JPH07506157A - 熱可塑性糸のための紡糸装置および多連ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 熱可塑性糸の紡糸装置 本発明は、熱可塑性糸の紡糸装置、及び複数歯車対を有する多連歯車ポンプに関 するものである。この種の紡糸装置と多連歯車ポンプは、米国特許３５０２０３ ３　（Ｂａｇ、６３７）とドイツ特許１９０８２０７Ａ　（Ｂａｇ、６６４）と により公知である。個々のフィラメントから成る熱可塑性糸の紡出のさいには、 熱可塑性材料、たとえばポリエチレンテレフタレート、ナイロン６、ナイロン６ ．６等が押出機により溶融され、混合され、次いで高圧下で主流のまま押出され る。この主流は、次いで複数の分流に分けられる。各分流は紡糸口金へ導かれ、 紡糸口金からそれぞれ多数のフィラメントが紡出される。次いでフィラメントの 束が糸に加工される。

製品の品質にとって決定的に重要な意味をもつのは、フィラメントが互いに等し い特性を有していることである。この理由から、主流が案内される溶融液管と、 主流を分流に分け、分流を紡糸口金に導くいわゆる紡糸ヘッドとの温度調節が特 に重要となる。同じように重要なことは、すべての分流を均等に給送することで ある。この目的のため、通常、紡糸へ・ソドには多連ポンプが備えられている。

この多連ポンプには、一方の側から主流が装入される。ポンプ内で主流は分流に 分けられる。多連ポンプは複数の部分ポンプを有している。これらの部分ポンプ の目的は、部分ポンプから部分ポンプへ変らぬ圧力で、かつまた変らぬ供給量で 各分流を紡糸口金へ送ることにある。したがって、こられの部分ポンプ、つまり 分配ポンプは共通の駆動軸により駆動されるのが普通である。更に、供給Ｉと供 給圧とを一定に維持するために、歯車ポンプを用いることも公知であり、普通の ことである。

しかしながら、主流と分流との温度調節及び配量に関してあらゆる努力がなされ ているにも拘わらず、個々のフィラメント間の不一致が再三確認されている。

主流の温度調節を混合により均等化する試みも繰返しなされ、公知ではある。こ のような試みには、ＤＥ１２３６４７９Ｂによるミキサーが役に立つ。押出機に 取付けられたり、独立のミキサーとして溶融液流内へ組付けられたりする多くの 形式のミキサーも公知である（ＤＥ２０３０７５６Ｃ；Ｕ、ｓ、Ａ、４２５３７ ７１　：ＤＥ２０４０９１４Ａ）。しかしながら、これらの措置では、マルチフ ィラメントの熱可塑性糸を紡糸する場合に生じる特に困難な問題、すなわち粘度 及び温度を一様に調節する問題は解決されない。また、この問題は、ＤＥ１６６ ０６７４Ａによるノズル板前方に配置されるミキサーによっても解決されない。

本発明の課題は、そのような温度及び粘度の不一致を解消することにある。

この課題は、請求の範囲第１項の特徴を有する手段、及び第２項記載の分配ポン プ構成により解決された。すなわち、主流が分配ポンプ前方で混合路ないし混合 室内へ案内され、そこがら個別の分流に分けられ、そのさい各分流が部分ポンプ の１つへ供給されるようにし、更に、混合路がポンプ波動輪の１つと整列される ように配置され、かつその軸が混合路内へ突入するようにし、更にまた、混合路 の区域でのその軸、及び又は混合路のケーシングが混合部材を有するようにする のである。また、混合路内へ突入する前記軸が駆動軸であるようにするのである 。

以下で本発明の実施例を図１から図３について説明する。図面は、 図１が複数軸方向平面で多連ポンプを切断して示した図、 図２が略示平面図、 図３が紡糸装置の略示図である。

本発明の実施には、歯車ポンプを用いるのが有利である。図示の歯車ポンプは太 陽歯車１を有している。

太陽歯車１は共通の駆動軸２により駆動される。駆動側はキーみぞ３によって示 されている。太陽歯車１は３つの遊星歯車４．５．６と噛合っている。遊星歯車 は各１２０°の間隔で太陽歯車の周囲に配置されている。遊星歯車は軸７に自由 回転可能に支承されている。これにより、太陽歯車と１個の遊星歯車との３つの 歯車対が生じる。これら各歯車対が１つの部分ポンプを形成する。

