JPH07506623A - 難燃性エポキシ成形コンパウンド - Google Patents

難燃性エポキシ成形コンパウンド

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ”難燃性エポキシ成形コンパウンド” 発明の背景 本願は、1988年lO月17日付出願で現在放棄となった第256.547号 の一部継続出願である、1989年lO月5日付出願の米国時バT願第07/4 18.757、現在米国特許第5.041.251号の一部継続出願である、1 990年9月28日伺出願の米国特許願第071590,247号、現在米国特 許第5.041,234号の分割出願であり、共に現在係属中である1991年 12月20日付出願の米国特許願第07/811.093号および1991年1 2月19日付出願の米国特許願第07/810.627号の一部継続出願である 。
本発明は、エポキシ、硬化剤、触媒、離型剤、充填剤、任意で着色剤、任意でカ ップリング剤および難燃剤系からなるタイプの難燃性熱硬化性エポキシ成形コン パウンドに関する。
難燃剤系は、酸化性耐火金属酸化物(oxidizingrefractory  metal oxide)、特に周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性 金属酸化物、およびハロゲンを含有する有機化合物からなる。この難燃性熱硬化 性エポキシ成形コンパウンドは、例えば、半導体装置の封止に用いらることがで きる。
本発明は、半導体装置の周囲のエポキシ、硬化剤、触媒、離型剤、充填剤、任意 で着色剤、任意でカップリング剤および難燃剤系からなる封止化合物を加熱する ことにより半導体装置を封止する方法にも関連する。難燃システムは、酸化性耐 火金属酸化物、特に周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化物、お よびハロゲンを含有する有機化合物からなる。
本発明は、封止された半導体装置にも関するもので、この場合、封止材料は、前 述の難燃性熱硬化性エポキシ成形コンパウンドであり、難燃システムは、酸化性 耐火金属酸化物、特に周期表のVIA族から選ばれた成分の酸化性金属酸化物、 およびハロゲンを含有する有機化合物からなる。
ハロゲンおよび酸化性耐火金属酸化物、特に周期表のVIA族から選ばれた元素 の酸化性金属酸化物とハロゲンを含む有機化合物とからなる難燃システムは、半 導体装置を封止するために用いられる熱硬化性エポキシ成形コンパウンドに添合 された際に、予期せぬ難燃性についての相乗作用が眩められな。
ハロゲン含有有機化合物は、別個の成分であってもよいが、エポキシあるいは硬 化剤のどちらかの一部であることが望ましい。ハロゲン含有有機化合物は、硬化 の際にエポキシ樹脂と硬化剤の製品に化学的に添合されるハロゲン含有化合物あ るいは滑剤や着色剤のような他の成分の一部であってもよい。
難燃剤系は、任意で、五酸化アンチモンおよびナトリウムからなってもよい。難 燃システムは、半導体装置の金属導線およびパッドの腐食を減少するために、任 意で、塩基性酸化マグネシウムからなってもよい。
ここで、”エポキシ成形コンパウンド”は、当該分野で従来から知られている、 二以上の反応性オキシラン基(reactive oxirane group )を含有する材料のいずれかを含むエポキシ成形コンパウンドを意味する。例え ば、エポキシ成形フンバウンドは、−分子内に二以上のエポキシ基を含んでいて もよく、フェノール−ノボラック型;クレゾール−ノボラック型およびその類; グリシジル−エステル型;脂環型;複素環型およびハロゲン化エポキシ樹脂など のようなグリシジルエーテル型が含まれる。エポキシ樹脂としては、単体あるい は二以上の樹脂の混合物を用いることができる。
同様に、ここで”硬化剤”は、エポキシ樹脂の硬化剤として従来から用いられて いる、いかなるフェノール誘導された、あるいは置換されたフェノール誘導ノボ ラック硬化剤および無水物硬化剤をも含有むエポキシノボラック成形コンパウン ドを意味するが、これに限定されるものではない。例えば、フェノール−ノボラ ック、およびクレゾール−ノボラックが、最適である。エポキシノボラック成形 フンバウンドとしては、単体あるいは二以上の化合物の混合物を用いることがで きる。
ここで、°゛触媒は、本組成物の硬化を促進するのに用いられる硬化剤に適した 触媒を意味する。このような触媒には、ハロゲン化金属ルイス酸のような酸塩基 触媒、例えば、三フッ化ホウ素、塩化第二スズ、塩化亜鉛およびその類、2−エ チルヘキサン酸第−スズ(stannous octoate)などのようなカ ルボン酸金属塩;およびアミン、例えば、トリエチルアミン、イミダゾール誘導 体などが含まれるが、これに限定されるものではない。触媒は、エポキシと硬化 剤を合わせた重量に対して、約0.1から5.0重量パーセントという従来の皿 で用いられる。
ここで、”離型剤”は、成形から硬化したエポキシ成形フンバウンドを取り出す 際に、一般に用いられる化学薬品を意味する。例えば、カルナウバろう;モンタ ン酸エステルろう;ポリエチレンろう;ポリテトラフルオロエチレンろう;グリ セラールモノステアレート;ステアリン酸金属;パラフィンろうなどが適してい る。
ここで”充填剤゛は、シリカ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、酸化アルミ ニウム、ガラス繊維、粘土などのような従来の充填剤のうちの一以上を意味して いる。好ましい充填剤は、シリカ、あるいはシリカを主として他の充填剤と混合 したものである。通常、充填剤は、成形フンバウンドの重量に対し、少なくとも 50重症パーセントで用いられる。
ここで、”着色剤”は、カーボンブラック、顔料、染料などのように、エポキシ 成形コンパウンドに通常用いられる着色剤を含むものである。
ここで使われる”カップリング剤”という語は、化合物の乾燥電気特性(dry  electrical properties)を向上させるものとして知ら れているカップリング剤を意味する。カスプリング剤は、R’ S i (OR )。
の化学式で表されるシラン型であってもよい。この際 R1は、アミノ、メルカ プト、ビニル、エポキシあるいはメタクリルオキシのような有機官能ルを表し、 ORは、ケイ素に結合した加水分解可能なアルコキシル基を表す。好ましいカッ プリング剤は、参考としてその記載が本明細書に引用されている米国特許第4. 042.550号および第3,849゜187号に記載されている。
