JPH0750651Y2 - メジャー機能付電子機器 - Google Patents

メジャー機能付電子機器

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JPH0750651Y2
JPH0750651Y2 JP1988088879U JP8887988U JPH0750651Y2 JP H0750651 Y2 JPH0750651 Y2 JP H0750651Y2 JP 1988088879 U JP1988088879 U JP 1988088879U JP 8887988 U JP8887988 U JP 8887988U JP H0750651 Y2 JPH0750651 Y2 JP H0750651Y2
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功 三村
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案はメジャー機能付電子機器に関する。
[従来技術とその問題点] 従来、測輪を被測定経路上を転動させて該経路の実際の
長さを計測するもの、或いはマップメータと呼ばれてい
るものすなわち、予め、使用する地図の縮尺データを入
力しておき、その地図上の特定の経路に沿って測輪を転
動させて、その経路に対応する実際の長さ(距離)を得
るもの等があった。
ところで、近年、上記の如き測輪を利用したメジャー機
能を有する装置を、電子機器例えば電子腕時計や小型計
算機に組込むことが考えられている。しかし、そのよう
な装置では上記メジャー機能を制御するためのスイッチ
およびその電子機器の本来の機能を制御するためのスイ
ッチ、更に、両機能に係るモードを切換るためのスイッ
チ等が必要となり、スイッチの個数が極めて多くなる。
これは、上記の如き装置の小型化の大きな阻害要因とな
っている。
[考案の目的] 本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであ
り、測輪を利用したメジャー機能付電子機器のスイッチ
数を減じ、延いては、該電子機器の小型化を図らんとす
るものである。
[考案の要点] 本考案は、上記目的を達成するために、測輪を回転させ
ることにより、各種データおよび制御信号を入力できる
ようにしたことを要旨とする。
[実施例] 以下、図面に示す一実施例に基づき本考案を具体的に説
明する。なお、本実施例は、本考案を、データバンク機
能付の電子腕時計に適用したものである。
構成 第1図は、本実施例の外観を示すものであり、時計ケー
ス1の前面1aには、時計、距離等が表示される液晶表示
パネル2が配され、左側面には、時計ケース1の前面に
平行な面内で回転自在に軸支されている測輪3の一部が
突出している。また、その他の側面には後述の各種処理
において用いられるスイッチS1、S2、S3設けられてい
る。なお本実施例では上記測輪3の回転に関して、左回
りを正方向回転、右回りを逆方向回転としている。
第2図は上記液晶表示パネル2における表示体配列を示
す図である。すなわち第1表示部2aにはドット表示体が
7桁分設けられており、第2表示部2bには、縮尺データ
又は日付等を表示するための7桁分の7セグメント表示
体等が配されている。また 第3表示部2cには上記第2
表示部2bに縮尺データが表示されているときに表示され
る「SCALE」の文字からなるスケール表示体2dと、第2
表示部2b等に日付、時刻が表示されているとき表示され
る「TIME」の文字からなるタイム表示体2eとが配されて
いる。第4表示部2fには時刻或いは測定距離等を表示す
るための7桁分の7セグメント表示体等および各種長さ
の単位を示す表示体(例えば、インチを示す「in」の文
字の表示体、ミリメートルを示す「mm」の文字の表示
体、フィートを示す「ft」の文字の表示体等)が配設さ
れている。なお、本実施例においては、用いられる長さ
の単位に対して、例えばインチには0、ミリメートルに
は1、フィートには2といった具合にそれぞれ単位ナン
バーが与えられている。
第3図は、本実施例の回転構成を示す図である。同図に
おいてROM11は全体のシステムをコントロールするプロ
グラムやデータを内蔵している固定メモリである。ROM