図１には、いわゆる“６連ポンプが示されている。すなわち、共通の駆動軸２に よって第２の歯車組が駆動される。この第２の歯車組も、同じ（太陽歯車１と遊 星歯車４，５．６とから成っている。双方の歯車組の対応する各歯車は同軸的に 支承されている。双方の歯車組はケーシングプレート１２．１３を貫通案内され ている。これらケーシングプレート１２．１３は、それぞれ、太陽歯車と遊星歯 車とが配置されているカットアウト部を有している。双方の歯車組は中間板１４ により互いに分離されている。ポンプ組は、それぞれ他方の端側かカバー板１１ ．１５により閉じられている。

押出機から溶融液管８を通って送られてくる熱可塑性溶融液の主流は、先ず入口 室９（本出願の枠内では混合室とも分配室とも呼ばれる）に達する。入口室９は カバー板１１又は１５の一方の内部の、又はその前方のポンプ軸の１つと整列せ しめられている。これらのポンプ軸は、この場合、ビニオン（遊星歯車４．５． ６）が回転不能に配置されている軸７である。軸７はケーシング内に回転可能に 支承されている。図示の実施例の場合には、しかし、駆動軸２が配置されている 。このため、駆動軸は、カバー板１１．１５の間にケーシング内にわたって延長 されている。駆動軸２は、公知のポンプ形式と異なり全ケーシングを貫通し、駆 動側とは反対側の端部が入口室９内へ突入している。入口室９は、またケーシン グのカバー板１１前方に定心されて開口している。入口室９内へ突入している駆 動軸端部は、本出願では混合端部又は混合軸と呼ぶ。入口室／混合室９はカバー 板１１内に位置し、その限りにおいてポンプ自体の構成要素とすることができる 。図１の実施例の場合、溶融液管８の入口室／混合室９の部分は、たとえば、ポ ンプがフランジ結合されているポンプブロック内に設けられている。

混合室９からは分路１６が出ている。これらの分路１６はカバー１ｆｆｌｌｌ内 を各歯車対の流入路へ通じている。カバー板１１に隣接する前部歯車組の流入路 は、中間板１４をも整列貫通し、第２の歯車組の各流入路に達している。遊星歯 車４の１つを有する太陽歯車の各歯車対からは、流出路１７も発出している。カ バー板１１に隣接する前方歯車組の流出路は、この歯車組から遊星歯車４ないし ５ないし６の軸７を介して離れる。第２歯車組の流出路１７は直接にカバー板１ ５を貫通している。流入路と流出路との正確な空間的位置は、図面からは分から ないが、従来技術により公知であり、かつ本発明の客体ではないので、ここでは 触れない。特に、流出路は流入路側に設けることもできる。ここでは、本発明が 、任意の型式の多連ポンプ及び任意の型式の歯車ポンプに適用可能であること、 但しそれは、多連ポンプが共通の駆動軸により駆動されるという前提条件が満た される限りにおいてであることを示すにとどめてお（。駆動軸２の混合軸１２な いし混合区域１２は駆動側にも設けることができる。このことは組付は技術上の 理由からは好都合だが、別のシールを要す欠点もある。これに対し図示の実施例 の形式は、主流の供給が駆動の技術的な諸与件に阻害されることがない長所を有 している。したがって、この場合、同時に混合室及び分配室として役立つ入口室 の機能が、十分に実現可能である。

駆動軸２の混合端部１２には、適当な混合部材が備えられている。図示の実施例 の場合、駆動軸からも混合室の円筒形壁部からも、複数のピンが半径方向に突出 している。これらのピンは、互いに“擦過”し合い、圧力下で混合室内を流過す る主流を十分に混合した後、主流が分流に分けられる。駆動軸２の混合区域１２ 及び又は混合室壁部には、従来技術による別の混合部材を用いることも考えられ る。

駆動軸を混合軸として利用し、主流を分流に分割する直前に集中的に十分に混合 することにより、主流の全横断面区域が互いに混和される、こうすることにより 、分流に分割する場合に個々の横断面区域間に粘度や温度の勾配が、また認めら れるようなことは生じない。かくして全分流は、それ自体においてのみならず、 互いに均等であり、一様の温度と粘度を有することになる。

