JPH075098U - クロノグラフ付時計構造 - Google Patents

クロノグラフ付時計構造

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JPH075098U
JPH075098U JP3865393U JP3865393U JPH075098U JP H075098 U JPH075098 U JP H075098U JP 3865393 U JP3865393 U JP 3865393U JP 3865393 U JP3865393 U JP 3865393U JP H075098 U JPH075098 U JP H075098U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レバー機構を簡素化し部品点数が少なく廉価
なクロノグラフ付時計を提供する。 【構成】 通常時刻表示用モーターとクロノグラフ用モ
ータを備え、該クロノグラフ用モータは減速輪列手段に
より秒クロノグラフ車と分クロノグラフ車を少なくとも
有し、前記分クロノグラフ車は指針を保持する軸部と他
の輪列と噛み合う歯車部が相互に回動できるスリップ係
合を成し、前記分クロノグラフ指針を保持する軸部には
ハートカムを固着し、該ハートカムと係合可能な復針伝
エレバーは前記ハートカムを圧接する復針位置と、前記
ハートカムから離れる指針自由位置の2位置に規制され
るとともに、スタート用外部操作部材の押し操作に連動
する発停レバーにより前記復針伝えレバーは自由位置に
規制され、又リセット用外部操作部材の押し操作に連動
する復針レバーにより復針位置に規制される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クロノグラフ付時計の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は比較的高価であったクロノグラフ付時計も、通常時刻表示用の時計の低 価格化に伴ない、比較的廉価なものも現われるようになってきた。それに従い廉 価に適した構造も各種提案されている。現在見られるごく一般的なクロノグラフ 付時計としては、通常時刻を表示する通常時刻表示用モーター以外に、秒クロノ グラフ針にて秒クロノグラフ時間を表示する秒クロノグラフ用モーター、分クロ ノグラフ針にて分クロノグラフ時間を表示する分クロノグラフ用モーター、更に 時クロノグラフ針にて時クロノグラフ時間を表示する時クロノグラフ用モーター 等と、各々の針に対応して複数のクロノグラフ用モーターを備えたものがある。 この時計は、各クロノグラフ用モーターを外部操作部材のプッシュボタンの電気 的信号により、スタート/ストップ、リセット等を各モーター毎に電子的なコン トロールを行なうものである。
【0003】 しかし、クロノグラフ表示のために各クロノグラフ針に対応して、電子時計の 部品では比較的コストの高い、複数のモーターを設けることは、それだけ時計の コストが高くなってしまう。更に前述のように、各クロノグラフ表示用モーター を外部操作部材のプッシュボタンの電気的信号により、スタート/ストップ、リ セット等の操作を行なって各モーターを電子的にコントロールしているため、イ ニシャライズとして各クロノグラフ針の各0位置を使用者があらかじめセットし なければならず、旧来のメカ時計のクロノグラフ時計と比べ非常に使い難い時計 であった。
【0004】 これらの欠点を解消し比較的使い易い時計と成したものとして、特開昭61ー 73085号公報にて提案したような時計がある。この時計は、クロノグラフ時 間を表示する1個のクロノグラフ用モーターを備え、該クロノグラフ用モータは 減速輪列手段により、秒クロノグラフ針にて秒クロノグラフ時間を表示する秒ク ロノグラフ車、分クロノグラフ針にて分クロノグラフ時間を表示する分クロノグ ラフ車、更に時クロノグラフ針にて時クロノグラフ時間を表示する時クロノグラ フ車を設け、前記分クロノグラフ車、時クロノグラフ車は、それぞれ指針を保持 する軸部と他の輪列と噛み合う歯車部が相互に自由になるようにスリップ遊合嵌 合とし、該指針を保持する軸部にはハートカムを固持し、該ハートカムをレバー により強制的に復針することによって0位置セットを可能に構成している。この 復針伝えレバーは前記ハートカムを圧接し強制的に復針させることにより、指針 に対応していたクロノグラフ用モーターを減じ、しかも秒クロノグラフ針以外の 分クロノグラフ、時クロノグラフ各針の0位置は使用者があらかじめセットする 必要もなくなる。