JPH07507470A - 薬剤投与用リトラクタブルカニューレを備えたカテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 薬剤投与用リトラクタブルカニユーレを備えたカテーテル本発明は、複数の薬剤 を投与するための、リトラクタブル（後退可能）カニユーレを備えたカテーテル に関する。

これまで、患者の体内部位に薬剤を投与するためのカテーテルが提供されている 。代表的には、このようなカテーテルには、薬剤を投与するための単一ルーメン が設けられている。同一部位に第２薬剤を投与したい場合、又は第２部位に第２ 薬剤を投与したい場合には、第２薬剤を投与する前に、第１薬剤を投与したカテ ーテルのルーメンを洗浄して第１薬剤を除去しなければならない。これは、特に 、患者の部位に投与される薬剤の量の制御が困難なため、多くの場合、好ましく ないことが判明している。また、当該部位に２種類の薬剤を投与するのに、非常 に長時間を要する。従って、複数の薬剤の投与に使用できる新規で改善されたカ テーテルが要望されている。

本発明の目的は、概略的には、複数の薬剤を投与するための、リトラクタブルカ ニユーレを備えたカテーテルを提供することにある。

本発明の他の目的は、上記特徴を有するカテーテルであって、カテーテルにより 次の薬剤を投与する前に、カテーテルから一薬剤を洗浄する必要があるカテーテ ルを提供することにある。

本発明の他の目的は、上記特徴を有するカテーテルであって、投与される薬剤が 混合される可能性が最小であるカテーテルを提供することにある。

本発明の他の目的及び特徴は、添付図面に関連して述べる好ましい実施例につい ての以下の説明から明らかになるであろう。

第１図は、本発明を導入した複数の薬剤を投与するためのりトラクタプルカニユ ーレを備えたカテーテルと、該カテーテルと組み合わせて使用する制御コンソー ルとを示す側面図である。

第２図は、第１図に示すカテーテルの先端側端部の拡大部分断面図であり、カニ ユーレが後退位置にあるところを示すものである。

第３図は、第２図の３−３線に沿う断面図である。

第４図は、第２図と同様な断面図であり、カニユーレが伸長位置にあるところを 示すものである。

第５図は、第４図の５−５線に沿う断面図である。

一般に、複数の薬剤を投与するための、リトラクタブルカニユーレを備えたカテ ーテルは可撓性のある長い部材（可撓性長部材）からなり、該部材は、中央に配 置されたルーメンと、第１及び第２流体通路ルーメンを含む周方向に間隔を隔て て配置された複数のルーメンとを有している。可撓性長部材は、手元側端部及び 先端側端部とを有している。中央ルーメン内には、アクチュエータ部材と係合し て該アクチュエータ部材を伸長位置と引込み位置との間で移動させるための手段 が配置されている。先端側端部を倫えたツールがアクチュエータ部材により支持 されており、該ツールは、先端側端部を貫通して延びる内部通路を有する。可撓 性長部材の手元側端部には第１及び第２フイツテイングが固定されており、該フ ィッティングは第４及び第２流体通路ルーメンと連通している。ツール及び可撓 性長部材の先端側端部により協働手段が支持されており、該協働手段は、ツール が伸長位置に前進されたときに、流体を前記第１及び第２流体通路ルーメンから ツール内の流路へと供給する。

より詳しくは、第１図〜第５図には、複数の薬剤を投与するための、リトラクタ ブルカニユーレを備えたカテーテルが示されており、該カテーテルは、制御コン ソール１２に連結できるカテーテル１１からなる。カテーテル１１は、手元側端 部１４及び先端側端部１６が設けられたプラスチックのような適当な材料で形成 された可撓性長部材１３からなる。可撓性長部材には、中央ルーメン１７と、少 なくとも第１及び第２流体通路ルーメンを含む周方向に間隔を隔てた複数のルー メン１８〜２５とが設けられている。かくして、図示のように、ルーメン２１及 びルーメン２５は流体通路ルーメンであり且っ可撓性長部材の直径方向に配置さ れている。可撓性長部材１３の先端側端部１６において、中央ルーメン１７内に はアクチュエータ部材３１が摺動可能に取り付けられている。