ここで用いられている”ハロゲン含有有機化合物“あるいは”ハロゲンを含有す る有機化合物”という語には、一部分あるいはその前駆体(単量体など)のハロ ゲン化、またはハロゲンが完全には除去されない反応によるハロゲン含有単量体 の付加を含むいかなる源に由来してハロゲンが存在する有機化合物をも含む。
用いられるハロゲン含有有機化合物は、反応型であるのが望ましく、さらに、ハ ロゲンとして塩素または臭素を有することが望ましい。典型的なハロゲン化有機 化合物は、商品名”ブレン” (B RE NTM)”で日本化薬から発売され ており、参考として明細書に引用されている米国特許第4.042.550号お よび第4,282.136号に記載されているブロモフェノール−ホルムアルデ ヒド−ノボラックのポリグリシジルエーテルのタイプである。これには、ハロゲ ン化されたビスフェノールAとテトラブロモビスフェノールAのようなその誘導 体、およびテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテルのようなハロ ゲン化樹脂のグリシジルエーテルが含まれる。
好ましいのは、ダウケミカル社から”安定臭素クレゾールエポキシノボラック( Stable Bromine Cresol Epoxy Novolac) ” (71842゜00L型あルイは71970.00型、製造番号RO544 −91091=21−1 米国特許第4.727.119号および第4.731 .423号に記載)の商品名で発売されているメタ臭素化クレゾールエポキシノ ボラック(meta−brominated cresol epoxy n。
volac)である。71842.OOL型は、以下の一般式のものである。
71970.00型は、以下のような成分を含有する。
ジブロモテトラメチルビスフェノールのジグリシジルエーテル0−8パーセント トリブロモテトラメチルビスフェノールのジグリシジルエーテル 8−40パー セント Cas No、108935−90−6テトラブロモテトラメチルビスフエノー ルのジグリシジルエーテル 0−2パーセント Cas No、72436−58−9 クレゾール、ホルムアルデヒドおよびエビクロロヒドリンの反応生成物 60− 90パーセント Cas No、064425−89−4ハロゲン含有有機化合物は、別個の添加 剤であってもよく、あるいは−以上の成形コンパウンドの有機成分、特にエポキ シあるいは硬化剤、または滑剤のような他の可能な成分、あるいは着色剤や充填 剤(有機性であれば)に含まれていてもよい。
エポキシ樹脂の一部である反応型ハロゲン含有有機化合物の典型としては、メタ 臭素化クレゾールエポキシノボラックのようなメタ臭素化フェノール類(met a−brominated phenolic)がある。
”酸化性(oxidizing)”という語は、導線、パッドあるいはボールボ ンドのように、二つの異なる金属がお互いに接触する集積回路の措成要素におい て残っている還元部位を少なくとも部分的に酸化することができることを意味す る。例えば、集積回路の金属アルミニウムを不活性化するAl□01表面層を有 する集積回路において、残っている還元部位を酸化することで、不活性化表面層 を厚く強靭なものにすることができる。
”耐火金属酸化物”という語は、1991年12月版の「特許分類マニュアル」 の75−1ページで耐火金属であると認められている任意の金属、あるいは任意 の金属の合金の、いかなる酸化物をも意味する。これらには、チタン、ジルコニ ウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、コロンビウム、タンタル、クロム、モ リブデンおよびタングステンが含まれる。
”周期表のVIA族から選ばれた成分の金属酸化物”は、任意の酸化物の形態で のVIA族の金属あるいは合金を意味する。金属酸化物は、タングステンあるい はモリブデンであることが好ましい。金属酸化物は、共に、ジョンソンマツセ化 学社から発売されている、三酸化タングステンあるいは三酸化モリブデンである ことがより好ましい。
ここで用いられる”五酸化アンチモン”は、何らかの可能な形態の五酸化アンチ モンを意味する。使用される五酸化アンチモンとしては、五酸化アンチモンの0 .03から0.06重量パーセントのナトリウム成分を含む、ビーキュー社(P 、Q、Corporat 1on)のニアコール部門(Nyacol Divi sion)から発売されティる=7コールA1590 (Nyacol A15 90)が、好ましい。
ここで用いられている”酸化マグネシウム化合物”という語は、特に二つの異な る金属が互いに接触する領域において、五酸化アンチモンの酸性度を中和し、そ れによって金属製半導体装置の配線およびパッドの腐食を減少させることが可能 な、入手できるいかなる形態のいかなる酸化マグネシウムをも意味する。酸化マ グネシウム化合物としては、協和化学産業から” DHT−4A″の商品名で発 売されている炭酸マグネシウムアルミニウム水和物(magnesium al uminum carbonate hydrate)が好ましい。
背景技術の記載 エポキシ樹脂化合物は、集積囲路(IC)、大規模集積回路(LSI)、トラン ジスタおよびダイオードなどのような半導体装匹やその他の電子装置の封止にし ばしば用いられてきた。このような封止材料は、しばしば、エポキシ、硬化剤、 触媒、離型剤、任意で充填剤、任意で箔色剤および場合によってカップリング剤 からなる。
これらの成分の典型的な調合物は、イケヤ(Ikeya)らに対する米国特許第 4.710,796号と、ハント(Hunt)らに対する米国特許第4.282 .136号と、ナスバウム(Nussbaum)らに対する米国特許第4,04 2.550号および引用されている引例と、T、レイモンド(T、Raymon d)著”Au−Al系におけるボンドバンド故障防止機4:a(Avoidin g Bond PadFailure Mechanism in Au−AI Systems)”セミコンダクターインターナショナル(Semicondu ctor Int’ I)、152−158頁、1989年9月発行とに記載さ れている。近年、電子産業界は、これらのエポキシ成形コンパウンドが難燃性を 持つことを要求している。例えば、l/16”試験片のアンダーライターズーラ ボラトリ試験(Unde rwr i t e rs Laboratory  Te5t>94V−0で計測されたように、難燃性を高めるハロゲン化された化 合物、遷移金属酸化物、およびアルミナ水和物といった添加剤が報告されている 。しかし、高温においては、これらの難燃性添加剤は、半導体装置への封止剤の 適合性(コンパティビリティ)が悪化する。