アドレス制御部12は、プログラムの流れを規定するROM1
1のアドレス部であり、ROM11のネクストアドレスを指定
する出力NA、および演算回路15の出力、後述する分周回
路20からの出力が入力されている。RAM13は、ROM11のア
ドレスデータ出力Su、SLとFu、FLで指定されたアドレス
のデータを出力して、各々のデータが演算回路15で処
理、加工された結果を入力して記憶するメモリである。
インストラクションデコーダ14は、ROM11の出力Insをデ
コードして、各ブロックにコントロール信号を送るブロ
ックである。演算回路15は、入力S、Fを取込み算術論
理演算を行ない、その出力をROM11の出力Fu、FLで指定
されたRAM13のアドレスに書込む。ラッチ16は、ROM11の
出力Su、SLで指定されたRAM13のアドレスの内容を一時
的に記憶し、演算回路15の入力Fと同期をとって演算回
路15の入力Sに送り込む。
発振器17は一定周期のクロック信号を出力し、タイミン
グジェネレータ18は上記クロック信号を所定の周波数ま
で分周して、各ブロックを時系列にコントロールするタ
イミング信号を出力する。キー入力部19は、各々の処理
動作をシステムに指示するための信号を送るブロックで
ある。分周回路20は発振器17からの出力を分周するカウ
ンタで、一定周期の計時信号を発生し、その都度、RAM1
3では計時データを更新されていく。
表示部21は処理し終わったデータすなわち、時刻、距離
等を表示する回路ブロックである。また、LEDドライバ
ー22は演算回路15からの信号により動作して、LED23を
点灯する回路であり、LED23からの光は、測輪3の外周
近傍部に、多数、周設されているスリット3aを介して2
つのホトセンサ24a、24b(図示せず)を備える検出部24
に入射する。測輪3が回転している時上記検出部24に入
射する光は上記スリット3aにより断続し、上記の2つの
ホトセンサ24a、24bの出力も断続した波形を呈するが2
つのホトセンサ24a、24bは、出力波の位相がπ/2だけず
れるように位置をずらして配置されており、測輪3の回
転が前記正方向回転が逆方向回転かにより、ホトセンサ
24a又は24bの出力は他の出力よりπ/2だけ進む。波形整
形回路25はホトセンサ24a、24bからの両出力波形を入力
し、それらの位相差から測輪3の回輪方向、また波数か
ら転動距離を得て、測輪3の回転が正方向回転のときは
信号SA、逆方向回転のときは信号SBを、一定転動距離毎
に送出する回路である。尚、このように2つのホトセン
サを用いて測輪の正方向回転信号SA及び逆方向回転信号
SBを得る技術は公知であって例えば実開昭49-35275号公
報、実開昭53-62354号公報に記載されている。然してバ
スコントロールゲートA1、A2、B1、B2、C1〜C5、D1、D2
は、インストラクションデコーダ14の出力等に基づいて
各バスラインをコントロールするゲートである。
第4図は、上述のRAM13の構成を示すものである。表示
レジスタDRは液晶表示パネル2に表示するデータがセッ
トされるレジスタであり、計時レジスタTは刻々の現在
時刻がセットされるレジスタである。モードレジスタM
は3進のカウンタで、モードレジスタMの値が、0のと
きは液晶表示パネル2に現在時刻を表示する時刻表示モ
ードを指定し、1のときは前記測輪3を用いて地図上の
特定の経路に対応する実際の長さを測定する際のマップ
メータモードを指定し、2のときは、液晶表示パネル2
に後述のデータバンクメモリDBに記憶してあるデータ
を、順次、表示していく際のデータバンクモードを指定
する。状態レジスタCは上記時刻表示モードおよびマッ
プメータモードにおける各種状態、例えば基本状態或い
は修正状態等を記憶するレジスタである。単位レジスタ
Uは計測した長さを何の単位(例えばキロメータ、マイ
ル等)で表示するかを指示すべく、その単位データがセ
ットされるレジスタである。縮尺レジスタSRは上記マッ
プメータモードにおける距離測定に用いられる地図の縮
尺データ(縮尺が1:250000の地図では250000)がセット
されるレジスタである。また、行アドレスポイントPは
上記データサンクモードにおいて、液晶表示パネル2に
