JP2001292663A - 竿体の連結構造 - Google Patents
竿体の連結構造Info
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Abstract
結構造を提供する。 【解決手段】 元竿1の穂先側端部に配置されるジョイ
ントナット6は、穂先側ほど大径になるテーパが施され
た合成樹脂または金属製の短筒部材である。その内部に
は回止リング20が挿入され接着剤等により固定され、
そのリング周縁には周方向に180度変位した2カ所に
おいて穂先側に向かって軸方向に突出する第1係止部2
0aが一体的に形成されている。一方、竿本体2の竿元
側外周に固定されたスペーサ8の穂先側端部外周面には
径外方向に突出する係止突起21が一体的に形成されて
おり、この係止突起21には周方向に180度変位した
2カ所において竿元側から穂先側に向かって軸方向に凹
入する第2係止部21aが削作されている。
Description
する際の連結構造に関する。
連結し一本の釣竿として用いるものがある。例えば従来
の釣竿は、図7に示すように、リールが装着される管状
の元竿51と、元竿51の穂先側に連結され周面上に複
数の釣糸ガイドが配置された竿本体52とを有する。竿
本体52を元竿51の穂先側から挿入し、竿本体52の
竿元側端面に形成された凹溝53を元竿51内に配置さ
れた係止棒54に契合させることで、竿本体52の元竿
51に対する嵌入位置が定められると共に竿本体52の
周方向回転が規制される。そして、竿本体52の外周面
に回転自在に装着された締結リング55を元竿51の雄
ネジ部56に螺合させることで、竿本体52が元竿51
に連結される。
ように、係止棒を用いて竿本体を係止し周方向回転を規
制する構成では、係止棒の配置等の工程が煩雑である。
また、竿本体を元竿に固定した際のがたつきを十分に抑
えられない場合がある。本発明の課題は、竿体同士をが
たつきなく十分に連結できる連結構造を提供することに
ある。
は、第1竿体と第2竿体とを連結する竿体の連結構造で
あって、穂先側端部に雌ネジ部を有する管状の第1竿体
と、第1竿体の雌ネジ部内に周方向回転不能に配置され
軸方向に形成された第1係止部を有する合成樹脂製の回
止リングと、第1竿体の穂先側に挿入され連結される第
2竿体と、第2竿体の外周面に周方向に回転自在に配置
され雌ネジ部に螺合する雄ネジ部材と、第2竿体の雄ネ
ジ部材より竿元側の外周面に配置され回止リングの第1
係止部に凹凸係合する合成樹脂製の第2係止部とを備え
ている。
連結する場合には、第1竿体の穂先側に第2竿体を挿入
し、雄ネジ部材を雌ネジ部に螺合させつつ、第1竿体の
回止リングの第1係止部と第2竿体の第2係止部とを軸
方向において凹凸状に係合させる。ここで、第1係止部
と第2係止部とは合成樹脂製であり、凹凸状に係止させ
ても互いに食い込んだり損傷しあうことが少ない。そし
て、合成樹脂同士が強固に固着することもなく第1竿体
と第2竿体との周方向への不要なずれを抑えつつ安定し
た連結状態を維持する。また、合成樹脂により容易に各
竿体に第1係止部と第2係止部とを加工することがで
き、その凹凸係止の微調整も容易である。
であって、第2竿体の竿元側外周面に配置されるパイプ
部材をさらに有し、第2係止部は前記パイプ部材外周面
に形成されている。この場合には、第2係止部が第2竿
体とは別個のパイプ部材上に形成されており、その製造
及び配置がさらに簡易になる。
て、回止リングは周方向に180度変位した位置に第1
係止部をそれぞれ有し、パイプ部材は外周面の周方向に
180度変位した位置に第2係止部をそれぞれ有してい
る。この場合には、周方向に180度変位して設けられ
たそれぞれの第1係止部及び第2係止部が凹凸係止し、
第1竿体と第2竿体との連結時のがたつき等のさらに有