これによって、比較的使い易いクロノグラフ付指針時計を提供 することが出来る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭61ー73085号公報に提案した時計の場合、時計中 央に配置した秒針が通常時刻とクロノグラフ時刻の秒表示を兼用しているため、 前述のハートカムを圧接し強制的に復針させるクロノグラフ時計の構造では、各 レバー機構が複雑であり、モーターの数を減ずることが出来ても、部品点数は多 くなるため、コスト的にはまだまだかなり高価なものとなっていた。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解決するために成されたもので、レバー機構 を簡素化し、部品点数の少ないコストの廉価な機構を持つクロノグラフ付時計を 提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本考案によるクロノグラフ付時計は、通常時刻を 表示する通常時刻表示用モーター、クロノグラフ時間を表示するクロノグラフ用 モータを備え、該クロノグラフ用モータは減速輪列手段により、秒クロノグラフ 針にて秒クロノグラフ時間を表示する秒クロノグラフ車、分クロノグラフ針にて 分クロノグラフ時間を表示する分クロノグラフ車、を少なくとも有し、前記分ク ロノグラフ車は指針を保持する軸部と他の輪列と噛み合う歯車部が相互に回動で きるスリップ係合を成し、前記分クロノグラフ指針を保持する軸部にはハートカ ムを固着し、該ハートカムは復針伝エレバーと係合可能であって、該復針伝エレ バーは前記ハートカムを圧接する復針位置と、前記ハートカムから離れる指針自 由位置の2位置に規制されるとともに、スタート用外部操作部材の押し操作に連 動する発停レバーにより、前記復針伝えレバーは自由位置に規制され、又リセッ ト用外部操作部材の押し操作に連動する復針レバーにより復針位置に規制するよ うに構成したことを特徴としている。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。 図1、図2は本考案の実施例によるクロノグラフ付時計のムーブメント全体の 平面構造を示す要部平面図、図3、図4、図5、図6は本考案の実施例によるム ーブメントの断面構造を示す要部断面図であり、図7、図8は本考案の実施例に よる外部操作部材のスタート/ストップ用、リセット用それぞれのプッシュボタ ンの押し操作による動作を説明する発停レバー、復針伝えレバー、復針レバーの 各レバーの動作を示す作動図である。
【0009】 図1〜図4において、1は通常時刻表示をするコイルや固定子等からなる通常 時刻表示用モーターであり、その回転子であるローター2の回転は5番車3、4 番車4、3番車5、中心車6、日の裏車7、筒車8の各車により減速輪列を構成 している。当然、時計中心にある中心車6、筒車8には通常時刻表示用の分針、 時針(図示せず)が固着されるようになっている。更に、5番車3からは通常時 刻の秒を表示するための秒車13が噛み合うように構成されている。前記日の裏 車7は日の裏中間車9、小鉄車10と噛み合っており、リューズに固着された巻 真11の引き出し操作により、ツヅミ車12が前記小鉄車10と噛み合い、通常 の指針修正をするようになっている。又、前述の通常時刻表示のための各部品は 、図3に図示するように、全て地板14と中受15の間に納まるように構成され ており、薄型で部品点数の少ない構造と成している。
【0010】 16はクロノグラフ時間を表示をするためのコイルや固定子等からなるクロノ グラフ時刻表示用モーターであり、その回転子であるクロノグラフローター17 の回転はクロノグラフ中間車18を介し、時計中心にあって秒クロノグラフ針を 固着し秒クロノグラフ時間を表示する秒クロノグラフ車19へと減速輪列を構成 している。又図5に示すように、前記秒クロノグラフ車19の回転は、分クロノ グラフ中間車20を介し、分クロノグラフ針を固着して分クロノグラフ時間を表 示する分クロノグラフ車21へと減速輪列を構成している。
【0011】 更に、図3で示すように前記秒クロノグラフ車19の回転は時クロノグラフ中 間車(1)22、時クロノグラフ中間車(2)23、時クロノグラフ中間車(3 )24、時クロノグラフ針を固着し時クロノグラフ時間を表示する時クロノグラ フ車25へと減速輪列を構成している。そして、この時クロノグラフ表示の為の 各部品は、地板14とクロノ受29で軸支されたクロノグラフローター17(図 4図示)、分クロノグラフ車21、時クロノグラフ車25以外の全てのクロノグ ラフ輪列が中受15とクロノ受29に軸支され、中受15とクロノ受29の厚さ の間に納まるように構成されており、薄型で組み込み易い構造になっている。