図３には紡糸装置である。この紡糸装置は押出機から成り、押出機内では熱可塑 性材料が溶融され、圧力を受けて溶融液管内へ圧入される。溶融液管は紡糸ヘッ ド内へ通じている。紡糸ヘッド内では、溶融液が本発明による多連ポンプに流入 する。紡糸ヘッド内で主流は多連ポンプにより分流に分けられる。各分流は次い で紡糸口金へ送られる。紡糸口金からは多数のマルチフィラメント糸が紡出され る。各県はゴデツトにより引出され、各県の加工及び又は、巻取りが行われる図 ４に示した多連ポンプは、次のいくつかの点で、図１及び図２の実施例と異なっ ている。異なる意思外は、図１及び図２の実施例の説明を参照されたい。図４の 実施例の場合、駆動軸はケーシングのカバー板１１の盲穴内で終わっている。ポ ンプはポンプブロック２０にフランジ結合されている。フランジ結合されたポン プを有するポンプブロックは、図３の紡糸ボックス２１内に配置されている。い わゆる遊星歯車は、それぞれの軸に回転不能に支承されている。軸７は、また、 カバー板１１．１５と中間板１４内に支承されている。軸７．１はケーシングか ら、それもカバー板１１から外へ突出し、流入路１６に流入路１６内へ突入して いる。流入路１６の最終部分が混合室を形成しており、この実施例の場合、混合 室が、もっばらポンプブロック内に設けられている。混合室の周壁及び又は軸７ ．１には、公知の形式の混合部材、たとえばビンが備えられている。混合室１６ からは分路が分岐しており、これら分路は、次いで各ポンプ対の流入路へ通じて いる。流出路は、この実施例では、全部がポンプのフランジ側に設けられ、ポン プブロックを通って、図３に示された個別の紡糸口金へ送られる。

フロントページの続き （８１）指定回　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＰＴ、ＳＥ） 、ＣＮ、ＪＰ、ＫＲ，ＲＵ、ＵＡ、　ＵＳ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．熱可塑性糸の紡糸装置であって、溶融液の主流を供給する溶融液管と、分配 ポンプと、各１つの紡糸口金とから成り、前記分配ポンプが、溶融液管に接続さ れ、主流を複数分流に分割し、各１つの分流を供給される、共通の駆動軸により 駆動される複数の部分ポンプから成っており、前記紡糸口金には、各１つのフィ ラメント束の紡糸時に部分ポンプの１つから各１つの分流が供給される形式のも のにおいて、主流を分配ポンプ前方で混合路内へ案内し、そこから個別の分流に 分けるようにし、そのさい各分流が部分ポンプの１つに供給されるようにし、更 に、混合路がポンプ被駆動軸の１つと整列するように配置され、かつその軸が混 合路内へ突入しており、更にまた、混合路の区域での軸及び又は混合路のケーシ ングに混合部材が備えられていることを特徴とする、熱可塑性糸の紡糸装置。
2. ２．混合路内へ突入している軸が駆動軸（２）であることを特徴とする、請求項 １記載の紡糸装置。
3. ３．混合路がポンプケーシングの、駆動側とは反対の側に設けられており、かつ また、駆動軸が駆動側とは反対側の端部を混合路内へ突入させていることを特徴 とする、請求項２記載の紡糸装置。
4. ４．混合路がケーシングのカバー板内に設けられていることを特徴とする、請求 項１から３までのいずれか１項記載の紡糸装置。
5. ５．混合路がポンプケーシングにフランジ結合されており、有利には、分配ポン プがポンプブロックにフランジ結合され、ポンプブロック内には溶融液管と分流 管が通されており、更に、混合路が少なくとも部分的にポンプブロック内に設け られていることを特徴とする、請求項１から４までのいずれか１項記載の紡糸装 置。
6. ６．複数歯車対を有する多連歯車ポンプであって、共通の駆動軸により駆動され 、各１つの部分ポンプを形成し、主流用の流入室を有し、流入室から分岐した分 路を有しており、これら分路の内の各１つが歯車対の入口へ通じており、この結 果、主流が複数の分流に分割される形式のものにおいて、軸のうちの１つが、そ の端部を流入室内へ突入させており、かつまた、流入室が混合室として構成され 、軸が混合軸として構成されていることを特徴とする、多連歯車ポンプ。
7. ７．混合軸が駆動軸（２）であることを特徴とする、請求項６記載の歯車ポンプ 。