効に抑えられる。また、第2竿体の雄ネジ部材を第1竿
体の雌ネジ部に強く締め込んだ際に軸方向から第2竿体
が第1竿体に対して傾いてしまうのも抑えられる。
造であって、第1係止部は穂先側方向に突出する平面視
楕円型突起であり、第2係止部は穂先側側方向に凹入す
る平面視三角形窪みである。この場合には、所定形状の
第1係止部と第2係止部が互いに凹凸係止されることで
がたつきの安定性がさらに向上する。たま、第1係止部
と第2係止部とが係合時に強く固着してしまうこともな
い。
て図面を参照しつつ説明する。 (釣竿の全体構造)本発明の一実施形態を採用した釣竿
は、図1に示すように、元竿1と元竿1の穂先側に挿入
され脱着自在に連結される竿本体2とを有している。
化樹脂等からなるプリプレグシートから形成される筒状
部材であり、リールを脱着自在に装着可能なリールシー
ト3と、リールシート3の竿元側周面に配置される竿元
グリップ4と、竿元側端部に装着される尻栓5とを有し
ている。また、穂先側端部には内周面にネジ山が形成さ
れた筒状のジョイントナット6が配置される。
中実のソリッド体の外周にプリプレグシートを巻回し形
成される。この竿本体2は、周面上に間隔を隔てて配置
された複数の釣糸ガイド7と、竿元側端部の外周面には
め込まれたパイプ状のスペーサ8と、スペーサ8の穂先
側に配置され穂先側がラッパ状に広がったテーパ鍔を有
するグリップリング12と、グリップリング12の外周
に周方向に回転自在に配置されたジョイントボルト9
と、その穂先側周面に配置されたフロントグリップ10
とを有している。ここで、ジョイントボルト9はグリッ
プリング12のテーパ鍔とスペーサ8との間で軸方向に
滑動自在となる。また、スペーサ8の竿元側端部には栓
材11がはめ込まれている。
8と共に元竿1の穂先側から挿入し、ジョイントボルト
8をジョイントナット6に螺合させて、元上竿2を元竿
1に連結し固定する。 (連結部分について)図2及び図3に詳しく示すよう
に、元竿1の穂先側端部に配置されるジョイントナット
6は、穂先側ほど大径になるテーパが施された合成樹脂
または金属製の短筒部材である。竿元側から軸方向中央
付近にかけて元竿1の穂先側端部が挿入されその外周面
に接着剤等で固定される。一方穂先側の内周面にはネジ
山が形成されておりナット部分6aとなっている。さら
に、このナット部分6aと元竿1との間(ジョイントナ
ット6の軸方向中央付近)の内部には回止リング20が
挿入され接着剤等により固定されている。図4に示すよ
うに、回止リング20はガラス繊維等を混入し強化した
合成樹脂、例えば、繊維混入PBT等により構成されるリ
ング状部材である。そのリング周縁には周方向に180
度変位した2カ所において穂先側に向かって軸方向に突
出する第1係止部20aが一体的に形成されている。こ
の第1係止部20aは平面視において穂先側に突出する
反楕円型形状である。
竿本体2の竿元側外周に固定されたスペーサ8は、ガラ
ス繊維や炭素繊維等を混入し強化した合成樹脂、例え
ば、繊維混入PBT等により構成されるパイプ状部材であ
る。このスペーサ8はその外形がおよそ元竿1の穂先側
内径に合致するものであり、竿本体2の竿元側端部と共
に元竿1の内部に挿入される部分である。スペーサ8の
穂先側端部外周面には径外方向に突出する係止突起21
が一体的に形成されており、この係止突起21には周方
向に180度変位した2カ所において竿元側から穂先側
に向かって軸方向に凹入する第2係止部21aが削作さ
れている。この第2係止部21aは平面視において穂先
側に突出する三角形状である。なお、係止突起21はそ
の外径がジョイントナット6の内径より小さく、係止突
起21を含めてスペーサ8をジョイントナット6内に挿
入自在である。
部分と穂先側の大径部分とを有する筒状部材である。小
径部分外径はジョイントナット6の内径にほぼ合致して