【0012】 前述の分クロノグラフ車21と時クロノグラフ車25単体の構造について詳述 する。基本的構造は分クロノグラフ車21と時クロノグラフ車25とは歯車部2 1b、25bを除いて共通なので、代表例として分クロノグラフ車21について 説明する。図5に図示のように、分クロノグラフ中間車20のカナ部20aの回 転は、分クロノグラフ車21の歯車部21bに常時伝えられている。該歯車部2 1bは座21cに固着されており、該座21cは分クロノグラフ針を固着する分 クロノグラフ軸21aとは遊合になっていて、自由に回転可能になっている。前 記分クロノグラフ中間車20のカナ部20aの回転は、前記分クロノグラフ軸2 1aに固着されたハートカム26と前記分クロノグラフ車21の歯車部21bと の間に設けられたスリップバネ27を介し伝えられるようになっている。もし指 針を定位置に戻すため、前記ハートカム26を復針伝えレバー28の押圧力によ り強制回転させると、前記分クロノグラフ車21の分クロノグラフ針を固着する 分クロノグラフ軸21aは強制回転し、分クロノグラフ針は決まった位置に復針 する。一方、分クロノグラフ中間車20のカナ部20aと常時噛み合っている分 クロノグラフ車21の歯車部21bは、前記スリップバネ27を介してスリップ し、強制回転はされず現状の噛み合いを保つようになっている。
【0013】 図3に示す時クロノグラフ車25と時クロノグラフ中間車(3)24の関係も 、前述の分クロノグラフ車21と分クロノグラフ中間車20の関係と同様に、ハ ートカム26を復針伝えレバー28の押圧力により強制回転されると、前記時ク ロノグラフ車25の時クロノグラフ針を固着する時クロノグラフ軸25aは強制 回転し、時クロノグラフ針は決まった位置に復針する。しかし、時クロノグラフ 中間車(3)24のカナ部24aと常時噛み合っている時クロノグラフ車25の 歯車部25bは、前記スリップバネ27を介してスリップし、強制回転はされず 現状の噛み合いを保つようになっている。
【0014】 次にクロノグラフの動作について説明する。図6の(ハ)は外部操作部材のス タート/ストップボタン30部の断面図、(イ)はリセットボタン31の動作を 示す要部断面図であり、(ロ)は戻しバネ部の要部側面図である。スタート/ス トップボタン30やリセットボタン31をそれぞれプッシュ操作をすると、戻し バネ部32a、32bの先端部に設けられている接点部32c、32dを回路基 板33に設けた側面接点パターン33a、33bに接触し、それぞれスタート/ ストップ接点S1 34、リセット接点S2 35がONになるようになってい る。その後、スタート/ストップボタン30やリセットボタン31は電池押さえ 板32に設けられた戻しバネ部32a、32bにより押し戻される。
【0015】 スタート/ストップボタン30をプッシュしてスタート/ストップ接点S1 34がONになると、前記クロノグラフ時間表示用モーター16のクロノグラフ ローター17は1秒ステップで回転を開始する。また、スタート状態でスタート /ストップボタン30をプッシュし、スタート/ストップ接点S1 34がON になるとクロノグラフローター17は回転を停止する。このようにスタート/ス トップボタン30を操作する毎に、スタートとストップを交互に繰り返すことと なる。この動作では前述の秒クロノグラフ車19、分クロノグラフ車21、時ク ロノグラフ車25はクロノグラフローター17の回転、停止に同期し、それぞれ の減速比に従い回転、停止動作をおこなう。
【0016】 次にリセット動作について説明する。リセットボタン31をプッシュしリセッ ト接点S2 35がONになると、前記クロノグラフ時間表示用モーター16の クロノグラフローター17は秒クロノグラフ車19が0位置に戻るまで高速回転 し、0位置で停止するようになっている。クロノグラフの為の時計回路は、秒ク ロノグラフ車19が60ステップ(60秒)で1回転するように減速輪列構成に なっているので、クロノグラフローター17の駆動信号は60進の計数回路にて 常時計数しておけば、前述の秒クロノグラフ車19の0位置への帰零は、電子回 路的にはリセット接点S2 35がONになり、クロノグラフ時間表示用モータ ー16のクロノグラフローター17が秒クロノグラフ車16を0位置に戻すこと は非常に簡単な回路構成にて可能である。