表示するデータを指示すべくそのデータが記憶されてい
るデータバンクメモリDBにおける行の行アドレスがセッ
トされるレジスタである。
データバンクメモリDBは行アドレスを共通とする氏名エ
リアNAと電話番号エリアTAとからなり、各行の氏名エリ
アNAには特定の者の氏名、電話番号エリアTAはその者の
電話番号が記憶される。
動作 次に、上記の如く構成された本実施例の動作について説
明する。
第5図は本実施例の動作の概要を示すジェネラルフロー
チャートである。すなわち、計時信号又はキー入力信号
があるまで待機状態をとり(ステップS1)、計時信号が
あったときは、前記計時レジスタTの時間を一定時間だ
け大きいものとする計時処理を実行し(ステップS2)、
他方、キー入力信号があったときは、それに対応する所
定のキー処理を実行する(ステップS4)。そして、上記
計時処理又はキー処理が終了した後には指示されている
データを液晶表示パネル2に表示する表示処理が行なわ
れ(ステップS3)、然る後、再度、待機状態(ステップ
S1)に戻る。
第6図は上記キー処理(ステップS4)を詳細に示すフロ
ーチャートであり、第7図は各種キーの操作等に基づく
液晶表示パネル2の表示の変遷を示す図である。以下、
上記第7図の表示の変遷を参照して、本実施例の動作を
上記フローチャートを用いて説明する。
(a) 表示モードの変換動作 例えば、いまモードカウンタMに0がセッソされ時刻表
示モードが指定されて、状態レジスタCに0がセットさ
れ該モードの基本状態が指定されており、また、液晶表
示パネル2には、第7図(イ)に示す如く、日付現在時
刻が1987年12月27日(水)10時58分30秒である旨を示す
表示されているとする。この状態においてスイッチS1
操作されると、このスイッチS1の操作が第6図のステッ
プS10で検出され、ステップS11でモードレジスタMが+
1され、更にステップS12で状態レジスタCに0がセッ
トされる。
従って、モードレジスタMの値は1となり第7図(ホ)
に示すようにマップメータモードの表示、即ち、スケー
ル表示体2dとRAM13の単位レジスタUに記憶されているK
m(キロメータ)データの表示及び縮尺レジスタSRに記
憶されている。25万分の1の表示(250000の表示)がス
テップS13によって行なわれる。然して、このマップメ
ータモードで再度スイッチS1が操作されると、上記ステ
ップS10乃至S12によりモードレジスタMの値が2となっ
てデータバンクモードとなり、第7図(ヌ)に示すよう
にRAM13のアドレスポインタPでアドレス指定されてい
るデータバンクメモリDBのデータ、例えばAOKI 0425-33
-7821がステップS13によって表示され、更に、スイッチ
S1が操作されるとモードレジスタMの値は0戻り時刻表
示モードとなる。
(b) 時刻表示モードにおける時刻修正 時刻表示モードにおいて日付、時刻等の修正を行なうに
は、先ず、スイッチS2を操作する。このスイッチS2の操
作は第6図のステップS15で検出され、時刻表示モード
にあることを判断し(ステップS16)、更に、時刻表示
モードの基本状態(非修正状態)にあることを判断し
(ステップS17)、その上で状態レジスタCに1をセッ
トして修正状態とする(ステップS18)。然る後、先ず
最初の修正対象としての秒単位を選び、その旨を示すべ
く第4表示部2fの秒の単位を表示している表示体の点滅
を指示する(ステップS19)。
以上の如くして、修正対象を「秒」の単位の時刻とした
上で、これを修正するときは、液晶表示パネル2を見な
がら秒の単位の時刻が正しい時刻になるまで測輪3を逆
方向に回転していく。このとき、測輪3の回転により信
号Bが第3図の波形整形回路25から入力されると、この
スイッチ入力信号BはスイッチS1〜S3、SAのいずれでも
ないのでステップS10、S30、S40からステップS50に進
む。このステップS50において時刻表示モード(M=
0)の修正状態(C=1)にあることが判断され、現在
指定されている秒の単位の時刻を加算する修正を実行し
ていく。
以上の如くして、秒の単位の時刻の修正を終えて、修正
対象(修正桁)を変更するには、第7図(ハ)、
(ニ)、(ロ)に示す如く、測輪3を正方向に回転して
信号SAを波形整形回路25から入力し、この信号SAの入力