アクチュエータ部材３１は円筒状すなわち管状ロッド３２からなり、該ロッド３ ２の手元側端部及び先端側端部には円形ディスク３３．３４が取り付けられてい る。チューブ３２には、この軸線方向に延びたボア３５が設けられている。ディ スク３４は、傾斜した切刃３７が設けられた円形カニユーレの形態をなすツール ３６と一体に形成されている。

ツール及び可撓性長部材Ｉ３の先端側端部により協働手段が支持されており、該 協働手段は、流体を前記第１及び第２流体通路ルーメン２１．２５がら、カニユ ーレ又はツール内に設けられ且つこれらの先端側端部を通って延びている流路３ ８へと供給する。この手段はツール３６の環状凹部３９を有し、該環状凹部３９ は、周方向に間隔を隔て且つ環状凹部３９から通路３８へと半径方向に延びた複 数の孔４１を有する。環状凹部は、可撓性長部材１３に設けられ且つそれぞれ流 体通路ルーメン２１．２５から延びた孔４２．４３と整合するように移動できる 。液体薬剤のような流体を流体通路ルーメン２１．２５に供給する手段が設けら れている。該手段は管状部材４６．４７からなり、該管状部材４６．４７には、 それぞれ流体通路ルーメン２１．２５と連通する流路が設けられている。

管状部材４６．４７の手元側端部にはルア形フィッティング４８．４９が取り付 けられており、該フィッティング４８．４９は、例えば使用すべき液体薬剤のよ うな流体を収容する注射器５１．５２に連結されるようになっている。

中央ルーメン１７内には、アクチュエータ部材３Ｉと係合して該アクチュエータ 部材３１を伸長位置と後退位置との間で移動させる手段が設けられている。後退 位置は、接着剤等の適当な手段によりルーメン１７内に固定された環状ストッパ ５４により決定される。このような手段は、ニチノール（Ｎｉｔｉｎｏｌ　）等 の形状記憶材料で形成された第１及び第２螺旋ばね５６．５７の形態にすること ができる。これらのばね５６．５７はロッド３２上に同心状に配置され、ばね５ ６の手元側端部はディスク３３と係合し、先端側端部は、中央ルーメン１７内に 設けられ且つ接着剤等の適当な手段により中央ルーメン形成壁に固定された環状 部材５９と係合している。他方のはねすなわち螺旋ばね５７は、環状部材５９と 係合する手元側端部と、ディスク３４と係合する先端側端部とを有する。

ばね５６．５７に電気エネルギを供給する手段が設けられており、該手段は導体 （導線）６１からなる。該導体６１は、第２図に示すように、中央ルーメン１７ を通ってボア３５内に入り、更に孔６２を通って管状部材３２内に入り、ばね５ ６の手元側端部に接続されている。同様に、他の導体６３が、中央ルーメン１７ 及びボア３５を通り、更に管状部材３２の孔６４を通ってばね５７の先端側端部 に接続されている。ばね５７の手元側端部は、環状部材５９の孔（図示せず）を 通って延びているクロスリンク６５を介してばね５６の先端側端部に連結されて いる。クロスリンク６５は、孔６８を通る共通の戻り導体６６に接続されている 。共通の戻り導体６６はルーメン２１を通って延びている。導体６１．６３には 、アクチュエータ部材３１の直線運動に適応できるようにするコイル部分６１ａ 、６３ａが設けられている。