【0017】 次にクロノグラフの操作について説明する。図7、図8は外部操作部材のスタ ート/ストップ用、リセット用プッシュボタン30、31の押し操作により動作 する発停レバー36、復針伝えレバー28、復針レバー27(各実線で表示)の 各作動を示す作動図である。始めに図7において、リセットボタン31を矢印方 向にプッシュ操作すると、前述のようにリセット接点S2 35がONになり、 クロノグラフ時間表示用モーター16のクロノグラフローター17は、秒クロノ グラフ車19が0位置に戻るまで高速回転するとともに、分クロノグラフ車21 、時クロノグラフ車25も連動し減速比分のみ回転する。つまり、分クロノグラ フ車21、時クロノグラフ車25は0位置までは復針しない。しかし、リセット ボタン31の操作により、電池押エ板32に設けられた戻しバネ部32aを通し て復針レバー37の端部37aを押す。これによって該復針レバー37は地板1 4に設けられた軸14aを回転中心として反時計方向に回転する。復針レバー3 7の他の端部には発停レバー36に設けられたピン36bと係合する穴部37b が設けられている。
【0018】 該発停レバー36は地板14に設けられたチューブ14bを回転中心に作動す るようになっており、発停レバー36は前述の復針レバー37に設けられたピン 36bと復針レバー37の穴部37bの係合によりチューブ14bを回転中心に 時計方向に回転する。この発停レバー36の他の端部には復針伝エレバー28が 配設せられており、復針伝エレバー28に設けられた穴部28dと係合するピン 36cが設けられている。復針伝エレバー28は地板14に設けられた軸14c を回転中心に作動するようになっており、復針伝エレバー28は発停レバー36 に設けられたピン36cと復針伝エレバー28の穴部28dの係合により、軸1 4cを回転中心に反時計方向に回転する。
【0019】 復針伝エレバー28には分クロノグラフ車21、時クロノグラフ車25に設け られたハートカム26を押圧し、決められた位置まで回転させる、押圧部28b 、28cが設けられている。そして、復針伝エレバー28の反時計方向の回転力 により、分クロノグラフ針を固着する分クロノグラフ軸21a、時クロノグラフ 針を固着する時クロノグラフ軸25aは強制回転し、分および時クロノグラフ針 は決まった位置(一般には0位置)に復針する。さらに、復針伝エレバー28に は電池押エ板32に設けたバネ部32eの先端に形成せられた押圧部32fと係 合するピン28eが設けられており、該バネ部32eのバネ力により復針伝エレ バー28は常時反時計方向に回転力が作用し、分クロノグラフ車21、時クロノ グラフ車25に設けたハートカム26を押圧部28b、28cの押圧力により決 められた位置で押圧を続ける。このようにリセット接点S2 35と復針伝エレ バー28の作用により、前記分クロノグラフ針を固着する分クロノグラフ軸21 a、時クロノグラフ針を固着する時クロノグラフ軸25aはO位置にて強制停止 するとともに、秒クロノグラフ車19も0位置にて停止をするリセット状態にな る。
【0020】 次に、図8においてスタート/ストップボタン30を矢印方向にプッシュ操作 する。すると前述のようにスタート/ストップ接点S1 34がONになり、前 記クロノグラフ時間表示用モーター16のクロノグラフローター17は1秒後に 1秒ステップで回転を開始し、秒クロノグラフ車19は運針を開始する。これと 同時に、スタート/ストップボタン30を操作した時、電池押エ板32に設けら れた戻しバネ部32bを介し発停レバー36の端部36aを押す。これによって 発停レバー36は地板14に設けられたチューブ14bを回転中心として反時計 方向に回転し、復針伝えレバー28は地板14に設けられた軸14cを回転中心 として時計方向に回転する。このため復針伝エレバー28は分クロノグラフ車2 1、時クロノグラフ車25に設けた、ハートカム26を押圧し決められた位置ま で回転させる押圧部28b、28cは、前記分クロノグラフ車21、時クロノグ ラフ車25に設けられたハートカム26の押圧位置から離れる。そこで分クロノ グラフ針を固着する分クロノグラフ軸21a、時クロノグラフ針を固着する時ク ロノグラフ軸25aが、秒クロノグラフ車19の回転に同期して自由に回転出来 るようになる。復針伝エレバー28のピン28eと電池押エ板32に設けられた バネ部32eの先端に設けられた位置決め切り欠き部32gと係合し、該バネ部 32eのバネ力により復針伝エレバー28はハートカム26の押圧位置から離れ た状態を保ち続づける。