をステップS40で検出し、時刻表示モード(M=0)で
且つ修正状態(C=1)になっていることをステップS4
1で判断し、修正対象を変更していく(ステップS42)。
然して「時」の単位の時刻が修正対象として選択されて
いるときは第7図(ハ)に示す如く10時を示す表示体が
点滅し、年の単位の時刻が修正対象として選択されてい
るときは同図(ニ)に示す如く年が点滅した表示にな
る。そして、上記選択が一巡した後には、最初の「秒」
の単位の選択に戻る。なお。修正対象としていずれのデ
ータを選択した場合であっても、前記同様、その修正は
測輪3を逆方向に回輪して信号SBを入力することによっ
て行なう(ステップS50、S51)。
以上の如くして日付・時刻等の修正を終えた後には、基
本状態に戻すが、この場合は、第7図に示す如く、再
度、スイッチS2を操作する。このとき該操作をステップ
S15で検出し、時刻表示モードにあることを判断し(ス
テップS16)、未だ、基本状態に戻っていず修正状態に
あることを判断して(ステップS17)、その上で状態レ
ジスタCに0をセットして基本状態とし(ステップS2
0)、ステップS21で修正対象を示す上記点滅表示の指示
を停止する。而して、液晶表示パネル2の表示は第7図
(イ)に示す如きものに戻る。
(c) マップメータモードでの動作 前述した如く時刻表示モードの基本状態にあり、液晶表
示パネル2には第7図(イ)の如き表示がなされている
状態でスイッチS1を操作するとマップメータモードとな
る。即ち、スイッチS1の操作をステップS10で検出し、
モードカウンタMに+1するインクリメント処理を実行
して、その値を1としてマップメータモードにし(ステ
ップS11)、状態カウンタCに0をセットして上記モー
ドの基本状態とする(ステップS12)。然る後、第1表
示部2aにマップメータモードを示す「MAP」の文字を表
示し、第3表示部2cのスケール表示体2dを点灯し、その
時点に縮図レジスタSRにセットされている縮尺データを
第2表示部2bに表示し、更に単位レジスタUにセットさ
れている単位ナンバーに係る単位を表示する表示体を点
灯する(ステップS13)。而して、単位レジスタUによ
ってキロメーが指定され縮尺レジスタSRによって250000
分の1が指令されているときは、液晶表示パネル2には
第7図(ホ)の如き表示がなされる。
ここで、今回の計測に用いられる地図の縮尺に合わせて
上記単位レジスタUおよび縮尺レジスタSRの単位および
縮尺データを修正するには、第7図に示す如く、スイッ
チS2を操作して基本状態から修正状態にする。即ち、上
記スイッチS2の操作をステップS15で検出し、時刻表示
モードではないことを判断し(ステップS16)てステッ
プS22に進み、マップメータモードになっていることを
判断し(ステップS22)、更に、マップメータモードの
基本状態になっていることを判断する(ステップS2
3)。その上で状態レジスタCに1をセットして修正状
態とし(ステップ24)、修正対象を上記単位(すなわち
この場合はキロメー)としそれを表わす第4表示部2f
表示体の点灯を指示する(ステップS25)。
ここで上記単位をキロメートルから他の単位に修正する
ときは測輪3を回転することにより信号SBを入力する。
このとき該信号が入力する度にステップS40からステッ
プS50を経てステップS52に到り、マップメータモード
(M=1)の修正状態(C=1)にあることを判断し、
単位レジスタUの単位データを次の単位データ(マイ
ル)にし、以下信号Bが出力される毎に順次次の単位の
選択を行なう(ステップS53)。これによりステップS3
の表示処理では新たに選択された単位が第4表示部2f
下方に表示される。
また、修正対象を上記単位から縮尺データに変更すると
きは、第7図に示すように測輪3を正方向に回転して信
号SAを入力する。このとき、該入力はステップS40で検
出され、ステップS41、S43、S44を経てステップS45に到
り、修正対象を単位レジスタUの単位から縮尺レジスタ
SRの縮尺データへと変更する。その後、ステップS3の表
示処理に進み、第2表示部2bに表示されている縮尺デー
タを点滅表示して、この縮尺データが修正対象となって
いることを示す(第7図(ト)参照)。
