JPH0750927Y2 - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
- Publication number
- JPH0750927Y2 JPH0750927Y2 JP1987121850U JP12185087U JPH0750927Y2 JP H0750927 Y2 JPH0750927 Y2 JP H0750927Y2 JP 1987121850 U JP1987121850 U JP 1987121850U JP 12185087 U JP12185087 U JP 12185087U JP H0750927 Y2 JPH0750927 Y2 JP H0750927Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing rod
- mounting seat
- fishing
- rod
- mounting
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は釣糸ガイド、特に継式釣竿の穂先竿に着脱可能
に装着する遊動ガイドを有する釣竿に関する。
に装着する遊動ガイドを有する釣竿に関する。
(従来の技術) 釣竿の穂先竿に釣糸ガイドの装着筒を着脱自在に装着す
る、所謂遊動ガイドは穂先竿と装着筒との接触面積が小
さいため緩み易くて釣竿使用中に回動し易く、また移動
し易く、複数個の釣糸ガイドが一直線状に保持されず、
また、それらの保持位置が一定せず釣糸抵抗が大きくな
ったりして釣りの操作に不都合を来していた。
る、所謂遊動ガイドは穂先竿と装着筒との接触面積が小
さいため緩み易くて釣竿使用中に回動し易く、また移動
し易く、複数個の釣糸ガイドが一直線状に保持されず、
また、それらの保持位置が一定せず釣糸抵抗が大きくな
ったりして釣りの操作に不都合を来していた。
本出願人は釣糸ガイド、特に遊動ガイドを一直線上に保
持するために釣竿、特に穂先竿の遊動ガイド装着位置に
肉盛りして、その外形を断面非円形のガイド取付座を形
成する考案を実願昭61−183215号において開示した。
持するために釣竿、特に穂先竿の遊動ガイド装着位置に
肉盛りして、その外形を断面非円形のガイド取付座を形
成する考案を実願昭61−183215号において開示した。
(考案が解決しようとする問題点) 然しながら上記出願においては、熱硬化性合成樹脂を含
浸し、高弾性の炭素繊維等の高強度繊維で補強した高強
度繊維補強素材で形成した穂先竿に、この高強度繊維補
強素材と同質素材で長手方向に緩テーパ状に肉盛りした
取付座を形成したため、該取付座の部分はその前後の領
域に対して必要以上に剛性が高くなり、穂先竿が撓む時
に取付座の部分は撓みにくくなり、前後の領域のみが大
きく撓むため、穂先竿全体が滑らかに撓むことによる本
来の負荷分散機能が損なわれて、剛性の高い取付座の部
分とその前後の剛性の低い穂先竿本体との境界に応力が
集中し、釣竿を長期に亘って使用していると破断等に至
ることがある。
浸し、高弾性の炭素繊維等の高強度繊維で補強した高強
度繊維補強素材で形成した穂先竿に、この高強度繊維補
強素材と同質素材で長手方向に緩テーパ状に肉盛りした
取付座を形成したため、該取付座の部分はその前後の領
域に対して必要以上に剛性が高くなり、穂先竿が撓む時
に取付座の部分は撓みにくくなり、前後の領域のみが大
きく撓むため、穂先竿全体が滑らかに撓むことによる本
来の負荷分散機能が損なわれて、剛性の高い取付座の部
分とその前後の剛性の低い穂先竿本体との境界に応力が
集中し、釣竿を長期に亘って使用していると破断等に至
ることがある。
依って本考案は釣糸ガイドを釣竿の所定位置に正確に取
付け、かつ確実に回り止めできると共に、釣竿の自然な
撓み状態が得られて本来の竿調子を阻害しないように
し、取付座の近傍に生ずる応力を緩和して釣竿の破断を
防止すると共に、取付座と釣竿本体との接合強度を向上
させた釣竿の提供を目的とする。
付け、かつ確実に回り止めできると共に、釣竿の自然な
撓み状態が得られて本来の竿調子を阻害しないように
し、取付座の近傍に生ずる応力を緩和して釣竿の破断を