イケヤらに対する米国特許第4.710.796号は、エポキシ樹脂、硬化剤、 有機ホスフィン化合物および少なくとも一つの酸化アンチモンからなる、半導体 装置の封止に用いられる樹脂を教示している。
ナスバウムらに対する米国特許第4.042.550号は、三酸化アンチモンま たは四酸化アンチモンを含む二次充填物を伴う無水エポキシ封止剤(epoxy anhydridemolding compounds)と難燃系のハロゲン 化とを用いた半導体の封止を教示している。
同様に、ハントらに対する米国特許第4.282.136号は、半導体封止のた めの、ハロゲン含有有機化合物と五酸化アンチモンとからなる相乗的難燃剤の使 用を記載している。
この引例は、この上うな難燃システムを取り入れた封止剤は、半導体装置を封止 するのに用いられるとき、三酸化アンチモンまたは四酸化アンチモンを有する類 似の成形コンパウンドに比べて、高温での適合性を向上させることを教示してい る。
しかし、従来のエポキシ成形コンパウンドには、電流漏洩によって半導体装置の 性能を低下させる原因となる高率のナトリウムが含まれている。モルツアン(M oltzan)らの”集積回路のためのエポキシ封止化合物の進化:ユーザーの 展望、ハイテクエレクトロニクスおよびプロトロニクスのための重合体(The  Evolution of EpoxyEncapsulation Com pounds F。
r Integrated C1rcuits: A User’s Pers pective% Polymer for High Technology  Electronics and Protronics)”ACSシンポジ ウムシリーズ(AC5Sym、5eries)第346号、521頁、1986 年9月7−12を参照されたい。
レイモンドは、高臭素化合物(1,0パーセント)で乾熱信頼性(dry he at reliability)が乏しいことに基づいて、IC製造業者が成形 コンパウンド中の臭素を低レベル(0,6−0,8パ一セント程度)に保つ必要 性を記載している。
本発明に先だって、半導体装置の封止に用いられ、化合物が酸化性耐火金属酸化 物とハロゲン含有有機化合物からなる難燃剤系を有するエポキシ成形コンパウン ドの使用は、示唆あるいは開示されたことがない。
モリブデン化合物は、防煙用にポリ塩化ビニルとともに使用されている。例えば 、ムーア(Moore)ら、”防煙剤としてのモリブデン化合物(Molybd enum Compouncls as Smo、ke 5uppressan tS)、Proc、Int、Conf、Fire Saf、、Vol、12.3 24−339頁、1987年;クレノケ(Kroenke)ら、′°ポリ塩化ビ ニルのためのモリブデン酸メラミニウム煙炎抑制剤(Me l am i n  i um M。
1ybdate Smoke and Fire Retardants fo r Po1y (vinyl chloricle)”、応用ポリマー科学ジャ ーナル(Journalof Applied Polymer 5cienc e)、Vol、32、第3号、4155−.116g頁、1986年8月;ハン ダ(Handa)ら、”軟性難燃ポリプロピレンおよび軟性ポリ塩化ビニルにお ける三酸化アンチモンと他の金属酸化物あるいは水酸化物との相乗効果(The  Synergistic Effects of Antimony Tri oxide and 0ther Metal○xide or Hydrox ide in Plasticized Flame Retardant P o1ypropylene and Plasticized PVC)” 、 ffi燃化学ジャーナル(J、Fir6 Retard、Chem、)、Vol 、8、第4号、171−192頁、1981年を参照。
さらに、モリブデンは、耐炎綿織物や不飽和ポリエステルなどのように、電子装 置の封止のためのエポキシ成形コンパウンドに関係のない技術において、耐炎性 に対する相乗効果が認められている。例えば、トラスフ (Trask)ら、′ 屋外用綿織物のモリブデン基盤の相乗難燃システム(A Synergisti c Molybdenum−basedFire−Retardant Sys tem forOutdoor Cotton Fabric)”、Pr。
c、Symp、Text、Flammabi l i tySV。
1.6.304−316頁、1978年;スキナー(Skinner)ら、”モ リブデンとハロゲン含有化合物の不飽和ポリエステルにおける難燃性に対する相 乗効果(FlameRetardant Synergism Between  Molybdenum and Halogen−c。
ntaining Compounds in Unsaturated Po 1yesters)”、防火材料(Fire Mater、)、Vol、1、第 4号、154−159頁、1976年を参照されたい。
タングステン酸アンモニウム(ammonium tungstate)は、集 積回路の性能を向上させることが認められているが、このような化合物には難燃 性の相乗効果は認められていない。アインガ−(Ainger)ら、′抑制され た封止剤を使用することによる超小型回路の信頼性の向上(Improveme nt to Microcircuit Re1iability by th e Use ofInhibited Encapsulants)”ACSシ ンポジウムシリーズ(A、C,S、Symp、5eries)、Vol、242 .313−322頁、1984年を参照されたい。
半導体装はを封止するエポキシ成形コンパウンドに用いられる従来の難燃剤の組 み合わせは、妥当な難燃性と電子機器に対する十分な適合性を提供するが、すべ てのタイプの難燃エポキシ成形コンパウンドについて、高温での適合性と性能に 優れ、コストと毒性が低いものであることが明らかに必要である。
したがって、本発明の目的は、高温での半導体装置への適合性のある難燃熱硬化 性エポキシ成形コンパウンドを提供することにある。
