバック（１）が傾動する構造である。このシ
ートバック（１）の両側にはシートバック（１）の傾動
状態をロックするための従来周知のロック機構が設けら
れており、（13）は連結軸、（14）はリクライニングデ
バイスの操作レバーである。

上記構成に係るアームレスト付シートバックのフレーム
構造によれば、アームレスト（Ａ）を支持するブラケッ
ト（10）は内側ブラケット（10b）と外側ブラケット（1
0a）の各基端（10c）、（10d）が夫々補強部（22）とサ
イドフレーム（３）とに溶接固定して取付けられている
ため、ブラケット（10）の強度が向上し、アームレスト
（Ａ）によってブラケット（10）に生じる横方向又は上
下方向の荷重は、ブラケット（10）によって十分耐える
ことができる。

また、上部フレーム（２）に補強部（22）を延出すると
いう簡単な構造により、ブラケット（10）の強度を上げ
ることができ、経済的でもある。

（考案の効果）本考案によれば、各々の下端にリクライニングデバイス
を取付けた左右のサイドフレームと、逆Ｕ字状に形成し
た下端を前記両サイドフレーム上端に連結する上部フレ
ームと、前記一方のサイドフレームに固定し、且つアー
ムレストを回動可能に支持するブラケットとからなるア
ームレスト付きシートバックのフレームにおいて、前記
上部のフレームの下端に前記一方のサイドフレームを補
強する補強部を、前記一方のサイドフレーム上端から下
端へ沿って延出し、前記補強部と前記一方のサイドフレ
ームとに前記ブラケットを固定し、該ブラケットは前記
補強部に溶接した内側ブラケットと、前記サイドフレー
ムに溶接した外側ブラケットとからなる。

従って、両側にリクライニングデバイスを有し片側にア
ームレストを取付けるシートバックのフレームにおい
て、シートバックに加わる荷重を左右のサイドフレーム
で均等に負担するため、フレームの安定性が良好にな
り、フレームのねじれ等を防止できる。

また、ブラケットがフレームを延出して形成した補強部
とサイドフレームとに夫々溶接されているため、ブラケ
ットの取付強度が向上し、アームレストに加わる横方向
及び上下方向の荷重に充分対処できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案に係るフレーム構造を用いたシートの斜視
図、第２図は第１図に示すフレーム構造の斜視図、第３
図は第２図のIII-III線に沿う断面図、第４図は従来構
造の第１図相当の斜視図、第５図は第４図に示すフレー
ム構造の斜視図である。図中、1bはシートバック側面、２は上部フレーム、2aは
上部フレーム下端、３、４はサイドフレーム、3a、4aは
サイドフレーム上端、Ａはアームレスト、10はブラケッ
ト、22は補強部である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】各々の下端にリクライニングデバイスを取
付けた左右のサイドフレームと、逆Ｕ字状に形成した下
端を前記両サイドフレーム上端に連結する上部フレーム
と、前記一方のサイドフレームに固定し、且つアームレ
ストを回動可能に支持するブラケットとからなるアーム
レスト付きシートバックのフレームにおいて、前記上部のフレームの下端に前記一方のサイドフレーム
を補強する補強部を、前記一方のサイドフレーム上端か
ら下端へ沿って延出し、前記補強部と前記一方のサイド
フレームとに前記ブラケットを固定し、該ブラケットは
前記補強部に溶接した内側ブラケットと、前記サイドフ
レームに溶接した外側ブラケットとからなるアームレス
ト付きシートバックのフレーム構造。