防止すると共に、取付座と釣竿本体との接合強度を向上
させた釣竿の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的に鑑みて本考案は、熱硬化性合成樹脂を含浸し
た高強度繊維補強素材で形成した釣竿の釣糸ガイド係止
部外周囲に、該釣竿の素材に使用している樹脂と同質の
熱硬化性合成樹脂を用い、かつ該釣竿の素材より低弾性
の繊維強化樹脂素材、又は該釣竿の素材より低弾性の樹
脂素材で、かつ該釣竿の素材に使用している樹脂と同質
の熱硬化性合成樹脂からなる樹脂素材で肉盛りして断面
非円形の取付座を一体に形成し、釣糸ガイドの竿取付筒
内側に固定した装着筒を前記取付座に嵌合して回り止め
したことを特徴とする釣竿を提供する。
た高強度繊維補強素材で形成した釣竿の釣糸ガイド係止
部外周囲に、該釣竿の素材に使用している樹脂と同質の
熱硬化性合成樹脂を用い、かつ該釣竿の素材より低弾性
の繊維強化樹脂素材、又は該釣竿の素材より低弾性の樹
脂素材で、かつ該釣竿の素材に使用している樹脂と同質
の熱硬化性合成樹脂からなる樹脂素材で肉盛りして断面
非円形の取付座を一体に形成し、釣糸ガイドの竿取付筒
内側に固定した装着筒を前記取付座に嵌合して回り止め
したことを特徴とする釣竿を提供する。
(作用) 取付座は釣竿に一体形成されているため、釣糸ガイドの
取付位置はその所定位置に定まり、また取付座の断面は
非円形であるため、釣糸ガイドの竿取付筒内側に固定さ
れた装着筒が取付座に嵌合されると、該釣糸ガイドは確
実に回り止めされる。また、取付座は釣竿の素材より低
弾性の繊維強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の
樹脂素材で肉盛り形成されるため、必要以上に剛性が高
まらず、前後の釣竿本体との剛性差が低減して釣竿の自
然な滑らかな撓み状態が得られて本来の竿調子を阻害し
ないと共に、取付座の両端の応力が緩和され、釣竿の破
断を防止できる。更には、取付座に使用する合成樹脂材
は、釣竿素材に使用されているのと同質の熱硬化性合成
樹脂を使用しているため、釣竿との接合一体化強度が高
く、また、温度変化等の環境変化が生じても、界面の剥
離等が生じ難い。
取付位置はその所定位置に定まり、また取付座の断面は
非円形であるため、釣糸ガイドの竿取付筒内側に固定さ
れた装着筒が取付座に嵌合されると、該釣糸ガイドは確
実に回り止めされる。また、取付座は釣竿の素材より低
弾性の繊維強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の
樹脂素材で肉盛り形成されるため、必要以上に剛性が高
まらず、前後の釣竿本体との剛性差が低減して釣竿の自
然な滑らかな撓み状態が得られて本来の竿調子を阻害し
ないと共に、取付座の両端の応力が緩和され、釣竿の破
断を防止できる。更には、取付座に使用する合成樹脂材
は、釣竿素材に使用されているのと同質の熱硬化性合成
樹脂を使用しているため、釣竿との接合一体化強度が高
く、また、温度変化等の環境変化が生じても、界面の剥
離等が生じ難い。
(実施例) 以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づき、更に詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図の釣竿1はポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性合成樹脂を含浸し、炭素繊維
等の高強度繊維によって補強された高強度繊維補強素材
を公知の如く芯金に巻回したり、又は型によって形成さ
れている。この釣竿1の縦断面図を示す第2図のように
中空、又は中実の釣竿1の外周に適宜の間隔をおいて複
数の肉盛部2が一体に形成され、この肉盛部2の外周を
断面が六角形等の断面非円形で、長手方向に緩やかなテ
ーパ状に研削して第1図の取付座3が形成されている。
ェノール樹脂等の熱硬化性合成樹脂を含浸し、炭素繊維
等の高強度繊維によって補強された高強度繊維補強素材
を公知の如く芯金に巻回したり、又は型によって形成さ