本発明の別の目的は、半導体装ユの改良された封止方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、改良された封止型半導体装置を提供することにある。
以下の記載およびクレームを参照することによって、これらの、そしてさらに別 の本発明の目的は得られるものであり、その利点を十分に理解されるものである 。
発明の要約 前述の目的は、 a)約5−25重nパーセントのエポキシの化合物;b)約4 20ffif1 パーセントの樹脂硬化剤の化合物;C)エポキシと硬化剤を合わせた110に対 し約0.1がら10重量パーセントの量で、前記エポキシ樹脂と前記硬化剤の反 応のために効果的な量の触媒; d)組成物の約0.01がら約2mff1パーセントの間の量で、硬化した成形 コンパウンドを型から離型するために効果的な量の離型剤; e)組成物の約50から85重量パーセントの充填剤;および f)以下の(1)および(2)からなる難燃剤系(1)耐火金属酸化物;および (2)ハロゲンを含有する反応型有機化合物、該反応型有機化合物は、別個の化 合物か、あるいは前記エポキシ成形コンパウンドの前記成分(a)から(e)の −以上に含有される。
からなる、本発明による改良されたエポキシ成形コンパウンドによって達成され る。
本発明の改良されたエポキシ成形フンパウンドは、半導体装置の封正における使 用に適している。
本発明によれば、前記改良されたエポキシ成形コンパウンドは、従来の方法のい ずれによって調製されてもよい。例えば、原料を細かく粉砕し、乾燥混合し、差 動熱圧延機で圧縮して、顆粒状にしてもよい。一般に、原料(あるいはその一部 )を、微細粉末として調製し、原料のプレミックスとして、押し出し成形機のよ うな調剤装置に直接送り込んでもよい。
最初に全部の原料がそろわない場合には、残りの原料は、圧縮の前あるいはその 最中に加えることもできる。
圧縮は、@絹粉末の場合には、予備成形機あるいは調剤圧延機によって、また、 微細粉末、直接4人あるいはプレミックスの場合には、押し出し機または差動圧 延機によって、機械的に圧縮される。全部の原料が含まれてはいないプレミック スあるいは高密度化された形状(予備成形あるいは顆粒状)では、同様のあるい は異なった形状の残りの原料と共にシステムの最後の成形に導入されることもで きる。
本発明の難燃成形コンパウンドは、どのような形状でもよく、二以上の成分から なるシステムであってもよい。二以上の成分が使用される場合、一つにはエポキ シが含有され、もう一つには硬化剤が含有されなければならない。エポキシの単 独重合の促進を防ぐために、触媒は硬化剤成分に含まれるのが好ましい。
好ましい実施例としては、実験室内で、調合物の乾燥原料は、予め微細粉末に粉 砕され、大きなビニール袋の中で混合された。液体原料(すなわち、シランカッ プリング剤)は、乾燥原料に加えられ、混合物はさらに手で混合される。混合物 は、その後、大きなツーロール圧延81(ロールの一方は、約摂氏90度に熱せ られ、もう一方は、水道水で冷やされる)で、均一なシート(輻6インチ長さ2 5インチ)になるまで処理される。シートは、冷やされた後、微細粉末状に粉砕 される。
別の好ましい実施例としては、実験工場における大規模生産の際に、乾燥原料は 、大きなホッパー内で混合され、液体原料は、調合を確実にするために均一な方 法で加えられ、混合が続けられる。混合物は、その後、(加熱されると共に)押 し出され、冷却され粉砕される連続シートを形成する。微細に粉砕された粉末は 、そのままで、あるいは予備成形機において高密度化され、適当な形状およびサ イズの小片(予備成形)にされる。
これらの化合物は、適切な温度と圧力を与えることで様々な物品に成形される。
例えば、本発明の半導体封止の成形条件は、華氏300度から400度の範囲( 摂氏約149度−204度)、好ましくは、華氏約350度から約375度(摂 氏約177度−191度)で、圧力は400がら1.500psi (約28− 105 kg/cm”)のもとで、約30から120秒、好ましくは60から9 0秒である。
エポキシ成形コンパウンドは、従来の方法のいずれにょっても、半導体装置の封 正に用いられてよい。多数個取り金型を備えた移送プレス成形機のような、適切 な成形装置であればどれでも用いることができる。
様々な成分の比率には、大きな開きがあってよい。通常、オキシラン:反応性水 酸基のモル比が、約0.8および1゜25の間になるように、エポキシはノボラ ック硬化剤に比例する。同様に、オキシラン:無水物の当金の比が、約1. 0 および1.7の間、好ましくは、約1.11と1.25の間になるように、エポ キシは無水物硬化剤に比例する。
使用される触媒は、通常、期待される条件の下で、エポキシ成形コンパウンドを 十分に硬化させるレベルで適用される。
(エポキシと硬化剤の合計fltfflに対し)約0.01から10重量パーセ ント、好ましくは、0.5から2.0重lパーセントの■で十分である。
離型剤は、離型するのと、封止された半導体装置の乾燥電気特性を向上させるの とに十分な毒が使用される。コンパウンドの総ffi量に対し、0.Olから2 重量パーセント、好ましくは、0.02から1ffi惜パーセントの量が用いら れる。
充填剤の総量は、コンパウンドの総量mのOから約85パーセントの範囲内でよ い。充填剤の合計が、コンパウンドの総重量の50パ一セント以上であるのが好 ましく、総コンパウンドの約60から約80パーセントであるのが、より好まし い。充填剤には、シワ力が含まれるのがよい。
着色剤が用いられる場合には、封止される装置を、所望の色、好ましくは黒、に するのに十分な量が、通常用いられる。
コンパウンドの総ffi量に対して、約0.05パーセントから、好ましくは、 0.1−0.5パーセントの量が用いられる。
カップリング剤、および特にシランカップリング剤は、所望の乾燥電気特性を得 るために十分な■が用いられる。コンパウンドの総重量に対し、0,05から2 重量パーセントであるのが好ましく、コンパウンドの総重量に対し、0.1から 1.5重量パーセントであるのが、より好ましい。
ハロゲンを有する反応性有機化合物のハロゲンは、臭素であることが好ましい。
ハロゲンを有する有機化合物は、成形コンパウンドのtffiに対し、約0.5 −1.5パーセントのハロゲンを含有することが好ましい。