導体６１．６３及び共通の戻り導体６６は、可撓性長部材１４の手元側端部で、 コネクタ７２に連結されたケーブル７１に接続されている。コネクタ７２は、ケ ーブル７４を介して制御コンソール１２に連結された相手コネクタ７３に連結さ れている。制御コンソールには、アクチュエータ部材３Ｉを前後に移動させるた めの、上下に移動できるスライド機構７６の制御の下でケーブル７４にエネルギ を供給する手段が設けられている。制御コンソールは、係属中の１９９２年６月 ５日付米国特許出願第０７／８９３．７７０号（Ａ　−５５９２９／ｌ＋ｃＨ） に開示された形式のものである。制御コンソールには、オンオフスイッチ７７と 、スイッチが入っていることを表示するための発光ダイオードの形態をなす表示 ランプ７８とが設けられている。

カテーテル１１の先端側端部１６を操縦できるようにするため、係属中の１９９ １年１１月１８日付米国特許出願第０７／７５３．８５８号に開示された形式の 手段が設けられる。この米国特許出願に開示されているように、このような操縦 手段は、日本のＴｏｋ　ｉ社から供給されるＦｌｅｘｉｎ（１１等の負の膨張係 数をもつ材料で形成された第１１第２及び第３ワイヤすなわち長いエレメント（ 長エレメント）８１．８２．８３て構成できる。これらの長エレメント８１，８ ２．８３は、ルーメン１９．２２．２４内に配置され且つ互いに約１２０’の間 隔でオフセットされている。このような長エレメントを３つ以上設ける場合には 、これらの長エレメントを１２０゜より小さい角度でオフセットする。これらの 長エレメントは、ルーメン１９．２２．２４を通る可撓性径エレメントの手元側 端部まで延びる導体に接続され、ケーブル７１に接続され且つ制御コンソール１ ２に接続される。長エレメント８１．８２．８３の先端側端部は相互連結され且 つ戻り導体６６（該戻り導体もケーブル７７内に延び且つ制御コンソールに接続 されている）に接続されている。

制御コンソールはジョイスティック９Ｉを有し、該ジョイスティックは、３６０ ゜に亘って延びているコーンを介して枢動でき、且つエレメント８１，８２．８ ３にエネルギを選択的に供給し、上記米国特許第０７７７９３．８５８号に開示 されているようにしてカテーテル１１の先端側端部を曲げるすなわち操縦する。

本発明に従って構成されるカテーテルの長さは１５０〜２００ｃｍの範囲にする ことができる。また、外径は０．０３０〜０．１２０インチ（０，７６２〜３． ０５ｍ５＋）の範囲にすることができる。カニユーレ３６は、切刃３７を形成す べく斜めに切断されたハイポチューブの形態にすることができ、該ハイポチュー ブの外径は０．０１５インチ（０，３８１ｍ）が適当である。

次に、複数の薬剤を投与するためのりトラクタプルカニユーレを備えたカテーテ ルの操作及び使用方法について簡単に説明する。係属中の１９９１年２月１５日 付米国特許出願第０７／６５６．７６４号に開示された装置を用いて、患者の心 臓に関してマツピング及び切除処置（ｎａｐｐｉｎｎｇ　ａｎｄ　ａｂｌａｔｉ ｏｎ　ｐｒｏｃｅｄｕｒｅ）を行っている最中であると想定されたい。また、マ ツピングが行われており、且つ患者の心臓の不整脈を無くすため心筋層内の迷走 性経路を破壊すべく心筋層の一部の化学的切除の形成を望んでいるものと想定さ れたい。本発明のカテーテル１１が装置内に挿入され且つ適当な心室（例えば左 心室）内に前進される。これは、医者がカテーテルの手元側端部を押して該カテ ーテルを前進させることにより行われる。カテーテルの先端側端部を適当な方向 に向けるため、医者は、上記米国特許出願第０７／７９３．８５８号に開示され ているように、ジョイスティックを操作してカテーテルの先端側端部を所望位置 に操縦することができる。

流体通路ルーメン２１．２５の先端側端部は適当なプラスチックからなる栓９６ ．９７により閉鎖されており、これにより、流体はこれらの流体通路ルーメン２ １．２５から可撓性長部材１３の先端側端部を通って流れることができない。