れている。この釣竿1の縦断面図を示す第2図のように
中空、又は中実の釣竿1の外周に適宜の間隔をおいて複
数の肉盛部2が一体に形成され、この肉盛部2の外周を
断面が六角形等の断面非円形で、長手方向に緩やかなテ
ーパ状に研削して第1図の取付座3が形成されている。
肉盛部2の形成では、高強度繊維補強素材によって熱硬
化形成された中空、又は中実の釣竿1の外周に、該釣竿
1に使用の、例えば炭素繊維等の高強度繊維よりも低弾
性の、例えばガラス繊維等の繊維に、釣竿1を形成した
高強度繊維補強素材に使用された合成樹脂と同質樹脂の
シートを巻回し、その外側にテーピングを施して熱硬化
処理を行い、釣竿に一体化させて肉盛部2を形成してい
る。
化形成された中空、又は中実の釣竿1の外周に、該釣竿
1に使用の、例えば炭素繊維等の高強度繊維よりも低弾
性の、例えばガラス繊維等の繊維に、釣竿1を形成した
高強度繊維補強素材に使用された合成樹脂と同質樹脂の
シートを巻回し、その外側にテーピングを施して熱硬化
処理を行い、釣竿に一体化させて肉盛部2を形成してい
る。
他の形成例として、中空釣竿1を熱硬化形成する前に、
肉盛部2の形成位置に上記と同様に、低弾性の繊維に釣
竿1の形成素材と同質樹脂を含浸したプリプレグ、又は
同質樹脂のシートを巻回し、その後一体的に熱硬化処理
を行って形成する。
肉盛部2の形成位置に上記と同様に、低弾性の繊維に釣
竿1の形成素材と同質樹脂を含浸したプリプレグ、又は
同質樹脂のシートを巻回し、その後一体的に熱硬化処理
を行って形成する。
この肉盛部2の外形を六角形の取付座3に研削した後、
この取付座3には、第1図、第3図、第4図のように、
フレーム7の一側に釣糸案内環6を設け、他側に竿取付
筒7aを設けた釣糸ガイド4の前記竿取付筒7aの内側に固
定された装着筒5が嵌合される。
この取付座3には、第1図、第3図、第4図のように、
フレーム7の一側に釣糸案内環6を設け、他側に竿取付
筒7aを設けた釣糸ガイド4の前記竿取付筒7aの内側に固
定された装着筒5が嵌合される。
この装着筒5の内周には凹凸が形成されており、最凹部
5aは取付座3の角部3aに外接する円の外径と略同径で、
最凸部5bは六角形の平面3bに内接する円と、前記外接円
との中間の径に形成されている。
5aは取付座3の角部3aに外接する円の外径と略同径で、
最凸部5bは六角形の平面3bに内接する円と、前記外接円
との中間の径に形成されている。
釣竿1の使用時に前記取付座3に装着筒5が嵌合される
と、装着筒5の凹凸が取付座3の角部3aに係合されて回
り止めされると共に、取付座3の長手方向のテーパによ
って装着筒5の凹凸と取付座3とが確実に係止する位置
があり、長手方向移動が係止できる。
と、装着筒5の凹凸が取付座3の角部3aに係合されて回
り止めされると共に、取付座3の長手方向のテーパによ
って装着筒5の凹凸と取付座3とが確実に係止する位置
があり、長手方向移動が係止できる。
更に、取付座3の角部3aと装着筒5の凹凸との円周方向
の係合位置を調整すれば、釣糸ガイド4を一直線状に整
列させることができる。
の係合位置を調整すれば、釣糸ガイド4を一直線状に整
列させることができる。
また、取付座3の形状に寸法誤差があっても、装着筒5
の凹凸で角部3aに係合されているため、ガタついたり緩
むことが防止される。
の凹凸で角部3aに係合されているため、ガタついたり緩
むことが防止される。
前記のように取付座3が釣竿1の素材より低弾性の繊維
強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の樹脂素材で
肉盛り形成されているため、必要以上に剛性が高まら
ず、前後の釣竿との剛性差が低減して取付座3の部分の
みが硬く撓み難くなることを防止でき、負荷に対して取
付座3の前後に亘って自然な滑らかな撓み状態が得ら
れ、取付座3の両端と釣竿1との境界部に応力が集中せ
ず、長期に亘り使用しても釣竿1の破断を防止できる。
また付随的に、実釣時の竿先に掛る強弱各種の引張力に
対して釣竿全体でバランス良く負荷を分担でき、釣竿の
本来の竿調子が阻害されることが改善される。更には、