酸化性耐火金属酸化物は、周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化 物であることが好ましく、もっとも好ましいのは、三酸化タングステンあるいは 三酸化モリブデンである。配合物は、0.40−2.0パーセントの酸化性耐火 金属酸化物からなる。
任意で、配合物は、0.4−0.8パーセントの五酸化アンチモンと0.03− 0.06バーセントのナトリウム成分(五酸化アンチモンの型組に対し)とを含 んでもよい。さらに、配合物は、任意で、0.02−3.20ffi量パーセン トの酸化マグネシウム化合物、好ましくは、塩基性炭酸マグネシウムアルミニウ ム水和物であってよい。
本発明において、五酸化アンチモンの使用量を少なくすることが好ましいのは、 アンチモン化合物は高価であり、毒性を有する可能性が少なくともあるからであ る。
酸化性耐火金属酸化物、特に、周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属 酸化物、およびハロゲンを含有する有機化合物は、半導体装置の成形に用いられ るエポキシ成形コンパウンドの難燃剤系の一部として含まれる場合、ここで示さ れる試験結果に基づいて難燃性の相乗効果が認められた。
ボールポンド劣化試験において、封止された装置は、湿潤環境を有するオートク レーブ内に配置される。数時間後に、封止された装置は、オートクレーブから取 り出され、その上部に穴がドリルで開けられる。ボンディングワイヤーを暴露す るために、発煙硝酸を穴から注入する。プローブを使って、金のワイヤーボール とアルミニウムのポンディングパッドの間の強度を1ljll定する。オートク レーブ内に入れる前のポンドに比較しての強度の低下は、最初のボールポンド強 度に対する割合で測定される。Mob、からなるエポキシ成形コンパウンドで封 止されたナショナルLF412演算増幅器は、3Qpsi蒸気圧に設定されたオ ートクレーブに1000時間保管されたときに、元々のボールボンド強度の95 パーセントを維持した。WO2からなるエポキシ成形コンパウンドで封止された ナショナルLF412演算増幅器は、同じ条件下で、原ボールボンド強瓜の90 パーセントを維持した。
湿潤環境での封止された装置の電気的信頼性は、湿潤環境を有するオートクレー ブ内に、バイアスなしで、封止された装置を設置して測定される。数時間後に、 封止された装置は乾燥され、電気テスタでテストされる。いくつかの電気的パラ メータのうちのいずれか一つにおいて、封止された装置の50パーセントが故障 を示すまでの時間が測定される。これらのパラメータは、装置の製造者によって 設定されたものであり、例えば、装置出力ゼロに対する純直流入力オフセット、 装置の負の入力からのゼロ出力電流、装置の正の入力端子からのゼロ出力電流、 前の二つのパラメータの平均、ゼロ装置出力のための直流入力オフセット電圧な どがある。15pslに設定されたオートクレーブに配置された、M o O、 を含むエポキシ成形コンパウンドで封止されたナショナルLF412演算増輻器 は、660峙間まで50パーセント故障率を示さなかった。
高温貯蔵寿命(high temperature storage l 1f e)(HTSL)試験では、封止された装置の乾燥環境での電気的信頼性が評価 される。HTSL試験では、電圧出力レベルのパラメトリックシフトが、モニタ ーされる。電圧出力レベルは、装置のボールポンドに対して増加する抵抗に影響 を与える。改良型エポキシ成形配合物は、封止された3二心体装置δの電圧出力 レベルにおけるパラメータシフトによ。故障を遅らせたり除去したりする。
HT S L 4Q験が摂氏200度で行なわれる場合には、WO2からなる二 −ボキシ成形コンパウンドで封止された5420の装面ば、100mVでは93 0時間まで、250mVでは451時間まで50パーセント故障率を示さながっ た。摂氏190度でHTSL試験が行なわれる場合には、wo がらなるエポキ シ成形コンパウンドで封止された74LSOO装置は、4001500mVt’ は3000時間以上、30o/350mVでは1900時間以上経過するまで5 0パーセント故障率を示さなかった。さらに、HTSL試験が摂氏190度で設 定される場合、WO3からなるエポキシ成形コンパウンドで封止された7/IL SOO装置は、400 / 500 mVで4.0/8.0mAの定電流の場合 は902時間まで、300/350mVで4.0/8.0mAの定電流の場合は 594時間まで、故障が見られなかった。それは、非常にめざましい改良が結果 として得られている5205を含み酸化性耐火金属酸化物を含まないエポキシ成 形コンパウンドで封止された74LSOO装置と同じ条件下でのHTSLテスト の結果よりも、ガロ (Gallo)の米国特許第5.041.234号に示さ れているように、5b20.が、難燃性に相乗効果があるものであるという事実 に鑑みても予期しないものであった。
高温加速応力(high temperature accelerated  5tress)(HAST)試験では、バイアスなしの封止された装置が一定温 度に設定された)(AST室に入れられる。数時間後に、封止された装置は乾燥 され、電気的テスタでテストされる。製造者によって設定されたいくつかの電気 的パラメータのうちのいずれか一つにおいて、封止された装置の50パーセント が故障を示すまでの時間が測定される。WOlからなるエポキシ成形コンパウン ドで封止されたナショナルLF412演算増幅器が、バイアスなしで摂氏148 度790パーセントRHに設定されたHAST室に入れられたときに、2650 時間まで装置は50パーセント故障率を示さなかった。
T−im撃サイクル(T−shock cycle)試験の場合、封止された装 置は、5分間液体窒素に浸された後、5分間熱はんだされる。このサイクルは、 連続して繰り返され、5サイクル毎に目に見えるクラックの部分が検査される。
WO3からなるエポキシ成形コンパウンドで封止されたナショナルLF412演 算増幅器がテストされるとき、装置は、245サイクルまで50パーセント故障 率を示さず、これは、5205からなり酸化性耐火金属酸化物を含まないエポキ シ成形コンパウンドで封止された同じ装置に比べ、めざましく向上している。