カニユーレ３６が後退位置にあり且つ例えば弾性材料のような可撓性材料で形成 された円形ディスクからなるときに、血液及び他の液体がカニユーレ３６内に流 入することを防止するため。ディスク９８にはカニユーレ３６が通り得るスリッ ト９９が設けられている。

カテーテル１１の先端側端部が前進されて心筋層と接触するようになった後、ス ライダ機構７６を操作して電気エネルギをばね５７に供給し、カニユーレ３６を 膨張させてディスク状シール９８のスリット９９に通して前方に押し出し、カニ ユーレ３６のナイフェツジ３７で心筋層に孔を穿ける。カニユーレ３６が前方に 移動されるとき、カニユーレの凹部が、流体通路ルーメン２１，２５と連通して いる孔４２．４３と整合するように移動される。このことが行われると直ぐに、 注射器５１を用いて、所望の薬剤を管状部材４６及び流体通路ルーメン２１内に 導入し、薬剤をルーメン２１に通してカテーテルの先端側端部へと流入させ、次 に孔４２を通って環状凹部３９内に導き、更にカニユーレの孔４１及びカニユー レに設けられた通路７８に通して心筋層に導く。この処置は、注射器５１から所 望量の薬剤が投与されるまで続けられる。

ここで、他の薬剤をカテーテルから投与したい場合を想定されたい。これは、注 射器５２に薬剤を入れ、該注射器５２を操作して液体の形態をなす薬剤を管状部 材４７に通して流体通路ルーメン２５内に導入し、次に孔４３を通って環状凹部 ３９内に導き、更にカニユーレ３６の孔４１及び通路３８に通して再び心筋層に 導くことにより容易に行われる。環状凹部３９と孔４２．４３との整合が達成さ れているかは容易に確認できる。なぜならば、この情報は、液体が注射器５１゜ ５２によりルーメン内に導入されるときに流体通路ルーメン２１，２５内に発生 する圧力柱を介して伝達されるからである。環状凹部が通路４２．４３と整合し ていない場合にはカテーテルを介して液体を導入することはできず、このことは 、注射器５１．５２を操作する医者にとって容易に明らかになる。

したがって、他方の通路２１に存在する薬剤を洗浄する必要なくして、複数（上 記説明の場合は２種類）の薬剤を心筋層に導入できることが理解されよう。

また、カテーテル自体内に導入された２種類の薬剤は殆ど混合されないことも理 解されよう。薬剤が移送される共通経路は、基本的には、カニユーレ３６に設け られた通路３８である。所望の量及び種類の薬剤が心筋層内に導入されると直ぐ に、スライダ機構７６を操作することにより、ばね５６を付勢してアクチュエー タ部材３１を後退させて、カニユーレ３６を後退位置に後退させることができる 。

これは、ばね５６の膨張により引き起こされる。次に、カテーテルは慣用的な方 法で引き抜くことができる。

以上から、ワイヤ等を引っ張る必要なくして伸長及び後退（すなわち前後に移動 ）させることができるカニユーレが提供されることが理解されよう。これは、プ ルワイヤの使用によりカテーテルの先端側端部をむやみに剛くすることなく、カ テーテルの先端側端部を比較的柔軟に保つことを可能にする。

また、異なる２種類の薬剤の混合が最少量になるようにして２種類の薬剤を投与 でき、カテーテルの最後の約１／４インチ（６，３５０）まで薬剤を分離でき、 カテーテルを洗浄することなく且つカテーテルの伸長された長さに亘ってカテー テル内の２種類の薬剤を混合させる必要なくして、一方の薬剤を投与し且つ次に 他方の薬剤を投与することができる上記特徴をもつカテーテルを提供することが できる。