取付座3に使用する合成樹脂材は、釣竿素材に使用され
ている樹脂と同質の熱硬化性合成樹脂を使用しているた
め、釣竿1との接合一体化強度が高く、また、温度変化
等の環境変化が生じても、界面の剥離等が生じ難い。
強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の樹脂素材で
肉盛り形成されているため、必要以上に剛性が高まら
ず、前後の釣竿との剛性差が低減して取付座3の部分の
みが硬く撓み難くなることを防止でき、負荷に対して取
付座3の前後に亘って自然な滑らかな撓み状態が得ら
れ、取付座3の両端と釣竿1との境界部に応力が集中せ
ず、長期に亘り使用しても釣竿1の破断を防止できる。
また付随的に、実釣時の竿先に掛る強弱各種の引張力に
対して釣竿全体でバランス良く負荷を分担でき、釣竿の
本来の竿調子が阻害されることが改善される。更には、
取付座3に使用する合成樹脂材は、釣竿素材に使用され
ている樹脂と同質の熱硬化性合成樹脂を使用しているた
め、釣竿1との接合一体化強度が高く、また、温度変化
等の環境変化が生じても、界面の剥離等が生じ難い。
また、肉盛部2から取付座3が研削される時に該肉盛部
2には高弾性補強繊維が含まれていないため、研削加工
が極めて容易である。
2には高弾性補強繊維が含まれていないため、研削加工
が極めて容易である。
第5図は、装着筒の内周形状を変えた変形例であり、上
記例と同様に形成された取付座3に釣糸ガイド4の装着
筒8が嵌合されている。
記例と同様に形成された取付座3に釣糸ガイド4の装着
筒8が嵌合されている。
装置筒8の内周には一平面8aと円弧面8bが形成され、一
平面8aは取付座3の平面3bに圧接され、円弧面8bは角部
3aに当接されて外方向に押圧されて釣糸ガイド4が回り
止めされている。取付座3の形状寸法に誤差があって
も、取付座3の長手方向のテーパによって装着筒8の円
弧面8bが角部3aのうち幾つかによって外方向に押圧され
ると共に、装着筒8の一平面8aが平面3bに対向している
ため、装着筒8は取付座3に対して確実に係合されて回
り止めされ、長手方向の移動も係止される。
平面8aは取付座3の平面3bに圧接され、円弧面8bは角部
3aに当接されて外方向に押圧されて釣糸ガイド4が回り
止めされている。取付座3の形状寸法に誤差があって
も、取付座3の長手方向のテーパによって装着筒8の円
弧面8bが角部3aのうち幾つかによって外方向に押圧され
ると共に、装着筒8の一平面8aが平面3bに対向している
ため、装着筒8は取付座3に対して確実に係合されて回
り止めされ、長手方向の移動も係止される。
取付座3の形状寸法に誤差があっても、取付座3の長手
方向のテーパによって装着筒8の円弧面8bが角部3aのう
ち幾つかによって外方向に押圧されると共に、装着筒8
の一平面8aが平面3bに対向しているため、装着筒8は取
付座3に対して確実に係合されて位置決めされ、ガタ付
いたり緩まず、回動や移動が防止され、釣糸ガイド4を
所定間隔で一直線状に容易に保持できる。
方向のテーパによって装着筒8の円弧面8bが角部3aのう
ち幾つかによって外方向に押圧されると共に、装着筒8
の一平面8aが平面3bに対向しているため、装着筒8は取
付座3に対して確実に係合されて位置決めされ、ガタ付
いたり緩まず、回動や移動が防止され、釣糸ガイド4を
所定間隔で一直線状に容易に保持できる。
上記説明では装着筒8には取付座3の平面3bと当接する
一つの平面8aを設けたが、二つ三つの平面8aを設けても
よい。
一つの平面8aを設けたが、二つ三つの平面8aを設けても
よい。
また装着筒5,8は釣糸ガイド4の竿取付筒7aとは別体形
成しているが、フレーム7、竿取付筒7aと共に熱硬化性
合成樹脂材で一体に形成してもよい。
成しているが、フレーム7、竿取付筒7aと共に熱硬化性
合成樹脂材で一体に形成してもよい。
第6図は装着筒を変更した更に他の変形例であり、釣糸
ガイド4の竿取付筒7aの内側に天然ゴムや合成ゴムなど
からなる弾性装着筒9が固定されている。六角形断面の
取付座3に弾性装着筒9が嵌合されると、弾性装着筒9
の内周9aは取付座3の角部3aで外方向に拡開変形させら