これらの試験の結果から、酸化性耐火金属酸化物、特に周期表のVIA族から選 ばれた元素の酸化性金属酸化物、さらに特定すれば、WOlとMoO2は、半導 体装置を封止するのに用いられるエポキシ成形フンバウンドの離燃系中のハロゲ ンを含有する反19性有機化合物に加えられるときに、難燃相乗剤となることが わかる。
さらに、エポキシ成形コンパウンドは、任意に、成形コンパウンドに対し、約0 .40−0.80flB?rパーセントの五酸化アンチモンを含有してもよい。
これは、先行技術の教示に鑑みて、苛くべきことである。より高いパーセント( 1パ一セント以上)の五酸化アンチモンにより1.配合物がより優れた相乗性を 有するという。先行技術は、パラメトリック破損率(parametric f ailures)を低下させるために1パ一セント以上の五酸化物を有するハロ ゲン含有有機化合物の使用を教示しているので、成形コンパウンドの分野におけ る当業者は、約0.8パーセント以下の五酸化アンチモンを使用することにはな らないであろう。
本発明において、改良されるエポキシコンパウンドは、臭素の含有■が1.0パ 一セント未満、および1.0パーセント超過のいずれであっても優れた結果を得 られる。高いレベルの臭素は高温での信頼性を損なうという先行技術の教示から は、この結果は予期できないものである。先行技術は、1゜0パ一セント以上の 臭素の使用により、乾熱信頼性が乏しくなることを教示しているので、熟練者は 、約1.0パ一セント以上の臭素成分を使用することはないであろう。
改良されたエポキシ成形フンバウンドは、酸化性耐火金属酸化物に加えて、塩基 性炭酸マグネシウムアルミニウム水化物および五酸化アンチモンを含有してもよ い。特に、試験の結果から、WO3に加えてDHT−/IAを含有する化合物も 、難燃相乗剤であることがわかる。
本発明は、前述の成分に限定されるものではなく、離燃剤の難燃特性を損なわな い他の成分を含んでもよい。したがつて、前述の条件下で、他の有機材料あるい は無機材料が加えられてもよい。
図面の簡単な説明 図1は、実施例4のボールボンド劣化試験の試験結果を、時間と30ps iで の評価ボンド引っ張り強度の関数として示す。
図2は、実施例4のボールボンド劣化試験の試験結果を、時間と30ps iで の50パーセントのボールリフトが発生するまでの評価所要時間の関数として示 す。
図3は、実施例7のボールボンド劣化試験の試験結果を、時間と30ps iで の評価ボンド引っ張り強度の関数として示す。
図4は、実施例7のボールボンド劣化試験の試験結果を、時間と30ps iで の50パーセントのボールリフトが発生するまでの所要時間の関数として示す。
好ましい実施例の説明 以下、改良型エポキシ成形用コンパウンド、方法および封止された装置に関し、 本発明をさらに説明する実施例を示すが、これに限定されるものではない。すべ ての部は、特に示されないかぎり重量による。
実施例1−6 エポキシ封止剤は、表1に示される改定配合物Aがら調製される。6種の封止剤 は、M o O、、sb、o、、あるいはBi 20.が存否よって異なる: 試料1−6の硬化II止剤の特t1 ハ、UL−94V−0試験に従って1/1 6°°の試験片での総燃焼時間によって測定される。試験結果を、表2に示す。
表2 データによると、M o O、と 5b205は難燃相乗剤であり、一方、B  i 、O,が、それ自身だけでは難燃相乗剤とはならないことがわかる。
実施例12−17 ナシヨナルLF412演算増幅器が、試料2.4.5および6のエポキシ成形コ ンパウンドで封止される。ボールボンド劣化試験が行なわれる。この場合、オー トクレーブは、30ps i の蒸気圧に設定され、封止された装置は、100 0時間にわたってオートクレーブで処理される。ボールボンド劣化試験の結果を 表3および図1−2に示す。
表3 データによると、Bi2O3のみによる難燃系は、30psiで1000時間の 処理後、ボールボンド強度につvlて重大な劣化を被るが、5b205またはM oO2の難燃系番よ、30ps iで1000時間の処理後、ボールボンド強度 1二つし)て重大な劣化を被らないことがわかる。
実施例18−20 ナショナルLF412演算増幅器は、試料1,4および6で封止される。封止さ れた装置の電気的信頼性は、封止された装置をバイアスをかけずに15psiに 設定されたオートクレーブにいれておくことによりテストされる。このテストの 結果は、表4に要約される。
ム」1 データから、M o O3およびsb、o、がともに難燃相乗剤であることがわ かる。
実施例21−22 2つのエポキシ封止剤は、表5に示される配合物から作られる。この2つのエポ キシ封止剤は、Bi2O,が存否によって異なる。
実施例23−26 試料2.4.7および8の硬化↓r止剤の特性は、UL−94V−0試験にした がってl/l 6”およびl/8″の試験片の総燃焼時間によって測定される。
試験結果を、表6に示すO ナショナルLF/112演9増幅器は、試料2.4.7および8で封止され、実 施例12−17に記載されるボールボンド劣化試験に付される。試験結果を、表 7および図3−4に示す。
データから、5b205およびM o O、と同様に、WO,は難燃相采剤であ り、ボールボンド劣化から保護することがわかる。
エポキシ封止剤は、表8に示す配合物から調製される。
実施例33−35 5420型装置は、試料7.9およびlOの配合物によスなしでの高温加速応力 試験(HAST試験)、およびボールボンド劣化試験にり(する。試験結果を、 表9に示す。
試験データによると、WO1試斜は、sb、o5と比べて、特にHAST試験に おいて性能寿命が向上した。IXE−600試料は、特に250mVl損限界お よびボールボンド劣化において、不合格のHTSL試験結果を示した。
実施例36−37 エポキシ封止剤は、表10に示す配合物から調整される。
表10 74L500型デバイスは、試料11と試料12で封止され、T−衝撃試験、H AST試験、HTSL試験1こ供される。
結果を表11に示す。
試験データによると、wo、は、HAST試験では5b2o5と同等の結果であ ったが、T−衝撃試験ではわずかに改善され、意外にもHTSL試験では実質的 に収容された。
エポキシ討止剤は、表12に示す配合物から調整される。
試料11−15で封止された装置をl/16°゛およびl/8°゛の試験片ノ総 燃焼11、冒jj]テU L−9/I V−0試験に供する。
結果を表13に示す。
表13 試験データによると、WO2と5b205との両方を含む系は、難燃相乗剤であ り、この相乗効果は5b2o、がWOlに多く加えられるにつれて増加する。