【0021】 ここでもう一度スタート/ストップボタン30を矢印方向にプッシュ操作する と、スタート/ストップ接点S1 34がONになり、前記クロノグラフ時間表 示用モーター16のクロノグラフローター17は回転を停止し、クロノグラフは ストップ状態となる。しかしこの状態では発停レバー36、復針伝エレバー28 、復針レバー37は作動せず復針伝エレバー28とハートカム26は離れた状態 を保ち続づる。この状態で更にスタート/ストップボタン30をプッシュ操作す ると、スタート/ストップ接点S1 34がONになり、前記クロノグラフ時間 表示用モーター16のクロノグラフローター17は1秒後に1秒ステップで回転 を開始し、秒クロノグラフ車19、分クロノグラフ車21、時クロノグラフ車2 5は再び運針を開始する。以下交互にスタート/ストップ動作を繰り返すことに なる。
【0022】 ここで、何時でもリセットボタン31を矢印方向にプッシュ操作すると、前述 の図7のように、リセット接点S2 35がONになり、クロノグラフ時間表示 用モーター16のクロノグラフローター17は電気的帰零により秒クロノグラフ 車19を0位置に戻るまで高速回転して停止し、分クロノグラフ車21、時クロ ノグラフ車25は復針伝エレバー28の押圧によりハートカム26の位置が回動 し、決められた位置(0位置)に戻り停止する
【0023】 図9は前述のレバー構成をブロック図で表したもので、外部操作部材のスター ト/ストップボタン30の押し操作で、発停レバー36により復針伝エレバー2 8を自由位置に規制し、又外部操作部材のリセットボタン31の押し操作に連動 する復針レバー37により発停レバー36を作動し、復針伝エレバー28を復針 位置に規制するものである。
【0024】 図10は本考案の他の実施例の構成を示すブロック図であり、操作ボタンの位 置、分、時各クロノグラフ針の位置等の時計デザイン条件にとっては、外部操作 部材のスタート/ストップボタン30の押し操作で直接に復針伝エレバー28を 自由位置に規制し、又外部操作部材のリセットボタン31の押し操作で直接に復 針伝エレバー28を復針位置に規制することも可能である。
【0025】 図11も本考案の他の実施例の構成を示すブロック図であり、外部操作部材の スタート/ストップボタン30の押し操作で、発停レバー36により復針伝エレ バー28を自由位置に規制し、又外部操作部材のリセットボタン31の押し操作 に連動する復針レバー37により、復針伝エレバー28を復針位置に規制するこ とも可能である。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、クロノグラフ時間を表示する1個のクロノグラ フ用モーターで減速輪列手段により、秒クロノグラフ針にて秒クロノグラフ時間 を表示する秒クロノグラフ車、分クロノグラフ針にて分クロノグラフ時間を表示 する分クロノグラフ車、更に、時クロノグラフ針にて時クロノグラフ時間を表示 する時クロノグラフ車を設け、分クロノグラフ車、時クロノグラフ車はそれぞれ ハートカムを固持し、該ハートカムを復針伝えレバーにより強制的に復針可能に 構成し、外部操作部材のスタート/ストップ用プッシュボタンの押し操作により 動作する発停レバー、又外部操作部材のリセット用プッシュボタンの押し操作に より動作する復針レバーにより、前記復針伝えレバーを前記ハートカムを圧接し 復針させる復針位置に、発停レバーがハートカムから離れ指針が自由に回転でき る自由位置の2位置に規制するだけで、複数のクロノグラフ針を備えたクロノグ ラフ付時計が簡単なレバー部品で可能になる。また、従来のクロノグラフ付時計 にくらべ前述の如く電子回路もクロノグラフ用モーターの駆動信号を60進の計 数回路にて秒クロノグラフ針の位置を計数しておけばよく、帰零はリセット接点 がONでクロノグラフモーターが秒クロノグラフ車を0位置に戻すことは非常に 簡単であり、スタート/ストップ接点がONでクロノグラフモーターが回転、停 止を交互に行なえばよく、何等複雑な電子回路は必要ない。さらに、操作仕様も 従来のクロノグラフ付時計に比べ秒クロノグラフ車の0位置のみをセットすれば よく複数のクロノグラフ指針の0位置のセットをする必要はない。クロノグラフ 操作も2個のプッシュボタンを押し操作すれば機能は充分果たせるようになって おり、何等難しい取り扱い説明等は必要としないクロノグラフ付時計を提供する ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの全体