環状凹部３９と孔４２．４３との整合がなされているか否かの確認は容易である 。なぜならば、この情報は、液体が注射器５１，５２によりルーメン内に導入さ れるときに流体通路ルーメン２１，２５内に発生する圧力柱を介して伝達される からである。環状凹部と通路４２．４３とが整合されない場合にはカテーテルを 通して液体を導入することが不可能であり、これは、注射器５１．５２を操作す る医者にとって容易に明らかになる。

３種類以上の薬剤を投与したい場合には、形状記憶合金で形成された付加螺旋ば ねをアクチュエータ部材３１に設け、アクチュエータ部材３１により、カニユー レ３６を、可撓性長部材１３に設けられた他の流体通路ルーメン（図示せ′０と 連通する他の孔（単−又は複数）と整合させるべく移動させる付加位置を設ける ことができる。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．中央に配置されたルーメン及び第１及び第２流体通路ルーメンを含む複数の 周方向に間隔を隔てたルーメンを備えた可撓性長部材を有し、該可撓性長部材が 手元側端部及び先端側端部を備え、前記中央に配置されたルーメン内に摺動可能 に取り付けられたアクチュエータ部材と、前記中央に配置されたルーメン内に配 置され且つアクチュエータ部材と係合して可撓性長部材に対して伸長位置と後退 位置との間でアクチュエータ部材を移動させる手段と、前記アクチュエータ部材 により支持された先端側端部を備えたツールとを有し、該ツール内にはその先端 側端部を通って延びている流路が設けられ、可撓性長部材の手元側端部に固定さ れ且つ可撓性長部材の第１及び第２流体通路ルーメンと連通する内部通路を備え た第１及び第２注射器と、ツールが伸長位置に前進されたときに前記第１及び第 ２流体通路ルーメンからツールの流路に流体を供給するための、可撓性長部材の 先端側端部でツールにより支持された協働手段とを更に有することを特徴とする 複数の薬剤を投与するためのリトラクタプルカニューレを備えたカテーテル。
2. ２．前記協働手段が、ツールに形成された環状凹部と、該環状凹部に形成され且 つツールの流路内に延びている孔とを備え、可撓性長部材の先端側端部の孔が流 体の流路と連通し且つツールが伸長位置にあるときに環状凹部内に開口すること を特徴とする請求の範囲第１項に記載のカテーテル。
3. ３．前記ツールが、切刃を備えたカニューレの形態をなしていることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載のカテーテル。
4. ４．前記アクチュエータ部材を移動させる前記手段が、負の膨張係数を備えた第 １及び第２螺旋ばねと、該第１及び第２螺旋ばねを選択的に付勢する手段とを有 し、前記第１ばねが付勢されるとアクチュエータ部材が伸長位置に移動され、前 記第２ばねが付勢されるとアクチュエータ部材が後退位置に移動されることを特 徴とする請求の範囲第１項に記載のカテーテル。
5. ５．前記カテーテルの先端側端部を操縦する手段を更に有することを特徴とする 請求の範囲第１項に記載のカテーテル。
6. ６．前記操縦手段が、約１２０°の間隔を隔てて周方向に配置されたルーメン内 に配置された第１、第２及び第３長エレメントと、カテーテルの先端側端部を曲 げ移動させて該先端側端部を操縦できるようにするため、前記第１、第２及び第 ３長エレメントに選択的にエネルギを供給する手段とを備えていることを特徴と する請求の範囲第５項に記載のカテーテル。
7. ７．前記アクチュエータ部材が、手元側端部及び先端側端部を備えた円筒状ロッ ド及び前記手元側端部及び先端側端部に固定されたディスクの形態をなしており 、該ディスクの間で第１及び第２ばねがロッド上に同心状に取り付けられ、前記 中央ルーメン内には環状部材が配置され、該環状部材が可撓性長部材の先端側端 部に固定され、前記第１ばねの先端側端部が環状部材と係合し、第２ばねの手元 側端部も環状部材と係合していることを特徴とする請求の範囲第４項に記載のカ テーテル。