実施例48−49 試料11と12で74L500型装五を封止し、HTSL試験に供する。パッケ ージは摂氏190度で様々な時間で貯蔵され、累積電圧出力/低ステートレベル 破損が記録される。
結果を表14に示す。
表14 高温貯蔵寿命試験(摂氏190度) 銅フレームを用いた74 LSOOリード二重インライン部品試験データによる と、HTS L試験においては、WOlは5b20.よりも難燃相乗剤として効 果的であることが示される。
前記の実施例は、改良型■燃エポキシ成形コンパウンド、方法および封止された 装置を、限定することなく説明しようとするものである。以下のクレームで定義 される発明の範囲から外れることなく、変形あるいは変更が可能であることが理 解される。
フロントページの続き (51) Int、C1,’ 識別記号 庁内整理番号C08G 59/42  NHY 8416−4J59/62 NJ S 8416−4JHOIL 23 106 Z 7720−4M//B29K 63:00 B29L :31:34 I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の(a)から(f)を含むエポキシ成形コンパウンド: (a)約5−25重量パーセントのエポキシの化合物;(b)約4−20重量パ ーセントの樹脂硬化剤の化合物;(c)エポキシと硬化剤を合わせた重量に対し 約0.1から10重量パーセントの量で、前記エポキシ樹脂と前記硬化剤の反応 のために効果的な量の触媒;(d)コンパウンドの約0.01から約2重量パー セントの間の量で、硬化した成形コンパウンドを型から離型するために効果的な 量の離型剤; (e)コンパウンドの約50から85重量パーセントの充填剤;および (f)以下の(1)および(2)からなる難燃剤系(1)酸化性耐火金属酸化物 ;および (2)ハロゲンを含有する反応型有機化合物、該反応型有機化合物は、別個の化 合物であるか、あるいは前記エポキシ成形コンパウンドの前記成分(a)から( e)の一以上に含有される。 2.前記エポキシが、前記エポキシ成形コンパウンドの重量の約10−17パー セントである、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 3.前記硬化剤はフェノールノボラックである、請求項1に記載のエポキシ成形 コンパウンド。 4.前記硬化剤は無水物である、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 5.前記硬化剤は、マレイン酸単量体の多無水物と少なくとも一種類のアルキル スチレン単量体あるいは該多無水物のプレポリマーとエポキシ樹脂である、請求 項4に記載のエポキシ成形コンパウンド。 6.前記硬化剤は、該エポキシ成形コンパウンドの重量の約4−12パーセント である、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 7.前記エポキシ成形コンパウンドは、少なくとも約50パーセントの無機充填 剤を含む、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 8.前記無機充填剤にはシリカが含まれる、請求項7に記載のエポキシ成形コン パウンド。 9.前記エポキシ成形コンパウンドは約60から80重量パーセントの無機充填 剤を含む、請求項8に記載のエポキシ成形コンパウンド。 10.前記エポキシ成形コンパウンドにはシランカップリング剤が含まれる、請 求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 11.前記エポキシ成形コンパウンドには着色剤が含まれる、請求項1に記載の エポキシ成形コンパウンド。 12.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノール−ホルム アルデヒドノボラックである、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 13.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノールーホルム アルデヒドノボラックのポリグリシジルエーテルである、請求項1に記載のエポ キシ成形コンパウンド。 14.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノールエポキシ ノボラックである、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 15.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、メタ臭化クレゾールエポキ シノボラックである、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 16.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、前記エポキシの一部である 、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 17.前記ハロゲンを含有する反応型右横化合物は、前記フェノール誘導された 、あるいは、置換されたフェノール誘導樹脂硬化剤の一部である、請求項1に記 載のエポキシ成形コンパウンド。 18.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、成形コンパウンドの重量の 約0.5−1.5パーセントのハロゲン臭素を含有する、請求項1に記載のエポ キシ成形コンパウンド。 19.前記酸化性耐火金属酸化物は、周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化 性金属酸化物である、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 20.前記周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化物は、三酸化タ ングステンである、請求項19に記載のエポキシ成形コンパウンド。 21.周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化物は、三酸化モリブ デンである、請求項19に記載のエポキシ成形コンパウンド。 