れて釣糸ガイド4が回り止め固定されると共に、前後移
動も防止される。従って、取付座3の寸法形状に誤差が
あっても、弾性装着筒9の内周9aが角部3aで外方向に拡
開変形させられているため、取付座3に弾性装着筒9が
確実に係合位置決めされ、ガタついたり緩んだりせず、
回動や移動が防止できる。更には、取付座3の角部3aを
弾性装着筒9の円周方向のどの位置にも係合できるか
ら、釣糸ガイド4の円周方向の位置調整も容易であり、
一直線状に保持できる。
ガイド4の竿取付筒7aの内側に天然ゴムや合成ゴムなど
からなる弾性装着筒9が固定されている。六角形断面の
取付座3に弾性装着筒9が嵌合されると、弾性装着筒9
の内周9aは取付座3の角部3aで外方向に拡開変形させら
れて釣糸ガイド4が回り止め固定されると共に、前後移
動も防止される。従って、取付座3の寸法形状に誤差が
あっても、弾性装着筒9の内周9aが角部3aで外方向に拡
開変形させられているため、取付座3に弾性装着筒9が
確実に係合位置決めされ、ガタついたり緩んだりせず、
回動や移動が防止できる。更には、取付座3の角部3aを
弾性装着筒9の円周方向のどの位置にも係合できるか
ら、釣糸ガイド4の円周方向の位置調整も容易であり、
一直線状に保持できる。
以上の説明では、取付座3の外形状を六角形断面で説明
したが、八角形断面等で形成してもよい。更には、取付
座3の形状を、例えば上下の一方、又は両方に平面が形
成された断面非円形に形成し、装着筒の内周形状を取付
座3の形状に合致するようにする等、他の形状で形成し
てもよい。
したが、八角形断面等で形成してもよい。更には、取付
座3の形状を、例えば上下の一方、又は両方に平面が形
成された断面非円形に形成し、装着筒の内周形状を取付
座3の形状に合致するようにする等、他の形状で形成し
てもよい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように本考案によれば、釣竿に
一体化された取付座が断面非円形であり、釣糸ガイドの
竿取付筒内側に固定した装着筒を前記取付座に嵌合して
回り止めしているため、釣糸ガイドを所定位置において
確実に回り止めでき、取付座が釣竿の素材より低弾性の
繊維強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の樹脂素
材で肉盛り形成されているため、取付座部分の剛性が必
要以上に高まらず、取付座前後の釣竿との剛性差が低減
して取付座の部分のみが硬く撓み難くなることを防止で
き、負荷に対して取付座の前後に亘って自然な滑らかな
撓み状態が得られ、取付座の両端と釣竿との境界部に応
力が集中せず、長期に亘り使用しても釣竿の破断を防止
できる。また付随的に、実釣時の竿先に掛る強弱各種の
引張力に対して釣竿全体でバランス良く負荷を分担で
き、釣竿の本来の竿調子が阻害されることが改善され
る。更には、取付座に使用する合成樹脂材は、釣竿素材
に使用されているのと同質の熱硬化性合成樹脂を使用し
ているため、釣竿との接合一体化強度が高く、また温度
変化等の環境変化が生じても境界面の剥離や取付座の割
れ、破損が生じ難く、経時変化を起こし難く,長期間の
使用に耐える。
一体化された取付座が断面非円形であり、釣糸ガイドの
竿取付筒内側に固定した装着筒を前記取付座に嵌合して
回り止めしているため、釣糸ガイドを所定位置において
確実に回り止めでき、取付座が釣竿の素材より低弾性の
繊維強化樹脂素材、又は釣竿の素材より低弾性の樹脂素
材で肉盛り形成されているため、取付座部分の剛性が必
要以上に高まらず、取付座前後の釣竿との剛性差が低減
して取付座の部分のみが硬く撓み難くなることを防止で
き、負荷に対して取付座の前後に亘って自然な滑らかな
撓み状態が得られ、取付座の両端と釣竿との境界部に応
力が集中せず、長期に亘り使用しても釣竿の破断を防止
できる。また付随的に、実釣時の竿先に掛る強弱各種の
引張力に対して釣竿全体でバランス良く負荷を分担で
き、釣竿の本来の竿調子が阻害されることが改善され
る。更には、取付座に使用する合成樹脂材は、釣竿素材
に使用されているのと同質の熱硬化性合成樹脂を使用し