平面構造を示す要部平面図である。
【図2】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの全体
平面構造を示す要部平面図である。
【図3】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの断面
構造を示す要部断面図である。
【図4】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの断面
構造を示す要部断面図である。
【図5】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの断面
構造を示す要部断面図である。
【図6】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの断面
構造を示す要部断面図である。
【図7】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの作動
状態を示す要部作動図である。
【図8】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの作動
状態を示す要部作動図である。
【図9】本考案の実施例を示す機構の構成ブロック図で
ある。
【図10】本考案の他の実施例を示す機構の構成ブロッ
ク図である。
【図11】本考案の他の実施例を示す機構の構成ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 通常時刻表示用モーター 2 ローター 3 5番車 4 4番車 5 3番車 6 中心車 7 日の裏車 8 筒車 9 日の裏中間車 10 小鉄車 11 巻真 12 ツヅミ車 13 秒車 14 地板 15 中受 16 クロノグラフ時刻表示用モーター 17 クロノグラフローター 18、クロノグラフ中間車 19 秒クロノグラフ車 20 分クロノグラフ中間車 21 分クロノグラフ車 22 時クロノグラフ中間車(1) 23 時クロノグラフ中間車(2) 24 時クロノグラフ中間車(3) 25 時クロノグラフ車 26 ハートカム 27 スリップバネ 28 復針伝エレバー 29 クロノ受 30 スタート/ストップボタン 31 リセットボタン 32 電池押エ板 33 回路基板 34 スイッチS1 35 スイッチS2 36 発停レバー 37 復針レバー
フロントページの続き (72)考案者 上原 伸幸 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)考案者 土屋 秀隆 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)考案者 笠谷 昌弘 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時刻を表示する通常時刻表示用モー
    ター、クロノグラフ時間を表示するクロノグラフ用モー
    タを備え、該クロノグラフ用モータは減速輪列手段によ
    り、秒クロノグラフ針にて秒クロノグラフ時間を表示す
    る秒クロノグラフ車、分クロノグラフ針にて分クロノグ
    ラフ時間を表示する分クロノグラフ車、を少なくとも有
    し、前記分クロノグラフ車は指針を保持する軸部と他の
    輪列と噛み合う歯車部が相互に回動できるスリップ係合
    を成し、前記分クロノグラフ指針を保持する軸部にはハ
    ートカムを固着し、該ハートカムは復針伝エレバーと係
    合可能であって、該復針伝エレバーは前記ハートカムを
    圧接する復針位置と、前記ハートカムから離れる指針自
    由位置の2位置に規制されるとともに、スタート用外部
    操作部材の押し操作により、前記復針伝えレバーは自由
    位置に規制され、又リセット用外部操作部材の押し操作
    により復針位置に規制するように構成したことを特徴と
    するクロノグラフ付時計構造。
  2. 【請求項2】 上記復針伝エレバーは、スタート用外部
    操作部材の押し操作に連動する発停レバーによって駆動
    されて自由位置に規制され、又リセット用外部操作部材
    の押し操作に連動して復針位置に規制されるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のクロノグラフ付時
    計構造。
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