22.前記難燃剤系は、約0.4−2.0パーセントの前記酸化性耐火金属酸化 物を含有する、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウンド。 23.前記難燃剤系は、該成形コンパウンドの約0.40−0.80重量パーセ ントの五酸化アンチモンを含有する、請求項1に記載のエポキシ成形コンパウン ド。 24.前記難燃剤系は、該五酸化アンチモンの約0.03−0.06重量パーセ ントのナトリウムを含有する、請求項23に記載のエポキシ成形コンパウンド。 25.前記難燃剤系は、該成形コンパウンドの約0.02−3.20重量パーセ ントの炭酸マグネシウムアルミニウム水化物を含有する、請求項24に記載のエ ポキシ成形コンパウンド。 26.半導体装置を封止する方法であって、該方法は、以下の過程からなる: (1)熱硬化性エポキシ成形コンパウンドを液状になるまで加熱し、 (2)液状になるまで加熱された前記熱硬化性エポキシ成形コンパウンドで、半 導体装置を封止し、(3)前記封止された半導体装置を冷却する;前記エポキシ 成形コンパウンドは、以下の(a)を台む。 (a)約5−25重量パーセントのエポキシの化合物;(b)約4−20重量パ ーセントの樹脂硬化剤の化合物;(c)エポキシと硬化剤を合わせた重量に対し 約0.1から10重量パーセントの量で、前記エポキシ樹脂と前記硬化剤の反応 のために効果的な量の触媒;(d)コンパウンドの約0.01から約2重量パー セントの間の量で、硬化した成形コンパウンドを型から離型するために効果的な 量の離型剤; (e)コンパウンドの約50から85重量パーセントの充填剤;および (f)以下の(1)および(2)からなる難燃剤系(1)酸化性耐火金属酸化物 ;および (2)ハロゲンを含有する反応型有機化合物、該反応型有機化合物は、別個の化 合物か、あるいは、前記エポキシ成形コンパウンドの前記成分(a)から(e) の一以上に含有される。 27.前記エポキシは、該エポキシ成形コンパウンドの約10−17重量パーセ ントである、クレーム26に記載の方法。 28.前記硬化剤はフェノールノボラックである、請求項26に記載の方法。 29.前記硬化剤は無水物である、請求項26に記載の方法。 30.前記硬化剤は、マレイン酸単量体の多無水物と少なくとも一種類のアルキ ルスチレン単量体あるいは該多無水物のプレポリマーとエポキシ樹脂である、請 求項4に記載のエポキシ成形コンパウンド。 31.前記エポキシ成形コンパウンドは、少なくとも約50パーセントの無機充 填剤を含む、請求項26に記載の方法。 32.前記無機充填剤にはシリカが含まれる、請求項31に記載の方法。 33.前記エポキシ成形コンパウンドは約60から80重量パーセントの無機充 填剤を含む、請求項32に記載の方法。 34.前記エポキシ成形コンパウンドにはシランカップリング剤が含まれる、請 求項26に記載の方法。 35.前記エポキシ成形コンパウンドには着色剤が含まれる、請求項26に記載 の方法。 36.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノールーホルム アルデヒドノボラックである、請求項26に記載の方法。 37.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノールーホルム アルデヒドノボラックのポリグリシジルエーテルである、請求項26に記載の方 法。 38.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、ブロモフェノールエポキシ ノボラックである、請求項26に記載の方法。 39.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、メタ臭化クレゾールエポキ シノボラックである、請求項26に記載の方法。 40.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、前記エポキシの一部である 、請求項26に記載の方法。 41.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、前記樹脂硬化剤の一部であ る、請求項26に記載の方法。 42.前記ハロゲンを含有する反応型有機化合物は、成形コンパウンドの約0. 5−1.5重量パーセントのハロゲンを含有する、請求項26に記載の方法。 43.前記酸化性耐火金属酸化物は、周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化 性金属酸化物である、請求項26に記載の方法。 44.前記周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化物は、三酸化タ ングステンである、請求項43に記載の方法。 45.周期表のVIA族から選ばれた元素の酸化性金属酸化物は、三酸化モリブ デンである、請求項43に記載の方法。 46.前記難燃剤系は、約0.4−2.0パーセントの酸化性耐火金属酸化物を 含有する、請求項26に記載の方法。 47.前記難燃剤系は、該成形コンパウンドの約0.40−0.80重量パーセ ントの五酸化アンチモンを含有する、請求項26に記載の方法。 48.前記難燃剤系は、該五酸化アンチモンの約0.03−0.06重量パーセ ントのナトリウムを含有する、請求項47に記載の方法。 49.前記難燃剤系は、該成形コンパウンドの約0.02−3.20重量パーセ ントの炭酸マグネシウムアルミニウム水化物を含有する、請求項47に記載の方 法。 50.前記半導体装置は処理済みシリコンウエハである、請求項26に記載の方 法。 51.前記半導体装置は、トランジスタ、ダイオードおよび集積回路の中から選 ばれる、請求項26に記載の方法。 52.請求項26の方法によって封止される半導体装置。 53.請末項28の方法によって封止される半導体装置。 54.請求項31の方法によって封止される半導体装置。 55.請求項39の方法によって封止される半導体装置。 56.請求項43の方法によって封止される半導体装置。 57.請求項44の方法によって封止される半導体装置。 58.請求項45の方法によって封止される半導体装置。 59.請求項46の方法によって封止される半導体装置。
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