ているため、釣竿との接合一体化強度が高く、また温度
変化等の環境変化が生じても境界面の剥離や取付座の割
れ、破損が生じ難く、経時変化を起こし難く,長期間の
使用に耐える。
第1図は本考案に係る釣竿の側面図、 第2図は肉盛部が形成された釣竿の縦断面図、 第3図は取付座に釣糸ガイドを装着係合した横断面図、 第4図は第3図の矢視線IV−IVによる断面図、 第5図は第3図に対する装着筒の変形例を示す図、 第6図は第3図に対する装着筒の他の変形例を示す図で
ある。 1……釣竿 2……肉盛部 3……取付座 4……釣糸ガイド 5,8,9……装着筒
ある。 1……釣竿 2……肉盛部 3……取付座 4……釣糸ガイド 5,8,9……装着筒
Claims (1)
- 【請求項1】熱硬化性合成樹脂を含浸した高強度繊維補
強素材で形成した釣竿の釣糸ガイド係止部外周囲に、該
釣竿の素材に使用している樹脂と同質の熱硬化性合成樹
脂を用い、かつ該釣竿の素材より低弾性の繊維強化樹脂
素材、又は該釣竿の素材より低弾性の樹脂素材で、かつ
該釣竿の素材に使用している樹脂と同質の熱硬化性合成
樹脂からなる樹脂素材で肉盛りして断面非円形の取付座
を一体に形成し、釣糸ガイドの竿取付筒内側に固定した
装着筒を前記取付座に嵌合して回り止めしたことを特徴
とする釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987121850U JPH0750927Y2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987121850U JPH0750927Y2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 釣 竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6426967U JPS6426967U (ja) | 1989-02-15 |
JPH0750927Y2 true JPH0750927Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=31369236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987121850U Expired - Lifetime JPH0750927Y2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750927Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2503441Y2 (ja) * | 1989-07-25 | 1996-07-03 | 株式会社シマノ | 釣 竿 |
JP2000014280A (ja) * | 1998-07-06 | 2000-01-18 | Fuji Kogyo Co Ltd | 釣竿用ラインガイドと振出し式釣竿 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4859684U (ja) * | 1971-11-12 | 1973-07-28 | ||
JPS518878U (ja) * | 1974-07-05 | 1976-01-22 | ||
JPS5295894U (ja) * | 1976-01-16 | 1977-07-18 | ||
JPS591507Y2 (ja) * | 1980-04-01 | 1984-01-17 | 株式会社シマノ | 釣竿における釣糸ガイドの固定構造 |
JPS6239665Y2 (ja) * | 1981-02-06 | 1987-10-09 |
-
1987
- 1987-08-08 JP JP1987121850U patent/JPH0750927Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6426967U (ja) | 1989-02-15 |
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