おり、大径部分はそれより大径である。この穂先側の小
径部分の外周面にネジ山が形成されておりボルト部分9
aとなっている。先に述べたようにこのジョイントボル
ト9はグリップリング12上に周方向に回転自在に配置
されておりかつ、一定範囲において軸方向に滑動自在で
ある。
元竿1と竿本体2とが連結される。まず、元竿1の穂先
側から竿本体2の竿元側端部をスペーサ8と共に挿入す
る。この際には栓材11が竿本体2の竿元側端面を保護
している。挿入された元上竿2はスペーサ8の係止突起
21がジョイントナット6内の回止リング20に当接す
ることで、それ以上の竿元側への挿入が規制される。こ
の際、竿本体2を周方向に回転させながら第1係止部2
0aと第2係止部21aとを周方向において合致させ
る。
ルト9のボルト部分9aをジョイントナット6のナット
部6aに螺合させて締め込む。この螺合により第1係止
部20aと第2係止部21aとがしっかりと凹凸状に係
合することになる。ここで、第1係止部20aと第2係
止部21aとは合成樹脂製であり、凹凸状に係止させて
も互いに食い込んだり損傷しあうことが少ない。そし
て、合成樹脂同士が強固に固着することもなく元竿1と
竿本体2との周方向への不要なずれやがたつきを抑えつ
つ安定した連結状態を維持する。
と第2係止部21aとの加工は容易であり、また凹凸係
止の微調整も容易である。特に、第2係止部21aは竿
本体2とは別個のスペーサ8に形成されており、その製
造及び配置がさらに簡易である。また、第1係止部20
a及び第2係止部21aはそれぞれ周方向に180度変
位して設けられており、複数箇所で凹凸係合するので元
竿1と竿本体2との連結時のがたつき等をさらに有効に
抑える。また、強度に螺合させて竿本体2を元竿1内方
向に強く締め込んでしまった場合でも、竿本体2と元竿
1との軸方向からの傾きの発生を軽減できる。
ット6を設け、竿本体2にジョイントボルト9を設けて
いるが、その位置関係は互いに入れ替えてもよい。 (b)第1係止部20aと第2係止部21aの形状は上
記実施形態に限定されるものではない。その他の種々の
凹凸係合を用いることが可能である。 (c)第1係止部と第2係止部を構成する合成樹脂は、
その他周知の合成樹脂を採用可能である。
造で竿体同士をしっかりと連結可能である。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】第1竿体と第2竿体とを連結する竿体の嵌
合構造であって、 穂先側端部に雌ネジ部を有する管状の第1竿体と、 前記第1竿体の雌ネジ部内に周方向回転不能に配置され
軸方向に形成された第1係止部を有する合成樹脂製の回
止リングと、 前記第1竿体の穂先側に挿入され連結される第2竿体
と、 前記第2竿体の外周面に周方向に回転自在に配置され前
記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部材と、 前記第2竿体の雄ネジ部材より竿元側の外周面に配置さ
れ前記回止リングの第1係止部に凹凸係合する合成樹脂
製の第2係止部とを備えた竿体の連結構造。 - 【請求項2】前記第2竿体の竿元側外周面に配置される
パイプ部材をさらに有し、前記第2係止部は前記パイプ
部材外周面に形成されている、請求項1に記載の連結構
造。 - 【請求項3】前記回止リングは周方向に180度変位し
た位置に第1係止部をそれぞれ有し、 前記パイプ部材は外周面の周方向に180度変位した位
置に第2係止部をそれぞれ有している、請求項2に記載
の連結構造。 - 【請求項4】前記第1係止部は穂先側方向に突出する平
面視楕円型突起であり、 前記第2係止部は穂先側側方向に凹入する平面視三角形
窪みである、請求項1〜3の何れかに記載の連結構造。
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