ここで縮尺データを修正するときは、単位を修正したと
きと同様、測輪3を回転し信号SBを入力する。このとき
該信号が入力する度にステップS40からステップS50、S5
2を経てステップS53に到り縮尺データを修正する処理が
実行され、修正された縮尺データがステップS3で表示さ
れていく。
なお、上記縮尺データを修正できる状態で信号SAを入力
したときは第7図に示すように、上記「単位」を修正で
きる状態に戻る(ステップS40、S41、S43、S45)。
また上記マップメータモードの修正状態から該モードの
基本状態に戻すには第7図に示すように、再度、スイッ
チS2を操作する。このとき該操作をステップS15で検出
し、ステップS16、S22、S23、S26を経てステップS27に
到り、状態レジスタCに0をセットして基本状態とし、
その上で修正対象を示すべく行なわれていた点滅表示の
停止を指示し(ステップS21)、第7図(ホ)の如き表
示に戻る。
以上の如くして、今回の計測で用いる地図の縮尺データ
等をセットした後、計測を行なうべく計測可能状態とす
るには、第7図に示す如く、スイッチS3を操作する。こ
のとき該操作をステップS30で検出し、ステップS31、S3
2を経てステップS33に到り、状態レジスタCに2をセッ
トして上記計測可能状態とする。
以上の準備の後、地図上の計測対象である経路に沿って
測輪3の正方向に回転しながら移動してその経路に対応
する実際の距離を計測していくがこのとき、上記回転に
より信号SAが入力し、その入力の都度、それをステップ
S40で検出し、ステップS41、S43、S44を経てステップS4
6に到り、このステップS46で計測可能状態になっている
ことを判断し、その上で測輪3の回転に対応する実際の
距離を、縮尺レジスタSRの縮尺データに基づき算出し、
それを、順次、加算していく(ステップS47)。そして
その結果(その時点の全測定距離)を第4表示部2fに表
示していく(第7図(リ)参照)。
なお、地図上の甲地点から乙地点を経て丙地点までの実
際の距離を上記の如くして計測した後、その後、甲地点
から乙地点までの距離を得たいときは、丙地点までの計
測の後、測輪3を逆方向に回転しながら丙地点から乙地
点までの経路に沿って戻る。このとき上記回転による信
号SBが入力される度に、ステップS40からステップS50、
S52、S54を経てステップS55に到り、測輪3の回転に対
応するだけの距離が、先に測定した甲地点から丙地点ま
での距離から減ぜられていく(ステップS55)。そして
その結果がステップS3で第4表示部2fに表示されてい
く。上記の如くしてマップメータとしての計測を終えた
ときは、第7図に示すようにスイッチS3を操作して基本
状態に戻すが、この場合、該操作をステップS30で検出
し、ステップS31、S32、S34を経てステップS35で上記計
測に係る距離データをクリアし、状態レジスタCに0を
セットして基本状態とし(ステップS36)、ステップS3
では第7図(ホ)の如き表示に戻す。
(d) データバンクモードでの動作 本実施例をデータバンクとして用いるには前述した如く
上記マップメータモードにおいてスイッチS1を操作して
データバンクモードとする。即ち、上記ステップS1の操
作をステップS10で検出し、モードカウンタMに+1す
るインクリメント処理を実行し、その値を2としてデー
タバンクモードとし、更に状態レジスタCに0をセット
する(ステップS11、S12)、その後、その時点に行アド
レスポイントPに指示されている行に記憶されている氏
名およびその電話番号が液晶表示パネル2に表示される
(ステップS13)。
また上記状態で測輪3を正方向に回転し信号SAを入力し
ていった場合には、その都度、その信号SAをステップS4
0で検出し、ステップS41、S43、S48を経て、ステップS4
9に到り、行アドレスポインタPを+1するインクリメ
ント処理を実行して液晶表示パネル2に表示するデータ
をデータバンクメモリDBにおいて行アドレスが1だけ大
きい行に記憶されているものに切換えていく(第7図
(ヌ)、(ル)、(オ)参照)。他方、測輪3を逆方向
に回転して信号SBを入力していった場合には、その入力
の都度、ステップS40からステップS50、S52、S54、S56
を経てステップS57に到り、行アドレスレジスタPを−
1とするデクリメント処理を実行して液晶表示パネル2
に表示するデータを行アドレスが1だけ小さい行に記憶
されているものに切換える(第7図(ヌ)、(ル)、
(オ)参照)。
なお、この考案は上記実施例に限定されず、この考案を
逸脱しない範囲内において種々変形応用可能であって、
例えば電子腕時計だけでなく小型電子計算機や電子スケ
ジューラ、データバンク、ICカード等にも適用出来、ま
た、マップメータにおける測輪の回転は光学的な検出で
なく磁気的に検出するようにしてもよいものである。
[考案の効果] この考案は、以上詳述したように、マップメータに用い
られる測輪を回転させることにより、マップメータ以外
の各種データおよび制御信号を入力できるようにしたメ
ジャー機能付電子機器に係るものであるから測輪を利用
したメジャー機能付電子機器のスイッチ数を減じ、延い
ては、該電子機器の小型化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の外観を示す図、第2図
は、第1図における液晶表示パネルの表示体配列を示す
図、第3図は上記実施例の回路構成を示す図、体4図は
第3図におけるRAMの構成を示す図、第5図は上記実施
例の動作の概要を示すジェネラルフローチャート、第6
図は第5図中のキー処理を詳細に示す図、第7図は上記
実施例における表示の変遷を示す図である。 1……時計ケース、2……液晶表示パネル、3……測
輪、11……ROM、12……ROMアドレス制御部、13……RA
M、14……インストラクションデコーダ、15……演算回
路、17……発振器、18……タイミングジェネレータ、19
……キー入力部、20……分周回路、21……表示部、22…
…LEDドライバー、23……LED、24……検出部、25……波
形整形回路、DR……表示レジスタ、T……計時レジス
タ、M……モードレジスタ、C……状態レジスタ、U…
…単位レジスタ、SR……縮尺レジスタ、P……行アドレ
スポインタ、DB……データバンクメモリ、NA……氏名エ
リア、TA……電話番号エリア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定量回転される毎にパルス信号を出力す
    る回転部材と、 縮尺データを記憶する縮尺データ記憶手段と、 氏名及び電話番号からなる個人データを複数記憶するデ
    ータバンクメモリと、 マップメータモード及びデータバンクモードを夫々選択
    するモード選択手段と、 このモード選択手段によってマップメータモードが選択
    されている際に前記回転部材の回転によって出力される
    パルス信号及び前記記憶手段に記憶されている縮尺デー
    タに基づいて距離データを算出する距離データ算出手段
    と、 この距離データ算出手段によって算出された距離データ
    を表示する表示手段と、 前記モード選択手段によってデータバンクモードが選択
    されている際に前記回転部材の回転によって前記パルス
    信号が出力される毎に前記データバンクメモリの前記複
    数の個人データを順次読み出す読み出し手段と、 この読み出し手段によって読み出された個人データを前
    記表示手段に切換え表示する表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするメジャー機能付電子機器。
JP1988088879U 1988-07-04 1988-07-04 メジャー機能付電子機器 Expired - Lifetime JPH0750651Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5772197U (ja) * 1980-10-20 1982-05-01
JPS6140688U (ja) * 1984-08-20 1986-03-14 カシオ計算機株式会社 測定機能付電子時計

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JPH029811U (ja) 1990-01-22

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